カウントダウンボードを除幕する野田市長ら
6月から開幕する三陸防災復興プロジェクト2019(実行委員会=会長・達増知事=主催)まで100日となった21日、釜石市鈴子町の三陸鉄道釜石駅にカウントダウンボードが設置された。除幕に加わった野田武則市長は「三陸防災復興プロジェクトは地域振興に大きな役割を果たし、三陸が一つになるチャンス。秋に開催されるラグビーワールドカップ(W杯)と合わせ、多くの人に三陸の魅力を楽しんでほしい」と期待した。
ボードは縦84センチ、横59センチで、開幕日の6月1日までの日数がデジタル表示される。釜石駅を含む三陸鉄道の4駅と、県庁、6地区の県合同庁舎の計11カ所に設置された。
三鉄釜石駅のボードを除幕した県沿岸広域振興局の石川義晃局長は「全国から多くの人を迎え、笑顔で接してほしい」、同駅の山蔭康明駅長は「三鉄を利用したイベントもある。地域のみなさんと一緒に三陸を盛り上げていきたい」と述べた。
同プロジェクトは東日本大震災の風化を防ぎ、復興する被災地の姿を全国に発信するのが狙い。6月1日から8月7日まで68日間にわたり、沿岸13市町村で22のイベントを繰り広げる。
震災の教訓や地域防災について考えるシンポジウムを各地で開催。郷土芸能祭のほか、復興支援に取り組んできた指揮者佐渡裕さん、音楽家坂本龍一さんらを招いたコンサートも開く。沿岸の飲食店では、国内外の名シェフと地元料理人が三陸の食材を生かした創作メニューを提供する。
6月1日のオープニングセレモニーは釜石市で開催。同2日まで釜石と大槌町で三陸防災復興シンポジウムが開かれる。
(復興釜石新聞 2019年2月23日発行 第768号より)
三陸防災復興プロジェクト2019公式ホームページ
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