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しっとりと雨に濡れ開花を待ちわびる八重桜の枝

八重桜咲き始め、橋野鉄鉱山でまつり〜地域の魅力発信、餅まきで

しっとりと雨に濡れ開花を待ちわびる八重桜の枝

しっとりと雨に濡れ開花を待ちわびる八重桜の枝

 

 釜石市橋野町青ノ木の春を彩る「橋野鉄鉱山八重桜まつり」は14日、橋野鉄鉱山インフォメーションセンター周辺で開かれた。同所が誇る八重桜並木は花が咲き始めたばかりで、この日はあいにくの雨模様。満開の花を見ることはできなかったが、高炉場跡の見学や餅まき、豚汁のお振る舞いで来場者を迎え、世界遺産を盛り上げる地元住民の心意気を示した。

 

 同まつりは、橋野町振興協議会(和田松男会長)、栗橋地区まちづくり会議(遠野健一議長)が共催する「はしの四季まつり」の一つ。橋野鉄鉱山の世界遺産登録後は2回目の開催で、主催者が運行する無料貸し切りバスやマイカーなどで、多くの人たちが足を運んだ。

 

 高炉場跡の見学は、釜石観光ボランティアガイド会(三浦達夫会長)の協力を得て、約1時間のガイドツアーを実施。地元在住のガイドらが見学者を案内し、当時の操業の様子などを分かりやすく解説した。

 

 恒例の餅まきは1500個の餅を用意。一部に産直施設「橋野どんぐり広場」で利用できる商品券を入れ、誘客につなげた。豚汁は300食分を地元の女性たちが手作り。地場の野菜、山菜が入った豚汁は毎年来場者から好評で、肌寒かったこの日は特にもうれしい一杯となった。

 

餅まきを楽しみ季節外れの寒さを吹き飛ばす来場者

餅まきを楽しみ季節外れの寒さを吹き飛ばす来場者

 

 青ノ木地区は、大型連休期間中は好天に恵まれたが、その後の1週間は気温が低めに推移し、八重桜の開花も足踏み状態。祭り当日は前日からの雨が降り続き、日中の気温も9度ほどで、花びらがしっかり開いた花は少なかった。

 

 天神町仮設団地に暮らす高橋啓子さん(67)は「八重桜の花を楽しみにして来たが残念。今度、花が咲いている時に来てみたい」と次の機会に期待。釜石市ウォーキング協会が企画した青ノ木周辺を歩く例会に参加し、同まつりも楽しんだ盛岡市ウォーキング協会の川守睦子さん(64)は、昨年訪れた仲間から評判を聞いて来釜。「山あいを歩くのが好き。雨は残念だけど、おいしい豚汁や餅をいただき、とてもいい日でした。来年もぜひ」と再来を願った。

 

 釜石観光ボランティアガイド会会員の菅原真子さん(50)は自身の勉強も兼ねて、ガイドツアーに参加。「橋野在住のガイド三浦勉さんは、難しくなりがちな鉄の話に当時の生活の様子を織り交ぜるなど、親しみやすい説明が聞いてて楽しい。参考にしたい」と今後の活動への意欲を高めた。

 

 「尾崎半島の山林火災の鎮圧につながり、八重桜も長く楽しめる恵みの雨と捉えたい。天候が回復すれば花も咲きそろうと思うので、また見に来てほしい」と和田会長。一昨年4月、世界遺産登録を祈念し新たに植えた八重桜140本も花をつけ始めており、年を増すごとに立派に育っていくのを心待ちにした。

 

 また、夏のラベンダーまつり復活に向け、一昨年夏、スケート場跡地に植えた300株のラベンダーも順調に生育中。和田会長は「四季折々のイベントを通じ、地域の魅力発信に努めたい。栗橋地区には多くの史跡や大自然の景観があるので、もっとPRしていければ」と思いを新たにした。

 

(復興釜石新聞 2017年5月17日発行 第588号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

SL銀河の出発合図をする釜石駅の工藤冨士雄駅長。かまリンも元気にお見送り=30日

春を運ぶSL銀河〜おもてなしも温かく、釜石に一番列車

 SL銀河の旅を楽しみ釜石駅に到着した乗客。ホームでのさまざまな歓迎に笑顔を広げた=29日

SL銀河の旅を楽しみ釜石駅に到着した乗客。ホームでのさまざまな歓迎に笑顔を広げた=29日

 

 観光面からの復興支援と地域活性化を目的に2014年から運行を開始した蒸気機関車「SL銀河」が、大型連休初日の4月29日、今季の定期運行に入った。SLが走るJR釜石線(花巻―釜石間、90・2キロ)の各駅では、郷土芸能やご当地キャラクターが乗客をお出迎え。4年目の運行を熱く歓迎した。9月30日までの土日・祝日を中心に上下計51本の運行を予定する。

 

 午前10時37分花巻発のSL銀河は、出発から約4時間半後の午後3時10分すぎ、釜石駅に到着。定員176人の客車4両は満席で、ドアが開くと家族連れや旅行仲間のグループなどが次々にホームに降り立った。

 

 釜石市のキャラクター「かまリン」、歓迎の横断幕を広げた観光関係者やJR社員らが乗客を迎え、対面するホームでは錦町虎舞が威勢のいい演舞で到着を盛り上げた。ユニホーム姿の釜石シーウェイブス(SW)RFCのダラス・タタナ選手(25)は記念撮影にも応じ、旅の思い出作りに一役買った。駅舎前ではホタテ稚貝汁をお振る舞い。釜石ならではのおもてなしが光った。

