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SL乗車に期待を高める東京の子どもたち。釜石ではラグビー体験も楽しんだ

SL銀河 5年目運行開始〜復興発信、観光振興に膨らむ期待

SL乗車に期待を高める東京の子どもたち。釜石ではラグビー体験も楽しんだ

SL乗車に期待を高める東京の子どもたち。釜石ではラグビー体験も楽しんだ

 

 JR釜石線(花巻―釜石間、90・2キロ)を走る蒸気機関車「SL銀河」は、21日から今季の運行を開始した。初日の下り列車(釜石行き)は、客車4両がほぼ満席。乗客は、各駅や線路沿いで地元住民らの熱い歓迎を受けた。運行5年目の今年は9月30日まで、土日・祝日を中心に上下53本が運行される予定。SLシーズンと連動した観光振興に期待がかかる。

 

釜石駅では虎舞 ゆかた姿のもてなしも

 

 21日、午前10時37分花巻発の列車は、4時間半をかけ釜石に到着。線路をはさんだシープラザ釜石のデッキには、駅前で花植えのボランティア活動に取り組んだ拓殖大生や一般市民らが陣取り、約半年ぶりの雄姿を迎えた。

 

 駅のホームでは、釜石市のキャラクター「かまリン」、JR、観光関係者らが降り立った乗客を歓迎。ホテルフォルクローロ三陸釜石に勤務し、ラグビーの釜石シーウェイブス(SW)RFCに所属するダラス・タタナ選手(26)は今年もジャージー姿で出迎え、記念撮影で乗客と触れ合った。浴衣で釜石を盛り上げる活動を行う市民有志の「ゆかたおもてなし隊」は、女性2人が活躍。釜石商工高生は対面ホームで虎舞を披露し、乗客らが盛んにカメラを向けた。

 

釜石商工高生の虎舞に見入る乗客。郷土芸能のもてなしは運行初日ならでは

釜石商工高生の虎舞に見入る乗客。郷土芸能のもてなしは運行初日ならでは

 

 秋田県仙北市役所の仲間6人で乗車した加古信夫さん(59)は、宮沢賢治の世界観を演出した車内、主要駅で披露される郷土芸能など一番列車ならではのもてなしに感激。「岩手の歴史や文化も勉強でき、目に訴えるものが多い。石炭を燃やす匂いとか昔ながらの温かさが何ともいい感じ」とSL銀河の魅力に浸った。

 

 自らを“蒸気機関車好き”と称する北上市の佐藤和斗君(二子小3年)は、今まで外から追いかけて手を振るだけだったSL銀河に念願の初乗車。「窓からの景色が良かった。車体も迫力がある。また乗ってみたい」と目を輝かせた。母聖子さん(35)は「車内から見ると沿線に多くの人がいて、SLを見ることが元気につながっているんだと感じた。帰りは夫の車で釜石の復興状況を見ながら帰ります」と話した。

 

 釜石観光物産協会は今年も、乗客らにホタテの稚貝汁をお振る舞い。市内の観光、宿泊施設やレンタカー利用などに使える500円のお買い物券(1千円以上の買い物で利用可能)も配った。同券はSL運行期間中、計3千枚を配布予定で、乗客の釜石滞在を促し、観光リピーターにつなげることを狙う。
 SL銀河は昨年、上下51本運行し、延べ約7200人が乗車。平均乗車率は前年同様の8割を維持した。JR東日本盛岡支社では本年度も引き続き、SL運行を通じた復興支援と地域活性化に寄与したいとしている。

 

折り返しは吹奏楽でお見送り 釜石駅の工藤駅長「感動を届けたい」

 

 SL銀河運行2日目の22日は、釜石から花巻への上り運行。午前10時55分の出発を前に、乗客や見物客が機関車の車体や出発準備の様子を見学。釜石高吹奏楽部が演奏を披露し、旅立ち気分を高めた。

 

花巻行きSL銀河の出発合図をする工藤釜石駅長

花巻行きSL銀河の出発合図をする工藤釜石駅長

 

 東京から体験学習に訪れた子どもたち22人のグループは、乗車前にSLのスケッチも楽しんだ。慶應義塾幼稚舎2年の錦織賢史朗君(7)は「正面の車名が入った丸いヘッドマークがかっこいい。客車内がどうなっているのか楽しみ」と期待に胸を躍らせた。

 

 発車時刻には釜石駅の工藤冨士雄駅長(55)が右手を上げて出発合図。高らかに汽笛を鳴らし、走り出す車両を多くの人が手を振って見送った。

 

 「復興のためによみがえらせた機関車が故障もなく5年目を迎えられ、うれしい。乗務員、整備士、これまで乗ってくれたSL銀河ファンに心から感謝したい」と工藤駅長。最近はチケットも取りやすくなってきており、「ぜひ、地元の方にもどんどん乗ってほしい。沿線で手を振るなどの出迎えと合わせ、地元民による一層の盛り上げを図りたい」と希望を込めた。

 

 工藤駅長によると、SL銀河の乗客は釜石駅に最低でも約50人は降りるという。乗客に宿泊してもらうには、市内の観光関係者や有志と連携し、毎年乗ってくれるファンを引きつける工夫も必要。工藤駅長は「車内でも、お客さまに感動してもらえるようなものを届けたい」と意欲を示した。

