タグ別アーカイブ: 産業・経済

買い物客に商品をPRする学生インターン

就業体験で味噌醤油 需要調査〜女学生が藤勇醸造で、商品売り込みにも挑戦

 買い物客に商品をPRする学生インターン

買い物客に商品をPRする学生インターン

 

 釜石市大渡町のみそ、しょうゆ製造販売業、藤勇醸造(藤井徳之社長)は3日、学生インターンによる店頭販売を港町のイオンタウン釜石で行った。県内の民間企業で学生が就業体験を行う「IWATE実践型インターンシップ」(NPO法人wiz主催)の一環で、受け入れ先となった同社が学生に託したミッションは「老舗醸造会社のマーケティング」。これに応え、2人の学生が買い物客にアンケート調査を行いながら同社の商品を売り込んだ。

 

 同社でのインターンシップに参加するのは、一橋大社会学部2年の佐藤冬佳さん(北海道札幌市出身)と立教大経営学部1年の宮﨑まはるさん(愛媛県松山市出身)。8月中旬から1カ月間釜石に滞在し、市内飲食店へのしょうゆ・みその使用状況調査や販促活動に取り組んでいる。

 

 店頭販売はこの日で3回目。同社が8月から発売を始めた「本醸造かけしょうゆ」(210ミリリットル)を紹介しながら買い物客に積極的に声を掛け、普段使っているしょうゆのボトルサイズや商品を選ぶ基準などを聞き取った。

 

 宮﨑さんは普段学んでいることに生かせると参加。「地域の生の声を聞けるので楽しい。消費者の顔が見える仕事もいいなと実感。こうしたコミュニケーションは将来、働いた時にきっと役立つ。人を幸せにする仕事に就きたい」と職業観を広げた。

 

 店頭での調査は今回で一段落。今後は消費者を招いた座談会を企画中で、佐藤さんは「立案、進行など全てを任せてもらい、実践できるチャンス。学生インターンならではの視点と切り口で関わった結果を資料としてしっかり残したい」と意気込んだ。

 

 創業115年になる同社では震災以降、創業当初からのロングセラー商品を消費者ニーズや健康志向に配慮して販売手法を変えたり、「十割糀(こうじ)みそ」「しょうゆ糀」など新たな発酵食品やスイーツなど商品開発に力を入れている。こうした攻めの取り組みの根底にあるのは「しょうゆ・みそ市場の縮小や発酵食文化の衰退への懸念などの危機感だ」と小山和宏専務。今回初めて学生インターンを受け入れ、初となるマーケティングを行っているところだが、手応えを感じた様子。「聞き取った一言一言が参考になる。データとしてまとめ報告してもらうことで、商品開発につながるヒントをもらえれば」と期待している。

 

 学生2人が企画する座談会「藤勇ティータイム」は9月12日午後3時から大町の小島カフェで開催。オリジナル発酵食などを提供することにしており、現在参加者を募っている。参加費は無料。問い合わせ、参加申し込みは藤勇醸造(電話0193・22・4177)へ。

 

(復興釜石新聞 2017年9月9日発行 第619号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

「これからがスタート。まちの力になりたい」と前を向く人首廣作さん

アンジェリック 大町に本設店舗、再出発〜人首さん、支援に感謝 お菓子で表す

「これからがスタート。まちの力になりたい」と前を向く人首廣作さん

「これからがスタート。まちの力になりたい」と前を向く人首廣作さん

 

 東日本大震災の津波で釜石市嬉石町にあった店舗が全壊し、大只越町の仮設店舗などで営業を続けてきた洋菓子店「アンジェリック」が7日、大町の本設店舗に移り再スタートを切った。13日からはケーキの販売を始め、本格的にオープンする。店主の人首(ひとかべ)廣作さん(54)は「これからどうするか。うれしさよりも経営の不安が大きい」としつつ、「多くの人の支援でここまで来た。まちなかに店を構えることができたから精いっぱいやらせてもらう。終わりではなくスタート。まちをにぎやかにするため力になりたい」と意気込む。

 

 嬉石町の店舗は父親の金平さんが1961年、和洋菓子を製造する「朝日屋菓子店」として創業した。人首さんは首都圏で電気設備の整備修理などを行う会社で働いていたが、将来は古里に戻るとの思いもあり転職。首都圏の洋菓子店で8年修業し、30歳の時に古里に戻り、朝日屋の洋菓子部「アンジェリック」をスタートさせた。

 

 震災の津波では店舗兼工房が全壊。菓子づくりの道具や設備、レシピをすべて失った。金平さん(享年75歳)と共に母親の英子さん(同71歳)も亡くした。

 