 

 妹と二人旅という仲裕美さん(埼玉県在住)は「SL銀河の魅力は宮澤賢治の世界観。沿線の方が手を振ってくれる歓迎ムードも好き。明日も乗って帰ります」と、昨年の青森県での特別運行に次ぐ2回目の乗車を満喫した。

 

 家族6人で初めて乗車した東京都の藤井かりんさん(12)は「普段見られない自然の景色をたくさん見られた」、弟の朗君(6)は「(車内の)プラネタリウムが楽しかった」とにっこり。祖母の永山房子さん(66)は「汽笛の音が哀愁を漂わせ、胸がキュンとなる。各駅のおもてなしにもびっくり」と大感激。震災直後、ボランティア活動で大槌町に入った経験があり、「当時はまだ釜石駅前にがれきがあった。こんなにも変わったとは。明るい感じになってきた」と6年の歳月を実感した。

 

 今年、車内で上映する宮澤賢治の「銀河鉄道の夜」をモチーフとしたプラネタリウムは、色彩豊かな映像や賢治が残した言葉、曲の導入で新たな楽しみが増えた。撮影スポットとしてにぎわう遠野市宮守町「めがね橋(宮守川橋りょう)」近くの道の駅みやもり施設内には、SL銀河インフォメーションコーナーが設置され、発信力がより高まった。

 

 JR東日本盛岡支社の広報担当者は「お客さまに喜んでいただくのと復興の後押しがSL銀河の大きな目的。1人でも多くのお客さまに沿岸に来ていただければ」と乗客数増加に期待を寄せる。昨年は4月23日から10月10日までの期間中、計47本を運行。約6500人が乗車し、前年並みの平均乗車率8割を維持した。

 

花巻へ 桜舞太鼓でお見送り

 

 SL銀河運行2日目の30日は、釜石から花巻への上り運行。午前10時55分の発車を前に、釜石駅ホームでは唐丹町の桜舞太鼓が演奏を披露し、出発に花を添えた。

 

 乗客や見物客は黒光りする重厚な機関車をバックに記念撮影したり、出発準備の様子を見学したりと、貴重な光景を脳裏に焼き付けた。燃料の石炭を燃やす匂い、蒸気を上げる音もSLを楽しむ要素で、感覚器官をフル稼働し、その魅力を体感した。

 

 発車時刻には、釜石駅の工藤冨士雄駅長が出発合図。旅立ちの気持ちを高める桜舞太鼓の音が響く中、ホームでは一般市民を含む多くの人たちが手を振り、滑り出す車両を笑顔で見送った。

 

 SL銀河の出発合図をする釜石駅の工藤冨士雄駅長。かまリンも元気にお見送り=30日

SL銀河の出発合図をする釜石駅の工藤冨士雄駅長。かまリンも元気にお見送り=30日

 

 SLの見物と見送りに訪れた松田翔希君(甲子小1年)と母親の真帆さん(41)は、運行当初から何回か見に来ているといい、「近くで見ると迫力が違う。釜石にSLが来ると、うれしい気持ちになる。まだ乗ったことがないので、ぜひ乗ってみたい」と目を輝かせた。

 

 SL銀河は残る大型連休期間中、3、4、6、7日に運行。一部を除いて、ほぼ満席に近い状態だという。

 

(復興釜石新聞 2017年5月3日発行 第585号より)

 

復興釜石新聞

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鐵のふるさとスタンプラリー

橋野鉄鉱山と鉄の歴史館のイベントをご紹介

4月29日から橋野鉄鉱山、鉄の歴史館において多くのイベントが開催されます。
ぜひ、これらのイベントをきっかけに足を運んでみてください!

 

①橋野鉄鉱山 現地ガイド付きバスツアー

4月29日から、釜石駅前と橋野鉄鉱山を結ぶシャトルバスの運行をします。ベテラン現地ガイドの説明を聞きながら、橋野鉄鉱山をめぐります。

運行予定日や運行時間は下記のリンク先をご覧ください。(他サイトに移動)

 

https://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/kanko/detail/1201042_2430.html

橋野鉄鉱山 現地ガイド付きバスツアー

釜石市役所 公式ページ
リンク


 

②鐵のふるさとスタンプラリー

橋野鉄鉱山の世界遺産登録を記念して始まった「鐵のふるさとスタンプラリー」を再開しました。スタンプラリー台紙(100円)を購入し、2種類のスタンプを集めてスタンプラリーを達成した人に、記念品として橋野鉄鉱山の銭座で作られた「寛永通宝」を模したキーホルダーを差し上げます。
台紙販売場所、スタンプ設置場所等は下記のリンク先をご覧ください。(他サイトに移動)
 

https://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/spot/hashino_tekkouzan/detail/1200641_3028.html

鐵のふるさとスタンプラリー

釜石市役所 公式ページ
リンク


 

③鉄の歴史館 GWイベント

5月5日(金)こどもの日は小中学生が入場無料になります。
5月3日(水)から5月5日(金)1日先着50名・小中学生限定で、鉄の歴史館オリジナルストラップの配布を行います。
※なお、ゴールデンウィーク期間中の鋳造体験はお休みします。
鉄の歴史館への営業時間等については下記のリンク先をご覧ください。(他サイトに移動)

 

https://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/spot/detail/1191193_2452.html

鉄の歴史館

釜石市役所 公式ページ
リンク


 

各イベントに対するお問い合わせについては、リンク先の問い合わせ先をご参照ください。

 

縁とらんす

かまいし情報ポータルサイト〜縁とらんす

縁とらんす編集部による記事です。

問い合わせ:0193-22-3607 〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内

釜石春まつり(SL銀河運行開始イベント)

釜石春まつり(SL銀河運行開始イベント)

釜石春まつり(SL銀河運行開始イベント)

 

釜石観光物産協会では、ゴールデンウィークにSL銀河のお出迎えを含めたイベントを開催いたします。SL銀河が市内を通過するときは手を振って笑顔で歓迎・見送りましょう!