 

(復興釜石新聞 2018年4月25日発行 第684号より)

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【インタビュー】Oh!マチ Music Festa 2018

【インタビュー】Oh!マチ Music Festa 2018

【インタビュー】Oh!マチ Music Festa 2018

 

近代製鉄業の隆盛期、企業城下町として釜石が賑わっていた頃、市内だけではなく近隣の市町村からもオシャレをした人々が訪れ、映画鑑賞やショッピングを楽しんだ場所が、釜石市大町を中心とするアーケード商店街。当時この場所は、通称“マチ”と呼ばれていました。

 

その“マチ”を舞台に、東日本大震災後から開催されている音楽イベントが「Oh!マチ Music Feata」。

 

Oh!マチ Music Festa 2018

 

今年で4回目を迎えるイベントについて、実行委員会委員長の新里耕司さん(大町商店街振興組合理事)にお話しを伺って来ました。

 

“マチ”に賑わいを取り戻そう!

 

ーー音楽イベント自体は、震災前から行われていたそうですね。

 

新里さん:

震災前には大町商店街振興組合のイベントとして「大町ミュージックフェスティバル」を実施していました。そして震災後、周辺の商店街振興組合や震災後に新規オープンした店舗など協力して実行委員会を結成し、規模を大きくして再開しました。

 

「大町」を「Oh!マチ」に変え、「大町」のみならず被災した中心商店街地区に“マチ”の顔を取り戻し、芸術・文化を求める人が集う場所の再建を目指し、新旧商店と市民が一体となって賑わいを作って行こうとの目的で開催しています。

 

Oh!マチ Music Festa

 

今年は、会場が青葉通りから、先月グランドオープンした市民ホール前の広場とタウンポート大町前の広場へ。

 

新里さん:

新たな“マチ”の顔となる場所が出来ましたので、折角だから、という事で会場を移しました。青葉通りよりも会場がコンパクトになり、その分ギュッと一体感のあるイベントに出来るのではないかという期待感もあります。

 

ただ、2つのステージが近くなりますので、同時に演奏して音が被ってしまうという事を避ける必要がある為、演奏時間が交互になるように調整しました。

 

ーー観客側としても、交互ならステージを行ったり来たりしてどちらのステージも堪能出来て良いですね。そして、イベントの内容は音楽ステージ以外の部分も盛りだくさんですね。

 

新里さん:

会場を変更したことにより、これまでは交通整理に充てていた人員の削減が出来て、イベントの内容を充実させる為に人手をかけられるようになった事もありますが、実行委員会や運営スタッフに新しいメンバーが増え、皆で出したアイデアを形に出来るようになった事が大きいです。

 

今年はプロの指導のもと、トイドローンを実際に自分で操縦する事が出来る「ドローン体験講座」と「東部地区フォトラリー」を行います。「東部地区フォトラリー」は、指定されたフォトスポットで自撮り写真を撮影しながら“マチ”を巡ってもらう企画です。地元の方でも、案外知らない名所が“マチ”にはあるので、この機会に街歩きも楽しんで頂きたいです。

 

それから、やはり力を入れているのは「マルシェ」です。地元の美味しいものや、イベントを楽しみながら食べられるものなどたくさんご用意しています。また、今年のフリーマーケットには“占い”や“動物保護活動団体PR”などの出店もあります。ぜひ、音楽を聴きながらこちらもお楽しみください。

 

Oh!マチ Music Festa

 

Oh!マチ Music Festa

 

そして、イベントの軸となる音楽ステージには、スペシャルゲストの「DRIBBLA」さんはじめ全15組が登場し、メインステージのオープニング&フィナーレは、地元釜石のミュージシャンがステージを彩ります。

 

毎年5月3日はイベントに関わる全ての人にとって“特別な日”に

 

ーーOh!マチ Music Feataは、新里さんにとってどのような存在、位置づけでしょうか?

 

新里さん:

GWの中でも比較的晴れの日が多いという理由もあり、毎年5月3日に開催するというのを提案したのは私で、やはり“特別な日”です。他の予定は絶対入れたくない!と、この日のスケジュールは死守しています(笑)

 

Oh!マチ Music Festa 2018

 

参加者交流会を開く中で、その場に残ってくれた出演者の皆さんが「人を呼び込んで、イベントを盛り上げたい!」という気持ちで参加してくれている事を直接聞くことが出来て、それがとても嬉しかったです。

 

運営側もその想いに応えられるように、もっと盛り上げて行きたい、気持ちよく演奏できる環境を整えて素晴らしいイベントにして行きたいと強く思っています。スタッフの中にも音楽が好きで自分で演奏する人もおり、出演者の気持ちになって各ステージでフォローに回っています。

 

また、現状ではステージの都合により、応募してくれた皆さん全員をお受け出来ない事を申し訳なく思っています。なので、いずれはステージの数を増やしたいと考えていて、その為にも若手スタッフを育成して行きたいです。そして、“マチ”の色々な場所で音楽が聞こえ、“マチ”自体も楽しむことが出来る。そんなイベントを目指しています。

