タグ別アーカイブ: 観光

SL銀河

SL銀河運行情報

平成29年も4月29日(土)からSL銀河の運行が開始されます。
SL銀河が市内を通過するときは手を振って笑顔で歓迎・見送りましょう!
今年も元気を運んでくれるSL銀河を地域一丸となって応援しましょう。

 

イベントに関しては、決まり次第ご案内しますのでお待ちください。

 

SL銀河運行日程

SL銀河の運行日程や詳細については下記のリンク先をご覧ください。(他サイトに移動)

 

https://www.jr-morioka.com/noccha/train/slginga/

SL銀河:王国を走る列車たち:乗っちゃ王国 北東北|JR東日本:東日本旅客鉄道株式会社 盛岡支社

JR東日本旅客鉄道株式会社 盛岡支社オフィシャルページ
リンク


この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 観光交流課
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町22-1(シープラザ釜石内)
電話:0193-22-2111(内線333) / Fax 0193-22-5003 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/kanko/detail/1192591_2430.html
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
山林内にある八十八ヶ所の石仏を巡礼するボランティアら

「釜石八十八ケ所」再興へ〜震災復興の象徴に、小川の山林 荒れた霊場 復活へ整備

霊場整備や巡礼に参加した人たち。左上の建物は「金剛山遍照院」

霊場整備や巡礼に参加した人たち。左上の建物は「金剛山遍照院」

 

 東日本大震災から間もなく6年―。犠牲者の七回忌を前に、釜石市小川町2丁目北側の山林内にある「新四国八十八ヶ所霊場」で4、5の両日、ボランティアによる整備活動が行われた。1956、57(昭和31、32)年ごろ、市内で金物店を営んでいた弘法大師信者の故・前田豪治郎(ひでじろう)さんが、大病から命を救われた恩返しにと私財を投じて開山した釜石霊場。檀家(だんか)の前田家親族から相談を受け、霊場再興に取り組んできた駒木山不動寺(駒木町)の住職補佐、森脇妙紀さんは「慰霊、巡礼とともに健康増進、交流の場になれば」と名所復活に期待を込める。

 

 霊場整備には「北海道八十八ヶ所霊場会」(阿部眞猛会長=高野山真言宗眞弘寺住職)が協力。釜石のボランティアとともに、損壊していた石仏の修繕や山道などの整備にあたった。震災後の支援で不動寺との縁をつないだ眞弘寺の阿部真秀副住職(40)は「思いに共感した仲間とご奉仕させてもらえてうれしい。地元の皆さんがこの場所に親しみを持ち、心の支えになれば」と作業に精を出した。箱崎町で被災し、今月復興住宅に入居予定の小林茂太郎さん(70)は「子どものころ遠足で来た思い出がある。周辺の環境も良いので、ぜひ多くの人に足を運んでほしい」と願った。

 

釜石霊場入り口の石像を修繕する北海道霊場会の僧侶ら

釜石霊場入り口の石像を修繕する北海道霊場会の僧侶ら

 

 作業の後は地元信者らも集まり、眞弘寺檀家の安友キクさんから贈られた手編みのよだれかけを石仏一体一体に奉納しながら巡礼した。安友さんは4年前に大病を患ったが、被災地の役に立てることに喜びを感じ、2回(各90枚)にわたり気持ちを寄せてくれたという。

 

北海道の安友キクさんから贈られた「よだれかけ」を奉納

北海道の安友キクさんから贈られた「よだれかけ」を奉納

 

 全国各地に見られる写し霊場は、四国の巡礼(お遍路)に行けない人のために同じ功徳にあずかることができるよう考え出されたもの。前田さんは真言宗総本山の高野山金剛峯寺の許可を得て、四国八十八ヶ所の各札所の御砂を持ち帰り、建立した各本尊の石仏の下に埋めたという。八十八ヶ所の隣には観音様の「新西国三十三ヶ所霊場」も整備されている。「規模的にも価値の大きい場所。しっかりとした組織を作り保存に力を入れていくべき」と北海道霊場会の阿部会長(69)。

 

山林内にある八十八ヶ所の石仏を巡礼するボランティアら

山林内にある八十八ヶ所の石仏を巡礼するボランティアら

 

 釜石霊場は近年、訪れる人が減っていた。一昨年から始まった再興への取り組みは、この場所の存在を若い世代にも広めている。宗派や信仰の枠を超え、文化財探訪や自然散策などさまざまな魅力を感じてもらえる場所。市の観光審議会委員も務める森脇さんは「釜石の交流人口増加にもつながれば」と話した。

 

(復興釜石新聞 2017年3月8日発行 第569号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

Meetup Kamaishi 2017 - オープンシティ釜石

Meetup Kamaishi 2017〜釜石のお宝&鉄人発掘博覧会

Meetup Kamaishi 2017〜釜石のお宝&鉄人発掘博覧会

 

本イベントは終了しました。今年もたくさんの方々にご参加頂き、有難うございました!

