映画『一陽来復 Life Goes On』

映画『一陽来復 Life Goes On』釜石先行特別試写会

映画『一陽来復 Life Goes On』

 

映画『一陽来復 Life Goes On』主要ロケ地である釜石市にて、12月23日(土祝)先行特別試写会の開催が決定いたしました!入場は無料、どなたでもご覧いただけます!(先着自由席・定員100名)

 

また、上映後にはユンミア監督による舞台挨拶も予定しております。この機会にぜひご覧くださいませ。皆様のご来場お待ちしております!

 

映画『一陽来復 Life Goes On』釜石先行特別試写会 チラシ表

映画『一陽来復 Life Goes On』釜石先行特別試写会 チラシ表

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映画『一陽来復 Life Goes On』釜石先行特別試写会 チラシ裏

映画『一陽来復 Life Goes On』釜石先行特別試写会 チラシ裏

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日時

2017年12月23日(土祝)
13:00開場/13:30開演
※映画上映81分、舞台挨拶15分予定

会場

チームスマイル・釜石PIT
(岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター)

料金

入場無料!(事前申込不要)
※先着自由席(定員100名)

主催/お問合せ

平成プロジェクト
TEL:03-3261-3970 / FAX:03-3261-3971

 

映画『一陽来復 Life Goes On』公式サイト|Life Goes On

 

 

釜石シネクラブ

釜石シネクラブ

釜石シネクラブは、映画上映などの文化活動を通じて人と人をつなぎ、釜石の映画文化の再生を目指す市民グループです。
問い合わせ:〒026-0022 釜石市大只越町2-4-4 カリタス釜石内 / TEL 0193-27-0903 / FAX 0193-27-8070 / Facebookページ / メール
CINEPIT WORKSHOP「みんなの上映会をつくろう」

CINEPIT WORKSHOP「みんなの上映会をつくろう」

CINEPIT WORKSHOP「みんなの上映会をつくろう」

 

CINEPIT WORKSHOP「みんなの上映会をつくろう」ワークショップ&上映会

みんなでCINEPITの上映作品を考えて、上映会を運営してみよう!

 

2017年12月23日(土) ワークショップ

●15:30〜16:30
講義:上映会のつくりかた
みやこ映画生協 櫛桁一則氏
2月上映作品選定

2018年2月3日(土) 上映会開催・運営

●11:00〜12:00 上映準備
●13:00〜13:30 受付
●13:30〜選定作品上映
●上映終了後撤収⽚付〜終了

参加費

無料

定員

15名(要申込)

主催

釜石まちづくり株式会社、一般社団法人チームスマイル、釜石市

お問い合わせ・申し込み

釜石まちづくり株式会社 TEL 0193-22-3607 / FAX 0193-27-8331
※申し込みの際には「住所」「氏名」「年齢」「電話番号」「E-mail」をお知らせ下さい。

助成

文化庁

 

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

開館を祝って関係者がテープカット

釜石市民ホール TETTO 開館 記念式典〜芸術・文化、にぎわい拠点へ

開館を祝って関係者がテープカット

開館を祝って関係者がテープカット

 

 釜石市が大町に整備を進めていた「釜石市民ホール(愛称TETTO)」が完成し、8日、開館記念式典が開かれた。釜石の文化の殿堂だった市民文化会館が東日本大震災で被災し使えなくなり、市民の文化芸術活動の場が十分確保できない状況が続いて6年余り。市民らは待ちに待った新たな文化芸術活動の拠点の完成を喜び、中心市街地のにぎわい創出の核となる施設の今後の展開にも期待を膨らませた。

 

 施設の特徴でもあるガラスの屋根が付いた北側広場でオープニングセレモニーを実施。駆け付けた大勢の市民が見守る中、関係者がテープカットし、新拠点の門出を祝った。

 

 記念式典は施設のメーンとなるホールA(838席)で行われ、野田武則市長は「釜石の新たな文化芸術の拠点であり、中心市街地復興の核となる施設。気軽に足を運べる、居場所のような空間として親しまれ、愛されてほしい」とあいさつ。施設の建設や開館に向けた取り組みに協力した個人、団体、業者に感謝状を贈った。

