釜石市老人クラブ連合会、老人パワーで盛り上げよう ラグビーW杯釜石開催へ〜さらなる発展へ声上げる、新春交流会で結束誓う

釜石市老人クラブ連合会、老人パワーで盛り上げよう ラグビーW杯釜石開催へ〜さらなる発展へ声上げる、新春交流会で結束誓う

「老人パワーで盛り上げよう」と乾杯する市老連の会員ら

「老人パワーで盛り上げよう」と乾杯する市老連の会員ら

 

 釜石市老人クラブ連合会(栗澤稔会長、加盟35クラブ)の2019年新春交流会は10日、釜石市平田のホテルシーガリアマリンで開かれた。各クラブの代表ら約90人が出席。今年秋に釜石で開催されるラグビーワールドカップ(W杯)へ「老人パワーで盛り上げよう」と声を上げた。

 

 釜石の老人クラブ会員は年々減少し、現在は約1100人。昨年は釜石市民ホールを会場に県老人クラブ大会が開かれ、県内から約800人が集まった。

 

 栗澤会長は「総力を挙げて取り組んだ県大会は成功させることができた」とあいさつ。「今年は釜石を中心にした縦、横の高速道が出来上がり、三陸鉄道も全線開通する。9、10月にはラグビーW杯も開かれる。老人クラブとして美化活動を中心に盛り上げたい」と呼び掛けた。

 

栗澤会長が年頭のあいさつ

栗澤会長が年頭のあいさつ

 

 続いて、クラブ活動に積極的に加わり、運営などにも尽力した会員15人を表彰した。

 

 野田武則市長は「昨年には市内最後の復興住宅も完成したが、まだ約300世帯が仮設住宅で暮らしている」などと震災からの復興状況を報告。W杯への準備状況を説明した上で、「心配された財源についても国の新たな支援策が決まり、市民に負担をかけないめどが付いた。老人クラブ連合会は市内最大の組織。みなさんの力なくして釜石のさらなる発展はない」と会員らに協力を呼び掛けた。

 

 市議会の佐々木義昭議長、沿岸広域振興局保健福祉環境部の黒田農部長が祝辞を述べた。

 

 同連合会は今月30日に新春囲碁・将棋大会を予定。3月6~7日にはスカットボール大会も開く。3月13~14日には花巻温泉での親睦旅行会も計画している。

 

優良会員として表彰された受賞者ら

優良会員として表彰された受賞者ら

 

優良会員表彰受賞者
濱田登(小川・小川誠心会)、佐藤庸子(甲子中央・見晴らし会)、佐野テル(浜町青葉・只越はまゆりクラブ)、佐々木朝子(甲子東部・小佐野老人クラブ)、土田二三(唐丹・小白浜長生会)、菊池登美男(栗橋・中村いきいきクラブ)、及川梅夫(甲子中央・大畑不動クラブ)、千葉喬子(甲子中央・甲寿会)、小槌健夫(甲子東部・小佐野老人クラブ)、佐々木義隆(小川・上小川老人クラブ仙寿会)、佐藤和子(中妻・緑千八千代会)、川崎孝生(栗橋・砂子畑老人クラブ高砂会)、砂子アチ子(甲子西部・大松老人クラブ)、佐々木千代吉(小川・小川誠心会)、菊池美代(矢の浦・松原老人クラブ高砂会)

 

(復興釜石新聞 2019年1月12日発行 第756号より)

 

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釜石初 Jリーガーに、菊池流帆さん J2山口へ〜ユニバーシアード世界大会 DFで活躍、「いずれは日本代表に」と飛躍誓う

釜石初 Jリーガーに、菊池流帆さん J2山口へ〜ユニバーシアード世界大会 DFで活躍、「いずれは日本代表に」と飛躍誓う

学生日本代表のデビューを果たしJリーガーとなった菊池さん

学生日本代表のデビューを果たしJリーガーとなった菊池さん

 

