移住促進へ 釜石をPR、人口減に歯止めを〜コーディネーターに4人委嘱、3人が市外から定住

移住促進へ 釜石をPR、人口減に歯止めを〜コーディネーターに4人委嘱、3人が市外から定住

移住コーディネーターに委嘱された(左から)伊藤さん、城守さん、手塚さん、石黒さん

移住コーディネーターに委嘱された(左から)伊藤さん、城守さん、手塚さん、石黒さん

 

 釜石市は6日、まちの魅力発信や移住希望者への情報提供などを行う移住コーディネーターに4人を委嘱した。副業というのが特徴で、会社員や学生、地域づくり活動に取り組む人らが個々の仕事、活動の中で市への移住・定住をPR。釜石への関心、理解を深めてもらい移住を促し、将来に向けて持続可能なまちづくりにつなげる。市では「それぞれの視点で、幅広い活動が可能となる、多様性のある制度」と期待を寄せる。

 

 人口減対策を加速させるため、行政と民間が協働で行う新たな取り組み。コーディネーターは、▽インターネットでの情報発信▽県内外の移住関連イベントでのPR▽移住検討者らの相談・助言―などの活動を進める。

 

 国が進める、移住や関係人口の創出・拡大に取り組む拠点の設置、強化を受けて設けた制度。特別交付税措置を活用し、月額2万円(月1回の活動報告が必要)の報酬を支払う。

 

 昨年12月に公募し、応募した4人全員を採用した。任期は1年だが、初年度となる今期は3月末まで。この制度は来年度も継続する予定だ。

 

 4人のうち、3人が実際に市外から移住。手塚さや香さん(40)は埼玉県さいたま市出身で、現在は釜石リージョナルコーディネーター協議会(釜援隊)でまちづくりの手助けをしている。2014年10月に岩手へのUターン者2人と任意団体「岩手移住計画」を立ち上げ、移住定住の促進や移住者の交流を柱にした活動を展開。県から受託し実施した移住体験ツアーでは27人の移住に結び付けた。

 

 ただ、移住者のほとんどが県内陸部で、沿岸部では陸前高田市の2人。交通の便を課題の一つに挙げたが、「デメリットを上回る地域の魅力を発信していき、釜石に1人でも多くUIターンしてもらう取り組みにしたい」と意気込む。

 

 花巻市出身の城守理佳子さん(26)は東京の人材派遣会社勤務を経て、18年9月から甲子町のパソナ東北創生に勤める。首都圏企業を対象にした研修ツーリズムや大学生のインターンコーディネート、地域企業への人材マッチングなどを担当。仕事するうえで大事にする「チャレンジするまち釜石」のアピールを継続させ、「チャレンジする仲間を増やしていきたい」と力を込める。

 

 今回の取り組みには大学生も参加する。岩手大農学部水産システム学コースで学ぶ3年の石黒智大さん(21)は秋田県秋田市出身。昨年10月から同大釜石キャンパスでドンコ(エゾイソアイナメ)を研究している。「よそ者、素人の視点で口出し、活動を後押しできると思う。『魚のまち』を象徴する魚種づくりに向け、自分の研究もしっかり進めたい」と意欲満々。内陸部で沿岸部の情報に触れる機会は少なく、「アピールの仕方を考えるべき」と指摘した。

 

 釜石出身の伊藤聡さん(40)は、一般社団法人三陸ひとつなぎ自然学校の代表理事。12年4月に同法人を設立し、ボランティアの受け入れ、支援者と地域をつなぐイベント開催のコーディネートなどを手掛けている。移住促進を目的にしていないが、これまで活動で関わった20人ほどが釜石周辺に移住。現在、力を入れる高校生の地域活動支援を継続し、「Uターンにつながる関係づくり、情報発信を進めたい」とした。

 

 委嘱状の交付は市役所で行われ、野田武則市長は「震災からの復興完遂を目指す中でハード面は完成しても、人口が減少しては意味がなくなる。歯止めをかけるための取り組みが必要。それぞれの立場で可能な限り頑張ってほしい」と激励した。

 

 今年度の活動として、9日に東京で開かれる学生対象の「かまいし就職準備フェア」に参加。釜石で働く、暮らす魅力をアピールする予定だ。

 

(復興釜石新聞 2020年2月8日発行 第865号より)

 

復興釜石新聞

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復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

釜石市初の国際交流員、エミリー・ハラムズさん新天地で飛躍へ〜AU・NZ在日商議所に転身、今後は釜石との懸け橋に

釜石市初の国際交流員、エミリー・ハラムズさん新天地で飛躍へ〜AU・NZ在日商議所に転身、今後は釜石との懸け橋に

「今後は釜石との懸け橋に」と意欲を見せるエミリー・ハラムズさん

「今後は釜石との懸け橋に」と意欲を見せるエミリー・ハラムズさん

 

