タグ別アーカイブ: 文化・教育

テント劇の日中公演という制約を逆手に取った演出を、キャストの熱演、観客の好反応が支えた

第31回釜石市民劇場、テント劇は今回が最後〜ケアハウス舞台に「認知症と生きがい」コミカルに描く、合唱シーンで大団円

テント劇の日中公演という制約を逆手に取った演出を、キャストの熱演、観客の好反応が支えた

テント劇の日中公演という制約を逆手に取った演出を、キャストの熱演、観客の好反応が支えた

 

 第31回釜石市民劇場「心に翼を、希望を胸に~てんやわんやケアハウス」(実行委員会主催)は12日、鈴子町のシープラザ遊で上演された。「認知症と生きがい」という現代社会が抱える問題をテーマに、高齢者施設の日常と人々の交流をコミカルに表現。力を合わせ、希望を持って生きる姿を描いた。客席では約260人が舞台を見守り、「翼をください」を合唱するフィナーレでは、出演者の熱演に温かく大きな拍手が送られた。市民劇場は東日本大震災で活動拠点の市民文化会館が被災し、2年の中断を経て再開。大型テントでの上演は今回が最後となる。

 

 ケアハウスのホールを舞台に、「1場」で物語を展開。キャストを兼ねて演出を担当した小笠原景子さん(33)は「客席との一体感と舞台の立体感を目指した」と話す。室内での動きと同時に別の空間で物語が進行。回想シーンが客席の通路も使って演じられ、舞台と観客が一つになった。

 

 出演者の最年少、5歳の久喜愛菜子ちゃんはハウスを退所したお年寄りの孫役を演じた。屈託のない明るさで客席の笑顔を誘い、大きな拍手も沸いた。

 

 主役の若いヘルパーを演じた岡道美咲さん(23)は、入所者に合唱コンクールへの参加を呼び掛けるシーンで、「受け身の人生ではなく、挑戦する気持ちを、苦難に立ち向かう勇気を」とアピール。フィナーレにつながる長いモノローグでは、「人はみな、心の中に見えない翼を持っている」と語りかけた。

 

 1回目からスタッフとして舞台を支えて来た川端州一さん(66)=大渡町=は初めてキャストに挑戦。「本(脚本)を読んで、震災の直前(2011年2月)に亡くなった父を思った。父は認知症を患っていた。その経験が舞台に役立つはず」と思いを込めた。しかし、舞台に立つと、なかなか演技の流れに乗れず、セリフも飛んでしまう。「心臓はバクバク。キャストはもういい」。次回はスタッフに戻るという。

 

 ホームの副長を演じた会社員木川田光成さん(35)は、2004年の舞台から市民劇場にかかわる。震災を機に職場のある遠野市に転居、遠野市民劇場にも参加する。「テントでの復活に思い入れがあった。場面転換のない舞台を、知恵を出し合いながらつくるのは芝居の原点。市民劇は地域の大事な文化」と熱い思いを語った。

 

カーテンコールのあいさつは、テント劇へのお別れでもあった

カーテンコールのあいさつは、テント劇へのお別れでもあった

 

 家族4人で観劇した鵜住居町の石垣邦子さん(76)は「娘が市民劇場に出演したこともあり、何度か見ています。きょうは身近な内容でもあり、心を打たれました。釜石弁のやりとりも良かった。みなさん、上手に演じていました」と拍手を送った。

 

 市民劇場実行委員会の久保秀俊会長(69)は「『先人に学ぶ』をテーマに掲げる市民劇場も、テント劇は今回で最後になる。来年は新しい市民ホールの舞台で再会しましょう」と客席の市民や舞台を支えたスタッフに呼び掛けた。

 

 釜石市民劇場は1986年にスタート。震災後2年の中断を経て2013年からシープラザ遊で再開し、従来の昼夜2回公演を昼の1回公演に縮小し、継続して来た。

 

(復興釜石新聞 2017年11月15日発行 第639号より)

 

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明治初期に再稼働したとみられる鍛冶場遺構は石垣に拡充の痕跡

橋野鉄鉱山 鍛冶場の遺構確認、台風被害の復旧発掘調査で〜一貫生産を裏付け、「フルヒストリー」の一部を埋める

明治初期に再稼働したとみられる鍛冶場遺構は石垣に拡充の痕跡

明治初期に再稼働したとみられる鍛冶場遺構は石垣に拡充の痕跡

 

