釜石市初の国際交流員、エミリー・ハラムズさん新天地で飛躍へ〜AU・NZ在日商議所に転身、今後は釜石との懸け橋に


2020/02/13
復興釜石新聞アーカイブ #地域

「今後は釜石との懸け橋に」と意欲を見せるエミリー・ハラムズさん

「今後は釜石との懸け橋に」と意欲を見せるエミリー・ハラムズさん

 

 釜石市の国際交流員エミリー・ハラムズさん(27)は1月末で退任、2月から在日オーストラリア・ニュージーランド商工会議所(東京都港区)の事務局長に転身した。釜石初の国際交流員として2016年8月から3年半にわたり活動。「釜石が大好きになった。今後も釜石と関わり続け、オーストラリアやニュージーランドとの懸け橋として貢献したい」と新天地での飛躍を目指す。

 

 ハラムズさんはオーストラリアの首都キャンベラ出身。中学時代に日本語を学び、オーストラリア国立大学で日本語を専攻。学生時代には関西大(大阪府)に1年間の留学経験がある。

 

 釜石では飲食店メニューの英訳、宿泊施設の外国人受け入れ支援などを担当。昨年のラグビーワールドカップ(W杯)釜石開催では、鵜住居復興スタジアムのメディアセンターで外国人記者の対応などを担った。

 

 応募して採用されたものの、何も分からないままやってきた釜石。「温かく迎え入れてくれた多くの人に支えられ、ものすごく濃い3年間になった。魅力的な海や山の自然も満喫できた」と振り返る。

 

 兄と2人の姉がいる末っ子。キャンベラで暮らす両親はこれまで4回も釜石に足を運んだ。昨年10月のW杯フィジー対ウルグアイ戦は、仕事で来られなかった兄を除く家族3人が駆け付け、スタンドで声援を送った。「家族全員が釜石ファン。(私がいなくなっても)また釜石に来たい、と盛り上がっています」

 

 同商議所の復興支援で釜石とのつながりがあり、釜石応援ふるさと大使を務めるメラニー・ブロック名誉会頭の誘いで転身を決めた。「釜石を離れたくはなかったが、結果的には仕事で今後も釜石とつながることができる」と新しい道を選択。「多くの人を釜石に案内したい」と意気込む。

 

(復興釜石新聞 2020年2月8日発行 第865号より)

 

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