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専用ステッカーが掲示された「まちまでタクシー」の第1便の利用者

「まちまでタクシー」試験運行〜スーパー・病院と結ぶ、大畑団地で出発式

専用ステッカーが掲示された「まちまでタクシー」の第1便の利用者

専用ステッカーが掲示された「まちまでタクシー」の第1便の利用者

 

 釜石市甲子町の大畑団地で6日、予約制の相乗り交通「まちまでタクシー」の試験運行が始まった。同団地内の集会所前で出発式があり、第1便の利用客を住民らが手を振って見送った。地域内移動支援のモデル事業として市の補助を受け12月31日まで試行。同団地内と町内にあるスーパー、病院を結ぶ。

 

 運営主体は同団地自治会(菅原武会長、約150世帯)。市の助成金(1カ月1万円)を活用し活動する。運行は火・土曜日午後にキクコーストアまで1日1往復、水曜日午前に県立釜石病院までの往路1便。集会所前など団地内3カ所を乗車場所に設定している。

 

 利用するには登録が必要で、登録料は3カ月500円。これまでに5人が登録している。希望日前日までに自治会に電話などで申し込み、自治会がタクシー事業者に配車を依頼する。最低運行人数(2人)に満たない場合や予約がない便は運行しない。

 

 運賃は利用者の割り勘となる。例えば、目的地のスーパー周辺まではタクシーで片道1200円程度かかるというが、3人で相乗りすれば400円。利用者は降車時に支払いをせず、後日自治会に料金を納入。自治会が1カ月ごとにタクシー事業者に支払う。

 

 同団地は路線バスが走る国道のバス停までは1キロ以上あり、公共交通へのアクセスが悪い。バスを運行する県交通に乗り入れを要望したこともあるが、坂や狭い道路が多いことから進展はなく、交通手段の整備が長年の課題とされてきた。

 

 市では、バス路線の利用が著しく困難な地域で交通弱者の利便性向上や地域コミュニティーの活性化を推進するため、町内会などの地域団体が主体となったタクシー相乗りの仕組みづくりを計画。同団地をモデル地区とし、約1年、実施方法など協議を重ねてきた。

 

 出発式で菅原会長は「住民の65%が65歳以上で、独居者や免許返納者も増えている。5年後、10年後を見据えると必要な取り組み。口コミで利用者を増やし、できるだけ長く運営していきたい」と意気込む。

 

 第1便には3人が乗車。小山内ミツ子さん(74)は「バス停まで歩いて行くのが大変だった。本当に便利になる」と喜んだ。

 

 市まちづくり課の小池幸一課長は「孤立防止や見守り、地域づくりにもつながる。手本として他地域に広めていけるよう、軌道に乗せてほしい」と期待。今後は持続可能な運営に結び付くよう側面支援を行う考えだ。

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市内で生産されたさまざまな農産物が販売された軽トラ市

秋の味覚ふんだんに、鵜住居「トモス」で軽トラ市〜野菜や果物を直売、10月25日・11月22日には市役所前で

市内で生産されたさまざまな農産物が販売された軽トラ市

市内で生産されたさまざまな農産物が販売された軽トラ市

 

 釜石市内の農業者らが生産物を地元消費者に直売する「かまいし軽トラ市」が3日、鵜住居町のうのすまい・トモスで開かれた。市農林課が企画し、市内で初めて開催。産地直売所や障害者就労支援施設を含む10店が出店し、野菜や果物、菓子、ワインなどを販売した。

 

 地産地消や生産者の販路確保、生きがいづくりなどを目的に開催。市内各地から出店者が集まった。販売されたのは、ナスやネギ、ダイコン、カボチャなどの野菜、秋の味覚の代表格リンゴや栗、山ブドウ、自家製の漬物や味噌(みそ)なども並んだ。

 

 橋野町の小笠原静子さんは、黄色いニンジンやユニークな形のピーマンなど珍しい品種の野菜を販売。普段は経営する食堂「峠の茶屋」で提供しているもので、カラフルな色彩が買い物客の興味を誘った。

 

 唐丹町で「ラベンダーファームおざわ」を開く小澤孝行さんは、ラベンダー、バジルなどのハーブ苗や数種の花苗を持ち寄り、育て方のポイントを熱心にレクチャーした。

 