 釜石市橋野町青ノ木の世界遺産「橋野鉄鉱山」で10月から発掘調査が行われ、これまで関係史料に記載がなかった明治時代初期の鍛冶場とみられる遺構が初めて確認された。橋野で鉄鉱石の採掘から製鉄、加工まで一貫して行われていたことを改めて裏付ける証しとなりそうだ。

 

 今回の調査は、昨年夏の台風10号被害に対応した復旧発掘調査事業で、本年度に現地調査を行い、来年度は報告書を作成する。現場は史跡の入り口から約100メートル、北端(高炉群の最下部)に残る三番高炉跡の南側にあり、御日払所も近い。大雨で表土層の一部が流失した約70平方メートルの範囲を調べた。

 

 発見された遺構には、高熱で焼けた土の跡や鍛造作業をした痕跡があった。耐火レンガ片や「羽口(はぐち)」と呼ばれるふいごの先端も見つかった。食器とみられる陶器片、貨幣とした鉄銭が木の葉状にまとまった「銭竿(ぜにさお)」と、その鋳型もあった。

 

 出土品の一部。羽口と銭竿、生活感を伝える食器片も

出土品の一部。羽口と銭竿、生活感を伝える食器片も

 

 調査を進める市教育委員会総務課文化財保護係の森一欽係長によると、1858年から稼働した橋野高炉に付随し、鍛冶場は何度か造られた。当時の鉱山や製鉄風景を伝える県指定文化財の絵図「紙本両鉄鉱山御山内並高炉之図」(新日鉄住金釜石製鉄所所蔵)に「鍛冶屋敷」はあるが、発掘場所に関する記載はない。

 

 現場では68(明治元)年まで鉄の生産とともに鉄銭の鋳造も続けられた。翌年、明治政府は公認されない貨幣の鋳造を禁止したが、橋野ではひそかに継続。しかし、71年、県(江刺県)の摘発を受け、一番、二番高炉の解体命令が出された。唯一残された三番高炉は94年まで稼働した。

 

 今回確認された鍛冶場では、三番高炉跡側の石積みに拡充された痕跡があった。また、深さ70センチまで掘った土には粘土と盛り土の層が重なっていた。森係長は「以前に使われた鍛冶場の設備を広げ、造成、再利用したと推察できる」とした上で、「今回の発見は史跡のフルヒストリー(歴史全体)の一部を埋める一つとなる」と成果を強調する。

 

 発掘現場は今月6日から10日まで一般に公開された。調査は間もなく終了、遺構は埋め戻される。

 

(復興釜石新聞 2017年11月11日発行 第638号より)

 

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釜石市民ホールTETTO

釜石市民ホールTETTOの開館記念式典を開催します

釜石市民ホールTETTO

 

開館記念式典では、一番太鼓、ピアノ演奏、施設見学なども実施します。皆さんのお越しをお待ちしています。

 

日時

2017年12月8日(金) 10時~

場所

釜石市民ホールTETTO(大町1-1-9)

プログラム(予定)

10時~ オープニングセレモニー(屋根のある広場)
10時10分~ 開場
10時30分~11時30分開館記念式典(ホールA)
一番太鼓(藤舎(とうしゃ)千穂さん)
ピアノ演奏(小井土文哉さん)
釡石市民歌斉唱 他
※式典終了後~14時までは施設を見学できます。

 

■入場無料(満席の場合は入場をお待ちいただくことがあります。)
■釜石市民ホールには駐車場がございません。公共交通機関をご利用いただくか、近隣の公共駐車場等をご利用ください。

このページに関するお問い合わせ
釜石市 市民生活部 生涯学習文化スポーツ課 芸術・文化係
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町15番2号
電話: 0193-22-8835 / Fax: 0193-22-3633 メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/shisetsu/shimin_hall/detail/1214045_2466.html
釜石市

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講師の助言を受けながら生け花に取り組む釜石草月会華道こども教室の子どもたち

秋を彩る市民芸文祭 19団体が作品公開、シープラザ遊では今回が最後に〜次世代へつなぐ意欲新たに、子どもたちの活動を特別企画で

 講師の助言を受けながら生け花に取り組む釜石草月会華道こども教室の子どもたち

講師の助言を受けながら生け花に取り組む釜石草月会華道こども教室の子どもたち

 

