「息の合った演奏を」と意欲を高める(左から)山田さん、佐々木さん、菊池さん

21年ぶり、全日本アンサンブルコンテスト東北大会へ〜釜石高フルート三重奏 県大会で優勝、市民吹奏楽団の応援が力に

「息の合った演奏を」と意欲を高める(左から)山田さん、佐々木さん、菊池さん

「息の合った演奏を」と意欲を高める(左から)山田さん、佐々木さん、菊池さん

 

 釜石高(佐藤一也校長)の吹奏楽部員3人で編成するフルート三重奏が、全日本アンサンブルコンテスト第39回県大会(県吹奏楽連盟など主催)の高校の部で金賞に選ばれ、東北大会(2月9日、仙台市)に出場する。同部が東北切符を手にするのは、釜石南高時代の1997年以来、21年ぶり。「息の合った演奏を見せつけたい」と意気込んでいる。

 

 メンバーは、山田奏美さん(2年)、佐々木舞さん(同)、菊池優月さん(1年)の3人。県大会高校の部は20日に奥州市の市文化会館で行われた。32グループが出場。3人は「3本のフルートのための二章」(堀悦子作曲)の2楽章を奏でた。金賞には9グループが選ばれ、東北大会へは上位4グループが出場。顧問の細川正一教諭によると「(非公表の審査結果では)2位の評価だった」という。

 

 3人ともフルートを始めたのは中学からだが、それぞれが全日本中学生・高校生管打楽器ソロコンテスト東北大会出場経験を持つ。小佐野町で音楽教室を主宰する演奏家らの指導も受けているが、佐々木さんが山田町から通学していることもあり、昼休みなど授業の合間を利用して熱心に練習するなど努力も惜しまない。細川教諭は「陰の努力が花咲いたチーム。本番に強い」と評価する。

 

 「全国大会“金”」を目標に掲げていて、山田さんは「演奏曲が華やかではないので、息を合わせ見せる演奏を意識している。とにかく見せつけ、金をとる」と力を込める。佐々木さんは「自分たちのペースを大事にしたい。変に頑張り過ぎないで自然体でいきたい」と控えめながら、攻めの姿勢。菊池さんは「一人の力ではできないことで、支え合いながら目標を目指して頑張りたい」と抱負を語った。

 

 細川教諭によると、昨年12月に行われた県予選の釜石・気仙支部大会に同部から4グループが出場。高校の部は18グループで競われ、上位4位までを同部が独占した。県大会に進めるのは3グループだったが、「初の快挙」と歓喜。部員同士で励まし競い合って向上した結果でもあるが、同校OBらも多く所属する市民吹奏楽団メンバーが指導で応援したことが力になったと感謝する。

 

 同楽団の客員指揮も務める細川教諭は「釜石は音楽のまちでもある。東日本大震災があり、復興が進められているまちが元気になってほしい─そんな気持ちが生徒たちの演奏の力にもなっている」と強調。子どもたちのさらなる羽ばたきが、まちの未来につながると信じている。

 

(復興釜石新聞 2019年1月26日発行 第760号より)

 

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第4回鵜住居みらいシアター「みらいに伝えたい、マイうのすまい」

第4回鵜住居みらいシアター「みらいに伝えたい、マイうのすまい」

第4回鵜住居みらいシアター「みらいに伝えたい、マイうのすまい」

 

今年の「鵜住居みらいシアター」は、2月17日(日)に開催!場所は、鵜住居公民館。映画『SING シング』上映会もやります! 

 

今年のおふるまいは、地元食材も使った、みらいシアター特製の「シーフードカレー」です。どんな具材が入っているか、お楽しみに!

 

親子で、友人と、ぜひお誘い合わせの上、お越しください!鵜住居公民館でお待ちしております。いっしょに、「缶ぽっくり」をつくりましょう!

 

日時

平成31年2月17日(日)
10:00開場(14:30終了予定)

入場料

無料

会場

鵜住居公民館
鵜住居地区生活応援センター内
釜石市鵜住居町16-66-17
※会場の駐車場には、限りがございます。

主催

鵜住居みらいシアター実行委員会
共催:三陸みらいシネマパートナーズ
後援:釜石市、釜石市教育委員会、社会福祉法人釜石市社会福祉協議会、認定特定非営利活動法人カリタス釜石
協力:鵜住居地区復興まちづくり協議会、釜石リージョナルコーディネーター協議会、一般社団法人三陸ひとつなぎ自然学校

お問い合わせ

080-1823-1571(担当:平松)

 

※鵜住居みらいシアターは、「みんなでつくるコミュニティシアター~みらい座~」事業(平成30年度被災者の参画による心の復興事業)の釜石におけるプログラムです。

 

鵜住居みらいシアター実行委員会

鵜住居みらいシアター実行委員会

鵜住居みらいシアターは、鵜住居公民館を拠点として、映画や映像を使ったイベントを通じて、鵜住居の住民交流やまちづくり参加を盛り上げる仮設シアターです。 問い合わせ: TEL 080-1823-1571(担当 平松) / Mail suiminsha@gmail.com
「つながる復興道路」をテーマに意見を交換

