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釜石-フランス架け橋に 中学生6人、出発前に結団式 姉妹都市交流・ラグビーW杯観戦にワクワク

フランスでの体験学習事業に参加する釜石市の中学生

フランスでの体験学習事業に参加する釜石市の中学生

  
 釜石市の中学生がフランスを訪問する海外体験学習事業の結団式が15日、市役所であり、4校から参加する1~3年生6人が決意を表明した。24日~10月1日の8日間の日程で、姉妹都市ディーニュ・レ・バン市の学校訪問やホームステイ、同時期に同国で開催される2つのワールドラグビーの試合観戦などを行いながら現地の人たちと交流し、友好を深める。
 
 同事業はオーストラリアを訪問先に行っていたが、ここ数年は新型コロナウイルスの影響で中断していた。本年度は、来年4月にディーニュ市との姉妹都市提携30周年を迎えることから、交流を深めるのが狙い。東日本大震災の復興支援として多くの後押しもあったことから、感謝を伝える機会にもする。
 
 釜石も舞台となった2019年のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会。今、同国で熱戦が繰り広げられているのに加え、初開催のワールドアマチュアラグビーフェスティバルに「いわて釜石チーム」も出場することから、2つの大会の観戦、応援を通して、2019W杯のレガシー(遺産)継承にもつなげる。
 
 一行は、25日にフランス入りし、ディーニュ市のホストファミリー先へ。27日まで滞在して現地の中学校で生徒との交流や市長表敬、施設見学を楽しむ。マノスク市にある化粧品メーカー「ロクシタン社」も訪問。震災で被災した大町の青葉ビル再建に向けた支援などへの感謝を伝える。28日は同フェスティバルの試合を観戦し、ラグビースクールの子どもたちと交流。トゥールーズ市に移動し、W杯の日本とサモアの戦いを見る。29日はリヨンに移動し、帰国の途に就く。
 
結団式で決意や抱負を語る中学生たち

結団式で決意や抱負を語る中学生たち

 
 結団式では参加メンバーが紹介され、それぞれ決意表明。佐々木渚央さん(釜石中3年)、佐藤威伸さん(大平中3年)、津田紗良さん(唐丹中2年)は異文化交流を楽しみに「積極的にコミュニケーションをとる」と意欲を見せ、前川航紳さん(釜石中3年)はフランスの文化や言語を学ぶ貴重な機会を得たと感謝した。
 
 ラグビー好きで経験もある三浦心友姫さん(甲子中3年)は「W杯を見てレガシーやラグビー意欲を高めたい。新しい考え方や視野を広げられたら」と期待。白石恋菜さん(同1年)は「選手たちが最高のパフォーマンスをできるよう精いっぱい応援してくる。たくさん学んで、吸収できるよう頑張る」と意気込んだ。
 
派遣中学生を市や学校の関係者が激励した

派遣中学生を市や学校の関係者が激励した

 
 野田武則市長は、▽復興応援の感謝を伝える▽2つの大会に関わる人や選手たちが持つ情熱に触れる―といった任務を示しながら、「フランス訪問というまたとないチャンス。自分たちの次なる活動につながるよう楽しみながら学んできてほしい」と激励。高橋勝教育長も、心を弾ませている6人に「もっとワクワクして。体験や学びを通していろんなことを考え、気づきを得てきてほしい」と期待した。派遣団フラッグ、同フェスティバルに関連した事業で同国の子どもたちと交流する平田小と鵜住居小の児童がメッセージを書き込んだペナントを渡して送り出した。
 
 6人は7月から事前研修(全9回)に取り組んできた。フランス出身者による語学講座のほか、ディーニュ市との姉妹都市交流のきっかけや経緯、釜石の復興の歩み、W杯釜石開催のレガシーを学習。その学びを生かし、現地の青少年との交流プログラムで感謝の気持ちや釜石の魅力をPRしてくる。
 
 

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震災復興支援に長期尽力「ボブさん、ありがとう」 被災者らが再来日歓迎のジャズコンサート

ボブ・ゲラステッドさんの来釜を歓迎するジャズコンサート=新生釜石教会

ボブ・ゲラステッドさんの来釜を歓迎するジャズコンサート=新生釜石教会

 
 東日本大震災後、釜石市に暮らしながら2019年まで被災者支援に尽力したボブ・ゲラステッドさん(67)=米フロリダ州在住=が10日、同市を訪問。大町の日本キリスト教団新生釜石教会(柳谷雄介牧師)で市民らの歓迎を受けた。仮設住宅入居時に支援を受けて以来、交流を続ける同市野田町の澤田和三さん(69)が、音楽仲間とゲラステッドさんが好きなジャズを演奏。野田武則市長も駆け付け、長きにわたる支援に対し感謝の気持ちを伝えた。
 
 ゲラステッドさんは今回、北海道への用事で来日。約7年半暮らした釜石市にも足を延ばした。同教会の日曜礼拝に出席。礼拝後、ピアノでバンド活動を続けてきた澤田さんが仲間2人と、ジャズのスタンダード「ムーンライト・セレナーデ」「スターダスト」など7曲を演奏。支援への感謝と再会の喜びを伝えた。
 
