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広報かまいし2016年12月15日号(No.1654)

広報かまいし2016年12月15日号(No.1654)

 広報かまいし2016年12月15日号(No.1654)

 

広報かまいし2016年12月1日号(No.1653)

広報かまいし2016年12月15日号(No.1654)

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【目次】
表紙:希望学から危機対応学へ
P02:「スポーツ」で振り返る釜石の2016年~スポーツのまちへ~
P04:市職員を募集します
P05:平成28年度釜石市市勢功労者表彰、償却資産申告書の受け付けが始まります
P06:子どもの相談・支援事業を始めます、艦砲戦災犠牲不明者を調査しています、東日本大震災災害義援金の追加交付をします
P07:被災した人の「医療費の一部負担金」「介護保険の利用者負担金]の免除期間を平成29年12月31日まで延長します、新たなメガソーラー発電所が設置されました、みんなでごみ減量へチャレンジ4
P08:まちの話題
P10:市民のひろば
P12:保健案内板
P14:まちのお知らせ
P16:第2回防災士養成研修講座の受講者を募集します、コミュニティ助成事業(宝くじの助成金)で「煙体験ハウス」を整備しました、年末年始の休館情報

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竣工を祝い鵜住居虎舞の手踊り。背後には完成間近の学校校舎も

鵜住居復興住宅1号棟と戸建て、46戸の竣工を祝う〜同地区浸水域で初「希望の光」に、10日には部屋決め抽選会

いよいよ入居が始まる鵜住居地区復興公営住宅1号棟

いよいよ入居が始まる鵜住居地区復興公営住宅1号棟

 

 釜石市鵜住居町の中心部に建設が進められてきた「鵜住居地区復興公営住宅1号棟」(32戸)と戸建ての同住宅14戸が完成し、8日、現地で竣工(しゅんこう)式が行われた。津波で浸水し土地区画整理事業が導入された場所に初めて完成した復興住宅で、町内では非浸水域の日向復興住宅に続く完成。10日に入居予定者の内覧会と部屋決め抽選会が行われる。

 

 竣工式は住宅に併設された集会施設で開かれ、市や工事関係者、地元住民ら約40人が出席。事業を請け負った独立行政法人都市再生機構岩手震災復興支援本部の森本剛本部長から野田武則市長に鍵のレプリカが引き渡された。鵜住居青年会が虎舞を披露し、餅まきで完成を祝った。

 

 両住宅は、再建される鵜住居駅の南側に建設された。集合住宅は昨年10月、戸建て住宅は今年4月に着工し、共に11月に完成した。市の取得価格は集合住宅が12億500万円、戸建てが3億1300万円。

 

 集合住宅は鉄骨造り5階建てで、1LDK(約57平方メートル)25戸、2LDK(約65平方メートル)7戸。玄関とキッチン脇に小窓を設け生活の明かりが共用廊下にもれるようにすることで、見守り補助につなげた。大和ハウス工業岩手支店(盛岡市)が設計、施工した。

 

 戸建ては木造平屋建てで、1LDK(約51平方メートル)4戸、2LDK(約58平方メートル)10戸。洗面脱衣室とトイレを連続させることで、介護にも対応できる造りになっている。東照建設(盛岡市)が設計、施工した。

 

 住宅は、駅から続く歩行者の動線に配慮して配置。国道45号を挟んだ山の造成地に建設中の小・中学校とのつながりも意識した。集合住宅に隣接する集会施設は鉄骨造り平屋建てで、延べ床面積は約500平方メートル。多目的室を国道側に配置し、同地区生活応援センターも入居する。

 

竣工を祝い鵜住居虎舞の手踊り。背後には完成間近の学校校舎も

竣工を祝い鵜住居虎舞の手踊り。背後には完成間近の学校校舎も

 

