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ワールドカップレガシーを未来へ、釜石開催1周年イベント〜次世代が輝くまちづくりを

ワールドカップレガシーを未来へ、釜石開催1周年イベント〜次世代が輝くまちづくりを

ニュージーランドに伝わる「ハカ」を披露する甲子中の生徒有志

ニュージーランドに伝わる「ハカ」を披露する甲子中の生徒有志

 

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の開幕から1年となった2日、釜石市大町の市民ホールTETTOで記念イベントが開かれた。市内の小中学生が感想文を発表、高校生はボランティア活動の成果を報告するなど、W杯との関わりを通じた成長を披露。釜石開催の成功で手にしたレガシー(遺産)を地域の活性化や発展につなげようと、思いを新たにした。

 

W杯釜石開催の成果を報告した小中学生や高校生

W杯釜石開催の成果を報告した小中学生や高校生

 

 記念イベントは官民でつくる釜石ラグビー応援団(中田義仁団長)が企画し、約200人が席を埋めた。昨年9月25日に釜石鵜住居復興スタジアムで行われたフィジー対ウルグアイ戦の模様を上映し、それぞれの大使館関係者からのビデオメッセージも流された。

 

 2015年W杯英国大会で活躍した元日本代表の山田章仁選手(NTTコミュニケーションズ)がオンライントークショーで市民と交流。釜石シーウェイブス(SW)RFCの桜庭吉彦ゼネラルマネジャーと対談し、「釜石のみなさんの情熱は世界に届いた。いろんな個性の人が集まってできるのがラグビーの魅力。それぞれが得意なことを見つけてやってほしい」とエールを送った。

 

 甲子中の生徒有志はニュージーランドに伝わる伝統の踊り「ハカ」を披露してイベントを盛り上げた。W杯で釜石の小中学生が復興支援への感謝を込めて歌った「ありがとうの手紙」を釜石鵜住居復興スタジアムのアンセム(聖歌)にすることも提案された。

 

 釜石ラグビー応援団の中田団長は「W杯は想定以上の盛り上がりで、ラグビーを生かしたまちづくりのヒントを得た。W杯を通じて子どもたちが輝いていることも知った。それぞれの長所を生かしながら、次代を担う世代が活躍できる場をつくりたい」と今後を見据えた。

世界遺産の森を守ろう、「橋野鉄鉱山」周辺で育樹〜高炉に木炭供給の時代に思いはせ、一般市民も作業に汗流す

世界遺産の森を守ろう、「橋野鉄鉱山」周辺で育樹〜高炉に木炭供給の時代に思いはせ、一般市民も作業に汗流す

広葉樹の森復活へ作業に尽力した参加者

広葉樹の森復活へ作業に尽力した参加者

 

 釜石市の世界遺産「橋野鉄鉱山」周辺の国有林を高炉稼働時代の広葉樹の森に再生させる取り組みとして、24日、スギの人工林の枝打ちが行われた。市と林野庁東北森林管理局三陸中部森林管理署(大船渡市)が共催。関係機関・団体のほか一般市民が協力し、総勢65人で作業。世界遺産登録から5年―。参加者は高炉への木炭供給を支えた森林の価値を再認識しながら、作業に精を出した。

 

 「橋野鉄鉱山稼働時代の森づくり育樹祭」と題した同事業は、2017年にスタート。4年目の今年は一番高炉の南側の山林、約2ヘクタールで作業した。植樹から15年前後経過したスギが枝打ちの対象。幹から伸びる余分な枝をのこぎりやなたで切り落とした。人の背丈よりも上の部分は高枝のこぎりを使用。初心者向けの体験も行われた。

 

 上中島町の柏﨑恵美さん(38)、寧音さん(双葉小5年)親子は、寧音さんの同級生黒澤菜々子さんを誘って参加。寧音さんは「最初はのこぎりがうまく使えなかったけど、慣れてくると楽しくて夢中になって作業した。昔の人は便利な道具とかもないから大変だっただろうな」。母恵美さんは「枝打ちしていくと、どんどん日差しが入ってくる感じで気持ち良かった。子どもたちが自然と触れ合える機会にもなった。高炉跡も後でじっくり見てみたい」と声を弾ませた。

 

 市と管理局は世界遺産登録前の2012年に、周辺の国有林を適正に管理するため、「橋野鉄鉱山郷土の森保護協定」を締結。後に制度変更による再締結を経て、資産範囲と緩衝地帯約500ヘクタールを保護対象とした。