 釜石市の芸術の秋を彩る第47回釜石市民芸術文化祭(市、市教育委員会、市芸術文化協会主催)は3日から5日まで鈴子町のシープラザ遊で開かれた。「ひらめく芸術・きらめく文化のまち釜石を創ろう」をスローガンに掲げる市内最大の文化の祭典は今年も作品展示とステージ発表を同じフロアで開催。市民ホールの整備などでこの会場では最後となる見込みで、参加団体や関係者らは名残惜しみながらも、日ごろの研さんの結果を発表し多彩な芸術の魅力に触れる機会を提供した。「子ども芸術文化の鑑賞~次世代を担う若い息吹に触れよう・育てよう」をテーマに、子どもたちの活動に目を向けた特別企画も。刺激を受けた参加団体は創作活動へのたゆまぬ努力を重ね、芸術文化の持つ力を次世代につなぐ意欲を新たにしていた。

 

 3日の開会式で、市芸文協の菊池征毅副会長は「文化の日にふさわしい秋晴れの中、芸術文化の薫りを存分に味わってほしい」とあいさつ。開幕を祝ってテープカット。ステージでは釜石、八雲吟詠会の会員が詩吟、バンド演奏、バレエの発表が続いた。

 

市民芸文祭の開幕を祝ってテープカットする関係者

市民芸文祭の開幕を祝ってテープカットする関係者

 

開会式で詩吟を披露した釜石、八雲吟詠会

開会式で詩吟を披露した釜石、八雲吟詠会

 

 会場では3日間にわたり19団体が作品を公開。華道、絵画、写真、書道、原色押し花、リボンフラワーなどさまざまな分野の力作が並んだ。

 

細かく丁寧な手作業のリボンフラワー作品に見入る来場者

細かく丁寧な手作業のリボンフラワー作品に見入る来場者

 

 切り絵サークル「はまゆり」(村岡芳隆会長)は会員8人の作品約30点を展示。村岡会長(78)は二十数年前に病気で右半身がまひしたのをきっかけに「退屈だから何かやってみよう」と切り絵を始めた。利き手ではない左手で作品を作り続けているが、「最高に楽しい。発表の場はやりがいになり、作る意欲も湧く。年はとっても、まだまだこれから」と意欲満々。東京・浅草の風景を題材にした「船だまり」など丁寧な作業で制作した5点を並べた。

 

 特別企画「こども芸術」では、MOA美育ネットワーク釜石が出展した釜石小、双葉小3年生による一輪挿しなどが並んだ。釜石草月会(村上マサ子会長)主催の華道こども教室は受講する小学生19人の生け花作品を展示。芸文祭初参加の濱川天海(あみ)さん(平田小1年)は「恥ずかしいけど、見てもらえたらうれしい。花を飾るのが楽しい。続けて頑張る」とはにかんだ。文化の秋を楽しむ来場者に心休まるひとときを提供した釜石茶道協会による呈茶では、裏千家茶道こども教室の受講生もお運びを手伝った。

 

 芸文祭発表部門は9月から市内外の会場で始まり、12月まで続く。展示部門と日程を同じくしたのは11団体。釜石南高の1969(昭和44)年卒業生でつくる「ふるさと復興支援グループ釜南44」は絵画や写真、リメークした布作品などの展示、琴と書のパフォーマンスなどを行った。仙台市在住の書家・支部蘭蹊さん(はせべ・らんけい、66)は来場者が選んだ文字を、その目の前で揮ごうした小作品をプレゼント。子どもたちからの「なんで字がきれいなの?」との質問に、「字が好きだから。好きになることが上手になるこつ。面白いな、好きだなと思うものを見つけて」とアドバイスした。書のパフォーマンスに「いろんな発見があった」と目を輝かせたのは濱川日和さん(平田小5年)。複数の習い事をしているが、「好きなことを見つけて頑張る」と刺激を受けていた。

 

「釜南44」による書のパフォーマンスに来場者は興味津々

「釜南44」による書のパフォーマンスに来場者は興味津々

 

岩切潤さん(9月に他界)をしのぶ展示も

 

岩切潤さんをしのぶ展示には多くの人が足を止めた

岩切潤さんをしのぶ展示には多くの人が足を止めた

 

 会場の一角には、2004年から市芸文協の会長を務め、今年9月に亡くなった岩切潤さんをしのぶ展示もあった。生前岩切さんが詠んだ句「新巻が無事を知らせる使者となり」を、釜石書道協会の千田篁甫さん(69)が短冊にしたためて紹介。釜石草友会の古舘昭吉会長(74)は海岸近くに生息する山野草イソギク、ベンケイソウの小鉢を飾り、句の世界に彩りを添えた。「この会場には(岩切さんを)思っている人ばかりがいる」と2人。古舘会長は「そこら辺に来て展示を見ている気がする。まだ頑張らなきゃ。見て喜んでもらえるものをつくりたい」と話した。