 

五月晴れの釜石ブルーの空の下(きっと晴れる!)、みんなで音楽を聴きながら“マチ”を楽しみましょう♪

 

Oh!マチ Music Feata2018」

 

Oh!マチ Music Festa 2018

 

日時: 平成30年5月3日(木曜・祝日)10:20~17:25
場所: 釜石市大町<釜石市民ホールTETTO前広場、タウンポート大町前(大町広場)>
駐車場: お近くの有料駐車場(大町商店街駐車場・釜石市営大町駐車場など)をご利用下さい。

 

当日、会場周辺では交通規制が行われます。
市道大渡只越2号線の<NTTビル前~タウンポート大町前>の区間が、10時~18時まで通行止めとなります。ご注意下さい。

 

各ステージのスケジュール、盛りだくさんのイベント内容はこちらからご確認ください。
Oh!マチ Music Festa 2018 – 縁とらんす イベント情報

 

縁とらんす

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縁とらんす編集部による記事です。

問い合わせ:0193-22-3607 〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内

「橋野鉄鉱山」とともに幾千年も受け継がれることを願い、希望の「宇宙滝桜」を植樹

被災地にエールの「宇宙桜」、橋野鉄鉱山に希望の植樹〜「三春滝桜」の種 若田さんと地球を回る、栗林小児童らも夢ふくらませ

「橋野鉄鉱山」とともに幾千年も受け継がれることを願い、希望の「宇宙滝桜」を植樹

「橋野鉄鉱山」とともに幾千年も受け継がれることを願い、希望の「宇宙滝桜」を植樹

 

 宇宙を旅した日本の名桜(14種類)の種から発芽した希少な「宇宙桜」の一本が、釜石市橋野町の世界遺産「橋野鉄鉱山」内の憩いの広場に植えられた。茨城県龍ヶ崎市の一般財団法人ワンアース(長谷川洋一代表理事)が行う東日本大震災復興支援「きぼうの桜事業」の一環。植えられたのは、日本三大桜の一つ、福島県三春町(鈴木義孝町長)の「三春滝桜」の子孫木で、14日、関係者によって植樹祭が行われた。

 

 同鉄鉱山インフォメーションセンターで、長谷川代表がプロジェクトの概要を説明。同法人名誉顧問の山崎直子宇宙飛行士のビデオレターが上映され、長谷川代表から野田武則市長に桜の根元に埋設する「紲(きずな)石」と宇宙フライト証明書が贈呈された。栗林小(佐藤勉校長、児童43人)の全校児童が、各地の植樹祭で歌い継がれるテーマソング「きぼうの桜」を合唱した。

 

「宇宙滝桜」に夢を託し、万歳三唱で植樹祭を締めくくる参加者

「宇宙滝桜」に夢を託し、万歳三唱で植樹祭を締めくくる参加者

 

 植樹場所の広場には、ドウダンツツジ190本をハート形に配した植え込みを用意。中心に発芽から8年が経過し樹高約3メートルに育った「宇宙滝桜」を据えた。ハートの先端は苗の故郷、三春町の方角を向く。鈴木町長、橋野町振興協議会の和田松男会長、栗林小児童会の佐々木健心会長、野田市長が桜の根元に土をかけ、児童らが代わる代わる水をやった。

 

 佐々木会長(6年)は「来てくれたお客さんに囲まれ、きれいに育ってほしい。ずっと成長を見守っていきたい」、岩﨑涼風さん(6年)は「元気に大きく育つよう願いを込めた。みんなに『見に来てね』と自慢できるような桜になれば」と夢を膨らませた。

 

 母樹の三春滝桜は樹齢1千年を超える枝垂れ桜の巨木で、毎年何十万人もの見物客が訪れる。2008年に地元小学生が拾った種(約200粒)はスペースシャトル・エンデバー号で国際宇宙ステーションに届けられ、日本のモジュール「きぼう」船内で、若田光一宇宙飛行士とともに4100回地球を回る8カ月半(08年11月~09年7月)の旅を行った。

 

 同町に帰還した種は再び小学生がまいて育て、関係者が特別に手入れを行ってきた。釜石市に贈られたのは、順調に育った約10本のうちの1本。鈴木町長は「震災や原発事故でわが町も大変だが、力を合わせ復興していきたい。宇宙桜を両市町の復興、絆のシンボルに」と願った。

 

宮沢賢治も大好きだったというラピスラズリでできた「紲石」

宮沢賢治も大好きだったというラピスラズリでできた「紲石」

 

 宇宙桜は、有人宇宙システムの社会貢献事業で誕生。同事業発案者で、15年に財団法人を設立した長谷川代表は、被災した東北3県の沿岸全市町村に宇宙桜を植える構想を継続中。「いずれ巨木となるであろう宇宙桜でつなぐ景観は、震災の記憶を後世に伝えるものとなる。100年後、世界遺産になる可能性は十分にある」とし、21年までに桜ラインをつなげたい意向を示した。

 

 今回植樹された広場沿いには、八重桜など数種の桜の木が連なり、これから順次開花する。同協議会が主催する今年の「八重桜まつり」は5月13日に開催される予定。

 

