CINEPIT映画上映会「終わった人」

CINEPIT映画上映会「終わった人」

CINEPIT映画上映会「終わった人」

 

内館牧⼦の同名ベストセラーを舘ひろし主演で映画化した人情喜劇。定年を迎えた男のまだまだ終われない人生の奮闘記ががCINEPITに登場です。255インチの大画面スクリーンと高音質サウンドで、話題の映画をぜひお楽しみください。

 

 

上映日時

2018年12月2日(日)
①10:30〜 ②14:00〜
※入場受付は30分前からとなります

入場料金

大人1,000円 高校生以下500円 未就学児無料

会場

チームスマイル・釜石PIT(釜石情報交流センター内)
全席自由 90席

主催

CINEPIT運営委員会
(釜石まちづくり株式会社、一般社団法人チームスマイル、釜石市、釜石シネクラブ、みやこ映画生協)

お問い合わせ

釜石まちづくり株式会社 TEL 0193-22-3607
作品に関して:シネマリーン TEL 0193-64-5588

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

釜石鵜住居復興スタジアムで草取りをする弘前実業高生

弘前実業高校「被災地の力になれたら」〜ラグビー応援団、鵜住居スタジアムで清掃活動

釜石鵜住居復興スタジアムで草取りをする弘前実業高生

釜石鵜住居復興スタジアムで草取りをする弘前実業高生

 

 来年のラグビーワールドカップ(W杯)釜石開催の準備を後押ししようと、青森県弘前市の弘前実業高(福士広司校長、生徒840人)は22日、会場となる釜石市鵜住居町のスタジアムで草取りなどの清掃活動を行った。

 

 同高農業経営科の3年生約40人が活動。篠崎唯太君は「東北の仲間として少しでも助けになれば。大きな大会がこんな近くで開かれるのは珍しく、力になれたらうれしい。震災被災地の復興への意思を強く感じてもらえる大会になるといい」と作業に取り組んだ。

 

 震災を受け、同高は地元青年会議所と協力して釜石に桜を植えるという被災地支援活動を実施してきた。今回は学校独自の取り組みとして、1泊2日の日程で来釜。前日には世界遺産「橋野鉄鉱山」の見学や根浜海岸周辺の清掃活動などを行った。

 

 こうした活動は、釜石市や県などでつくるW杯釜石開催実行委員会(会長・達増拓也知事、会長代行・野田武則釜石市長)が募集する独自ボランティア「いわて・かまいしラグビー応援団」の取り組みの一つ。同高では、来年以降も続けたい考えだ。

 

 実行委によると、応援団には20日時点で、県内外の37グループから応募があった。町内会、企業、学校などが、のぼり旗の設置によるPRや花いっぱい運動などを展開。スポーツ大会の開催やビデオメッセージの制作などを予定しているグループもある。

 

 募集は来年11月2日まで継続。国内外から来る選手や観客の「おもてなし」、機運醸成、地域美化、環境整備など「自由な発想による幅広い活動」をしてくれるグループを求めている。2人以上のグループなら、年齢や居住地などを問わず参加可能。個人での申し込みには、活動可能なグループの紹介などで対応する。

 

 実行委では「応援団に参加して、みんなで一緒に大会を盛り上げよう」と呼び掛けている。

 

 問い合わせは市ラグビーW杯2019推進本部事務局(電話0193・27・8420)へ。

 

(復興釜石新聞 2018年11月24日発行 第743号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

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岩手大学管弦楽団 第58回定期演奏会(釜石公演)

岩手大学管弦楽団 第58回定期演奏会(釜石公演)

岩手大学管弦楽団 第58回定期演奏会(釜石公演)

 

岩手大学管弦楽団による定期演奏会が開催されます。
皆様お誘いあわせのうえ、ご来場ください。

 

チラシはこちら 岩手大学管弦楽団定期演奏会チラシ(700 KB pdfファイル)

日時

平成30年12月1日(土) 開場13時30分 開演14時

場所

釜石市民ホールTETTO ホールA

入場

無料(ただし入場整理券が必要です)
※入場整理券は釜石市民ホール、岩手大学釜石キャンパスで配布しています

内容

管弦楽団演奏
交響曲第2番(J.Brahms)
「ニュルンベルグのマイスタージンガー」より第1幕への前奏曲(R.Wagner)
歌劇「ラ・ジョコンダ」より時の踊り(A.Ponchielli)
「天国と地獄」序曲(J.Offtenbach)

主催およびお問い合わせ先

主催:岩手大学
TEL 019-621-6629(地域創生推進課)

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 総合政策課 企画調整係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8413 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:http://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/kanko/matsuri_event/detail/1224144_2438.html
釜石市