 ジャガイモと米を並べた橋野町の藤原セツさん(73)は「家で食べるぐらいの規模で田んぼや畑をやっている。お客さんと話しながらの販売は楽しい。自分も元気になる」と喜んだ。

 

 会場ではスタンプラリーも行われ、鵜住居産の干しシイタケやラグビーボールカボチャが景品としてプレゼントされた。

 

 鵜住居町の80代の女性2人は「自由に見て買えるのがいい。顔見知りの生産者もいて親しみやすい。また開催してほしい」と笑顔で会場を後にした。

 

 市内では農業者の高齢化や担い手不足が深刻。軽トラ市は、退職就農者や自家消費農業者にも販売の機会を持ってもらい、農業への関心喚起や遊休農地の活用を図る狙いもある。

 

 市農林課の川畑裕也課長は「販売機会が増えれば所得向上にもつながる。市内にも品質のいい農産物がたくさんあることを市民に知ってほしい。今後、出店者数も増やしていければ」と話した。

 

 軽トラ市は10月25日、11月22日には市役所第2庁舎前(只越町)で開かれる予定。

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広報かまいし2020年10月15日号(No.1746)

広報かまいし2020年10月15日号(No.1746)

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広報かまいし2020年10月15日号(No.1746)

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【表紙】
【P2-3】
・市政懇談会・地域会議
・ライフデザインU・Iターン補助金
・「復興『ありがとう』ホストタウン」
【P4-5】
・忘れていませんか?税金の納付
【P6-7】
・こどもはぐくみ通信
・市民のひろば
【P8-11】
・まちの話題
・まちのお知らせ
【P12-13】
・保健だより
【P14】
・釜石の歴史 よもやま話

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〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
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釜石市

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各種証明書のコンビニ交付サービスの開始式に参加した関係者

各種証明書をコンビニで〜マイナンバーカードの普及へ、サービス開始

各種証明書のコンビニ交付サービスの開始式に参加した関係者

各種証明書のコンビニ交付サービスの開始式に参加した関係者

 

 釜石市は1日、住民票など各種証明書をコンビニエンスストアで交付するサービスを開始した。マイナンバー(個人番号)カードを使用すれば市内の14店舗のほか、全国のコンビニで取得することができる。サービス導入は県内33市町村の中で11番目。

 

 このサービスは市役所に行かなくてもコンビニなどで簡単に証明書を受け取れるもので、窓口の混雑緩和や休日・夜間の行政サービス向上が目的。市に住民登録し、同カードを持っている人なら利用できる。

 

 取得できる証明書と手数料(市役所窓口の手続きと同じ)は▽住民票の写し(300円)▽印鑑登録証明書(300円)▽戸籍全部(個人)事項証明書(450円)▽戸籍附票の写し(300円)▽所得課税扶養証明書(300円)―の5種類。全国のセブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなど約5万5千店で利用できる。

 

 利用時間は午前6時半から午後11時(年末年始の12月29日~翌年1月3日除く)。ただし、戸籍証明書と附票の写しは午前8時半から午後17時15分(年末年始と土日祝日を除く)。

 

 サービスを受けるには、コンビニなどにあるマルチコピー機などの多機能端末機を使う。タッチパネルの指示に従い、同カードを読み取り機に置いて、暗証番号4ケタを入力、本人確認したうえで希望する証明書を取得する。

 

 サービス開始式が1日、セブンイレブン釜石中妻町1丁目店であった。野田武則市長はコンビニ交付の利便性を強調し、「この機にカード取得をお勧めする。今後も市民の声を聞き、喜んでもらえる行政サービスの拡充に努めたい」とあいさつした。

 

 野田市長と釜石シーウェイブス(SW)RFCの山田龍之介選手が実演。各自カードを手に、端末機を操作して住民票の写しを発行した。

 

 交付にかかる時間は同カードで本人確認ができることから3分程度。申請書の記入が必要で、混雑時には待ち時間も長くなる窓口に比べるとスムーズに交付を受けられるとのこと。

 

 市によると、同カードが交付されている市民は9月1日現在、6123人で全体の18・6%。一方、申請率は4月末時点で17・7%だったが、7月から商業施設などで申請支援事業を続けた結果、24・7%(9月13日現在)に伸び、県内3番目となった。サービス開始の周知と利用促進に合わせ、10月も支援事業を継続。カード発行の普及に力を入れる考えだ。