 

(復興釜石新聞 2017年11月8日発行 第637号より)

 

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元ラグビー豪州代表の2人と鵜住居小児童ら

元豪州代表と釜石SW、鵜住居小学校児童と牛肉試食会〜ラグビー交流

元ラグビー豪州代表の2人と鵜住居小児童ら

元ラグビー豪州代表の2人と鵜住居小児童ら

 

 オーストラリア産牛肉の生産者団体、MLA豪州食肉家畜生産者事業団(本社・シドニー)によるプロジェクト「オージー・ビーフで元気キッズ!」が10月31日、鵜住居小(中軽米利夫校長、児童141人)で行われた。元ラグビーオーストラリア代表、釜石シーウェイブス(SW)RFCの選手らとの交流会、牛肉の試食会を開催。スポーツと食を通して子どもたちの健康で元気な体づくりを応援した。

 

 復興支援の一環として、2019年ラグビーワールドカップ(W杯)が開かれる釜石の盛り上げ、子どもたちの国際感覚の醸成を願って実施。元ラグビーオーストラリア代表のジャスティン・ハリソンさん(43)、マーク・エラさん(58)らが同校を訪れ、5、6年生49人と触れ合った。

 

 2人はパスやタックルの基本を教えた。チームワークや仲間を信じる大切さを伝え、ラインアウトの飛び方を紹介。児童が授業で取り組んでいるタグラグビーでミニゲームも楽しんだ。

 

 試食会では一口大に調理された牛肉を味わい、児童らは「おいしい」と笑顔。大丸碧仁君(6年)は「食べて元気に、強くなれる気がする。(2人は)パワーやタックルの技術がすごい」と感心した様子だった。

 

 オージー・ビーフの愛称で日本の食卓にも並ぶオーストラリア産牛肉は脂が少ない赤味肉で、良質なタンパク質や鉄分、亜鉛といった子どもの成長に必要な栄養素が含まれているという。健康で元気な体をつくる食材として紹介するとともに、スポーツ分野で同国の選手が日本で多く活躍していることもあり、スポーツを通した日豪国際交流の一つとして同プロジェクトを発足。第1弾として同校での交流会を開いた。

 

 同事業団ジャパンオフィス(東京都千代田区)のアンドリュー・コックス駐日代表は「ラグビーのまちとして知られる釜石に来ることができ、うれしい。津波があった地でもあるが、W杯に向け行動しているのが素晴らしい。子どもたちも活動的。ラグビーと食を通して日本の子どもたちの元気を応援したい」と話した。

 

(復興釜石新聞 2017年11月4日発行 第636号より)

 

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音楽でつながろう!釜石ドラムサークルファシリテーター育成講座

音楽でつながろう!釜石ドラムサークルファシリテーター育成講座

音楽でつながろう!釜石ドラムサークルファシリテーター育成講座

 

「ドラムサークル」とは、参加者の年齢も、性別も、国籍も、言語も問わず、音楽経験も必要ありません。

 

参加者が輪になって、即興的に作り上げるパーカッションのアンサンブルです。

 

釜石では、ドラムサークルを通して、市内の外国人労働者との心の交流を図ることを目的に、ファシリテーター育成講座を開催します。

 

第1回

日程: 2017年10月22日(日)
時間: 13:00~16:00
講座内容:
講座①
みんなでドラムサークル
・ドラムサークル体験
・ドラムサークルとは
・概要のレクチャー
講師:ペッカー(音楽家・プロパーカッショニスト)、飯田和子(音楽教育「IIDA MUSIC SPACE 和」主宰)

第2回

日程: 2017年11月12日(日)
時間: 13:00~16:00
講座内容:
講座②
・ドラムサークルファシリテーション
基本動作の修得
・打楽器についての講座
講師:ペッカー(音楽家・プロパーカッショニスト)、菊本るり子(MIDORI~繋がる輪~作曲家、DCFA協会理事)

第3回

日程: 11月26日(日)
時間: 11:00~13:00
【実践編】 14:00~15:00 @イオンタウン釜石
講座内容:
講座③
・ドラムサークルファシリテーション
マインドの習得
・タブレットとのジョイント企画
・総括
・実践編としてイオンタウン釜石へ!
講師:ペッカー(音楽家・プロパーカッショニスト)、野田憲一(DCFA協会理事)