 野田市長は「鵜住居地区は心痛な思いから辛抱を重ね、今日まで来ている。(復興住宅の完成で)やっと明るい希望の光が見えてきた。来年度には復興の姿が形として見られると思う」と述べた。

 

 鵜住居地区の盛り土造成地全体では、集合タイプの復興住宅2棟(75戸)、戸建て住宅45戸を整備する計画で、残る1棟(43戸)は来年4月、戸建ての31戸は8月までの完成を見込む。

 

 鵜住居地区復興まちづくり協議会の古川愛明副会長は「これが鵜住居復興の第一歩。集会施設も活用し、まち開きへとつなげていきたい」と、住民が戻ることによる復興の加速を願った。

 

(復興釜石新聞 2016年12月10日発行 第545号より)

 

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鏡開きは、復興道路とともに未来を歩む唐丹小児童も

復興道路 唐丹第2トンネルで貫通式〜建設事業の歩み着実に、期待高めて

喜びの声高らかに万歳三唱

喜びの声高らかに万歳三唱

 

 「復興道路」として整備が進む三陸沿岸道路・吉浜釜石道路(延長14キロ)の唐丹第2トンネル(延長521メートル)の貫通式は11月29日、釜石市唐丹町の現地で行われ、工事関係者や地元住民ら135人が工事の前進を祝った。

 

 国土交通省南三陸国道事務所が進める吉浜釜石道路建設工事のうち、唐丹町上荒川から釜石南ICまでの延長3・2キロには3つのトンネルと2つの高架橋が建設される。大林・富士ピー・エス特定建設工事共同企業体(JV)が約129億円で一括受注。同区間のトンネルはこれですべて貫通し、高架橋の連結を待つだけとなった。

 

 吉浜釜石道路では5つのトンネルが建設中だが、大船渡市と釜石市にまたがる新鍬台トンネル、唐丹第2トンネルの貫通で、残るのは釜石南IC~釜石ジャンクション間の唐丹第3トンネル(延長2998メートル)だけになる。

 

 貫通式は大曽根地区で進む釜石南IC工事を遠望する北口から約100メートルの地点で行われた。野田武則市長、佐々木義昭市議会議長、唐丹小6年の上野翔明君、上野真穂さんら7人が発破スイッチを押し、工事関係者が清めの儀式。たるみこしが練り歩き、唐丹小6年生14人がトンネル内に美しいハーモニーを響かせた。

 

鏡開きは、復興道路とともに未来を歩む唐丹小児童も

鏡開きは、復興道路とともに未来を歩む唐丹小児童も

 

 野田市長は「三陸道路は9割まで予定が立った。唐丹第3トンネルも来年には貫通する。大船渡市とは20分で結ばれ、物流、経済、人の交流などが盛んになり、利便性は高まる。地域の期待に応え、安全に早く完成するよう願う」と祝辞。南三陸国道事務所の武田滋生副所長が金ケ瀬光正所長のメッセージを代読した。

 

 JVを代表し、大林組の岡山和生常務は「(この道が)市民の豊かな暮らし、安全を守り、三陸地域の復興につながるよう願う」と謝辞を述べた。小野共県議の発声で万歳三唱し、式を終えた。

 

(復興釜石新聞 2016年12月3日発行 第543号より)

 

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テープカットとくす玉割りで大畑団地公園の完成を祝った関係者ら

愛称は「ふれあい広場」大畑団地公園完成

テープカットとくす玉割りで大畑団地公園の完成を祝った関係者ら

テープカットとくす玉割りで大畑団地公園の完成を祝った関係者ら

 

 釜石市が整備していた甲子町の大畑団地公園が完成し、27日、近隣住民や市関係者ら約80人が参加して開園式が行われた。国が復興支援道路と位置付ける東北横断自動車道釜石秋田線の一部、釜石花巻道路の整備に伴い、既存の公園を山寄りに移設したもの。愛称は住民から寄せられた中から選び、「ふれあい広場」に決まった。

 