 

SL銀河運行開始イベント

4月29日(土)15:07到着
釜石駅ホームで釜石虎舞によるお出迎え、お客さまへホタテの稚貝汁お振る舞い

 

4月30日(日)10:55出発
釜石駅ホームで桜舞太鼓によりお見送り、お客さまへホタテの稚貝汁お振る舞い

 

走っているSL銀河を見かけたら、手を振りましょう!

 

お客さまへホタテの稚貝汁お振る舞い

 

サン・フィッシュ釜石(鈴子町)

<お振舞い>
釜石産の新鮮なホタテの浜焼きとつみれ汁をお振る舞いします!数量限定で各日それぞれ200食です。
日時: 5月3日 14:00~、4・5日 11:00~

 

<どんぐり広場出張販売>
橋野町どんぐり広場が鈴子町に出張販売いたします。新鮮野菜やつけもの、がんづき、団子などがそろいます。
日時: 5月4・5日 11:00~ なくなりしだい終了

 

<my箸づくり教室>
サン・フィッシュ釜石2Fテラスにて、釜石地方森林組合が「my箸づくり教室」を行います。釜石産のスギの間伐材を利用し、自分の箸を作ってみませんか?
参加料は1,000円です。
日時: 5月3・4日 11:00~15:00

 

釜石大観音ライトアップ

恋人の聖地・釜石大観音では、5月3~7日観音様のライトアップが行われます。見学時間は通常どおり9:00~17:00ですが、観音様が照らしだされる姿も必見です。
釜石大観音 TEL:0193-24-2125

 

この件に関するお問い合わせ先

釜石観光総合案内所 TEL:0193-22-5835 

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 商業観光課 観光おもてなし係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8421 / Fax 0193-22-2762 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/kanko/matsuri_event/detail/1209343_2438.html
釜石市

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見学者の受け入れを再開した橋野鉄鉱山高炉場跡=1日、三番高炉跡

「橋野鉄鉱山」見学再開、昨年の台風被害 挽回へ〜近代製鉄発祥160年に合わせ情報発信

見学者の受け入れを再開した橋野鉄鉱山高炉場跡=1日、三番高炉跡

見学者の受け入れを再開した橋野鉄鉱山高炉場跡=1日、三番高炉跡

 

 昨年12月19日から冬季休館していた釜石市橋野町青ノ木の「橋野鉄鉱山インフォメーションセンター」が4月1日から開館、見学者の受け入れを再開した。昨年は台風被害により一時、見学者の受け入れ中止を余儀なくされたが、世界遺産登録から3年目となる今年は「近代製鉄発祥160年」と合わせ、さらなる情報発信で見学者の誘致拡大に努める。

 

1日から開館した「橋野鉄鉱山インフォメーションセンター」

1日から開館した「橋野鉄鉱山インフォメーションセンター」

 

 開館初日はあいにくの雪模様で見学に訪れる人もまばらだったが、その後は天候も回復し、団体客も来始めている。高炉場跡に残る根雪は徐々に雪解けが進むが、6日現在、所々に20~30センチの吹きだまりの積雪があり、センターでは長靴での見学を勧めている。また、エリア内は台風被害の影響で一部立ち入り禁止区域があり、見学時の注意を呼び掛ける。

 

 橋野鉄鉱山は昨年8月30日の台風10号による豪雨で、高炉場跡の表土が一部流失し、地下の遺物が露出。隣接する二又沢川の護岸被害や倒木、同センターの断水などもあり、約2カ月半、見学者の受け入れを中止した。給水設備の復旧、遺跡保護のための応急措置を行い11月19日から見学を再開したが、アクセス路の県道釜石遠野線は決壊により、遠野市側から青ノ木までの笛吹峠が全面通行止め、橋野町中村から青ノ木間の一部で片側交互通行が今も続く。

 

 同センターの昨年(4月1日~8月30日、11月19日~12月18日)の入館者数は1万7181人。世界遺産登録初年の一昨年(4月1日~12月8日)の実績、4万3316人の半数以下にとどまった。

 

 市は本年度、遺跡の本格復旧工事に着手する計画で、見学路や護岸の修復、地下遺構の遺物の一部発掘、倒木の処理などを行う。センター前の緑地帯にある遊具も更新する予定。今年は、大島高任が現甲子町大橋で洋式高炉による初出銑に成功(近代製鉄発祥)してから160年、橋野高炉跡の国史跡指定から60年、釜石市制施行から80年と節目の年が重なる。市世界遺産室の佐々木育男室長は「関係部署と連携し記念イベントを行うことで、”鉄のまち釜石”を広く発信できれば。一昨年の橋野鉄鉱山の見学者アンケートでは、笛吹峠を通ってくる人が4割を占めており、道路の早期復旧にも期待したい」と話した。