 釜石市出身の大阪体育大学4年、菊池流帆(りゅうほ)さん(22)は昨年12月、日本サッカー連盟のJ2「レノファ山口FC」(山口県)と選手契約した。国内最高峰のJ1をうかがうプロチームへ入団を決めたのは、釜石出身者では初めて。まずは山口での開幕戦スターティング・メンバーを目指す。菊池さんは正月に釜石へ帰り、Jリーガーとしてのスタートへ英気を養った。「いずれはヨーロッパのトップリーグ入り、日本代表へ」と、さらなる飛躍を誓う。

 

 菊池さんは定内町の自営業菊池公威さん(48)、祐子さん(47)の長男。サッカーは幼児期から始め、小佐野小から釜石中に進み、FC釜石(U―15)に入団。すでにプロ選手の道を決意していた。

 

 当時のコーチだった地方公務員小山善司さん(52)は「菊池君は“点取り屋”としてよく知られていた。性格は負けず嫌い。成長期で筋力のバランスが崩れ、本人は思うようなプレーができずに悩んだようだ。当時はフォワード(FW)だったが、監督は守備(DF)の練習も体験させた」と振り返る。

 

 菊池さんはサッカーの強豪、青森山田高に進学した。部員は約130人。同じ夢を抱いて全国から集まった、高い能力を秘めた集団に飛び込んだ。

 

 2年までは下部グループだったが、FWからDFにコンバートされて頭角を現し、3年でトップチーム、レギュラーに抜てきされた。全国選手権では1回戦敗退も、大会優秀選手に選ばれた。日本高校選抜チームの一員として初の海外遠征(ドイツ、オランダ、セルビア)を体験、「プロへの目標が現実味を帯びてきた」と菊池さん。

 

 さらにステップアップを目指し、大阪体育大に進学した。現在の身長は1メートル88センチ、体重83キロで、世界的にもDFとして遜色ないサイズだ。大学では順調にキャリアを積み、3年の2017年夏、ユニバーシアード世界大会台北大会に学生日本代表のDF(背番号3)で出場。守備の要として初めて日の丸を胸に公式戦のピッチに立った。結果は6戦全勝。総得点19、失点2の圧倒的な優勝に貢献した。本年度の関西大学リーグでも優勝を手にした。

 

2017ユニバーシアード大会では守備の要で優勝に貢献した

2017ユニバーシアード大会では守備の要で優勝に貢献した

 

 菊池さんは「プロは何よりメンタルの強さが求められる。今は競り合いにも、走っても負けない自信がある。元々負けず嫌い。そのためには練習だけでなく、日々の生活でも意識している。ストレスをためないよう、トレーニングも(当然のこととして)自分なりに楽しく取り組む。酒は飲まない。大学の食事は寮で自炊だった。難しかったけど、仲間同士で学び合った」と、プロの自覚を語った。

 

 足の爪は変形し、うっ血も見られる。「練習や試合で踏まれたり、ぶつけたり」と菊池さん。高いレベルでしのぎを削るトップ選手の証しでもある。

 

 後輩の釜石FC・U―15メンバーも菊池さんの躍進に期待する。釜石中2年のFW須知麗歩(れある)君は「(4年前の)高校選手権の試合をテレビで見た。J1は大変だが、J2も同じ。すごい」と驚く。同2年、ボランチの八幡晴翔(はると)君は「J2に行くのは相当難しい。すごく努力したと思う」と夢舞台に立つ価値を認めた。

 

菊池さんのJ2入りを喜ぶFC釜石U-15選手

菊池さんのJ2入りを喜ぶFC釜石U-15選手

 

 菊池さんは「好きなようにサッカーをさせてくれた両親、家族に感謝している」。後輩には、「自分の可能性を信じ、苦しくても自分の夢を語り、思い続けることが大事」とエールを送った。

 

 実家の家族と正月を迎えた菊池さんは「めっちゃボールを蹴りたい。サッカーの練習をしたい」と、2日に釜石から山口に旅立った。

 

(復興釜石新聞 2019年1月12日発行 第756号より)