 

 一帯は戦後の高度経済成長に伴う木材需要に対応するため、スギやマツの人工造林が進められてきた。世界遺産登録を機に、元の林相に戻す取り組みが本格化。針葉樹は間伐を繰り返しながら伐採時期まで育て、資源を有効活用。間伐で空いた場所に広葉樹の侵入を促すことで、鉄鉱山稼働時代の森に近付けていくことにしている。当時の植生を取り戻すには100年単位の時間を要すると見られる。

 

 同管理署の菊地孝和署長は「継続した取り組みが大事。一般市民にも作業に加わってもらい、鉄鉱山や周辺の山林に思いを寄せながら、保護意識を次代につないでいってほしい」と願った。

 

 同鉄鉱山の繁栄要因の一つが、高炉の燃料となる木炭供給源であったナラやブナなどの豊かな広葉樹林の存在。世界遺産の範囲(高炉場、運搬路、採掘場跡)40ヘクタールのほとんどは森林で、育樹祭は、その意義を知ってもらう狙いもある。

 

 市は11月7日には、高炉場跡で行ってきた発掘調査の現地説明会を開催(午前10時と午後2時から各1時間程度)。これに先立ち、3日から橋野鉄鉱山インフォメーションセンターで発掘調査速報展も始まる。問い合わせは市世界遺産課(電話0193・22・8846)へ。

多くの住民が参加、郷土芸能などで交流した

躍動演舞 復興実感、神楽や虎舞で地域交流〜平田町内会 災害公営住宅

多くの住民が参加、郷土芸能などで交流した

多くの住民が参加、郷土芸能などで交流した

 

 釜石市平田地区の地域交流会は25日、平田地区生活応援センターなどで行われた。県営平田災害公営住宅(97戸)の入居者や平田町内会(佐藤雅彦会長、280世帯)の住民ら延べ300人が郷土芸能の演舞、キッチンカー開店などのイベントを通じて縁日気分を満喫し交流を深めた。

 

 交流会は県の被災地コミュニティ形成支援事業を導入し、実行委員会(会長・佐藤雅彦平田町内会長)が実施した。平田災害公営住宅(126戸)は2014年から入居を開始。自治会は翌年春に組織され、独自に交流会や敬老会などで親睦を図ってきた。平田町内会は被災区域のかさ上げ、区画整理や道路整備など復興事業を経て住民の交流を維持しているが、空き地が残り、住環境の再整備は途上だ。

 

 交流会は災害公営住宅の集会所近くの野外と約300メートル離れた平田地区生活応援センターの2階ホールでそれぞれ開かれ、平田神楽や平田虎舞のほか、空手の形も披露された。センターの駐車場にはキッチンカーが出店し、軽食やスイーツを家族連れが買い求めた。

 
 地元の熊谷玲子さん(80)は「平田に40年暮らすが、神楽を見る機会は少ない。上手に舞っていて楽しかった。震災で自宅は大丈夫だったが、コロナで日常の交流も影響がある。にぎわいはうれしい」と声を弾ませた。

 

 平田神楽保存会(久保義明会長)の掛け声を担当する前川力雄さん(85)は「コロナの影響で4月の平田まつりは宵宮の奉納だけ。釜石まつりに合わせた(福祉施設の)慰問もやめた。今年初めての公演ができた。みんなに見てもらわないと、郷土芸能の伝承も難しい。けっこう人が集まって、やりがいがあった」と喜んだ。

 

 平田災害公営住宅自治会の平野スエ子副会長(72)は「空き室が増えた。ペット(動物)を飼う人は、許可された公営住宅に移り、働いている若い世帯も減っている。高齢の人にはバスの便数や買い物の利便性が課題になる」とした上で、「交流会には予想以上にたくさんの住民が参加した」と手応えを語った。

 

 平田町内会の佐藤会長(66)は「コロナで、地域のイベントも中止。きょうは祭りのような感じだった。公営住宅のみなさんとは互いに話し合い、できる交流は重ねている。来年、センターの近くに公園ができる。町が一つになる行事を考えたい」と期待を述べた。