 新しい公園は広さ約1800平方メートル。滑り台やブランコ、あずまや、身障者兼用の水洗トイレ、ゲートボールやグラウンドゴルフなどができる多目的広場などを整備した。

 

 大畑団地では約150世帯が暮らす。もともとあった公園は1983年に整備され、市内を一望できる「見晴らし公園」として住民らに親しまれてきた。道路整備により公園や住民13世帯が移転対象に。公園の新設を市に要望し、元の公園から南側約100メートルの位置に新たに整備され、広さはほぼ同じだという。

 

 開園式で、あいさつに立った野田武則市長は「道路用地確保のためとはいえ、迷惑をかけた。利便性が良くなったと思うので、地域の皆さんに親しまれ、愛され、健康増進や憩いの場として大いに活用してほしい」と期待。関係者によるテープカットやくす玉割り、餅まきで完成を祝った。

 

400個の餅がまかれ、住民らは大喜びだった

400個の餅がまかれ、住民らは大喜びだった

 

 大畑団地自治会による愛称コンテストには30点ほど応募があった。「ふれあい広場」は互野正則さん(72)の提案。「公園で楽しく語り合い、笑い、互いに助け合い、心の触れ合いとコミュニケーションを大切に」との願いを込めた。

 

 テープカットに参加した藤井さくらさん(甲子小6年)は「公園はあった方がいい。いっぱい遊びたい」とにっこり。同自治会の菊池豊吉会長は「慣れ親しんだ公園がなくなるのは残念だが、将来に向けた事業によるもので止むを得ない。立派な素晴らしい公園を整備してもらったので、十分活用して健康、生活をエンジョイできれば。末永く使ってもらえるよう環境美化にも取り組みたい」と話した。

 

(復興釜石新聞 2016年11月30日発行 第542号より)

 

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広報かまいし2016年12月1日号(No.1653)

広報かまいし2016年12月1日号(No.1653)

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広報かまいし2016年12月1日号(No.1653)

広報かまいし2016年11月15日号(No.1652)

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【目次】
表紙:釜石情報交流センター&ミッフィーカフェかまいしオープン1周年感謝祭
P02:平成28年度 後期地域会議を開催しています
P03:平成27年度釜石大槌地区行政事務組合会計 決算のあらまし
P04:「新しい東北」交流会in釜石を開催します
P05:水道管の凍結にご注意ください、道路の除雪作業にご理解・ご協力を、橋野鉄鉱山の見学を再開しました、車検切れのポンプ車使用と防災行政無線の放送事故についてのおわび
P06:今月のインフォメーション、おもいをつむぐはなみずき
P08:釜石地区被災者相談支援センターをご利用ください、「かまいしの第九」演奏会を開催します、平成29年釜石市新年交賀会を開催します、市長のつぶや記

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橋野産の野菜が入ったおいしいひっつみ汁に子どもたちの箸も進む

元気な橋野の源に、産直「どんぐり広場」感謝デー〜開設20周年、意欲新たに

旬の野菜などが並んだ橋野どんぐり広場の店内

旬の野菜などが並んだ橋野どんぐり広場の店内

 

 釜石市橋野町の「橋野どんぐり広場産地直売所」は23日、お客様感謝デーとして、野菜のプレゼントや「ひっつみ汁」のお振る舞いを行った。橋野地区直売組合(藤原英彦組合長)が運営する同産直は、今年で開設20周年を迎える。藤原組合長は「新鮮で安全な野菜を手ごろな価格で提供するという産直の原点を守りながら、付加価値を高めていきたい」と意欲を新たにした。

 

 日ごろの利用に感謝する年1回の恒例行事。店内にはハクサイやダイコン、ホウレンソウなどの冬野菜、カキやリンゴなどの果物、漬物や菓子など豊富な品数が並んだ。来店客はお目当ての品を買い求め、組合員が提供した旬の野菜などのプレゼントを受け取った。ひっつみ汁は約200食分用意され、本格的な冬の到来で冷え込みが増したこの日には、身も心も温まるうれしいお振る舞いとなった。