 当初は生活することで精いっぱいだったが、震災直後、がれきとなった店舗の様子を見に行った時、当時幼稚園児だった長男の颯眞君から「パパ、ケーキ作るんだよね」と聞かれ、「もう一度働く姿を見せたい」と再建を決意。2011年12月、鈴子町の商業施設と大只越町の仮設商店街に工房や店舗をオープンした。

 

 その際、修業時代の仲間らから菓子づくり設備の提供を受けるなどの支援を受けた。以前雇っていた従業員らからは、レシピのメモ書きなども寄せられた。人のつながりをこれまで以上に感じ、感謝の気持ちを表すため、「釜石をPRし、まちに貢献できる商品を作りたい」と考えながら営業を続けた。

 

 再開から1年ほどは仮営業でも客足は順調だったが、まちの復興が徐々に進み、立ち寄ることのできる場所が増えると、人の流れが分散。ケーキなどの生菓子だけでは長く続けられないとの思いから、焼き菓子など日持ちし、お土産やギフト用の商品づくりに力を入れ、鉄鉱石をイメージさせる菓子や地元企業と連携した新商品を開発、販売してきた。

 

「アンジェリック」と大きな文字が目を引く新店舗

「アンジェリック」と大きな文字が目を引く新店舗

 

 それから6年。ようやくこぎつけた本設店舗でのプレオープンに、人首さんは「本設での出発でも、たくさんの人に助けてもらった。自分にできることは、おいしいものをつくること。小さい力だが、地域のため力になれることがあるはず。しっかり前を向いていく」と力を込めた。

 

 新店舗は市街地中心部の大町にあり、周辺には居酒屋、ホテル、復興公営住宅などが建ち並ぶ。生前、金平さんは「(人首さんが作った)ケーキをまちなかで売れば喜ばれるのに」と、よく口にしていたという。「よくやった、良かったな」。そんな両親の喜ぶ姿を思い浮かべ、13日のグランドオープンを迎える。

 

 13日〜15日はケーキなどをオープン価格で販売。来店者へ記念品も用意。営業時間は午前9時から午後7時。

 

(復興釜石新聞 2017年9月9日発行 第619号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

釜石港に今季初水揚げされたサンマ=8月30日午前5時50分(写真説明)

『秋の主役』サンマ初水揚げ〜不漁予測も釜石に活気

釜石港に今季初水揚げされたサンマ=8月30日午前5時50分(写真説明)

釜石港に今季初水揚げされたサンマ=8月30日午前5時50分(写真説明)

 

 釜石市の新浜町魚市場に8月30日朝、秋の訪れを告げるサンマが今季初めて水揚げされた。昨年の初船を上回る34トンを水揚げ。例年と比べ魚体は小さめというものの、待ちに待った〝秋の主役〟の到来に浜は活気づいた。

 

 水揚げしたのは、富山県の大型サンマ船第8珠の浦丸(199トン、17人乗り組み)。北海道の東方沖で操業し、2昼夜をかけて釜石まで運んできた。入札の結果、型が小さいこともあり、昨年より260~150円安い1キロ当たり370~350円で取引された。

 

 待ちに待ったサンマの初水揚げに野田武則市長らも駆け付け、飲み物などを差し入れて船を歓迎。「製氷施設も新しく造った。今後も釜石港にサンマを水揚げしてほしい」と期待した。

 

 同船は昨季も釜石にサンマを8千万円近く水揚げしている。猟田雄輔漁労長(64)は「昨年より漁模様が薄く、魚体も小ぶり。他の船も仕方なく小さいのを水揚げしている」と心配するものの、「釜石にはよくしてもらっており、昨季は花咲港(北海道)よりも多く水揚げした。今後も釜石に水揚げしたい」と話した。

 

 釜石魚市場のサンマの水揚げ量は、東日本大震災があった2011年は2171トン(2億4710万円)、翌12年は2436トン(1億3735万円)、13年は1053トン(1億4093万円)と低迷。14年は5260トン(5億199万円)と大きく回復したものの、15年は2224トン(3億8879万円)、昨年は1841トン(4億84万円)と再び下降線を描いている。

 

(復興釜石新聞 2017年8月30日発行 第617号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

小雨模様の中、釜石港に到着したガントリークレーン=17日

大阪府が復興支援で無償譲渡、ガントリークレーン到着〜釜石港 来月下旬の稼働目指す、コンテナ物流増大に期待

小雨模様の中、釜石港に到着したガントリークレーン=17日

小雨模様の中、釜石港に到着したガントリークレーン=17日

 