(復興釜石新聞 2018年4月18日発行 第682号より)

 

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橋野鉄鉱山 現地ガイド付きバスツアー

橋野鉄鉱山 現地ガイド付きバスツアー

橋野鉄鉱山 現地ガイド付きバスツアー

 

平成30年度 釜石駅~橋野鉄鉱山直通シャトルバス(現地ガイド付バスツアー)

 

4月21日から、釜石駅前と橋野鉄鉱山を結ぶシャトルバスの運行をします。

内容

ベテラン現地ガイドの説明を聞きながら、橋野鉄鉱山をめぐります。

運行予定日

土・日・祝日
(※悪天候の場合などは、運行を中止することがあります。)

集合時刻及び場所

午前10時50分 集合
釜石観光総合案内所前(釜石駅前「ホテルフォルクローロ三陸釜石」1階)

バス行程

釜石駅前 11時出発→
橋野鉄鉱山インフォメーションセンター及び国史跡橋野高炉跡でのガイド(約60分)→
橋野どんぐり広場(休憩13時15分頃)→
釜石駅前 14時到着

利用料金

大人(高校生以上) 2,000円
子供(小中学生) 1,000円

 

■予約申込み
(株)岩手旅行社 TEL 0193-31-1300
■問い合わせ
一般社団法人釜石観光物産協会 TEL 0193-22-5835

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 世界遺産課
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8846 / Fax 0193-22-2762 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/kanko/detail/1201042_2430.html
釜石市

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上栗林の桜 ライトアップ〜夜空に巨木映える、地域住民バックアップ

上栗林の桜 ライトアップ〜夜空に巨木映える、地域住民バックアップ

上栗林の桜

巨大な花姿が照明に浮かび立つ「上栗林の桜」=10日夜

 

 釜石市指定文化財(天然記念物)の「上栗林の桜」が10日から夜間のライトアップを始めた。咲き始めの花のかたまりは、遠目に白煙のように盛り上がる。午後6時半から9時半まで照明を当て、終了は22日を見込む。

 

 「上栗林の桜」はエドヒガン系で、樹齢約400年の古木。2007年に文化財指定を受けた。高さ17メートル、根元周りは8メートルもある巨木は、春耕を促す「種蒔(まき)桜」とも呼ばれてきた。

 

 ライトアップは今年で6年目。地元町内会の上栗林振興会(三浦栄太郎会長、32世帯)を中心に、全町の連合組織・栗林共栄会が協力する。

 

 照明の準備には2日間をかけ、LEDの昼光色と電光色の13基を組み合わせた。以前より光を強くし、巨木の全体像を浮かび上がらせ、微妙な色合いの違いを演出した。

 

 上栗林集会所の広場に“花冷え対策”で、まきストーブも用意した。初日の10日は空気が澄み渡り、星空が広がって、午後8時には8度台に下がった。三浦会長ら世話人たちはストーブを囲み、ライトアップで浮かぶ花姿を楽しんだ。

 

 「上栗林の桜」は鵜住居町の国道45号から県道釜石遠野線を遠野方向に約8キロ、車で10分ほど。道路から集会所前の広場に上がると、数台の駐車スペースがある。

 

 三浦会長らは「見ごろは14、15日あたり。天気が荒れないといいが」と願う。

 

(復興釜石新聞 2018年4月14日発行 第681号より)

 

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SL銀河

SL銀河運行情報

SL銀河

 

平成30年も4月21日(土)からSL銀河の運行が開始されます。

 

SL銀河が市内を通過するときは手を振って笑顔で歓迎・見送りましょう!今年も元気を運んでくれるSL銀河を地域一丸となって応援しましょう。

 

平成30年運行開始イベント

4月21日(土)15:07到着
釜石商工高校虎舞委員会によるお出迎え、お客さまへホタテの稚貝汁お振る舞い

 

4月22日(日)10:55出発
釜石高校吹奏楽部の演奏によるお見送り

平成30年運行開始イベント

SL銀河の運行日程や詳細については下記のリンク先をご覧ください。(他サイトに移動)
JR東日本旅客鉄道株式会社盛岡支社 SL銀河情報

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インフォメーションセンターが開館し、見学者が訪れている世界遺産「橋野鉄鉱山」高炉場跡

世界遺産「橋野鉄鉱山」公開再開〜見学環境の充実図る 台風被災の県道開通を追い風に、旧釜石鉱山事務所も再開

インフォメーションセンターが開館し、見学者が訪れている世界遺産「橋野鉄鉱山」高炉場跡

インフォメーションセンターが開館し、見学者が訪れている世界遺産「橋野鉄鉱山」高炉場跡

 

 釜石市橋野町青ノ木の「橋野鉄鉱山インフォメーションセンター」は冬期休館を終え、4月1日から見学者の受け入れを再開した。世界遺産登録から4年目を迎える「橋野鉄鉱山」。市世界遺産課は、一昨年8月の台風10号による豪雨被害からの復旧を継続するとともに、デジタルコンテンツの制作など見学環境充実を図り、さらなる誘客につなげたいとしている。

 