 釜石市の国際交流員エミリー・ハラムズさん(27)は1月末で退任、2月から在日オーストラリア・ニュージーランド商工会議所(東京都港区)の事務局長に転身した。釜石初の国際交流員として2016年8月から3年半にわたり活動。「釜石が大好きになった。今後も釜石と関わり続け、オーストラリアやニュージーランドとの懸け橋として貢献したい」と新天地での飛躍を目指す。

 

 ハラムズさんはオーストラリアの首都キャンベラ出身。中学時代に日本語を学び、オーストラリア国立大学で日本語を専攻。学生時代には関西大(大阪府)に1年間の留学経験がある。

 

 釜石では飲食店メニューの英訳、宿泊施設の外国人受け入れ支援などを担当。昨年のラグビーワールドカップ(W杯)釜石開催では、鵜住居復興スタジアムのメディアセンターで外国人記者の対応などを担った。

 

 応募して採用されたものの、何も分からないままやってきた釜石。「温かく迎え入れてくれた多くの人に支えられ、ものすごく濃い3年間になった。魅力的な海や山の自然も満喫できた」と振り返る。

 

 兄と2人の姉がいる末っ子。キャンベラで暮らす両親はこれまで4回も釜石に足を運んだ。昨年10月のW杯フィジー対ウルグアイ戦は、仕事で来られなかった兄を除く家族3人が駆け付け、スタンドで声援を送った。「家族全員が釜石ファン。(私がいなくなっても)また釜石に来たい、と盛り上がっています」

 

 同商議所の復興支援で釜石とのつながりがあり、釜石応援ふるさと大使を務めるメラニー・ブロック名誉会頭の誘いで転身を決めた。「釜石を離れたくはなかったが、結果的には仕事で今後も釜石とつながることができる」と新しい道を選択。「多くの人を釜石に案内したい」と意気込む。

 

(復興釜石新聞 2020年2月8日発行 第865号より)

 

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1年間の防災学習の集大成として命を守る取り組みを提案する児童

災害に強いまち提案 避難意識が命を守る、鵜住居小学習発表〜防災文化の広がりに期待、台風19号の教訓も生かす

1年間の防災学習の集大成として命を守る取り組みを提案する児童

1年間の防災学習の集大成として命を守る取り組みを提案する児童

 

 鵜住居小(中軽米利夫校長、児童158人)の6年生36人による防災学習発表会は1月31日、釜石市鵜住居町のいのちをつなぐ未来館で開かれた。「みんなの命を守ることができる町にしよう」をテーマに、1年間進めてきた学びの成果を披露。東日本大震災や台風19号の教訓を生かした、災害に強いまちづくりへの取り組みを提案した。

 

 僕たちの話を聞いてください。私たちの描いた未来の姿はこれです―。地域住民、市関係者ら約60人を前に訴える児童。▽災害からの避難▽気象災害▽防災意識の課題―の3つの視点について、7グループが他県の取り組み事例や学びから得た地域の課題と解決のためのアイデアを示した。

 

 「一人一人が避難訓練に『参加しよう』という意識があるまち」を思い描いたグループは、大阪府堺市で行われている大声コンテストや防災脱出ゲームを事例として紹介。「もし津波が来たら大きな声で『逃げろ!』と伝えられるようになる」「クイズやゲームをしながら身の守り方や非常時持ち出し品など防災知識を学ぶことができる」「子どもからお年寄りまで楽しみながら参加してもらえる」と利点を説明した。

 

 これを受け、避難訓練を行う際はポスターで呼び掛けるとともに、イベントの開催を提案。「避難訓練に参加する意識があれば命は守れる」と強調した。
 このほか、自由に持ち出せる土のうの保管場所の設置などの対策、会員制交流サイト(SNS)やアプリを通じた情報発信の強化など命を守るための取り組みといった提案もあった。

 

 この発表会は、6年生の国語「町の未来をえがこう」と総合的な学習「鵜住居の防災を広げよう」をまとめた学びの集大成。テーマについて子どもの視点で考え、発信することで、まちの未来を主体的に考える人材の育成につながると実践した。

 

 武田愛美さん、植田弥桜(みお)さんのグループは「避難所のプライベートを確保するためにテントを導入する」などと提案した。武田さんは「伝えたい気持ちで頑張った結果をしっかり届けることができた」と満足げ。将来、同館で働きたいと夢を思い描く植田さんは「釜石が大好き。ここで起こったことを知らない人に伝えられるよう、これからも防災を学び続けたい」と意欲を見せた。

 