関連情報 by 縁とらんす
レノファ山口FC公式ホームページ
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心を和ませるほっこり大観音、お地蔵さん

大観音とお地蔵さん、ほっこり人形 販売へ〜お守り 癒しに活用期待、大槌町の企業と釜石大観音が共同開発

心を和ませるほっこり大観音、お地蔵さん

心を和ませるほっこり大観音、お地蔵さん

 

 工業デザインモデルの試作などを手がける大槌町のササキプラスチック(佐々木弘樹社長、社員17人)は、石応禅寺(都築利昭住職)が運営する釜石大観音とのコラボ企画で、新商品「ほっこり大観音」(7種)と「ほっこりお地蔵さん」(2種)を開発。正月3が日、釜石市大平町の大観音境内で試験販売を行った。

 

 お守りや癒やしグッズとして活用が期待される同商品は、樹脂製で高さ4センチ。観音様の顔は、愛らしくデフォルメされた2パターンで、「恋人の聖地」をイメージさせるハート、魚、ラグビーボールなどのパーツを抱える。地蔵は口を大きく開けたユニークな表情が印象的で、交通安全とラグビーバージョンがある。

 

 製作は、彫刻刀で作った原型を3Dスキャンに読み込み、データ化。光造形加工で同じものを複数立体化し、塗装や組み立ては手作業で行う。高価な金型を導入すると千、万単位の製作販売が必須で、売れ残りのリスクを負うが、この方法だと顧客が求める必要数だけを短期間に製作することが可能。「ちょっと欲しいものをすぐ作れる」メリットがあるという。

 

 今回の企画は、県と大観音が観光振興を目指し、木製のミニチュア観音像製作を同社に依頼したのが発端。同社からより親しみやすいデフォルメ観音の製作を逆提案し、構想から約2カ月で試験販売にこぎつけた。

 

新商品をお披露目する佐々木社長(左)と山崎さん

新商品をお披露目する佐々木社長(左)と山崎さん

 

 企画・製作担当の山崎誠喜さん(56)はデザインも手がけ、「こだわりは見る人を和ませる目と口の表情。当面はイベントなどで販売し、集客にも貢献できれば」と期待。普段は企業の試作品製作が主で、一般の人が製品を目にする機会はないことから、「当社の技術を広くアピールできる。お客さまと直接触れ合い、意見を聞けるのも貴重」と喜ぶ。

 

 同社は1991年創業。27歳で古里大槌に戻り、会社を立ち上げた佐々木社長(54)は「自分たちの設備、技術で『いつか自社製品を』という思いは常々あった」と夢実現の第一歩を歓迎。「子どもの絵でもご当地キャラクターでも臨機応変に対応可能なのがわれわれの強み。この商品を見かけた人が『こういうものを作れないか』と声を掛けてくれたらうれしい」と話した。

 

 各商品は、1個1200円(税込み)で販売。次回は1月12、13日にイオンタウン釜石で開かれるイベント「新春!家族で楽しむまちなか遊び」で販売予定。

 

(復興釜石新聞 2019年1月9日発行 第755号より)

 

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ボールを持ち果敢に突進する小野航大主将。勝利につながるトライも挙げた

釜石猛攻 残留決定、中部電力に41ー7〜小野主将 トライでチームけん引、来季のTL昇格挑戦確保

ボールを持ち果敢に突進する小野航大主将。勝利につながるトライも挙げた

ボールを持ち果敢に突進する小野航大主将。勝利につながるトライも挙げた

 

 ラグビーのトップチャレンジ(TC)リーグと下部地域リーグとの入れ替え戦が4日、釜石市の鵜住居復興スタジアムで行われ、釜石シーウェイブス(SW)は中部電力に41―7(前半15―7)で大勝し、リーグ残留を決めた。入れ替え戦まで追い込まれた釜石SWの桜庭吉彦ゼネラルマネジャー兼監督は「来季もTCリーグで戦える」とホッとした表情。ラグビーW杯イヤーの来季に持ち越されたトップリーグ(TL)昇格へ「格上のチームにも結果を残せるよう強化していきたい」と前を向いた。