 橋野鉄鉱山の一般公開エリア「高炉場跡」は、台風被害を受けた見学路の仮復旧などを終え、歩行環境が改善。隣接する二又沢川の護岸復旧工事のため、三番高炉北側の種焼場周辺は立ち入り禁止区域が設定されているが、通常見学にはほぼ支障がない状態となっている。

 

 センターの開館に合わせ、1日からさっそく見学者が訪問。寒さもあり、来訪者はまだ少なめだが、台風被害で全面通行止めが続いていた県道釜石遠野線笛吹峠が昨年12月に開通したことで、同道路を利用して訪れる人も見られる。

 

 7日に訪れた遠野市青笹町の菊池信也さん(49)、久美子さん(50)夫妻は「笛吹峠も開通したので、一度は来てみたいと思って」と初めて見学。高炉の石組みを眺め、「すごいよね。人の手で造られたんだもんね」と感心。「世界遺産になったことで遠野も釜石も(観光客増加など)互いに良い効果が生まれれば」と願った。

 

 同センターの昨年(4月1日~12月8日)の入館者数は9865人。前年に比べ約7300人減少しており、内陸からのアクセス路となる笛吹峠の通行止めが大きく影響したものと見られる。今年は峠開通による見学者数の回復に期待が寄せられる。

 

 同課によると本年度は、護岸工事のほか見学路の本格復旧を進める。遺跡関連では二番高炉周辺の試掘調査、同高炉の絵巻を基にした上部構造を含むAR(拡張現実)映像の制作などを計画する。映像は来年公開予定で、スマートフォンやタブレットで見ることができる。釜石で開かれるラグビーワールドカップ(W杯)を見据え、外国人観光客に対応する英語版パンフレットも作成する。

 

 同センターの今年の開館は12月9日まで(午前9時半~午後4時半)。期間中は無休で、入館料は無料。

 

 また、同じく冬期休館していた甲子町大橋の「旧釜石鉱山事務所」も1日から開館した。鉱山関連の資料に、今年は東北最古の地質図とされる「ナウマンの地質図」が常設展示に加わった。開館期間は12月9日まで(午前9時半~午後4時半、最終入館は午後4時)。火・水曜日は休館。入館料は大人300円、小・中学生100円。

 

(復興釜石新聞 2018年4月11日発行 第680号より)

 

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2階展示をリニューアル。世界遺産関連の解説を充実させた

鉄の歴史館、展示をリニューアル〜「橋野鉄鉱山」世界遺産登録にちなみ、総合資料館へ魅力高める

2階展示をリニューアル。世界遺産関連の解説を充実させた

2階展示をリニューアル。世界遺産関連の解説を充実させた

 

 釜石市は、大平町の市立鉄の歴史館の展示をリニューアルした。「橋野鉄鉱山」の世界遺産登録にちなんだ展示を充実させ、総合演出シアターを一部改修。「鉄の総合的な資料館」としての魅力を高め、市全体の観光促進につなげる。

 

 リニューアルしたのは、官営から民営へと移り、やがて隆盛を極めた釜石の鉄鋼産業の近現代と、そこに登場する先駆的人物を取り上げている2階の展示で、パネルを全て作り変えた。時代解説22枚、人物解説6枚、年表が4枚の計32枚。市世界遺産室の森一欽係長は「釜石から八幡製鉄所につながる部分の解説を充実させた。流れが分かりやすくなったと思う。写真も以前より多く使うことができた」と話す。

 

 橋野高炉跡三番高炉の原寸大模型を中心に、音と光と映像によって釜石の鉄の歴史を幻想的に展開させるシアター(1階)も改修。模型はこれまで上映中のみの稼働となっていたが、上映していない時でも同館職員らが動かして鉄づくりの流れを解説できるよう操作装置を設置した。

 

 同館は1985年に開館し、2017年度で33年目を迎えた。同室によると、1994年に大規模な改修工事を行って再オープンし、近代製鉄発祥150周年に合わせ2007年に1階展示コーナーの展示パネルをリニューアル。世界遺産登録を機に16年4月にはシアターで流す映像を新たにした。

 

 ここ数年の来館者は1万2千人前後で推移し、世界遺産に登録された15年度は1万8千人余りと伸びた。今年度は1月30日現在で1万949人。1、2階の展示方法の整合性と内容の充実などと合わせて新たな魅力発信を図るため、改修を決めた。

 

 事業費は約1300万円で、国の地方創生拠点整備交付金を充てた。

 

(復興釜石新聞 2018年2月3日発行 第661号より)

 

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県内外の特産品が集まった冬の味覚まつり。サケつみれ汁のお振る舞いには長蛇の列ができた

「おいしい釜石」に大満足、冬の味覚まつり〜釜石ラーメン、わんこそば、きりたんぽ… 家族連れで食べて遊んで

県内外の特産品が集まった冬の味覚まつり。サケつみれ汁のお振る舞いには長蛇の列ができた

県内外の特産品が集まった冬の味覚まつり。サケつみれ汁のお振る舞いには長蛇の列ができた

 

 釜石観光物産協会主催の「かまいし冬の味覚まつり」は20、21の両日、釜石市鈴子町のシープラザ遊で開かれた。市内をはじめ、県内外の交流都市などのおいしいものが集合。子どもから大人まで楽しめるステージや恒例となった秋田県横手市のかまくらも出現し、食と遊びを満喫する家族連れなどでにぎわった。

