タグ別アーカイブ: 地域

大震災後に唐丹小・中学校で苦楽を共にした卒業生、教員、住民が新校舎を見学

唐丹小・中学校 苦難乗り越え新校舎へ〜卒業生、住民ら喜びの「同窓会」

大震災後に唐丹小・中学校で苦楽を共にした卒業生、教員、住民が新校舎を見学

大震災後に唐丹小・中学校で苦楽を共にした卒業生、教員、住民が新校舎を見学

 

 2月20日から新校舎での授業が始まった唐丹小、唐丹中に5日、卒業生や教職員、地域住民ら約50人が集い「新校舎完成を祝う同窓会」を開いた。ぬくもりが感じられる木造をコンセプトに建てられた体育館や校舎を見学。児童・生徒の「学び」の復興を後押しする新校舎の設備と、震災後大きく変化しつつある周囲の景観を目に焼き付けた。

 

 同窓会は、昨年11月に組織した唐丹小中学校完成記念行事実行委員会(河東真澄委員長)が主催。中学校の2010~15年度卒業生、震災以降に両校に在職し転勤した教員や地域住民らに参加を呼び掛けた。

 

 教員と卒業生は震災で全壊した旧唐丹小に在校、あるいは平田小での同居授業を経験。半壊した中学校の校舎にも立ち入りができず、体育館を仕切っての授業を経て、12年1月から4年余りにわたり仮設校舎で授業を継続した。

 

 中学校の校舎跡地に建つ真新しい体育館に集まった参加者は、緩い斜面に階段状に連なる2階建て5棟の校舎を巡った。「迷いそう」「どの場所が一番、いい景色を見られるか」などと話しながら見学を楽しんだ。

 

 体育館では、新校舎完成までの動きや地域住民に見守られて生き生きと活動する児童・生徒の様子を記録映像で再現。震災後、小・中の校長を務めた4人のメッセージも紹介された。また、郷土芸能の「本郷桜舞太鼓」が勇壮な音を響かせ、祝い気分を盛り上げた。

 

 釜石中の三浦誠教諭(49)は10年度から4年間、唐丹中に在職し同僚教員、生徒、住民と苦楽を共にした。「大きな打撃を受けた家族や地域の生活に加え、体育館での授業も生徒には大変だったろう。先生は生徒の心を支え続けた。生徒は友達と一緒の時間を大事にした。当たり前の日常のかけがえのなさを感じたようだった」と振り返った。

 

 震災当時、唐丹小6年生で同級生15人と卒業式を目前にしていた尾形拓真君(18)は1日に釜石商工高(電子機械科)を卒業、間もなく市内に就職する。自宅は流失。無事だった家族と仮設住宅を経て、最近戸建ての新居に移った。「体育館での授業は、ほかの音楽の授業の音が聞こえたりしたが、苦にはならなかった。それも楽しかった気がする。鉄骨(プレハブ)の仮設校舎も嫌ではなかった」と振り返り、「木の校舎はいい感じ」と後輩たちへの何よりのプレゼントを喜んだ。

 

 尾形君の同級生のうち数人は、進学や就職でふるさとを離れる。新校舎での「同窓会」は、尾形君たちの年代の巣立ちを祝い、新生活へのエールでもあった。

 

 唐丹小・中の新校舎落成式・祝賀会は4月を見込む。同実行委員会は8月の月遅れ盆に合わせ、校舎見学会と写真展を予定する。学校施設は、旧体育館と仮設校舎の解体後、新年度内に校庭、プールが整備される。

 

(復興釜石新聞 2017年3月11日発行 第570号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

広報かまいし2017年3月15日号(No.1660)

広報かまいし2017年3月15日号(No.1660)

広報かまいし2017年3月15日号(No.1660)

 

広報かまいし2017年3月15日号(No.1660)

広報かまいし2017年3月15日号(No.1660)

ファイル形式: PDFファイル
データ容量: 3,348 KB
ダウンロード


 

【目次】
表紙:プレートを壊して、高台へ逃げろ!
P02:市長メッセージ 東日本大震災から6年を迎えて
P04:復旧・復興の足どり
P06:4月1日から市の組織機構の一部が変わります
P08:市役所の一部の電話番号が変わります
P10:まちの話題
P12:保健案内板
P14:まちのお知らせ
P16:釜石消防署小佐野出張所の業務終了について、住宅の自力再建支援策を拡充しました、みんなでごみ減量へチャレンジ5

