釜石シーウェイブスRFC選手紹介 第14弾『佐々木 拓磨選手』

選手紹介2018/11/27


釜石シーウェイブスRFC選手紹介 第14弾『佐々木 拓磨選手』

佐々木 拓磨(ささき たくま)選手(所属先:釜石市立小佐野小学校 教諭)プロフィール 
2017年加入/1985.9.24生(33歳)/173㎝/90㎏/岩手県遠野市出身/釜石南高校→山形大学卒
 
●ラグビーを始めたきっかけ:高校の隣でSWが練習していた。当時は野球部に所属し、冬の練習はラグビー部と室内練習場で一緒にしていた。大学に入って声を掛けられた。
●ポジションの遍歴:LO→CTB→No8→FL
●ニックネーム:センセイ
●趣味:競馬観戦(馬券は購入しません。馬が好きなので馬を観に行きます)
●好きな食べ物:ジンギスカン
●釜石のオススメ:鹿踊り
●出身地のオススメ:遠野物語
●試合前のルーティン:特になし
●ストロングポイント:愚直にプレーすること。
●サポーター、ファンへメッセージ:残りの試合も“ONE TEAM”で勝てるように頑張ります。応援よろしくお願いします。
(取材日:2018年10月11日)

 

釜石南高校では野球部に所属

 

佐々木 拓磨選手

 

ーー入団のきっかけを教えてください。

 

佐々木選手:

大学卒業後、小学校の先生として岩手に戻って来ました。
最初の赴任地は水沢で、そこで『奥州アテルイブレーブス』というラグビークラブに所属していました。その時に初めて“岩手県選抜”のメンバーに選ばれ、北上に転任して『北上矢巾ブレイズラガー』に所属した時も選んで頂きました。
岩手県選抜のメンバーにはもちろんSWの選手もいて、一緒に国体(和歌山等)にも出場したので、桜庭さんや選手とはそういう機会を通して知り合う事が出来ました。
 
SWとは元々そんなつながりがあったわけですが、入団する事が出来たのは、釜石への赴任が大きな理由です。北上では子供たちにタグラグビーを教える活動をしていたので、釜石でのラグビーの普及活動を進めて行くという面でも、自分が釜石に赴任出来たのかなと思います。

 

佐々木 拓磨選手

 

ーー釜石南高校(現・釜石高校)時代は、ラグビー部ではなくて野球部に所属されていたんですね!その時のSWの印象とか、釜石でのラグビーの思い出は?

 

佐々木選手:

そうですね、冬に野球部の室内練習場で練習していると、脇の道路をSWの選手が走っていたりして、「体が大きくてすごいな!」って思いながら見ていましたね!
そして、新日鐵ラグビー部の7連覇の事を知ったのも高校の時でした!
 
冬の室内練習場ではラグビー部と一緒に練習する日があって、なぜかコンタクト(体を当てる)練習とかを一緒にやっていたんですよね。その時に、「何か楽しいな!」って感じた事を覚えています。
 
その後、大学に入ってから、友達に「ラグビーやらないか?」と声を掛けられて、「じゃあ、やってみようかな」っていう感じでラグビーを始めたんですけど、今振り返ると、釜石でのそういう経験があったから、誘いもすんなり受け入れる事が出来たのかなって思います。

 

仕事ばかりじゃ息が詰まるから、ラグビーやろうぜ!

 

佐々木 拓磨選手

 

ーー実際、ラグビーをやってみてどうだったんですか?

 

佐々木選手:

まず、人にぶつかって良いスポーツというのが新鮮でした!他のスポーツはぶつかったら反則というルールが多い中で、ラグビーは人にぶつかった方が「良いタックルだ!」って褒められるというか(笑)。
それが最初の印象で、そこからどんどん楽しくなって行きましたね。

 

ーーそして、先ほどのお話にあったように、大学卒業後もクラブチームでラグビーを続けていらしたんですね?

 

佐々木選手:

最初の1年は、仕事は慣れない事ばかりですし、研修なども多くて忙しいので、ラグビーは出来ないかな・・・と思っていたんです。でも、ちょうどその時に大学の先輩が近くに住んでいて、「仕事ばかりじゃ息が詰まるから、ラグビーやろうぜ!」と、わざわざ家まで誘いに来てくれたんです。
それで、「そこまで言ってくれるならちょっとやってみようかな」と思い始めて、やり始めたらそこからどんどんとやりたくなってきた!という感じでしたね。

 

ーーSWに入団して。

 

佐々木選手:

今までやってきたチームとはやっぱりレベルが違うというか、練習量もそうですし、戦術やスキルなど、レベルの高い環境でラグビーをさせてもらっています。
すごい経歴の選手、若くて元気な選手、外国人も多いですし、様々なメンバーから日々刺激をもらっていて、いつも勉強ですね!近くで良いプレーも観る事が出来ますし、モチベーションが自然と上がります!
 
同じポジションの選手どうしはロッカーも近いんですが、まだまだわからないことが多いので疑問に思った事を聞くと、みんな教えてくれます。特に佐伯さんは、すごく親切に丁寧に教えてくれて、本当に助かります!

 

子供たちは嬉しいと思ってくれているようです

 

佐々木 拓磨選手

 

ーー釜石市立小佐野小学校の先生。しかも、担任をもっていらっしゃるんですよね!何年生を受け持っているんですか?

 

佐々木選手:

4年2組(23人)を受け持っています。
学校の業務は、オフの日には出来るだけ頑張って進めるようにしていますし、何より周りの先生方に支えていただいてやっています!

 

ーー釜石での試合には教え子も観戦に来ていますよね。先生がラグビー選手。子ども達はどう捉えているんでしょう?

 

佐々木選手:

たぶん、嬉しいと思ってくれているようです!
 