 

830人を収容できる「ホールA」で記念式典が行われた

830人を収容できる「ホールA」で記念式典が行われた

 

 邦楽囃子方(はやしかた)の藤舎(とうしゃ)千穂さん(釜石生まれ)が「一番太鼓」を打ち鳴らし、新施設に息を吹き込んだ。大只越町出身の小井土文哉さん(桐朋学園大4年)はピアノ演奏を披露。「開館に合わせ演奏でき、とても光栄。復興が進んだ釜石でまた演奏したい」と感動を伝えた。

 

市民歌斉唱で新たな文化芸術拠点の門出を祝った

市民歌斉唱で新たな文化芸術拠点の門出を祝った

 

 1階のホールB(218席)では市内の音楽グループによるミニコンサート、ギャラリーでは「ありがとう市民文化会館展」、スタジオではデモンストレーションなど催しを用意。2階の和室では茶席を設け、市民をもてなした。

 

 近くの復興住宅で暮らす佐々木忠さん(80)は「立派だ。いろんな催しをやって人が集まるといい。生活の楽しみが増えた」とにっこり。中妻町の女性(69)は「上の席でもよく聴こえたし、ステージもよく見えた。わくわくした。催しがあったらまた来たい」と話した。

 

 市民ホールの玉ノ井衛館長は「人と文化をつなぐ、にぎわいの場所を市民と共に育てたい。地域の文化振興、発展を絶やさないようにしたい」と力を込めた。

 

(復興釜石新聞 2017年12月13日発行 第647号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

共通ロビーに面するホールB(右側)は屋根のある広場とつながり、一体的な空間として利用できる

釜石市民ホール完成 文化の殿堂、にぎわい創出も〜ベートーベン「第九」で“こけら落とし”

中心市街地に完成した釜石市民ホール

中心市街地に完成した釜石市民ホール

 

 東日本大震災で被災し使えなくなった釜石市民文化会館に代わる施設として市が大町に整備を進めてきた釜石市民ホール(愛称TETTO)が完成し、8日に完成記念式典が行われた。あす10日には、“こけら落とし”公演としてベートーベン「第九」演奏会が行われる。中心市街地に建設されたホールは芸術文化活動の新しい拠点となるとともに、周辺にある大型商業施設や商店街と連動した、にぎわい創出の核としても期待が膨らむ。

 

可動席を採用 多目的仕様が可能に

 

 市民ホールは鉄筋コンクリート造り地上4階、地下1階建て、延べ床面積は約7千平方メートル。メーンのホールA(大)は838席で、1階の480席は可動式。可動席を取り外すと、共通ロビーと平土間式のホールB(小)につながり、物産展やスポーツイベントなど多目的の会場としても使える。1階にはこのほか中小3つのスタジオ(防音練習室)、ギャラリーなどがある。2階はホールAの固定席のほか、茶道・華道などに対応する和室、会議室など。3階には幼い子ども連れでも利用できる多目的鑑賞室も設けた。

 

838席のホールA。1階は可動席で、平土間の大きなイベントスペースになる

838席のホールA。1階は可動席で、平土間の大きなイベントスペースになる

 

 ホールB(218席)、スタジオ、ギャラリーはいずれもガラス張りで、ホールの外から中が見える形。パーティーなどにも利用できるホールBは、間仕切りを開放することで屋根のある広場と一体的な空間にすることもできる。

 

共通ロビーに面するホールB(右側)は屋根のある広場とつながり、一体的な空間として利用できる

共通ロビーに面するホールB(右側)は屋根のある広場とつながり、一体的な空間として利用できる

 

茶室などとして使える立派な和室

茶室などとして使える立派な和室

 

 市民ホールはaat+ヨコミゾ建築設計事務所が設計し、戸田建設と山崎建設が施工。総事業費は約56億円で、資材高騰などで当初の計画より約9億円増えた。

 