ピアノ、ベース、ボーカルの3人でジャズを演奏

ピアノ、ベース、ボーカルの3人でジャズを演奏

 
スマホカメラを向けながら演奏を楽しむボブ・ゲラステッドさん(左)

スマホカメラを向けながら演奏を楽しむボブ・ゲラステッドさん(左)

 
 ゲラステッドさんは1978年に初来日。日本語を勉強しながら神奈川県で2年ほど暮らした後、米国に戻り神学校に入った。牧師となり、91年に家族とともに再来日。日本バプテスト宣教団の協力牧師として京都府などで暮らしていた。2011年の東日本大震災発生後、同団が結成したボランティア組織「東北ケア」の一員として被災地で活動。釜石市には同年8月に入り、米国から届く支援物資を被災者に配布したり、仮設住宅で応援イベントを開くなど物心両面で支え続けた。12年3月、共に活動してきた妻グロリアさんと同市に移住。各種支援が減っていく中、生活困窮者に衣類や食料の支援を続け、釜石・大槌の各所でお茶っこの会を開くなど息の長い活動を行った。19年10月まで釜石にいたが、高齢の義母の世話のため母国に戻った。
 
2012年5月に平田第6仮設団地で開かれた東北ケアの支援イベント=写真提供:澤田和三さん

2012年5月に平田第6仮設団地で開かれた東北ケアの支援イベント=写真提供:澤田和三さん

 
支援活動を行うボブさん(左)、グロリアさん(右)夫妻=写真提供:澤田和三さん

支援活動を行うボブさん(左)、グロリアさん(右)夫妻=写真提供:澤田和三さん

 
子どもたちを楽しませる趣向も。仮設団地の広場で行われたレク活動=写真提供:澤田和三さん

子どもたちを楽しませる趣向も。仮設団地の広場で行われたレク活動=写真提供:澤田和三さん

 
 新型コロナウイルス禍でしばらく来日はかなわなかったが、今年4月に再来日。今回はジャズ演奏のサプライズも受け、心に残るひとときを市民らと楽しんだ。「今も毎日、釜石のことを思い祈り続けています」と話すゲラステッドさん。震災から12年を経て、まちの復興が進み、住民が明るさを取り戻してきたことに安堵(あんど)の表情を浮かべる。当時、釜石で耳にした「絆」という言葉―。大変な状況下で力を合わせて頑張っている姿が脳裏に深く刻まれている様子で、「ここで出会った人たちのことは決して忘れることはない。大切な友達。これからも良い将来があるよう祈っています」と願いを込めた。
 
さまざまな支援に感謝する野田武則市長(右)

さまざまな支援に感謝する野田武則市長(右)

 
 野田市長は「少しでも(被災者の)心が和むようにと、いろいろとご支援をいただいた。おかげさまでここまで復興を成し遂げることができた。改めてお礼を申し上げたい。次の世代にもこのことを伝えていかねば」と感謝の気持ちを伝えた。
 
 コンサートを企画した澤田さんは、震災の津波で大槌町の自宅を失った。釜石の友人宅での避難生活を経て、同市平田公園多目的グラウンドに開設された仮設住宅に入居。そこでゲラステッドさんと出会い、物資の提供を受けるなど大変世話になった。趣味の音楽でもつながり、澤田さんがバンド活動を再開すると、ゲラステッドさんはコンサートにも足を運んでくれた。「仮設に入ると支援物資が来なくなり、生活に困る人も出てきた。そんな時、ボブさん夫妻が手を差し伸べてくれた。冬服などもいただき本当にありがたかった」と振り返る。
 
ボブさん(右)に感謝し、ピアノを演奏する澤田和三さん(左)

ボブさん(右)に感謝し、ピアノを演奏する澤田和三さん(左)

 
 この日のコンサートで澤田さんは「ボブさんの気持ちに響けば…」と心を込めて演奏。今もフェイスブックで連絡を取り合う仲で、「無二の親友。これからもずっとつながりを持ち続けたい」と望んだ。コンサートは「ボブさんの功績を多くの人に知ってほしい」との思いもあり、関係者の協力を得て実現させた。

【はしの四季まつり】ニジマス釣り大会

ニジマス釣り大会

【はしの四季まつり】ニジマス釣り大会
 
栗橋地区まちづくり会議と橋野町振興協議会は、ニジマス釣り大会を開催します。道具や餌は無料で貸し出し、釣ったニジマスはその場で塩焼きにできます。

日時

2023年9月24日(日) 10時~14時

場所

橋野町どんぐり広場親水公園

参加料

無料(竿とエサは準備します)
※釣り上げたニジマスは、全てさばいた上で1尾200円で購入して頂きます。希望者にはその場で塩焼きにして提供します。

その他

小雨決行です

問い合わせ

橋野町振興協議会事務局 TEL 090-4639-3225(担当 和田)

 

橋野町振興協議会

橋野町振興協議会

問い合わせ:TEL 090-4639-3225 / FAX 0193-57-2212 / 〒026-0041 岩手県釜石市橋野町34-13-12

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4年ぶり「釜石よいさ」9/23うのスタで 存続への課題見据え、新たな形を模索