 

釜石シティプロモーション推進委員会では、2017年3月18日から20日までの期間を、釜石のおいしい、楽しい、わくわくを発見する特別な3日間として、「オープンシティフォーラム2017」、「ラグビーフォーラム」、市民が鉄人として、釜石の人や歴史、文化、食といった様々な魅力を体感できる21の観光体験プログラムを提供する「Meetup Kamaishi」などで構成するイベント「Meetup Kamaishi 2017」を開催いたします。

 

開催期間:2017年3月18日(土)〜20日(月・祝)
開催場所:釜石市内各所
主催:釜石シティプロモーション推進委員会

[事務局]一般社団法人 三陸ひとつなぎ自然学校、釜石市総務企画部総合政策課オープンシティ推進室

後援:岩手県沿岸広域振興局、釜石市
お問い合わせ:電話 0193-22-2111(内線192)、メール meetupkamaishi@gmail.com

 

各イベントやプログラムの詳細は、公式サイトをご覧ください。

 

Meetup Kamaishi 2017 – オープンシティ釜石

Meetup Kamaishi 2017 〜釜石のお宝&鉄人発掘博覧会〜 岩手県釜石市のおいしい楽しいわくわくを発見する特別な3日間
リンク


 
 

【3/18開催】オープンシティフォーラム2017

 

オープンシティフォーラム2017

 

2015年9月に国連が採択した「持続可能な開発目標」は、よりよき未来を実現するために、今後15年かけて取り組むべき17の目標と169のターゲットを定めたものです。これに私たちの地域社会はどう向き合っていくのか。世界から選ばれる地域の条件とは何か。世界の新しい潮流を学び、釜石の可能性を探求します。

日時

2017年3月18日(土)16時~18時30分(開場:15時30分)

場所

チームスマイル・釜石PIT(釜石情報交流センター内)

入場

入場無料(申込不要・入退場自由)

内容

■キーノートスピーチ
「SDGsとは何か ~世界の共通言語をまちづくりに生かす~」
【講師】
川久保 俊 氏(法政大学デザイン工学部建築学科専任講師)
■パネルディスカッション
「持続可能な地域とは何か ~釜石が“選ばれる”場所になるために~」
【パネリスト】
川久保 俊 氏(法政大学デザイン工学部建築学科専任講師)
山﨑 直子 氏(UBS銀行東京支店ウェルス・マネジメント本部ディレクター)
小安 美和 氏(株式会社Will Lab 代表取締役・釜石市地方創生アドバイザー)
鹿野 順一 氏(NPO法人@リアスNPOサポートセンター代表理事)
伊藤 聡 氏(一般社団法人三陸ひとつなぎ自然学校代表理事)
【モデレーター】
石井 重成(釜石市総合政策課オープンシティ推進室長)
■ローカルベンチャーサミット
釜石で新しい価値を生み出す起業志望者によるアイデアピッチ

問合せ

釜石市総合政策課オープンシティ推進室
TEL:0193-22-2111(内線132)

 
 

【3/18開催】Meetup Kamaishi 交流会

Meetup Kamaishiに参加し、釜石を訪れた皆様と釜石市民の交流会を開催します。皆様と釜石のご縁に感謝し、新しい出会いや絆が生まれる場です。

日時

2017年3月18日(土)19時~21時

場所

ホテルサンルート釜石 鳳凰の間

会費

3,500円 ※会費は当日会場で承ります。

申込締切

3月15日(水)

申込方法

以下の申込フォーム又は電話にてお申込み下さい。
【申込フォーム】 https://goo.gl/jyCpC7
【電話】釜石市総合政策課オープンシティ推進室 0193-22-2111(内線192)

 
 

【3/19開催】ラグビーフォーラム

 

ラグビーフォーラム

 

ラグビーワールドカップ2019™開催を契機に、釜石のラグビーを地元の観光推進にどう活かしていくのか。地域の交流促進とインバウンド(訪日外国人旅行)推進の方法を探ります。

日時

2017年3月19日(日)16時~19時(開場:15時30分)

場所

チームスマイル・釜石PIT(釜石情報交流センター内)

入場

入場無料(申込不要・入退場自由)

内容

■オープニングセッション
釜石シーウェイブスRFCのダラスタタナ選手と村田オスカロイド選手からプレゼンテーション
~外国人選手から見た釜石のインバウンドとラグビーへの想い。2019年への抱負~