 

 同センターは12月8日まで開館(無休、午前9時半~午後4時半)し、入館は無料。市から委託された橋野町振興協議会(和田松男会長)の11人が交代で来館者の応対、施設の清掃などにあたる。同協議会前会長でスタッフの菊池成夫さん(75)は「自然に囲まれ、学術的価値の高いこの場所をしっかりPRし、昨年の(見学者の)落ち込みを挽回したい。ラグビーワールドカップ(W杯)で外国人観光客の増加も見込まれる2年後を見据え、一層の盛り上げを」と意を強くした。

 

 橋野鉄鉱山は「明治日本の産業革命遺産」(8エリア23資産)の構成資産の一つとして、2015年7月に世界文化遺産に登録された。先月22日からはスマートフォン、タブレット端末用に同遺産の無料ガイドアプリの提供が始まり、動画再生やクイズなどで楽しみながら遺産を学ぶことができる。

 

旧釜石鉱山事務所も公開再開

 

 釜石の製鉄史を物語る貴重な資料を展示する甲子町大橋の旧釜石鉱山事務所も1日から今季の来館受け入れを開始した。

 

 同事務所は2008年まで釜石鉱山株式会社の総合事務所として使用されていたが、事務所移転に伴い市が建物の譲渡を受け、釜石鉱山に関する資料も寄託された。

 

冬季の休館を経て1日から来館受け入れを再開した旧釜石鉱山事務所

冬季の休館を経て1日から来館受け入れを再開した旧釜石鉱山事務所

 

 鉱山で採掘に使った道具や採取された鉱物など所蔵する約2800点の資料のうち710点を展示。09年から一般開放していたが、震災の地震で壁が崩れるなど一部が壊れ、改修工事のため休館した。耐震補強工事に合わせてレイアウトや展示内容を大幅に見直し、昨年7月から一般公開を再開した。

 

 昨年は7月から12月までに1455人が同事務所を見学。このうち有料化以降の来館者は854人に上った。

 

 来館受け入れは午前9時半から午後4時半まで。火、水曜は休館で、入館料は大人300円、小中学生100円。団体(10人以上)での申し込みであれば、休館日の開館にも応じる。

 

 問い合わせは同館(電話0193・55・5521)へ。

 

(復興釜石新聞 2017年4月8日発行 第578号より)

 

復興釜石新聞

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SL銀河

SL銀河運行情報

平成29年も4月29日(土)からSL銀河の運行が開始されます。
SL銀河が市内を通過するときは手を振って笑顔で歓迎・見送りましょう!
今年も元気を運んでくれるSL銀河を地域一丸となって応援しましょう。

 

イベントに関しては、決まり次第ご案内しますのでお待ちください。

 

SL銀河運行日程

SL銀河の運行日程や詳細については下記のリンク先をご覧ください。(他サイトに移動)

 

https://www.jr-morioka.com/noccha/train/slginga/

SL銀河:王国を走る列車たち:乗っちゃ王国 北東北|JR東日本:東日本旅客鉄道株式会社 盛岡支社

JR東日本旅客鉄道株式会社 盛岡支社オフィシャルページ
リンク


この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 観光交流課
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町22-1(シープラザ釜石内)
電話:0193-22-2111(内線333) / Fax 0193-22-5003 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/kanko/detail/1192591_2430.html
釜石市

釜石市

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山林内にある八十八ヶ所の石仏を巡礼するボランティアら

「釜石八十八ケ所」再興へ〜震災復興の象徴に、小川の山林 荒れた霊場 復活へ整備

霊場整備や巡礼に参加した人たち。左上の建物は「金剛山遍照院」

霊場整備や巡礼に参加した人たち。左上の建物は「金剛山遍照院」

 

 東日本大震災から間もなく6年―。犠牲者の七回忌を前に、釜石市小川町2丁目北側の山林内にある「新四国八十八ヶ所霊場」で4、5の両日、ボランティアによる整備活動が行われた。1956、57(昭和31、32)年ごろ、市内で金物店を営んでいた弘法大師信者の故・前田豪治郎(ひでじろう)さんが、大病から命を救われた恩返しにと私財を投じて開山した釜石霊場。檀家(だんか)の前田家親族から相談を受け、霊場再興に取り組んできた駒木山不動寺(駒木町)の住職補佐、森脇妙紀さんは「慰霊、巡礼とともに健康増進、交流の場になれば」と名所復活に期待を込める。

 

 霊場整備には「北海道八十八ヶ所霊場会」(阿部眞猛会長=高野山真言宗眞弘寺住職)が協力。釜石のボランティアとともに、損壊していた石仏の修繕や山道などの整備にあたった。震災後の支援で不動寺との縁をつないだ眞弘寺の阿部真秀副住職(40)は「思いに共感した仲間とご奉仕させてもらえてうれしい。地元の皆さんがこの場所に親しみを持ち、心の支えになれば」と作業に精を出した。箱崎町で被災し、今月復興住宅に入居予定の小林茂太郎さん(70)は「子どものころ遠足で来た思い出がある。周辺の環境も良いので、ぜひ多くの人に足を運んでほしい」と願った。

 

釜石霊場入り口の石像を修繕する北海道霊場会の僧侶ら

釜石霊場入り口の石像を修繕する北海道霊場会の僧侶ら

 