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広報かまいし2020年10月1日号(No.1745)

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広報かまいし2020年10月1日号(No.1745)

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【P1】
幼稚園・保育型児童館の入所希望者募集
【P2-3】
台風災害検証結果・津波浸水想定 住民説明会
マイナポイント申し込み出張相談 ほか
【P4-5】
コンビニエンスストア証明発行開始のお知らせ
土地の分譲のお知らせ
【P6-7】
いわて・かまいしラグビーメモリアルイベント
【P8-11】
まちのお知らせ ほか
【P12】
JR釜石線全線開通70周年イベント

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「青い海を未来に残そう」と、ごみ拾いに励む環境ネットワークのメンバーら

愛の浜で清掃キャンペーン〜「秋の海ごみゼロウィーク」かまいし環境ネットワーク

「青い海を未来に残そう」と、ごみ拾いに励む環境ネットワークのメンバーら

「青い海を未来に残そう」と、ごみ拾いに励む環境ネットワークのメンバーら

 

「秋の海ごみゼロウィーク」(環境省、日本財団主催)の全国一斉清掃キャンペーンが12日から19日まで展開された。世界的な海洋ごみ問題への理解促進と環境保全意識の啓発を図る狙い。釜石市内では19日、市民グループ「かまいし環境ネットワーク」(加藤直子代表、15人)が両石町水海の愛の浜でごみ拾いを行い、海へのごみの流出防止をアピールした。

 

 同ウィークは、例年5月30日(ごみゼロの日)から6月8日(世界海洋デー)前後までを設定。海岸を中心とした清掃活動を国民に呼び掛けているが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、春の実施は見送られていた。

 

 初めての参加を計画していた同ネットワークは、初日の12日に活動予定だったが、雨天のため1週間延期。同じく12日に県主催のイベントで根浜海岸清掃を行う予定だった沿岸広域振興局保健福祉環境部の職員5人がボランティアで加わり、総勢16人で愛の浜のごみ拾いに取り組んだ。

 

 参加者は浜辺に散らばり、30分余り活動。レジャー客が残していった空き缶・瓶、ペットボトル、ビニール類、コロナ下ならではのマスクごみのほか、海流に乗って漂着したと見られる汚れた発砲スチロールや洗剤容器なども回収した。

 

 同所は背後に緑地公園が広がり、海水浴や子どもたちの野外活動などで古くから市民に親しまれる場所。残暑に見舞われたこの日も、波打ち際で遊ぶ親子連れの姿が見られ、ごみの持ち帰りを広くPRする機会となった。

 

 海に流出するごみの約8割は陸(街)由来とされ、一度海に流出したごみを回収するのは非常に困難。加藤代表は活動前のあいさつで、海外の浜辺に打ち上げられたミンククジラの死骸を解剖したところ、胃の中に大量のプラスチック、ビニールごみが詰まっていたという事例を紹介。「海がどんなに汚れているかを再認識した。市内の海岸でも大量の漂着ごみを目にしている。地球のために役立つことを自分たちもやっていけたら」と話した。

 

 同活動時には、参加者が何か青い物を身に着けることを推奨。この日はメンバーから寄付された青いタオルやマスクを着用し、「青い海を未来へ」という願いを発信した。

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復興スタジアムの説明を受ける受講者

自然を五感で感じながら、いわて環境塾 釜石を会場に〜森林・海洋資源の役割を理解、鵜住居スタジアムも見学

復興スタジアムの説明を受ける受講者

復興スタジアムの説明を受ける受講者

 

 7月に開講した「いわて環境塾2020」(県主催)の第3回講座が19日、釜石市を会場に開かれた。県内各地と宮城県仙台市から50人が受講。釜石市内から5人が講師を務め、同市が誇る森林、海洋資源や持続可能な観光について講義した。

 

 同塾は環境保全に関する知識を習得してもらい、地域で活躍できる人材を育てようと2018年度から開設。本年度は県内5市町で全6回の講座が組まれており、うち2回(葛巻町、釜石市)は屋外開催。山や海など自然を五感で感じながら環境学習を進めるスタイルを取り入れている。

 