会場

NPO法人ガバチョ・プロジェクト(釜石市小佐野町1-4-51)

応募条件

3回の講座の全日程に参加できる方。講習会後、釜石市内でファシリテーター活動ができる方。

申込み・問合せ先

NPO法人 ガバチョ・プロジェクト
〒026-0052 釜石市小佐野町1-4-51
電話0193-27-5044 FAX0193-27-6011
メール npo☆gabacho.info(☆を@に変えて送信してください)

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 オープンシティ推進室 国際交流係
〒026-0025 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話: 0193-27-8463 / Fax: 0193-22-2686 メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/shokai/kokusai_koryu/detail/1213246_2508.html
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照井さんは「震災を経験したことでたくさんの言葉を編むことができた」と振り返った

「震災俳句」に思い込め〜俳人 照井翠さん講演

 照井さんは「震災を経験したことでたくさんの言葉を編むことができた」と振り返った

照井さんは「震災を経験したことでたくさんの言葉を編むことができた」と振り返った

 

 7月に釜石市大町に本設店舗をオープンした桑畑書店の再出発を記念した講演会が1日、釜石PITで開かれた。講師は、店主の桑畑眞一さん(63)と親交がある俳人の照井翠さん(54)=北上市。「震災と俳句~朗読を中心に」をテーマに、震災体験などを基に詠んだ句を紹介しながら言葉の持つ力を伝えた。

 

 高校教師でもある照井さんは今年3月までの7年間、釜石高校で教べんをとった。震災時、アパートのある釜石市中心部が津波で大きな被害を受け、高校の体育館での避難生活を体験。2013年に震災をテーマにした句集「龍宮」で第12回俳句四季大賞を受賞した。

 

 講演会は市民ら約70人が聴講。照井さんは「龍宮」などから計80句を朗読しながら、五七五という17音に込めた思いを紹介した。

 

 「喪(うしな)へば うしなふほどに 降る雪よ」(龍宮より)は震災直後、何をどれだけ失うのか先が見通せない手探り状態の中で生み出した句。「さよならを言ふために咲く 桜かな」(同)は、移りゆく季節の中で変わらず咲く花も、目に映る美しさがいつもとは違ったと強く感じ、したためた。「まだ立ち直れないのか 三月来(く)」には、まちの復興は進んでいても、現実を受け止められず立ち止まったままの人、心を閉ざして声を出せない人もいる現実を伝え、「寄り添う気持ちを持ち続けてほしい」との願いを込めた。

 

 「震災のつらい、厳しい経験、現実には限度があり、虚(フィクション、空想)に支えられているところがあると感じた。虚の側に身を置き、さまざまに思いを巡らせ心で真実に迫り、大きな世界を詠んでいきたい」と照井さん。新たなスタートを切った桑畑さんに「釜石の文化活動の拠点として、ファイティングポーズを持ち続けて」とエールを送った。

 

 大平町の紺野きぬえさん(72)は自身も俳句をたしなんでおり、「句に込められた思いを聞くことができ、すっきりした。言葉に感動。今日の思いを俳句に生かしたい」と刺激を受けていた。

 

(復興釜石新聞 2017年8月5日発行 第611号より)

 

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大勢の親子連れでにぎわう県水産技術センターの公開デー。さまざまな海の生き物との触れ合いを楽しんだ

海の生物とふれあい体験〜水産技術センター「公開デー」に家族連れ

大勢の親子連れでにぎわう県水産技術センターの公開デー。さまざまな海の生き物との触れ合いを楽しんだ

大勢の親子連れでにぎわう県水産技術センターの公開デー。さまざまな海の生き物との触れ合いを楽しんだ

 

 釜石市平田の県水産技術センター(煙山彰所長)は22日、「公開デー」として庁舎を一般開放した。「きて・みて・学ぼう いわての海」をテーマに、三陸沿岸に生息する魚介類、養殖水産物などを展示して同センターの研究内容を紹介。大勢の子ども連れが訪れ、多様な海の生物とのふれあい体験を楽しみながら海や水産業に理解を深めた。

 

 ヒトデなど海の生物に触れられる展示や魚をスケッチして図鑑を作る企画、アワビの稚魚など貝類やビーズを使った写真立てやアクセサリー作り、塩蔵ワカメの芯抜き作業体験などのコーナーを設置。生き物の名前を当てるクイズは人気を集め、大人も子どもも熱心に水槽をのぞき込んでいた。

