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木組みの技による伝統工法で建てられた「潮見第」と、完成を喜ぶ地元の協力者

復興見渡す「潮見第」完成、世代を超えた交流拠点に〜神田さん(東大名誉教授)漁村を豊かに 夢実現へ、唐丹小白浜まちづくりセンター

木組みの技による伝統工法で建てられた「潮見第」と、完成を喜ぶ地元の協力者

木組みの技による伝統工法で建てられた「潮見第」と、完成を喜ぶ地元の協力者

 

 東日本大震災からの地域復興と三陸創生を考える拠点とする「潮見第(しおみだい)=唐丹小白浜まちづくりセンター」が、釜石市唐丹町小白浜に完成した。伝統木造建築工法による2階建て。お披露目の会は17日に行われ、建設事業に協力した地元住民、運営主体の民間事業者ら30人が完成を祝った。潮見第は、三陸の豊かな自然や水産物を発信し、市内外の幅広い世代が交流する施設を目指す。

 

 建設したのは株式会社唐丹小白浜まちづくりセンター。代表取締役は建築基本法制定準備会の神田順会長(69)=東京大名誉教授=が務める。

 

 167平方メートルの敷地に延べ床面積124平方メートル。1階は広間がコンクリートの床で、キッチン、トイレ、浴室を備える。2階には2つの寝室、浴室、トイレがある。さらに、2階の屋根の上に設置されたロフトからは小白浜集落と唐丹湾を一望できる。

 

お披露目の会で仲間と剱持さん(後列中央)は「新居」の完成に笑顔いっぱい

お披露目の会で仲間と剱持さん(後列中央)は「新居」の完成に笑顔いっぱい

 

 設計した神田さんは「潮見第の愛称はこの眺望から名付けた。『第』は別邸などの意味」という。

 

 七寸(21センチ)角の大黒柱2本が2階の梁(はり)まで突き抜け、支える構造が特徴的。内外の壁も板張りで統一している。半世紀以上前は一帯にありふれた家の風情だ。建材は地元から伐り出したスギを使った。

 

 工事を担当した山形県鶴岡市の剱持猛雄さん(71)=剱持工務店、番匠一級建築士事務所代表=は「古民家を解体した時、木組み、細工のすごさに驚き、伝統工法のすばらしさに引き付けられた。神田先生からお話があり、『間取りだけを考え、建て方はまかせてほしい』と伝えた」という。

 

 強度を補完する金属ボルトや筋交いは一切使っていない。「しっかりした木組みと壁板の組み合わせだけで(地震にも)強い建物ができる。この家(潮見第)は大丈夫だ」と剣持さんは自信をのぞかせた。「近くで材木を調達し、製材できる。後々の改築や修繕などを考えても、地元材を使ったほうが安く建てられる」と断言する。

 

 神田さんは「感無量。棟梁の剱持さん、知人や友人、地元のみなさん、隣の木村工務店の応援で、地元の材木で家を建てるという、私がやりたかったことができた」と喜ぶ。

 

 当面の利用者は株主や知り合い、研究者や大学生を見込む。「都会の子どもたちが唐丹の豊かな自然に触れ、交流する場にもなるといい。ロフトもある構造は、子どもにも隠れ家のような楽しさがある」と夢は広がる。

 

 神田さんが初めて釜石を訪れたのは1971年4月。当時は大学院生で、唐丹町小白浜に住む父親の知人宅に滞在した。

 

 東京大工学部で32年間、建築構造を研究。柏キャンパスに新領域創成科学研究科が立ち上がると、工学の枠にとどまらない環境学の創成に携わった。

 

 定年退官を1年後に控えた2011年3月、東日本大震災が起きた。東大の復興応援プロジェクトの中で、唐丹を中心に活動を開始。神田研究室は6月に被害調査で小白浜、尾崎白浜、佐須地区に入った。

 

 復興まちづくりに関し、ハード、ソフトの住民意向を聴き取るワークショップを翌年6月から小白浜で始め、意見交換会として毎年続けてきた。

 

 復興支援の継続には「基地」が必要と考えた。「自分が気兼ねなく小白浜に滞在できる場所でもある」と神田さん。その熱意に地元住民が応え、建設用地や建材となるスギ林を購入できた。

 

潮見第の完成に「感無量」と神田さん

潮見第の完成に「感無量」と神田さん

 

 「もともとは私個人の夢の実現だが、21世紀の漁村集落を豊かなまちにしたい」という思いを、友人の輪が後押し。民間運営とする資金的基盤の見通しも立った。

 