 作業の後は地元信者らも集まり、眞弘寺檀家の安友キクさんから贈られた手編みのよだれかけを石仏一体一体に奉納しながら巡礼した。安友さんは4年前に大病を患ったが、被災地の役に立てることに喜びを感じ、2回(各90枚)にわたり気持ちを寄せてくれたという。

 

北海道の安友キクさんから贈られた「よだれかけ」を奉納

北海道の安友キクさんから贈られた「よだれかけ」を奉納

 

 全国各地に見られる写し霊場は、四国の巡礼(お遍路)に行けない人のために同じ功徳にあずかることができるよう考え出されたもの。前田さんは真言宗総本山の高野山金剛峯寺の許可を得て、四国八十八ヶ所の各札所の御砂を持ち帰り、建立した各本尊の石仏の下に埋めたという。八十八ヶ所の隣には観音様の「新西国三十三ヶ所霊場」も整備されている。「規模的にも価値の大きい場所。しっかりとした組織を作り保存に力を入れていくべき」と北海道霊場会の阿部会長(69)。

 

山林内にある八十八ヶ所の石仏を巡礼するボランティアら

山林内にある八十八ヶ所の石仏を巡礼するボランティアら

 

 釜石霊場は近年、訪れる人が減っていた。一昨年から始まった再興への取り組みは、この場所の存在を若い世代にも広めている。宗派や信仰の枠を超え、文化財探訪や自然散策などさまざまな魅力を感じてもらえる場所。市の観光審議会委員も務める森脇さんは「釜石の交流人口増加にもつながれば」と話した。

 

(復興釜石新聞 2017年3月8日発行 第569号より)

 

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復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

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問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

Meetup Kamaishi 2017 - オープンシティ釜石

Meetup Kamaishi 2017〜釜石のお宝&鉄人発掘博覧会

Meetup Kamaishi 2017〜釜石のお宝&鉄人発掘博覧会

 

本イベントは終了しました。今年もたくさんの方々にご参加頂き、有難うございました!

 

釜石シティプロモーション推進委員会では、2017年3月18日から20日までの期間を、釜石のおいしい、楽しい、わくわくを発見する特別な3日間として、「オープンシティフォーラム2017」、「ラグビーフォーラム」、市民が鉄人として、釜石の人や歴史、文化、食といった様々な魅力を体感できる21の観光体験プログラムを提供する「Meetup Kamaishi」などで構成するイベント「Meetup Kamaishi 2017」を開催いたします。

 

開催期間:2017年3月18日(土)〜20日(月・祝)
開催場所:釜石市内各所
主催:釜石シティプロモーション推進委員会

[事務局]一般社団法人 三陸ひとつなぎ自然学校、釜石市総務企画部総合政策課オープンシティ推進室

後援:岩手県沿岸広域振興局、釜石市
お問い合わせ:電話 0193-22-2111(内線192)、メール meetupkamaishi@gmail.com

 

各イベントやプログラムの詳細は、公式サイトをご覧ください。

 

Meetup Kamaishi 2017 – オープンシティ釜石

Meetup Kamaishi 2017 〜釜石のお宝&鉄人発掘博覧会〜 岩手県釜石市のおいしい楽しいわくわくを発見する特別な3日間
リンク


 
 

【3/18開催】オープンシティフォーラム2017

 

オープンシティフォーラム2017

 

2015年9月に国連が採択した「持続可能な開発目標」は、よりよき未来を実現するために、今後15年かけて取り組むべき17の目標と169のターゲットを定めたものです。これに私たちの地域社会はどう向き合っていくのか。世界から選ばれる地域の条件とは何か。世界の新しい潮流を学び、釜石の可能性を探求します。

日時

2017年3月18日(土)16時~18時30分(開場:15時30分)

場所

チームスマイル・釜石PIT(釜石情報交流センター内)

入場

入場無料(申込不要・入退場自由)

内容

■キーノートスピーチ
「SDGsとは何か ~世界の共通言語をまちづくりに生かす~」
【講師】
川久保 俊 氏(法政大学デザイン工学部建築学科専任講師)
■パネルディスカッション
「持続可能な地域とは何か ~釜石が“選ばれる”場所になるために~」
【パネリスト】
川久保 俊 氏(法政大学デザイン工学部建築学科専任講師)
山﨑 直子 氏(UBS銀行東京支店ウェルス・マネジメント本部ディレクター)
小安 美和 氏(株式会社Will Lab 代表取締役・釜石市地方創生アドバイザー)
鹿野 順一 氏(NPO法人@リアスNPOサポートセンター代表理事)
伊藤 聡 氏(一般社団法人三陸ひとつなぎ自然学校代表理事)
【モデレーター】
石井 重成(釜石市総合政策課オープンシティ推進室長)
■ローカルベンチャーサミット
釜石で新しい価値を生み出す起業志望者によるアイデアピッチ

問合せ

釜石市総合政策課オープンシティ推進室
TEL:0193-22-2111(内線132)

 
 

【3/18開催】Meetup Kamaishi 交流会

Meetup Kamaishiに参加し、釜石を訪れた皆様と釜石市民の交流会を開催します。皆様と釜石のご縁に感謝し、新しい出会いや絆が生まれる場です。

日時

2017年3月18日(土)19時~21時

場所

ホテルサンルート釜石 鳳凰の間

会費

3,500円 ※会費は当日会場で承ります。

申込締切

3月15日(水)