 

 冷たい浜風が吹き荒れる復興スタジアム。スタンドで打ち振られる大漁旗に向かい釜石フィフティーンが勝利の雄たけびを上げた。

 

 「絶対負けられない試合。いい集中力で、いい試合をしてくれた」。来季のTL昇格挑戦権を確保した桜庭監督の顔は思わずほころんだ。

 

 TCリーグ7位の釜石と3地域チャレンジマッチ2位の中部電力。入れ替え戦は独特の緊張感が漂った。結果的には大きな点差となったが、決して楽な試合展開ではなかった。

 

 前半、風下に回った釜石は手堅くボールをつなぎ、パワープレーで前進。ゴール前のスクラムからプロップのホラニ龍シオアペラトゥーが先制トライを奪う。さらにFW陣がモールを押し込み、2トライを加えた。

 

前半、先制トライを決めるホラ二

前半、先制トライを決めるホラ二

 

 後半はバックス陣が奮闘。WTB小野航大主将がタッチライン沿いを粘ってトライを決めると、CTB菅原祐輝、SH南篤志が同じような展開から連続トライ。ロックのコーリー・トーマスが今季チーム最多タイとなる7トライ目を挙げ、突き放した。

 

 「我慢の前半が後半につながった」と桜庭監督。「前半はコイントスであえて風下を選んだ」と小野主将。「自陣からでも腹をくくって攻めるぞ」という積極果敢な思いを共有し、選手が一つになって前へ進んだ。自らのトライで勝利への流れを引き寄せ、主将としての意地を示した。

 

 小野主将は「シンプルに力が足りていなかった」と今季を振り返り、「来季こそTL昇格を」と誓った。

 

大一番で躍動 SH 南篤志

 

相手の隙を突いて突進するSH南篤志

相手の隙を突いて突進するSH南篤志

 

 リーグ残留が懸る大一番で、SH南篤志が躍動した。風下に立った前半から隙を突いて再三敵陣に攻め込み、相手をほんろう。FW陣の推進力を引き出した。

 

 風上に回った後半15分には、敵陣10メートルで得た反則からそのままボールを持って走り出し、一気にゴールラインを駆け抜けた。ゴールも決まって34―7。残留を決定付けるトライとなった。

 

 年末年始も練習を休まず、入れ替え戦に備えて臨んだ。「(中部電力に)下から上がる勢いを感じ、メンタル的に厳しいものがあったが、やるべきことはできた」と胸を張った。

 

(復興釜石新聞 2019年1月9日発行 第755号より)

 

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広報かまいし2019年1月15日号(No.1704)

広報かまいし2019年1月15日号(No.1704)

広報かまいし2019年1月15日号(No.1704)

 

広報かまいし2019年1月15日号(No.1704)

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【表紙】3拠点をつなぐ ミッフィーストリート
【P2~3】間もなく税の申告です
【P4~5】三陸鉄道リアス線全線開通イベント(3月23日他)/JR山田線宮古駅~釜石駅間の試運転開始/「鉄の週間」各種イベントを開催しました/復興住宅・市営(復興)住宅・市営ビル(住宅)の入居者募集/相続登記の登録免許税の免除
【P6~9】まちのお知らせ/保健だより
【P10~11】まちの話題
【P12】やっぺし!RWC2019TM ミニ通信

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:http://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/koho/backnumber/detail/1225050_2596.html
釜石市

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釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
第9回全国虎舞フェスティバル

第9回全国虎舞フェスティバル

第9回全国虎舞フェスティバル

 

全国虎舞フェスティバルは今年で第9回目を迎えます。市内外の虎舞をお楽しみください。

 

日時

平成31年2月10日(日)9時30分開場、10時開演

場所

釜石市民ホールTETTO

釜石高校による学習発表について

第12回全国高校生歴史フォーラムにおいて、優秀賞および知事賞を受賞した釜石高校のSSH地歴公民(高橋ゼミ)のみなさんによる「南部藩の虎舞の起源を探る~虎舞はどこで生まれ、どのように広まっていったのか~」を発表していただきます。