 神田さんは「過疎地をどうするか、そのまちの将来をどう考えるか―は、どこにでもある課題だ。ここで重要なのは漁業だろう。産物を、生産者の顔が見えるかたちで消費者に届け、交流して地域も発信する方法もある」と潮見第から思いを巡らせる。

 

(復興釜石新聞 2017年9月23日発行 第624号より)

 

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被災木を製材した板を床に貼る作業に取り組む関係者

大火の被災木を活用、釜石大観音仲見世通り空き家改修へ〜山林所有者を支援、利用促進へPRを兼ね

  被災木を製材した板を床に貼る作業に取り組む関係者

被災木を製材した板を床に貼る作業に取り組む関係者

 

 5月に発生した釜石市尾崎半島山林火災の被災木を、建材として活用する取り組みが始まった。大平町の釜石大観音仲見世通りで空き店舗をリノベーションする一級建築士の宮崎達也さん(45)=宮崎建築事務所代表=が、釜石地方森林組合(久保知久組合長)から試験伐採したスギ材の提供を受け、床板などに活用。被災木も利用可能であることを発信し、山林所有者の経済的損失を少しでも抑制できればと、関係者は同木利用への関心の高まりを期待する。

 

 6月から改修が進められている同仲見世の空き店舗は、木造2階建て。土産物店として使われた後、20年ほど空き家になっていた物件を宮崎さんが購入した。2階の約50平方メートルを釜石市の「起業型地域おこし協力隊」(6人)のシェアオフィスにする計画で、現在、被災木を使った床貼り作業が行われている。

 

改修作業を実施中の釜石大観音仲見世通りの空き店舗(左手前)

改修作業を実施中の釜石大観音仲見世通りの空き店舗(左手前)

 

 17日は、宮崎さんが代表を務める市民団体「釜石大観音仲見世リノベーションプロジェクト」や入居する同隊、関係するパソナ東北創生などから約10人が集まり作業。設置場所の寸法を測って板の長さを調整し、木目や色を考えながら配置した。オフィスとしての利用は来月からを予定する。

 

 サイクリングのツアーガイド事業を構想する同隊の福田学さん(40)は「自分たちのオフィスを手作りしていくのは新鮮で、愛着も持てる。地元の木材を使わせてもらい、うれしく思う」と、新たな仕事場の完成を心待ちにする。

 

 同山林火災の被害面積は約413ヘクタール。スギが約180ヘクタールと最も被害が大きく、販売可能な樹齢50年以上の木が多く被災したため、販売先の確保が課題となっている。これまでに県外の集成材工場が買い取りを引き受け出荷も始まっているが、同組合では輸送コストなども勘案し、引き続き受け入れ先を探している状況。

 

 組合職員が6月に試験伐採した約30本は、大槌町の上田製材所で製材され、今回のリノベーションに7本を提供したほか、品質を確かめてもらうための製材所向けサンプルとして活用されている。

 

 同組合で活動する釜石リージョナルコーディネーター(釜援隊)の手塚さや香さん(38)は「被災しても多くの立木は利用可能。今回の活用がそのPRになれば」と話し、今後、地元から被災木活用の動きが活発化することで、山林所有者支援につながることを願った。

 

(復興釜石新聞 2017年9月23日発行 第624号より)

 

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18日朝、出勤する女性は膝まで濁水につかり、目抜き通りを渡った

台風18号、釜石にも大雨〜店舗や復興住宅に浸水、「再開したばかりなのに」とため息も

18日朝、出勤する女性は膝まで濁水につかり、目抜き通りを渡った

18日朝、出勤する女性は膝まで濁水につかり、目抜き通りを渡った

 

 九州に上陸したあと日本列島を北上した大型の台風18号は18日朝に本県に最接近し、各地で暴風雨となった。釜石市では17日午後から風雨が強まり、盛岡地方気象台によると、降り始めからの雨量は18日午前10時までに225ミリに上った。市は市内全域(1万6824世帯、3万4806人)に避難勧告を出し、12カ所に避難所を設置。避難者は最大で109人を数えた。市防災危機管理課によると、台風による人身被害はなかったが、大町の市街地が冠水し、店舗や復興住宅が浸水。住民からは「復興途上なのにまた台風」と、ため息も漏れた。

 

 冠水した市道を水しぶきを上げて進む車=18日朝、只越町(

冠水した市道を水しぶきを上げて進む車=18日朝、只越町

 

 雨は17日午後6時ごろから強まり、18日午前1時59分までの1時間に66ミリを観測。アメダスの9月の時間雨量では観測史上最多となった。18日午前7時11分には最大瞬間風速22・6メートルを観測した。

 

甲子川河口部では消防団が水門を調整し警戒=18日朝

甲子川河口部では消防団が水門を調整し警戒=18日朝

 