 19日は釜石鵜住居復興スタジアムと釜石魚市場岸壁が会場。釜石地方森林組合の高橋幸男参事、同組合に派遣されている釜石リージョナルコーディネーター(釜援隊)手塚さや香さん、かまいしDMCコーディネーター久保竜太さん、尾崎白浜の漁師(第三漁裕丸船長)佐々木洋裕さん、尾崎100年学舎代表の久保晨也さんが講師を務めた。

 

 スタジアムのスタンドで講義した高橋参事は、国内外の林業の現状や森林の役割、同組合の東日本大震災からの復興の歩みなどを紹介。受講者が座る客席(シート)や諸室、トイレなどに市内の大規模林野火災の被災木が使われていることも説明した。

 

 国連のSDGs(持続可能な開発目標)に向けた組合の取り組みも示し、「森林業には環境、社会、経済性を考えたデザイン力が必要。地域に合った森林経営ができれば、まち全体の豊かさ、防災力強化にもつながる」と話した。

 

 受講者は昼休憩の時間にスタジアム内を見学。自然と調和し、世界的評価を受ける施設に理解を深めた。

 

 同塾の事業を受託する地域商社、サンサンスターラボ(葛巻町)の髙野嘉明代表取締役は「受講者の6、7割は20~30代。若者の環境問題やSDGsへの興味がうかがえる。学びを深め、環境のために自分ができることを考えていってほしい」と期待した。

 

 第4回講座は10月10日に一関市で開かれ、SDGsについて学ぶワークショップが行われる予定。

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シェアオフィス1階のギャラリーで工作を楽しむ親子

「マチナカラフル」始動、釜石大観音仲見世通り〜釜石のまちをアートで彩る、作品案募集 現地でイベント

シェアオフィス1階のギャラリーで工作を楽しむ親子

シェアオフィス1階のギャラリーで工作を楽しむ親子

 

 「釜石のまちをアートで彩りたい!」と活動する市民グループ、ゼロスポット(小笠原梓代表、11人)は、市内の建造物の外壁を飾るプロジェクト「マチナカラフル」を始動。現在、大平町の釜石大観音仲見世通りのシェアオフィス入り口脇に施すアート作品案を募集している。13日は、制作のイメージを膨らませてもらおうと、現地でアートや工作を楽しむイベントが開かれた。

 

 公募作品で壁を飾るシェアオフィスは、2018年5月にオープンした「co-ba kamaishi marudai(コーバ・釜石・マルダイ)」。正面入り口左側の壁(縦190センチ、横95センチ)が“キャンバス”で、絵でも壁に貼り付ける立体造形でもOK。概ね10年程度の展示を想定する。

 

 応募できるのは県内在住の個人や団体。1人(1グループ)3点まで応募可能で、作品案は紙媒体(A4サイズ程度)で提出する。締め切りは今月30日。作品案は10月4~31日まで同オフィス内に展示し、来場者投票を実施。11月1日の審査会では、物件オーナーの宮崎達也さん、本県在住の漫画家そのだつくしさん、釜石大観音(石応禅寺)の都築利昭住職による審査員審査と来場者投票の結果を総合し、受賞作品を決定する。受賞者には制作権と必要な画材など(上限5万円)を進呈する。

 

赤枠部分の壁を彩るアート作品を募集=仲見世のオフィス

赤枠部分の壁を彩るアート作品を募集=仲見世のオフィス

 

 13日のイベントには、応募を考えている人や工作をしたいという親子連れなどが訪れ、主催者が用意した画用紙や粘土、絵の具、段ボールなどを利用し、思い思いに制作を楽しんだ。

 

 中妻町の桜井京子さん(36)は、工作が大好きという長女真衣さん(8)、次女綾さん(6)を連れて来場。同プロジェクトについて「まちが華やぎ、気持ちも明るくなりそう。どんな光景になるかワクワクする」と期待感を高め、「子どもたちも興味を持っているようなので、機会があれば応募させてあげたい」と話した。

 

 「ゼロスポット」は、6期目となった昨年度の釜石○○(まるまる)会議で誕生。パブリックアートなどに興味がある中学生から社会人が集まり結成した。今回の公募にあたり小笠原代表(35)は「これからアートを始めたいという人が一歩踏み出すきっかけにもなれば。制作自体が難しいのであれば、スタッフのサポートも可能。ぜひ気軽に応募してもらいたい」と呼び掛ける。応募の詳細はゼロスポットのフェイスブックページで見ることができる。