 あす10日午後1時半から行われる第九演奏会は、旧市民会館が開館した1978年から第九を歌い継いできた「かまいし第九実行委員会」が主催。奇しくも、ちょうど40回目の節目の公演と重なる。約160人の合唱メンバーと48人編成のオーケストラが共演。市民待望の新しい文化の殿堂の完成を、壮大な「歓喜の歌」で祝う。甲子中の全校生徒も出演する。なお、第九演奏会のチケットはすでに完売している。

 

 16日には、佐渡裕が指揮するシエナ・ウインド・オーケストラの演奏会も行われる。

 

 グランドオープンは来年4月となるが、その前でもホールA・B、ギャラリーを除く施設は利用できる。問い合わせは釜石市民ホール(電話0193・22・2266)へ。

関連情報 by 縁とらんす
釜石市民ホール TETTO 公式サイト

(復興釜石新聞 2017年12月9日発行 第646号より)

 

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広報かまいし2017年12月15日号(No.1678)

広報かまいし2017年12月15日号(No.1678)

 

広報かまいし2017年12月1日号(No.1677)

広報かまいし2017年12月1日号(No.1677)

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【目次】
表紙:ミッフィーカフェかまいし クリスマスツリー点灯式
P02:復興整備で振り返る釜石の2017年
P04:市職員募集、防災士養成研修講座受講者募集
P05:市政功労者表彰、釜石市のふるさとCMが金賞を受賞
P06:平成28年度釜石大槌地区行政事務組合会計決算など
P07:市税等口座振替領収済通知書の一部廃止など
P08:まちの話題
P10:保健案内板
P12:市民の広場
P13:まちのお知らせ
P16:ラグビーワールドカップ2019™ミニ通信、年末年始の休館情報

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/koho/backnumber/detail/1214892_2596.html
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
挑戦し続けるまちと人の姿を描いた作品

「ふるさとCM大賞」金賞、主演の松田さんら受賞報告〜「傘寿おめでとう!80歳は挑戦します」来年1年間 テレビで放送

受賞報告した松田さん(中)、村上さん(右)

受賞報告した松田さん(中)、村上さん(右)

 

 「ふるさとCM大賞 in IWATE 2017」(岩手朝日テレビ主催)でこのほど、釜石市が制作した作品「傘寿おめでとう!80歳は挑戦します」が金賞(県知事賞)を獲得した。主演した中妻町の「バーバーショップマツダ」理容師の松田節子さん(80)、監督を務めた市広聴広報課の村上浩継さん(37)が4日、市役所の野田武則市長を訪ね、受賞を報告した。

 

 ふるさとCM大賞は、ふるさとの魅力を自ら発信し、地域の活性化につなげる狙いで、2002年に始まった。今回は県内30市町村が参加。11月26日に盛岡市で開催された最終審査会で各賞が決定した。

 

 受賞作品は、釜石市制施行80周年にちなんだ内容。艦砲射撃、地震、津波、森林火災、台風被害…さまざまな出来事、幾度となく襲う悲劇にも立ち上がり、挑戦し続けてきた釜石。震災で只越町にあった店舗を兼ねた自宅を失い、上中島町の仮設住宅で暮らしながらも中妻町に店舗を再建、現役理容師として店に立ち続ける80歳の松田さんの挑戦と絡めて、「前に向かっていく。挑戦し続ける」という釜石らしさを表現している。

 

 松田さんが挑戦したのは体操。股関節に人工関節を入れていて、動くのにしんどさもあるため、できずにいた。この撮影をきっかけに、月2回の体操教室に通うように。「縁あってやったことで、楽しい。足にもいいみたい。理容師としても、1本の毛が見えるうちは頑張りたい。人との付き合いも好きだから」と、明るい笑顔を見せた。

 

挑戦し続けるまちと人の姿を描いた作品

挑戦し続けるまちと人の姿を描いた作品

 