 東日本大震災からの復興支援のため、大阪府から本県へ無償譲渡された大型荷役機械ガントリークレーンが17日、釜石港に到着した。県内の港では初の導入。現在、同港にあるクレーンの3倍の荷役能力があり、貨物取扱量の飛躍的な増大に期待がかかる。岸壁への設置工事や夜間用照明施設の整備、試運転などを経て、来月下旬の稼働開始を目指す。

 

 巨大なガントリークレーンは高さ56メートル(アーム伸長時76メートル)、重さ59トン。1時間当たり30~40個のコンテナを積み下ろしすることができる。現在稼働するジブクレーンの約3倍の能力があり、釜石港の荷揚げ効率は飛躍的にアップする。

 

 新品価格は約10億円。堺泉北港には、阪神淡路大震災で被災したのを受けて1996年度に3基設置されたが、現在運用していない1基が本県に贈られた。

 

 当初は12日の到着予定だったが、台風の影響で遅れた。大型の台船に積まれ、大阪府の堺泉北港を13日に出発。17日午前9時40分ごろ、海上を覆う濃霧の中から巨大な姿をゆっくりと現した。小雨模様の中、岸壁では県や市の関係者、荷役作業を請け負う物流業者ら約30人が出迎えた。

 

 ガントリークレーンが稼働する釜石港の公共ふ頭では、県が昨年夏から改良工事に着手。約8億円を投じ、クレーン用移動レールを敷くなど受け入れ準備を進めてきた。冷蔵冷凍コンテナに電気を供給するリーファーコンセントも現在の16口から仮設で8口を増設し、24口とする。

 

 同港では現在、海外の大手海運2社がフィーダー(枝線)船を定期運航し、コンテナ取扱量も順調に増加。今年は、2年前に記録した県内港最多の4420個(20フィート換算)を超える5千個以上を目指す。本年度中に中国や韓国と結ぶコンテナ定期便の就航も予定する。

 

 県沿岸広域振興局土木部の杣(そま)亨部長は「クレーンが無事到着し、ほっとしている。震災からの復興のシンボルの一つとして、釜石のみならず三陸沿岸全体の復興推進の弾みになれば」と期待する。

 

(復興釜石新聞 2017年8月23日発行 第615号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

「農地の日」にちなんだ活動で汗を流した農業委員ら

カボチャでラグビーW杯を盛り上げ、釜石市農業委員会〜鵜住居の遊休地に植え付け

「農地の日」にちなんだ活動で汗を流した農業委員ら

「農地の日」にちなんだ活動で汗を流した農業委員ら

 

 釜石市農業委員会(二本松誠会長)は20日、鵜住居町田郷の遊休農地でカボチャの苗の植え付けと草刈り作業を行った。今回植え付けたのは「ロロン」という品種で、ラグビーボールのような形をしたカボチャ。2019年のラグビーワールドカップ(W杯)釜石開催に向けた盛り上げの一助になればと、試験的に栽培する。

 

 県農業会議が2013年に設定した「農地の日」(7月15日)にちなんだ取り組み。釜石市では景観保全、農地の有効活用、地域住民の交流を狙いに、市内各地にある遊休農地でソバ栽培などを試みてきた。昨年は今回と同じ農地(約20アール)で品種が異なるカボチャを植え付けたが、台風による大雨の影響で全滅。今年は品種を変え再挑戦することにした。

 

実りに期待を込め「ロロン」の苗を植え付けた

実りに期待を込め「ロロン」の苗を植え付けた

 

 この日の作業には委員ら約20人が参加。約10アール分の農地に、甲子町の農業、佐々木四郎さん(70)が育てた苗90株を植え付けた。農地として守るため、残りの約10アールは草刈りをした。

 

 ユニークな形のロロンは2キロ程度の大玉となり、上品な甘さと滑らかな舌触りが特徴。苗を育てた佐々木さんも今回、自身の畑に約90株を植え付けており、「イチゴやメロンなどを栽培してきたが、カボチャは初めての挑戦。味がいいと聞いているので、収穫が楽しみ」と話した。

 

 二本松会長は一足早くロロンに着目し、自身の畑で栽培しており、1週間後に収穫できる見込みだという。同委員会としての取り組みは試験栽培だが、「ラグビーカボチャが市内の産直に並べば、W杯に向けた地域の盛り上がりにつながると思うので、ぜひ成功させたい。この取り組みにより、市内で作付けする農家が増えてくれれば」と期待を寄せた。

 

 今後は協力して間引き作業などを行い、10月に収穫する予定。

 

(復興釜石新聞 2017年7月22日発行 第607号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

今季初の集荷会に収穫したウメの実を持ち込んだ生産者ら

今季初の梅を集荷、「そう、うまくは…」と苦笑い〜量は昨年を大幅に下回る

今季初の集荷会に収穫したウメの実を持ち込んだ生産者ら

今季初の集荷会に収穫したウメの実を持ち込んだ生産者ら

 