■パネルトークセッション
ゲストパネラーとゲストプレーヤーによるパネルトーク
~釜石のインバウンドとラグビー①~
【ゲストパネラー】
山口 祥義 氏(佐賀県知事)
稲沢 裕子 氏(日本ラグビー協会理事・読売新聞調査研究本部主任研究員)
佐野 慎輔 氏(笹川スポーツ財団上席特別研究員・産経新聞特別記者)
桜庭 吉彦 氏(釜石シーウェイブスRFCゼネラルマネージャー)
【ゲストプレーヤー】
ダラス タタナ 選手(釜石シーウェイブスRFC)
村田 オスカロイド 選手(釜石シーウェイブスRFC)
【ファシリテーター】
浜登 寿雄 氏(RWC2019釜石開催支援連絡会幹事・釜石シーウェイブスRFC常任理事)

■キーノートレクチャー
山口祥義佐賀県知事による基調講演 ~2019年の釜石~

■ダイアローグセッション
ゲストパネラーが来場者アンケートを選び、会場を交えてのトークセッション
~釜石のインバウンドとラグビー②~

問合せ

釜石市ラグビーワールドカップ2019推進室
TEL:0193-22-2111(内線105)

 
 

【3/18〜20開催】『釜石 photo library』写真展

プロのカメラマンが撮影した四季折々の風景、郷土芸能など釜石の魅力的な写真素材をストックした「釜石 photo library」というホームページを今春にリリースします。公開前のライブラリーの中から厳選した写真を、ひと足先にお披露目します。

日時

2017年3月18日(土)~20日(月・祝)9時~22時 ※最終日は17時まで

場所

釜石情報交流センター 1階 ラウンジ

 
 

【3/18〜20開催】Meetup Kamaishi 鉄人たちが案内する21の体験プログラム

 

鉄人たちが案内する21の体験プログラム

 

01. 三陸釜石のワカメは日本一!ワカメの収穫と塩蔵体験ツアー
02. リラクゼーション乗馬 〜心もからだもリフレッシュ〜
03. ホースセラピーの仕事体験 〜馬に癒やされながら、馬の力を体感〜
04. 若き南部杜氏と浜千鳥酒蔵見学
05. 古民家で仕込む味噌造り体験&醗酵食ランチを楽しむ会
06. 地元の名水にこだわった石窯ピザ作り体験
07. 豆のうまみをまるごと味わう! 〜昔ながらの豆腐づくり体験〜
08. 水の違いが味の違い!? さまざまな水で抽出するコーヒー飲み比べ
09. [親子限定企画]五感で感じるコーヒー手焙煎体験
10. [釜石ラーメンスタンプラリー]ラーメンのまち釜石で、お気に入りの一杯を見つけよう
11. わかめ漁師・久保宣利に弟子入りプログラム
12. 神宿る地、尾崎半島クルーズ
13. 魚食に感謝!! かまいし桜満開牡蠣ができるまで
14. 釜石大観音仲見世通り 春の流しそうめんまつり
15. 鉄のまちで鉄ものづくり △tetsumono△ 工場見学
16. プロカメラマンの指導付 栗林フォトリップ
17. 森の手入れを知ろう! 間伐現場見学&間伐材でmy箸づくり
18. 「三陸鉄道」満喫の旅 震災支援で製造した車両に乗る・知る・洗い隊
19. BBQや災害時に、安くて便利なロケットストーブ作り 〜お茶っこ&世界の水辺を旅するスライドトーク〜
20. 〜求む!新しい村づくりの仲間たち〜 避難道・絆の道をみんなの力で整備しよう!
21. 歴史と技術のミュージアム・釜石製鐵所工場見学

 

縁とらんす

かまいし情報ポータルサイト〜縁とらんす

縁とらんす編集部による記事です。

問い合わせ:0193-22-3607 〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内

「お宝&鉄人発掘博覧会」の決起集会で、多くの市民の参加を呼びかける鉄人ら

釜石の魅力、丸ごと体験〜お宝&鉄人発掘博覧会、参加呼び掛け

「お宝&鉄人発掘博覧会」の決起集会で、多くの市民の参加を呼びかける鉄人ら

「お宝&鉄人発掘博覧会」の決起集会で、多くの市民の参加を呼びかける鉄人ら

 

 食、歴史・文化、産業、遊びなど釜石の魅力を丸ごと体験できる「釜石のお宝&鉄人発掘博覧会」(釜石シティプロモーション推進委員会主催)は18~20日を中心に市内各地で行われる。昨年に続く企画で、今回は「釜石の暮らしと水」をテーマに21のプログラムを用意した。開催を前に2月22日、鉄人らが集まり、多くの参加を呼び掛けた。

 