 

 特産品販売には市内外の35業者、団体が出店。“できたて熱々”を味わえる釜石ラーメン、花巻市の稗(ひえ)カレーうどん、秋田県横手市のきりたんぽ、福岡県北九州市の絆焼うどん―などが人気を集めた。

 

 NPO法人釜石東部漁協管内復興市民会議(通称・おはこざき市民会議)として参加した同漁協女性部(三浦紘子部長、68人)は、食を通じた浜の活性化につなげようと特産品の開発を進めていて、今回の出店に合わせて準備してきたホヤの薫製を販売した。ショウガ、キムチ、ナンバンの3種の味があり、「晩ご飯のおかずにどうぞ」などと試食を呼び掛けアピール。「おいしい」との反応を受け、三浦部長は「浜が活気づき、復興につながるよう母さんたちは元気を出し、工夫を重ねながら頑張っている。今回の出店をバネにたくさん商品化したい」と手ごたえを感じていた。

 

 屋外には今年も、かまくらと雪の滑り台が設けられ、雪遊びに夢中になる子どもたちの歓声が広がった。阿部光希さん(遠野北小1年)、愛夏ちゃん(4)姉妹は「そりや雪合戦が楽しい」と満喫。父親の優さん(34)は大槌町出身で、「久しぶりの釜石は懐かしくていい。食べたり、遊んだり、子どもたちも楽しそう」と目を細めた。

 

横手市の雪で作った滑り台は今年も大人気。そり遊びに夢中になる子どもたちの笑顔が広がった

横手市の雪で作った滑り台は今年も大人気。そり遊びに夢中になる子どもたちの笑顔が広がった

 

 子ども限定の活(い)きホタテ釣りも人気だった。なかなか釣れず悪戦苦闘する子が多かったが、挑戦のご褒美としてホタテがプレゼント。その場で焼いてもらって試食する姿も見られた。

 

 サケつみれ汁のお振る舞いは長い行列ができた。上中島町の復興住宅で暮らす中和子さん(74)、太田ミキさん(78)はウニアワビごはんなどと合わせて釜石の味を堪能。同じ仮設団地で過ごした人との再会もあり、「いい日だ」と笑顔を重ねた。

 

 20日のステージイベントには岩手の特撮ヒーロー「鉄神ガンライザー零」が登場。子どもたちと握手撮影会で交流した。毎年人気のわんこそば大会釜石場所も開催。2月に花巻市で行われる全日本大会の公式予選会も兼ね、25人の食士が3分間に何杯食べられるか勝負した。わんこそばは約10杯で普通のかけそば1人前。103杯を食べた栗林町の岩城一哉さん(30)が優勝した。

 

 21日は鵜住居町出身の民謡歌手佐野よりこさんによるショー、花巻市の春日流鍋倉獅子踊、釜石ラーメンの早食いなど盛りだくさんの企画が繰り広げられた。

 

(復興釜石新聞 2018年1月24日発行 第658号より)

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震災から復興しつつある新しいまち並みの中を進む尾崎神社と新日鉄住金釜石山神社のみこし=15日

復興の旗印、新たなまち並み練り歩く〜釜石まつり みこし渡御、曳き船 新魚市場前で海上パレード、盛岡さんさも共演

震災から復興しつつある新しいまち並みの中を進む尾崎神社と新日鉄住金釜石山神社のみこし=15日

震災から復興しつつある新しいまち並みの中を進む尾崎神社と新日鉄住金釜石山神社のみこし=15日

 

 釜石市の尾崎神社と新日鉄住金釜石製鉄所山神社による伝統の「釜石まつり」は13日から3日間にわたって行われ、震災復興を目指すまちに大きな活力をもたらした。14日の尾崎神社「曳き船まつり」は、今年3月に津波被害から新築復旧した魚河岸の新魚市場前で開催。この場所では7年ぶりとなる祭りが、浜の復興を印象づけた。最終日の15日は両神社のみこしが、完成間近の市民ホールなど新たなまち並みを形成しつつある中心市街地を練り歩いた。

 

 尾崎半島青出浜にある同神社奥宮のご神体をみこしに迎え、海上を渡御する曳き船まつり。今年は5月に発生した半島の山林火災で奥宮近くに火の手が迫り、ご神体を浜町の里宮に避難させていたが、今月1日、奥宮にかえす「還幸祭」を行い、曳き船当日を迎えた。 新魚市場の岸壁から出港した14隻は例年通り、ご神体を迎えに行き、午後0時30分ごろ市場前に入港。みこしを乗せた御召船「第18宝生丸」が、神楽や虎舞の囃子(はやし)を響かせる各船と港内を3周した。岸壁で見守る人たちは、色とりどりの大漁旗を翻して進む海上絵巻を楽しんだ。

 

 大漁旗を掲げた船上で芸能団体が躍動した曳き船まつり=14日

大漁旗を掲げた船上で芸能団体が躍動した曳き船まつり=14日

 