 釜石市、大槌町のウメ生産者らでつくる釜石地方梅栽培研究会(前川訓章会長、19人)の今季初となる集荷会が6月29日、栗林町の栗林地区基幹集落センターであった。生産者は青緑の実を持ち込み、次々に計量。ウメは梅酒の原料として小川町の酒造会社浜千鳥(新里進社長)に提供する。

 

 生産者によると、今年は例年どおり開花したが、その後の天候は雨が少なく乾燥した日が多かったり、受粉もうまく進まず、昨年度の集荷量約5500キロを大幅に下回り、2~3千キロにとどまる見込みだという。

 

 今回は96キロを出荷する前川会長は「例年650キロほど取れていたのに、今年はあと二、三十キロにしかならない。まるっきりだめ。前の年が良かったからと期待していたが、そううまくはいかない」と苦笑い。梅の実の一番いい時期に一度に買い取ってもらう取り組みは生産者にとってメリットになっていて、遊休農地の活用にと仲間入りする人も増えているという。「兼業農家が多く、楽しみながら無理せずやっていければ、いい」と話した。

 

 同研究会は生産農家と浜千鳥などが良質なウメの栽培や安定した生産の確保を目指し、2014年に設立。昨年は大粒のウメ品種の新植による遊休農地の有効活用を図ったほか、県内の先進地視察研修を行い、効率的な収穫方法、生産・加工技術を学んだ。

 

 集荷会の前には総会が開かれた。県沿岸広域振興局が進めている三陸農産物のブランド化の取り組みで、ウメも対象品目の一つになっている。市などが今年5月に開催した、地元の海と山の食材を使った料理を紹介する試食会でウメを使った料理が高い評価を得、メニューを考案した首都圏で活躍する料理研究家も食材としての活用、加工品の開発など積極的な取り組みを提案していたことなどが報告された。

 

 前川会長は「今まで食べきれない分は捨てていたもの。商品化し、販売量の増加など結果が伴えば、地域ももっと盛り上がる。グリーンツーリズムなどとも合わせて認知度を高める取り組みも進めていければ」と意欲を見せた。

 

 昨年収穫したウメを使った梅酒は4日から販売されている。

 

(復興釜石新聞 2017年7月5日発行 第602号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

式典には漁師らも祝いの大漁旗を掲げて新しい魚市場に駆け付けた

「魚のまち」再興へ〜釜石魚市場 新施設完成、新浜町と2場体制で

供用が始まった釜石魚市場

供用が始まった釜石魚市場

 

 東日本大震災の津波で被災し、釜石市が新築復旧を進めてきた釜石魚市場の魚河岸地区荷さばき施設が完成し、16日、現地で供用開始式典が行われた。鳥獣の侵入を防ぎ、殺菌冷海水や排ガスの出ない運搬車を導入するなど衛生管理機能を高めた新市場の稼働により、魚市場機能が本格的に回復し、産地魚市場としての機能も強化。2013年4月に再開した新浜町地区の施設と併せて「魚のまち釜石」の復興加速に期待がかかる。

 

 魚河岸地区の施設は鉄骨造り2階建て、延べ床面積約6500平方メートル。建物幅約165メートル、奥行き約35メートルと旧市場と同規模で整備。鳥獣などが入らないようシャッターで囲われた閉鎖型の構造を採用した。排ガスが出ないバッテリー式フォークリフトや殺菌冷海水の供給設備を導入し、衛生管理を徹底。陸揚げから選別・計量、陳列・販売(入札)、出荷に至る区画を直線的に配して作業を効率化し、魚介類の鮮度を保つよう工夫した。

 

 整備事業費は約36億7500万円。水産庁の水産基盤整備事業費、復興特別交付税を活用し、市の負担は約5千万円。管理運営は釜石市漁業協同組合連合会が担う。

 

 釜石魚市場の年間水揚げ額は、最盛期の1980年代に100億円を超えていたが年々減少。魚のまちを復活させるため魚河岸地区と2場体制にしようと、震災前から新浜町地区に大型漁船の水揚げ拠点として荷さばき施設の整備を進めていた。完成間近だったが、震災の津波で両施設とも被災。比較的被害が少なかった市漁連が運営する第2魚市場を11年8月に再開、代替えとして活用しながら、新浜町地区の魚市場も再開させた。

 

式典には漁師らも祝いの大漁旗を掲げて新しい魚市場に駆け付けた

式典には漁師らも祝いの大漁旗を掲げて新しい魚市場に駆け付けた

 

