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根浜の海岸風景を残そう 釜石東中生、浜の植物再生をお手伝い 息長く、着実に

浜由来の植物を増やそうと根浜海岸で活動する釜石東中生

浜由来の植物を増やそうと根浜海岸で活動する釜石東中生

 
 海岸の原風景を取り戻したい―。釜石市鵜住居町の根浜海岸で19日、地元の釜石東中(佃拓生校長、生徒83人)の2年生31人が、種から育てたハマエンドウやハマヒルガオ、ケカモノハシなどの苗約380株を植えた。東日本大震災の津波で多くの海浜植物が失われた海岸林の再生活動は今年で6年目。先輩たちからつながる取り組みは着実に根付いていて、「たくさんの植物が花咲くきれいな浜に」と願った。
 
 震災後にこの活動を始めたのは、根浜海岸林再生実行委員会。地域に親しまれたかつての風景を取り戻そうと地元住民や行政が連携し、同海岸由来の植物を種から育て現地に植え戻してきた。
 
根浜海岸で進む植物再生活動を知らせる看板

根浜海岸で進む植物再生活動を知らせる看板

 
 同校は2018年から協力し、総合的な学習の一環として続ける。2年生が中心となって毎年春に同海岸について学ぶ座学と種まきを行い、夏には移植地の清掃など全校挙げて環境を整備。秋に育てた苗を植栽して締めくくりとなる。
 
今年は5月に種をまき、水やりや日光管理を行いながら成長を観察。6、7月に移植地の草取りをして準備してきた。
 
移植場所の草取りをする釜石東中の2年生

移植場所の草取りをする釜石東中の2年生

 
先輩たちが植えた苗を残して周辺を除草

先輩たちが植えた苗を残して周辺を除草

  
 旅館「宝来館」前にあるマツ林の海側に作られた再生スペースが活動場所。生徒たちは除草した後、しっかりと根を張るよう願いを込めながら1本ずつ植えていった。現3年生が昨年種まきし育てていたハマボウフウの苗も植栽。定植場所を囲むロープの張り替えも行った。
 
育苗ポットから取り出して植える準備

育苗ポットから取り出して植える準備

 
苗を手に願う「しっかり根付いて」

苗を手に願う「しっかり根付いて」

 
自分たちが育てた苗を丁寧に植え付け

自分たちが育てた苗を丁寧に植え付け

 
 生徒や地元住民らの力によって再生スペースは延長200メートルほどに。先輩たちの取り組みが着実に根を張る。「ここは海辺の植物がたくさんあった貴重な場所。震災前の風景が戻るよう、できることをしたい」と汗をぬぐったのは小笠原早紀さん。“猫じゃらし”のようなケカモノハシが気になっていて、「どんな花が咲くのか、楽しみ。大きくなって、どこを見ても植物でいっぱいなきれいな所になってほしい」と思い描いた。
 
植え方を説明する島田直明教授(左)

植え方を説明する島田直明教授(左)

 
 講師を務める県立大総合政策学部の島田直明教授(植生学、景観生態学)は「作業した場所がどうなっているか、時々見にきてもらえるとうれしい。みんなが手伝って生まれる海岸の風景は地域の人の癒やしになる」と東中生に呼びかけた。育成中の苗は残り、植え替えが継続的、効率的にできるような取り組みも進行。「完成はまだ先だが、一緒に経験値をつくっていきたい」と、学校ぐるみの息の長い活動に期待を込める。

第32回釜石よいさ 開催御礼

9月23日(土)に開催されました「第32回釜石よいさ」は、おかげさまで盛況のうちに終了いたしました。秋晴れに恵まれ、「うのスタよいさ」も「アフターよいさ」も大きな事故やトラブルなく開催出来ましたこと、心よりお礼申し上げます。

 

東日本大震災による中断期間を超える3年間の休止を経ての復活開催に当たっては、時代の趨勢を見据えた新しい形へのチャレンジを決めた中で、賛否を含む様々なご意見や熱い想いをお寄せ頂き、時には不安に苛まれ、時には意欲をかき立てられながら準備に当たって参りました。

 

協賛のお願いに伺うことも憚られるような世情の不安定な折、スポンサー協賛やご寄付など多大なご厚意を頂きましたことは、開催資金としてはもとより、内容を充実させるための大きな推進力となりました。
特にも、子供たちが楽しめるコンテンツの充実は、たくさんのご協賛を頂けたことによるものです。多くのご厚意がたくさんの元気な笑顔に繋がったと思います。ありがとうございます。
 
3年の中断によって参加団体内での引継ぎも難しかったであろう中、待ってました!とご参加下さった馴染みの団体の皆様には、コロナ禍以前と同じように新しい釜石よいさも楽しんで頂けたようですと幸いです。
また、今年初めてご参加下さった皆様や、今回は体制が整わず参加を見送った団体の方々には、開催の形は未定ですが、次回再び参加をご検討頂けますことを願っております。
観に来て下さる方、イベントとして楽しんで下さる方々に喜んで頂きたいのももちろんですが、釜石よいさを誰よりも楽しんで頂きたいのは参加団体の皆様です。ぜひまたみんなで踊りましょう!

 

「4年ぶりのよいさの風景」と「新しいよいさの風景」が一つに重なり合い、“よいさ囃子に心を乗せて 三年溜めた笑顔を放て”のテーマ通り、子供からお年寄りまでたくさんの笑顔が溢れた一日となりました。
あらためまして、ご協賛・ご寄付を下さった皆様、参加団体や飛び入り参加で盛り上げて下さった皆様、会場や配信でご観覧下さった皆様、開催にご協力下さった各方面の皆様に、心より感謝申し上げます。

参加団体

正福寺幼稚園、甲東こども園、上中島こども園、かまいしこども園、五葉寮・三峯の杜・アミーガはまゆり合同有志、沿岸広域振興局チーム、釜石シーウェイブスRFC、かまっこよいさ!、鼓舞櫻会 桜舞颶美(ハナグミ)、(福)陽風会 仙人の里、(同)ZEN PROJECT、日本製鉄グループ、双葉小学校6年1組、釜石市役所有志、UBSグループ有志、救護介護スタッフチーム、ほか飛び入り参加の皆様