桑畑さんは自作が収録された美術年鑑を市立図書館に寄贈。その8冊が一挙に公開された(

美術年鑑を市立図書館に寄贈〜洋画家 桑畑さん「絵画に関心を」

桑畑さんは自作が収録された美術年鑑を市立図書館に寄贈。その8冊が一挙に公開された(

桑畑さんは自作が収録された美術年鑑を市立図書館に寄贈。その8冊が一挙に公開された

 

 釜石市新町の洋画家桑畑和生さん(69)が釜石市立図書館(高橋悦子館長)に美術年鑑8冊を寄贈し、18日まで小佐野町の同図書館で開かれた「3つの秋 よくばり図書展」の特設コーナーで公開された。桑畑さんは「私の作品も収録されているが、国内の現代作品が凝縮されている。絵画に関心がある多くの人に楽しんでほしい」と願う。

 

 桑畑さんは釜石北高時代から本格的に油彩の制作に取り組む。東京のデザイン専門学校を経て埼玉県の広告デザイン会社に勤務。1975年に釜石にUターンして就職し、仕事を続けながら創作活動に取り組んだ。96年に日本美術家連盟会員となり、98年に東京・新宿の伊勢丹デパート本店で個展を開くなど、個展はこれまで28回を数える。昨年夏には盛岡市の老舗デパート、カワトクで初の個展を実現した。

 

 作風は優しく、おぼろげな線や色彩で風景を描き、時間を超える透明感が醸し出す「いやしの世界」が多くのファンに支持され、大手電力会社のカレンダーにも採用された。

 

 美術年鑑は98年以降に発行され、桑畑さんの作品も収録される。今年夏に7冊を図書館に寄贈し、以前の1冊と合わせて8冊が書架に並ぶ。「禁帯出」図書で貸し出しはできないが、館内なら自由に閲覧できる。

 

 桑畑さんは、年間300日ほどは絵筆をとるという。作風はこれまでと変わらないが、「手がけている作品が一段落したら、名山ではない山並みを描いてみたい」と新境地への思いを膨らませる。

 

 今回の図書展は秋にちなみ、「芸術、スポーツ、食欲」を題材にした蔵書203冊を紹介した。

甲子柿の生産過程を見学した「食のキャラバン」一行

秋の味覚「甲子柿」試食〜県内外シェフ、食のキャラバンで釜石に

甲子柿の生産過程を見学した「食のキャラバン」一行

甲子柿の生産過程を見学した「食のキャラバン」一行

 

 県内外のシェフらによる「三陸と世界をつなぐ『食』のキャラバン」の一行が23日、釜石市の特産品・甲子柿の生産現場を見学した。収穫した渋柿が甘い甲子柿として店頭に並ぶまでの過程に興味を示し、地域ならではの食文化に理解を深めた。

 

 一行は、「オトワレストラン」(栃木県・フレンチ)の音羽和紀さんや「ロレオール田野畑」(田野畑村・同)の伊藤勝康さんらシェフ10人を含む関係者約30人。甲子町大畑の農家佐々木裕一さん(69)の柿畑を訪れ、歴史や生産方法など説明を受けた。

 

 甲子柿は小ぶりな渋柿の一種の小枝柿をいぶして渋みを抜くのが特徴。トマトのような紅色となり、ゼリーのような柔らかい食感と濃厚な甘みが味わえる。

 

 この日は雨模様で、湿度の変化が温度管理に影響するため、柿をいぶす柿室(かきむろ)の見学は取り止めた。シェフらは出来上がったばかりの甲子柿を試食し、「うまい」と感想。いぶす日数やまきの材料など熱心に質問した。

 

 音羽さんは甲子柿の食感に関心を示し、「食材としての可能性がある。産地をめぐり、人に触れ、風土から生み出されたものを料理として描く楽しさが広がる」と思いを巡らせている様子。伊藤さんは「県産品の良さを県外の人に知ってもらう機会に」と期待した。

 

 キャラバンはガストロノミー(美食術・食文化)の視点から岩手・三陸の魅力、豊かな食材や食文化を発信する「三陸国際ガストロノミー会議2020」の関連事業。会議は昨年に続き2回目で、26日から2日間大船渡市で開かれた。

 

 会議を前に行われたキャラバンはシェフらが三陸各地の生産者らと食を通じ交流するのが目的。23、24の両日で宮古、大槌、釜石、住田、大船渡、陸前高田の6市町、漁場や産地など13カ所を訪れた。釜石では橋野町の産直施設・橋野どんぐり広場や甲子町の道の駅・かまいし仙人峠にも立ち寄った。