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釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
民謡で古里に恩返し、津波で両親犠牲の佐野よりこさん〜震災復興支援チャリティーショー、12月2日釜石で

民謡で古里に恩返し、津波で両親犠牲の佐野よりこさん〜震災復興支援チャリティーショー、12月2日釜石で

古里への感謝を込めて民謡ショーを企画する佐野よりこさん

古里への感謝を込めて民謡ショーを企画する佐野よりこさん

 

 釜石市鵜住居町出身の民謡歌手、佐野よりこさん(48)=盛岡市在住=は20日、小佐野町の特別養護老人ホームアミーガはまゆり(久喜真施設長、長期利用90人、短期利用10人、デイサービス利用25人)を慰問し、歌や踊りで高齢者らを癒やした。東日本大震災で両親を亡くした佐野さんは、ショックで声を出せない時期もあったというが、地元の声に背中を押されて活動を再開。「恩返しをしたい」と思いを込めて歌声を届けている。そんな佐野さんが企画する震災復興支援チャリティーショー「笑福! 民謡(うた)と踊りの祭典」(一般社団法人清流会主催)が12月2日、大町の市民ホールTETTOで開かれる。

 

 「一足先に歌っこ届けにきたよ」。慰問では、「南部俵積み唄」「涙そうそう」など民謡、歌謡曲を織り交ぜて披露。三味線の弾き語りでは「釜石浜唄」を、しっとりと聴かせた。

 

 佐野さんは3歳で民謡を習い始めると、めきめきと実力を付け、中学時代には釜石の民謡大会で史上最年少優勝。「南部牛追唄」「外山節」など数々の全国大会で日本一となるなど活躍している。一昨年には第56回郷土民謡民舞全国大会で最高賞の民謡グランプリ大賞に輝き、内閣総理大臣賞を受けている。

 

 震災の津波で実家が流され、父祐三さん(当時73)、母マサエさん(同74)も奪われた。失った衝撃で歌えない日が続いた。そんな中、聞こえてきたのは、地元の被災者の「よりこちゃんの歌が聴きたい」という声。古里の声に押され活動を再開してからは、県内の民謡仲間らと被災地を回る活動にも参加している。

 

 「育て、かわいがってもらった古里に恩返ししたい」と考えていた佐野さん。待望の市民ホールが完成し、「私には民謡しかない。古里の舞台で、歌で思いを伝えたい」と、自分なりの恩返しの場となるショーを企画した。

 

 ショーには佐野さんのほか、民謡の吉田やす子さん、北條真由美さん、舞踊の井上ひとみさん、吉田成美さんら県内の若手メンバーが出演。お笑いパフォーマーの石黒サンペイさんによるステージもある。菊池信夫さん、山崎隆男さん、漆原栄美子さん、細川艶柳華さんが特別出演。「桜舞太鼓」「おおつち一心会」も協力する。

 

 午後0時半開演。全自由席で大人1500円(当日2千円)、高校生以下800円(同1千円)。収益の一部を釜石の復興支援金として寄付する。

 

 慰問で、利用者らは曲が始まると自然と口ずさみ、手拍子を合わせる。佐野さんは「民謡は生活に根ざしたもの。自然と体が反応する」と歌の力を実感。恩返しはもちろん、「地域住民の集いの場となり、世代間交流につながれば。師走のTETTOで笑って楽しんで、笑顔で新しい年を迎えてほしい」と願っている。

 

 問い合わせは佐野よりこ民謡チャリティーショー事務局(電話019・651・8886)へ。

 

(復興釜石新聞 2018年11月24日発行 第743号より)

復興釜石新聞

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問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

入館者100万人目となった深谷さん夫妻(左)

鉄の歴史館100万人達成、東海市の深谷さん〜「鉄のまち」の発信拠点、開館から33年

入館者100万人目となった深谷さん夫妻(左)

入館者100万人目となった深谷さん夫妻(左)

 

 釜石市大平町の市立鉄の歴史館(佐々木育男館長)の入館者が16日、100万人を達成し、記念セレモニーが行われた。1985年7月に開館し、近代製鉄発祥の地・釜石の歴史と価値を発信する拠点として親しまれ、33年で大台に到達した。

 

 100万人目となったのは、釜石の姉妹都市・愛知県東海市の市民ツアーで訪れた深谷鈴子さん(72)。セレモニーでは、夫の守行さん(75)とくす玉を割って節目を祝った。

 

