海開きした根浜海岸海水浴場。多くの人でにぎわう=17日
「海の日」の17日、釜石市内は最高気温が30度を超え、海開きしたばかりの根浜海岸海水浴場(鵜住居町)は多くの家族連れや若者らでにぎわった。「しょっぱーい」「冷たくても気持ちいいー」。新型コロナウイルスが5類に移行し、行動制限がなくなった浜辺に笑い声が響いた。
3連休初日の15日に海開き。初日は朝から雨が降り続け、海遊びイベントが催されたものの、人影はまばらだった。中日の16日も雨がぱらつく空模様だったが、地引き網体験があり、参加した子どもたちは多様な生物に歓声。地元団体らによるシュノーケリングやSUP(サップ=スタンドアップパドルボード)、水上バイク乗車体験といった遊びのプログラムも行われた。
地引き網体験でエイ、ゲット。「イエーイ」=16日
地引き網体験では力を合わせてロープを引き寄せると、アジやイワシ、サバ、エイ、カニ、ヤドカリなどがかかり、子どもたちは大はしゃぎ。生き物が大好きな松本航汰君(白山小1年)は「いろんな魚が見れて楽しい」とじっくり観察したりした。
障害のある子どもや家族に、気軽に自然との触れ合いを楽しんでもらおうと、「バリアフリーお茶っこスペース」もお目見えした。本年度発足したばかりの市民団体「バリアフリーでつくる釜石自然遊びの会」(佐々木江利代表)が初企画し、16日のみ開設。家族連れらがお茶を飲みながらゆったりと過ごしたり、水遊びスポットなどを楽しんだ。
イベント会場に設けられた「バリアフリーお茶っこスペース」=16日
3連休最終日の17日は青空が雲の間から顔を出し、海水浴日和に。砂浜は日よけのテントやパラソルが並び、カラフルに色づいた。子どもたちは浮輪や水中メガネなどを持って海に駆け出し、水しぶきを上げて歓声。泳いだり水をかけ合ったり、砂浜に穴を掘って遊んだ。
泳いだり、浮いたり。水遊びを楽しむ子どもたち=17日
砂を盛ったり、穴を掘ったり。砂まみれで何つくる?=17日
家族で訪れた甲子町の髙橋果穂ちゃん(4)は「(浮輪で)ぷかぷかするのが楽しかった。もっと海に入りたい」と目を輝かせた。妹の真菜ちゃん(2)も「うみってたのしい!」と満喫。父成明さん、母亜衣さん(ともに32)は「海水は冷たかったけど、近場に海があるのはいい。また来ようね」と子どもたちを優しいまなざしで見つめた。
浮輪でぷかぷかする子も、砂遊びする子も共通なのは笑顔=17日
海水浴場は8月13日までの期間、午前10時~午後4時に利用できる。期間中は監視員やライフセーバーが常駐。釜石ライフセービングクラブの金野有紗さん(38)は「遊泳エリア内で泳いでください。保護者は子どもから目を離さないようお願いします。監視員の指示に従い、ルールを守って楽しく遊んでほしい」と呼びかける。