復興道路の活用探る、「釜石花巻」開通へシンポ〜津波伝承のネットワーク化を、“生みの親”徳山日出男さん提案

「つながる復興道路」をテーマに意見を交換

「つながる復興道路」をテーマに意見を交換

 

 本県沿岸と内陸部を結ぶ東北横断自動車道釜石花巻道路(総延長80キロ)が今年3月末までに全線開通を予定する中、「岩手の未来を切り拓く」と題し、県、釜石市主催の「復興道路シンポジウム」が19日、釜石市民ホールで開かれた。市民ら約400人が参加。「復興道路」として着々と整備が進む三陸沿岸道と合わせた高速交通網の有効活用、震災の教訓発信のあり方などについて認識を新たにした。

 

 オープニングで「両石虎舞」が披露されたあと、政策研究大学院大学客員教授の徳山日出男さん(元国土交通省事務次官)が「本物の復興をなし遂げるために」と題して基調講演した。

 

「本物の復興をなし遂げるために」と題して基調講演する徳山日出男さん

「本物の復興をなし遂げるために」と題して基調講演する徳山日出男さん

 

 徳山さんは震災時、国土交通省東北地方整備局長として被災者支援の指揮を執り、復興道路の全線事業化やスピード整備に尽力した。発災直後に、障害を取り除いて道路を開く啓開(けいかい)に全力を挙げるよう指示。東北道、国道45号から沿岸部に向けて東西に伸びる横軸を開通させる「櫛(くし)の歯作戦」を展開し、「復興道路の生みの親」とされる。

 

 講演では、発災直後に自ら記した「指示メモ」など生々しい記憶を示しながら、「かつてないスピードで道路整備が進む背景に、多くの犠牲があったことを忘れてはならない。その上に地元、企業、官庁が一丸となった特別な事例」と強調。「道路ができたらOKではなく、道路を生かす方策が重要。物流や観光と並び、災害を伝承することも東北の使命」とし、津波伝承のネットワーク化を提案した。

 

講演やパネルディスカッションに共感の拍手を送る

講演やパネルディスカッションに共感の拍手を送る

 

 続いて、「つながる復興道路、これからの釜石・岩手」をテーマに4人が意見交換。津波にのまれそうになりながらも生還した宝来館の女将(おかみ)、岩崎昭子さんは「津波に備えて裏山に造っておいた避難路が役立った」と〝九死に一生〟の思いを語った。

 

 震災当時、大槌町で救急業務に当たった釜石大槌地区行政事務組合消防本部の岩間英治総務課長は「震災直前に開通した三陸道釜石―両石間が避難道路となり、物資の輸送や患者の搬送道路にも役立ち、まさに〝いのちの道路〟として役立った」と振り返った。

 

 元釜石東中生徒会長で現在は震災の語り部として活動する沼崎健さんは、全校生徒が声を掛け合いながら高台に逃げた当時を振り返り、「津波について学べるまちづくりを。県内外の人々を対象にした学習ツアーを企画したい」と提案した。

 

 被災地の復興を見据えてラグビーワールドカップ(W杯)の招致に力を尽くし、大会アンバサダーとして活動する釜石シーウェイブスRFCの桜庭吉彦ゼネラルマネジャー兼監督は今秋に迫った開催に向け、「W杯で釜石と世界がつながる。被災地東北では唯一の開催。道路の完成で国内外から訪れる多くの観光客に三陸の魅力を伝えたい」と熱い思いを述べた。

 

(復興釜石新聞 2019年1月19日発行 第758号より)

 

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【特別編】釜石シーウェイブスRFC桜庭吉彦GM兼監督インタビュー「TCL2018シーズンを振り返って」

【特別編】釜石シーウェイブスRFC桜庭吉彦GM兼監督インタビュー「TCL2018シーズンを振り返って」

【特別編】釜石シーウェイブスRFC桜庭吉彦GM兼監督インタビュー「TCL2018シーズンを振り返って」

 

日本ラグビー最高峰のトップリーグ昇格を目指し、一つ下のカテゴリー『ジャパンラグビートップチャレンジリーグ(TCL)』に参戦している「釜石シーウェイブス(SW)」。
先日、今季の公式戦の全てを終え、成績は昨シーズンと同じ7位(8チーム中)という悔しい結果に。

 

今季、GM兼監督としてチームを率いたのは桜庭吉彦さん。
「すべてが勉強になる1年でした」という桜庭さんに、2018年シーズンを振り返って頂きました。

 

インタビュー:2019年1月10日 / 釜石情報交流センター ラウンジ
企画・編集:釜石まちづくり株式会社
取材・文:市川香織(釜石まちづくり株式会社)
写真:西条佳泰(Grafica/LiFESTYLE Lab.)