 大町の青葉ビルで開かれた「決起集会」で、事務局を担当する三陸ひとつなぎ自然学校代表理事の伊藤聡さんは「釜石には魅力的な人が多い。震災でさらに増え、外との接点も広がった。昨年に続く企画で”つながり人口”をもっと増やしたい」とアピールした。

 

 体験プログラムは昨年より1つ増えて21に。このうち8つは新しい企画という。合わせた定員は約230人(延べ)。プログラム(鉄人)は次の通り。問い合わせは釜石シティプロモーション委員会(電話0193・22・2111/内線192)へ。

 

▽ワカメの収穫と塩蔵体験ツアー(おはこざき市民会議)12日
▽リラクゼーション乗馬(三陸駒舎・漆原豊)18~20日
▽ホースセラピーの仕事体験(同)同
▽南部杜氏と酒蔵見学(浜千鳥・奥村康太郎)19日
▽古民家で仕込むみそ造り体験・発酵食ランチを楽しむ会(藤勇醸造・小山和宏)19~20日
▽石窯ピザづくり体験(創作農家こすもす・藤井サヱ子)18~19日
▽豆腐づくり体験(A&Fグリーンツーリズム委員会)18日
▽コーヒー飲み比べ(ハピスコーヒー・岩鼻伸介)18日
▽コーヒー手焙煎体験(同)20日
▽釜石ラーメンスタンプラリー/12~20日
▽わかめ漁師に弟子入り(両石港・久保宣利)19~20日
▽尾崎半島クルーズ(尾崎100年学舎・久保晨也)19日
▽桜満開牡蠣ができるまで(佐々進一、佐々木健一)19~20日
▽春の流しそうめんまつり(釜石大観音仲見世リノベーションプロジェクト・宮崎達也)20日
▽鉄ものづくり(岩間鉄工所・岩間邦明)19日
▽栗林フォトリップ(釜石観光ボランティアガイド会・藤原信孝)19日
▽間伐現場見学(釜石地方森林組合・坂本和幸)19日
▽三鉄車両洗い隊(三陸鉄道・菊池弘充)19日
▽ロケットストーブ作り(ユナイテッドグリーン・山田周生)19日
▽避難道・絆の道整備(根浜MIND・岩崎昭子)18日
▽釜石製鉄所工場見学(新日鉄住金釜石製鉄所)18日

 

(復興釜石新聞 2017年3月1日発行 第567号より)

関連情報 by 縁とらんす
Meetup Kamaishi 2017 | オープンシティ釜石
復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

タイの若い女性らは「雪の釜石」を楽しみ、SNSで発信した=10日、こすもす公園で

インバウンド拡大へ〜タイの女性ら、SNSで釜石の魅力発信

タイの若い女性らは「雪の釜石」を楽しみ、SNSで発信した=10日、こすもす公園で

タイの若い女性らは「雪の釜石」を楽しみ、SNSで発信した=10日、こすもす公園で

 

 インバウンド(訪日外国人旅行者)の拡大を目指す経済産業省のプロジェクトで、タイの女性3人が10日までの2日間、釜石市に滞在した。釜石の魅力を探訪し、3人は早速SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)を駆使し、タイのフォロワーらに釜石の魅力を発信した。旅行シーンは電子書籍にまとめて公開。3月にバンコクの東急百貨店に特設スタジオを設け、釜石の魅力を丸ごと紹介、3人が発見した商品も展示・販売する。

 

 このプロジェクトでは、タイ国内を中心にSNSの発信で影響力のある人(インフルエンサー)として知られる女性をいくつかのグループに分け、全国各地に派遣。名所や食、サービスを体験し、その内容をリアルタイムで発信する。

 

 釜石を訪れたのはメディアの司会者、ネットアイドル、女優、モデルなどで活躍するミャオ=レイコさん、アニーさん、ミンクさん(いずれもペンネーム)。それぞれ10万~50万人のフォロワーを持つ。

 

 3人は7日に仙台空港に到着。電子書籍を制作する日本人スタッフとともに8日まで平泉町を取材。世界遺産を構成する中尊寺金色堂や毛越寺などを訪れた。9日午後から釜石に入り、海辺の地域や橋野町など山間部の魅力を探った。

 

 10日には甲子町洞泉の「創作農家こすもす」を訪れ、雪景色となった公園に感激。運営する藤井了さん(70)、サエ子さん(72)夫妻が、震災以降の遊び場づくり、タイ在住の画家阿部恭子さんによる大壁画制作など、国内外からの支援活動について説明した。サエ子さんの指導でピザ作りも楽しんだ。

 