 

 友人家族と鵜住居町から訪れた女性(40)は「今は野菜が高いので、新鮮で安く買えるどんぐり広場は魅力的。イベントの振る舞いも楽しみの一つ。子どもたちは団子や漬物がお気に入り。隣の水車小屋のある公園で遊べるのもうれしい」と笑顔を広げた。

 

 この日は、橋野の生産者が市、釜石・大槌地域産業育成センターと特産化に向け取り組むキクイモのPRコーナーも設けられた。漬物にしたものを試食してもらい、その他の調理法も紹介。産直での販売も行われた。キクイモは健康への効能も期待され、さまざまな研究対象になっており、試食した人も興味をそそられていた。

 

 橋野どんぐり広場は、地区内のバイパス道路開通に伴い、1996年5月にオープン。市の要請を受けた橋野町振興協議会が全戸に声がけし、集まった50人余りでスタートさせた。同町の生産者はそれまで、農協の集荷や市街地の朝市への出店などで販路を確保していた。地元直売所の誕生は小規模農業者の販売も可能にし、「少ない量でもここに持ってくれば売れるので、生産者の生きがいづくりにつながった。何より母ちゃんたちが元気になっている」と藤原組合長。

 

橋野産の野菜が入ったおいしいひっつみ汁に子どもたちの箸も進む

橋野産の野菜が入ったおいしいひっつみ汁に子どもたちの箸も進む

 

 組合結成当初、55人だった組合員は、今では栗林、鵜住居町などの生産者も加わり89人にまで拡大。販売品目も農産物のほか、パンや菓子、手工芸品など100を超えるまでになった。橋野鉄鉱山の世界遺産登録後は、関連の土産物コーナーも設置。観光シーズンには同鉄鉱山インフォメーションセンターへの出前産直も実施している。市中心部で開催される味覚まつりなどのイベント出店にも協力を続ける。

 

 安心・安全、地元ならではの味、おもてなしで着実にファンを増やしてきたが、震災後は常連客が多かった鵜住居、大槌町の被災、山菜の出荷規制などが影響し客数が減少。特に今年後半は、台風10号被害による笛吹峠の通行止め、野菜の不作と厳しい状況が続く。

 

 藤原組合長は「生産者の高齢化が進み、今後、絶対的な品数の不足が懸念される。生産技術を受け継ぐ後継者の育成が課題」と話した。

 

(復興釜石新聞 2016年11月26日発行 第541号より)

関連情報 by 縁とらんす

市内の産直 | かまいし情報ポータルサイト〜縁とらんす

現在、釜石市内では9つの産直が営業中です。地元産のお野菜や生花、加工直品や工芸品、お食事ができるところまで、「釜石の自然と文化とまごころ」が詰まった個性豊かな産直をぜひ訪れてみてください。
リンク


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釜石○○会議の様子

【12/10(土)】第3回釜石○○会議を開催します

釜石○○会議チラシ
 
10月29日から始まった釜石○○会議の第3回を行います。

 

第3回では、参加者が発案したやりたいことや話したいテーマをもとに、みんなで具体的に何をするか、どのようにするかのアイデアを出し合い、想いを形にするための方法を話し合っていきます。

 

第1回、第2回に参加していない方でも、安心して参加していただけるようプログラムを組んでいます。また、昨年の○○会議に参加した、という方も大歓迎です。全5回シリーズですが、毎回参加できなくても問題ありません。

 

皆さまのたくさんのご参加お待ちしています♩

 

https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/keikaku_torikumi/chihousousei/detail/__icsFiles/afieldfile/2016/11/10/kamaishi_marumaru_a4_1005_2.pdf

釜石○○会議 チラシ

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日程

第3回 12月10日(土) 13時~17時

 