広報かまいし2020年11月1日号(No.1747)

広報かまいし2020年11月1日号(No.1747)

広報かまいし2020年11月1日号(No.1747)

 

広報かまいし2020年11月1日号(No.1747)

広報かまいし2020年11月1日号(No.1747)

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【P1】
保育所入所申し込み
【P2-3】
キャッシュレス決済ポイント還元モデル事業第2弾
釜石宿泊得得キャンペーン
高齢者現況調査(訪問調査実施) ほか
【P4-7】
古文書入門講座 参加者募集
まちのお知らせ ほか
【P6-8】
第50回 釜石市民芸術文化祭
市長のつぶや記

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釜石市

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江戸から昭和の暮らし物語る、生活用具や作業具公開〜橋野鉄鉱山の絵図に登場する道具も、橋野出身三浦さん

江戸から昭和の暮らし物語る、生活用具や作業具公開〜橋野鉄鉱山の絵図に登場する道具も、橋野出身三浦さん

築約100年の古民家の隣に保管庫がある(右奥)

築約100年の古民家の隣に保管庫がある(右奥)

 

 釜石市野田町在住の三浦勉さん(68)は、生まれ育った橋野町青ノ木の実家で、先祖代々受け継がれてきた生活用具や農林作業具を保管、希望者に公開している。世界遺産「橋野鉄鉱山」のお膝元で、地元住民が営んできた暮らしの一端を垣間見ることができる貴重な資料がそろう。

 

 三浦さんによると、同家の先祖は1850(嘉永3)年生まれまでさかのぼることができ、少なくとも江戸時代後期には青ノ木に居住していたと見られる。長年林業をなりわいとし、育てた農作物で自給自足の生活を送っており、実家には江戸から昭和にかけての暮らしぶりを物語るさまざまな道具類が残されている。

 

鉄鉱山に関係する道具などを公開する三浦さん

鉄鉱山に関係する道具などを公開する三浦さん

 

 中には、橋野鉄鉱山の作業風景が描かれた絵図に登場する道具も。地元で〝ちんぎり〟と呼ばれる「天秤(てんびん)ばかり」は、重りと均衡させて物の重さを量る道具で、絵図では鉄を量る様子が描かれている。

 

 わらで厚く編まれた敷物(むしろ)は、失火などの際に水をかけて火元にかぶせ、炎の勢いを弱める役目があり、当時は「玄蕃(げんば)」と呼ばれた。絵図では、種焼場で鉄鉱石を砕く女性が敷いているほか、高炉の湯だし口で火の粉を抑えるのに使われている。火力の強い高炉では、わらに生昆布を編み込んだものが使われたという。

 

 農具の「すくいみ」は、高炉への鉄鉱石投入にも使用。ブドウのつるで作られた背負い籠「こだす」は、鉄鉱石を入れて運ぶのにも使われた。高炉に風を効率よく送るための「ふいご」には、空気を漏らしにくく、脂で滑りやすいタヌキの毛皮が内部に使われているが、三浦家には親戚から譲り受けた同構造の箱型ふいごがある。

 

 木の切り出しとともに炭焼きも行っていた同家。現在、これら資料を保管する建物は、農作業小屋のほか炭庫(地域の木炭集積場)にも使われていた。木炭を入れる「炭簾(すみすご)」はカヤを編んで作られるが、それを編む機織り的な道具もある。大のこぎり、木を削る「ちょうな」、木に線を引く「墨つぼ」など、きこり道具も。切り出した丸太を牛に引かせて運ぶそりも残る。

 

 「高炉では木炭を使う。先祖がその木の切り出しに従事していた可能性もある」と三浦さん。

 

 他にも豆腐を作る道具、鉄砲風呂のまきを燃やす鉄管、重い物を背負う時に着用した「背中当て」、穀物を殻やちりと分ける箕(み)や唐箕(とうみ)など、昔の生活に必要だったあらゆるものがあり興味深い。実家裏の畑地からは縄文、弥生時代の土器の破片も見つかっている。

 

 保管庫には「むがすの暮す小屋」という看板を掲げる。三浦さんは「橋野鉄鉱山で使われたのと同じ道具がある。当時の鉄づくりや昭和30年代までの暮らしを知る一助になれば」と話す。見学希望者は三浦さんの携帯電話(090・9034・0306)に連絡を。

釜石市×PayPay「がんばろう釜石!対象店舗で最大20%戻ってくるキャンペーン」

釜石市×PayPay「がんばろう釜石!対象店舗で最大20%戻ってくるキャンペーン」を実施します!