 

釜石シーウェイブスRFC桜庭吉彦GM兼監督インタビュー

 

ーーまずは、先日(1月5日)に行われたTCL残留をかけた入替戦について。下部リーグチーム(中部電力)と対戦し、勝利しました。

 

チームの規律をしっかり守る、流れが悪い時にでもそこに立ち返るという所がしっかり出来、試合前に想定した“相手に対する自分達の強み”を体現してくれた試合だったと思います。

 

ーー最終戦を地元で戦うというシーズンもなかなか無い事だったと思うのですが・・・。

 

そうですね、今まで無かったですね。今年は地元で勝てなかったので、鵜住居復興スタジアムでの初勝利を挙げ、来季に繋げる試合が出来たというのは非常に大きかったです。
 
自分達も良い試合内容でしたし、中部電力さんも良い試合をして下さったと思うんです。
8月のこけら落としのヤマハ戦とは違って地に足のついた試合だったと思いますし、寒い中あんなに多くの皆さんに足を運んで頂き“釜石ラグビー”を想う皆さんの気持ちが伝わって来て、会場に一体感がありました。
今後もぜひ、こういう試合が常に出来るようにして行きたいですね。

 

釜石シーウェイブスRFC桜庭吉彦GM兼監督インタビュー

 

ーー試合前に選手に伝えた事は?

 

セカンドステージ最終節のマツダ戦でしっかりと自分達のやるべき事が出来て勝利し、ある程度自信も持っていましたから、その試合とやるべき事は一緒で大きく変わってはいませんでした。
 
TCL残留をかけた入替戦という絶対勝たなければいけない試合で、もちろん大きなプレッシャーもありましたが、“リラックスして行って来い!”という話はしました。

 

ーーあまり意気込まずに臨め、という感じでしょうか?

 

やっぱり、勝負ってなかなか難しいと思いましたね。意気込ませて良い時もありますけど、逆にそれで固くなってしまって力を発揮できなくなる時もありました・・・。
特に栗田工業戦はまさにそういう状態だったと思います。何が何でも勝たなくてはいけない!という意気込みが固さに繋がり、自分達のプレーが出来なかったです。
ただ、リラックスし過ぎるのも問題で(笑)。その辺りはさじ加減が必要ですね。

 

ーー今季、FWを大幅に強化してスタート。目指したチームの形は?

 

プレースタイルとしては、“アタックのみならずプレーを継続する”という所をテーマにやってきました。
その為には、プレーのスキルなどの大事な要素がたくさんあり、そこを春から積み上げて来ました。
しかし、今振り返ってみると、コミュニケーションや試合の中での規律がベースに無いと、なかなかその部分が機能して行かなかったんじゃないかと感じます。

 

釜石シーウェイブスRFC桜庭吉彦GM兼監督インタビュー

 

ーー目指した地点への達成度について。

 

チーム力は上がったと思います。ただ、苦しい場面でどう立て直すかとか、あるいはどう仲間を信頼し、自分たちがやるべき事を信じて力を発揮して行くか・・・という所までは到達出来なかったと思います。
そこは事前の準備が足りなかったという反省がありますね。

 

ーー鵜住居復興スタジアムこけら落としが8月に。チームの意識も普段とは違うものでしたでしょうか?

 

特別な試合を迎えるにあたり、今までの釜石ラグビーの歴史、鵜住居復興スタジアムが建設されたあの場所のこと、地域の皆さんがどういう想いを持ってこの日を迎えるのかなどを、チーム内で改めて共有しました。
東日本大震災を経験した選手・スタッフも少なくなって来ている中で、この試合をきっかけにして改めて振り返る事が出来たのは、チームにとって非常に大きな事でした。
 
結果、勝利する事は出来ませんでしたが、ヤマハさん相手に手応えを得て、さらに“未来に繋がる”試合が出来た事が良かったと思います。

 

釜石鵜住居復興スタジアムこけら落とし

 

ーーそのこけら落とし試合の盛り上がりから臨んだ、2年目のTCL。

 

初戦の三菱重工相模原戦は、“良い試合を”というよりは“勝つ試合を!”と臨みました。点差はつきましたが悲観するような内容ではなく、ある程度の手応えを掴めるものでしたし、自信を持って試合をすることが出来たと思います。
結果として負けたのはちょっとした事の差なんですが、それが勝負の難しさで、ああいう試合を多く経験している三菱重工さんの方が一枚上でした。
 
その点、次のマツダ戦の方が難しく、三菱重工戦である程度の手応えを掴んだ中で“自分たちがいかに試合毎に力を向上させて行くか”というテーマだったんですが、三菱重工戦が“自信”ではなくて“過信”になってしまったまま、試合を迎えさせてしまった所がありました。
ゲームの中の規律の面でもマツダ戦は反省が多かったですし、そういう部分の大切さを学び、次のステップへの課題を与えてくれた試合でした。

 