協力団体

釜石市、釜石商工会議所、(一社)釜石観光物産協会、岩手県交通(株)、三陸鉄道(株)、釜石市民ホールTETTO、(株)及川工務店

協賛(五十音順)

(株)青紀土木、イオンタウン釜石同友店会、(株)石井建設、(株)井戸商店、岩手缶詰(株)、(一社)岩手県建設業協会釜石支部、岩手ダイハツ販売(株)、(株)エイワ、SMC(株)釜石工場、オオバヤシマサヒデ 様、OZAWA GROUP、(株)かまいしDMC、(一社)釜石医師会、釜石瓦斯(株)、(一社)釜石観光物産協会、釜石鉱山(株)、釜石市役所五月会、釜石商工会議所、釜石まちづくり(株)、釜石旅館ホテル組合、釜石レミコン(株)、釜石ロータリークラブ、釜石ベイシティホテル、(株)木村架設工業、(株)Grafica、ケセン元気玉プロジェクト、(株)小鯖船舶工業、(株)近藤商店、サノヨリコ 様、産業振興(株)北日本事業所、三陸ブロードネット(株)、(宗)正福寺/正福寺幼稚園、セントラル釜石店、(福)陽風会 仙人の里、Senvan(同)、(同)ZEN PROJECT、(株)大同マネジメントサービス三陸支店、(有)ダイワ、(株)津田商店、テヅカサヤカ 様、(株)テツゲン東北支店、東陵総業(株)、中田薬局、(有)仲野石材店、日蓮宗 日高寺、日鉄興和不動産(株)、日鉄テックスエンジ(株)東北支店、日鉄物流釜石(株)、日東自動車工業(株)、日本製鉄グループ、濱幸水産(株)、(株)浜千鳥、東日本旅客鉄道(株)盛岡支社 釜石駅、(有)飛行船、ヒラマツフクヒサ 様、(有)藤倉建設、藤勇醸造(株)、(有)藤原土木、宝来館、北海道NSソリューションズ(株)、ホテルフォルクローロ三陸釜石、マエダツヨシ 様、養老乃瀧釜石店/つぼ八釜石店、三浦設備(株)、焼肉モランボン、(株)八幡建設、(有)ヤマキイチ商店、(株)山長建設、(株)山元、(株)ユアテック釜石営業所、(株)四ツ家建設、Raymond Wong 様

釜石よいさ実行委員会

釜石よいさ実行委員会

釜石よいさは釜石の夏の風物詩として市民から親しまれているお祭りです。

問い合わせ:080-1194-0413 〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

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笑顔生む「釜石よいさ」4年ぶり開催 街を活気づける新たな形 継承へ手応え

「よいさ!」。かけ声に合わせて舞うよいさ小町

「よいさ!」。かけ声に合わせて舞うよいさ小町

  
 第32回「釜石よいさ」(同実行委員会主催)は23日、釜石市鵜住居町の釜石鵜住居復興スタジアムで開かれた。新型コロナウイルス感染症の影響で中止が続き、屋外での通常開催は4年ぶり。「笑顔を生み出す場」を心待ちにしていた15団体約550人が熱い群舞を繰り広げ、見守る市民らにも“はっちゃけた笑顔”が連鎖した。
   
 よいさは釜石製鉄所の高炉休止を受け、街に活気を取り戻そうと1987年に始まった。東日本大震災で中断したが、2013年に再開。コロナ禍で再び中止され、オンラインで踊りを発信するなど代替企画を催し伝統をつないできた。
  
 近年は経費や交通規制、運営人員不足など課題もあり、継続の形を模索。今回は、会場を市中心部から交通規制のない場所に移した。夏の風物詩として定着していたが、開催時期も猛暑を避けて8月から9月に変更。社会情勢の変化に対応すべく、新たな形を試験的に取り入れた。
  
多くの人でにぎわう釜石鵜住居復興スタジアム

多くの人でにぎわう釜石鵜住居復興スタジアム

  
 「さぁさ、よいやっさー」。午後1時、開会が宣言されると、おはやし隊の笛や太鼓に合わせ威勢のいいかけ声が響いた。13人の「よいさ小町」があでやかに前ばやしを披露し、本番がスタート。企業や団体、学校などが趣向を凝らしたスタイルで踊りの輪を広げた。
   
企業や学校、団体が笑顔を添えて踊りまくる

企業や学校、団体が笑顔を添えて踊りまくる

  
おはやし隊が威勢のいいかけ声と音色で盛り上げる

おはやし隊が威勢のいいかけ声と音色で盛り上げる

  
かわいらしい踊り手ばかりの「こどもよいさ」

かわいらしい踊り手ばかりの「こどもよいさ」 

   
 保育施設の子どもたちによる「こどもよいさ」は元気いっぱいにかわいらしい踊りを披露。双葉小6年生(29人)は保護者らを含め総勢約50人で輪に加わった。宮川友梨香さんは「ソーランの半被と鳴子の音を楽しんでもらえたらうれしい。踊るのはきついけど楽しい。いい思い出になる」とはにかんだ。
  
ソーランの半被、鳴子を手に元気に踊る双葉小6年生

ソーランの半被、鳴子を手に元気に踊る双葉小6年生

  
複数の団体が入り混じってパレードの輪をつくった

複数の団体が入り混じってパレードの輪をつくった

   
 特別養護老人ホーム仙人の里(甲子町)を利用する久保昭三さん(95)は「人がいっぱいでいい感じ。祭り、好きだ」とにこにこ顔。コロナ禍、施設では厳重な感染対策が求められ地域交流は難しかった。5類移行を受け、明るく頑張る姿を発信しようと初参加。生活相談員の佐藤啓祐さん(38)は「たまったものを発散できた。リフレッシュして、これからの力に」と表情は明るかった。
   
