「ミッフィー」ほほ笑む2周年、釜石情報交流センター利用好調〜市民ホールと相乗効果期待
大好きなミッフィーとの記念撮影を楽しむ家族連れ
釜石市大町の釜石情報交流センターは3日、オープン2周年記念感謝祭を開き、さまざまな企画で来館者を楽しませた。同施設は2015年12月23日にオープン。「ミッフィーカフェかまいし」や多目的集会室「チームスマイル・釜石PIT」を中心に好調な利用を見せ、今年10月末時点で利用者数は12万人を超えている。
感謝祭は同センター指定管理者の釜石まちづくり会社が主催。1階ラウンジには、ミッフィーの飾り付けを施した大きなクリスマスツリーが設置され、ぬいぐるみなどのミッフィーグッズ販売が行われた。普段、同センターでは販売していない13種類70点の商品が並び、午前9時の販売開始から早々に売り切れる商品もあった。
人気を集めたのは、着ぐるみのミッフィーとの触れ合いタイム。この日は3回登場し、集まった家族連れらが握手や記念撮影で夢あふれるひとときを過ごした。家族5人で訪れた甲子町の福成美瑚ちゃん(2)は「ミッフィーちゃん、かわいかった」と目を輝かせ、母絵美さん(36)は「子どもに促されミッフィーカフェにはよく来ます。友人や子どものお母さん同士で集まることも。いつも楽しませてもらっています」とほほ笑んだ。
同祭ではこのほか、パステルで仕上げるクリスマスカード作りやアニメ映画の上映が行われた。定額以上のカフェ飲食者やグッズ購入者には先着200人にミッフィーグッズのプレゼントもあった。
震災後の交流、情報発信拠点としての機能を担う同センターは、年間利用者5万人を目標としていたが、16年度(16年4月~17年3月)は、目標を上回る約5万6千人を記録。17年度は4月から10月までで既に4万人を超えている。
大型スクリーンやステージを備える釜石PITは、各種イベントとセミナーや研修会の利用割合がほぼ半々。2階の会議室は、市民活動から企業説明会まで幅広く活用される。無料のラウンジやスタディコーナーにもさまざまな年代の市民が足を運ぶ。
今月8日には同センターに隣接する市民ホールが開館する。両施設が向かい合う屋根のある広場は、19年のラグビーワールドカップのファンゾーン会場にもなる予定。
釜石まちづくり会社の下村達志総務課長は「これまでの利用者数は当初の予想以上。今後は市民ホールと連携しながら、まちのにぎわい拠点として相乗効果を生み出せれば」と意欲を高めた。
(復興釜石新聞 2017年12月6日発行 第645号より)
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