釜石シーウェイブスRFC桜庭吉彦GM兼監督インタビュー

 

ーーその後の試合は、九州電力と中国電力に勝利、NTTドコモと近鉄には敗れましたが、両チームから「今季初めてここまで苦しめられた。SWもTOP4に入るチーム」というようなコメントが出ていました。

 

マツダ戦が終わってから、九州電力戦まで比較的時間があった中で、チームの規律について、トレーニングからもう一度見つめ直して取り組みました。それが九州電力戦の勝利に繋がり、それ以降は、もちろんそれぞれの試合ごとに様々な反省がありつつも、1試合ごとに力を付けて行くような試合が出来たと思います。

 

ーー参戦するTCLはレベルがまた上がっているように感じます。

 

そうですね、そこはファーストステージで勝ったチームにセカンドステージで負けたりした事が、力が拮抗している事を表していると思います。
また、今季はNTTドコモさんと三菱重工さんがトップリーグに昇格したという事実からも、このTCLの中で切磋琢磨する事が、着実なレベルアップに繋がると確信します。

 

ーー来季はRWCが秋に開催され、リーグ開催時期等イレギュラーなシーズンになりそうですね。

 

公式発表はまだされていませんが、そうなりそうですね。ですので、準備についてもいつものシーズンとは違うものになりそうですが、チームとしては新たな成長が出来るシーズンになると思います。

 

釜石シーウェイブスRFC桜庭吉彦GM兼監督インタビュー

 

ーーサポーター、ファン、市民の皆さんへ。

 

まず、1月5日の入替戦では、新年早々の寒い中、たくさんの方が鵜住居復興スタジアムに来て応援して下さった事、本当に感謝しています。お陰様で何とか勝利し、次のシーズンに繋げる事ができました。
 
今年はラグビーワールドカップイヤーでもありますので、地域の皆さん、そして全国の皆さんへ“釜石ラグビー”をどんどん発信する年にしたいと思っております。
ぜひ、引き続き釜石SWをよろしくお願いいたします。

 

釜石市内の野球スポ少団員を指導するソフトバンクの工藤公康監督

工藤監督(ソフトバンクホークス)熱血指導、鵜住居復興スタジアムで野球教室〜釜石シーウェイブスとも交流

釜石市内の野球スポ少団員を指導するソフトバンクの工藤公康監督

釜石市内の野球スポ少団員を指導するソフトバンクの工藤公康監督

 

 プロ野球福岡ソフトバンクホークスの工藤公康監督(55)が19、20の両日、釜石市鵜住居町の釜石鵜住居復興スタジアムで野球教室を開いた。初日は、市内の野球スポーツ少年団で活動する児童ら51人を熱血指導。「ここから夢を膨らませ、立派な大人になるきっかけにしてほしい」とエールを送った。

 

 この教室は工藤監督の個人事務所が主催し、ソフトバンクの関川浩一・一軍打撃コーチらが同行。釜石市野球スポーツ少年団本部5チームの団員が参加した。

 

 工藤監督は「必ずグローブを差し出し、目標に向かってしっかりと投げる」などとキャッチボールの基本を指導したほか、マンツーマンで投球フォームをチェック。「大きく手を広げて円を描くように回せば簡単に腕は振れる」と、自らやって見せた。

 

投球フォームをチェックする工藤監督

投球フォームをチェックする工藤監督

 

 「まず、見る。そして、まねる」と工藤監督。「注意深く観察し、自分なりにどのようにやっているのかを分析、近づける努力をすることで上達する」と強調した。

 

 野球スポ少のコーチらには「常に子どもたちを見てあげる。いつも見ているよ、と意識させることが大切」と育成術をアドバイスした。

 

 浜っ子スポ少の教え子5人とともに教室に参加した佐々木一哉さん(39)は「工藤監督の野球の考え方はとても柔軟で、子どもたちにも分かりやすい。今後の参考にしたい」と感謝していた。

 

 工藤監督による野球教室は一昨年、昨年と中学生硬式野球チーム釜石ボーイズを中心に行われた。鵜住居復興スタジアムが完成したことを受け、「今年はここで教室を開き、ラグビーワールドカップ(W杯)も盛り上げたい」と工藤監督が希望。釜石シーウェイブスRFCのメンバーも駆け付け、昼食会で工藤監督らと交流したほか、野球少年らと一緒にタグラグビーを楽しんだ。

 

 2日目は釜石大槌地区の中学生67人が工藤監督の指導を受けた。

 

「スポーツの持つ力」で意見交わす

 

 初日の野球教室を終えた工藤監督を迎え、「野球×ラグビー」と題した座談会が大町の情報交流センター釜石PITで開かれた。釜石シーウェイブスRFCの桜庭吉彦ゼネラルマネジャー兼監督らと「スポーツの持つ力と可能性」などをめぐって語り合い、今秋に迫ったラグビーワールドカップ(W杯)の成功を願った。

 