TETTO前広場で行われた釜石よいさの公開練習。お囃子隊、よいさ小町が参加

TETTO前広場で行われた釜石よいさの公開練習。お囃子隊、よいさ小町が参加

 
 新型コロナウイルス感染症の影響で中止が続いていた釜石市の夏祭り「釜石よいさ」(同実行委主催)が4年ぶりに復活する。これまで市中心部の目抜き通りを会場に8月初旬に開催されてきたが、今年は9月23日に鵜住居町の釜石鵜住居復興スタジアムの敷地内で行われる。実施にかかる各種課題の解決を図り、「未来に残せる新たな形」を目指すための試行的な取り組み。本番に向け、お囃子(はやし)隊と祭りの華「よいさ小町」の練習が大詰めを迎える。
 
 お囃子隊25人、よいさ小町14人は8月25日から練習を開始。今月6日は大町の市民ホールTETTOで公開練習を行った。学業や仕事を終えて夕方から集まったメンバー。太鼓や笛の音に合わせ、前囃子・本囃子の踊りを見学者の前で披露した。
 
前囃子を披露する「よいさ小町」。今年もしなやかな踊りで観客を魅了する

前囃子を披露する「よいさ小町」。今年もしなやかな踊りで観客を魅了する

 
お囃子の要「大太鼓」は男性陣が担う。勇壮な振り付けも見どころの一つ

お囃子の要「大太鼓」は男性陣が担う。勇壮な振り付けも見どころの一つ

 
祭り囃子に欠かせない笛を吹くメンバー(手前)

祭り囃子に欠かせない笛を吹くメンバー(手前)

 
小太鼓は中学生から社会人まで女性陣が担当

小太鼓は中学生から社会人まで女性陣が担当

 
 4年ぶりということもあり、お囃子、小町ともに初参加のメンバーが多い。大太鼓に挑戦する佐藤薫さん(35、秋田県出身)は、2020年に地域おこし協力隊として同市に移住後、起業。「地域の中でもっと楽しいことを」と祭り参加を決めた。「郷土芸能団体に所属していなくても参加できる祭りは貴重。よそ者(移住者)にも開かれた釜石ならでは。非常にありがたい」。初めての太鼓に難しさを感じつつも「みんなで盛り上がれるよう、精いっぱい頑張りたい」と意気込む。
 
よいさ小町に姉妹で参加する石山穂乃花さん(中左)、紗也花さん(中右)、友里花さん(右)とお囃子で参加する母秀子さん(左)

よいさ小町に姉妹で参加する石山穂乃花さん(中左)、紗也花さん(中右)、友里花さん(右)とお囃子で参加する母秀子さん(左)

 
 よいさ小町に3姉妹で初参加するのは、地元出身の石山穂乃花さん(24)、紗也花さん(22)、友里花さん(19)。釜石で働く姉2人に大学生の妹。「よいさを踊るのは幼稚園以来」という紗也花さんは「小町の踊りは日常にはない動き。いろいろな筋肉を使う」と笑い、「踊ることは好きなほう。みんなでそろえて、見ている人に驚きと感動を与えたい」と本番を楽しみにする。3姉妹の母秀子さん(52)は小太鼓で協力する。親子4人での祭り参加に「今はそれぞれが忙しい日々を送り、4人そろうこともなかなかない。いい思い出になりそう」。以前から「釜石を盛り上げたい」との思いがあり、「できることで元気を発信する一助になれれば」と期待を込める。
 
「よいさ!」の掛け声も元気に。笑顔で踊る石山友里花さん(中)

「よいさ!」の掛け声も元気に。笑顔で踊る石山友里花さん(中)

 
 32回目となる今回の祭りには15団体560人が参加を予定する。地元ラグビーチーム「釜石シーウェイブスRFC」、団体に所属しない子ども参加の受け皿となる「かまっこよいさ」など3団体が初参加。参加者数はコロナ前の約半分の規模となる見込み。当日は午後1時から午後4時まで同スタジアムのメイングラウンド外周通路で“うのスタよいさ”、午後6時15分から午後7時まで市民ホールTETTO前広場で“アフターよいさ”を開催。スタジアムではフードコーナー、おまつり広場も設ける。
 
今年の釜石よいさ会場となる釜石鵜住居復興スタジアム。グラウンド外周通路(舗装)で踊る

今年の釜石よいさ会場となる釜石鵜住居復興スタジアム。グラウンド外周通路(舗装)で踊る

 
 釜石よいさは1987年、釜石製鉄所の高炉休止で活気を失ったまちに元気を取り戻そうと地域の若者らによって始められた。2011年の東日本大震災でまちが甚大な被害を受け、2年間中断後、13年に復活。19年まで継続したが、コロナ禍で再び中止を余儀なくされた。本年の復活開催にあたり実行委は、コロナ禍前から課題となっていた経費や交通規制、運営人員不足などの問題解決へ抜本的改革が必要と考え、同スタジアムでの試験開催を決めた。実行委の下村達志事務局長(48)は「規模を縮小せざるをえない状況下で、いかに残していくか。コスト削減で行きついたのがうのスタ。一度やってみて、その結果を基に来年以降の形を検討していきたい」と話す。
 