釜石市×PayPay「がんばろう釜石!対象店舗で最大20%戻ってくるキャンペーン」

 

釜石市とPayPay株式会社は、釜石市内の対象店舗にてPayPayで決済すると、決済金額の最大20%のPayPayボーナスが還元されるキャンペーンを令和2年11月1日(日)午前0時から令和2年12月31日(木)午後11時59分まで実施します。当事業は、市民の方はもちろん、市外の方・観光客の方でもご利用いただけます。

キャンペーン内容

本キャンペーン開催期間中に、市内対象店舗にてPayPayで決済すると、決済金額の最大20%のPayPayボーナスを還元します。
詳細内容やPayPayの使い方については、PayPayのキャンペーンページをご覧ください。
例)通常・・・1,000円ご利用で10円相当PayPayボーナス還元 (1%還元の場合)
  今回・・・1,000円ご利用で200円相当PayPayボーナス還元(20%還元の場合)

注)PayPay残高、Yahoo!JAPANカード、PayPayあと払いによる決済が対象です。

開催期間

令和2年11月1日(日)午前0時~令和2年12月31日(木)午後11時59分

対象店舗

上記ポスターが掲載されている店舗が対象です。
PayPayを導入している市内飲食店や小売店を初め、コンビニエンスストアやドラッグストア等でもご利用可能です。
※公的医療・介護保険が適用となる医療機関・薬局などは対象外です。

還元上限

2,000円相当/回 (10,000円のお支払いで最大となります。)
20,000円相当/期間(合計100,000円のお支払いで最大となります。)
※ポイントは支払日の翌日から起算して30日後にPayPayボーナスで還元予定です。
※還元されるPayPayボーナスはPayPay/ワイジェイカード公式ストアで利用可能。出金・譲渡不可。

お問い合わせ

市民の方へ
ご利用に関するお問い合わせは、PayPayカスタマーサポート窓口までお願いします。
PayPayカスタマーサポート窓口 ☎0120-990-634 24時間受付/土日祝含む365日対応
 
事業者の方へ
PayPayは、スマートフォンやパソコンがあれば無料で導入することができます。
本キャンペーンは途中参加も可能です。
申し込みや導入に関するお問い合わせは、PayPayのサポートセンターまでお願いします。
PayPayサポートセンター ☎0120-957-640 10:00~19:00(年中無休)  
※既にPayPayを導入済みの店舗には、10月末にキャンペーンツールが店舗に届きます。 

出品された甲子柿を審査する委員

秋の味覚『甲子柿』出荷始まる〜目揃会で品質確認、販路拡大へ初の審査会も

釜石の秋を象徴する甲子柿の出来を確かめる生産者ら=19日

釜石の秋を象徴する甲子柿の出来を確かめる生産者ら=19日

 

 釜石市の秋の味覚「甲子柿」の今季出荷が始まった。味は例年通りの出来栄えだが、落葉病や天候の影響で収穫前に落果する柿が多く収量は若干少なめとなる見込みだ。ブランド化を進める甲子柿の里生産組合(藤井修一組合長、19人)は「目揃(めぞろえ)会」で品質を確認したほか、出荷の可否を判断する審査会を初めて開催。今後の生産・販路拡大を見据えた取り組みで、品質の統一化・向上につなげる。

 

 目揃会は19日に甲子町の洞関コミュニティ消防センターで開かれた。関係者ら14人が参加。生産者5人が製品を持ち込み、色つやや大きさを確認した。

 

 今年は春先のひょう、梅雨時期の長雨、夏の猛暑に加え、落葉病の影響で収穫前に自然落果する柿が多かった。特に無農薬にこだわる農家ではゼロに近い収穫になるなど、地区によって大きなばらつきも。実の色付きも例年より遅いというが、甘みはブランドを維持するレベルを保った。

 

 市外への出荷は例年並みの12個入りを基準にするが、目標数の設定は見送った。藤井組合長(77)は「いろんな要因が重なり、管理に苦労した。安定的な生産、事業継続に向け、薬剤散布の導入や摘果などルールを見直ししなければ」と気を引き締める。

 