釜石SWの桜庭GM兼監督らと意見を交換する工藤監督

釜石SWの桜庭GM兼監督らと意見を交換する工藤監督

 

 「ファンあってのプロ野球―を肝に銘じて接している。熊本地震をきっかけに、選手の間に『九州は一つ』という思いが強まった。ファンのみなさんに勇気と笑顔を―と常に意識しながらやっている」と工藤監督。桜庭GM兼監督は「釜石SWもスポーツで地域を勇気づけるチームであり続けたい」と応えた。

 

 この日、子どもらとタグラグビーに接した工藤監督は「一つの動きしかしないと体が壊れてしまう。ボールコントロールは難しいが、冬場の体力づくりにいいかもしれない」と前向き。

 

 桜庭GM兼監督はW杯を念頭に「ビッグイベントは地域が一つにまとまるチャンス。選手も積極的にお手伝いしたい」と意欲を示した。

 

(復興釜石新聞 2019年1月19日発行 第758号より)

 

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市民スタジオ主催「私の一枚」写真展

市民スタジオ主催「私の一枚」写真展

市民スタジオ主催「私の一枚」写真展

 

プロ・アマ問わず、どなたでも参加できる写真展を開催します。テーマは「釜石で撮影した“私の一枚”」です。普段写真が好きなあなたの作品を、市民ホールのギャラリーに展示しませんか?みんなで一つの展示を作り上げましょう。ひと目で釜石とわかる写真から、場所が全く分からない写真まで大歓迎です。人物や風景も問いませんので、気軽にお申し込みください。

 

\Facebookイベントページはこちら/
https://www.facebook.com/events/2239506286323305/

 

写真展について

 

開催期間

平成31年2月16日(土)〜2月18日(月)

場所

釜石市民ホールTETTO 1Fギャラリー

入場料

無料

 

写真展への応募について

 

本写真展への出展作品を募集します。参加者特典として、印刷した写真と展示用パネル(発泡板製)をお持ち帰りいただけます。スマートフォンで撮影した写真も出展可能なので、ぜひ気軽にご応募ください。

応募テーマ

あなたが撮影した自慢の一枚

応募期間

2019年1月18日(金) 〜2月8日(金)

応募条件

釜石情報交流センターに来館可能な方
※可能な限り下記への参加をお願いします。
①2月16日(土) 10時〜 写真設置作業
②2月18日(月) 19時〜 出展者ワークショップ

応募方法

以下手順で作品をご応募ください
①WEBからアップロード
以下のリンクから必要事項を入力し写真をアップロードしてください。
https://goo.gl/HBxrTu
②メールで連絡
本文に名前を含めて登録した旨を下記メールアドレスまで、ご連絡ください。確認後、返信いたします。
メールアドレス: photo2019@kamaishi.co.jp
※CD等媒体で直接持ち込みたい方も上記アドレスまでご相談ください。

 

ミニコンテストの開催について

 

今回の写真展では、ミニコンテストを開催します。優秀作品は展示サイズが大きく飾られます。なお、展示した作品はパネル(発泡板製)込みでお持ち帰り可能です。

 

金賞:A1サイズパネル(3点)
銀賞:A2サイズパネル(5点)
銅賞:A3サイズパネル
※12メガピクセル以下の写真は銀賞・銅賞が対象

 

なお、本コンテストの審査員は以下のお二方です。
・光陽写真 菊池賢一さん
・フリーカメラマン 岩間幸司さん 

 

出展者ワークショップについて

 

展示最終日には各人が自分の作品を紹介しつつ、審査員からコメントをもらうワークショップを開催します。
日時:2月18日 19時〜
会場:TETTO ギャラリー

 

ご不明な点がございましたら気軽にご相談ください。
以下メールアドレス、または釜石まちづくり株式会社までお問い合わせください。
メールアドレス: photo2019@kamaishi.co.jp

 

この記事に関するお問い合わせ
釜石まちづくり株式会社 電話:0193-22-3607

 

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

おすすめ本を紹介する発表参加者

読書家“一押し本”で合戦、チャンプ本に「徴産制」〜桑畑書店でビブリオバトル

おすすめ本を紹介する発表参加者

おすすめ本を紹介する発表参加者

 

 釜石市大町の桑畑書店(桑畑眞一社長)が主催する第2回ビブリオバトル(知的書評合戦)は12日、大町復興住宅4号1階の同店で開かれた。昨年10月に初めて開催され、好評を博した企画。読書愛好者の熱い支持を受け、続回が実現した。桑畑社長から声がかかった読書家5人が一押しの本を紹介。全参加者24人が読みたくなった本に一票を投じ、「チャンプ本」が決定した。

 

 紹介者が1人5分の持ち時間で、読んで面白いと思った本の要旨、感想、おすすめポイントなどを発表。2分間の質疑応答で、発表を聞いた参加者からの質問にも答えた。

 