 魚河岸魚市場は2015年2月に着工し、今年3月に完成した。これにより2場体制が復活。魚河岸地区は定置網を中心とした地元漁船、水深の深い新浜町地区ではサンマ船など大型船の水揚げに対応し、機能を分担する。

 

 震災前の旧市場の水揚げは30億円程度で推移していたが、震災のあった11年には14億円台まで落ち込んだ。その後も低調に推移し、昨年は約17億円と伸び悩んでいる。市は市場周辺に水産加工など4事業者を誘致し、水産業の復興を推進。海産物を食べたり買ったりできる、にぎわい創出施設の整備計画もあり、当面の目標は「年間水揚げ量2万トン、水揚げ額36億円」としている。

 

関係者がテープカットで祝う

関係者がテープカットで祝う

 

 式典には関係者ら約100人が出席し、テープカットして完成を祝った。野田武則市長が「2場体制で水産業の本格復興を図りたい」とあいさつ。市漁連の小川原泉会長は「震災から6年が経過する中、この日を迎えることができ、喜びに堪えない。生産者、連合会一丸となって水揚げ増加に取り組み、新鮮で安心安全な魚介類を消費者に届けていきたい」と力を込めた。

 

(復興釜石新聞 2017年5月20日発行 第589号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

thum_kamaishiwine

釜石ワイン市販開始へ、三陸の海の幸と好相性〜5月5日からイオン釜石で販売

釜石ワインの誕生と市販開始を喜ぶ関係者、野田市長と市民

釜石ワインの誕生と市販開始を喜ぶ関係者、野田市長と市民

 

 釜石産ブドウを100%使ったワインが誕生し、26日、関係者にお披露目された。ワインは初めて、5月5日からイオンタウン釜石のイオンスーパーセンター釜石店で市販される。イオン釜石で開かれた発表会では、ブドウ園「遠野まごころの郷あまほらファーム」を運営するNPO遠野まごころネット(臼澤良一理事長)や支援、醸造、販売にかかわる40人が試飲。地域の活性化につながる事業の今後の展開に期待を高めた。

 

遠野まごころネット 「白」に限定121本

 

 同ファームは甲子町天洞の民有地約3千平方メートルを借用。2014年、15年と用地を拡大し、ワイン用ブドウの苗木1千本を植えた。一昨年秋には約20キロを収穫、昨年9月には収量を300キロ近くに伸ばした。

 

 長野県東御市でワイナリー「はすみふぁーむ&ワイナリー」を経営する蓮見よしあき(喜昭)さんが栽培から醸造までを指導。市販にこぎ着けた。

 

 生産本数(750ミリリットル入り)は、白が原料約200キロから121本、赤は80キロ以上から55本。今回は、一定の熟成感を得た白のみを市販する。

 

 釜石ワイン・白の名称は「シャルドネ60アッサンブラージュ」。シャルドネ(種)を60%以上使い、ミュラー、ケルナーの2種をブレンドしたワインで、アッサンブラージュはフランス語で「立体的なものを寄せ集め、積み上げる」という意味。アルコール度数は12度。

 

 昨年4月の発表会で、遠野まごころネットとイオングループは販売合意書を取り交わし、世界的金融大手バークレイズは就農支援プログラムを発表している。今回の発表会では野田武則市長、イオンスーパーセンターの東尾啓央社長、植樹からかかわるイオングループの金丸治子環境・社会貢献部長らが期待を述べた。

 

 収穫に参加した大松地区の佐々木美津子さん(74)と制野芳子さん(75)は釜石ワインの誕生に大喜び。「切れ味がある。刺し身とかにも合いそう」と期待を膨らませた。

 

ワインの味わいは「切れ味がいい」と好評だった

ワインの味わいは「切れ味がいい」と好評だった

 

 臼澤理事長(68)は「感無量。ラグビーワールドカップ(W杯)がある19年には8千本の販売を目指す」と今後の展開を見据えた。

 

 同ネットは甲子町天洞地区に障害者施設・まごころ就労支援センターを集約。受け入れ規模を現在の16人から26人に拡充する。ブドウの栽培にも大きな戦力になる。遠野市上郷町にも昨年4月、「バークレイズ遠野さむかぜヴィンヤード」を開設し、2種類、1500本を栽培する。ワイン醸造設備・機器の購入も決めている。

 

 「釜石の白」は5月5日午前10時から、イオンスーパーセンター釜石店前のフードコート通路の特設コーナーで販売する。価格は1本税込み2700円。

 

(復興釜石新聞 2017年4月29日発行 第584号より)