 日本を訪れるタイの旅行者は、この2年間で5倍に。ミャオさんは高校時代に交換留学生として新潟県で暮らした。大学では日本語を専攻、早稲田大学に留学した。「震災はタイで知った。心が痛んだ。6年が過ぎて、釜石のみなさんが元気になっているように感じます。タイの人は寒さや雪にあこがれます。だから、初めての岩手は楽しい」と印象を話した。

 

 日本人スタッフは「この3人は好奇心いっぱいで、食も楽しんでいる。いいパーソナリティー」と温かく見守った。

 

 3人の岩手紀行を紹介する電子書籍は3月末から、タイの電子書籍販売大手ウークビーで配信する。

 

(復興釜石新聞 2017年2月18日発行 第564号より)

関連情報 by 縁とらんす

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

雪の滑り台は今年も大人気

「自慢の味」大集合、冬の味覚まつり〜「おいしい釜石」満喫、横手から「かまくら」

県内外の特産品が集まった冬の味覚まつり

県内外の特産品が集まった冬の味覚まつり。おいしいものを求める人でにぎわった

 

 釜石観光物産協会主催の「かまいし冬の味覚まつり」は21、22の両日、釜石市鈴子町のシープラザ遊で開かれた。市が共催するイベントには、市内をはじめ、県内外の交流都市などの「自慢の味」が大集合。子どもから大人まで楽しめるステージや恒例となった秋田県横手市の「かまくら」も出現し、食と遊びを満喫する家族連れなどでにぎわった。

 

 特産品販売には市内外の29業者・団体が出店。初日は雪が舞い、このイベントにはぴったりの空模様の中で、”できたて熱々”を味わえる釜石ラーメン、花巻市の稗(ひえ)カレーうどん、秋田県横手市の横手やきそば、山形県米沢市の牛串や玉こんにゃく、福岡県北九州市の絆焼うどん―などが人気を集めた。

 

 初出店の「いわて観光キャンペーン推進協議会」は、市内外の菓子店などがクッキーやスポンジケーキを使って表現した「世界遺産橋野鉄鉱山・高炉跡」を展示。3キロのもちを使って3番高炉を作り上げた上中島町の小島製菓、菊地広隆社長は「大変だったけど、地元の食が集まる機会に参加できてよかった。2年後にはラグビーワールドカップもあるので、地元の人に愛される菓子を作り続けたい」と意気込みを見せた。

 

 サケつみれ汁のお振る舞い、本年度の「おいしい釜石コレクション」に認定された菓子や甲子柿の加工品などの試食コーナーにも行列ができた。釜石の新たな味に来場者も興味津々。鵜住居町の岩崎ユリさん(76)は「初めて来たが、いろんなものがあって楽しい。年を取ると出歩くのがおっくうになるが、知らなかった味に出会えたので来てよかった」と、両手いっぱいに買い物袋をぶら下げていた。

 

横手から「かまくら」

 

 屋外には今年も、かまくらと雪の滑り台が設けられ、子どもたちが雪遊びに歓声。熊谷莉緒さん(双葉小1年)、瑠花ちゃん(4)、陸ちゃん(3)姉弟は「滑り台、おっきい。楽しい」と、そり滑りに夢中になった。

 

雪の滑り台は今年も大人気

雪の滑り台は今年も大人気。子どもたちの笑顔が広がった

 

 ステージイベントは釜石ラーメンの早食い、横浜市中区による体操や民族音楽の演奏、花巻市の上根子神楽の演舞など盛りだくさんの企画が用意された。21日は毎年人気のわんこそば大会釜石場所が開かれ、30人の「食士」が2分間に何杯食べられるか勝負。66杯食べて2位になった佐藤優雅君(釜石中1年)は「初めて参加したけど、思ったよりいけた。おいしかった。1位とは1杯差だったのが悔しい。来年も出たい」と話した。

 

 22日には鵜住居町出身の民謡歌手佐野よりこさんが登場。「釜石に帰ってきました。ふるさとっていいな」と笑顔を見せ、昨年秋に開かれた第56回郷土民謡民舞全国大会で最高賞の民謡グランプリ大賞に輝き、内閣総理大臣賞を受けたことを報告した。大会で歌った「南部牛追唄」などを披露。県内の民謡仲間とともに「南部俵積み唄」など、踊りも織り交ぜた多彩な内容で来場者を楽しませた。

 

 佐野さんは震災で両親を亡くし、声を出せない時期もあったというが、「たくさんの仲間に支えられ、皆さんの前で元気な歌声を届けることができるように。両親から残された声と体を使って歌い、おしゃべりすることが供養になる。皆さんの拍手と掛け声で育ててもらっている。これからも楽しんでもらえるよう頑張る」と来場者に語り掛けていた。

 

(復興釜石新聞 2017年1月25日発行 第557号より)