 

 ワカメの粉末を練り込んだ薄焼きの試食や裏千家社中による抹茶サービスも。震災時の県内湾域の底質環境と底生生物の変化をパネルで紹介したほか、漁業指導調査船「岩手丸」も公開された。

 

ワカメの芯抜き作業を体験する親子ら

ワカメの芯抜き作業を体験する親子ら

 

 理科や生き物が大好きな小笠原愛光君(栗林小3年)は、顕微鏡を使った砂の中の小さな貝殻探しに夢中。「1ミリの小さな貝殻がすごかった。世界が広がった感じ。夏休みの自由研究の参考になるものを見つけたい」と笑った。母親の美香子さん(49)は「普段目にするのは山ばかり。地域のことを知る機会になった。(愛光君には)体験を通していろんなことに興味を持って伸び伸び成長してほしい」と見守った。

 

 煙山所長は「海の生き物に興味を持ってほしい。魚をよく見て、触って、知って、魚を好きな子が増えてほしい」と期待した。

 

(復興釜石新聞 2017年7月26日発行 第608号より)

関連情報 by 縁とらんす
岩手県水産技術センターWeb

 

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市戦没者追悼式で披露する曲を練習する翳った太陽を歌う会と釜石中特設合唱部

「翳った太陽」に思い込め、悲惨な戦争 歌い継ぐ〜戦没者追悼式8月9日献唱、唄う会が釜石中生に指導

市戦没者追悼式で披露する曲を練習する翳った太陽を歌う会と釜石中特設合唱部

市戦没者追悼式で披露する曲を練習する翳った太陽を歌う会と釜石中特設合唱部

 

 釜石市の合唱グループ「翳(かげ)った太陽を歌う会」(種市誓子会長、会員11人)と釜石中(川崎一弘校長、生徒332人)特設合唱部が、8月9日に行われる市戦没者追悼式で献唱することになり、本番に向け練習に励んでいる。釜石中で13日に行われた練習では、指導する同グループが釜石艦砲射撃を伝える紙芝居を上演。艦砲体験者の心に触れた生徒らは「しっかり感情を込め歌いたい」と戦争の悲惨さ、平和の大切さを風化させず語り継ぐ思いを新たにした。

 

 同グループは2005年に活動を始め、今年で13年目。追悼式での献唱、小学校でのコンサートなどを行ってきた。その中で歌い継いできた「翳った太陽」は、市内の戦争体験者2人の短歌や絵手紙を元に創作された計6曲の組曲(全17分)。戦争の悲惨さ、平和の尊さを訴えるものだったが、11年に震災が起こると、戦災の生々しい惨状をつづった歌詞が震災直後の情景と重なり、歌えなくなった。

 

 戦後70年を迎えた一昨年、追悼式で短い前奏曲だけ披露したが、歌う機会は減少。50~80代の会員も年々高齢になり減っていく中、同グループ講師で作曲者の最知節子さん(74)は「このままでは風化してしまう。子どもたちに覚えて歌い継いでもらいたい」と市教委や同校に依頼した。

 

 同校はその思いに応え、今年3月に特設合唱部を創設。吹奏楽部員を中心に生徒36人が参加し、同グループの指導を受けながら練習を重ねている。

 

 練習日の翌14日は、太平洋戦争末期の1945年に釜石市が米英軍から1度目の艦砲射撃を受けた日。同グループは生徒に組曲への理解を深めてもらうため、艦砲戦災体験者で2006年に他界した石橋巌さん(元市働く婦人の家館長)が実体験を踏まえ作った紙芝居「私の昭和20年7月14日」を紹介。生徒たちは改めて「戦争は残酷なもの。二度と起こらないよう願いを込めて歌いたい」との思いを強め、追悼式に向け歌声を完成させようと熱心に練習した。

 

 山﨑歩夏さん(3年)は組曲を初めて聴いた時の印象を「暗い。歌詞も少し怖かった」と振り返る。授業や今回の紙芝居を通して市内の戦災について学び、「自分たちが暮らすまちで戦争があったなんて想像できなかったが、しっかり感情を込めて歌い、世代を超えて艦砲射撃の悲劇を伝えたい」と意気込む。

 

 追悼式は8月9日午前11時から、ホテルサンルート釜石で行われる。種市会長は「子どもたちと一緒に歌えることが本当にうれしい。忘れない、伝えたいという思いをつないでいきたい」と話す。

