大小さまざまなハロウィーンカボチャに笑顔を見せる園児たち
釜石市甲子町の正福寺幼稚園(菊池啓子園長、園児56人)に21日、市内の農家がつくった観賞用のカボチャが贈られた。ハロウィーン(10月31日)にちなんだプレゼント。新型コロナウイルスの感染拡大予防のため、地域交流活動を縮小する子どもたちに、自然の恵みを感じながら季節のイベントを楽しんでもらおうと願いを込めた。
同園に届いたのは直径20~30センチ、重さ5キロ前後のオレンジ色のカボチャ。中には直径50センチほどの「お化けカボチャ」もある。「でかーい」「おもいー」と歓声を上げる園児たち。村上希佳(ののか)ちゃん(4)はカボチャをパンパンとたたき、「パパのおなかと同じ音がする」と笑った。
市農林課が企画。農業関連イベントの盛り上げを目的に、甲子町の農業佐々木四郎さんに飾りカボチャの栽培を依頼していた。コロナの影響でさまざまな活動が自粛、縮小傾向に。保育施設も同様で、「そんな中でも子どもたちに季節の行事を楽しんでもらいたい」と寄贈を決め、希望した市内の保育施設7カ所に届けた。
同課の大瀧忠和課長補佐は「いろんな顔を作って楽しんでね」と子どもたちに話し掛けた。
同園では1学期に園行事をほとんど行うことができなかった。今月行った運動会は、来場する家族の人数を制限。地域の人を招いたり、福祉施設などに出向いての活動も控えている。
保育室を飾り付けし、季節感を味わう取り組みは行っていて、現在はハロウィーン仕様。菊池園長は「雰囲気づくりに役立つ。見て驚いたり、触って感じたり、子どもたちは楽しそう」と見守った。