 発表を聞いた住民らは「初めて聞く知識、知る取り組みがあった」「互いに学び合う姿勢を大切にしたい」などと子どもたちに刺激を受けた様子だった。

 

 児童の取り組みを見守った片山直人教諭は「子どもたちの活動に触れ、考えを理解し、発信を受け止め、大人はどうするか、考えるきっかけになれば。防災文化の広がり、定着につながる取り組みになれば」と期待した。

 

(復興釜石新聞 2020年2月5日発行 第864号より)

 

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仲良く手をつなぎ、高台を目指して駆け始める=2日午前11時、親子の部のスタート

津波だ、逃げろ高台へ〜仙寿院で韋駄天競争、教訓胸に駆け上がる

仲良く手をつなぎ、高台を目指して駆け始める=2日午前11時、親子の部のスタート

仲良く手をつなぎ、高台を目指して駆け始める=2日午前11時、親子の部のスタート

 

 「津波発生時は一刻も早く高台へ―」。東日本大震災の教訓を未来につなぐ避難啓発イベント「新春韋駄天(いだてん)競走」が2日、釜石市大只越町の日蓮宗仙寿院(芝﨑恵応住職)をゴール地点に行われた。同寺の節分行事として2014年から始まり、7回目の開催。只越町の津波浸水区域から、市の津波避難場所となっている標高約30メートルの同寺まで参加者が駆け上がり、命を守る行動を体で覚えた。

 

 兵庫県西宮市、西宮神社の新年開門神事「福男選び」をヒントにした同行事。今年も6部門で参加者を募り、当日は1歳から64歳まで124人が急坂や急カーブの難コースに挑んだ。

 

 釜石シーウェイブス(SW)RFCの桜庭吉彦ゼネラルマネジャーらの銅鑼(どら)の音を合図に各部門がスタート。只越町の消防屯所付近を出発し、仙寿院境内まで286メートル、高低差約26メートルのコースを懸命に走り切った。沿道では参加者の家族や地域住民らが声援や拍手を送り、只越虎舞の太鼓がゴールを盛り上げた。

 

 各部門の1位には芝﨑住職が「福男」「福女」などの認定書を授与。西宮神社から福の神「えびす天」の木像が贈られた。

 

1位に輝いた福男、福女、福少年、福親子が勢ぞろい

1位に輝いた福男、福女、福少年、福親子が勢ぞろい

 

 親子の部1位となった後藤竜也さん(48)、尚希君(12)=花巻市=は4年連続の参加で、「福親子」3連覇。震災の津波で大槌町の実家を失った竜也さんは「初心に帰って逃げることを意識した」、尚希君は「津波が起きても逃げれば命が助かる」と同行事の意義を改めて強く認識し、「来年からは別々の部門で」と継続出場を誓った。

 

 男性29歳以下の部1位の山本雄太郎さん(25)=盛岡市=は、妹恵里さん(23)=同=、父由勝さん(59)=八幡平市=と初参加。恵里さんは女性の部1位で、兄妹で「福男」「福女」のダブル称号を手にした。2人は社会人陸上の短距離アスリート。雄太郎さんは「しんどかったが、必死になればあっという間」、恵里さんは「あきらめたら終わり。勝負の世界も、津波の時も」と、いざという時の心構えを強調。今年6月に県内を巡る東京五輪聖火リレーの一般公募ランナーにも選ばれている雄太郎さんは「地元のイベントに積極的に出ることで、復興や岩手盛り上げの一助になれば」。韋駄天競走の今後に「続けていくことが伝統になるし、震災の記憶も忘れられずにすむのだろう」と思いを寄せた。

 

 同行事は、関東在住の釜石出身者が中心となって結成した「釜石応援団ARAMAGI Heart(あらまぎはーと)」の発案。趣旨に賛同し、主催統括する仙寿院の芝﨑住職は「津波は逃げるしか(助かる)方法がない。震災後に生まれた子どもたちも増えてきた。今日の経験を家族や周りの人に伝えてほしい」と願った。

 

(復興釜石新聞 2020年2月5日発行 第864号より)

 

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笑顔広がる公園に、釜石高定時制生徒遊具修復〜クライミングウォールをリニューアル、人のつながり 豊かな自然表現

笑顔広がる公園に、釜石高定時制生徒遊具修復〜クライミングウォールをリニューアル、人のつながり 豊かな自然表現

作業を分担して遊具のリニューアルに取り組む釜石高定時制の生徒たち

作業を分担して遊具のリニューアルに取り組む釜石高定時制の生徒たち

 

 釜石市甲子町洞泉のこすもす公園(藤井了代表)に、地元の高校生が考える「釜石らしさ」を表した遊具がお目見えした。大人気の「クライミングウオール」3基のうち、劣化した1基のリニューアル作業を、釜石高(鈴木広樹校長)定時制(生徒27人)が担当。市内外の幅広い世代に地域の魅力を発信し、公園内に笑顔の輪が広がることを期待している。