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-22-2111 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/koho/backnumber/detail/1208340_2596.html
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
首都圏などから50人余りが集った「釜石応援サミット」

釜石応援団 今年も東京でサミット、ふるさと復興にエール〜震災6年追悼式へ、献花代3万円を寄付

 首都圏などから50人余りが集った「釜石応援サミット」

首都圏などから50人余りが集った「釜石応援サミット」

 

 東日本大震災から6年目を迎える「ふるさと釜石」の復興にエールを送ろうと、「釜石応援サミット」が2月25日、東京都渋谷区の東放学園音響専門学校で開かれた。震災後、首都圏に在住していた30代の釜石出身者を中心に結成された有志団体「釜石応援団あらまぎハート」が主催し、今回で6回目。今回も、首都圏在住の釜石出身者などでつくる「釜石はまゆり会」が後援し、54人が集った。

 

 はじめに、「希望学」をテーマに、震災前から釜石をフィールドに調査研究に取り組む東大社会科学研究所の大堀研助教が「釜石の若者グループとこれからのまちづくり」と題して講演した。続いて、小学生の時に被災し、その後、復興への思いをさまざまな形にしてきた寺崎幸季さん(釜石高3年)を迎えてトークセッション。

 

 さらに、釜石シーウェイブスの試合でフェースペイントを行うなど釜石関連のイベントに積極的に参加している岡本淳子さん(45)、釜石応援団代表で鹿児島市在住の松田哲大さん(41)、東京からUターンし現在は釜石まちづくり会社の社員として復興に尽力する下村達志さん(41)が加わり、それぞれの立場から釜石との関わり方、気付いたことなど意見を交わした。

 

 最後は、ブランド定着を目指す釜石市片岸町室浜漁港の「かまいし桜満開牡蠣」について学ぶ模擬授業が行われ、PRを手伝う釜石出身で千葉県在住の八重垣恵さん(44)が講師を務めた。

 

 交流会では、釜石の地酒「浜千鳥」を飲みながら、手作りの「かまだんご」やサンマのみりん干し、釜石から取り寄せた懐かしいお菓子などを食べながら親睦を深めた。

 

 松田さんは「釜石のために何かしたいという、皆さんの優しさを無駄にしないよう、思いを集めて形にしたり、釜石に届けるお手伝いができたらうれしい。今後も続けていきたい」と話した。

 

震災6年追悼式へ、献花代3万円を寄付

 

 釜石応援団の下村達志さん(41)らは8日、釜石応援サミットの参加費の一部3万円を、震災6周年犠牲者追悼式の献花代として市に寄付した=写真。

 

震災6年追悼式へ、献花代3万円を寄付

 

 下村さんのほか、菅原澄さん(41)、山﨑可奈子さ(40)、里帰り中の石川美奈子さん(38)が市役所を訪ね、野田武則市長に義援金を手渡した。サミット参加者57人分の記帳簿も合わせて届けた。

 

 下村さんは「(サミットは)年に一回ふるさとの人たちが顏を合わせる同窓会のような場所。参加人数は減っているが、思いがあって来てくれているので楽しみになっている。10回は続けたい」とサミットの意義を強調。菅原さんは「これからの釜石を引っ張っていく若い人たちが参加することで、メンバーの増強や応援団の活性化にもつながる」と期待した。

 

 野田市長は「応援し続けていただき心強い」と感謝。2019年のラグビーワールドカップに向け、情報を伝える機会や輪の広がりへのさらなる力添えにも期待を示した。

 

(復興釜石新聞 2017年3月11日発行 第570号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

平田復興住宅の玄関を彩るひな飾り。震災後、二川さん(右)が集めた約30点が、心温まる世界をつくり出す

一人暮らしを癒やす ひな飾り〜平田復興住宅二川さん、震災後に集めた30点

平田復興住宅の玄関を彩るひな飾り。震災後、二川さん(右)が集めた約30点が、心温まる世界をつくり出す

平田復興住宅の玄関を彩るひな飾り。震災後、二川さん(右)が集めた約30点が、心温まる世界をつくり出す

 

 釜石市平田の復興住宅で暮らす二川訂子さん(80)は、震災後に集めた30点以上のひな飾りで自宅の玄関を彩っている。同住宅の住民らが訪れ、小さなひな飾りが作り出す、ほのぼのと心温まる世界を味わっている。

 