また、第3回以降は以下日程で行います。こちらもぜひご参加ください。
第4回: 1/22(日) 13:00~
第5回: 2/18(土) 13:00~

場所

釜石・大槌地域産業育成センター
※託児サービスあります。利用を希望される方は合わせて申し込みください。

申し込み

以下申込サイトにアクセスし必要事項記入の上送信ボタンを押してください。
【申込サイト】 https://goo.gl/uWxcjM

釜石○○会議とは

地域、立場、世代を超えて様々な人が集まり、出会い、語り合い、釜石がもっと楽しくなるアクションを生み出していく場です。昨年は3月~6月に4回にわたって実施し、延べ350人の市民が参加しました。単なる会議ではなく、参加者間で結成した9つのチームが思い思いの行動を起こしており、イベントを開催したり、趣味を語り合う集いを開くなど会議終了後もそれぞれに活動を継続しています。

参加費

無料

第2回の様子

11月13日(日)に○○会議 第2回を実施しました。市民の参加者、市外からの参加者など様々な方が集まり、全体で61名の方に参加していただきました。

 

今回の目的は「チームを作る」。参加しているみなさんのつながりを作ることと、みなさん自身が話したい・やってみたいと思うことを出して話し合うことがゴールでした。

 

はじめに、第一回○○会議でやったことや様子の説明が実行委員からありました。

 

その後、参加者全員で歩き回りながらできるだけたくさんの人と自己紹介&握手、指定されたことばの文字数の人数で手をつなぐといったウォーミングアップをして緊張した気持ちをやわらげました。

 

そしてメインの「この指とまれ分科会」。色々な人が会場の真ん中に出てきて話したいこと、やってみたいことを発表し、最終的に12の分科会ができました。

 

テーマは、昨年から引き続いての「ラグビー」「コンセプトバー」に加え、新しく「釜デート」「癒し」「防災」「漁業後継者」「釜石で遊ぶ」「釜石を地球の未来のモデルに」「柿の有効活用」「スポーツ」「漁業」「和楽器」などなど、釜石の課題といわれるものから、ユニークな案まで沢山です!

 

どのチームも真剣にかつ笑顔で話し合いが行われており、実際の活動にどのようにつながっていくのか非常に楽しみです。

 

釜石○○会議の様子
 
釜石○○会議の様子
 
釜石○○会議の様子
 
釜石○○会議の様子
 
釜石○○会議の様子
 
釜石○○会議の様子

 

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来秋の完成を目指して工事が進められている市民ホール

釜石市民ホール見学会、多目的使用アピール〜来秋の完成へ期待膨らむ

来秋の完成を目指して工事が進められている市民ホール

来秋の完成を目指して工事が進められている市民ホールの建設現場見学会に訪れた参加者たち

 

 東日本大震災で被災し使えなくなった釜石市民文化会館に代わる施設として、来年10月末の完成を目指して建設工事が進む釜石市民ホール(仮称)の見学会が20日、大町の建設現場で行われた。市民約60人が、鉄骨が組まれ建物の形が現れてきた現場の様子を見学。設計者によるコンセプト紹介、現場作業責任者による安全管理の取り組みについての説明を聞きながら、新しい芸術文化活動の拠点、市街地のにぎわい創出の核となる施設の完成に期待を膨らませた。

 

 工事は昨年11月に始まり、現在は地上部分の鉄骨を組み立てる工事を進めている。工期の半分を迎えた工事の進ちょく率は37%。遅れることなく順調に進んでいるという。

 

 市民ホールは鉄骨鉄筋コンクリート造り地上4階建て、地下1階で、延べ床面積は約7千平方メートル。可動式の大ホール(838席)がメーン。小ホール(208席)や防音の練習室3部屋などを設け、広く市民に開放する。

 