 

 今回リニューアルした遊具は幅3・6メートル、高さ2・7メートルで、作画テーマはずばり「釜石」。海や山を自然豊かに表現した絵、そこから飛び出してくるかのような迫力満点のサケが目に付く。ウニやホタテガイ、ワカメなども散りばめ、ラグビーボール、公園の名称にもあるコスモスをデザインに加えた。

 

 この遊具はもともと、東京のボランティアらが製作。劣化が進み、リニューアルの必要性を感じたメンバーの一人で、釜石市の団体「自然あそび広場にここ」の深澤鮎美代表(33)が定時制に製作を持ちかけた。

 

 定時制では2018年から、授業の一環として同公園でジャガイモの収穫や「甲子柿」を磨く作業といった農業体験学習を継続。そうした縁で、地域に目を向け関わる機会にもなることから遊具製作を引き受けた。

 

 「釜石らしさ」をテーマに生徒らが話し合い、千葉玲佳さん(2年)が原案を練り、岩間絵理奈さん(4年)のアイデアも取り入れて作画。昨年11月から1、4年生を中心に7回の色塗り作業を行ってきた。

 

完成したウオールの前で笑顔いっぱいの記念写真

完成したウオールの前で笑顔いっぱいの記念写真

 

 壁をよじ登るための突起(ホールド)は今年1月、深澤さんらメンバーの大人たちが設置。ただ、一部作業を残しており、27日、生徒20人が仕上げ作業に取り組んだ。

 

 2、3年生が、握りやすさや足の掛けやすさなどに配慮しながらホールドを取り付け。絵を描いていない部分に学校名を記し、壁の裏側には全員の名前を残してリニューアル作業を完了させた。

 

 自分たちの手で作り上げた壁に、早速挑む生徒たち。「難しい」「登れたー」と遊びを楽しむ歓声と笑顔があふれた。

 

 千葉さんは大槌町出身で、東日本大震災で被災し現在は甲子町で生活する。釜石のことを考える機会だったが、古里大槌を思う時間にもなった。「共通する自然の豊かさ、大漁旗をイメージした。思い通りの仕上がりに満足。豊かな自然に触れながら、どんどん遊んでほしい」と願った。

 

 大槌町から通学する岩間さんも震災で被災。遊び場が少なかった時期を振り返り、「子どもの笑顔が広がる場になれば、うれしい」とはにかむ。一緒に学ぶ仲間との共同作業を無事終えたことに達成感も。看護師を目指し、進学する予定で、「将来戻って地域に貢献したい」と力を込めた。

 

 深澤代表は「地域に愛される公園に生徒が関わったこと、形が残ることに意味がある。みんなで作り上げたことを忘れないでほしい。地域や人とのつながりの大切さを感じ、ここを離れたとしても思い出す、そんなきっかけになれば」と期待した。

 

(復興釜石新聞 2020年2月1日発行 第863号より)

 

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高松市の栗林小(手前中央の画面)3年生と、「パプリカ」を踊る栗林小3、4年生

釜石・高松『栗林小』 ネットで交流〜仲良くダンス エール交換、NTTドコモ社員が回線サポート

高松市の栗林小(手前中央の画面)3年生と、「パプリカ」を踊る栗林小3、4年生

高松市の栗林小(手前中央の画面)3年生と、「パプリカ」を踊る栗林小3、4年生

 

 釜石市の栗林(くりばやし)小(佐藤勉校長、児童43人)と香川県高松市の栗林(りつりん)小(武智直校長、児童1216人)をインターネットでつなぐ「ネット交流会」は1月30日に行われた。双方の大型スクリーンに相手の様子が映し出され、学校生活や地域の情報などを紹介。児童は息を合わせてダンスを踊り、笑顔を交わした。

 

 同じ「栗林」という名称の両校は東日本大震災の支援でつながり、2014年には釜石・栗林小が招待を受け、児童ら10人が訪問。その後も図書の支援、学校生活や地域の情報交換、復興の歩みを伝えてきた。高松・栗林小のPTA会員にNTTドコモ社員がおり、同社がネット交流のサポートを提案して実現した。昨年には両校の教師間でネット会議を試行し、今回の児童の交流につなげた。

 

 釜石側ではNTTドコモの兵頭正信さん(東京・ソリューション営業推進担当課長)、同社CS東北の吉川誠さん(盛岡市・法人営業担当課長)ら4人が支援。ネット会議システムをNTTの回線を通じ、リアルタイムで双方の画像に音声を乗せた。

 