出演団体 ※出演順は決まり次第掲載します

本ページは1/10時点のものです。最新の方法は、転載元の釜石市の詳細ページをご確認ください。

 
◆県外
古美津虎舞(愛媛県松山市)、日ケ久保虎舞(青森県上北郡おいらせ町)、長者山麓八戸虎舞(青森県八戸市)
◆県内
向川原虎舞(大槌町)
◆市内
尾崎青友会、錦町青年会、只越虎舞、平田青虎会、白浜虎舞好友会、箱崎虎舞保存会、かまいしこども園

主催

幸せ出ずる国いわて実行委員会、(一社)釜石観光物産協会、釜石市

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釜石市 産業振興部 商業観光課
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キャンドルの明かりを掲げ、ラグビーW杯イヤーへカウントダウン

W杯イヤーへカウントダウン〜鵜住居スタジアムで年越し

キャンドルの明かりを掲げ、ラグビーW杯イヤーへカウントダウン

キャンドルの明かりを掲げ、ラグビーW杯イヤーへカウントダウン

 

 2019年はラグビーワールドカップ(W杯)日本大会開催イヤー。9、10月に2試合が行われる釜石鵜住居復興スタジアムでは大みそか、W杯イヤーに向けて年越しのカウントダウンイベントが行われた。子どもからお年寄りまで、県内外から約150人が参加。ライトアップされたスタジアムに、それぞれ手に持ったキャンドルの明かりを掲げ、「W杯を成功させよう」と声を合わせた。

 

 メインスタンドの大屋根に設置されたスクリーンにラグビーW杯日本大会のPR映像が映し出された。年越しの時間が迫るとスクリーンに丸い時計が浮かび上がり、進む秒針に合わせ、スタンドを埋めた人たちから「10、9、8、7……」とカウントダウンの声が上がった。

 

 仙台市から駆け付けた前田茂さん(68)は中学まで釜石で学び、大学卒業後は商社マンとして世界を駆け回った。大町にあった実家の文房具店は、今はないが、ふるさと釜石への思いは年を経るごとに高まる。鵜住居スタジアムにも何度も足を運んでいるという。カウントダウンには、「いい時代の釜石を知っている。人口は減ったが、W杯をきっかけに、震災前より、もっといい釜石になってほしい」と願いを込めた。

 

 震災で家と仕事を失い、やっと昨年、只越町に再建を果たした三上雅弘さん(57)は「こんな日が来るとは、夢のよう」。連れ立ってスタジアムに足を運んだ妻真江子さん(55)と手を取り合って喜んだ。

 

 石川県珠洲市から駆け付けた釜石応援ふるさと大使、浅田久美さん(55)はウエートリフティング女子世界選手権の銀メダリスト。「ラグビーW杯をここでやることに意味がある。きっと、子どもたちの大きな力になる」と期待を込めた。

 

(復興釜石新聞 2019年1月5日発行 第754号より)

 

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テレビ中継も入り、にぎやかな年越しとなった鵜住神社

NHK「ゆく年くる年」生中継、釜石復興 全国発信〜鵜住神社 震災以降最多の初詣客

テレビ中継も入り、にぎやかな年越しとなった鵜住神社

テレビ中継も入り、にぎやかな年越しとなった鵜住神社

 

 2019年、ラグビーワールドカップ(W杯)の開催、三陸鉄道リアス線、東北横断道釜石―花巻間全線開通など、震災復興の完遂へ重要な局面を迎える釜石市。輝く未来への第一歩となる新年の幕明けに、まちは大きな期待感に包まれた。正月3が日の市内は天候にも恵まれ、初詣や初売りなどに出かける人の動きも活発化。各所でにぎわいが続いた。

 