 見学会では建設工事作業所(戸田建設・山崎建設特定共同企業体)の関宏和所長(戸田建設)の案内で外周や舞台裏の通路などを巡った。むき出しの鉄骨など今しか見ることができない構造や、クローラークレーンで資材をつり上げる様子を間近に見た参加者たちは感激した様子。全建築工事をコンピューター上に作成した3D(3次元)画像で管理する体制を採用し意志疎通や問題解決の効率化を図っていること、休憩施設の整備やクレーンに愛称を付けるなど作業員のモチベーションアップにつなげる取り組みなどの紹介もあり、身近な工事現場に理解を深めた。

 

 釜石PITに会場を移し、監理設計者のヨコミゾマコトさんが設計概要を説明した。可動席を取り外すと大ホール、ロビー、小ホールが平場でつながり、スポーツやイベントなど多目的の会場として使用できるとアピール。「人の集う神社とその境内のようなイメージを描いてもらいたい」とコンセプトを紹介した。周辺の施設や商店街と一体化して自由な通り抜けができる”まちの散策路”的な開放空間を作ることで、にぎわい創出の核施設として集客を促すような工夫も。「建物は新しい時代の人の要望に合っていないとなくなるものだと思う。永久にあり続けることは可能で適切な管理、メンテナンスを」と願った。

 

 パフォーマンスのワークショップもあり、参加者たちはステージに上る気分を体験した。今年の釜石市民劇場で裏方として活動した上中島町の千葉悦子さん(74)は「舞台に上がってみたら楽しかった。大きい舞台、市民ホールの完成を心待ちにしています」と大興奮。伊藤璃胡さん(双葉小6年)は「見る機会がないのを見ることができて面白かった。大きくてびっくりした」と話した。

 

 市民ホールの完成は来秋。工事や市の関係者、参加者からは「12月の『第九』でこけら落としできたら」との声も聞かれた。

 

(復興釜石新聞 2016年11月23日発行 第540号より)

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おいしそうにラーメンを食べるお年寄りを見守る店主の前川さん

「昔とおんなじ味」と大喜び〜食堂喜楽、ごさいしょの里でラーメン振る舞う

おいしそうにラーメンを食べるお年寄りを見守る店主の前川さん

おいしそうにラーメンを食べるお年寄りを見守る店主の前川さん

 

 釜石市鵜住居町のラーメン食堂「喜楽」(前川栄子店主)は7日、町内の高齢者介護施設「ございしょの里」(古川貞治社長)を慰問し、施設を利用するお年寄りらにラーメンを無料で振る舞った。

 

 昼食の時間に合わせて「喜楽」から前川店主ら4人が同施設を訪れ、厨房(ちゅうぼう)を借りて調理。グループホームに入居する18人とデイサービス利用者、職員の分も含めて41食を用意した。

 

 利用者らは、透き通ったスープに縮れ麺のどこか懐かしいしょうゆラーメンを一口食べると「うんめぇー」と第一声。「昔とおんなじ味だ」と大喜びで、スープも全部飲み干した。

 

 箱崎町の仮設住宅で暮らす小林和子さん(86)は足が弱くなっており、週3回のデイサービス利用で外出するのが楽しみになっているという。「昔、病院の帰りとかに食べに行った思い出の味。今はなかなか家から出られないので、来てくれてありがたい。おいしかった」と大感激。同施設の千葉節子さんは「飲食店に食べに行くのが大変な利用者のために食を提供しに来てもらって、皆さん大変喜んでいた」と感謝した。

 

 喜楽は震災前、鵜住居駅前にあったが震災の津波で被災。現在は旧釜石北高跡地にできた仮設商店街で営業している。ラーメンを振る舞う慰問活動は以前、市内の中華料理店などでつくる組合の活動で行っていたが、今回初めて店独自の取り組みとして実施。同施設の先代社長が同店に頻繁に足を運んでいたといい、感謝の気持ちを込めて企画した。

 