 震災前から平田に暮らす二川さんは、季節に合わせた模様替えが好きで、正月、ひな祭り、クリスマスなどの小物を集めては自宅の玄関に飾って楽しんできた。震災で自宅が全壊し、仮設住宅での生活を経て2014年春に現在の住まいに移ったが、その間に少しずつ小物を収集。飾り付けも続けてきた。

 

 ひな飾りの大半は高さ5~20センチほどの「男びな」と「女びな」が対となっており、市内の雑貨店などで購入してきた。陶磁器製や布製のもので、愛らしい表情が印象的。タペストリー、つるしびな、同住宅の住民が折り紙で手作りしたつるし飾りもある。

 

 「来た人が戸を開けて飾りを見た時の表情を見るのが楽しみ。喜んでもらうとうれしい」と二川さん。ひな飾りを見にきた復興住宅の住民と会話も楽しんでいる。小野寺民子さん(75)は「いろいろ大変なことがあっても、ここに来ると癒やされる。目の保養」と柔らかな表情を見せた。

 

 震災から6年。二川さんは仮設住宅での生活が1年ほど過ぎた12年10月に夫幸一さん(享年78)を亡くし、現在は一人暮らしだ。普段は好きな音楽を聴いたり、テレビを見ながらゆったりとした時間を過ごしている。震災前から変わらず続ける季節の飾り付けが自身の生活の彩りにもなっている。ただ、「鉄の扉を閉じて家にいるばかりじゃ息がつまる」と週2回ほど、月日の流れの中で深まった仮設や復興住宅、地域の仲間とともに集会所でカラオケを楽しんで発散。「誰に何を言われようが、生きているうちは小物を集めて飾り続けるし、やりたいことをやって楽しむ」と笑う。

 

 ひな飾りは3日の桃の節句でお片付け。次回の模様替えは端午の節句(5月5日)にちなんだ五月人形を飾る予定だ。

 

(復興釜石新聞 2017年3月8日発行 第569号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

みんなの大漁の願いを込めて、自分の体より大きな魚を描いた園児

カラフルなお魚、壁を泳ぐ〜再建の組合明るくPR

みんなの大漁の願いを込めて、自分の体より大きな魚を描いた園児

みんなの大漁の願いを込めて、自分の体より大きな魚を描いた園児

 

 釜石市浜町の釜石水産物商業協同組合(赤崎光男理事長)の建物外壁が、カラフルな魚の絵で彩られている。描いたのは天神町のかまいしこども園(藤原けいと園長、園児101人)の年長児16人。2月28日、完成した絵の見学をしようと園児が同組合を訪れた。

 

 同組合は震災で旧釜石魚市場内の事務所が全壊。新しい施設は昨年5月に完成した。目の前にある新魚市場の完成を控え、「魚のまち」をPRする方法を考えていた赤崎理事長が同園に壁画を依頼。園児は2組に分かれて絵を描き、2日間で完成させた。

 

 壁に描かれた彩り豊かな魚たち。園児によると、クジラやマンボウ、サメ、マグロなど…。リボンを付けたイルカは中村萌音(もね)ちゃん(6)の作品。赤い体に緑色のしっぽ、青いヒレの魚を描いた佐々木なつめちゃん(6)は「いろんな色を使ったのはおもしろくしたいから。描くの楽しかった。じょうでき」と満足げだった。

 

 園児は、出迎えた赤崎理事長に「大きな絵を描かせてくれてありがとう。この魚のように大きくなります」とお礼の言葉と手作りのメッセージカードをプレゼント。赤崎理事長は「大人とは違った子どもたちの発想で殺風景な壁が明るく親しみやすくなった」と感謝した。

 

 同組合は組合員向けの卸を行っているが、一般消費者向けの販売コーナーも設置し、地元の海産物、地域内外の加工品などを扱っている。販売は午前5時ごろから正午まで。赤崎理事長は「卸なので安いですよ」と気軽な利用を呼び掛ける。

 

 問い合わせは同組合(電話0193・22・2025)へ

 

(復興釜石新聞 2017年3月4日発行 第568号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

燃え広がる山林火災

箱崎町仮宿で林野火災、9ヘクタール焼く〜防災ヘリも出動、1日までに鎮圧

燃え広がる山林火災=28日午後6時53分(釜石大槌地区行政事務組合消防本部提供)

燃え広がる山林火災=28日午後6時53分(釜石大槌地区行政事務組合消防本部提供)

 