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

花巻市湯口 上根子神楽

花巻市湯口「上根子神楽」の演舞披露について

花巻市湯口 上根子神楽

 

当市と友好関係にある花巻市の「湯口地区コミュニティ会議」では、震災前からの交流事業が継続されており、震災時や震災後においても多大なるご支援をいただいております。

 

昨年度より、湯口地区に古くから伝わる伝統芸能「上根子神楽」を、当市のイベントにあわせてご派遣いただき、無病息災と復興祈願の演舞披露が下記の日時で予定されております。皆様お誘いあわせうえご来場・ご観覧くださいますようご案内申し上げます。

 

日時

平成29年1月22日(日)  演舞開始12:00~

場所

シープラザ遊(釜石市鈴子町:JR釜石駅付近)
釜石観光物産協会が主催する「かまいし冬の味覚まつり」において演舞披露されます。

 

イベントチラシ:
かまいし冬の味覚まつりチラシ(2,423 KB pdfファイル)
相手方:
花巻市・湯口地区コミュニティ会議

 

上根子神楽

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 市民生活部 地域づくり推進課
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-22-8711 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/fukko_joho/fukko_event/detail/1198546_3146.html
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
一時途絶えた舞を復活させた「甲州台ケ原宿虎頭の舞」。

復興鼓舞する虎舞フェスタ〜甲州台ケ原宿虎頭の舞など、12団体 観客魅了

一時途絶えた舞を復活させた「甲州台ケ原宿虎頭の舞」。

一時途絶えた舞を復活させた「甲州台ケ原宿虎頭の舞」。写真は雌雄の虎がたわむれる演目「夫婦(めおと)」

 

 第7回全国虎舞フェスティバル(釜石観光物産協会、幸せ出ずる国いわて実行委員会主催)は27日、釜石市鈴子町のシープラザ遊で開かれた。震災以降、復興に向かう市民を鼓舞し、津波に負けない釜石人の姿を地域の宝「虎舞」でアピールしてきたフェスティバル。シープラザ遊が会場となるのは2011年以来で、通路に立ち見客があふれるほど観客が詰めかけた。主催者発表で約7500人が来場。期待の高さをうかがわせた。

 

 市内外から12団体が出演。震災後に虎舞を始め6年目となる、かまいしこども園が昨年に続きオープニングを飾った。市内の伝承団体からは、只越虎舞、尾崎青友会、箱崎虎舞保存会、鵜住居青年会、白浜虎舞好友会、錦町青年会、平田青虎会が出演。津波による被災から立ち上がり伝統芸能を守り続ける各団体の見事な演舞に、会場から盛んな拍手が送られた。

 

 このうち鵜住居青年会は、俗に”雌虎”と称される優雅な舞のほか、豊富な手踊りの中から「杓子舞」「うれしき舞」など4つの演目を披露。地元の祭り以外ではあまり目にすることのない踊りで、観客の注目を集めた。

 

 鈴子町の小笠原知子さん(77)は、東京から帰省した長女の山本陽子さん(56)と鑑賞し、「感激しました。今までにないぐらい素晴らしい舞台。みんな震災を乗り越え頑張ってきたんだなと思う」と絶賛。陽子さんは「虎舞の太鼓、笛の音が始まると(胸に)ぐっと来ますね。いい時に帰ってきてラッキーでした」と心を躍らせた。

 

観客と出演者が一体となって楽しんだ虎舞フェスタ

観客と出演者が一体となって楽しんだ虎舞フェスタ。外には出店も並び終始にぎわいを見せた

 

 市外からは、陸中弁天虎舞(大槌町)、甲州台ケ原宿虎頭の舞(山梨県北杜市)、左比代虎舞(青森県八戸市)、平磯芸能保存会(宮城県気仙沼市)が招かれた。 台ケ原宿虎頭の舞は1993年5月、「日本丸」が入港した釜石港公共ふ頭で行われたイベントに出演して以来2回目の来釜。11~64歳のメンバー23人が、山梨県では唯一という虎の舞を披露した。

 

 台ケ原は甲州街道の宿場町で、火伏せなどの祈願のため地内の正一位「田中神社」に同舞が奉納されてきた。神殿の欄間には虎の彫り物があり、京都宇治で採れた新茶を徳川将軍に献納するお茶壺道中の宿泊場所で家康公が寅年であったことから、旅の疲れを癒やすために奉納されたとも考えられている。

 

 徳川文化が否定された明治期以降、虎頭は神社に伏せられてきたが、昭和になり世に出てきたことで、約100年間途絶えていた舞の復活に地域住民らが立ち上がった。80年代から全国各地の虎舞を視察し、釜石も訪問。91年、今に継承される舞を完成させた。同フェスタでは「寝起き」「夫婦」「本調子」の3演目を披露。釜石虎舞とは趣の違う舞で観客を魅了した。