 高松・栗林小は3年生216人(7学級)、釜石・栗林小は3・4年生の複式学級(担任・今西和子教諭)16人。

 

 高松側は2年前に新築した校舎や充実した設備を紹介。総合学習で取り組んだ「栗林公園」の調査学習についても発表した。茶室、橋、植物、昆虫や池の魚、働く人たちなど、クイズを織り交ぜて紹介。学校から徒歩で10分ほどの所にある有名な公園を「大切にしたい」と話した。

 

 釜石側は、ユネスコ世界遺産に登録された橋野高炉跡が近くにあり、昨年のラグビーワールドカップ(W杯)の試合が行われたことを伝え、東日本大震災の支援に感謝する「ありがとうの歌」を届けた。

 

 「そばの栽培とそば打ち」をテーマにした学習レポートも発表した。伝統的な農具を使い、製粉には石臼を手回し、水車の活用を試したことも伝えた。

 

 最後に「パプリカ」(昨年の日本レコード大賞受賞曲)を一緒に合唱。互いに躍動する姿を画面で見ながら、ダンスを合わせた。笑顔で手を振り、2時間半にもわたる交流を終えた。

 

 釜石・栗林小の小國雄理君(4年)は「りつりんの校舎は立派だった。公園の(5つの)橋は、まわりの景色がきれいだった。相手は3年生なのに、ハキハキしてすごい。学校の紹介はよくできた。楽しかった」と交流を喜んだ。

 

 昼には5・6年13人と入れ替わり、高松の社会参加活動サークル「栗っ子チョボラ委員会」の30人と約30分の交流。学校生活や好きな教科、地域の名物や料理などについて理解を深め合った。

 

(復興釜石新聞 2020年2月1日発行 第863号より)

 

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持続可能な観光 東北フォーラム2020

持続可能な観光 東北フォーラム2020

持続可能な観光 東北フォーラム2020

 

国連総会で採択された持続可能な開発目標(SDGs)によって、社会のあらゆる分野で変革が進む中、観光においても「持続可能性(サステナビリティ)」は今や欠かせないキーワードとなっております。
 
令和元年8月、観光庁では持続可能な観光先進国の実現に向け、各地方自治体や観光地域づくり法人(DMO)が多面的な現状把握の結果に基づき持続可能な観光地経営を行えるよう、国際基準に準拠した「日本版持続可能な観光指標」の開発が始まりました。
 
岩手県釜石市は、平成29年から国内で先駆け、観光振興ビジョンに基づいて持続可能な観光の国際基準・指標の導入を進めており、関連する国際的な表彰プログラム「世界の持続可能な観光地100選」にも選出されております。
 
本フォーラムでは「持続可能な観光」をテーマに講師を招き、世界における観光の動向、日本における政策の動向、東北における観光の動向について触れ、日本が持続可能な観光先進国となるために求められるものは何か、そして東北の観光がどのようにあるべきか、その可能性を探っていきます。

 

持続可能な観光 東北フォーラム2020

持続可能な観光 東北フォーラム2020 フライヤー

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参加のお申し込みはこちらから
https://coubic.com/visitkamaishi/883774

開催日時

2020年2月21日(金) 14時から18時

会場

釜石市民ホールTETTO ホールA
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-9

参加費

無料

プログラム内容

①基調講演1
「持続可能な観光の国際動向について(仮)」
講師:国連世界観光機関(UNWTO)駐日事務所
 
②基調講演2
「日本版持続可能な観光指標について(仮)」
講師:観光庁
     
③基調講演3
「東北観光の現状について(仮)」
講師:一般社団法人 東北観光推進機構
 
④パネルディスカッション
「持続可能な観光から国立公園とジオパークの活用を考える」
モデレーター: 名城大学教授 二神真美氏
パネリスト: 基調講演者3名、三陸ジオパーク推進協議会 杉本伸一氏、みちのくトレイルクラブ 相澤久美氏
 
⑤報告会
1.釜石市の地方創生とSDGsの取り組み
(報告者:釜石市オープンシティ推進室室長 石井重成)
2.釜石市の観光について現状と展望
(報告者:株式会社かまいしDMC取締役事業部長 河東英宜)
3.釜石市における持続可能な観光の国際基準の取り組み
(報告者:株式会社かまいしDMC釜石リージョナルコーディネーター 久保 竜太)

共催

株式会社かまいしDMC/釜石オープン・フィールド・ミュージアム実行委員会

 
 