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

甲子柿を活用した活動について野田市長に報告した甲子地区活性化協議会のメンバー

特産生かし2つの新商品、甲子柿ジャム・レアチーズケーキ〜甲子地区活性化協議会が開発、4月28日から販売開始

甲子柿を活用した活動について野田市長に報告した甲子地区活性化協議会のメンバー

甲子柿を活用した活動について野田市長に報告した甲子地区活性化協議会のメンバー

 

 釜石市の甲子地区活性化協議会(藤井サヱ子会長)は、特産品の「甲子柿」を使った2つの新商品を開発した。柿をそのまま味わえる甲子柿ジャム(100グラム、600円)と、淡い柿色が特徴の甲子柿レアチーズケーキ(90グラム、350円)。28日から道の駅「釜石仙人峠」と創作農家こすもすで販売を始める。これを前に17日、市役所の野田市長を訪ね、新商品を披露。甲子柿のPRを目的に考案したロゴマークやパンフレットなどの完成についても報告した。

 

 同協議会は甲子柿を守る会や生産組合などで構成し、2015年4月に発足。甲子柿の加工品開発やイベント開催など地域の魅力を活用した事業に取り組んでいる。

 

 甲子地区で育った渋柿の一種である小枝柿を煙でいぶして甘さを凝縮させた甲子柿は地域の特産品の一つだが、これまでは旬の10月だけと季節が限定されていた。加工品としては、藤井会長がレストランを開設した2007年からドレッシングを提供してきたが、通年で味わってもらえるよう、さらに加工品の開発を進め、細胞を壊さずに凍らせるCAS冷凍機で丸ごと一個を凍らせた冷凍甲子柿や、甲子柿をラム酒に漬け込み、アイスと混ぜ合わせたジェラートを昨年4月に売り出した。

 

 今回はこれに続くもので、ジャムは砂糖の使用を極力控え、香料などの添加物も使わず、甲子柿の持つ独特の薫香と強い甘み、完熟感をそのまま味わえるようにした。レアチーズケーキは甲子柿をとろみのあるなめらかな半液体状にし、豆乳とクリームチーズと混ぜ合わせた。

 

新商品の甲子柿レアチーズケーキとジャム(手前左から)

新商品の甲子柿レアチーズケーキとジャム(手前左から)

 

ロゴマーク、パンフレットも完成

 

 試食した野田市長は「おいしい」と評価。柿をデザインしたロゴマーク、秘伝の製法から生まれた魔法の柿としての物語や生産者の思いをまとめたパンフレット、店頭などに置いてもらうPR用のポスターやリーフレットの紹介も受け、釜石をアピールする特産品としての今後の展開に期待を示した。

 

 同協議会によると、昨年は台風による落果や実裂けなどで例年に比べ収量が減り、安定生産が課題だという。

 

 多い時に80人が所属した生産組合の会員は現在20人ほど。柿づくりには肥料、せん定などきめ細かな配慮が大事になり、庭などにある柿の木を放置したままの人や組合に入っていない人などに働きかけ、安定的な供給、さらなる加工品づくりにつなげたい考え。

 

 藤井会長は「甲子柿は成分などまだ知らない部分も多く、調査を進めることで新たな広がりを生む余地がある。(加工品は)全て手作りなので細く長く続けたい」と今後の取り組みに意欲を見せる。

 

 新商品2点とドレッシングは、釜石食ブランド開発検討協議会が主催する昨年度の「おいしい釜石コレクション」に認定されている。事務局の市商業観光課は、これまで認定された菓子や総菜など34点を紹介する冊子を作成。市内の公共施設などで配布し、市民や観光客に釜石ならではの商品PR活動を後押しする。

 

(復興釜石新聞 2017年4月22日発行 第582号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

完成した「かまいし最中サブレあゆ美人」をPRする小島製菓の菊地社長(右)、釜石振興開発の菊池部長

小島製菓「最中サブレ あゆ美人」〜道の駅釜石仙人峠、開業2周年へ共同開発

完成した「かまいし最中サブレあゆ美人」をPRする小島製菓の菊地社長(右)、釜石振興開発の菊池部長

完成した「かまいし最中サブレあゆ美人」をPRする小島製菓の菊地社長(右)、釜石振興開発の菊池部長

 

 釜石市上中島町の菓子製造販売業、小島製菓(菊地広隆社長)は、間もなく開業2周年を迎える道の駅「釜石仙人峠」を盛り上げようと、釜石・大槌地域産業育成センター、道の駅を運営する第三セクター釜石振興開発と合同で、甲子川のアユにちなんだ菓子「かまいし最中(もなか)サブレ あゆ美人」を開発した。アユの形をした最中の皮に、釜石産ひとめぼれの米粉を使ったサブレ生地を流し入れ焼き上げたもので、サクサクとした軽い食感が特徴。同道の駅は21日から5月の大型連休まで、開業2周年の感謝を込めた企画を準備しており、新商品はこれに合わせて27日から本格販売を始める。