 

 来年は、今秋に完成する市民ホールで追悼式を行う予定で、同グループと同校が同組曲を献唱することになったという。「震災後は歌う場がないまま練習してきたが、新しい目標ができた。若い仲間と歌い継ぐことができるのは最高の喜び」と最知さん。「命を輝かせ精いっぱい生きて、伝えたい思いを歌っていきましょう」と生徒たちに呼び掛けていた。

 

(復興釜石新聞 2017年7月19日発行 第606号より)

 

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企画展第2弾「目で見る・そして考える 釜石と戦争」

企画展第2弾「目で見る・そして考える 釜石と戦争」

企画展第2弾「目で見る・そして考える 釜石と戦争」

 

釜石は、終戦間近の昭和20年7月14日と8月9日の二度にわたる艦砲射撃と空襲により多くの人命が失われ、傷つき、膨大な財産を失い、壊滅的な打撃を被りました。

 

その時の記録とその当時の人々の生活にまつわる品々を展示することにより、戦争による悲劇を二度と繰り返さないよう恒久平和を願い、本企画展を開催します。

 

期間

平成29年7月12日(水)~平成29年8月31日(木)
※火曜休館
ただし、8/1・8/8・8/15・8/22・8/29は夏休み対応のため臨時開館いたします。

時間

午前9時30分~午後4時30分(入館は午後4時まで)

会場

釜石市郷土資料館 体験学習室及び戦災資料展示室(常設展示)

展示内容

<特別展示>
油彩画『艦砲の跡』三点 (小笠原 久松 氏 作)
絵手紙及び紙芝居(石橋 巌 氏 作)
あの日あの時真っ赤な太陽 (金澤 君子 氏 作)
艦砲射撃調査報告書
艦砲射撃被害写真
他、関係資料
<常設展示>
軍服
出征寄せ書き
砲弾破片
木製プロペラ
軍人所持品
他、関係資料

資料収集

本展を通じ、釜石の戦災に関連する資料に関して、情報提供を呼びかけます。

問合せ先

釜石市郷土資料館 担当:栗澤・川畑
電話 0193-22—2046
e-mail k-kyoudo-s@s6.dion.ne.jp
ホームページ https://www.city.kamaishi.iwate.jp/mobile/kyoudo

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 市民生活部 生涯学習文化スポーツ課 芸術・文化係
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町15番2号
電話:0193-22-8835 / Fax 0193-22-3633 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/hagukumu/kyodo_shiryokan/detail/1211161_2425.html
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オランダから送られた温かい気持ちを届けた市国際交流協会の会長ら=鵜住居小

「子どもたちのために」被災の2小(鵜住居小・唐丹小)に図書購入費〜在蘭邦人思い託す、釜石市国際交流協会

オランダから送られた温かい気持ちを届けた市国際交流協会の会長ら=鵜住居小

オランダから送られた温かい気持ちを届けた市国際交流協会の会長ら=鵜住居小

 

 釜石市国際交流協会(丸木久忠会長)は6月28日、鵜住居小(中軽米利夫校長、児童141人)と唐丹小(一條直人校長、児童45人)に図書購入費として、それぞれ19万円を贈った。資金を提供したのは、同協会と交流のある在蘭邦人でつくる「ジャパン・ウーマンズ・クラブ(JWC)」。震災後から義援金を集めて同協会に寄せており、オランダから送り続けられている「子どもたちのために役立ててほしい」との思いも合わせて届けた。

 

 鵜住居小では、丸木会長が「いろんな本を読んで世界を広げてほしい」と願いを込め、中軽米校長に寄付金を手渡した。岡本眞由美事務局長は「オランダでは子どもたちのことをいつも気にかけている」と紹介。顧問の加藤直子さんはオランダとの交流の経過を説明した。

 

 授業の合間に、児童が図書室で本を楽しむ様子を見学。中軽米校長は「子どもたちは本がすごく好き。支援で本は増えたが、補充は必要なので助かる」と感謝した。

 

 加藤さんによると、2006年に同協会が設立されるきっかけになったのが、オランダとの交流だという。戦中、釜石に収容されたオランダ人捕虜の遺族が1995年に来釜した際、「父が捕虜生活の中でしたためた日記を日本語に翻訳し出版したい」との思いを聞いた加藤さんらが翻訳を手伝い、5年後に本が完成。遺族はその間も釜石を何度も訪れ、学校などで講演。捕虜となったオランダ人は「日本人を愛しなさい。憎しみを乗り越え、平和な世界を」と願っていたといい、その思いに感動した加藤さんらが協会を立ち上げた。