 

 同舞保存会会長で北杜市観光協会副会長でもある小野光一さん(64)は「23年ぶりに伺えて本当にうれしい。釜石のエネルギッシュな虎舞はメンバーの勉強になる」と喜び、「震災や津波のことをよく知らない小さい子どもたちが、被害の大きさや復興の現状を学ぶ機会にもなった。虎のご縁を大切にし、今後も足を運べたら」と願った。

 

(復興釜石新聞 2016年11月30日発行 第542号より)

関連情報 by 縁とらんす
第7回 全国虎舞フェスティバル
復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

見学の受け入れを再開した世界遺産「橋野鉄鉱山」(高炉場跡)

世界遺産「橋野鉄鉱山」見学再開〜台風豪雨で被害、PRへ取り組み強化

見学の受け入れを再開した世界遺産「橋野鉄鉱山」(高炉場跡)

見学の受け入れを再開した世界遺産「橋野鉄鉱山」(高炉場跡)

 

 8月30日の台風10号による豪雨被害で見学を中止していた釜石市橋野町の世界遺産「橋野鉄鉱山」は、遺跡の保護や見学者の安全確保のための応急措置などが行われ、19日から見学者の受け入れを再開した。インフォメーションセンターは冬期閉鎖の開始日を遅らせ、例年より10日間長い12月18日まで開館する。

 

 橋野鉄鉱山は台風10号で、高炉場跡の遺構に目立った被害はなかったが、エリア内の表土が一部流失し地下の遺物が露出したほか、隣接する二又沢川の護岸被害や倒木などがあった。インフォセンターでは停電や断水が発生。停電は早い段階で復旧したが、給水設備は復旧困難な状態となった。

 

 このため、市は見学者の受け入れを中止し、被害調査や遺跡保護、見学者の安全確保のための対策を実施。センターは井戸の新設で水道が利用できるようにし、約2カ月半ぶりに開館した。土・日曜日と重なった19、20日は、雨が降ったりやんだりのあいにくの天候だったが、再開を聞きつけた市内外の見学者が訪れた。

 

 設備工事の仕事で3日前に釜石に来たばかりという札幌市の加藤功さん(61)は、駅前の世界遺産の看板を目にし、興味がわいて訪れた。遺跡を見るのが好きだといい、「釜石は製鉄のまちというイメージはあったが、こんな場所があるとは。大島高任ら先人の技術はすごいですね。高炉の石の組み方とか見事です」と感心。カメラに収めながら、当時の操業に想像を巡らした。

 

 釜石の鉄の歴史と文化の継承、発信に取り組む、鉄のふるさと釜石創造事業実行委員会の大瀧粂夫会長は「再開を待っていた人も多いと思う。今年は無理かなと思っていたが、来る途中の道路も仮復旧し、最低限、遺跡を見られるような状態になって良かった」と喜び、「実際には来年春からが勝負。しっかりPRして、立て直さなければ」と世界遺産登録3年目の関係者の取り組み強化を願った。

 

 橋野鉄鉱山の一般公開エリア「高炉場跡」内は、川沿いの見学路や御日払所前の敷地の一部、三番高炉より下流域の種焼場全域が立ち入り禁止区域となっており、バリケードや土のう、ブルーシートで保護している。

 

 同鉄鉱山に続く県道釜石遠野線は釜石市橋野町中村から青ノ木間で片側交互通行になっている所があり、通行には十分な注意が必要。遠野市へ抜ける笛吹峠は全面通行止めとなっている。インフォセンターは12月18日まで、午前9時半から午後4時半まで開館。19日から来年3月末まで、冬季休業に入る。

 

(復興釜石新聞 2016年11月23日発行 第540号より)

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

【鉄の週間】鉄の歴史館・イベントのお知らせ

【鉄の週間】鉄の歴史館・イベントのお知らせ

【鉄の週間】鉄の歴史館・イベントのお知らせ

 

12月1日は鉄の記念日です。鉄の週間として、鉄の歴史館でもイベントを開催しますので、ぜひ足をお運びください。

 

田中製鐵所創業130周年・田中製鐵所パネル展

 
11月26日(土)~12月4日(日)、2階会議室にてパネル展を開催します。橋野鉄鉱山と八幡製鐵所をつなぐ鍵となった田中製鐵所の業績と先人の活躍を紹介します。

 

大島館長記念講演

 
11月26日(土)13時30~15時、シアターにて「世界遺産橋野鉄鉱山と大島高任」をテーマに、大島高任の玄孫である大島館長が講演します。
 

鉄の記念日・入場料無料

 
鉄の記念日である12月1日(木)は、入場料を無料といたします。旧釜石鉱山事務所(TEL:0193-55-5521)も無料となりますので、あわせてお出かけください。