「明るく頑張ってます」。にぎやかな仙人の里チーム

「明るく頑張ってます」。にぎやかな仙人の里チーム

  
よいさの熱演に観客は拍手を送ったり、まねしたり

よいさの熱演に観客は拍手を送ったり、まねしたり

   
 山田町の石山健二さん(83)、三恵さん(78)夫妻は、小町として舞う孫3人の姿に「かわいかった。自慢だ」と目じりを下げた。よいさ観賞は初めてで、「踊りが流れているようで面白い。ゆっくり見ることができて良かった」と喜んだ。
   
市中心部に会場を移し行われた「アフターよいさ」

市中心部に会場を移し行われた「アフターよいさ」

   
 もう一つの試みが、大町の市民ホールTETTO前広場で行われた“アフターよいさ”。地元出身のフリーアナウンサー・民謡歌手の佐野よりこさんが「釜石小唄」を歌って盛り上げ、うのスタに行けなかった人らが踊りの輪をつくって楽しんだ。
  
 水産加工技能実習生のゴ・ティ・グェットさん(27)は「ベトナムにはないお祭り。みんなで一緒に踊って楽しい」とほほ笑んだ。コロナ禍前に参加したことのあるホアン・ティ・トゥイさん(26)は「待ってたー」と、うのスタもアフターも満喫。広く開放的なうのスタの印象もよく、「来年も踊りたい」と望んだ。
   
餅まきも大盛況。笑顔あふれる「よいさ」が復活

餅まきも大盛況。笑顔あふれる「よいさ」が復活

   
 実行委によると、うのスタとアフターを合わせた来場者は約4300人。実行委員長の一人、宍戸文彦さん(48)は多くの笑顔に触れ、「地域に祭りは必要だ」と実感した。会場の集約で救護や警備などに効率の良さも感じた様子で、「さらに手法を考え、改善していけば、もっと良くなる」と未来を見据えた。
   
 「はっちゃけた笑顔がたくさん。来年もよいさで会いましょう」

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喜寿、米寿、卒寿169人が集う 釜石市敬老会華やかに 「これからも元気でご活躍を」

喜寿、米寿、卒寿の市民を迎えて開かれた釜石市敬老会=16日

喜寿、米寿、卒寿の市民を迎えて開かれた釜石市敬老会=16日

 
 釜石市敬老会(市、市社会福祉協議会主催)は16日、大町の市民ホールTETTOで開かれ、本年度中に喜寿(77歳)、米寿(88歳)、卒寿(90歳)を迎える市民169人が出席した。4年ぶりの通常開催となり、会場内は久しぶりの華やいだ雰囲気に。出席者は式典や郷土芸能のステージ、お茶のおもてなしなどを受け、長寿の祝いの節目に笑顔を輝かせた。
 
 式典で野田武則市長は「戦後の厳しい時代を耐え、努力を惜しまず働いてこられた皆さま方のおかげで今の豊かな生活がある」と感謝。同市の高齢者の現況、支援策も示し、「住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができるよう、精いっぱい努めていく。長年培ってきた経験や知識を伝え、これからも生涯現役でご活躍を」と願った。
 
 釜石芸能連合会、鵜住居青年会(虎舞)、鼓舞櫻会(桜舞太鼓)が踊りや演奏で長寿を祝福。出席者はあでやかな舞、威勢のいい囃子(はやし)などに元気をもらい、明日への活力を蓄えた。
 
釜石芸能連合会は3演目の舞踊で楽しませた

釜石芸能連合会は3演目の舞踊で楽しませた

 
鵜住居青年会は伝統の虎舞で出席者を元気づけた

鵜住居青年会は伝統の虎舞で出席者を元気づけた

 
鼓舞櫻会(桜舞太鼓)は迫力の演奏で心躍る時間を提供

鼓舞櫻会(桜舞太鼓)は迫力の演奏で心躍る時間を提供

 
3団体の演舞に感謝し、大きな拍手を送る出席者

3団体の演舞に感謝し、大きな拍手を送る出席者

 
 米寿を迎える二本松富太郎さん(87)は初めて市の敬老会に出席した。「踊りも太鼓も大したいがった(すごく良かった)。郷土芸能を見るのは楽しい」と笑顔。鵜住居町で大規模リンゴ農園を営み、今もリンゴの木の手入れや牛の世話などを無理なく続ける。「今日は面白かった。元気でいて次の敬老会にも出たい。100歳まで生きねぇーばね」と意欲を高めた。
 
 初の敬老会参加となった只越町の多田福子さん(76)は同級生2人と会場に。「元気で喜寿を迎えられてうれしい」と声を弾ませた。夫が営む看板製作業を手伝い、地域の小学生の見守りボランティアも継続中。「子どもたちの笑顔にパワーをもらう」と元気の源を話した。次の目標は米寿。「あと10年。これからも健康で頑張ろうね」。仲良し3人で顔を見合わせ、ほほ笑んだ。
 
釜石茶道協会による呈茶も復活。多くの人が立ち寄った

釜石茶道協会による呈茶も復活。多くの人が立ち寄った

 
インスタント写真のサービスも好評。記念の日を思い出に

インスタント写真のサービスも好評。記念の日を思い出に

 
入り口看板も記念撮影スポット。家族や友人同士で写真に収まった

入り口看板も記念撮影スポット。家族や友人同士で写真に収まった

 
 同市の総人口約3万人のうち、65歳以上は約1万2千人。高齢化率は40.3%。100歳以上は25人(男1、女24)で、最高齢は104歳の女性(16日現在)。

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DAZN presents いわてグルージャ盛岡 パブリックビューイング アスルクラロ沼津戦

DAZN presents いわてグルージャ盛岡 パブリックビューイング アスルクラロ沼津戦
 

\ いわてグルージャ盛岡を一緒に応援しよう! /

 

DAZN Presents パブリックビューイング in 釜石PIT
いわてグルージャ盛岡の応援企画として、アウェイ戦を中心にパブリックビューイングを開催します!