 阿部寿好(ひさよし)店長は「いつもとは違う厨房でも同じ仕事をする。いい経験になった。市内のほかの店では魚介だしが基本だが、うちは違うものを使い釜石では珍しい麺になっている。皆さんが懐かしんだ味を出し続けることに日々精進している」と意気込みを語る。「懐かしい味、おいしかったよ」と利用者から声を掛けられると、「どうりで若くなったもんね」と返して触れ合いも楽しんでいた。

 

 同店の営業は午前11時半~午後2時(ラストオーダー)で、月曜定休。世界遺産を訪れる観光客の利用があったことでレトロ車やバイク好きな人たちが集うようになり、今では日曜日の午後に座談会が行われるまでになっているという。「気軽に立ち寄ってみて」と阿部店長。震災に負けじと仮設店舗で変わらぬ味を提供し、交流の場としての役割も果たしている。

 

(復興釜石新聞 2016年11月12日発行 第537号より)

 

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広報かまいし2016年11月15日号(No.1652)

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【目次】
表紙:ラグビーのまち・釜石で全国の選手が躍動!
P02:みんなで盛り上げた「希望郷いわて国体」
P04:お知らせします平成27年度決算のあらまし
P08:復興住宅の入居者を再募集します、上平田定住促進住宅の入居者を随時募集します
P09:只越復興住宅5号棟(仮称)および大町復興住宅4号棟のテナント入居者を募集します、新町地区の市道の一部を新たに通行止めにします、みんなでごみ減量へチャレンジ3
P10:12月1日は鉄の記念日
P11:ラグビーのまち・釜石PRキャッチコピーが決定しました、釜石市女性人材リストへの登録者を募集しています
P12まちの話題
P14:保健案内板
P16:まちのお知らせ
P20:かまいし徒然日記

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釜石○○会議の様子

【11/13(日)】第2回釜石○○会議を開催します

釜石○○会議チラシ

 

10月29日から始まった釜石○○会議の第2回を行います。

 

第2回では、参加者が具体的にやりたいことや話したいテーマを出し合い、「この指とまれ」方式でチームをつくり、チーム毎に、まちをより楽しくしていくためにどんなことをしていきたいかを話し合っていきます。

 

第1回に参加していない方でも、安心して参加していただけるようプログラムを組んでいます。また、昨年の○○会議に参加した、という方も大歓迎です。

 

全5回シリーズですが、毎回参加できなくても問題ありません。皆さまのたくさんのご参加お待ちしています♩

 

https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/keikaku_torikumi/chihousousei/detail/__icsFiles/afieldfile/2016/11/10/kamaishi_marumaru_a4_1005_2.pdf

釜石○○会議 チラシ

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日程

第2回 11月13日(日) 13時~17時

 

また、第3回以降は以下日程で行います。こちらもぜひご参加ください。
第3回: 12/10(土) 13:00~
第4回: 1/22(日) 13:00~
第5回: 2/18(土) 13:00~

場所

釜石・大槌地域産業育成センター
※託児サービスあります。利用を希望される方は合わせて申し込みください。

申し込み

以下申込サイトにアクセスし必要事項記入の上送信ボタンを押してください。
【申込サイト】 https://goo.gl/uWxcjM

釜石○○会議とは

地域、立場、世代を超えて様々な人が集まり、出会い、語り合い、釜石がもっと楽しくなるアクションを生み出していく場です。昨年は3月~6月に4回にわたって実施し、延べ350人の市民が参加しました。単なる会議ではなく、参加者間で結成した9つのチームが思い思いの行動を起こしており、イベントを開催したり、趣味を語り合う集いを開くなど会議終了後もそれぞれに活動を継続しています。

参加費

無料

第1回の様子

10月29日に○○会議 第一回を実施しました。市民の参加者、市外からの参加者など様々な方が集まり、全体で73名の方に参加していただきました。

 