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釜石線開業70周年記念ラッピング列車のペーパークラフトを手にする岩銀中妻支店の行員

ラッピング列車をペーパークラフトに〜釜石線全線開業70周年へ、中妻岩友会

釜石線開業70周年記念ラッピング列車のペーパークラフトを手にする岩銀中妻支店の行員

釜石線開業70周年記念ラッピング列車のペーパークラフトを手にする岩銀中妻支店の行員

 

 釜石市中妻町の岩手銀行中妻支店(猪俣広志支店長)の取引先でつくる親睦団体「中妻岩友会」(小泉嘉明会長、会員64事業者)は、JR釜石線全線開業70周年を記念し運行されているラッピング列車のペーパークラフトを作った。1千枚製作し、半分を会員に配布。地域のイベントなどでの利用も考えており、「釜石線の誕生日を地域で共有できるものになれば」と願う。

 

 釜石線は10月10日に全線開業70周年を迎える。JR東日本盛岡支社はこれを記念し、8月下旬から釜石線70周年の文字をデザインしたラッピング列車を運行している。

 

 この列車の企画を提案、協賛したのが同会。新型コロナウイルス感染症の影響で団体の行事や地域のイベントを行うことができない中でも「元気を発信したい」「華やかな列車を走らせ、地域の活性化につなげたい」と思いを込めた。

 

 ペーパークラフトは同支社が監修した。車両のデザインを担当したのは、文字を独創的な形にアレンジした魅力的な造形表現を特徴とする釜石市出身のアーティスト小林覚さん。カラフルなデザインの中に「釜石線70周年記念銀河ドリームライン」の文字が隠れている。福祉企画会社ヘラルボニー(花巻市)がプロデュースした。

 

 模型は長さ27センチ、幅7センチ、高さ7・5センチほど。型抜きされていて、ミシン目に沿って切り取り、折り目を付けて、のりやテープなどで接着すれば10分ほどで完成するという。

 

 同会の事務所を置く同支店では窓口に模型を置いてPR。猪俣支店長は「コロナ禍で地域活動が制限されるが、できることで70周年の誕生日、地域を盛り上げたい」と力を込める。

 

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試食した野田市長(左)らにも好評のジェラート

「魚河岸ジェラート」に新メニュー、“秋味”の食感楽しく 障害者の就労支援も

試食した野田市長(左)らにも好評のジェラート

試食した野田市長(左)らにも好評のジェラート

 

 釜石市魚河岸の魚河岸テラスで提供されている地域の味を取り入れたジェラート。この夏、暑い日が続いたこともあり、売れ行きは好調だ。そこに、市内の福祉施設が製造する菓子を使ったメニューが仲間入り。ティラミス、クッキー&クリームチーズの2種で、落ち着いた深みのある“秋味”として楽しめそうだ。

 

新メニューのティラミス(左)とクッキー&クリームチーズ

新メニューのティラミス(左)とクッキー&クリームチーズ

 

 指定管理者のかまいしDMC(社長・野田武則市長)が運営する店舗「魚河岸ジェラート部」は5月にオープンし、常時10種類程度を販売。浜千鳥の酒かす、藤勇醸造の甘糀(こうじ)や味噌(みそ)おこし、橋野町産のルバーブ(野菜)ジャムなどを使い、地元色を前面に押し出した豊かな味わいがそろう。

 

 新メニューは、鵜住居町にある障害者就労支援事業所「かまいしワーク・ステーション」とのコラボ作。土産品として製造する「釜石の橋野鉄鉱山クッキー」のダブルナッツ、コーヒー&グラノーラを砕いてアイスに混ぜ、2つの味に仕上げた。

 

 10日に同テラスで商品発表会があり、関係者が試食した。野田市長は「落ち着いた深みのある味」と評価。同社の河東英宜取締役事業部長も「クッキーの歯ごたえが残っていて、食感が楽しい。秋向けのフレーバーだ」と手応えを感じている様子だった。

 

 今回の商品開発は、新型コロナウイルス感染症の影響で売り上げが落ち込む福祉関係施設を応援する取り組み。同事業所の山﨑将生業務課長によると、企業からの受注が前年度に比べ3割程度にとどまり、売り上げが大きく落ち込む月もあったという。