 審査会は20日、大町の市民ホールで開催。同組合員から、7点が出品された。食に関わる企業や団体の関係者らが委員(12人)となり、消費者目線で▽外観(色、つや、傷の多少)▽味(甘さ、薫香の有無、脱渋具合)▽食感―を審査。結果、7点すべてが「出品可」と評価された。

 

出品された甲子柿を審査する委員

出品された甲子柿を審査する委員ら=20日

 

 釜石高家庭クラブ委員会の楢山直尭(なおたか)君(1年)は今回初めて甲子柿を口にし、「おいしい。食感がいい。たくさんの人に知ってほしい」と感想。市農政推進協議会委員で県食の匠の佐々木かよさん(69)は「ブランド化に必要なのは品質の統一化。おいしさに自信を持ち販売してほしい」と期待した。

 

 生産者が地方発送販売や各種販売会への出品を希望する場合、この審査で「出荷に値する」(品質良)と判断される必要がある。藤井組合長は「歴史ある特産品として若い生産者につなげ、いいものを出し続けたい」と思いを強めた。

 

 甲子柿は10月下旬から11月中旬ごろが出荷の最盛期。組合などを通じた全国出荷とともに、産直やスーパー、小売店にも提供される。

復興釜石新聞

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問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

間寛平さん「前進前心」みちのくマラソン、“うのスタ”から復興発信

間寛平さん「前進前心」みちのくマラソン、“うのスタ”から復興発信

釜石鵜住居復興スタジアム周辺の復興状況を確認しながら走る間寛平さん(中)ら

釜石鵜住居復興スタジアム周辺の復興状況を確認しながら走る間寛平さん(中)ら

 

 タレントの間寛平さん(71)らは13日、東日本大震災の被災3県を走る「RUN FORWARD KANPEI みちのくマラソン」の一環で、釜石市鵜住居町を訪れた。復興が進み、変化する景色を感じながら海沿いのコースを走行。「前進前心!」と、前向きな心で前に進む被災地を励ました。

 

 この日は陸前高田市をスタートし、大船渡市を経て釜石入り。釜石鵜住居復興スタジアムを見学し、震災からラグビーワールドカップ(W杯)が開催されるまでの経緯など説明を受けた。

 

 間さんは、スタジアム建設前にも周辺を訪れており、「ほんま、きれいになった。W杯もやった。泣ける。すごい。バンバン使って、試合やって盛り上げてほしい」と感動。負けていられない―と力を得て、本県在住のお笑いコンビ「アンダーエイジ」の熊谷由輔さん(38)、結城多聞さん(38)と3人で根浜海岸観光施設「根浜シーサイド」までの約1・5キロを走った。

 

 同施設では住民らが大漁旗を振って出迎えた。「ずっと応援してくれてありがとう」と感謝する住民らに、間さんは「前進前心。人はすごい、強いな。来年も来ます。待っといてください」と思いを伝えた。

 

 マラソンは震災被災地に元気を届けようと、2012年に始まり、今年で9回目。10日に福島県浪江町を出発し、3県を車での移動を挟みながら計約45キロ走る。最終日の14日は釜石祈りのパークから走行開始。大槌町、山田町に立ち寄り、宮古市にゴールした。

 

 今年は新型コロナウイルス感染防止のため、具体的な訪問先を事前に告知せず、動画投稿サイト「ユーチューブ」で走る様子を生配信。震災関連の施設などを巡り、復興の現状を確認、発信した。

復興釜石新聞

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関係者の見送りで釜石駅を出発する「リゾートあすなろ」

釜石線70周年記念号運行、「走り続けて」の願い受け〜JR東日本「リゾートあすなろ」、沿線4市町の住民を招待

吉田駅長から制帽を借りて車両の前で記念撮影=釜石駅

吉田駅長から制帽を借りて車両の前で記念撮影=釜石駅

 

 花巻―釜石間(90・2キロ)を結ぶ鉄道「JR釜石線」は10日、全線開通から70周年を迎えた。最大の難所であった仙人峠を越え、内陸と沿岸が1本のレールで結ばれた日。記念列車が運行されたほか、釜石市内ではJRと市などの共催で各種記念イベントが行われ、市民や鉄道ファンらが70年前の悲願達成に思いをはせた。

 

 JR東日本盛岡支社(石田亨支社長)は10日、釜石―花巻駅間で「釜石線70周年記念号」を特別運行。沿線4市町と大槌町の住民約130人を無料招待(事前申し込み)し、長年にわたり同線を支えてくれたことへ感謝の気持ちを表した。