 15秒の作品の中では、画面いっぱいに映し出した松田さんの手のしわが時を物語り、時を刻むものとして、はさみの音を利用。傘寿(80歳)にちなみ、黄色い傘をアクセントとして画面に登場させるなど、遊び心も加えている。村上さんは「松田さんの自然な笑顔も好評で、釜石が歩んできた形が見えたと評価された」と振り返った。

 

 釜石市は14年から、「かまいしには“愛”がある」をテーマに、ふるさとCMを制作している。3部作の締めとなった昨年の作品は銀賞を受賞。今回は特にテーマを設けなかったが、村上さんは「やっぱり共通するのは、釜石への愛」と強調した。

 

 今回の審査会の模様は23日午後3時から同テレビで放送予定。金賞受賞に伴い、その特典としてCM作品は同テレビで来年1年間、150回放送される。

 

 なお、大賞には滝沢市が選ばれた。

 

(復興釜石新聞 2017年12月6日発行 第645号より)

 

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前半10分、新加入のフランカー伊藤大輝が会心のトライを決める

釜石SW 国学院大を圧倒、招待試合 新加入の伊藤ブレイク〜TCリーグ第2ステージへ弾み

前半10分、新加入のフランカー伊藤大輝が会心のトライを決める

前半10分、新加入のフランカー伊藤大輝が会心のトライを決める

 

 釜石シーウェイブス(SW)RFCは3日、釜石市球技場で行われた招待試合で国学院大(関東大学リーグ戦グループ2部)と対戦し、50―7(前半33―0)と圧倒した。試合は、県産米「金色の風」をPRする県の委託事業として行われた。トップチャレンジ(TC)リーグ第1ステージを終えた釜石SWは、9日から始まる第2ステージへ向けたメンバーのセレクションに位置づけ。11月に加入したばかりのフランカー伊藤大輝(23)がブレイクするなど収穫があった。第2ステージでは、中部電力(9日)、中国電力(16日)、マツダ(23日)と対戦する。

 

 前半10分、敵陣ゴール前でパスを受けた伊藤はそのまま駆け抜け、インゴールに飛び込んだ。“大物”大物と思わせる豪快なトライ。小村淳ヘッドコーチ(HC)を「ともかくフィジカルが強い」と喜ばせた。

 

 177センチ、99キロ。福井県若狭東高出身で、地元クラブのアトムズRFCから釜石に移籍した。ベンチプレス180キロは、チームトップの力持ち。今後はフッカーにも起用する予定で、小村HCは「粗削りだが今後が楽しみ」と期待する。

 

 釜石SWはTCリーグ第1ステージを2勝1分け4敗(勝ち点13)の5位で終え、第2ステージでは5~8位を決定するB組で、リーグ残留をかけて戦う。

 

 小村HCは「互いに手の内は分かっているが、SWのスタイルをしっかりと出し、来季につなげたい」と残り3試合に臨む。

 

(復興釜石新聞 2017年12月6日発行 第645号より)

 

復興釜石新聞

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釜石小学校6年生が新巻鮭づくりに挑戦! 〜次世代に引き継ぐさかなのまち文化〜

先生から教わりながら新巻鮭づくりに挑戦する児童

先生から教わりながら新巻鮭づくりに挑戦する児童

 

 みなさん、はじめまして。今日から不定期で活動内容を紹介する「魚援隊(ぎょえんたい)」です。

 

 魚援隊は、釜石市のさかなのまち事業として、市内水産会社等の有志でつくられた団体で、昨年から活動をスタートしています。

 

 主な活動としては、定置船の水揚げや魚市場見学を通して海に関わる職業を知り、魚に触れてその魅力を知るイベントの開催や、釜石で取れた海の食材を使った学校給食を通しての食育を実施しています。
特に子どもたちには魚を身近に感じてもらい、釜石の海や魚に親しみをもってもらうことを目標としています。キーワードは「食・職・触」です。

 

 第1回目となる今回は11月28日(火)に釜石小学校の児童を対象に実施した「新巻鮭づくり体験」の様子をレポートします!