<持続可能な観光の国際基準を学ぶ>GSTC公式トレーニングプログラム

 
フォーラムの翌日から開催いたします。東北での開催は貴重な機会となります。持続可能な観光を学びたい方はぜひご参加ください。
 
☆参加のお申し込みはこちらから(要予約)
https://coubic.com/visitkamaishi/770956

概要

観光庁で開発が進んでいる「日本版持続可能な観光指標」も準拠している、 持続可能な観光の国際基準および指標のGSTC(グローバル・サステイナブル・ツーリズム・クライテリア)を理解し、事例をもとに国連世界観光機関(UNWTO)が推奨する持続可能な観光を包括的に学びます。修了者には公式の修了証を授与します。

開催日時

2020年2月22日(土)から24日(月)の3日間
1日目 22日(土) 13時〜18時頃:座学 
2日目 23日(日)9時〜17時頃:座学・フィールドワーク
3日目 24日(月)9時〜13時頃:フィールドワーク
 
※3日間通しとなります。(原則3日間参加できる方が対象となります。)
※宿泊等は各自でご用意をお願いいたします
※釜石駅および中心市街地(大渡町・大町)より送迎車をご用意します

会場

根浜海岸オートキャンプ場レストハウス 多目的ルーム
(釜石市鵜住居町第21地割23番地1)

参加費

30,000円(研修費)

講師

荒井一洋 氏
GSTC公認トレーナー(Asian Ecotourism Network理事/NPO日本エコツーリズムセンター理事)

主催

Asian Ecotourism Network

共催

NPO日本エコツーリズムセンター/株式会社かまいしDMC(観光地域づくり法人)/釜石オープン・フィールド・ミュージアム実行委員会

問い合わせ先

株式会社かまいしDMC 担当:久保
E-mail : contact@dmo-kamaishi.com

株式会社かまいしDMC

株式会社かまいしDMC

釜石の地域DMOとして、地域外からの観光客や繋がり人口の増加と、地域商社として釜石の特産品を域外で販売していくのがミッションです。

問い合わせ:TEL 0193-27-5260 / 〒026-0012 岩手県釜石市魚河岸3-3 / Mail contact@dmo-kamaishi.com / Web

命を守る災害文化会議、高校生らが伝承活動報告〜震災の記憶 次代につなぐ、「かまいしの伝承者」54人認定

命を守る災害文化会議、高校生らが伝承活動報告〜震災の記憶 次代につなぐ、「かまいしの伝承者」54人認定

命を守る災害文化会議で伝承活動を報告する釜石高の生徒ら

命を守る災害文化会議で伝承活動を報告する釜石高の生徒ら

 

 東日本大震災の教訓の継承について考える釜石市の「命を守る災害文化会議」(議長・丸木久忠市社会福祉協議会長)は1月30日、市役所で4回目の会合を開いた。震災の記憶を次代につなぐため、市が昨年始めた人材の育成研修を受講し、「大震災かまいしの伝承者」(語り部)に認定された高校生らが活動を報告。さらに市では伝承者の資質を高める技能研修を近く行う予定で、記憶の風化を食い止める活動の広がりに期待を込める。

 

 同会議は震災の風化が懸念される中、その教訓を行動規範にした市防災市民憲章「備える」「逃げる」「戻らない」「語り継ぐ」の定着を狙って設置。市の提案を受けて、震災の被災体験や復旧復興の取り組みで得た教訓を語り継ぐ伝承者の認定制度を設け、参加者を募った。

 

 市によると、伝承者は昨年5月中旬から1カ月間募集し、市内外の10代から80代までの51人が応募。同6月に1回目の基礎研修会を開き、修了した27人に伝承者証を交付した。公募期間後も問い合わせがあったことから、同7月下旬に追加募集。12人の応募を受けて同8月に実施した2回目の研修では27人が修了し、合わせて54人が伝承者に認定された。受講(修了)できなかった9人は来年度に実施予定の研修に参加してもらう方針。

 

 同伝承者を対象としたステップアップ研修は、2月29日と3月15日に行う予定。▽時間や世代を超えた語り継ぎの可能性▽出来事を正しく分かりやすく伝える方法を考える―をテーマにそれぞれ広島、阪神淡路大震災から伝承活動の工夫を学ぶ。参加は任意で、1回ごとに修了とする。ただ、市では「2回とも受講することでさらなるスキルアップが図られる」としている。

 

 取り組み事例として、昨年開かれたラグビーワールドカップ(W杯)などで震災の記憶を発信した高校生5人が活動を報告。伝承者認定を受けた釜石高3年の野呂文香さんと佐々木千芽さんは多くの人が立ち止まり話に聴き入ってくれたことに充実感をにじませ、継続への思いを強めた。

 

 中村希海さん(2年)は釜石シーウェイブス(SW)RFCのホームゲームに合わせた伝承活動、太田夢さん(同)は未来につなぐ活動にするため立ち上げた伝承ボランティア団体について紹介。洞口留伊さん(3年)は地域の協力があって活動できることに感謝し、「私たちが地域に貢献できるよう見守ってほしい」と望んだ。