 2月28日午後5時半ごろ、釜石市箱崎町仮宿の山林から煙が出ているのが確認され、釜石大槌地区行政事務組合消防本部と県防災ヘリコプターが消火活動を展開、1日午後3時過ぎに鎮圧状態となった。市によると焼損面積は約9ヘクタールで、建物や住民、消防関係者に被害はなかった。

 

 現場は仮宿地区から西側の桑の浜地区を結ぶ、両石湾に面した市道桑の浜―仮宿線に沿った山林で、仮宿から約1キロ付近。近くに民家はなく、道の両側は急斜面で、スギや雑木林が広がる。

 

 市は28日、出火が確認された直後に災害警戒本部を設置し、周辺地域の住民に注意を喚起。同7時40分、災害対策本部に切り替えた。火は西寄りの弱い風で燃え広がり、1日未明、仮宿地区の住民1人が自主避難した。

 

 28日深夜までの消火活動では制圧できず、警戒態勢へ。1日早朝から防災ヘリを加えて消火活動を再開し、午後2時50分、陸上と空から鎮圧を確認した。

 

 2日間にわたる消火活動で、釜石、大槌両消防署、消防団の車両延べ48台、約380人が出動。急な斜面の全域に張り付き、ジェットシューター(簡易消火装備)を背負った人海戦術で消火を続けた。防災ヘリは釜石市の日向ダムで取水し、16回の消火活動で総量9200リットルの水を投下した。

 

 鎮圧後も消防署、消防団が警戒を継続。広域消防本部は「3日も現場での警戒、監視を継続しているが、警戒活動での確認と天候の推移によって鎮火宣言を検討する」とした。

 

 釜石市で今年発生した火災は4件(大槌町1件)で、林野火災は初めて。釜石警察署と消防は今後、焼損面積や出火原因を調べる。

 

(復興釜石新聞 2017年3月4日発行 第568号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

【Oh!マチ Music Festa】フリーマーケット出店者募集

【Oh!マチ Music Festa】フリーマーケット出店者募集

【Oh!マチ Music Festa】フリーマーケット出店者募集

 

申込期間が延長されました(4月20日まで)

 

ゴールデンウィークの五月晴れの空の下、音楽に包まれながら、出店してみませんか?

 

「Oh!マチ Music Festa」は釜石の中心市街地の賑わいづくりを目的として、商店街が中心となって行う音楽イベントです。

 

https://ohmachi-musicfesta.jimdo.com/

Oh!マチ Music Festa 2017 フリーマーケット実施概要

リンク


 

会場

釜石市大町 青葉通り緑地帯 および 大町広場

開催日

2017年5月3日(水・祝) 受付9:00〜10:30 / 退出16:00〜17:00

募集数

最大20区間(1区間 2m×2m)

出店料

1,000円/区画

申込期間

2017年3月1日〜4月20日(当日消印有効) 3/28更新
2017年3月1日〜3月31日(当日消印有効)

申込方法

必要事項を明記の上、ハガキ 又は メールにてご応募下さい。
 
必要事項
①代表者氏名、②郵便番号、③住所、④携帯電話番号、⑤代表者年齢、⑥参加人数、⑦希望区画数、⑧取扱商品
 
送付先
〒026-0024 岩手県釜石市大町3-2-2
大町商店街振興組合事務所内
Oh!マチ Music Festa 実行委員会 フリーマーケット係
 
メールアドレス
ohmachi.music.festa@gmail.com

 

※予定区画数に達した場合には応募を締め切らせていただきます。
※区画数はご希望に添えない場合があります。
※出店者には4月10日頃から順次、出店証を発送します。

注意事項

・フリマでのテントの使用は禁止します。
・飲食物、動植物、危険物、毒劇物、わいせつ物、偽ブランド品の販売はご遠慮ください。
・代表者は18歳以上とします(高校生以下のみは不可)
フリーマーケット注意事項 (PDFファイル/142.7KB)

主催

Oh!マチ Music Festa 実行委員会
 
《後援》
釜石市、釜石商工会議所、釜石観光物産協会、釜石市芸術文化協会、釜石東部コミュニティ振興グループ

お問い合わせ

Oh!マチ Music Festa 実行委員会
TEL: 0193-24-3660
メール: ohmachi.music.festa@gmail.com
https://ohmachi-musicfesta.jimdo.com/

 