 日本キリスト教団新生釜石教会牧師の柳谷雄介さんは「世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論」(永崎裕麻)、読み聞かせボランティアの本田敬子さんは「ベルリンは晴れているか」(深緑野分)、釜石シーウェイブスRFCゼネラルマネジャー兼監督の桜庭吉彦さんは「嫌われる勇気」(岸見一郎、古賀史健)、甲子中教諭の村田理恵さんは「明星に歌え」(関口尚)、釜石市役所職員の石黒めぐみさんは「徴産制」(田中兆子)を紹介した。

 

 5人は、その本に出会ったきっかけや共感部分、紹介理由などをアピール。実際に読んだ人の生の声に興味をそそられた参加者は、積極的に質問をぶつけ、今回のバトルも大いに盛り上がった。最後に全参加者が一番読みたいと思った一冊に投票。最多票を獲得したのは、石黒さん(41)が紹介した「徴産制」(新潮社)で、“チャンプ本”の称号が与えられた。

 

 「徴産制」は2092年の日本を舞台にした小説。新型インフルエンザのまん延で、10~20代女性の85%が失われ、男性が出産するしか日本人を維持できない危機的状況に陥る。国は18歳から30歳までの全日本人男性に、性転換して出産を奨励する“徴産”制度を施行。最大2年間、女性になる義務を課す。これに従事したさまざまな立場の男性5人の姿が短編で描かれる。

 

 男女共同参画の新書を探していてこの本を手に取ったという石黒さんは「突飛な設定だが今、女性が抱える問題も視点を変えて浮き彫りにする本。男女問わず、読んでほしい」と話した。

 

 甲子町のフリーランスフォトグラファー土橋詩歩さん(28)は「どんな本が出るか当日まで分からないのも楽しみの一つ。要約と自分のエピソードを交えた発表が興味深く、とても面白かった。次回開催が待ち遠しい」と声を弾ませた。

 

 2007年、京都大大学院生によって考案されたビブリオバトルは全国的に広がり、読書の楽しみを倍増させるツールとして親しまれる。

 

 「いろいろな分野の人が面白いと思った本について、直接話を聞けるのは非常にいい機会。読書の幅を広げるきっかけにもなる」と桑畑社長。次回は5月か6月の開催を予定する。

 

(復興釜石新聞 2019年1月19日発行 第758号より)

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顔の墨もりりしく、イカ釣りで安全と繁栄のお告げをする子ども

大漁祈り するめっこ釣り〜尾崎白浜で小正月の伝統行事、子どもら元気に家々めぐる

顔の墨もりりしく、イカ釣りで安全と繁栄のお告げをする子ども

顔の墨もりりしく、イカ釣りで安全と繁栄のお告げをする子ども

 

 釜石市の尾崎白浜地区に伝わる小正月行事「するめっこ釣り」は15日、行われた。漁師に扮(ふん)した男の子16人が漁家17軒を巡り、イカ釣りのまね事をしながら家内安全、豊漁のお告げを伝えた。大漁のしるし「イカ墨」を満面に付けて行進する一団を、地域住民が笑顔で迎えた。

 

 小正月は「浜の正月」とされ、漁を休み、船と乗組員の安全、大漁を祈る習慣がある。するめっこ釣りは、子どもたちが元気に成長している姿を示す“顔見せ”として行われる伝統行事。

 

 参加したのは3歳から小学6年生。豆絞りの鉢巻きを締め、小さな疑似イカを糸先に結び付けた竹ざおを担いで尾崎神社本宮に参拝。このあと、招かれた家々を回った。

 

 「するめっこ、釣らせてけだんせ」とあいさつし、家主から「釣れ、釣れ」と許可を得ると、玄関に並び、イカの鳴き声をまね、漁をする動きを続けた。

 

 子どもらは「ひと、ふた、みー、よー…ここ(のつ)、とー」と釣り上げた数を確認。家主が「なんぼ釣った?」と問うと、「満船」(船いっぱいのイカ)と元気な声を上げた。

 

 頑張った子どもに家主は駄賃を弾み、筆にたっぷりと墨を含ませ、子どもの顔に乗せた。毛筆の感触に「こっちょがしー(くすぐったい)」と身をよじる子ども、「でんび(ひたい)に書いて」とリクエストする上級生もいた。

 

 リーダーの佐々木北斗君(平田小6年)は「小さな子は話を聞いてくれなくて」と、グループをまとめるのに四苦八苦。「今年は中学生になる。今はバウンドテニスをしているけど、部活はバドミントンを考えている」と春を待つ。

 

 同地区の平田第3仮設住宅に住む漁業佐々木與一さん(80)、ナヲさん(74)夫妻も子どもたちを迎えた。遅れていた自宅再建は、仮設住宅から見える場所に2月の完成を見込む。「小さくても自分たちの家に住める。次男の家が隣にあり、安心だ。子どもたちがいっぱい来て、やっと小正月の気分になった。来年は新しい家に来てもらう」と楽しみにしている。

 

(復興釜石新聞 2019年1月19日発行 第758号より)