踊りの振りや姿勢を互いにチェックし合う小町

踊りの振りや姿勢を互いにチェックし合う小町

 
公開練習後、当日着る衣装を確認。本番へ気持ちを高める

公開練習後、当日着る衣装を確認。本番へ気持ちを高める

 
 実行委員長(3人体制)の一人、佐久間定樹さん(41)は「いろいろな声はあるが、新しいチャレンジはよいさを未来につなげるため。普段、スタジアムに足を運ぶことがない人もぜひ飛び入りで参加して」と呼び掛ける。

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広報かまいし2023年9月15日号(No.1816)

広報かまいし2023年9月15日号(No.1816)
 

広報かまいし2023年9月15日号(No.1816)

広報かまいし2023年9月15日号(No.1816)

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【P1】
表紙

【P2-3】
第1回ワールドアマチュアラグビーフェスティバル フランス大会への道 Vol.4

【P4-5】
かまいし起業人
地域活性化起業人鈴木清志さん 活動紹介

【P6-7】
新型コロナワクチン接種のお知らせ

【P8-9】
釜石市消防団 団員募集中
動物愛護週間 他

【P10-11】
こどもはぐくみ通信
市民のひろば 他

【P12-13】
まちの話題

【P14】
結婚新生活補助金
釜石市長選挙 他

【P15-17】
まちのお知らせ

【P18-19】
保健案内板
保健だより

【P20】
釜石よいさ

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広聴広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2023091200041/
釜石市

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釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
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きれいだから守りたい!子どもたちが見つめる「釜石の海」 絵画コンクールでイキイキと

イオンタウン釜石店で開催中の「海の日」絵画コンクール作品展

イオンタウン釜石店で開催中の「海の日」絵画コンクール作品展

  
 青い海と空が続く風景、海の中で暮らす多様な生き物、家族や友達の笑顔があふれる浜辺―。「釜石の海」をテーマに、色鮮やかに生き生きと表現した子どもたちの作品が、釜石市港町のイオンタウン釜石2階イベントスペースに並んでいる。釜石市「海の日」実行委員会(会長・野田武則市長)が募集した絵画コンクールの展示会。応募のあった全作品を18日まで鑑賞できる。9日には表彰式があり、入賞者に賞状や記念品が贈られた。
 
 コンクールは海の恩恵に感謝する「海の日」の普及が目的。市内のこども園や幼稚園、保育園など11施設から計137点が寄せられた。審査で金賞1点、銀賞1点、銅賞2点、特別賞として市長賞2点、釜石海上保安部長賞と釜石港湾振興協議会賞の各1点が選ばれた。
 
表彰状を手に笑顔を見せる入賞者、実行委関係者ら

表彰状を手に笑顔を見せる入賞者、実行委関係者ら

 
 表彰式で、野田市長は「震災直後の絵は真っ黒だったが、年々明るい色が多くなっている。海の中だけでなく、周りの環境にも目を向けた絵も出展されている。これからも素晴らしい海に興味や関心を持ちながら成長してほしい」と期待。釜石海保の虻川浩介部長が「生き物、家族、友達の笑顔いっぱいに楽しさを表現した作品ばかり。きれいな海を未来に残そうという希望を感じた」と講評した。
  
 金賞に輝いた甲東こども園の平野志凰(しおう)さん(6)の作品は「大観音が見守る海」。スマートフォンで写真を撮るのが好きで、「きれいだね~」と感じて写した風景を画用紙に描いた。表彰状を手に「うれしい。海、きれいだから守りたい」とはにかんだ。
 
入賞作品の前で記念にパチリ。うれしさを写真に残した

入賞作品の前で記念にパチリ。うれしさを写真に残した

 
 ほかの入賞者の作品タイトルは、▽およいでいるさかなたち▽ひきぶねまつり▽かぞくみんなでカニとり▽ゆうやけのうみ▽ワンピースかいぞくせん▽うみでおよいでいるよ▽かもつせん―。ここからも個性あふれる視点が感じられる。ほかにも、遠足や釣り、深海などをテーマに色彩豊かな作品が集合。市民や買い物客らに地域の海の良さを発信している。
 
青いキャンバスにイキイキと描かれた「釜石の海」がずらり

青いキャンバスにイキイキと描かれた「釜石の海」がずらり

 
運転手や歩行者に注意を促す交通安全ポスター展も実施中

運転手や歩行者に注意を促す交通安全ポスター展も実施中

 
 展示会場近くでは、釜石市交通安全ポスター展(市交通安全対策協議会主催)も開催中。市内の小中学生が制作した、飲酒運転追放や安全な道路横断、スマホを使いながらの車や自転車の「ながら運転」への警告、自転車に乗る際のヘルメット着用など交通ルールの順守を呼びかける作品約80点を掲示する。16日からは2階中央通路に移動し、最終日の18日まで見ることができる。

DAZN presents いわてグルージャ盛岡 パブリックビューイング Y.S.C.C.横浜戦

DAZN presents いわてグルージャ盛岡 パブリックビューイング Y.S.C.C.横浜戦

 DAZN presents いわてグルージャ盛岡 パブリックビューイング Y.S.C.C.横浜戦

 

\ いわてグルージャ盛岡を一緒に応援しよう! /

 

DAZN Presents パブリックビューイング in 釜石PIT
いわてグルージャ盛岡の応援企画として、アウェイ戦を中心にパブリックビューイングを開催します!