 野田武則市長がオリジナルピンバッジや地酒「浜千鳥」などを贈呈。ツアー参加者約20人にも記念のクリアファイルなどをプレゼントした。
 深谷さんは「突然でびっくり。大切な場に立ち会えて光栄」と感激。釜石を訪れるのは初めてで、「その土地の文化に触れられるのが旅の楽しみ。釜石は鉄つながりで身近に感じられる。いい思い出をもらった」と笑顔を広げた。

 

大台到達を東海市民も喜んだ

大台到達を東海市民も喜んだ

 

 鉄に関わる資料を数多く展示する同館は、1994年に大規模な改修工事を行って再オープンし、近代製鉄発祥150周年に合わせ2007年に1階の展示パネルをリニューアル。世界遺産登録を機に16年には建物自体の改修やシアター映像の内容を新調、17年に2階の展示パネルを新たにした。

 

 来館者は開館翌年の6万8800人余りをピークに、毎年2万人前後で推移。東日本大震災後は1万2千人前後となっていたが、「橋野鉄鉱山」が世界遺産に登録された2015年度は1万8千人余りと伸びた。

 

 今年度は、例年を若干上回るペース。佐々木館長は「鉄のまち釜石を発信する重要拠点。展示物の整理、見直しを図って新しいものを見せ続け、利用者の増加につなげたい」と気持ちを新たにした。

 

 同館では100万人達成を記念し、特製クリアファイルを5千枚作製、入館者に配布している。「鉄の記念日(12月1日)」特別企画として、23日から同館2階会議室で「高任再考」展を開催。未展示の収蔵資料などを紹介し、大島高任の偉業をひも解く。来年1月7日まで。

 

 開館時間は午前9時~午後5時(入館は同4時まで)。入館料は大人500円、高校生300円、小中学生150円。毎週火曜日と年末年始(12月29日―1月3日)は休館。問い合わせは同館(電話0193・24・2211)へ。

 

(復興釜石新聞 2018年11月21日発行 第742号より)

 

復興釜石新聞

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釜石シーウェイブスRFC選手紹介 第14弾『佐々木 拓磨選手』

釜石シーウェイブスRFC選手紹介 第14弾『佐々木 拓磨選手』

釜石シーウェイブスRFC選手紹介 第14弾『佐々木 拓磨選手』

佐々木 拓磨(ささき たくま)選手(所属先:釜石市立小佐野小学校 教諭)プロフィール 
2017年加入/1985.9.24生(33歳)/173㎝/90㎏/岩手県遠野市出身/釜石南高校→山形大学卒
 
●ラグビーを始めたきっかけ:高校の隣でSWが練習していた。当時は野球部に所属し、冬の練習はラグビー部と室内練習場で一緒にしていた。大学に入って声を掛けられた。
●ポジションの遍歴:LO→CTB→No8→FL
●ニックネーム:センセイ
●趣味:競馬観戦(馬券は購入しません。馬が好きなので馬を観に行きます)
●好きな食べ物:ジンギスカン
●釜石のオススメ:鹿踊り
●出身地のオススメ:遠野物語
●試合前のルーティン:特になし
●ストロングポイント:愚直にプレーすること。
●サポーター、ファンへメッセージ:残りの試合も“ONE TEAM”で勝てるように頑張ります。応援よろしくお願いします。
(取材日:2018年10月11日)

 

釜石南高校では野球部に所属

 

佐々木 拓磨選手

 

ーー入団のきっかけを教えてください。

 

佐々木選手:

大学卒業後、小学校の先生として岩手に戻って来ました。
最初の赴任地は水沢で、そこで『奥州アテルイブレーブス』というラグビークラブに所属していました。その時に初めて“岩手県選抜”のメンバーに選ばれ、北上に転任して『北上矢巾ブレイズラガー』に所属した時も選んで頂きました。
岩手県選抜のメンバーにはもちろんSWの選手もいて、一緒に国体(和歌山等)にも出場したので、桜庭さんや選手とはそういう機会を通して知り合う事が出来ました。
 
SWとは元々そんなつながりがあったわけですが、入団する事が出来たのは、釜石への赴任が大きな理由です。北上では子供たちにタグラグビーを教える活動をしていたので、釜石でのラグビーの普及活動を進めて行くという面でも、自分が釜石に赴任出来たのかなと思います。

 

佐々木 拓磨選手

 

ーー釜石南高校(現・釜石高校)時代は、ラグビー部ではなくて野球部に所属されていたんですね!その時のSWの印象とか、釜石でのラグビーの思い出は?

 

佐々木選手:

そうですね、冬に野球部の室内練習場で練習していると、脇の道路をSWの選手が走っていたりして、「体が大きくてすごいな!」って思いながら見ていましたね!
そして、新日鐵ラグビー部の7連覇の事を知ったのも高校の時でした!
 