対象試合

2023明治安田生命J3リーグ 第29節
いわてグルージャ盛岡 vs アスルクラロ沼津(AWAY)

日時

2023年10月1日(日) 14:00 キックオフ
開場 13:30

場所

釜石PIT(岩手県釜石市大町1-1-10)

参加費(運営協力費)

大人300円/高校生以下無料
※運営協力費は、本パブリックビューイング開催のための運営費の一部として使用いたします。会場でお支払いください。

その他

・いわてグルージャ盛岡公式グッズを会場にて販売!
・ソフトドリンク/ノンアルドリンクを会場で販売!
・来場ごと特典GETのチャンス!スタンプカードも導入中!

主催

釜石まちづくり株式会社

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

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三遊亭楽大の「爆笑落語会 正座の限界60分&e-sports交流会」

三遊亭楽大の「爆笑落語会 正座の限界60分&e-sports交流会」

 

落語とe-sportsによる心の復興事業 三遊亭楽大の「爆笑落語会 正座の限界60分&e-sports交流会」

災害公営住宅にお住まいの皆様と、地域住民の交流等を目的に、方三遊亭楽大さんのよる落語会と交流会を開催します。生で落語を楽しめる貴重な機会です。近隣の皆様お誘いあわせの上、是非ご来場下さい。みんなで沢山笑いましょう!

 

日時

中妻公民館
9月26日(火)13時30分〜
大槌町上町アパート集会所
9月27日(水)13時30分〜

入場料

無料

主催・お問い合わせ

釜石まちづくり株式会社
TEL 0193-22-3607

※落語とe-sportsによる心の復興事業は、令和5年度被災者の参画による心の復興事業費補助金を活用しています。

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

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4年ぶり サンマの塩焼きに長蛇の列 釜石まんぷくフェス 各地の“おいしいもの” 今年も一堂に

焼きたてのサンマを受け取り、笑みを広げる来場者=釜石まんぷくフェス2023

焼きたてのサンマを受け取り、笑みを広げる来場者=釜石まんぷくフェス2023

 
 釜石市内外の味覚を一堂に集めた「釜石まんぷくフェス2023」が16、17の両日、釜石鵜住居復興スタジアムで行われた。釜石観光物産協会(新里進会長)が主催。17日は同スタジアムで、2019年のラグビーワールドカップ(W杯)釜石開催を記念した「釜石絆の日」の交流試合も行われ、多くの来場者が食とラグビー観戦で初秋の休日を楽しんだ。
 
 市内外の食に関する業者など24店が出店。各地で親しまれる麺メニュー、揚げ物、串焼き、デザートなど多彩な味が並んだ。ピザやカレーの有名店のキッチンカーも。来場者は会場内を回りながら好みの商品を買い求め、その場で味わったり持ち帰り用に袋に入れてもらった。
 
 多くの来場者が楽しみにしていたのが、サンマの塩焼きのお振る舞い。新型コロナウイルス感染症の影響によるイベントの中止などがあったため4年ぶりの実施となり、1日500匹の提供に両日とも長蛇の列ができた。
 
午前11時からのお振る舞いを前にサンマ焼きに追われる市職員ら

午前11時からのお振る舞いを前にサンマ焼きに追われる市職員ら

 
ノンアル飲料で乾杯!青空の下で秋の味覚サンマを堪能する来場者

ノンアル飲料で乾杯!青空の下で秋の味覚サンマを堪能する来場者

 
 盛岡市の山崎勇さん(59)は「一番の目当てはサンマ」と妻、友人夫婦と来場。近年、記録的不漁で高値が続くサンマに「大好きなんだけど、もう庶民の食べ物じゃなくなりつつある…」と苦笑い。この日は青空の下で、秋の味覚を存分に堪能した。趣味のオートバイのツーリングで、釜石など沿岸部にはよく足を延ばす。「今日はホタテ焼きもいただいた。肉の無料試食も。いいイベントですね」と声を弾ませた。
 
大勢の人でにぎわうフェス会場=17日昼ごろ

大勢の人でにぎわうフェス会場=17日昼ごろ

 
シイタケ栽培を手がけるマルイ舗装はシイタケのアヒージョ(左下)なども販売

シイタケ栽培を手がけるマルイ舗装はシイタケのアヒージョ(左下)なども販売

 
 県産牛・豚肉の無料試食で人気を集めたのは県食肉事業協同組合連合会。食肉表示指導員の渡辺修司さん(73)は「おいしい国産牛肉、豚肉を知ってもらう機会。舌で覚えた味は忘れない。こういうイベントを機に、スーパーなどでもぜひ手に取ってほしい」とアピール。同連合会は東日本大震災後、同市青葉通り(大町)や魚市場などでお振る舞いを行い、被災者らを助けた。復興が進み、各種イベントを開催できるまでになった釜石に「すごくいいこと」と渡辺さん。
 
県産牛・豚肉を焼いて無料試食の場を提供した県食肉事業協同組合連合会

県産牛・豚肉を焼いて無料試食の場を提供した県食肉事業協同組合連合会

 
 釜石市と交流がある県外市区町からの出店もあった。釜石製鉄所の合理化で2千人以上が移住した愛知県東海市は官民の交流を背景に2007年、釜石市と姉妹都市提携。両市の産業、物産イベントには互いに出店し合っている。今回は東海商工会議所が同市の特産品を販売し、上々の売れ行きを見せた。
 
 同商議所中小企業相談所係長の秋元美穂さん(59)は、製鉄所で働く父の転勤で1970年に東海市に移住。古里釜石のイベント出店には9回同行し、両市の深いつながりを実感している。「釜石への出店希望者は多い。また、東海市に釜石の物産を持っていくと釜石出身者は『懐かしい』と喜んでくれる」。両市は災害時の相互応援協定(2003年)も結ぶ。「東海市もいつ大規模地震災害に見舞われるか分からない。平時からの助け合いは災害時にもきっと役立つと思う」と秋元さん。「定年後はプライベートで」と、引き続きの釜石訪問を望んだ。
 