避難所には最大で109人が身を寄せる

 

 学校など4カ所の指定避難所には17日午後5時現在、11人が避難した。18日早朝にかけて雨脚が強まる中で徐々に避難者が増え、午前5時現在、9カ所で109人に達した。

 

 双葉小体育館には最大約50人が避難した。17日午後7時に避難し一晩を過ごした源太沢町の八幡文雄さん(77)、妻ミヨ子さん(77)は「去年(台風18号)より雨が強かった。甲子川より裏山の土砂崩れが心配」と不安そうに話した。

 

50人が避難し、一夜を明かした双葉小体育館=18日朝

50人が避難し、一夜を明かした双葉小体育館=18日朝

 

 大町など中心街の目抜き通り一帯は冠水し、水につかり止まったままになった車も数台あった。国道や市道も各地で冠水、土砂崩れによる通行止めが相次いだ。住吉町、松原町などでも住宅が床上、床下浸水し、晴れ間が広がった午後になっても冠水したままの場所が点在した。

 

 大雨で水につかった住宅や車=18日朝、住吉町

大雨で水につかった住宅や車=18日朝、住吉町

 

 8階建ての大町復興住宅4号では1階のビジネスフロアが15センチほど床上浸水。美容室を経営する阿部イナ子さん(71)は「いす、電気器具関係は大丈夫。床が乾燥するまで3日ぐらいかかりそう。震災で松原町の自宅と店が全壊。ここで3月31日に店を再開したけど、また水の被害なんて」と憤まんいっぱいの表情だった。

 

 大町や只越町では、大町4号など地下部分へ浸水しエレベーターが止まった復興住宅もあった。近くの商店主は「8階のお年寄りは大変だろう」と心配した。7階建ての大町2号では排水後、メーカーの技術者が制御盤や配線を点検。午後7時ごろ再稼働の準備を完了した。

 

床上浸水の書店は排水と乾燥に懸命の作業=18日夕、大町

床上浸水の書店は排水と乾燥に懸命の作業=18日夕、大町

 

 大町の「かまいし親富孝通り飲食店会」(36店)では1階の店舗が床上40センチまで浸水。青葉通りの復興飲食店街「かまりば」も浸水被害を受けた。

 

 JR釜石線は路盤に流木や土砂が流入したため18日始発から終日、運転を見合わせた。遠野―釜石間で区間運休するなど上下24本が運休し、約1500人に影響した。花巻駅に向かう上りのSL銀河も運休した。19日も昼前まで同区間の運転を見合わせ、通学、通勤の足が乱れた。

 

 三陸鉄道南リアス線は18日の始発から午前11時ごろまで運休した。県交通の路線バスも道路の冠水、土砂崩れなどでダイヤが混乱した。

 

 東北電力岩手支店によると、県内10市6町で延べ1万2551戸が停電。釜石市片岸町の18戸が18日午後0時51分に停電したが、ほぼ2時間後に復旧した。

 

(復興釜石新聞 2017年9月20日発行 第623号より)

 

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釜石市産直スタンプラリー

第3回産直スタンプラリー始まるよ

釜石市産直スタンプラリー

 

今年もやるよ!「産直スタンプラリー」、市内産直に備え付けのスタンプを3か所分集めて応募すれば、豪華な地場産農産物や加工品が抽選でドーンと当たります。

 

『産直大好きな皆さん、是非アタックしてみませんか』

 

第3回釜石市産直スタンプラリー

第3回釜石市産直スタンプラリー

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実施期間

9月30日(土)から11月30日(木)まで

実施場所

市内産直9か所
①峠の茶屋 ②橋野どんぐり広場産直 ③甲子フレッシュあぐり直売所 ④唐丹産直 ⑤ミニ産直コスモス ⑥産直ミッキーファーム ⑦ミニ産直柿の里 ⑧ふれあい小川産直 ⑨道の駅釜石仙人峠産直

 

釜石市産直マップ

釜石市産直マップ

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市内の産直 | かまいし情報ポータルサイト〜縁とらんす

主催

第37回釜石市農業祭実行委員会

この記事に関するお問い合わせ
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〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町15番2号
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阿久津所長(左)から橋の工事について説明を受ける地元住民

高架橋から市街地望む、あと2年 開通へ夢を膨らませる〜「復興道路」工事進む、八雲道跨道橋で見学会

阿久津所長(左)から橋の工事について説明を受ける地元住民

阿久津所長(左)から橋の工事について説明を受ける地元住民

 