Oh!マチ Music Festa 実行委員会

Oh!マチ Music Festa 実行委員会

問い合わせ:Oh!マチ Music Festa 実行委員会 / TEL・FAX 0193-24-3660 公式サイト / メール
学区内のお年寄りにヒヤシンスの花を贈る白山小児童

高齢者世帯を彩るヒヤシンス〜白山小児童、今年もプレゼント

学区内のお年寄りにヒヤシンスの花を贈る白山小児童

学区内のお年寄りにヒヤシンスの花を贈る白山小児童=21日、大平町の仮設住宅団地

 

 白山小(栗澤弘校長、児童50人)は21日までに、学区内に住む高齢者100世帯に花をプレゼントした。今年で8回目になる取り組み。児童らは近所の家を訪問し、美しくラッピングしたヒヤシンスを届けた。

 

 21日は寒い風が吹く中、3・4年生(14人)が大平町の仮設住宅団地2カ所、28世帯を訪問した。鉄の歴史館の近くにある第2団地でも、在宅の住民に花と児童のメッセージなどを贈った。

 

 平野武雄さん(83)、タマ子さん(80)夫妻には、3年の成田彗七君と佐々木梨杏さんが、咲き誇った白花を届けた。平野さんは震災で嬉石町の自宅を流失。仮設住宅の生活は5年半を過ぎた。入り口の周囲には、これまで白山小から贈られた花などの鉢植えを置き大事に育てている。

 

 タマ子さんは「私の子どもも白山小を卒業した。被災後4カ月半の避難生活も学校でお世話になった。まだ寒いけど、元気に勉強して」と児童に語りかけた。今年の夏には同校に近い災害復興住宅に入居する。

 

 成田君は「花を喜んでくれてうれしい。花を育てるのに、水をきれいにするよう気を付けた」、佐々木さんは「私は黄色や赤など華やかな色が好き。ヒヤシンスはいい香りがする」と話した。

 

 この活動は、市の「かまいしコミュニティスクール事業」を導入、震災前から継続している。昨年11月から150個の球根を教室で水耕栽培。児童は観察し、水換えを続けた。冬を乗り越え、大半の株が色とりどりの花を咲かせた。

 

(復興釜石新聞 2017年2月25日発行 第566号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

広報かまいし2017年3月1日号(No.1659)

広報かまいし2017年3月1日号(No.1659)

広報かまいし2017年3月1日号(No.1659)

 

広報かまいし2017年3月1日号(No.1659)

広報かまいし2017年3月1日号(No.1659)

ファイル形式: PDFファイル
データ容量: 1,936 KB
ダウンロード


 

【目次】
表紙:東日本大震災津波 岩手県・釜石市合同追悼式開催のご案内、鵜住居地区防災センター跡地に慰霊と献花の場を設けます
P02:Meetup Kamaishi 2017
P04:復興住宅入居者の再募集・市営住宅入居者の募集をします
P05:4月3日㈪に「病後児保育室ほほえみ」を開所します、平成29年度釜石市育英会奨学生を募集します、鵜住居地区 工事のため通行止めになります
P06:今月のインフォメーション、おもいをつむぐはなみずき
P08:「避難準備情報」などの名称が変更になりました、釜石地区被災者相談支援センターをご利用ください、市長のつぶや記

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-22-2111 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/koho/backnumber/detail/1207994_2596.html
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
いわてしゅみしゅみマルシェ三陸編

岩手暮らしの魅力発信、しゅみしゅみマルシェ三陸編〜趣味を切り口に定住促す、沿岸各地から46人集う

いわてしゅみしゅみマルシェ三陸編

趣味の話で盛り上がる参加者。友達の輪を広げ、岩手暮らしを楽しむきっかけを得た

 

 本県にU・Iターン(移住)した人たちに岩手暮らしの魅力を発信し、定住促進の一助とするイベント「いわてしゅみしゅみマルシェ三陸編」が19日、釜石市大町の青葉ビルで開かれた。任意団体の「岩手移住計画」(手塚さや香代表)が企画し、沿岸地域でさまざまな趣味を楽しむ人たちと参加者が交流。新たな出会いと仲間作りの場に笑顔が弾けた。

 

 参加対象は本県に引っ越して5年目程度までの人。30人の定員で募集したが、予想以上の反響があり、釜石・大槌地区を中心とした沿岸各地と遠野市、住田町から46人が集まった。会では「岩手暮らしを楽しむ達人」として、U・Iターン経験者ら5組のゲストが趣味や交流活動について話した後、グループに分かれて参加者と歓談した。