えびせんべい、知多コーラ、ふところ餅…など東海市の名物を販売した東海商工会議所のブース

えびせんべい、知多コーラ、ふところ餅…など東海市の名物を販売した東海商工会議所のブース

 
たくさんのシャボン玉に子どもたちは大喜び!「うのスタメモリアルリバース」=16日

たくさんのシャボン玉に子どもたちは大喜び!「うのスタメモリアルリバース」=16日

 
 会場内では、農産物などを販売する「かまいし軽トラ市」も同時開催。自衛隊、警察、消防車両を展示公開する「働く自動車展」(17日開催)、シャボン玉マシンによる場所の記憶再生プロジェクト「うのスタメモリアルリバース」(16日同)も行われた。

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9/25・釜石絆の日 ラグビーW杯2019開催うのスタで各年代が交流 支援継続の静岡BRに感謝

「釜石絆の日」イベントで交流試合を行った釜石シーウェイブス(赤)と静岡ブルーレヴズ(青)

「釜石絆の日」イベントで交流試合を行った釜石シーウェイブス(赤)と静岡ブルーレヴズ(青)

 
 4年に一度のラグビーワールドカップ(W杯)がフランスで開催される中、前回2019年の日本大会会場地の一つとなった釜石市では、大会レガシー(遺産)を後世につないでいくためのイベントが17日、釜石鵜住居復興スタジアムで開かれた。官民でつくる釜石ラグビー応援団(中田義仁団長)が主催。11年の東日本大震災後、同市の復興支援を続ける静岡ブルーレヴズ(BR)が釜石シーウェイブス(SW)RFCと対戦。小中学生の交流試合も行われ、ラグビーがつなぐ“絆”を深めた。
 
 釜石市は震災復興の加速と世界中からの支援に対する感謝を伝えるため、19年のラグビーW杯日本大会の試合を誘致。翌年以降、大会で生まれた多くの支援者との絆を継承するため、試合(フィジー対ウルグアイ戦)が行われた9月25日を「釜石絆の日」として、ラグビーの交流試合を軸とした記念イベントを行っている。 
 
 昨年に続き、小学生チームの釜石SWジュニアが愛知県の東海ラグビースクールと対戦。東海市は製鉄所のつながりで古くから釜石市と交流があり、姉妹都市提携(2007年)を結ぶ関係。スポーツ交流も続けられていて、震災後は多くの支援を寄せている。
 
釜石SWと静岡BRは中学生チームも試合を行い、交流の輪を広げた

釜石SWと静岡BRは中学生チームも試合を行い、交流の輪を広げた

 
中学生は釜石SWと弘前サクラオーバルズの合同チーム(白)が県内友好チームとも対戦した

中学生は釜石SWと弘前サクラオーバルズの合同チーム(白)が県内友好チームとも対戦した

 
 中学生の試合では、釜石SWアカデミーと弘前サクラオーバルズ(青森県)の合同チームが岩手県内友好チームと対戦した。2年目の参加となる弘前の指導にあたるのは元釜石SWの選手、コーチで、退団後、市職員として19年のラグビーW杯釜石開催を支えた長田剛さん(40)。「私自身も育ててもらった釜石に今、教えている選手たちを連れて帰ってこられたことが非常に感慨深い」と長田さん。09年にSWに入団。釜石の地で歩んだ激動の13年―。復興の象徴“うのスタ”ににぎわいが生まれている様子に「建設から見ているので、人の笑顔でいっぱいになるのはすごくうれしい」と目を細めた。
 
弘前サクラオーバルズを指導する長田剛さん(右から3人目、下:黒長ジャージー)

弘前サクラオーバルズを指導する長田剛さん(右から3人目、下:黒長ジャージー)

 
午後1時キックオフの絆マッチ「釜石SW対静岡BR」

午後1時キックオフの絆マッチ「釜石SW対静岡BR」

 
 メインゲームはジャパンラグビーリーグワン2部の釜石SWと1部の静岡BRとの対戦。釜石にとっては今季プレシーズンマッチの初戦となった。釜石は昨季、出場機会の少なかった選手を中心に先発。前半20分ごろまではディフェンスもいい形で互角の戦いだったが、22分に静岡に先制されると、セットプレーなどのほころびが出始め、27分以降、立て続けに3トライを許した。子どもたちの“釜石”コールが響く中、前半終了間際の39分、釜石はフッカー王野尚希が待望の初トライ。5-28で折り返した。
 
前半39分、釜石はフッカー王野尚希(右から2人目)のトライで初得点

前半39分、釜石はフッカー王野尚希(右から2人目)のトライで初得点

 
 後半は相手陣内に攻め込む時間帯が増えた釜石。11分に静岡にトライを奪われるも、直後の15分には静岡ボールのラインアウトからボールを奪い、WTB吹越大清からパスを受けたSH東海林拓実が相手を振り切りトライ。23分にはロック、セルジオ・モレイラがゴールポスト中央に飛び込み追い上げたが、後半3トライを重ねた静岡との点差を縮めることはできず、17-47で敗れた。
 
後半15分、WTB吹越大清からボールを受け取り、インゴールを目指すSH東海林拓実(右から3人目)

後半15分、WTB吹越大清からボールを受け取り、インゴールを目指すSH東海林拓実(右から3人目)

 
後半23分、相手ディフェンスを突破し独走。中央にトライを決めたロック、セルジオ・モレイラ

 後半23分、相手ディフェンスを突破し独走。中央にトライを決めたロック、セルジオ・モレイラ

 
課題のディフェンスでは激しいタックルで押さえ込む場面も

課題のディフェンスでは激しいタックルで押さえ込む場面も

 
 「(1部チーム相手に)自分たちがどれだけやれるか―」。今季最初の力試しとなった試合を終え、須田康夫ヘッドコーチ(HC)は「一番重視しているコリジョン(接点)で、選手たちがしっかり体を張り、激しいディフェンスを見せてくれた。やれる手応えはつかめた感じ」と評価。初のゲームキャプテンを任されたSH東海林拓実選手も「点差はついたが、感覚としてはそれほど(大きな差)ではないと感じた。セットプレーでやられたり、コミュニケーションミスで点数を取られる場面が多かったので、そこを直していけばもっと近づけると思う」と話した。
 
ゲームキャプテンとして仲間を鼓舞した東海林拓実選手。トライを決めた選手にもいち早く駆け寄り、喜びを分かち合った(左)