冬の室内練習場ではラグビー部と一緒に練習する日があって、なぜかコンタクト(体を当てる)練習とかを一緒にやっていたんですよね。その時に、「何か楽しいな!」って感じた事を覚えています。
 
その後、大学に入ってから、友達に「ラグビーやらないか?」と声を掛けられて、「じゃあ、やってみようかな」っていう感じでラグビーを始めたんですけど、今振り返ると、釜石でのそういう経験があったから、誘いもすんなり受け入れる事が出来たのかなって思います。

 

仕事ばかりじゃ息が詰まるから、ラグビーやろうぜ!

 

佐々木 拓磨選手

 

ーー実際、ラグビーをやってみてどうだったんですか?

 

佐々木選手:

まず、人にぶつかって良いスポーツというのが新鮮でした!他のスポーツはぶつかったら反則というルールが多い中で、ラグビーは人にぶつかった方が「良いタックルだ!」って褒められるというか(笑)。
それが最初の印象で、そこからどんどん楽しくなって行きましたね。

 

ーーそして、先ほどのお話にあったように、大学卒業後もクラブチームでラグビーを続けていらしたんですね?

 

佐々木選手:

最初の1年は、仕事は慣れない事ばかりですし、研修なども多くて忙しいので、ラグビーは出来ないかな・・・と思っていたんです。でも、ちょうどその時に大学の先輩が近くに住んでいて、「仕事ばかりじゃ息が詰まるから、ラグビーやろうぜ!」と、わざわざ家まで誘いに来てくれたんです。
それで、「そこまで言ってくれるならちょっとやってみようかな」と思い始めて、やり始めたらそこからどんどんとやりたくなってきた!という感じでしたね。

 

ーーSWに入団して。

 

佐々木選手:

今までやってきたチームとはやっぱりレベルが違うというか、練習量もそうですし、戦術やスキルなど、レベルの高い環境でラグビーをさせてもらっています。
すごい経歴の選手、若くて元気な選手、外国人も多いですし、様々なメンバーから日々刺激をもらっていて、いつも勉強ですね!近くで良いプレーも観る事が出来ますし、モチベーションが自然と上がります!
 
同じポジションの選手どうしはロッカーも近いんですが、まだまだわからないことが多いので疑問に思った事を聞くと、みんな教えてくれます。特に佐伯さんは、すごく親切に丁寧に教えてくれて、本当に助かります!

 

子供たちは嬉しいと思ってくれているようです

 

佐々木 拓磨選手

 

ーー釜石市立小佐野小学校の先生。しかも、担任をもっていらっしゃるんですよね!何年生を受け持っているんですか?

 

佐々木選手:

4年2組(23人)を受け持っています。
学校の業務は、オフの日には出来るだけ頑張って進めるようにしていますし、何より周りの先生方に支えていただいてやっています!

 

ーー釜石での試合には教え子も観戦に来ていますよね。先生がラグビー選手。子ども達はどう捉えているんでしょう?

 

佐々木選手:

たぶん、嬉しいと思ってくれているようです!
 
8月19日の鵜住居復興スタジアムこけら落とし試合(ヤマハ戦)の時には、市内の中学生が見に来ていたと思うのですが、その中に直接受け持った児童ではないのですが、タグラグビーを教えた事がある子供たちとその父兄の方々も来ていて、「知っている先生が出場していて嬉しかったです!」と声を掛けて頂きました。
 
それから夏休み明けの学校では、「試合観ました!」「活躍している所を見られて嬉しかったです!ありがとうございました!」などと子供たちが言ってくれました。
普段わりと元気な(少しやんちゃな)子たちも、わざわざ近寄って来てそういう感想を言ってくれたりしたので、すごく嬉しかったですね!

 

ーーラグビーというスポーツに子供たちが触れる事については、先生としてどう感じていますか?

 

佐々木選手:

規律がちゃんとしていないと出来ないし、攻める時も守る時も一枚岩になる、責任を持って止めないといけない等、人任せにしていては出来ないスポーツです。ラグビーから得られる事はたくさんあると思います。
 
そして、やっぱりチームメイトがいるからでしょうね。タグラグビーなどでは、普段よりも一生懸命走ったり、声を出したりという変化を見ていて感じます。そして、ボールと声をみんなで繋いでトライを決めた後は、喜びをみんなで分かち合う。チームでやるスポーツっていいなと、あらためて思います。

 

佐々木 拓磨選手

 

ーー今年、SWのチームメイトの皆さんが、職場見学に行かれていましたね。

 

佐々木選手:

あれは・・・緊張しましたね(笑)。参観日よりも緊張したかもしれないです(笑)。
教室の後ろに大きな選手がズラリと。桜庭さんや松さん(松原FWコーチ)まで・・・。ホント緊張しました!
算数の授業だったのですが、普段から算数には伊藤先生(優駿選手)にも入ってもらっているので、2人でチームメイトに参観して頂きました(笑)。
 
子供達は後ろにいる選手の事が気になって仕方ない様子で、興奮していましたね!なので、僕の様子が普段と少し違う事もわからなかったと思います(笑)。
終わった後はサイン会になり、子供たちはとても楽しかったようです!