 

 埼玉県出身で2013年から釜石市に住む三木真冴さんは、四季を通じた登山や沢登り、山から山への縦走、現在の住まいとなっている空き家のリノベーションを紹介。山田町の魅力を楽しむ部活動を展開する「やまだくじら大学(仮)」の道又夕夏さんと佐藤健さんは、探検部、海鞘(ほや)部、ビール部など興味のあることに集う活動をアピールした。このほか、白いスニーカーに絵を描いて世界に1足のアート靴に仕上げる女性、音楽DJやバーベキューを得意とする男性らが登場。参加者は互いに自己紹介し、ゲストから個性豊かな趣味の面白さを聞いた。

 

 12年に山口県萩市から大槌町に復興支援に入り、現在も支援団体に所属しながら、まちのコミュニティー再生などに取り組む生利望美さん(35)は「趣味を極めている人たちのすごく楽しんでいる姿が印象的。このような会は大槌では少ないので、人脈の輪も広げたい」と目を輝かせた。

 

 岩手移住計画は、釜石リージョナルコーディネーター(釜援隊)として釜石地方森林組合で勤務中の手塚代表が、県内のU・Iターン仲間と14年10月に立ち上げた。15、16年に盛岡、釜石、大槌で岩手移住者交流会を開催。メンバーから「趣味という切り口でやってはどうか」と提案があり、昨年11月に盛岡編を開催した。

 

 「趣味の話題だと話しやすいようだ。仲間うちの活動は外からは知る機会が少ないので、こういう場で互いのマッチングができれば。参加者同士がつながって具体的な体験企画などで交流を深めていければ」と手塚代表。

 

(復興釜石新聞 2017年2月25日発行 第566号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

より良い釜石の未来を作っていこうと意欲をみなぎらせる「釜石○○会議」の参加者

まちの魅力創出へアクション、釜石○○(まるまる)会議発表会〜個性豊かに仲間づくり、全5回で延べ290人参加

より良い釜石の未来を作っていこうと意欲をみなぎらせる「釜石○○会議」の参加者

より良い釜石の未来を作っていこうと意欲をみなぎらせる「釜石○○会議」の参加者

 

 世代や立場を超えてさまざまな人たちが集い、釜石を楽しくするアクションを生み出す「釜石○○(まるまる)会議」(同実行委、市主催)の発表会が18日、釜石市大町の情報交流センター釜石PITで開かれた。2期目となる本年度は、会議で立ち上がった9チームが活動。個性豊かな各チームが、まちの新たな魅力を創出し、仲間づくりの場を提案した。

 

9チームが参加呼び掛け

 

 昨年10月から4回の会議を実施。初めて出会った人たちが自分の思いを話し、意気投合した仲間とやりたいことを企画し形にしてきた。新たに発足した6チーム、昨年度の同会議で始動し、さらなる展開を目指した3チームが、これまでの活動と今後のイベント予定などを発表。参加も呼び掛けた。

 

 「山・川・海のぼうさいを考えるチーム」は、震災の経験を互いに話し合い、教訓を次の世代に伝える活動に着手。防災カフェを開き、参加者が当時を振り返りながら被害を少なくするための心構えを発表し合った。出された考えは未来へのメッセージとして発信。今後、各所で開催したいとした。

 

 「タイニーハウスを作ろう」チームは、釜石を地域循環型の持続可能な暮らしができるモデルにしようと活動。廃材で造る移動可能な小さな家、エネルギー自給が可能なエコハウスの建設など実験的試みを通してシンプルな暮らし方を見直す。3月19日のミートアップ釜石のイベントでは、ロケットストーブ作りを行う予定。

 

 「スポーツでつながり人口拡大!」チームは、大人がスポーツを楽しめる場を提供することで仲間の輪を広げ、釜石のスポーツ熱を盛り上げていく。これまでにフットサルやドッジボールを楽しんだ。今後は2年後のラグビーW杯釜石開催を見据え、タグラグビーの体験も企画する。

 

 3チームに所属する小笠原大介さん(37)は、1年前に盛岡から釜石にUターン。新しい出会いを求めて同会議に参加した。「外では社会的立場とかあるが、ここでは人ありきでいられフラットに交流できる。これから活動をさらに広げていきたい」と意欲的。「年上やさまざまな活動をしている人たちと出会い、釜石の復興やまちづくりのことを話せる素敵な仲間ができた」と喜ぶのは東紗希さん(21)。他チームの活動に若い人の意見を求められることも多く、充実した時間に笑顔を見せる。