ゲームキャプテンとして仲間を鼓舞した東海林拓実選手。トライを決めた選手にもいち早く駆け寄り、喜びを分かち合った(左)

 
 静岡ブルーレヴズは、11年の震災後、初めて釜石市内で開催された対外試合で釜石SWが対戦したチーム(当時のチーム名はヤマハ発動機ジュビロ)。以来、交流試合などで釜石支援を継続していて、この日は復興応援募金も届けた。
 
 当時、入団2年目の選手だった須田HCは「このまちのために戦おうと頑張ってこられたのは、大勢の人たちが駆け付けたあの時の試合があったからこそ。いつかレヴズさんに勝って恩返ししたい」と思いを込める。
 
ハーフタイムには釜石SWと静岡BRの絆を示すコラボ大漁旗を掲げた

ハーフタイムには釜石SWと静岡BRの絆を示すコラボ大漁旗を掲げた

 
当日は釜石まんぷくフェスも同時開催。絆マッチは約630人が観戦した 

当日は釜石まんぷくフェスも同時開催。絆マッチは約630人が観戦した 

 
 前日の全体ミーティングで、釜石でプレーする意味や12年の歴史を選手、スタッフで再認識し、当日に臨んだという静岡。堀川隆延アシスタントコーチは「ブルーレヴズになってからはアカデミー(中学生)の子たちも一緒に来て、さまざまな学びを得ている。そういう記憶に残る時間は素晴らしい。これからも継続していただき、互いの成長、発展性につなげていければ」と望んだ。

第32回 釜石よいさ

第32回 釜石よいさ

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4年ぶりとなる「釜石よいさ」の開催にあたり、厳しい社会情勢下にも関わらずたくさんの協賛を頂きましたこと、まずもって感謝申し上げます。
 
この3年間は、コロナ禍の中で出来る限りのことを継続して参りました。のぼり旗を掲げての市内装飾、オンラインよいさの実施、各園ごとに分けてのこどもよいさの開催など、いずれも復活開催を見据えて繋いで来たものですので、第32回を迎えられることをたいへん嬉しく思います。
 
震災~コロナ禍と大きな壁を乗り越えながら開催を続ける中で、金銭面や人員体制などの従来からあった課題と、社会情勢の大きな変化に対応していくための形について協議を重ねた結果、今回は主会場を釜石鵜住居復興スタジアムとし、市民ホール前広場で“アフターよいさ”を実施する形で、猛暑時期を避けての9月開催としました。賛否の様々な声をお寄せ頂く中での開催となりますが、「釜石よいさ」を未来に繋いでいくための試みにご理解を賜れますようお願いします。
 
そして、ご協賛をはじめ、参加やご協力など様々な形で「第32回釜石よいさ」に関わって下さる皆様に、無事に開催に至りましたことをあらためて感謝いたします。
 
釜石よいさの一番の目的は“市民の笑顔をたくさん生み出す”ことです。 ~よいさ囃子に心を乗せて 三年溜めた笑顔を放て~ のテーマの通り、うのスタに、TETTOに、たくさんの笑顔が広がる1日となることを楽しみにしています。

 

日時

2023年9月23日(土)
うのスタよいさ 13:00~16:00(鵜住居町)
アフターよいさ 13:00~16:00(大町)

場所

釜石鵜住居復興スタジアム メイングラウンド外周通路
アフターよいさ:釜石市民ホールTETTO前広場

タイムテーブル

13:00 オープニングアクト -桜舞太鼓-
13:20 実行委員長あいさつ~開会宣言
13:25 こどもよいさ
13:45 前囃子
13:50 釜石よいさ①
14:20 虎舞 -鵜住居青年会-
14:40 釜石よいさ②
15:10 佐野よりこ民謡ライブ〜釜石小唄ほか1曲
15:20 スタコラ音頭
15:30 釜石よいさ③
16:00 フィナーレ
 
〜アフターよいさ(TETTO)〜
18:15 釜石小唄
18:20 餅まき
18:30 よいさ輪踊り
19:00 終了

主催

釜石よいさ実行委員会

 

釜石よいさ公式サイト
https://www.yoisa.jp/

釜石よいさ実行委員会

釜石よいさ実行委員会

釜石よいさは釜石の夏の風物詩として市民から親しまれているお祭りです。

問い合わせ:080-1194-0413 〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

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踊りで地域に元気を 釜石の柳家細川流舞踊 10月の公演に向け、稽古に熱

発表会の会場となる舞台で練習に励む出演者

発表会の会場となる舞台で練習に励む出演者

  
 釜石市内を拠点に活動する「柳家細川流舞踊」の発表会・福祉基金チャリティーショーは10月8日に大町の市民ホールTETTO(ホールA)で開かれる。踊り手約20人のうち、26歳から81歳までの17人が出演予定で、本番に向けて向定内集会所(定内町)で稽古に励んでいる。残り1カ月となった9月9日には同ホールを貸し切って舞台練習。会場の雰囲気や舞台上での立ち位置などを確かめながら、「喜んでもらえる踊りを」と気持ちを高める。
  
 チャリティーショーと銘打つ発表会は5回目。これまでは東日本大震災の復興支援を目的にしてきたが、今回はまちづくりが進んだこれから先の地域により必要となる「福祉に役立つために」と思いを込める。
  
 会員は、演歌や歌謡曲などに振り付けをした新舞踊を中心に28プログラムに出演する。家元の細川艶柳華(本名・伊東恵子)さん(74)が選曲、振り付け、舞台構成、衣装選び、着付け、化粧など、ほぼすべてを担当し大忙し。会員らは家元の指導を受けながら曲に合わせた動き、足と指先の角度、ポーズなど細かい技術を磨いている。
  
「芸事が好き」と熱中する細川恵ノ丞さん

「芸事が好き」と熱中する細川恵ノ丞さん

  
 最年少で名取、そして今回の出演者中唯一の男性でもある細川恵ノ丞(同・千葉陽斗)さん(26)は3つの演目に登場する。「踊りの文化を引き継ぐ」若手として家元や仲間からの期待も多いが、そこにあるのは「多彩な顔」。この公演でもあでやかな女形を披露した後、一変してりりしい男踊りを見せるべく、稽古に取り組む。
  