 大みそか深夜、鵜住居町の鵜住神社(花輪宗嗣宮司)には、震災以降最多の初詣客が訪れた。この日は、午後11時45分から放送のNHKの年越し番組「ゆく年くる年」で、同神社と釜石鵜住居復興スタジアムからの生中継があり、新年初の舞を奉納する鵜住居虎舞の様子が全国放映された。放送では、被災から立ち上がってきた同虎舞の歩みや神社周辺の復興状況などが伝えられた。

 

 放送を目当てに集まった地元住民らで境内は大にぎわい。中継が終わると、本殿の前に参拝客の列が連なった。参道では、神社総代会が準備した肉汁や甘酒が振る舞われ、新年のあいさつを交わす家族連れらが笑顔を広げた。

 

大勢の参拝客が並んだ境内=午前0時20分ごろ

大勢の参拝客が並んだ境内=午前0時20分ごろ

 

 同町川目の小澤修さん(69)は、帰省した娘家族ら親族11人でお参り。「昨年は病気をしたが、今年はきちっと治して健康に過ごせれば」と願い、ラグビーW杯や三鉄開通で変わる鵜住居駅周辺を中心としたまちの再興に期待を込めた。

 

 鵜住居地区復興まちづくり協議会の会長代行を務める佐々木憲一郎さん(51)は「宅地の引き渡しもほぼ終わり、今年は“個々の復興”がキーワード。自宅再建が進み、駅前の祈りのパークが完成したら、まち開きも考えていきたい」とし、次のステップへの移行を見据えた。

 

 同虎舞を伝承する鵜住居青年会の小原正人会長(31)は「W杯というめでたいことで、小さな町が全国的に注目されるのはうれしい」と番組出演を喜び、「先輩たちがつなぎ、震災に負けることなく残った虎舞。これからも絶やすことなく伝え、住民に元気を与えられれば」と思いを新たにした。

 

 同神社は一昨年までに、被災したみこしや鳥居の再建を完了。昨年末には神社周辺の宅地造成や道路整備も終わり、一般家屋の新築工事が進む。花輪宮司は「家も建ち始め、復興への道のりもあと少し。神社は神様と氏子がいて成り立つもの。住民が戻り、鵜住居全体が落ち着いた時こそが、神社全ての復興と言えるのではないか」と話し、まちの未来へ希望を託した。

 

(復興釜石新聞 2019年1月5日発行 第754号より)

 

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巨大壁画デザインに製作意欲を高める児童生徒

スタジアムをアートで彩る、市内小中学校のリーダー〜ラグビーW杯成功へ絆は強く、「ありがとう」の思いを発信

巨大壁画デザインに製作意欲を高める児童生徒

巨大壁画デザインに製作意欲を高める児童生徒

 

 釜石市内の小中学校の児童・生徒会リーダーで構成する「かまいし絆会議」(市教育委員会主催)の本年度2回目の会合が26日、釜石中(川崎一弘校長)で開かれた。2019年ラグビーワールドカップ(W杯)開催にどんな協力ができるか、昨年から子どもたちの視点で話し合いを進め、PRと盛り上げのため壁画と歌、映像の製作を決定。この日の会合では壁画デザインと歌がお披露目され、今後各学校で取り組む作業を確認した。

 

 同会議は昨年8月に発足し、W杯に向け市内の学校共通での取り組みを考えてきた。今年の1回目の会合で試合会場となる鵜住居町のスタジアムにホタテの貝殻を使ったモザイクアートを製作すること、「ありがとう」の気持ちを込めた歌を作ることを決め、モチーフにしたい絵や歌詞にのせたい言葉について意見交換。多くの人が関わることを目的に、各学校からもモチーフや言葉を募集した。

 

 子どもたちの思いを散りばめた壁画は、大漁旗がモチーフ。郷土芸能の虎舞、未来に向けて進んでいくSL銀河、まちを見守る釜石大観音などをデザインし、ありがとうの文字と「キズナ」との隠れ文字も入れる。

 

 大きさは縦約2・5メートル、横12メートル。赤や白、青、黄など12色で色付けしたホタテの貝殻約5千枚を使う予定。

 