対象試合

2023明治安田生命J3リーグ 第27節
いわてグルージャ盛岡 vs Y.S.C.C.横浜(AWAY)

日時

2023年9月18日(月・祝) 17:00 キックオフ
開場 16:30

場所

釜石PIT(岩手県釜石市大町1-1-10)

参加費(運営協力費)

大人300円/高校生以下無料
※運営協力費は、本パブリックビューイング開催のための運営費の一部として使用いたします。会場でお支払いください。

その他

・いわてグルージャ盛岡公式グッズを会場にて販売!
・ソフトドリンク/ノンアルドリンクを会場で販売!
・来場ごと特典GETのチャンス!スタンプカードも導入中!

主催

釜石まちづくり株式会社

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

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いざという時のために!避難場所の確認 釜石・鵜住居地区住民「健康づくりも大事」

津波の緊急避難場所を確認しながら歩く参加者

津波の緊急避難場所を確認しながら歩く参加者

  
 釜石市・鵜住居公民館主催の防災ウオーキングは7日、鵜住居町内で行われ、市民ら約15人が津波災害緊急避難場所を歩いて巡った。「防災の日」(9月1日)にちなんだ企画で、同館の健康づくりを目的とした「すまいるウォーキング」事業とコラボ。いざという時に動けるよう足腰を鍛えつつ、より安全に命を守ることができる避難先を確かめた。
   
 この企画は昨年度も実施していて、今回は第2弾。岩手県が昨年公表した最大級の津波浸水想定を受けて、市が新たに指定した避難場所を知ってもらうのが狙いだ。公民館を発着点にし、県道35号(釜石遠野線)沿いにある4カ所の避難場所を巡る往復約5キロのコース。市防災危機管理課の川﨑浩二課長も同行し、参加者は場所設定の経緯や注意点などの説明を聞きながら歩いた。
   
防災ウオーキングで巡る鵜住居地区の津波災害緊急避難場所

防災ウオーキングで巡る鵜住居地区の津波災害緊急避難場所

  
鵜住居公民館そばの避難場所も確認しながら歩みを進めた

鵜住居公民館そばの避難場所も確認しながら歩みを進めた

   
 このうち、新田上ノ沢集会所近くにある麓山(はやま)神社境内への避難は約50段の階段を上る必要があり、参加者も体験。「はぁー、大変だ。どっこいしょ」とこぼしつつも、標高16メートルの高台ということに少し安心感を抱いた様子だった。設置されている防災備蓄倉庫も確認。スペースの都合などから備えられているのは最小限の非常食や防寒具などで、川﨑課長は「自分だったら緊急時に何を持って逃げるかをイメージしてもらえたら」と投げかけた。
   
町内で暮らすが「初めて来た」という人も多い麓山神社

町内で暮らすが「初めて来た」という人も多い麓山神社

  
避難の感覚を確かめながら階段を上がる参加者

避難の感覚を確かめながら階段を上がる参加者

   
 新たに避難場所に指定されたのは、日ノ神バス停の北側にある林道。なだらかな坂道が続いていて標高は16メートルあり、さらに上に向かうこともできる。公民館周辺の地区に住む川崎トシ子さん(80)は「車で通ることはあっても知らない場所ばかりだった。歩いたことで地域を知ることができた。震災の時は走れたけど、次はどうか…ウオーキングに参加して、みんなの力を借りながら何かの時に歩いて逃げられるようにしたい」とうなずいた。
   
鵜住居町で新たに指定された避難場所の目印はバス停

鵜住居町で新たに指定された避難場所の目印はバス停

  
東日本大震災時は参加者の背後にある建物付近まで浸水した

東日本大震災時は参加者の背後にある建物付近まで浸水した

  
 このバス停の南側は土地が低くなっており、一部が東日本大震災の津波で浸水した。新想定では、さらに約500メートル先まで浸水域が拡大。周辺住民の避難場所は2キロほど先にある養護老人ホーム五葉寮の駐車場となっている。より近い避難場所はあるが、1.5キロほど海側に戻る形になってしまう。そのため住民らから「距離がありすぎる。避難できる場所は1カ所でない方がいい」などと要望があり、市では中間に新たに設けることにした。
  
参加者は山道を歩いて避難ルートを確認した

参加者は山道を歩いて避難ルートを確認した

  
 川﨑課長は「避難場所の看板は目印であって、その場所一帯が逃げる場所だと考えてほしい。そこでも危険と感じたら、もっと上へ逃げて」と強調。同館の松下隆一館長も「避難の途中で緊急避難場所に間に合わないと感じた時は、無理にそこを目指すのではなく、近くにある山の方へ逃げて」と呼びかけた。
   
防災の学びと健康を手にして晴れやかな表情を見せる参加者

防災の学びと健康を手にして晴れやかな表情を見せる参加者

   
 防災の日にちなんだ取り組みは市内各地で展開。今月中には市職員の拠点避難所運営の確認訓練や町内会ごとの避難や炊き出し訓練、小中学校の合同訓練なども予定されている。
 
 