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 観光交流課
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町22-1(シープラザ釜石内)
電話:0193-22-2111(333) / Fax 0193-22-5003 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/kanko/matsuri_event/detail/1205594_2438.html
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
橋野鉄鉱山マップ

橋野鉄鉱山の見学再開について

橋野鉄鉱山マップ

 

橋野鉄鉱山の見学を11月19日(土)から再開します。
※遺跡保護のため、一部立入禁止区域があります。

 

橋野鉄鉱山インフォメーションセンターも11月19日(土)9時30分から開館します。通常は、12月8日(木)までの開館ですが、今回臨時閉館していたことから12月18日(日)までの開館予定です。

 

立入禁止区間はこちら。

橋野鉄鉱山マップ

広報かまいし2016年3月15日号(No.1636)

ファイル形式: pngファイル
データ容量: 2,587 KB
ダウンロード


 

ご不便をおかけしますが、ぜひお越しください。

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 世界遺産室
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町15番2号
電話:0193-22-8846 / Fax 0193-22-3633 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/spot/hashino_tekkouzan/detail/1205440_3028.html
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
「みちのく潮風トレイル」の釜石市コースの案内板をお披露目したセレモニー

釜石観光の宝、全国に発信「みちのく潮風トレイル」案内板寄贈〜日本旅行業協会、鉄の歴史館で除幕

「みちのく潮風トレイル」の釜石市コースの案内板をお披露目したセレモニー

「みちのく潮風トレイル」の釜石市コースの案内板をお披露目したセレモニー

 

 東京都千代田区の一般社団法人日本旅行業協会(JATA)=会長・田川博己ジェイティービー会長)=は10月29日、環境省が東北地方太平洋沿岸地域に設定する「みちのく潮風トレイル」(青森県八戸市~福島県相馬市、約700キロ)を活用した旅行商品の開発などを目指し、釜石市内のトレイルコースを視察した。JATAは市内のコースの案内板を市に寄贈。訪問先の大平町、鉄の歴史館で除幕式が行われた。

 

 釜石を訪れたのは、JATAに加盟する首都圏や仙台市の旅行会社の企画担当者ら62人。前日に視察した大船渡市から三陸鉄道で釜石入りし、唐丹町本郷の桜並木や星座石、津波石碑などを視察後、鉄の歴史館に到着した。

 

 セレモニーでJATAの戸川和良副会長(KNTーCTホールディングス社長)は「ご当地には、歴史や景観など注目すべき観光素材が多い。視察をし、全く新しい東北観光を作り出していかねばと決意を新たにしている。1人でも多くのお客さまをご案内できるよう力を合わせていきたい」とあいさつ。野田武則市長は「潮風トレイルは、釜石にも大きな宝があることを全国に発信できるチャンス。案内板を活用し、釜石に来られる方を迎えたい」と歓迎の気持ちを示した。

 

東日本大震災津波の陸地への到達を遅らせた湾口防波堤について説明を受けるJATAの会員ら=鉄の歴史館で

東日本大震災津波の陸地への到達を遅らせた湾口防波堤について説明を受けるJATAの会員ら=鉄の歴史館で

 

 JATA、釜石市、環境省の8人で案内板を除幕。野田市長はJATAに感謝状を贈った。寄贈された案内板は縦150センチ、横110センチ。釜石市区間の▽宝来館~両石バス停(約27・4キロ)▽釜石駅~唐丹駅(約13・5キロ)―の2コースが立ち寄りスポットの写真や標高、所要時間を示すグラフ、歩く際の装備やルールなどとともに紹介されている。案内板は当面、釜石駅周辺施設への設置を予定する。

 

 一行はセレモニー終了後、鉄の歴史館を見学。バスで両石町から鵜住居町の根浜海岸まで足を延ばし、ラグビーW杯の競技場建設予定地や津波浸水地域の復興状況などについて、同行した釜石観光ボランティアガイドから説明を受けた。

 

 JATAは東北復興支援事業として、2014年4月から震災発生10年後の21年3月までの7カ年計画で、みちのく潮風トレイルを活用した「JATAの道プロジェクト」を実施。毎年1回、トレイルコースが設定されている東北沿岸を訪れ、復興状況の視察や新しい旅行素材の発掘、自然環境整備などを行っている。14年は八戸市、階上町、15年は相馬市、新地町を訪問。3年目の今年は大船渡、釜石両市の訪問が実現した。各地で同様の案内板を寄贈しているという。

 

(復興釜石新聞 2016年11月5日発行 第535号より)

関連情報 by 縁とらんす
環境省 みちのく潮風トレイル
復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3