申込方法

以下の申込フォーム又は電話にてお申込み下さい。
【申込フォーム】 https://goo.gl/jyCpC7
【電話】釜石市総合政策課オープンシティ推進室 0193-22-2111(内線192)

 
 

【3/19開催】ラグビーフォーラム

 

ラグビーフォーラム

 

ラグビーワールドカップ2019™開催を契機に、釜石のラグビーを地元の観光推進にどう活かしていくのか。地域の交流促進とインバウンド(訪日外国人旅行)推進の方法を探ります。

日時

2017年3月19日(日)16時~19時(開場:15時30分)

場所

チームスマイル・釜石PIT(釜石情報交流センター内)

入場

入場無料(申込不要・入退場自由)

内容

■オープニングセッション
釜石シーウェイブスRFCのダラスタタナ選手と村田オスカロイド選手からプレゼンテーション
~外国人選手から見た釜石のインバウンドとラグビーへの想い。2019年への抱負~

■パネルトークセッション
ゲストパネラーとゲストプレーヤーによるパネルトーク
~釜石のインバウンドとラグビー①~
【ゲストパネラー】
山口 祥義 氏(佐賀県知事)
稲沢 裕子 氏(日本ラグビー協会理事・読売新聞調査研究本部主任研究員)
佐野 慎輔 氏(笹川スポーツ財団上席特別研究員・産経新聞特別記者)
桜庭 吉彦 氏(釜石シーウェイブスRFCゼネラルマネージャー)
【ゲストプレーヤー】
ダラス タタナ 選手(釜石シーウェイブスRFC)
村田 オスカロイド 選手(釜石シーウェイブスRFC)
【ファシリテーター】
浜登 寿雄 氏(RWC2019釜石開催支援連絡会幹事・釜石シーウェイブスRFC常任理事)

■キーノートレクチャー
山口祥義佐賀県知事による基調講演 ~2019年の釜石~

■ダイアローグセッション
ゲストパネラーが来場者アンケートを選び、会場を交えてのトークセッション
~釜石のインバウンドとラグビー②~

問合せ

釜石市ラグビーワールドカップ2019推進室
TEL:0193-22-2111(内線105)

 
 

【3/18〜20開催】『釜石 photo library』写真展

プロのカメラマンが撮影した四季折々の風景、郷土芸能など釜石の魅力的な写真素材をストックした「釜石 photo library」というホームページを今春にリリースします。公開前のライブラリーの中から厳選した写真を、ひと足先にお披露目します。

日時

2017年3月18日(土)~20日(月・祝)9時~22時 ※最終日は17時まで

場所

釜石情報交流センター 1階 ラウンジ

 
 

【3/18〜20開催】Meetup Kamaishi 鉄人たちが案内する21の体験プログラム

 

鉄人たちが案内する21の体験プログラム

 

01. 三陸釜石のワカメは日本一!ワカメの収穫と塩蔵体験ツアー
02. リラクゼーション乗馬 〜心もからだもリフレッシュ〜
03. ホースセラピーの仕事体験 〜馬に癒やされながら、馬の力を体感〜
04. 若き南部杜氏と浜千鳥酒蔵見学
05. 古民家で仕込む味噌造り体験&醗酵食ランチを楽しむ会
06. 地元の名水にこだわった石窯ピザ作り体験
07. 豆のうまみをまるごと味わう! 〜昔ながらの豆腐づくり体験〜
08. 水の違いが味の違い!? さまざまな水で抽出するコーヒー飲み比べ
09. [親子限定企画]五感で感じるコーヒー手焙煎体験
10. [釜石ラーメンスタンプラリー]ラーメンのまち釜石で、お気に入りの一杯を見つけよう
11. わかめ漁師・久保宣利に弟子入りプログラム
12. 神宿る地、尾崎半島クルーズ
13. 魚食に感謝!! かまいし桜満開牡蠣ができるまで
14. 釜石大観音仲見世通り 春の流しそうめんまつり
15. 鉄のまちで鉄ものづくり △tetsumono△ 工場見学
16. プロカメラマンの指導付 栗林フォトリップ
17. 森の手入れを知ろう! 間伐現場見学&間伐材でmy箸づくり
18. 「三陸鉄道」満喫の旅 震災支援で製造した車両に乗る・知る・洗い隊
19. BBQや災害時に、安くて便利なロケットストーブ作り 〜お茶っこ&世界の水辺を旅するスライドトーク〜
20. 〜求む!新しい村づくりの仲間たち〜 避難道・絆の道をみんなの力で整備しよう!
21. 歴史と技術のミュージアム・釜石製鐵所工場見学

 

縁とらんす

かまいし情報ポータルサイト〜縁とらんす

縁とらんす編集部による記事です。

問い合わせ:0193-22-3607 〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内

「お宝&鉄人発掘博覧会」の決起集会で、多くの市民の参加を呼びかける鉄人ら

釜石の魅力、丸ごと体験〜お宝&鉄人発掘博覧会、参加呼び掛け

「お宝&鉄人発掘博覧会」の決起集会で、多くの市民の参加を呼びかける鉄人ら

「お宝&鉄人発掘博覧会」の決起集会で、多くの市民の参加を呼びかける鉄人ら

 