 大槌町出身の恵ノ丞さんが、本格的に踊りを始めたのは社会人になってから。細川流に入門する母や祖母の影響もあり幼少期から踊りは身近なもので、「いつかは」と思っていた。仕事の傍ら稽古に励む生活は8年目。舞踊の魅力は「稽古の積み重ねで、その人にしか出せないものを見いだしたり、役になりきって感動を与えられる」と熱を込める。目指すは「また見たい!」と思ってもらえる踊り手。「まだまだ未熟。それでも自分にしか出せない色気や雰囲気を楽しんでもらえたら」と本番に向け集中する。
  
恵ノ丞さんの「多彩な顔」は本番のお楽しみ

恵ノ丞さんの「多彩な顔」は本番のお楽しみ

  
芸歴の長い踊り手たちも「負けじ」と役に入り込む

芸歴の長い踊り手たちも「負けじ」と役に入り込む

  
 年長者も負けてはいない。登場する2演目で男役を務める三田節子さん(81)は最高齢の踊り手。「歳をとると踊りながらふらつくこともあるけど…我慢」と言いながらも背筋はシャンと伸びていて、「2曲とも人生を歌っている。歌には物語があり、主人公になったつもりで感情を込め、かっこいい踊りを見せたい」と力を込める。昨年3月に仲間入りした初心者の工藤和子さん(68)は、初めての1人舞台に挑戦。「1曲入魂。頑張っていれば、いいことがあると信じる。喜んでもらえる踊りを」と意気込む。
  
「にぎやかに威勢よく」と地域を盛り上げる演目も

「にぎやかに威勢よく」と地域を盛り上げる演目も

  
細かな点を確認し助言する家元の細川艶柳華さん(中)

細かな点を確認し助言する家元の細川艶柳華さん(中)

  
 同団体は、細川流舞踊を立ち上げて30年以上率いた細川艶奨柳家元(故人)の一番弟子だった艶柳華さんが先代の遺志を引き継ぎ、改名・再出発してから10年を迎えた。「柳家」に込めたのは、「柳のようにしなやかに折れることなく続けていく」という意志。艶柳華さんは「目的があれば、踊り手たちの張り合いになる。老いに負けず、頑張りましょう」とはっぱをかける。
  
 新型コロナウイルスの影響で2年前の公演は入場を制限したが、今回は設けない方針。発表会開催時に企業などから集めていた協賛金はコロナや景気の動向を考慮し控えることにした。収益の一部を福祉事業に寄付する予定で、艶柳華さんは「みんなで力を合わせ、地域に元気をお届けします。多くの方に来場し、楽しんでもらいたい」と呼びかける。
   
多くの来場を呼びかける柳家細川流舞踊の踊り手たち

多くの来場を呼びかける柳家細川流舞踊の踊り手たち

   
 料金は前売りが1500円、当日券2000円で、同ホールと市社会福祉協議会で発売中。公演は午前11時半開場、12時半開演。釜石出身の民謡歌手佐野よりこさんが司会を務め、合間には歌声も披露する予定。詳しくは同ホールイベント情報で確認を。

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岩手が誇る3世界遺産を学ぶ 釜石・大平中1年生 県職員の出前授業で興味倍増

大平中1年生を対象に行われた県職員による世界遺産出前授業

大平中1年生を対象に行われた県職員による世界遺産出前授業

 
 釜石市の大平中(髙橋信昌校長、生徒80人)で13日、本県の世界遺産について学ぶ授業が行われた。県文化振興課が県内の小中高生を対象に開く出前授業で、同校では初開催。1年生19人が同市の「橋野鉄鉱山」を含む3遺産の概要や登録理由などを学び、その価値に理解を深めた。
 
 同課主任主査の濱守豊司さん(49)が講師を務め、クイズ的要素を交えながら楽しい授業を行った。本県の世界遺産は「平泉(の文化遺産)」(2011年登録)、「橋野鉄鉱山」(15年同)、「御所野遺跡」(21年同、一戸町)の3つ。橋野鉄鉱山は明治日本の産業革命遺産(8県11市23資産)、御所野遺跡は北海道・北東北の縄文遺跡群(4道県13市町17資産)の構成資産の一つとして登録された。いずれも世界文化遺産。
 
 濱守さんは「現在、登録されている世界遺産は1157件。日本では25件。世界遺産が3つあるのは岩手、鹿児島、奈良の3県だけで国内最多」と説明。本県の注目点として、時代が分かれている(御所野:約5000年前、平泉:約800年前、橋野:約160年前)ことを挙げた。3遺産の概要、登録理由についても解説した。
 
県文化振興課の濱守豊司さんが岩手の世界遺産について教えた

県文化振興課の濱守豊司さんが岩手の世界遺産について教えた

 
三択のクイズで正解と思うものに手をあげる生徒

三択のクイズで正解と思うものに手をあげる生徒

 
 「御所野遺跡」は縄文時代中期後半の集落跡とされ、竪穴住居跡などが残る遺跡。調査で土屋根だったことが証明されており、全国的にも珍しい形態だという。住居のそばにクリの木があり、実は食料に、木は家の柱に使うなど「自然の恵みを上手に活用して暮らしていたのが縄文人」と濱守さん。出土した土器も見せ、自然と共生した定住集落の構造がよく分かることを登録理由に挙げた。御所野を含む同遺跡群は国内最古の世界文化遺産。
 
 「平泉」は有名な中尊寺、毛越寺のほか無量光院跡など3資産を含む5つの構成資産から成る世界遺産。平安時代、奥州藤原氏4代にわたって造られた平泉は、初代清衡の「争いのない理想郷を」との願いから、仏教の「浄土」を参考に国づくりが進められていった。唯一現存する「中尊寺金色堂」、柱跡だけが残る「無量光院」は、当時の首都・京都から優秀な技術者を呼んで造らせたとされる。濱守さんは「当時の平泉はそのぐらい力があり、栄えていた土地だったことが分かる」と説明した。
 