 

佐々木 拓磨選手

 

色々な感情がこみ上げてきました

 

ーーリーグ開幕戦(2018年9月9日 対三菱重工相模原 秩父宮ラグビー場)でスタメン出場されました。

 

佐々木選手:

スタメンと知った時は、嬉しいのと、緊張したのと・・・、色々な感情が入り混じっていました。しかも、会場が秩父宮。ラグビー選手として一度はあのフィールドで試合をしたいと思っていましたので、どう言ったらいいのか・・・色々な感情がこみ上げてきました。
 
試合を振り返ると、あまり地に足がついていない感じだったと思います。空回りしていたというか、上手くプレー出来なかったと反省ばかりです。チームでやるべきこと、自分の役割をちゃんと遂行しなくちゃ、という事で頭がいっぱいで、余裕が無かったですね。
 
試合中は歓声が大きくて、ラインアウトのサインの声も聞こえないくらいの感じでした。これまで、そんな大歓声が響く中で試合をした経験が無かったので、釜石への声援が凄いな!って、改めて思いました。
 
応援に来てくれた大学の同級生と試合後に話をしたのですが、「お前、あそこで抜かれてたな」!とか言われたりしつつ(笑)、出場した事をとても喜んでくれました!僕も嬉しかったです!

 

佐々木 拓磨選手

 

ーー加入してシーズンまではどのようにコンディションを上げていったのですか?

 

佐々木選手:

僕は他の選手に比べて経験値が少ないので、とにかくチームでやりたい事が出来るように“自分の役割を果たす”という事を心がけてきました。出来ない事ばかりだったんですけど、一つ一つ出来る事を増やして・・・という感じでした。

 

佐々木 拓磨選手

 

ーー続く、マツダ戦も6番でスタメン出場。ご自分の役割は?

 

佐々木選手:

あの試合は1点差で負けてしまって・・・。今でも、あの時ああすれば良かったとか、あそこでもっと頑張れた!とか反省はあるんですけど、個人的には三菱重工戦よりはプレー参加の回数も増えたと思いますし、動けるようになっていたと思います。でも・・・負けて本当に悔しかったです!
 
試合や練習での自分の役割としては、精いっぱい声を出して、精いっぱい走る!それしか出来ないので、とにかく一生懸命やる、それを一番心がけています。

 

チームの勝利の為に、自分のレベルアップを

 

ーー1stステージもすでに折り返し、残り3試合(インタビュー時)。ここからの戦いについて。

 

佐々木選手:

まず、また試合に出場出来る様に、練習から声を出して、勉強して、自分自身のレベルをもっと上げていきたいです。それがチームの勝利につながると思うので。
 
自分に出来る事を頑張ってやり、チームに良い影響を与えられるような、プラスを生み出せる選手になって行きたいと思います。残り試合、勝利の為に貢献していきたいです。

 

釜石SW 今後の公式戦試合日程

 

トップチャレンジリーグ セカンドステージ Bグループ日程

第2節 12月02日(日) 14:00キックオフ
対戦相手:中国電力(7位)
試合会場:足利総合運動公園陸上競技場

 

第3節 12月08日(土) 14:00キックオフ
対戦相手:マツダ(6位)
試合会場:コカBJIラグビー場

 

全3節終了後、5、6位チームはトップチャレンジリーグ(TCL)に残留、7、8位チームは下部リーグチームとの入れ替え戦に進み、そこで勝利すればTCL残留、敗戦すれば下部リーグへ降格となります。

 

試合詳細については、釜石SW公式サイトでご確認下さい。
http://www.kamaishi-seawaves.com/

先人の知恵を地域づくりに、釜石で嚶鳴フォーラム〜童門さんと高橋さん 近代製鉄の父・大島高任を語る

先人の知恵を地域づくりに、釜石で嚶鳴フォーラム〜童門冬二さんと高橋克彦さん、近代製鉄の父・大島高任を語る

公開フォーラムの会場で舞台に勢ぞろいした嚶鳴協議会加盟市町の代表ら

公開フォーラムの会場で舞台に勢ぞろいした嚶鳴協議会加盟市町の代表ら

 