 歌のタイトルは「ありがとうの手紙 ♯Thank You From KAMAISHI」。1番の歌詞は世界中から支援してくれた人たち、2番は友人、3番は家族、そしてみんなに伝えたい思いを集約した。

 

 この日は、市内14校のリーダー約30人が参加した。色付け作業と歌の練習を行い、3学期に各学校で取り組みを進める手順を確認。佐々木心響(しおん)さん(釜石東中2年)は「色付け作業は楽しい。歌は少し難しいが、釜石の小中学生みんなで取り組むことができるいい機会なので、楽しみながら進めたい」と話した。

 

 壁画専門部会リーダーの佐々木翔大君(釜石中2年)は「地元で開催されるW杯を楽しみにしている。ホタテを使ったアートは正直驚いたが、仕上がりを想像するとわくわくする。感謝の思いを込めた作品をみんなで作り上げ、見た人に子どもたちの頑張りや未来に進んでいることを感じてもらえたら」と意気込んだ。

 

 同会議は、W杯釜石開催実行委員会が募集する独自ボランティア「いわて・かまいしラグビー応援団」にも応募。この日は同実行委副会長の山崎秀樹副市長が受付書を持参し、「みんなの取り組みは心強い。大きな力になる。世界中から訪れる方を感謝の気持ち、温かいおもてなしの心を持って迎え、一緒にW杯の成功に向け頑張ろう」と激励した。

 

 実行委によると、応援団には20日時点で、県内外の59グループから応募がある。

 

(復興釜石新聞 2018年12月29日発行 第753号より)

 

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改築工事を終え、供用開始となった五葉山の石楠花荘

五葉山「石楠花荘」改築工事完了、供用開始〜立派な避難小屋に喜ぶ声

改築工事を終え、供用開始となった五葉山の石楠花荘

改築工事を終え、供用開始となった五葉山の石楠花荘

 

 釜石、大船渡、住田の2市1町にまたがる五葉山(1351メートル)の避難小屋「石楠花(しゃくなげ)荘」の改築工事が完了し、21日から供用開始された。小屋と併せてトイレも一部改修。27日に釜石市役所で開かれた五葉山自然保護協議会(会長・野田武則釜石市長)の本年度第2回総会で報告され、出席者らは「やっとここまで来た」と、木の温かみのある新しい建物が多くの登山者に快適に利用されることを期待した。 

 

小屋を管理する五葉山自然保護協議会の総会

小屋を管理する五葉山自然保護協議会の総会

 

 事務局によると、新しい小屋は旧施設の基礎となっているコンクリート部分をそのまま生かし、上部に木造平屋の建物を整備。床面積は53平方メートルで、規模や構造は旧施設とほぼ同じ。50人程度を収容できる。

 

 トイレには、新たに洋式を設置。扉の補修なども行った。総事業費は約6400万円で2市1町が負担。加えて、五葉山石楠花荘改修促進協議会が募金活動で集めた寄付金300万円も生かされた。

 

 冬季期間も小屋には自由に入れるが、トイレは配管の凍結により使用できないため、現在は閉鎖している。来年4月29日に予定する山開きの際に、現地で見学会を開催する。

 

 石楠花荘の旧施設は1988年に整備。改修を重ねてきたが老朽化が進み、地元の山岳関係者らから建て替えを願う声が上がっていた。これを受け、自然保護協が昨年度、小屋の改築を決定。7月から工事を進めてきた。

 

 総会には野田釜石市長、戸田公明大船渡市長ら関係者約20人が出席。実際に新しい小屋を利用した釜石市の自然保護監理員から「日本一立派な避難小屋。快適に過ごせた」と喜ぶ声が聞かれた。一方でトイレや雨水管などの設置場所の変更や、消火器など防火設備の配置などの要望もあった。

 

 野田市長は「協力に感謝。今後の利活用も共に手を携え、事業を行っていきたい」と述べた。

 

(復興釜石新聞 2018年12月29日発行 第753号より)

 

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