 

 試食した感想は「クッキーの味が生かされていて、おいしい。違った形で味わってもらえる機会は新鮮で、いいPRになる」と山﨑業務部長。障害者の就労と社会参画につながる取り組みだと喜んでいる。

 
 ティラミスは土日のみの販売(1日20食限定)で、税込み300円。クッキー&クリームチーズは他のジェラートと同様、シングル280円で味わうことができる。

 

 開店時間は午後2時~同4時まで(月曜定休)。

 

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広報かまいし2020年9月15日号(No.1744)

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【表紙】
【P2-3】
・いわて・かまいしラグビーメモリアルイベント
【P4-5】
・国勢調査実施のお知らせ
・国民健康保険被保険者証更新のお知らせ ほか
【P6-7】
・洪水・土砂災害避難案内
・飼い犬の登録と狂犬病予防注射
【P8-9】
・こどもはぐくみ通信
・市民の広場
【P10-11】
・岩手大学 釜石キャンパスだより
【P12-15】
・生涯学習情報誌 まなびぃ釜石
・まちのお知らせ
【P16-17】
・まちの話題
【P18-19】
・保健案内板
【P20】
・釜石の歴史 よもやま話

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震災当時の避難行動を学ぶ担当者=恋の峠付近

新プログラム実施へ釜石視察〜日本能率協会マネジメントセンター、「復興まちづくり」を体験

震災当時の避難行動を学ぶ担当者=恋の峠付近

震災当時の避難行動を学ぶ担当者=恋の峠付近

 

 企業向けの教育研修プログラムを提供する日本能率協会マネジメントセンター(JMAM、東京都)は、ワーケーションの要素を組み込んだ新プログラムを釜石市で実施するにあたり、事業担当者3人による現地視察を8月27日から29日まで行った。計画する2プログラムのうち、震災の教訓から学ぶ「復興まちづくり」をテーマとした研修を体験。首都圏を中心とした企業へのアピールポイントを検証した。

 

ワーケーションの要素組み込み

 

 JMAMは今年5月、ワーケーション事業の実施に向けた包括連携協定を釜石市と締結。同市の「災害」と「製鉄」、2つの歴史に着目し、企業や組織に必要な学びを得る新たなプログラムを開発、実施する計画を進めている。

 

 今回、視察の対象となった「復興まちづくり」のプログラムは来年、3泊4日で実施予定。困難を乗り越える力を育むことを狙いに▽震災当日の避難行動から学ぶマネジメント研修▽災害復旧工事の現場見学▽地域資源を活用した震災後の取り組み事例学習―などを主なメニューとし、まちに変革を与える人たちとの交流の場も設ける。新型コロナウイルス対策で普及が進むテレワークと組み合わせ、「地域に学ぶ」独自のワーケーションプログラムを目指す。

 

 27日は、受け入れを担うかまいしDMCが「釜石の出来事」から学ぶ組織マネジメント研修を公開。震災当日の釜石東中生の避難行動から、強い組織力を生むための要素を読み取り、自分たちの組織に必要なことを考えてもらう4時間の研修の一部を事業担当者らが体験した。

 

 最初の疑似体験ワークでは、震災発生時の東中の状況を机上で再現。限られた時間で正しい判断を下さなければ全員の命に関わるという緊迫した状況の中、職員室に寄せられる多くの情報を基に、どのような避難指示を出すべきか、学校責任者の立場になって考えた。

 

 続いて震災時、東中2年だったDMC社員川崎杏樹さん(24)=いのちをつなぐ未来館勤務=の案内で、実際の避難ルートをたどった。学校があった現在の釜石鵜住居復興スタジアムから恋の峠まで、当時の避難行動を追体験。経験者の川崎さんの話を聞きながら、小中学生ら560人あまりが命をつないだ現場に想像をかき立てた。

 

 JMAMの川村泰朗・新事業開発部長は「五感で感じる迫力、コンテンツの深さを実感。手応え十分」と、釜石のプログラムを高評価。「人材育成は企業の重要な業績。その創出貢献活動を地域でやるのが、私たちなりのワーケーション」とした上で、「釜石はU・Iターン者を含め、イノベーションマインドを持った人たちが多い。自分の成長のため、ビジネスのためと、何度も足を運びたくなるような流れができれば」と期待した。

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