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県内外のクラフト作家 釜石・TETTOに大集合 対面販売、製作体験 新たな出会いの場創出

県内外からの出店があった釜石市民ホール主催イベント「きっとてっと」

県内外からの出店があった釜石市民ホール主催イベント「きっとてっと」

 
 釜石市大町の市民ホールTETTO(谷澤栄一館長)で3日、手作り品の販売やトーク、映画などを楽しめるイベント「きっとてっとwith釜石手仕事マルシェ」(同館主催)が開かれた。さまざまな“出会い”“つながり”の場にしてもらおうと企画。釜石青年会議所、かまいしDMC、釜石まちづくり会社が共催した。館内は一日を通して多くの来場者でにぎわい、たくさんの交流の輪が広がった。
 
 県内外から55店が出店した。ハンドメイドのアクセサリーや和洋の雑貨、木製品などの販売のほか、似顔絵、占い、アロマテラピーの提供も。ハーバリウム、点描アートの製作、多肉植物の寄せ植えを体験できるコーナー、各地で人気の軽食メニューの販売もあり、来場者は興味をそそられながら各ブースを回った。
 
美大出身の伊藤和香さん(盛岡市)の似顔絵コーナーに足を止める来場者

美大出身の伊藤和香さん(盛岡市)の似顔絵コーナーに足を止める来場者

 
フルーツピクルスのドリンクなどを販売した「ピクルスの森FUMOTO」(盛岡市)

フルーツピクルスのドリンクなどを販売した「ピクルスの森FUMOTO」(盛岡市)

 
「どれにしようかな?」かわいいアクセサリーに子どもも目がくぎ付け

「どれにしようかな?」かわいいアクセサリーに子どもも目がくぎ付け

 
 「かわいいものばかりで目移りしちゃって。あれもこれも…」。アクセサリーコーナーで声を弾ませた大槌町の越田歩夢さん(24)。「手作りで一点ものなのもいい」と魅了され、「とりあえず一通り回ってから決めようかな」とほほ笑んだ。最近、おしゃれに目覚めたという長女朝比ちゃん(3)は、歩夢さんに買ってもらったイヤリングをさっそく身に着けてにっこり。親子で女子ならではの楽しみを満喫した。
 
 プリザーブドフラワーやドライフラワーをガラス瓶に入れ、専用オイルで満たす人気のインテリア小物「ハーバリウム」の製作体験コーナー。市内の80代女性は「作業は大変だけどきれい」と完成品を手に大喜び。普段は趣味でアクセサリー作りを楽しみ、友人にもプレゼント。「ものづくりはできた時のうれしさが格別。失敗しながら何度も挑戦したりするとなおさら」と魅力を語った。
 
インテリア小物としても人気の「ハーバリウム」の製作体験。出来栄えを想像しながら作業に集中

インテリア小物としても人気の「ハーバリウム」の製作体験。出来栄えを想像しながら作業に集中

 
 ハーバリウム講師の千葉祐衣さん(37)=花と香りの雑貨Nine Horses=は一関市から出店。「開けた空間で人の出入りも多いイベント。長時間滞在し、ゆっくり過ごしている方も多いよう」と好印象。「沿岸にもすてきな作家さんが多い。こういう機会を通じてもっと輪が広がっていけば」と期待した。
 
 手仕事マルシェは昨年、釜石青年会議所が初開催。今年はTETTOのイベントと抱き合わせにすることで、さらなる誘客、交流の促進を狙った。多種多様な出店は、釜石市上中島町で革製品の製作販売を行う佐々木郁子さん(49)=Shifa=の声掛けによるところが大きいという。内陸部のイベントに出店する機会が多い佐々木さん。各地で知り合った作家仲間に参加を呼び掛けると、予想以上の反応があったという。「イベントは商品や顔を知ってもらう絶好の機会。地元釜石でも開催が増えていけば」と願った。
 
釜石市で革製品の製作販売を行う「Shifa」の佐々木郁子さん(中央)。「店に足を向けるきっかけにも」と地元でのイベント開催を喜ぶ

釜石市で革製品の製作販売を行う「Shifa」の佐々木郁子さん(中央)。「店に足を向けるきっかけにも」と地元でのイベント開催を喜ぶ

 
多肉植物の寄せ植え体験。会場内には「やってみたい!」をかなえるブースが複数並んだ

多肉植物の寄せ植え体験。会場内には「やってみたい!」をかなえるブースが複数並んだ

 
奥州市の伊藤えりかさん(flor de Luz)は点描アートを紹介。体験者も興味津々

奥州市の伊藤えりかさん(flor de Luz)は点描アートを紹介。体験者も興味津々

 
 人と人をつなぐ仕掛けは他にも。「自然と共に生きる―ここで暮らしていきたい理由(わけ)」と題したトークセッションでは、震災などを機に釜石、大槌に移り住んだ4人をゲストに迎え、普段の暮らしぶりについて話を聞いた。釜石市甲子町を拠点に林業や木製品の製作販売を行う石塚勇太さん=森結(もりむすび)=は本業のかたわら、自然観察や森林学習の講師、森での遊びイベントの企画を手がける。「森には子どもの創造性、発想性を広げる力がある。地域に開かれた自然の遊び場を作りたい」と、釜石発の“里山復活”への夢を語った。
 