 

 今回の会合には委員ら約20人が出席し、ステップアップ研修の内容などを検討。若い世代の活動を刺激に、「釜石らしい」伝承を発信し続ける思いも共有した。

 

 同会議のアドバイザーとして出席した福留邦洋・岩手大地域防災研究センター教授は「災害文化にはいろんな形がある。他地域の大きな出来事の反省から学ぶ必要性は高まる。語り継ぐという思想を考える機会になる」などと助言した。

 

(復興釜石新聞 2020年2月1日発行 第863号より)

 

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大編成のサウンドで観客に感動を与えた埼玉栄高

市民ホールで圧巻のステージ、埼玉栄高(埼玉県) 上野中(北上市)来演〜いわて吹奏楽祭in釜石、最高のパフォーマンスで魅了

大編成のサウンドで観客に感動を与えた埼玉栄高

大編成のサウンドで観客に感動を与えた埼玉栄高

 

 全国トップクラスの学校吹奏楽部を招いての「いわて吹奏楽祭in釜石」が25日、釜石市大町の市民ホールTETTOで開かれた。公益財団法人岩手県文化振興事業団が2016年から開く同祭の県内出張公演。翌26日に盛岡市の県民会館で行われた第5回同祭出演校のうち、昨年の全日本吹奏楽コンクール全国大会で金賞を受賞した埼玉栄高(埼玉県さいたま市)、銀賞を受賞した上野中(岩手県北上市)が来釜。地元の釜石市民吹奏楽団も出演し、約470人の聴衆を魅了した。

 

 釜石市吹44人による「ジュビリー序曲」、交響組曲「天気の子」など3曲で幕開け。続く上野中は1、2年生部員32人に引退した3年生3人が加わり、「シュガーソングとビターステップ」、「ノートルダムの鐘」より(抜粋)など3曲を演奏。若者に人気のヒット曲で送るスペシャルメドレーでは、目でも楽しめる動きのあるステージを繰り広げた。「釜石復興への願い、元気と笑顔を届けたいとの思いを込めた」と小笠原麻央部長(2年)。

 

趣向を凝らしたステージで楽しませた上野中

趣向を凝らしたステージで楽しませた上野中

 

 上野中は全国大会で金賞1回、銀賞2回、銅賞1回の受賞歴を誇る成長著しい本県の注目校。新年度に向け、小笠原部長は「徹底した練習を重ね、絶対に全国金賞を取ります」と意気込んだ。

 

 埼玉栄高の同祭出演は16年の第1回以来、2回目。1、2年生96人が「ブリュッセル・レクイエム」、「メリーポピンズリターンズ」、ラフマニノフの「交響曲第2番」など全7曲を披露した。確かな演奏技術、音色、各パートが融合した一体感あるステージはまさに圧巻。「響きがいい」と定評のある同ホールで最高のパフォーマンスを見せた。

 

 「日本一の努力をしよう」を部訓に掲げ、吹奏楽激戦区と言われる埼玉県で、全国大会に28回出場、20回もの金賞に輝く同校。海外の音楽祭にも数多く出演し、12年にはウィーン国際青少年音楽祭の吹奏楽部門で1位になるなど、その実力は世界でも高い評価を受けている。

 

 同祭出演のリーダーを務めた金子珠乃さん(2年)は「部員が多く、全員で遠征する機会はほとんど無い。今回、現メンバー全員で演奏させてもらえてうれしかった。地元以外での演奏は、行動面を含め人間的にも成長できる」と感謝。最後に全出演団体、観客が「花は咲く」で心を通わせたことにも感激し、貴重な経験を喜んだ。

 

 同校は学校法人が運営する中・高一貫校。高校の生徒は約2200人に上り、本年度の吹奏楽部員は引退した3年生を含めると約160人を数えたという。

 

フィナーレの「花は咲く」では、観客も歌声を重ね音楽の素晴らしさを共有

フィナーレの「花は咲く」では、観客も歌声を重ね音楽の素晴らしさを共有

 

 同祭には市内外から幅広い年代が足を運んだ。釜石中吹奏楽部の1年生部員戸張しゃなさんは「埼玉栄高は迫力、音の響き、演奏のまとまり、全てすごすぎて…」と驚き、樋岡朱音さんは「上野中は同じ中学生でも全然レベルが違う。自分たちももっと頑張らないと」と刺激を受けた様子。中妻町の及川静子さん(73)は「素晴らしい演奏が聞けて最高。気持ちが高ぶりました。釜石の中高生にも励みになったのでは」と話し、吹奏楽部員の孫ら家族と感動の余韻に浸った。

 