8月19日の鵜住居復興スタジアムこけら落とし試合(ヤマハ戦)の時には、市内の中学生が見に来ていたと思うのですが、その中に直接受け持った児童ではないのですが、タグラグビーを教えた事がある子供たちとその父兄の方々も来ていて、「知っている先生が出場していて嬉しかったです!」と声を掛けて頂きました。
 
それから夏休み明けの学校では、「試合観ました!」「活躍している所を見られて嬉しかったです!ありがとうございました!」などと子供たちが言ってくれました。
普段わりと元気な(少しやんちゃな)子たちも、わざわざ近寄って来てそういう感想を言ってくれたりしたので、すごく嬉しかったですね!

 

ーーラグビーというスポーツに子供たちが触れる事については、先生としてどう感じていますか?

 

佐々木選手:

規律がちゃんとしていないと出来ないし、攻める時も守る時も一枚岩になる、責任を持って止めないといけない等、人任せにしていては出来ないスポーツです。ラグビーから得られる事はたくさんあると思います。
 
そして、やっぱりチームメイトがいるからでしょうね。タグラグビーなどでは、普段よりも一生懸命走ったり、声を出したりという変化を見ていて感じます。そして、ボールと声をみんなで繋いでトライを決めた後は、喜びをみんなで分かち合う。チームでやるスポーツっていいなと、あらためて思います。

 

佐々木 拓磨選手

 

ーー今年、SWのチームメイトの皆さんが、職場見学に行かれていましたね。

 

佐々木選手:

あれは・・・緊張しましたね(笑)。参観日よりも緊張したかもしれないです(笑)。
教室の後ろに大きな選手がズラリと。桜庭さんや松さん(松原FWコーチ)まで・・・。ホント緊張しました!
算数の授業だったのですが、普段から算数には伊藤先生(優駿選手)にも入ってもらっているので、2人でチームメイトに参観して頂きました(笑)。
 
子供達は後ろにいる選手の事が気になって仕方ない様子で、興奮していましたね!なので、僕の様子が普段と少し違う事もわからなかったと思います(笑)。
終わった後はサイン会になり、子供たちはとても楽しかったようです!

 

佐々木 拓磨選手

 

色々な感情がこみ上げてきました

 

ーーリーグ開幕戦(2018年9月9日 対三菱重工相模原 秩父宮ラグビー場)でスタメン出場されました。

 

佐々木選手:

スタメンと知った時は、嬉しいのと、緊張したのと・・・、色々な感情が入り混じっていました。しかも、会場が秩父宮。ラグビー選手として一度はあのフィールドで試合をしたいと思っていましたので、どう言ったらいいのか・・・色々な感情がこみ上げてきました。
 
試合を振り返ると、あまり地に足がついていない感じだったと思います。空回りしていたというか、上手くプレー出来なかったと反省ばかりです。チームでやるべきこと、自分の役割をちゃんと遂行しなくちゃ、という事で頭がいっぱいで、余裕が無かったですね。
 
試合中は歓声が大きくて、ラインアウトのサインの声も聞こえないくらいの感じでした。これまで、そんな大歓声が響く中で試合をした経験が無かったので、釜石への声援が凄いな!って、改めて思いました。
 
応援に来てくれた大学の同級生と試合後に話をしたのですが、「お前、あそこで抜かれてたな」!とか言われたりしつつ(笑)、出場した事をとても喜んでくれました!僕も嬉しかったです!

 

佐々木 拓磨選手

 

ーー加入してシーズンまではどのようにコンディションを上げていったのですか?

 

佐々木選手:

僕は他の選手に比べて経験値が少ないので、とにかくチームでやりたい事が出来るように“自分の役割を果たす”という事を心がけてきました。出来ない事ばかりだったんですけど、一つ一つ出来る事を増やして・・・という感じでした。

 

佐々木 拓磨選手

 

ーー続く、マツダ戦も6番でスタメン出場。ご自分の役割は?

 

佐々木選手:

あの試合は1点差で負けてしまって・・・。今でも、あの時ああすれば良かったとか、あそこでもっと頑張れた!とか反省はあるんですけど、個人的には三菱重工戦よりはプレー参加の回数も増えたと思いますし、動けるようになっていたと思います。でも・・・負けて本当に悔しかったです!
 
試合や練習での自分の役割としては、精いっぱい声を出して、精いっぱい走る!それしか出来ないので、とにかく一生懸命やる、それを一番心がけています。

 

チームの勝利の為に、自分のレベルアップを

 

ーー1stステージもすでに折り返し、残り3試合(インタビュー時)。ここからの戦いについて。

 

佐々木選手:

まず、また試合に出場出来る様に、練習から声を出して、勉強して、自分自身のレベルをもっと上げていきたいです。それがチームの勝利につながると思うので。
 
自分に出来る事を頑張ってやり、チームに良い影響を与えられるような、プラスを生み出せる選手になって行きたいと思います。残り試合、勝利の為に貢献していきたいです。

 

釜石SW 今後の公式戦試合日程

 

トップチャレンジリーグ セカンドステージ Bグループ日程

第2節 12月02日(日) 14:00キックオフ
対戦相手:中国電力(7位)
試合会場:足利総合運動公園陸上競技場

 

第3節 12月08日(土) 14:00キックオフ
対戦相手:マツダ(6位)
試合会場:コカBJIラグビー場

 

全3節終了後、5、6位チームはトップチャレンジリーグ(TCL)に残留、7、8位チームは下部リーグチームとの入れ替え戦に進み、そこで勝利すればTCL残留、敗戦すれば下部リーグへ降格となります。

 

試合詳細については、釜石SW公式サイトでご確認下さい。
http://www.kamaishi-seawaves.com/

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