 先人の知恵や経験から普遍的な人間の英知を再発見し、地域づくりに生かす「嚶鳴(おうめい)フォーラムin釜石」(釜石市、市教育委員会主催、嚶鳴協議会共催)が16、17の両日、釜石市を会場に開かれた。17日は作家の童門冬二さん(91)、高橋克彦さん(71)を講師に招き、市民ホールTETTOで公開フォーラムを実施。歴史小説で有名な2人が、近代製鉄の父・大島高任の生き方や地域の歴史を知る意義を語り、約250人が聞き入った。

 

 童門さんは、大島高任と明治の先人をテーマに講演。高任が釜石で日本初の洋式高炉連続出銑に成功した出発点として、17歳で上京、原書を読み込み蘭学の知識を習得していったことを挙げた。

 

 水戸藩で反射炉による大砲鋳造に成功後、南部藩に戻った高任は、砂鉄より強固な原料を求め、磁鉄鉱の鉱脈がある釜石で洋式高炉の建設に着手する。「地域資源を利用しながら自分の仕事を組み立てていく。これが高任の原点。従来の考え方や慣習を変えなければできなかったこと」と童門さん。高任の改革を「物・仕組み(制度)・心(意識)の3つの壁への挑戦」と表現し、「鉄生産の恩人だけでなく、むしろ日本近代化への新しい日本人を生むための教育者だった」と評価した。

 

 高任の人格にも言及。「徳あれば隣あり」という論語の言葉を引用し、「高任の生涯には隣人(理解、協力者)が多い。徳がオーラ(気)となって発せられると自然と人が集まり、手助けをしてくれる」とし、「私利私欲なく、自然科学で生活を豊かにしようとした。日本人、南部藩士の立場を捨てず、自分がやるべきことに一生懸命だった」と、高任の“徳”を示した。

 

 25年ぶりの釜石訪問という高橋さんは、母親の里帰り出産により釜石で生まれたことを明かし、東北を舞台にした小説を書くようになったきっかけなどを話した。「物書きになっていなければ、岩手や東北に全く興味を持たなかった」と高橋さん。上京した学生時代は方言がコンプレックスで、東北生まれに誇りを感じられなかったという。契機は作家になって約3年後。取材に訪れた京都の山中で高齢女性から土地の歴史を聞き、「一番大事なのは自分の住む土地に自信、愛着を持つこと」と気付かされた。

 

 後に、自分が生まれ育ったまちをテーマに書いた短編連作「緋い記憶」が直木賞を受賞。以来、長編にも幅を広げ、NHK大河ドラマ(炎立つ、時宗)の原作を執筆するまでになった。高橋さんは「東北の歴史資料はほとんど残されていないが、口伝という形で伝えられてきた隠された歴史がある。それを発掘するのも必要」と使命感をのぞかせた。

 

高橋さん(左)と童門さん

高橋さん(左)と童門さん

 

 この日は2人の対談も。著書は600冊以上、70歳を過ぎてからも120~30冊もの書籍を出している童門さんに、高橋さんが気力の源を尋ねると、「食事に気を使っているが、休肝日は無い。嫌なことは忘れる。人をとがめない。心穏やかに、前向きに」との答えが。童門さんは東京都庁に30年勤務後、作家活動に専念。1999年には「勲三等瑞宝章」を受章している。

 

(復興釜石新聞 2018年11月21日発行 第742号より)

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第41回「かまいしの第九演奏会」

第41回「かまいしの第九演奏会」

日時

2018年12月9日(日)13時30分開演(12時30分開場)

会場

釜石市民ホールTETTO ホールA

入場料

一般前売り/1,500円(当日/1,800円)、高校生以下/500円
※11月15日号の広報かまいしでは高校生以下800円と掲載されていますが、正しくは500円です。お詫びしてここに訂正いたします。
 
前売りチケット取扱い場所 釜石市民ホールTETTO、イオンスーパーセンター釜石店、シーサイドタウンマスト

主催

「かまいし第九」実行委員会

後援

釜石市、釜石市教育委員会ほか

お問い合わせ

「かまいし第九」実行委員会/TEL 0193-23-8047

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 市民生活部 生涯学習文化スポーツ課 芸術・文化係
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町15番2号
電話:0193-22-8835 / Fax 0193-22-3633 / メール
元記事:http://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/bunka/detail/1223993_2462.html
釜石市

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第1回 かまいし手しごとマルシェ

第1回 かまいし手しごとマルシェ

第1回 かまいし手しごとマルシェ

 