(復興釜石新聞 2020年1月29日発行 第862号より)

 

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震災伝承へ「ワン・チーム」、教訓発信 未来につなぐ〜釜石高校有志 新団体結成

震災伝承へ「ワン・チーム」、教訓発信 未来につなぐ〜釜石高校有志 新団体結成

震災の伝承活動に取り組む「夢団」を結成した釜石高生徒有志

震災の伝承活動に取り組む「夢団」を結成した釜石高生徒有志

 

 東日本大震災の経験や教訓、防災の取り組みを未来につなげたい―。釜石高(鈴木広樹校長)の生徒有志が25日、伝承・ボランティア活動に取り組むグループ「夢団(ゆめだん)~未来へつなげるONE TEAM~」を立ち上げた。昨年釜石市で開かれたラグビーワールドカップ(W杯)などを通じ、内外に震災の記憶を発信してきた同校の生徒たち。その取り組みを長期的に、次代につなぐため力を結集させる「ワン・チーム」が動き出した。

 

 結成を呼び掛けたのは太田夢さん(2年)。W杯で観客らに震災の教訓を記したうちわを配ったり、台風被害を受けた三鉄を支援する募金を校内で展開したり、北海道胆振東部地震の被災地に募金を届けて震災の経験も伝えるなど、さまざまな取り組みに携わってきた。

 

 同校では太田さんのように個々や仲間うちなど、それぞれでボランティア活動に関わる生徒も少なくない。活動する中で、「ボランティアに参加してみたいけど…」「参加申し込みの締め切りが過ぎていた」などと一歩を踏み出せずにいたり、情報がうまく伝わっていないことを感じた太田さん。思いを持った人は多く、より早く情報を伝える必要性を認識した。

 

 ただ、ボランティアという視点の多様さ、広域性も感じていて、「初めから多くに手を出すのは無理。まず防災、伝承に絞り込んで取り組もう」と考え、校内で参加を呼び掛け。それに1、2年生を中心とする31人が応えた。

 

 この日、甲子町の同校で決起集会が開かれ、12人が参加。リーダーには太田さんが就き、副リーダーは石山友里花さん(1年)と佐々木遥花さん(同)、議長に中村希海さん(2年)と戸張闘志郎君(1年)を選んだ。

 

 今後、「備える」「作る」「伝える」「つながる」の4つの視点を基に活動する予定。「子どもにも分かりやすい紙芝居を作って語り継ぎたい。かるたもいいかも」「地元食材を生かした防災食を開発しては」「予告なしの避難訓練をやってみたい。パニックになるかもしれないが、想定外の事態への対応力を身につける、主体的な判断を鍛えるためには必要ではないか」などと活発に意見を交わし、思いを共有した。

 

 結成後の初活動として、3月に行われる市の震災伝承施設「いのちをつなぐ未来館」の開館1周年イベントに向け準備を進める。災害時に必要な知識や技術を学び合う防災ワークショップを企画する予定。また、市が昨年スタートさせた震災伝承や、大槌高復興研究会との交流も進める考えだ。

 

 震災を経験していない子どもが増える中、伝承の必要性を感じ参加を決心した太田堅君(1年)。同じ思いを持つ仲間が意見を出し合うことで、効果的な発信ができると確信した。個人的には海外を含めた他地域の防災、減災、伝承の取り組みを深掘りしたい考え。「いろんな人とつながり、災害対応や教訓の伝え方の違いなど知らないことをどんどん吸収したい」と期待を膨らませた。

 

 太田さんは大槌町出身で、震災で親族を亡くした。自然災害は避けられず、いのちを守るすべを身に付けるしかないと実感。「実際に震災を経験したからこそ伝えられることがある。人が変わっても、教訓は伝え続けなければ。未来につなぐ活動の始まり。緩い関わりでいいので、楽しく活動していけたら」と意欲を見せた。

 

 釜石の一般社団法人三陸ひとつなぎ自然学校や釜援隊協議会、聖学院大(埼玉)が活動をサポート。同法人の伊藤聡代表理事は「行動力を大切にし、考えを思い切って実行してほしい」と見守った。

 

(復興釜石新聞 2020年1月29日発行 第862号より)

 

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広報かまいし2020年2月1日号(No.1729)

広報かまいし2020年2月1日号(No.1729)

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広報かまいし2020年2月1日号(No.1729)

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【P1】「明治日本の産業革命遺産」人材育成研修の受講者募集/岩手大学地域連携フォーラム/SL銀河招待企画
【P2-3】国民健康保険税の税率が変わります/子ども・子育て支援事業計画(案)への意見募集
【P4-5】新しい民生委員・児童委員を紹介します
【P6-8】まちのお知らせ/市長のつぶや記

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