 食、歴史・文化、産業、遊びなど釜石の魅力を丸ごと体験できる「釜石のお宝&鉄人発掘博覧会」(釜石シティプロモーション推進委員会主催)は18~20日を中心に市内各地で行われる。昨年に続く企画で、今回は「釜石の暮らしと水」をテーマに21のプログラムを用意した。開催を前に2月22日、鉄人らが集まり、多くの参加を呼び掛けた。

 

 大町の青葉ビルで開かれた「決起集会」で、事務局を担当する三陸ひとつなぎ自然学校代表理事の伊藤聡さんは「釜石には魅力的な人が多い。震災でさらに増え、外との接点も広がった。昨年に続く企画で”つながり人口”をもっと増やしたい」とアピールした。

 

 体験プログラムは昨年より1つ増えて21に。このうち8つは新しい企画という。合わせた定員は約230人(延べ)。プログラム(鉄人)は次の通り。問い合わせは釜石シティプロモーション委員会(電話0193・22・2111/内線192)へ。

 

▽ワカメの収穫と塩蔵体験ツアー(おはこざき市民会議)12日
▽リラクゼーション乗馬(三陸駒舎・漆原豊)18~20日
▽ホースセラピーの仕事体験(同)同
▽南部杜氏と酒蔵見学(浜千鳥・奥村康太郎)19日
▽古民家で仕込むみそ造り体験・発酵食ランチを楽しむ会(藤勇醸造・小山和宏)19~20日
▽石窯ピザづくり体験(創作農家こすもす・藤井サヱ子)18~19日
▽豆腐づくり体験(A&Fグリーンツーリズム委員会)18日
▽コーヒー飲み比べ(ハピスコーヒー・岩鼻伸介)18日
▽コーヒー手焙煎体験(同)20日
▽釜石ラーメンスタンプラリー/12~20日
▽わかめ漁師に弟子入り(両石港・久保宣利)19~20日
▽尾崎半島クルーズ(尾崎100年学舎・久保晨也)19日
▽桜満開牡蠣ができるまで(佐々進一、佐々木健一)19~20日
▽春の流しそうめんまつり(釜石大観音仲見世リノベーションプロジェクト・宮崎達也)20日
▽鉄ものづくり(岩間鉄工所・岩間邦明)19日
▽栗林フォトリップ(釜石観光ボランティアガイド会・藤原信孝)19日
▽間伐現場見学(釜石地方森林組合・坂本和幸)19日
▽三鉄車両洗い隊(三陸鉄道・菊池弘充)19日
▽ロケットストーブ作り(ユナイテッドグリーン・山田周生)19日
▽避難道・絆の道整備(根浜MIND・岩崎昭子)18日
▽釜石製鉄所工場見学(新日鉄住金釜石製鉄所)18日

 

(復興釜石新聞 2017年3月1日発行 第567号より)

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Meetup Kamaishi 2017 | オープンシティ釜石
復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

タイの若い女性らは「雪の釜石」を楽しみ、SNSで発信した=10日、こすもす公園で

インバウンド拡大へ〜タイの女性ら、SNSで釜石の魅力発信

タイの若い女性らは「雪の釜石」を楽しみ、SNSで発信した=10日、こすもす公園で

タイの若い女性らは「雪の釜石」を楽しみ、SNSで発信した=10日、こすもす公園で

 

 インバウンド(訪日外国人旅行者)の拡大を目指す経済産業省のプロジェクトで、タイの女性3人が10日までの2日間、釜石市に滞在した。釜石の魅力を探訪し、3人は早速SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)を駆使し、タイのフォロワーらに釜石の魅力を発信した。旅行シーンは電子書籍にまとめて公開。3月にバンコクの東急百貨店に特設スタジオを設け、釜石の魅力を丸ごと紹介、3人が発見した商品も展示・販売する。

 

 このプロジェクトでは、タイ国内を中心にSNSの発信で影響力のある人(インフルエンサー)として知られる女性をいくつかのグループに分け、全国各地に派遣。名所や食、サービスを体験し、その内容をリアルタイムで発信する。

 

 釜石を訪れたのはメディアの司会者、ネットアイドル、女優、モデルなどで活躍するミャオ=レイコさん、アニーさん、ミンクさん(いずれもペンネーム)。それぞれ10万~50万人のフォロワーを持つ。

 

 3人は7日に仙台空港に到着。電子書籍を制作する日本人スタッフとともに8日まで平泉町を取材。世界遺産を構成する中尊寺金色堂や毛越寺などを訪れた。9日午後から釜石に入り、海辺の地域や橋野町など山間部の魅力を探った。

 

 10日には甲子町洞泉の「創作農家こすもす」を訪れ、雪景色となった公園に感激。運営する藤井了さん(70)、サエ子さん(72)夫妻が、震災以降の遊び場づくり、タイ在住の画家阿部恭子さんによる大壁画制作など、国内外からの支援活動について説明した。サエ子さんの指導でピザ作りも楽しんだ。

 

 日本を訪れるタイの旅行者は、この2年間で5倍に。ミャオさんは高校時代に交換留学生として新潟県で暮らした。大学では日本語を専攻、早稲田大学に留学した。「震災はタイで知った。心が痛んだ。6年が過ぎて、釜石のみなさんが元気になっているように感じます。タイの人は寒さや雪にあこがれます。だから、初めての岩手は楽しい」と印象を話した。

 

 日本人スタッフは「この3人は好奇心いっぱいで、食も楽しんでいる。いいパーソナリティー」と温かく見守った。

 