 

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三陸道・大槌ー山田南IC間の開通をテープカットで祝う達増知事ら関係者

三陸道 大槌―山田南開通、「復興道路」着々延伸〜本年度内に釜石市内2区間も

三陸道・大槌ー山田南IC間の開通をテープカットで祝う達増知事ら関係者

三陸道・大槌ー山田南IC間の開通をテープカットで祝う達増知事ら関係者

 

 「復興道路」として整備が進む三陸沿岸道路(仙台市―八戸市)釜石山田道路(23キロ)の大槌(大槌町)―山田南(山田町)インターチェンジ(IC)間8・0キロが12日、開通した。これにより大槌町から宮古市までの34・6キロがつながった。同区間の開通により、一般道の国道45号を利用するより約6分の短縮が見込まれる。

 

三陸道 大槌ー山田南開通

 

 山田南IC付近で行われた開通式典には関係者約250人が出席。達増拓也知事が「三陸沿岸地域の復興を力強く後押しするものと確信する」とあいさつ。山田町の佐藤信逸町長は「県立釜石病院がある釜石市への移動時間が大幅に短縮され、まさに命をつなぐ道路となる」と期待を込めた。

 

 テープカットやくす玉割りで開通を祝ったあと、大槌町の中須賀大神楽と大槌保育園の園児25人による和太鼓演奏が披露された。このあと警察や消防など関係車両が「走り初め」のパレード。地元住民らが小旗を振って見送った。

 

開通の車両パレードを小旗を振って見送る保育園児ら

開通の車両パレードを小旗を振って見送る保育園児ら

 

 式典に出席した釜石市の野田武則市長は「釜石までの開通が近付いたと実感した。今後は宮古や大船渡が通勤圏となり、釜石がいかに住み良いまちになるかが問われる」と気を引き締めた。

 

 国は三陸沿岸道路の仙台港北IC(仙台市)―八戸ジャンクション(八戸市)間を「復興道路」と位置づけ、20年度までの全線開通を目指している。大槌―山田南IC間は2012年に着工。今回の開通で本県の三陸沿岸道路約212キロの約半分に当たる108キロが開通した。本年度内には釜石市内の2区間も開通を予定し、宮古市と陸前高田市がほぼ結ばれる。大槌―釜石北IC間は19年度内の開通を予定する。

 

 南三陸国道事務所によると、宮古中央―陸前高田IC間が全て開通した場合の移動時間は約1時間10分で、整備前より40分程度短縮する。

 

(復興釜石新聞 2019年1月16日発行 第757号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

CINEPIT映画上映会「祈りの幕が下りる時」

CINEPIT映画上映会「祈りの幕が下りる時」

CINEPIT映画上映会「祈りの幕が下りる時」

 

新参者の刑事・加賀恭一郎の活躍を描く東野圭吾原作、阿部寛主演のミステリードラマ“新参者”シリーズ完結編がCINEPITに登場です。255インチの大画面スクリーンと高音質サウンドで、話題の映画をぜひお楽しみください。

 

 

上映日時

2019年2月3日(日)
①10:30〜 ②14:00〜
※入場受付は30分前からとなります

入場料金

大人1,000円 高校生以下500円 未就学児無料

会場

チームスマイル・釜石PIT(釜石情報交流センター内)
全席自由 90席

主催

CINEPIT運営委員会
(釜石まちづくり株式会社、一般社団法人チームスマイル、釜石市、釜石シネクラブ、みやこ映画生協)

お問い合わせ

釜石まちづくり株式会社 TEL 0193-22-3607
作品に関して:シネマリーン TEL 0193-64-5588

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

出席者は二十歳の門出にそれぞれの決意を新たにした

希望の未来へ第一歩、成人式に295人出席〜釜石復興への思い新たに、小学校卒業時に震災を経験

出席者は二十歳の門出にそれぞれの決意を新たにした

出席者は二十歳の門出にそれぞれの決意を新たにした

 

 14日の「成人の日」を前に釜石市では13日、市と市教育委員会が主催する「成人のつどい」が大町の市民ホールTETTOで開かれた。小学校卒業時に東日本大震災を経験し、家族や地域住民に支えられながら成長してきた若人は、復興から新たなまちづくりに向かう古里釜石の力となるべく、それぞれの道での精進を誓った。
 
 

今年の新成人は1998年4月2日から99年4月1日までに生まれた人たち。式典には釜石出身者を中心に、男性154人、女性141人の計295人が出席した。

 

 震災犠牲者に黙とうをささげて開式。野田武則市長はあいさつの中で、震災経験者としての教訓発信、釜石人の誇り「不撓(ふとう)不屈の精神」継承―を新成人に期待。ラグビーW杯開催、高速道路網完成、鉄道復旧など同市を取り巻く環境が大きく変わる本年を〝新時代釜石の幕開けの年〟と位置付け、「これからのまちづくりには皆さんの若い力が必要。1人でも多く釜石に戻り、協力してくれることを切に願う」と呼び掛けた。