自然との共生をテーマにしたトークセッション。ゲストの石塚勇太さん(中)=森結、兼澤幸男さん(右)=MOMIJI(大槌町)

自然との共生をテーマにしたトークセッション。ゲストの石塚勇太さん(中)=森結、兼澤幸男さん(右)=MOMIJI(大槌町)

 
 障害の有無、国籍、性別、年齢などにかかわらず、互いを認め共生する「インクルーシブ社会」実現への一助にと、バリアフリーを意識した映画上映会も開催。車いす、バギーのまま入場可能な平場のスペース、明るめの照明、控えめの音響…。誰もにやさしい鑑賞環境を整え、来場者を迎えた。
 
 イベントには市内外から1千人以上が足を運び、魅力的な人、物との出会いを楽しんだ。
 
終始、人の流れが続いた「きっとてっと」。来年の開催にも期待!

終始、人の流れが続いた「きっとてっと」。来年の開催にも期待!

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「釜石市震災誌」10月下旬発刊へ 完成に向け作業大詰め 編さん委が最後の会合

第5回釜石市震災誌編さん委員会=4日、市役所

第5回釜石市震災誌編さん委員会=4日、市役所

 
 釜石市が2021年から作成に取り組んできた東日本大震災を後世に伝える震災誌「撓(たわ)まず屈(くっ)せず」が、10月下旬に発刊されることになった。4日、同誌編さん委員会(委員長=齋藤徳美岩手大名誉教授、委員15人)の最後の会合が市役所で開かれ、内容、構成などを大筋で承認。今後、文言の修正、レイアウトの変更など細かな調整を行い、完成を目指す。
 
 同震災誌は庁内検証委員会が年度ごとにまとめてきた記録誌を基に作成。発災当日、発災から1週間、1カ月の動きに加え、暮らしやなりわいの再建、復興まちづくり、未来の命を守るための取り組みなど9つの部で構成。61のテーマで事実や教訓を記述する。各部に有識者のメッセージ、トピックス、市民の声を入れ、より理解が深まるようにした。
 
 最終会合ではA4版(カラー)、300ページ超に編集された冊子体の原稿案を見ながら意見を交わした。事務局は、前回の会合で指摘された震災前の小中学校の防災教育の記述を充実させ、市内の津波記念碑(東日本大震災以前の津波含む)などの紹介ページを追加したことを説明。委員からは、当初掲げた震災誌の大きな目的「未来の災害から命を守る」ことに絡み、「他市町村が知りたい内容をすぐに入手できるよう、参考にしやすい(使いやすい)形に」という意見があった。外への発信を考慮し、地名の振り仮名記載、使用写真のクレジット、キャプションに関しても言及があった。
 
原稿案について意見を述べる委員

原稿案について意見を述べる委員

 
冊子の形になった釜石市震災誌原稿案を確認

冊子の形になった釜石市震災誌原稿案を確認

 
 野田武則市長は被災時、阪神・淡路大震災(1995年)の記録誌が役に立った経験を明かし、「釜石の教訓もきっと役に立つ部分があるだろう。さらに精査し、より良い形での発刊を目指したい」とした。
 
 21年11月に設置された同編さん委は、同市の震災検証、復興に関わってきた大学教授や被災地域の住民、発災時から対応にあたってきた元市職員らで構成。委員会内の作業部会が庁内検証委作成の素案の調整、修正などを担い、この日まで計5回の編さん委会合で内容や構成などを協議。発災から復旧、復興への10年の歩みを体系的に記録しながら、得られた教訓を今後に生かしてもらえるような震災誌を目指してきた。
 
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 「委員がこだわったのは、『未来の命を守るために』ということ」。齋藤委員長は発災から12年を経ての震災誌発刊について、「なぜ千人を超す犠牲が出たか、きちんと検証し反省した上で、次の災害への対策を講じてきたのが釜石市。そうした取り組みまでを記載する震災誌は他には例がない」と価値を示し、「願う形のものがようやく姿を現した」と完成までの最終調整に意欲を見せた。
 
 同震災誌は当初、22年度内の完成を目指していたが、各種作業に時間を要したため、発刊時期を遅らせていた。震災誌は300部作成し、市内の公共施設や学校、国、県の関係機関、復興支援で世話になった自治体などに配布する。入手を希望する個人には有料で対応する予定。

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手話、点字、アート…福祉活動あれこれ 釜石でふれあいまつり 宝探しの百円市も

さまざまな団体がコラボしたステージ発表は盛り上がった

さまざまな団体がコラボしたステージ発表は盛り上がった

 
 釜石市ふれあい福祉まつり(同実行委員会主催)は2日、大町の市民ホールTETTOで開かれ、来場者が市内外の福祉団体やキッチンカーなどの物販やステージイベントを楽しんだ。釜石まちづくり会社主催の「かまいし百円市」も同時開催。掘り出し物を探す人でにぎわった。
 