 

 今回新巻鮭づくりに挑戦したのは、釜石小学校の6年生の児童19名です。

 

水産技術センターに集合した釜石小学校6年生

水産技術センターに集合した釜石小学校6年生

 

 もちろん、どの児童も新巻鮭を作ったことはなく、サケに触れるのも初めてでした。今回も昨年に引き続き、新巻鮭つくりの先生として魚援隊の平野会長にお願いしました。

 

 まず始めに、平野会長から児童の皆さんに釜石のサケについてお話をしました。

 

 岩手県は、北海道に次いでサケの水揚げ量が多く、釜石は県内でもサケ漁が特に盛んな地域です。

 

 平成25年には年間で290万本のサケが釜石で揚がりましたが、昨年は145万本、今年は130万本程度に落ち着くとされています。近年不漁が続いている大きな要因として、震災によってサケのふ化場が被災し、サケの稚魚の放流数が減ったことが挙げられます。岩手で放流されたサケの稚魚は北に向かい、アラスカやベーリング海を回遊して帰ってきます。

 

 岩手県では2015年からサケの漁獲量が大きく減少していますが、これはサケが回帰するまでに大体3〜5年の年数を必要とするからであり、ふ化場被災の影響がこの2〜3年で顕著に現れ始めています。平野会長は児童に現状を分かりやすく説明しながら「ぜひ家に帰ってお父さんお母さんとサケの話をしてみてください。」と伝え、親子で地元の魚を考えるきっかけにしてほしいとお話していました。

 

平野会長の話を聞く児童の皆さん

平野会長の話を聞く児童の皆さん

 

次に平野さんが新巻鮭の作り方を実演した後、児童のみなさんで新巻鮭づくりを行いました。

 

新巻鮭を作るには、
1. 腹を割く
2. 内臓やエラを取り除く
3. 水洗い(血合いをきれいに取り除く)
4. 塩をすり込む → 塩蔵(重しをして1週間程度)
5. 塩抜き
6. 乾燥
という作業をする必要があります。今回児童のみなさんには魚援隊スタッフのアドバイスで、1から4までを体験していただきました。

 

児童の中には魚の加工や、そもそも魚が苦手だという子もいるのではないかと懸念していましたが、実際の作業ではとても真剣に向き合いみんな興味を持ってやっているように見受けられました。

 

えらの切り方を教わる児童

えらの切り方を教わる児童

 

全員が1本目を作り終えたところで平野さんが「2本目を作りたい人はいますか?」と呼びかけると、なんと全員が手をあげ、2回目の新巻鮭つくりに挑戦しました。

 

 参加した児童たちからは
「簡単にできると思っていたが、意外に難しかった」
「大変だったので仕事として毎日やることはすごいと思った」
といった感想が寄せられました。普段目にする魚が、人の手によって丁寧に加工をされて私たちの食卓に並ぶ有りがたみを実感した様子でした。

 

さばいたサケに塩をすり込む生徒

さばいたサケに塩をすり込む生徒

 

 今回作られた新巻き鮭は塩蔵・塩抜きがされた後、乾燥させて生徒の皆さんにお配りされました。自分たちで作った新巻き鮭を食べながら、家族で魚について話す機会が生まれると嬉しいですね。

 

全員で記念撮影

全員で記念撮影

 

 1週間後、塩蔵した新巻鮭を取り出して一晩塩抜きをしました。

 

塩抜き中の新巻鮭

塩抜き中の新巻鮭

 

 その後に屋外で数日寒風にさらして完成です。完成した新巻鮭は釜石小学校に納入しました。

 

完成間近の新巻鮭

完成間近の新巻鮭

 

 想像してみてください。ランドセルを背負った小学生が新巻鮭をぶらさげて下校する風景が釜石にはあります。嬉しくなりますね。
 豊かな海がすぐそばにある証です。いつまでも続いてほしい光景です。

 

 魚援隊は、今後も様々なイベントを通じて「さかなのまち」の盛り上げに貢献していきます。どうぞよろしくお願いいたします!