 

 同センターが地域事業者と共同で新商品の開発やブランド力の強化など地域食産業の活性化を図ろうと取り組む「市海商工連携(6次産業化)推進事業」から生まれた商品。同道の駅のキャッチフレーズにある「アユ躍る清流」と、甲子川のアユが昨年岐阜県で開催された「清流めぐり利き鮎(あゆ)会」で最高位のグランプリを獲得したことから着想を得た菊地社長が主導して開発した。

 

 日本一の味となったアユを育てた清流、甲子川の良さ、そのきれいな水が釜石の海につながっていることを感じてもらえる土産品になればと今年1月ごろから開発をスタート。最中の皮の香ばしさとサブレ(洋風焼き菓子)のサクサク感による味覚の融合を楽しめる品に仕上げた。3月から試験的に販売を始めたが、試食会のアンケートによると約9割が「おいしい」と上々の評価。そこで味は変えず、手に取ってもらいやすく、「やさしい味」をイメージしたピンクと白のパッケージデザインにして本格的に売り出すこととなった。

 

 「あゆ美人」は一袋5個入り500円(税抜き)、一箱12個入り1300円(同)。同道の駅のほか、シープラザ釜石内の「かまいし特産店」でも販売。市内の宿泊施設やスーパーの土産物コーナーなどにも販売場所を広げる予定だ。

 

 「甲子川のアユを売り込める商品が生まれた」と喜ぶのは駅長を務める振興開発の菊池利教部長。新たな釜石の名物、土産品の需要に期待を寄せており、「地元企業や地元ならではの物を紹介するのが役割。ここからいろんなところに発信していきたい」と意気込む。

 

 製造が中心の菊地社長は「今回販売のプロと一緒に取り組んだことで商品の見せ方など学ぶことも多かった。みんなとつくるのが面白い」と手応えを感じた様子。「かまいし最中サブレ」をブランド化したい考えで、アユに続く商品としてラグビーワールドカップなど地域の歴史、イベントなどをテーマとした商品づくりを進めており、「地元が頑張らないと」と気合を入れた。

 

 同道の駅の2周年記念イベントは21日から23日まで開かれる。500円以上購入した人に記念切符(限定300枚)を配布。初日には商品購入者先着100人に団子をプレゼントするほか、日替わりでおすすめ商品の割引販売などもある。5月の大型連休まで企画は続き、地元団体などによる商品販売なども予定する。

 

 特産「甲子柿」など地元農産物などを利用した加工品の販売も相次いでおり、同駅の佐々木雅浩副駅長は「地元ならではの商品が増えている。ぜひ足を運んでほしい」と呼び掛ける。

 

(復興釜石新聞 2017年4月19日発行 第581号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

高性能林業機械を使った間伐現場の様子=栗林町、釜石地方森林組合提供

釜石森林組合助成制度設立、被災地再造林を支援〜林業経営持続を推進、釜石・大槌 皆伐に対応

高性能林業機械を使った間伐現場の様子=栗林町、釜石地方森林組合提供

高性能林業機械を使った間伐現場の様子=栗林町、釜石地方森林組合提供

 

 県森林組合連合会(県森連、中崎和久会長)と釜石地方森林組合(久保知久組合長)は、釜石市、大槌町の森林所有者の再造林活動を支援する独自の助成金制度を設けた。釜石森組管内を含む県内沿岸部では震災後、生活資金の確保や住宅再建のため、木を全て切る皆伐(かいばつ)が増える一方、伐採後の再造林への資金が不足し放置される山が多い。助成により植林を進めることで地域の森林環境保全、林業の持続的経営を推進する。

 

 釜石森組は2007年から新日鉄住金釜石製鉄所、釜石市の3者で間伐後の山林に放置されている端材などを有効利用するため、「緑のシステム創造事業」を立ち上げ、林業や関係産業の活性化、雇用拡大、再生可能エネルギーの利用拡大などに取り組んできた。10年から同製鉄所内の石炭火力発電所で使うバイオマス燃料となる木材を納入。県森連が木質バイオマスの収集窓口となったことを受け、昨年7月に収益の一部を積み立てる基金を設け、助成の原資とすることにした。現在の積立額は約600万円。

 

 助成金の対象は釜石森組管内の釜石、大槌両市町の山林所有者で、所定の森林経営計画をまとめた人を支援する。国、県が合わせて約7割を支援する森林整備補助金に上乗せする形で、山林所有者の負担がほぼ生じない仕組み。初回の助成先は3月に決めており、箱崎町など8カ所、計30・58ヘクタールの所有者8人に合わせて約500万円を支援した。