 釜石にいる友人に誘われ足を運んだ横浜市の山下さくらさん(60)は「豊漁を願う祭りに感謝。勇壮な姿に自分も力をもらった。前に来た時は震災の爪痕に涙したが、新しい魚市場も完成し本当に良かった」と地元住民の思いを共有した。

 

 尾崎神社船主船頭組合の藤原幸司組合長(53)は、奥宮が延焼を免れたことに「やっぱり神様が守ってくれたのかな。曳き船も滞りなく行われた。漁業者の減少など厳しい側面もあるが、まちの繁栄につながるよう祭りを盛り上げていきたい」と決意を新たにした。

 

 15日の合同渡御には15団体、約1200人が参加。鈴子町のシープラザ遊で合同祭の神事を行った後、行列が繰り出した。両神社のみこしは大渡町から只越町に続く目抜き通りを進み、沿道を埋めた見物客らが、さい銭をあげて手を合わせた。

 

見物客は通りで披露される芸能に盛んな拍手を送った=15日

見物客は通りで披露される芸能に盛んな拍手を送った=15日

 

 尾崎神社のみこしの担ぎ手は、2000年に発足した「輿衆(よしゅう)会」のメンバーに震災後、協力を続ける復興工事関係者らを加えた総勢約80人。同会の熊谷博副会長(63)は「火災時は大変心配したが、ご神体も無事で安心した。幼いころから守られてきた神社のみこしを担げるのは何よりの幸せ」とあらためて喜びをかみしめた。

 

 目抜き通りに設けたお祭り広場では、神楽と虎舞各4団体、鹿踊り1団体が踊りを披露。行列が到着する前には、応援に駆け付けた盛岡さんさ踊り実行委の約30人が、太鼓と踊りのパレードを繰り広げ、被災地を元気づけた。

 

尾崎町(台村)虎舞のはやし方で、子どもたちは威勢の良さを一層高めた=15日

尾崎町(台村)虎舞のはやし方で、子どもたちは威勢の良さを一層高めた=15日

 

盛岡さんさ踊りの面々は心地よい太鼓の響きとしなやかな舞で見物客を魅了=15日

盛岡さんさ踊りの面々は心地よい太鼓の響きとしなやかな舞で見物客を魅了=15日

 

 同通りと周辺地域は先月の台風18号による豪雨で浸水被害を受けた。通り沿いに住む70代の女性は「災害で落ち込んだ気持ちも、にぎやかな祭り囃子を聞くと明るくなる」と顔をほころばせ、復興住宅や市民ホールの建設で変わりゆく市街地に「少しでも活気を取り戻せれば」と願いを込めた。
   
 

(復興釜石新聞 2017年10月18日発行 第631号より)

 

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《インタビュー》釜石はしのうえ朝市【10月22日(日)開催】

《インタビュー》釜石はしのうえ朝市

 

10月22日(日)に開催が予定されていた『釜石はしのうえ朝市』は、台風21号による荒天が予想されるため、中止となりました。(10/21追記)

 

釜石駅方面から市内中心部への入り口に架かる大渡橋。その橋の上に2003年まであった「橋上市場(きょうじょういちば)」。ある年代より上の皆さんの記憶には、その姿と共に様々な思い出が刻まれている事と思います。

 

“新しい形で大渡橋に賑わいを!”そんな想いが込められた「釜石はしのうえ朝市」がまもなく開催されます。

 

そこで、釜石はしのうえ朝市プロジェクト実行委員会の委員長、平野嘉隆さんにこれまでの様子なども合わせて“朝市”についてお聞きして来ました。

 

実行委員会はどんな顔ぶれの皆さんなのでしょうか?

 

プロジェクトメンバーには、NEXTKAMAISHIのメンバーを中心に、30~40歳代の地域を元気にしたいという想いを持った仲間が集まっています。(NEXTKAMAISHIについてはこちらを→ https://nextkamaishi.blogspot.jp/
震災後寂しくなった街の現状がまずあって、街に活気・元気を取り戻すためには・・・?と話し合う中で、橋上市場のにぎわいを再現するのはどうだろうと。そこから、「はしのうえ朝市」を企画しました。

 

開催するまでには、各方面との調整など大変だったのではないですか?

 

橋の上で催す事の難しさは予想以上で、関係各所に何度も何度も伺いました。開催するのは無理なのでは・・・と一時思わずには居られない程でしたが、あきらめず、粘り強く、あの場所で開催する事にこだわりを持って交渉を続けて、色々な制約のある中ではありましたが、なんとか昨年の10月に開催をする事が出来ました。


思い出いっぱい「橋上市場」にぎわい再現〜盛況『はしのうえ朝市』、釜石のっけ丼大人気 | 復興釜石新聞 – 縁とらんす

 

1回目の様子(写真:復興釜石新聞)

 

そうした道のりを越えて、初めて開催した時の様子はいかがでしたか?