 

○今回ご協力いただいた皆様
(有)リアス海藻店様 岩手県水産技術センター様 岩手大学釜石キャンパス様

 

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「ミッフィー」ほほ笑む2周年

「ミッフィー」ほほ笑む2周年、釜石情報交流センター利用好調〜市民ホールと相乗効果期待

大好きなミッフィーとの記念撮影を楽しむ家族連れ

大好きなミッフィーとの記念撮影を楽しむ家族連れ

 

 釜石市大町の釜石情報交流センターは3日、オープン2周年記念感謝祭を開き、さまざまな企画で来館者を楽しませた。同施設は2015年12月23日にオープン。「ミッフィーカフェかまいし」や多目的集会室「チームスマイル・釜石PIT」を中心に好調な利用を見せ、今年10月末時点で利用者数は12万人を超えている。

 

 感謝祭は同センター指定管理者の釜石まちづくり会社が主催。1階ラウンジには、ミッフィーの飾り付けを施した大きなクリスマスツリーが設置され、ぬいぐるみなどのミッフィーグッズ販売が行われた。普段、同センターでは販売していない13種類70点の商品が並び、午前9時の販売開始から早々に売り切れる商品もあった。

 

 人気を集めたのは、着ぐるみのミッフィーとの触れ合いタイム。この日は3回登場し、集まった家族連れらが握手や記念撮影で夢あふれるひとときを過ごした。家族5人で訪れた甲子町の福成美瑚ちゃん(2)は「ミッフィーちゃん、かわいかった」と目を輝かせ、母絵美さん(36)は「子どもに促されミッフィーカフェにはよく来ます。友人や子どものお母さん同士で集まることも。いつも楽しませてもらっています」とほほ笑んだ。

 

 同祭ではこのほか、パステルで仕上げるクリスマスカード作りやアニメ映画の上映が行われた。定額以上のカフェ飲食者やグッズ購入者には先着200人にミッフィーグッズのプレゼントもあった。

 

 震災後の交流、情報発信拠点としての機能を担う同センターは、年間利用者5万人を目標としていたが、16年度(16年4月~17年3月)は、目標を上回る約5万6千人を記録。17年度は4月から10月までで既に4万人を超えている。

 

 大型スクリーンやステージを備える釜石PITは、各種イベントとセミナーや研修会の利用割合がほぼ半々。2階の会議室は、市民活動から企業説明会まで幅広く活用される。無料のラウンジやスタディコーナーにもさまざまな年代の市民が足を運ぶ。

 

 今月8日には同センターに隣接する市民ホールが開館する。両施設が向かい合う屋根のある広場は、19年のラグビーワールドカップのファンゾーン会場にもなる予定。

 

 釜石まちづくり会社の下村達志総務課長は「これまでの利用者数は当初の予想以上。今後は市民ホールと連携しながら、まちのにぎわい拠点として相乗効果を生み出せれば」と意欲を高めた。

 

(復興釜石新聞 2017年12月6日発行 第645号より)

 

復興釜石新聞

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やっと実現した支部発足を喜ぶ釜石商工高同窓会関東支部の会員ら

釜石商工高同窓会関東支部発足〜母校(釜石商、釜石工)統合から8年、やっと実現 喜び合う

やっと実現した支部発足を喜ぶ釜石商工高同窓会関東支部の会員ら

やっと実現した支部発足を喜ぶ釜石商工高同窓会関東支部の会員ら

 

 県立釜石商工高校同窓会関東支部が発足した。第1回総会は11月5日、東京都千代田区の赤坂四川飯店で開かれ、釜石商高、釜石工高の同窓生ら43人が出席。2009年に両校が統合し釜石商工高が創立してから8年を経て、やっと実現した関東支部のを喜び合った。同校同窓会支部の設立は、昨年1月の気仙支部に次いで2番目。

 