 

 中学、高校の多感な時期を震災復興とともに歩み、たくましく生き抜いてきた新成人。多くの苦難を乗り越え迎えた大人としての第一歩は、復興の進展と時を同じくし、未来への希望に満ちたスタートとなった。

 

 新成人代表で抱負を述べた慶應義塾大総合政策学部2年の寺崎幸季さん(19)=釜石中、釜石高出身=は東京で、首都圏在住の釜石出身者やゆかりの人々でつくる「はまゆり会」に参加したことを紹介。「年齢が離れていても共通の話題で盛り上がり、心の故郷は釜石であると実感した。地元に誇りを持つ釜石人が今年のラグビーW杯で大勢の人を迎えられたら最高」と深い地元愛を示した。

 

二十歳の喜びに笑顔を輝かせる釜石中野球部出身者

二十歳の喜びに笑顔を輝かせる釜石中野球部出身者

 

 新成人有志20人は虎舞を披露。市民歌斉唱では、釜石高音楽部出身の新成人6人に在校生部員4人が加わり、リード斉唱を担当した。

 

 式典の前後には館内で、釜石市民吹奏楽団の演奏、釜石茶道協会による呈茶があり、新成人の門出を華やかに祝った。晴れ着に身を包んだ新成人は仲間との記念撮影や会話に心を躍らせ、あちこちで笑顔の花が咲いた。

 

(復興釜石新聞 2019年1月16日発行 第757号より)

 

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釜石市老人クラブ連合会、老人パワーで盛り上げよう ラグビーW杯釜石開催へ〜さらなる発展へ声上げる、新春交流会で結束誓う

釜石市老人クラブ連合会、老人パワーで盛り上げよう ラグビーW杯釜石開催へ〜さらなる発展へ声上げる、新春交流会で結束誓う

「老人パワーで盛り上げよう」と乾杯する市老連の会員ら

「老人パワーで盛り上げよう」と乾杯する市老連の会員ら

 

 釜石市老人クラブ連合会(栗澤稔会長、加盟35クラブ)の2019年新春交流会は10日、釜石市平田のホテルシーガリアマリンで開かれた。各クラブの代表ら約90人が出席。今年秋に釜石で開催されるラグビーワールドカップ(W杯)へ「老人パワーで盛り上げよう」と声を上げた。

 

 釜石の老人クラブ会員は年々減少し、現在は約1100人。昨年は釜石市民ホールを会場に県老人クラブ大会が開かれ、県内から約800人が集まった。

 

 栗澤会長は「総力を挙げて取り組んだ県大会は成功させることができた」とあいさつ。「今年は釜石を中心にした縦、横の高速道が出来上がり、三陸鉄道も全線開通する。9、10月にはラグビーW杯も開かれる。老人クラブとして美化活動を中心に盛り上げたい」と呼び掛けた。

 

栗澤会長が年頭のあいさつ

栗澤会長が年頭のあいさつ

 

 続いて、クラブ活動に積極的に加わり、運営などにも尽力した会員15人を表彰した。

 

 野田武則市長は「昨年には市内最後の復興住宅も完成したが、まだ約300世帯が仮設住宅で暮らしている」などと震災からの復興状況を報告。W杯への準備状況を説明した上で、「心配された財源についても国の新たな支援策が決まり、市民に負担をかけないめどが付いた。老人クラブ連合会は市内最大の組織。みなさんの力なくして釜石のさらなる発展はない」と会員らに協力を呼び掛けた。

 

 市議会の佐々木義昭議長、沿岸広域振興局保健福祉環境部の黒田農部長が祝辞を述べた。

 

 同連合会は今月30日に新春囲碁・将棋大会を予定。3月6~7日にはスカットボール大会も開く。3月13~14日には花巻温泉での親睦旅行会も計画している。

 

優良会員として表彰された受賞者ら

優良会員として表彰された受賞者ら

 

優良会員表彰受賞者
濱田登(小川・小川誠心会)、佐藤庸子(甲子中央・見晴らし会)、佐野テル(浜町青葉・只越はまゆりクラブ)、佐々木朝子(甲子東部・小佐野老人クラブ)、土田二三(唐丹・小白浜長生会)、菊池登美男(栗橋・中村いきいきクラブ)、及川梅夫(甲子中央・大畑不動クラブ)、千葉喬子(甲子中央・甲寿会)、小槌健夫(甲子東部・小佐野老人クラブ)、佐々木義隆(小川・上小川老人クラブ仙寿会)、佐藤和子(中妻・緑千八千代会)、川崎孝生(栗橋・砂子畑老人クラブ高砂会)、砂子アチ子(甲子西部・大松老人クラブ)、佐々木千代吉(小川・小川誠心会)、菊池美代(矢の浦・松原老人クラブ高砂会)

 

(復興釜石新聞 2019年1月12日発行 第756号より)

 

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