 まつりは障害者福祉に関わる団体で構成する実行委が、「誰もがともに楽しめるまちづくり」の推進を目指して継続し、今回で30回目となった。釜石や大槌の作業所などが出店し、真心を込めて手作りした菓子やパン、手芸品を販売。作業所の利用者や支援学校の生徒らが想像力を働かせて生み出したアート作品も展示した。
 
福祉事業所が作製した手芸品などが並んだ物販コーナー

福祉事業所が作製した手芸品などが並んだ物販コーナー

 
展示コーナーには個性、独創性あふれる作品が並んだ

展示コーナーには個性、独創性あふれる作品が並んだ

 
 さまざまな福祉活動を紹介する場でもあり、釜石市の点訳グループ「楽点舎」は点字器と点筆で名前を打つ体験を用意。来場者は実際に打った点字を触ったりして「もう一つの文字」に理解を深めた。同グループは現在8人で活動。視覚障害者も市の広報誌を読めるようにと「点字広報」を作成し、希望者に送っている。最近はパソコンを使って作成し、メールのやりとりで作業が完了するといい、会員が顔を合わせるのも久しぶり。自身も視覚に障害がある代表の小笠原拓生さん(56)は「体験してもらうことで活動を伝えられる」と、ふれあいの機会を喜んだ。
 
点字で書き込んだ自分の名前に触れる体験者(左)

点字で書き込んだ自分の名前に触れる体験者(左)

 
「一緒に活動を」と呼びかける「楽点舎」のメンバー

「一緒に活動を」と呼びかける「楽点舎」のメンバー

 
 人気を集めたのは、釜石出身のアーティスト小林覚さん(34)=花巻市・るんびいに美術館に在籍=のサイン会。自由自在な線の造形性が魅力の「サトル文字」で好きな言葉、名前を書いてもらえるとあって希望者で列ができた。
 
 大只越町の阿部典代さん(59)が選んだ言葉は「ブルズがんばれ」。ペンを無造作に走らせている?と思えることもあり興味深げにのぞき込んでいたが、よく目を凝らすとアレンジされた文字が浮かび上がり、「すてき。うれしい」と感激していた。
 
依頼を受けて名前を書く「逆サイン会」に臨む小林覚さん(手前右)

依頼を受けて名前を書く「逆サイン会」に臨む小林覚さん(手前右)

 
「サトル文字」が描かれた色紙を手に目を細める来場者

「サトル文字」が描かれた色紙を手に目を細める来場者

 
 ステージイベントも盛り上がった。手話とフラダンス、福祉事業所がコラボした「パプリカ」は観客も振り付けをまねたり、手拍子で参加して大にぎわい。大槌町のわらび学園を利用する30歳男性は「うまく踊れた」と満足げだった。歌担当で釜石高音楽部の4人も参加。部長の横澤美花さん(2年)は「みんな楽しそうだった。手話も取り入れて、たくさんの人に歌の楽しさを届けられたら」と刺激を受けた。
 
手話と笑顔を交えて音楽の楽しさを伝えるステージイベント

手話と笑顔を交えて音楽の楽しさを伝えるステージイベント

 
同時開催の百円市には手作り品や掘り出し物が並んだ

同時開催の百円市には手作り品や掘り出し物が並んだ

 
 百円市は4回目の開催。ハンドメード雑貨や新鮮野菜などを売り出すブースが並び、老若男女が100円玉を手に宝探しを満喫した。初出店の菊池忠孝さん(64)、順子さん(62)夫妻=野田町=は「いらないものだから、100円でも売れればいい」と、フィギュアや古本などを陳列。“箱買い”した人が「大事にします」と喜んでいたのがうれしく、「イベントの継続を」と望んだ。

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2023釜石絆の日・絆マッチ 釜石シーウェイブス vs 静岡ブルーレヴズ

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ラグビーワールドカップ2019釜石開催でたくさんの絆が生まれ、市はこれを大切なレガシー(遺産)として、毎年9月25日を「釜石絆の日」として絆を継承するイベントを実施しています。 
 
当日は釜石鵜住居復興スタジアムにて、釜石まんぷくフェス2023が同時開催されています。釜石市内、県内外の美味しいものや特産品もぜひお楽しみください。
釜石まんぷくフェス2023の詳細はこちら
 

開催日程

令和5年9月17日(日)9時開場
入場無料

場所

釜石市鵜住居町 釜石鵜住居復興スタジアム

絆マッチ

13:00 キックオフ
釜石シーウェイブス vs 静岡ブルーレヴズ

友だちマッチ

10:40 キックオフ
釜石シーウェイブスアカデミー VS 静岡ブルーレヴズラグビースクール
 
10:00 キックオフ
釜石シーウェイブスアカデミー弘前サクラオーバルズ合同チーム VS 県内友好チーム

絆ジュニアマッチ

釜石シーウェイブスジュニア VS 東海市ラグビースクール
市内小学校タグラグビーマッチ

主催・共催

主催:釜石ラグビー応援団
共催:釜石市、(一社)釜石観光物産協会 

お問合せ

釜石市スポーツ推進課 TEL:0193-27-5721