 

実行委員会も出展者も、一体どれだけの人が来てくれるだろうか?・・・という不安を持って臨んだのですが、朝6時になるとぞくぞくと人が集まり始め、予想以上の人出でした。朝市の目玉として用意した、のっけ丼用のご飯も途中で追加して対応するほどで。ただ、おかずは早い時間帯に目ぼしい物は売り切れになってしまうという反省点もありました。

 

橋上市場 にぎわい再現、好評 大渡橋で「釜石はしのうえ朝市」〜無理なく継続、定着目指す | 復興釜石新聞 – 縁とらんす

 

2回目の様子(写真:復興釜石新聞)

 

でも、街に人が出てにぎわいを創りだすのと同時に、買い物をしながら当時の思い出話に花を咲かせている年配の方やそういう話を初めて聞く若者との交流が生まれ、その場に集った人達の中でさらに想いが共有されて繋がっていく様子を見て、本当に開催して良かったと思いました。開催後も大きな反響を頂いたことも嬉しかったです。

 

そして今回で3回目の開催。定期的な開催を望む声も多いと思うのですが、今後についてはいかがですか?

 

無理なく出来るような運営をしながら、地道に継続して、地域を元気にする一助になればと。また、現在釜石市内では事業者が自社の商品を広くアピールする場が少ないという現状もあり、そういった場としても活用して頂きたいという思いもあります。出展者ともさらなる協力体制を作り上げていきたいです。

 

釜石はしのうえ朝市プロジェクト実行委員長 平野嘉隆さん

 

そして、このプロジェクトで大切にしている“場所”へのこだわりは、イコール=釜石らしさ、アイデンティティという意味合いもあるんです。この活動に関わる若い世代の存在も今後の街の未来に繋がって行くと思いますし、様々な年代、立場の人たちが関わっているので、このプロジェクトだけではなく、さらに別の企画も生まれるような、そういった広がりも生まれて行く場になっていくといいと思います。

 
 

釜石はしのうえ朝市

 

釜石はしのうえ朝市

 

開催日時

2017年10月22日(日) 午前6時~午前9時

会場

大渡橋周辺
※会場には駐車場がございません。公共交通機関をご利用いただくか市営駐車場をご利用下さい。橋の上での停車、車の乗り降りはご遠慮ください。

 

マイ茶碗を持って行くと、朝市の目玉・オリジナルの「釜石のっけ丼」用のご飯が、なんと無料で頂けますよ!(ご飯は先着400名分用意されていて無くなり次第終了となります。)

 

また、おかずは市内の事業者がこの日だけのメニューを用意するなど目移りしそうな品ぞろえになりそうです。10月22日(日)は少し早起きして、美味しい朝ごはんから1日をスタートさせてみませんか?


釜石はしのうえ朝市プロジェクト実行委員会facebookページ

縁とらんす

かまいし情報ポータルサイト〜縁とらんす

縁とらんす編集部による記事です。

問い合わせ:0193-22-3607 〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内

SL銀河の今季ラストラン。出発を告げる一日駅長の酒田菜穗さん(右)

SL銀河 今季ラストラン〜酒田さん(一日駅長)出発合図

SL銀河の今季ラストラン。出発を告げる一日駅長の酒田菜穗さん(右)

SL銀河の今季ラストラン。出発を告げる一日駅長の酒田菜穗さん(右)

 

 JR釜石線を走る蒸気機関車「SL銀河」は8日、今季の最終運行を行った。釜石駅(工藤富士雄駅長)はこれに合わせ、「鉄道の旬間(10月11~20日)」の記念行事を実施。一日駅長に委嘱された酒田菜穂さん(小佐野小6年)の合図に合わせて出発する花巻行きの列車を鉄道ファンら約50人が見送った。

 

 白い制服に「一日駅長」のたすきを掛けた酒田さんは、改札口で乗客らに三陸産の塩蔵ワカメや紅白の餅をプレゼント。このあとホームに出て工藤駅長とともに手を挙げ、出発の合図。見送りの大漁旗が翻る中、大きな汽笛とともに列車がホームを滑り出した。

 

 心配そうに見守った酒田さんの父淳さん(42)、母直子さん(42)は、大役を無事終えた菜穂さんと手を取り合って喜んだ。

 

 東京都西東京市の会社員、辻本一夫さん(54)は妻由加里さん(51)ら仲間と「ありがとう! また来年!」の横断幕を掲げて列車に乗り込んだ。4年前から、釜石駅から最終便に乗り続けているSL銀河の大ファン。SLが走る釜石線沿線の写真も撮り続けていて、沿線住民との交流も続いているという。

 

「ありがとう! また来年!」の横断幕を掲げて乗車する辻本一夫さん(右)

「ありがとう! また来年!」の横断幕を掲げて乗車する辻本一夫さん(右)

 

 「SLが走る国内の他の路線は飽きられ始めているところもあるが、SL銀河は今も地元の人に喜ばれている。沿線には私が子どものころの風景がいっぱい残っているし、沿線の人々と交流があるのも他の路線にはない魅力。今後も乗り続けますよ」と辻本さん。由加里さんもうなずいた。

 

 SL銀河運行4年目の今季は4月の第一便から51本を運行。7100人を乗せて釜石線を力走した。大雨による2回の運休はあったものの、平均乗車率は85%に上る。4年間では250本の運行で3万6500人が乗車。平均乗車率80%と”好調”を維持している。

 

(復興釜石新聞 2017年10月11日発行 第629号より)

 

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