 3人の岩手紀行を紹介する電子書籍は3月末から、タイの電子書籍販売大手ウークビーで配信する。

 

(復興釜石新聞 2017年2月18日発行 第564号より)

関連情報 by 縁とらんす

 

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雪の滑り台は今年も大人気

「自慢の味」大集合、冬の味覚まつり〜「おいしい釜石」満喫、横手から「かまくら」

県内外の特産品が集まった冬の味覚まつり

県内外の特産品が集まった冬の味覚まつり。おいしいものを求める人でにぎわった

 

 釜石観光物産協会主催の「かまいし冬の味覚まつり」は21、22の両日、釜石市鈴子町のシープラザ遊で開かれた。市が共催するイベントには、市内をはじめ、県内外の交流都市などの「自慢の味」が大集合。子どもから大人まで楽しめるステージや恒例となった秋田県横手市の「かまくら」も出現し、食と遊びを満喫する家族連れなどでにぎわった。

 

 特産品販売には市内外の29業者・団体が出店。初日は雪が舞い、このイベントにはぴったりの空模様の中で、”できたて熱々”を味わえる釜石ラーメン、花巻市の稗(ひえ)カレーうどん、秋田県横手市の横手やきそば、山形県米沢市の牛串や玉こんにゃく、福岡県北九州市の絆焼うどん―などが人気を集めた。

 

 初出店の「いわて観光キャンペーン推進協議会」は、市内外の菓子店などがクッキーやスポンジケーキを使って表現した「世界遺産橋野鉄鉱山・高炉跡」を展示。3キロのもちを使って3番高炉を作り上げた上中島町の小島製菓、菊地広隆社長は「大変だったけど、地元の食が集まる機会に参加できてよかった。2年後にはラグビーワールドカップもあるので、地元の人に愛される菓子を作り続けたい」と意気込みを見せた。

 

 サケつみれ汁のお振る舞い、本年度の「おいしい釜石コレクション」に認定された菓子や甲子柿の加工品などの試食コーナーにも行列ができた。釜石の新たな味に来場者も興味津々。鵜住居町の岩崎ユリさん(76)は「初めて来たが、いろんなものがあって楽しい。年を取ると出歩くのがおっくうになるが、知らなかった味に出会えたので来てよかった」と、両手いっぱいに買い物袋をぶら下げていた。

 

横手から「かまくら」

 

 屋外には今年も、かまくらと雪の滑り台が設けられ、子どもたちが雪遊びに歓声。熊谷莉緒さん(双葉小1年)、瑠花ちゃん(4)、陸ちゃん(3)姉弟は「滑り台、おっきい。楽しい」と、そり滑りに夢中になった。

 

雪の滑り台は今年も大人気

雪の滑り台は今年も大人気。子どもたちの笑顔が広がった

 

 ステージイベントは釜石ラーメンの早食い、横浜市中区による体操や民族音楽の演奏、花巻市の上根子神楽の演舞など盛りだくさんの企画が用意された。21日は毎年人気のわんこそば大会釜石場所が開かれ、30人の「食士」が2分間に何杯食べられるか勝負。66杯食べて2位になった佐藤優雅君(釜石中1年)は「初めて参加したけど、思ったよりいけた。おいしかった。1位とは1杯差だったのが悔しい。来年も出たい」と話した。

 

 22日には鵜住居町出身の民謡歌手佐野よりこさんが登場。「釜石に帰ってきました。ふるさとっていいな」と笑顔を見せ、昨年秋に開かれた第56回郷土民謡民舞全国大会で最高賞の民謡グランプリ大賞に輝き、内閣総理大臣賞を受けたことを報告した。大会で歌った「南部牛追唄」などを披露。県内の民謡仲間とともに「南部俵積み唄」など、踊りも織り交ぜた多彩な内容で来場者を楽しませた。

 

 佐野さんは震災で両親を亡くし、声を出せない時期もあったというが、「たくさんの仲間に支えられ、皆さんの前で元気な歌声を届けることができるように。両親から残された声と体を使って歌い、おしゃべりすることが供養になる。皆さんの拍手と掛け声で育ててもらっている。これからも楽しんでもらえるよう頑張る」と来場者に語り掛けていた。

 

(復興釜石新聞 2017年1月25日発行 第557号より)

復興釜石新聞

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復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

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花巻市湯口 上根子神楽

花巻市湯口「上根子神楽」の演舞披露について

花巻市湯口 上根子神楽

 

当市と友好関係にある花巻市の「湯口地区コミュニティ会議」では、震災前からの交流事業が継続されており、震災時や震災後においても多大なるご支援をいただいております。

 

昨年度より、湯口地区に古くから伝わる伝統芸能「上根子神楽」を、当市のイベントにあわせてご派遣いただき、無病息災と復興祈願の演舞披露が下記の日時で予定されております。皆様お誘いあわせうえご来場・ご観覧くださいますようご案内申し上げます。

 

日時

平成29年1月22日(日)  演舞開始12:00~

場所

シープラザ遊(釜石市鈴子町:JR釜石駅付近)
釜石観光物産協会が主催する「かまいし冬の味覚まつり」において演舞披露されます。

 

イベントチラシ:
かまいし冬の味覚まつりチラシ(2,423 KB pdfファイル)
相手方:
花巻市・湯口地区コミュニティ会議

 

上根子神楽

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 市民生活部 地域づくり推進課
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-22-8711 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/fukko_joho/fukko_event/detail/1198546_3146.html
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