県内外21人のクラフト作家が自慢の手づくりものを持ち寄ったマルシェです。アクセサリーなどのファッション雑貨などを販売する他、キッチンカーも出店します。

 

手しごとマルシェチラシ(2,387 KB pdfファイル)

日時

平成30年12月1日(土)10時30分~16時30分

場所

釜石市民ホールTETTO

注意事項

公共交通機関をご利用いただくか、お車でお越しの際は、市営大町駐車場をご利用ください。

主催およびお問い合わせ先

主催:株式会社かまいしDMC
TEL:080-2823-1221

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 商業観光課
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切り絵の「迦楼羅」中美展で初入賞、独学の創作 光放つ〜美術集団「サムディ45」黒須さん

切り絵の「迦楼羅」中美展で初入賞、独学の創作 光放つ〜美術集団「サムディ45」黒須さん

入賞作「迦楼羅」

入賞作「迦楼羅」

 

 中央美術協会が東京都美術館で開いた「第70回記念中美展」で、釜石市の美術集団サムディ45に所属する黒須由里江さん(40)の切り絵作品「迦楼羅(カルラ)」が小品部門賞に選ばれた。中美展には2015年から出品し毎回入選していたが、賞を受けるのは今回が初めて。黒須さんは「びっくりしたが、やっときたかという感じ。独学で頑張ってきたが、やってきたことは間違いでなかった。続けてきて本当に良かった」と喜びをかみしめた。

 

 中美展は協会員が作品を出展するほか、油彩画、日本画、水彩画、版画、工芸、水墨画など多様な美術ジャンルで作品を全国から公募。その中から審査を通過した入選・入賞作品も展示する美術展。今回の記念展は10日から16日まで開かれ、黒須さんの作品も会場に展示された。

 

 入賞作品は、インド神話に登場する鳥神「ガルーダ」がモチーフ。題名は、仏教に取り込まれ守護神となった「迦楼羅天」から付けた。サイズは縦約110センチ、横約80センチ。口から金の火を吹き、赤い翼を持つとされる「鳥頭人身有翼」の姿を繊細な技で作り込み、躍動感あふれる独創的な世界観を表現した。

 

 黒須さんは大槌町出身。美術学校を卒業するなど専門的に学んでいないものの、デッサンには自信があったという。「描くだけでは落書きと思われる。形に残したいが、色を塗るのは、学んだ人たちにはかなわない」と、描いた線を際立たせる手段として選んだのが、切り絵。7年ほど前に始め、同じ頃に同集団にも参加した。

 

黒須さん

作者の黒須由里江さん

 

 釜石市内の郵便局に勤める傍ら創作活動に励んでいて、「仕事だけでは得られない、さまざまな人との出会い、体験のできる環境が創造の力になっている。やりがいもある」と黒須さん。展示会で人に見てもらう機会ができたことも、「上達した」との実感につながっている。

 

 全国公募の美術展に応募したのは中美展が初めて。3回の入選で、昨年には会友に推挙された。今回は会友として出品し、念願の初入賞。「テンション、モチベーションが上がる」と満面の笑顔を見せた。

 

 黒須さんの作品づくりの原動力は「今に見てろー」という向上心。この気持ちは変わることはなく、「どこまで勝負できるか。もっと上位の賞を目指す。面白そうな刺激を受けられることにも積極的に挑戦したい」と意欲を高めている。

 

(復興釜石新聞 2018年11月17日発行 第741号より)

 

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震災後の活動を来場者に伝える伊藤さんと会員ら

震災乗り越え 不屈の書作展〜津波で師を失うも奮起、沙舟書院釜石教室

震災後の活動を来場者に伝える伊藤さんと会員ら

震災後の活動を来場者に伝える伊藤さんと会員ら

 

 釜石市小川町の小川ふれあいセンターで活動する沙舟書院釜石教室(伊藤沙舟主宰)の書作展が11、12の両日、大町の市民ホールTETTOで開かれた。東日本大震災で師を失いながらも、新たな指導者のもとで書に打ち込んできた会員らが、7年の歩みの成果を披露。被災を乗り越え、全国展で評価を得るまでになった書人魂で、釜石人の“不撓(ふとう)不屈”の精神を体現した。

 

 同教室の会員は震災前、三陸書人社役員で、鵜住居、小川に2教室を開設していた故・木下溪泉(本名・長壽)さん(創玄書道会学生部審査会員、岩手日報書展理事)に師事。木下さんが津波の犠牲になり、鵜住居教室の会員もほとんどが自宅を失ったが、書へのゆるぎない情熱が被災から立ち上がる原動力となった。

 