 

 「カフェカツ!!」チームの安部茂樹さん(37)は職場が盛岡。釜石の特徴的なカフェに魅力を感じ、人と人がつながるきっかけの場づくりを目指した。ラグビーカフェでの定期的な集まりをすでに開始。「参加者から喜ばれている。転勤で外から来た子育て世代の女性を対象とした”ママカフェ”も進行中。他のまちにも同様の形を作れれば、知らない土地に行ってもすぐつながれる」と夢を描いた。

 

 同会議第1回から発表会まで全5回の参加延べ人数は290人となった。

 

(復興釜石新聞 2017年2月22日発行 第565号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

懸命に言葉を伝えようとする生徒に向けられた、たくさんの笑顔

英国スコットランドから、教育関係者ら釜石視察〜釜石高で英語の授業、ラグビーW杯会場も

釜石高を訪れたスコットランド教育関係者。昨年のオークニー研修に参加した生徒6人と交流を深めた

釜石高を訪れたスコットランド教育関係者。昨年のオークニー研修に参加した生徒6人と交流を深めた

 

 ラグビー伝統国の一つ、英国スコットランドの教育関係者ら20人は15日、釜石市を訪れ、日本の文化や教育事情、震災からの復興状況などに理解を深めた。釜石高(佐藤一也校長、生徒531人)では英語の授業を見学。同国でも関心が高い2019年ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の会場の一つとしてスタジアムの建設準備が進む鵜住居町では学校の建設現場などを視察した。

 

 国際交流基金(東京)の招聘(しょうへい)事業の一環。同国では将来を担う若者たちの国際競争力を高めようと、小学校で母国語に加えて2つの外国語を学ぶ教育政策が推進されており、「第2外国語」として日本語への関心が高まっているという。言葉だけではなく、文化や教育環境に触れてもらい、日本語の可能性を感じてもらおうと今回の視察を企画。12日に来日した一行は都内で小学校を訪れ、関係者と意見を交わした。

 

熱意溢れる高校生の姿に感心

 

 文科省のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)校に指定されている釜石高は、14年度から3回、海洋再生可能エネルギーを学ぶ海外研修で英国北部のスコットランドにあるオークニー諸島を訪問。今回、交流を発展させる機会にと釜石市に足を延ばした。

 

 同校では1年1組(37人)の英語の授業を見学。英語でスピーチする生徒の夢に耳を傾けた。教師、看護師、税理士などさまざまな職業を挙げる中、「復興に関わる仕事がしたい。そのために必要な人を導くリーダー力を付けたい」と発表した生徒もいて、オークニー諸島議会議員(教育担当)のウィルフ・ウェアさん(56)は「若くて熱意にあふれる高校生の姿が印象的。日本の教育のすばらしさをスコットランドで伝えたい」と感心していた。

 

懸命に言葉を伝えようとする生徒に向けられた、たくさんの笑顔

懸命に言葉を伝えようとする生徒に向けられた、たくさんの笑顔

 

 同国の教育関係者らは「英語を見て書くことと、聞いて書くのはどちらが難しい?」などと生徒に質問。知っている単語を駆使して答えようと頑張った生徒たちは「何とか言葉が通じた。あやふやな所をしっかり覚えたい」と刺激を受けた様子だった。

 

 同校の教育理念や学校生活の説明、昨年9月のオークニー研修に参加した3年生6人と交流する場面もあった。

 

 このあと一行は鵜住居町に移動。高台に再建が進められている学校の建設現場で被災状況の説明を聞き、復興の様子を確認した。

 

 鵜住居町では学校建設現場を見学した

鵜住居町では学校建設現場を見学した

 

 日本語教育を取り入れているという同国ファイフ市のベル・バクスター高カリキュラムリーダー、ぺトラ・マクレイさん(39)は日本の教育システムや教育者の熱心さに感銘を受けた様子だが、日本語教育の普及には指導者不足という課題があると指摘。「日本語を取り入れたいと考えている各地のネットワークをつなげていければ可能性はある。それぞれの教育システムを比較して良いところを取り入れたい」と話していた。

 

 一行は、京都で寺めぐりや座禅体験などを通じて日本文化にも触れ、18日に帰国する。

 

(復興釜石新聞 2017年2月18日発行 第564号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3