第一回のテーマは「自分の思い・まちの人々の思いを知る」。

 

前半は○○会議とは何かという一期のおさらいや「私の取扱説明書」シートを使った自己紹介を行い参加者同士お互いのことを知り合いました。

 

後半はワールドカフェを行いながら「あなたがやっていてあっという間に時間が流れることはなんですか?」「朝起きたら釜石が最高のまちになっていました。それはどんなまちですか?」といった自分のことやまちのことを皆でわいわい共有。

 

そして最後はグループごとに釜石のありたい未来を考えます!「最悪な釜石市を、みんなのアイディアで最高の釜石に変えよう」というテーマで各チーム頭をひねらせながらアイディアとアクションを考え最後は全チームが発表をしました。ユニークな意見が沢山あり、聞いているだけで釜石がどんどん面白くなりそうな気持ちになる発表でした。

 
釜石○○会議の様子
 
釜石○○会議の様子
 
釜石○○会議の様子
 
釜石○○会議の様子
 
釜石○○会議の様子
 
釜石○○会議の様子

 

この記事に関するお問い合わせ
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柿を手に笑顔を見せる(左から)関谷さん、三浦さん、沼﨑君

ハロウィーンに柿届ける〜釜石東中学校へ、岐阜の三浦さんら

柿を手に笑顔を見せる(左から)関谷さん、三浦さん、沼﨑君

柿を手に笑顔を見せる(左から)関谷さん、三浦さん、沼﨑君

 

 ハロウィーンの10月31日、釜石東中(佐々木賢治校長、生徒131人)にカボチャをくりぬいて作る飾り「ジャック・オー・ランタン」に似せた柿約150個が届いた。届けられたのは栄養価が高く、ビタミンも豊富で風邪も引きにくくなるという岐阜県特産の富有柿。本格的な冬を元気に乗り越えるパワーをもらった生徒らは大喜びだった。

 

 この日、柿を届けたのは岐阜県瑞穂市で柿農園を営む関谷英樹さん(37)=本巣市=と、震災直後から同校を応援するフォトグラファー三浦寛行さん(48)=岐阜市=。同校を代表し受け取った生徒会長の沼﨑壱君(2年)は「震災から5年以上もたっているのに、応援を継続してもらってうれしい。元気ももらえる」と感謝した。

 

 関谷さんは柿のかぶりものに紫のマント姿の「カッキーマン」に仮装して登場。教室や廊下でハロウィーン仕様の柿を生徒に渡し、「かわいい」と返ってくると満面の笑みを見せた。

 

 同校への柿のプレゼントは3年前からで、三浦さんが岐阜・大野町のかき振興会の協力を得て贈ってきた。昨年秋、関谷さんがハロウィーンの柿の飾りを考案したことを取り上げた新聞記事を目にした三浦さんが購入し、大槌町の仮設住宅で暮らす友人に届けたところ、子どもが大喜び。関谷さんに連絡を取り、被災地の子どもたちに柿を贈るプロジェクトを企画した。

 

 プロジェクトは、関谷さんが育てた早生(わせ)富有柿3個とシールの入った1箱を販売し、1箱が売れるごとに柿1個を被災地に贈るという仕組み。350個の柿が集まり、同校のほか、大船渡市の日頃市中と吉浜こども園にも届けることにした。

 

 届けられた柿には目、鼻、口をかたどったシールが貼ってあり、瑞穂市の園児が作業をお手伝い。関谷さんは「買った人、シールを貼った子どもたち、もらった人が喜んで笑顔になってくれたら幸せ。これからもたくさんの人に喜んでもらえる、いいものつくって届けたい」と笑顔を見せた。

 

 三浦さんは「震災への関心が薄れていると感じるが、ちょっとしたことでも何かできることで被災地と関わり、忘れないよう応援し続けたい」と思いを語った。

 

(復興釜石新聞 2016年11月5日発行 第535号より)

 

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復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

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