 

 日蘭対話の会、JWCなど両国をつなぐ団体との交流も進んでいたところで震災が発生。被災地の様子に衝撃を受け、心を痛めていたオランダを震災直後に同協会員が訪問したことで、現地での活動が始まった。チャリティーバザーで義援金を集め、同協会への寄付を継続。今回を含め約250万円になり、これまでに被災した幼稚園の仮設園舎の環境改善などにも活用された。

 

(復興釜石新聞 2017年7月1日発行 第601号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

平田の「岩手大学釜石キャンパス」

水産復興 人材育成の拠点に〜岩手大学釜石キャンパス開設、平田のサテライトに併設 看板除幕式

看板を除幕し、今後の連携へ固い握手を交わす岩渕学長(左)と野田市長

看板を除幕し、今後の連携へ固い握手を交わす岩渕学長(左)と野田市長

 

 昨年度から水産教育の専門コースを新設している岩手大学(岩渕明学長)が本年度、釜石市平田に「釜石キャンパス」を新たに開設。11日、キャンパスの看板が掲げられ、市内のホテルで開設記念フォーラムが行われた。震災で壊滅的な被害を受けた三陸水産業の復興と持続的発展に寄与する人材育成の拠点誕生に、関係者が大きな期待を寄せた。

 

 釜石キャンパスは、2013年3月に平田埋め立て地に竣工(しゅんこう)した同大の研究施設「釜石サテライト」に併設。岩渕学長と野田武則釜石市長が看板を除幕した。野田市長は「大学キャンパス設置は長年の悲願。学生が安心して勉学に取り組める環境を整えたい。ここから地域の水産をリードしていく人材を輩出できれば」と思いを込めた。

 

平田の「岩手大学釜石キャンパス」

平田の「岩手大学釜石キャンパス」

 

 震災以降、復興推進や地域再生への課題解決を使命としてきた同大は昨年4月、学士課程の全学部を改組し、農学部内に「食料生産環境学科水産システム学コース」を設置。本年4月には大学院修士課程の3研究科を統合した「総合科学研究科」を新設し、「地域創生専攻・地域産業コース」に「水産業革新プログラム」を設けた。

 

 水産コースの学部生は現在、1年生22人、2年生23人。釜石キャンパスでは、希望者が3年生後期から卒業まで学ぶことになっており、来年10月から現2年生が釜石での教育研究活動をスタートさせる。また、同プログラムを専攻する大学院生は現在1人。すでに釜石での研究を開始している。

 

 洋野町出身の学部2年、小田彩さん(19)は「海に近い場所で勉強できるので環境的にもいい。三陸の養殖や関係する病理の研究をしたい」と、釜石キャンパスへの配属を希望。岩渕学長は「3年後には約50人の学生が来る見込み。サテライトの敷地内に講義室や研究室を備えた総合教育研究棟の建設も計画中で、早期に実現できれば」と意欲を見せた。

 

 一般市民も参加したフォーラムでは、岩渕学長が記念講演。01年3月、県内で最初に相互友好協力協定を締結した釜石市との連携の歩み、民間企業との共同研究開発、大学の機能強化への取り組みなどを説明した。

 

 仙台市出身、大学院1年の大場由貴さん(25)は自身の研究内容を発表。外来種のヨーロッパザラボヤが養殖ホタテに付着し深刻な被害を及ぼしていること、付着させない技術を求め生態などを研究中であることを明かした。「専門分野だけでなく幅広い知識を身に付け、水産業のシステム全体を捉えて考え、課題解決へ行動できる人になりたい」と大場さん。

 

記念フォーラムで発表した小笠原咲紀さん(左)と大場由貴さん

記念フォーラムで発表した小笠原咲紀さん(左)と大場由貴さん

 

 水産コース唯一の釜石市出身者、小笠原咲紀さん(20)も、これまでの学習内容を報告した。小笠原さんは鵜住居町出身。自身も被災した経験から、「津波で地元水産業が大きな被害を受け、危機感を持った。将来は何らかの形で水産業復興の力になりたい。3年になってから研究をスムーズに進められるよう今は必要な知識を習得していきたい」と決意を新たにしていた。

 

(復興釜石新聞 2017年6月14日発行 第596号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

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