 総会には釜石商工高同窓会の湊進会長、釜石商工高の千葉尚校長らも出席。支部長に選出された角田陽子さん(73)=旧姓鈴木/釜石商高1961年度卒/埼玉県北本市=は「関東支部は本日スタートラインに立ち、第一歩を踏み出した。近い将来には、支部の運営主体を若い方々や商工卒のみなさんにバトンタッチしたい」とあいさつした。

 

 釜石商工高虎舞委員会の生徒8人が招かれ、演舞を披露して同窓会関東支部発足に花を添えた。

 

 「前身2校同窓生の親睦を図り、3校同窓生の交流を促し、母校の発展に貢献する」を活動方針に掲げ、他支部との連携推進、会員名簿の整備などを活動項目に挙げた。会則や予算も決めた。

 

 経過報告によると、釜石商工高創立後、関東在住の釜石商、釜石工卒業生有志の中から同窓会支部設立の動きが出てきたという。しかし、ななかなか支部設立には至らず、活動が停滞していた。気仙支部設立などを受けて昨年10月、東京、神奈川、千葉、埼玉在住の同窓生に呼び掛け、同窓懇親会を東京で開いて“地ならし”。その後1年をかけ、世話人を中心に支部設立の準備を進めてきた。

 

 昨年、同窓懇親会を開く際には約1400人に案内状を発送。このうち返事が届いた約400人に同窓会関東支部設立の案内状を出したという。

 

 役員は次の通り。
 ▽支部長=角田陽子▽副支部長=臼澤徳寿(工61年度卒/埼玉県嵐山町)山口憲一(商64年度卒/神奈川県藤沢市)▽会計監事=佐藤達郎(商66年度卒/埼玉県さいたま市)瀬戸努(工66年度卒/神奈川県藤沢市)▽幹事=北見るみ子(商72年度卒/東京都足立区)小磯信夫(工74年度卒/神奈川県川崎市)越田博俊(商2001年度卒/東京都足立区)野田美幸(同/埼玉県戸田市)佐々木康瑛(商工15年度卒/埼玉県三芳町)▽事務局長=波岡實(工1954年度卒/東京都新宿区)▽事務局=平間真紀子(商78年度卒/東京都大田区)

 

(復興釜石新聞 2017年12月2日発行 第644号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

ドローンで空撮した最後のケーソン据え付け作業=釜石港湾事務所提供

釜石港湾口防波堤、世界最大水深の威容取り戻す〜ケーソン据え付け完了、震災前の機能をほぼ回復

最後のケーソンが防波堤に到着、慎重な作業を関係者が見守った

最後のケーソンが防波堤に到着、慎重な作業を関係者が見守った

 

 東日本大震災の津波で損壊した釜石港湾口防波堤(総延長1960メートル)の復旧工事は11月29日、堤の本体となるケーソンの最後の1基が据え付けられ、震災前の機能をほぼ回復した。国土交通省釜石港湾事務所(下澤治所長)はさらにケーソン上部のコンクリート工事を進め、本年度内に復旧事業を完了する。

 

 震災の津波で南堤(670メートル)は18基中8基(370メートル)、北堤(990メートル)は39基のうち29基(870メートル)が土台からずれるなど損壊。開口部(300メートル)の基底部も壊れた。

 

ドローンで空撮した最後のケーソン据え付け作業=釜石港湾事務所提供

ドローンで空撮した最後のケーソン据え付け作業=釜石港湾事務所提供

 

 最後のケーソンは北堤の北側から6基目。幅20メートル、長さ30メートル、高さ15メートルの箱型で、重量は約6320トン。製作した泉ケーソンヤードから約500メートルを専用船で引いてゆっくり運び、函内に注水して海底のマウンドに仮設置した。

 

 ケーソンは2隻のクレーン船で、幅30メートルの間にゆっくりはめ込まれた。堤上の測量機、海中の映像モニター、上空のドローンなどで、うねり、風の影響を確認するなど作業は慎重に進められた。

 

 今後、傾斜やひずみの有無を確認し、バラスト(石)を投入して固定する。

 