 「橋野鉄鉱山」は国内で現存する最古の洋式高炉跡を有する場所。3基の高炉の石組みが残り、(鉄鉱石の)採掘場跡、運搬路跡とともに世界遺産になっている。「洋式高炉の稼働で、丈夫な鉄を一度にたくさん作れるようになった。今の豊かな生活があるのは、洋式高炉での製鉄に成功した釜石のおかげ」と、歴史的価値を示した。 
 
縄文土器、かわらけ(平安)など3遺産の時代の出土品にも触れた

縄文土器、かわらけ(平安)など3遺産の時代の出土品にも触れた

 
土器のかけらの手触りや重さを確かめる生徒

土器のかけらの手触りや重さを確かめる生徒

 
 生徒らは濱守さんの問いに積極的に受け答えしながら授業に臨み、本県が誇る世界遺産について理解を深めた。生徒らは8月末には、同市の製鉄の歴史を学ぶ一環で、手作りのミニ高炉での鉄づくりも体験している(市主催)。
 
 授業中、熱心にメモを取っていた照井心陽さんは、まだ行ったことがない御所野遺跡に興味を持った様子。「クリの木の近くに竪穴住居を作っていたのは初耳。よく考えて暮らしていたんだなと思った」。復元した土屋根の住居があると聞き、「中に入ってみたい。面白そう」と縄文文化の体験に期待を膨らませた。
 
 積極的に発言していた菊地優也さんは「平泉の金色堂が日本で最初に国宝(建物)に指定されたことや世界遺産が日本に25件しかないことなど、知らなかったことが知れた。岩手に3つも世界遺産があるのはすごい。他の遺跡のことも調べてみたい」と、知的好奇心をくすぐられていた。
  
生き生きとした表情で世界遺産授業に臨む生徒

生き生きとした表情で世界遺産授業に臨む生徒

 
生徒らは興味深げに濱守さんの話に聞き入った

生徒らは興味深げに濱守さんの話に聞き入った

 
 県による世界遺産出前授業は毎年、希望校が多い人気の講座。今年度は約120校から応募があり、うち30校で実施されている。

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釜石市議会、改選後初の臨時会 新人5人を含む全18議員 顔をそろえ、議長など選出

改選後初めて開かれた釜石市議会の臨時会

改選後初めて開かれた釜石市議会の臨時会

 
 任期満了に伴う釜石市議選(岩手県)は9月3日投開票され、定数18に対し21人が立候補、現職13人、新人5人が当選した。党派別では、公明2、共産1、無所属15で、女性は2人。改選後初となる釜石市議会の臨時会は15日に開かれ、正副議長選が行われた。投票の結果、議長に千葉栄氏(70)=21世紀の会=、副議長には佐々木聡氏(55)=令和クラブ=が選ばれた。既存の創政会、令和クラブ、21世紀の会、公明党に加え、新たに民政クラブが結成されるなど会派の再編も固まった。
  
 議長選には千葉氏と古川愛明氏(76)=創政会=が立候補。千葉氏は「議員活動の活性化、議会の監視機能や政策立案機能を充実、強化していく。市民のための議会として健全な運営に誠心誠意取り組む」と訴えた。一方、古川氏は「議会のワンチーム化」など4つの取り組みを挙げ、「市政課題について議員が徹底的に討議し、結論を導き出す環境を整える。市民に開かれた議会を目指す」と支持を呼びかけた。
 
 全議員18人が単記無記名式で投票。千葉氏が11票、古川氏が7票で、千葉氏が新議長に決まった。
 
 副議長選は佐々木氏がただ一人立候補。15票を獲得し、広く支持を得た。「議長を支え、議会の活性化や発展を着実に進めたい。市当局、市議会、市民の3つの連携、連動を重点に置いて頑張っていく」と所信を述べた。
 
議長の千葉栄氏(上)、副議長の佐々木聡氏

議長の千葉栄氏(上)、副議長の佐々木聡氏

  
 会派再編では、改選前と同数の5会派が結成を届け出た。既存の創政会(磯﨑翔太代表)と令和クラブ(菊池秀明代表)がそれぞれ4人、21世紀の会(佐々木義昭代表)は3人となった。公明党(山﨑長栄代表)は2人のまま。新会派の民政クラブ(三浦一泰代表)には3人が所属する。改選前は5人の最多会派があったが、今回は中小規模が横並びの状態となった。
 
 新人5人のうち、井筒健太郎氏(49)と菊地広隆氏(40)は創政会、工藤聡一郎氏(29)は令和クラブ、佐藤憲弘氏(50)は民政クラブに所属。村田信之氏(57)、2期目の深澤秋子氏(66)はそれぞれ単独で活動する。
 
 臨時会の合間には議員協議が行われ、総務、民生、経済の3常任委員会(各6人)、議会運営委員会(7人)の構成も決まった。
 
 釜石市議会の会派、委員会構成は次の通り。
 ◆会派構成(◎は代表者)
 ▽創政会(4人)◎磯﨑翔太、古川愛明、井筒健太郎、菊地広隆
 ▽令和クラブ(4人)◎菊池秀明、佐々木聡、高橋松一、工藤聡一郎
 ▽21世紀の会(3人)◎佐々木義昭、千葉栄、野田忠幸
 ▽民政クラブ(3人)◎三浦一泰、遠藤幸徳、佐藤憲弘
 ▽公明党(2人)◎山﨑長栄、細田孝子
 ◆委員会構成(◎は委員長、〇は副委員長)
 ▽総務常任委(6人)◎磯﨑翔太、〇深澤秋子、山﨑長栄、遠藤幸徳、井筒健太郎、千葉栄
 ▽民生常任委(6人)◎三浦一泰、〇工藤聡一郎、細田孝子、佐々木義昭、村田信之、佐々木聡
 ▽経済常任委(6人)◎野田忠幸、〇佐藤憲弘、菊池秀明、古川愛明、高橋松一、菊地広隆
 ▽議会運営委(7人)◎菊池秀明、〇古川愛明、細田孝子、遠藤幸徳、佐々木義昭、高橋松一、菊地広隆