 会員らは、木下さんと同門で、陸前高田市で教室を開く伊藤沙舟さん(沙舟書院理事長)に指導を懇願。月1回、釜石に来てもらえることになり、震災から半年後の2011年9月、2教室を集約し、同センターでの稽古を再開した。現在、会員は震災後に入会した2人を合わせ14人。50代から80代までが「近代詩文書」に親しむ。同書は現代詩などを漢字と仮名で表現するスタイルで、美しい日本語を書くことを目的に、昭和に入って生まれたものだという。

 

 展示会には、会員と伊藤さんが33点を出品。北原白秋、島崎藤村、宮澤賢治など著名詩人らの作品が味わいのある書体でよみがえり、来場者の目を楽しませた。

 

 書道歴約20年の前川美流(本名・美智子)さん(80)は津波で、鵜住居町新川原の自宅兼店舗を失った。被災後は夫婦で中妻町のアパートに暮らし、「(書道を)もうやめようかとも思った」が、仲間に誘われ奮起。その後、夫が病弱になり、3年ほど休んだ。苦楽を共にした夫は、地元に戻る願いかなわず一昨年逝去。鵜住居の復興住宅に入居した前川さんは今年4月、教室に復帰した。

 

 「夢中になって書いていると余計なことを考えなくて済む。生活の張り合い、気晴らしにも。できる限り長く続け、元気でいたい」と前川さん。小川での月2回の教室に加え、鵜住居の会員らと地元集会所で週2回の自主活動にも励む。

 

 故・木下さんの下で腕を磨いた会員らは、伊藤さんの指導で、さらに実力を開花。岩手日報展のほか、毎日書道展、国内最大組織「創玄書道会」の書展で入選、入賞するまでに成長した。

 

 自身も震災で夫を亡くした伊藤さんは「被災直後は、私も続けられるかどうか悩んだ。みんな同じような気持ちで前に進んできたのでは。よくここまでやってきた」と万感の7年を代弁。各種書展での会員の躍進に「個々の中で、自分に対する可能性が芽生えてきた。若い会員も先輩たちの背中を見て育っている。これからも地道に精進を重ねていければ」と願った。

 

 会場には2日間で、約300人が訪れ、会員らに称賛の声を寄せた。

 

(復興釜石新聞 2018年11月17日発行 第741号より)

 

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釜石市学校給食センターの完成イメージ図

より安全・安心な給食へ、釜石市学校給食センター着工〜釜石北高の跡地に整備、上中島町から移転新築

釜石市学校給食センターの完成イメージ図

釜石市学校給食センターの完成イメージ図

 

 釜石市学校給食センターの新築工事地鎮祭は9日、鵜住居町の建設地で行われた。上中島町にある現センターの老朽化や、東日本大震災後に仮設校舎敷地内に整備された調理場を集約させるためで、2019年度中の完成、20年4月からの供用開始を予定。アレルギー食専用スペースの確保、災害時の炊き出しなど防災対応も考慮した、より安全で安心な学校給食を提供する施設の整備に向け、関係者は工事の無事を祈った。

 

 現センターは1991年に小学校の完全給食を実施するため供用を開始。震災後は中学生を含めた対応にするため、センターのほかに鵜住居、唐丹地区にも仮設の調理場を設置して市内全小中学校の完全給食を行ってきた。

 

 開設から30年近く経過することによる施設や設備の老朽化、20年7月までとなる施設の賃貸借期間、学校給食衛生管理基準と大量調理施設衛生管理マニュアルに基づく施設整備が必要なことなどから、センターを移転新築することになった。

 

施設の建設予定地

施設の建設予定地

 

 新たなセンターは、旧釜石北高跡地の一部に整備。敷地面積約5265平方メートルの市有地に鉄骨造り一部2階建て、延べ床面積2516平方メートルの施設を建てる。

 

 市内小中学校14校全てを対象に、現在稼働するセンター約2千食と鵜住居の仮設調理場約360食の調理機能を集約した施設となる。新たにアレルギー対応調理室や炊飯設備、施設見学通路、試食会などもできる会議室を設置。太陽光発電、非常用発電設備、災害時の炊き出し対応ができるよう既存の調理器具を活用した防災倉庫も設ける。

 

 工事費は約17億円。日鉄住金テックスエンジ、興和電設、東北水道工事が施工する。

 

くわ入れする野田市長

くわ入れする野田市長

 

 施工者が主催した地鎮祭には、関係者約40人が出席。くわ入れなどの神事を行った後、建築主の野田武則市長が「次代を担う子どもたちの成長を育む施設を無事に完成させてほしい」とあいさつした。

 

(復興釜石新聞 2018年11月14日発行 第740号より)

 

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