 釜石港湾事務所の下澤所長は「地域のためにと一生懸命がんばってきた。港湾機能を保ちながらの工事で、航路を切り替えるのも大変だった。旧防波堤と同じ設計だが、より粘り強い構造にした。完成により釜石港の荷役がスムーズになり、利活用が促進されれば」と願った。

 

 世界最大水深(63メートル)の防波堤としてギネス記録にも登録された釜石湾口防は、1978年から30年をかけ、1500億円余りの巨費を投じて2008年度に完成した。

 

 12年から始まった復旧事業には約650億円を投入。深部工区が多く、集中する復旧事業で資機材が不足するなどの制約の中で、工法を工夫し事業のスピードアップを図った。

 

(復興釜石新聞 2017年12月2日発行 第644号より)

 

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釜石山岳協会60周年

釜石山岳協会創立60周年、震災乗り越え大きな節目〜五葉山山小屋改修も後押し

釜石山岳協会60周年

 

 釜石市内の登山愛好者らで組織する「釜石山岳協会」(菅原長一郎会長)は25日、同会の創立60周年記念式典と祝賀会を大町のホテルサンルート釜石で開いた。会員と来賓65人が出席。震災を乗り越え迎えた大きな節目に会員の思いもひとしおで、積み上げてきた歴史の重みを感じながら、会のさらなる発展を誓った。

 

 式典で菅原会長は会の活動実績を紹介し、「これからも山のロマンを追い続け、健全な登山活動の啓もうに努めたい」とあいさつ。長年にわたり組織の強化と安全登山、登山技術の普及に尽力した友菊忠男さん(78)=釜石岳友会会長=を功労者として表彰した。

 

 友菊さんは「加入団体が団結し、各種活動を行ってきたことが思い出される。花やパノラマなど山の魅力は尽きない。あと5年ぐらいは五葉山に登りたい」と80代現役に意欲を見せた。

 

 同協会は市内の山岳団体が集まり、1955年に創立。製鉄業の繁栄で、まちの人口がピークとなった頃には約10団体が加盟した。89年に協会体制を再構築。現在はアトラス山岳会(後藤好克会長、27人)、釜石岳友会(友菊忠男会長、25人)、シャモニー山岳同人(菅原長一郎会長、33人)の3団体に個人会員10人を加えた95人が加入する。

 

 長年にわたり、釜石、大船渡、住田の3市町にまたがる五葉山(標高1351メートル)を中心に活動を展開。毎年4月29日の山開きでは各地から訪れる登山者をサポート、夏山シーズンが終わる11月には登山道と山小屋の清掃活動に励む。熟練者は同山をパトロールする自然保護管理員や遭難救助会員としても活躍する。

 

 昨年から今年にかけては、老朽化が進む山小屋「石楠花(しゃくなげ)荘」の改修促進協議会(会長=市川滋・同協会顧問)を関係団体と立ち上げ、署名募金活動を実施。3市町で組織する五葉山自然保護協議会(会長=野田武則釜石市長)に多額の寄付を行い、早期改修を求めてきた。

 

 式典に招かれた野田市長は「石楠花荘は改修への設計段階に入った。環境整備を進め、五葉山の素晴らしさを内外に発信していきたい」と協会との連携を願った。

 

 同協会は県山岳協会に役員を派遣し、岩手山の避難小屋管理などにも協力する。各団体は遠征登山を含む積極的な活動で、知識や技能の習得、健康増進、仲間との親睦を図る。3団体の交流登山も行う。

 

 海外の名峰登山も経験してきた菅原会長(77)は「ハードな挑戦も楽しんで登るのも続けてきたが、今の協会員は60代が中心。今後は若い人にどんどん入ってもらい、登山の面白さを伝えるとともに、将来の指導者育成にもつなげていきたい」と新たな目標を見据えた。

 

 2011年の震災で同協会では役員や会員7人が犠牲になった。60周年は本来、15年だったが、諸事情を勘案し記念行事は見送り、7回忌を迎えた本年に開催した。

 

(復興釜石新聞 2017年11月29日発行 第643号より)

 

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