 

 被災地では皆伐して売り払い、住宅資金や生活費を工面するケースが増えている。釜石森組管内でも震災後、少なくとも約200ヘクタールが伐採。震災前の3倍ほどのペースだという。生活再建が最優先される中、再造林への資金が不足していることや負担を敬遠する傾向があり、再造林率は7%にとどまっている。

 

記者会見する(左から)久保組合長、野田市長、中崎会長

記者会見する(左から)久保組合長、野田市長、中崎会長

 

 釜石市役所で12日、記者会見した県森連の澤口良喜専務は「民間主体の助成は県内初。再造林を促す取り組みにより森の荒廃と資源枯渇を食い止めたい。この動きが県全域に広がってほしい」、釜石森組の久保組合長は「助成により計画的な森林の維持活動が見込まれる。持続的経営を導いて地域経済の活性化に貢献したい」と話した。

 

 同席した野田武則市長は「民間主導の先進的な取り組みで、被災地林業の大きな力になる」と期待した。

 

(復興釜石新聞 2017年4月15日発行 第580号より)

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

釜石お店なう

岩手ぅんめぇ~もんグランプリ2016優秀賞、藤勇醸造の「十割糀みそケーキ」

藤勇醸造『十割糀みそケーキ』

 

こんにちは。釜石のお店紹介担当の“釜石お店なう”です。今回は、藤勇醸造の『十割糀みそケーキ』をご紹介します!

 

釜石お店なう

釜石お店なう

このサイトは釜石商工会議所が運用する、岩手県釜石市の店舗・その他施設の情報を発信するタウン情報サイトです。少しづつ情報を増やし、よりリアルタイムで情報をお届けできるようにしていきます。
リンク


 

「藤勇醸造」といえば、釜石では知らない人がいないほど醤油の「藤勇」で有名な会社ですが、実のところ元々は、味噌製造会社として創業されたということはみなさんご存知ですか?

 

今回紹介する『十割糀みそケーキ』に使用された『十割糀みそ』は、県産米、大豆100%で仕込み、糀で自然の甘さが引き出された味噌です。その味噌を活かして、「藤勇醸造」の専務の娘さんが、食を通じた人とまちのつながりを目的とする東京のシェアキッチンに集う女性たちと出会い、『十割糀みそ』を使用した商品づくりを始めました。

 

「藤勇醸造」の『十割糀みそ』と女性たちのアイディア、そして製造に携わった「アンジェリック洋菓子店」のそれぞれの力が結集して完成したのが、『十割糀みそケーキ』です。

 

十割糀みそケーキ

 

パウンドケーキの中に『十割糀みそ』がマーブル状に練りこまれ、味噌を強調し過ぎず『十割糀みそ』の甘じょっぱさがふわっと香ります。洋風のパウンドケーキの甘みと和風の『十割糀みそ』の風味が絶妙にマッチした味わいに仕上がっています。クルミの軽やかな歯ごたえもアクセントになってとても美味しいです。
昨年の8月には“岩手ぅんめぇ~もんグランプリ”で優秀賞を受賞し、人気の商品となっております。

 

優秀賞 藤勇十割糀みそケーキ 藤勇醸造株式会社 | 岩手ぅんめぇ〜もん!!グランプリ2016

 

岩手ぅんめぇ〜もんグランプリ優秀賞、藤勇 十割糀みそケーキ 発売〜老舗醸造会社と人気洋菓子店のコラボ | 縁とらんす

 

「藤勇醸造」の専務の娘さんは、『新しい釜石の土産物になれば』と期待しています。1個220円で、5個セットでの販売されており、「アンジェリック洋菓子店」、「道の駅仙人峠」、「イオンタウン釜石店 産直『結のはま』」、「マイヤ釜石店」で販売しています。

 

今回ご紹介した『十割糀みそケーキ』の他、しょうゆ糀や生塩糀なども「藤勇醸造」のオンラインショップで購入できますので、「藤勇」さんのHPも是非ご覧ください!

 

藤勇醸造株式会社

藤勇醸造株式会社

創業百余年 岩手県釜石市において味噌、醤油、つゆを製造販売しております。
リンク


 

藤勇醸造株式会社
所在地: 岩手県釜石市大渡町3-15-32
電話番号: 0193-22-4177
Webサイト: https://www.fujiyu.com/
釜石お店なう

タウンレポーター 釜石お店なう

釜石商工会議所が運営する「釜石お店なう」は、釜石市内のお店や商品・サービスの情報をお伝えする情報サイトです。

釜石お店なう