うのスタ2019メモリアルウッドボード、1周年記念試合で披露 販売開始〜仮設スタンドを有効活用、W杯開催の熱気と興奮つなぐ


2020/10/23
復興釜石新聞アーカイブ #地域

うのスタの仮設スタンドを活用したウッドボード

うのスタの仮設スタンドを活用したウッドボード

 

 釜石地方森林組合(久保知久代表理事組合長)は、昨年のラグビーワールドカップ(W杯)の会場となった釜石鵜住居復興スタジアムの仮設スタンドを活用した「うのスタ2019メモリアルウッドボード」の販売を始めた。世界大会開催の熱気と興奮をつなぐ品として、釜石まちづくり会社(谷澤栄一社長)と連携し企画。W杯1周年記念試合が行われた10日、うのスタでお披露目した。

 

 ウッドボードは縦31センチ、横43センチ、厚さ5センチ。表面を磨き、W杯時と同じ塗料を施した。パシフィック・ネーションズカップ、W杯の対戦カードと結果、市内の小中学生が歌った東日本大震災の復興支援への感謝を伝える「ありがとうの手紙」の歌詞の一部を刻印。座席番号も残し、釜石開催の証しを示す。

 

 価格は1個1万5千円(税別)。ボード裏に金具が取り付けられていて、ひもで壁につるすことができる。立て掛け用のスタンドは別売りで2千円(同)。開催年にちなみ2019個限定で販売する。

 

 使用した木材は、2017年に平田の尾崎半島で発生した林野火災で焼損したスギ。W杯で仮設席として設置された1万席のうち、6300席に使われた。大会後、「廃棄処分にするのはもったいない」との声が上がり、同組合を中心に活用を検討。大会の記憶を残すものとして有効活用することにした。

 

 10日にうのスタで販売を開始。同組合の手塚さや香さん(41)は「震災や林野火災を乗り越え、W杯を開催したストーリーを体現するもの。木材を使ったスタジアムは珍しく、身近においてもらい、W杯の興奮を思い起こしてほしい」と願う。

 

 11日以降は大町の釜石情報交流センターで販売する。12月からインターネットの特産品販売サイト「三陸釜石元気市場」でも注文を受け付ける予定(※三陸釜石元気市場での受付開始は11月1日からとなりました http://hamayuri.net/)。売り上げの一部はラグビー運営費、森林整備費として市に寄付する。

 

 問い合わせは釜石まちづくり会社(電話0193・22・3607)へ。

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