 

 記念列車の車両は、主に青森県内で運行されている臨時快速列車「リゾートあすなろ」(2両)。釜石・住田・大槌の住民は釜石―遠野間、花巻・遠野の住民は遠野―花巻間でリゾート列車の旅を楽しんだ。沿線の4駅では地元郷土芸能などが歓迎のおもてなし。地域に愛されてきた鉄路の節目を共に祝った。

 

 始発の釜石駅から乗車したのは約60人。釜石市の平舘人美さん(55)は母、姉夫婦と「期待感いっぱい」で乗車。70周年を迎えた同線について「地域の足として大切。これからも長く走り続けてほしい」と願った。

 

 午後0時半、吉田正樹駅長の合図で列車が滑り出すと、ホームでは観光関係者やJR社員らが大漁旗や手を振ってお見送り。「尾崎町虎舞」の威勢のいい囃子(はやし)が出発を盛り上げた。

 

関係者の見送りで釜石駅を出発する「リゾートあすなろ」

関係者の見送りで釜石駅を出発する「リゾートあすなろ」

 

 吉田駅長は「仙人峠の難工事を経て、やっと結ばれた路線。当時は1週間も祭りをして喜んだという。苦労の後の喜びは大きい」としみじみ。釜石線について「新幹線、三陸鉄道を結ぶ重要な役割もある。来年4月から始まる東北デスティネーションキャンペーンにもつなげ、沿線を一層盛り上げていければ」と思いを込めた。

 

 「リゾートあすなろ」は2010年12月の東北新幹線新青森開業に合わせ登場。ゆったりとした客席や大きな窓、展望室などで景色を存分に楽しめる。ディーゼルエンジンとリチウムイオン蓄電池を組み合わせ、走行中も発電できる「ハイブリッドシステム」を搭載している。

復興釜石新聞

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うのスタの仮設スタンドを活用したウッドボード

うのスタ2019メモリアルウッドボード、1周年記念試合で披露 販売開始〜仮設スタンドを有効活用、W杯開催の熱気と興奮つなぐ

うのスタの仮設スタンドを活用したウッドボード

うのスタの仮設スタンドを活用したウッドボード

 

 釜石地方森林組合(久保知久代表理事組合長)は、昨年のラグビーワールドカップ(W杯)の会場となった釜石鵜住居復興スタジアムの仮設スタンドを活用した「うのスタ2019メモリアルウッドボード」の販売を始めた。世界大会開催の熱気と興奮をつなぐ品として、釜石まちづくり会社(谷澤栄一社長)と連携し企画。W杯1周年記念試合が行われた10日、うのスタでお披露目した。

 

 ウッドボードは縦31センチ、横43センチ、厚さ5センチ。表面を磨き、W杯時と同じ塗料を施した。パシフィック・ネーションズカップ、W杯の対戦カードと結果、市内の小中学生が歌った東日本大震災の復興支援への感謝を伝える「ありがとうの手紙」の歌詞の一部を刻印。座席番号も残し、釜石開催の証しを示す。

 

 価格は1個1万5千円(税別)。ボード裏に金具が取り付けられていて、ひもで壁につるすことができる。立て掛け用のスタンドは別売りで2千円(同)。開催年にちなみ2019個限定で販売する。

 

 使用した木材は、2017年に平田の尾崎半島で発生した林野火災で焼損したスギ。W杯で仮設席として設置された1万席のうち、6300席に使われた。大会後、「廃棄処分にするのはもったいない」との声が上がり、同組合を中心に活用を検討。大会の記憶を残すものとして有効活用することにした。

 

 10日にうのスタで販売を開始。同組合の手塚さや香さん(41)は「震災や林野火災を乗り越え、W杯を開催したストーリーを体現するもの。木材を使ったスタジアムは珍しく、身近においてもらい、W杯の興奮を思い起こしてほしい」と願う。

 

 11日以降は大町の釜石情報交流センターで販売する。12月からインターネットの特産品販売サイト「三陸釜石元気市場」でも注文を受け付ける予定(※三陸釜石元気市場での受付開始は11月1日からとなりました http://hamayuri.net/)。売り上げの一部はラグビー運営費、森林整備費として市に寄付する。

 

 問い合わせは釜石まちづくり会社(電話0193・22・3607)へ。

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