 「復興道路」として整備が進む三陸沿岸道路釜石山田道路(釜石市甲子町―山田町船越、23キロ)の一部、釜石市八雲町の八雲跨(こ)道橋(81メートル)建設現場で10日、地元住民を対象とした見学会が開かれた。約90人が高架橋に上がり、コンクリート構造物の仕組みや工事の進捗(しんちょく)状況を見学。災害に強く、救急搬送などへの整備効果が期待される高規格道路開通へ夢を膨らませた。

 

 見学会は工事を請け負う川田建設(本社・東京都北区)が、八雲協力会、八雲地区親交会、富士見台町内会の住民を対象に実施。同跨道橋作業所の阿久津豊所長(監理技術者)が工事概要を説明した後、工事用エレベーターで高さ約20メートル(ビル7階相当)の橋上部に向かった。

 

高さが20メートル以上もある八雲跨道橋を橋脚の下から見上げる参加者ら

高さが20メートル以上もある八雲跨道橋を橋脚の下から見上げる参加者ら

 

 同跨道橋は釜石山田道路の最も南に位置する釜石トンネルと、八雲第1トンネルを結ぶ高架橋で、昨年6月に着工。今春、橋脚が完成し、現在は上部工8ブロックの最終ブロックを施工している。コンクリートに通した鋼材を両方向から引っ張り、元に戻る力を利用してコンクリートに圧縮力を与えるPC(プレストレストコンクリート)工法を採用。合わせて橋の強靭(きょうじん)化、高耐久化を図るさまざまな創意工夫がされている。

 

 参加者は、ミリ単位の管理をしながら進められるという工事技術に感心しながら、普段は見られない現場に理解を深めた。橋から見える市街地の景色も満喫した。

 

 3人の子どもと訪れた八雲町の千葉美代子さん(33)は「実際に見なければ分からない部分もあるので、貴重な機会になった。縦と横の高速道路がつながって少しでも便利になれば」と期待。長女の歩さん(双葉小3年)は「いろいろな道具を使って橋を造っているのにびっくり。橋の上は高くて少し怖かったけど楽しかった」と目を輝かせた。

 

 同親交会の西村晴夫会長(75)は「山間部にこのような構造物ができるとは。道路が完成すれば物流も盛んになる。地域を取り巻く環境も大きく変わるが、釜石の今後が良い方向に進んでいけば」と願った。

 

 阿久津所長(53)は「現場を見ることで公共工事が身近なものとなり理解も進む。地元で造っているものの価値が分かれば誇りにも思っていただける。11月までの工事を無事故で終え、品質のいいものを残したい」と意欲を見せた。

 

 釜石山田道路は震災直前の2011年3月5日に釜石両石インターチェンジ(IC)―釜石北IC間(4・6キロ)が開通済み。八雲跨道橋を含む整備中の釜石ジャンクション(JCT)―釜石両石IC間(5・6キロ)、大槌IC―山田南IC間(8キロ)は18年度中、釜石北IC―大槌IC間(4・8キロ)は19年度中の完成を見込み、19年度までに全線23キロが開通する予定となっている。

 

(※整備中のJCT、IC、トンネル、橋梁はいずれも仮称)

 

小佐野小生も高架橋見学、熱心に質問

 

学校の近くで進められている工事現場を見学した児童たち

学校の近くで進められている工事現場を見学した児童たち

 

 小佐野小(紺野綾子校長、児童318人)の4年生44人が13日、釜石市と山田町間で建設中の三陸沿岸道路釜石山田道路(23キロ)を訪れ、小佐野高架橋(長さ261メートル)の工事現場を見学した。児童らは学校のすぐそばで整備が進む橋桁の架設作業について関係者から説明を聞き、熱心に質問をした。

 

 見学会は地元で行われているスケールの大きな橋梁(きょうりょう)工事を見て、触れて、建設業に興味を持ってもらおうと、施行者の高田機工(本社・大阪)小佐野南地区橋梁工事事務所(武本博所長)が企画。学校から歩いてやって来た児童たちは武本所長らから工事の進行状況、必要な部材や機材などの説明を受けた後、橋桁となる四角い部材(長さ10メートル、高さ2・7メートル、横幅2・5メートル)内の見学や、つなぎ目となるボルトを部材にセットする作業を体験した。

 

 児童から「この橋をつくるのにどれくらいお金がかかりますか」「仕事で一番大変なことは」と質問が出ると、作業員らが「9億円です」「工事現場では、いろんな人が協力して働いていて、まとめるのが大変」と回答。建設業を選んだ理由を聞かれた作業員は「明確な理由はないが、働いて楽しさを知った。地図に残る仕事だと気付き、やりがいを感じるようになった。何となくでも何とかなるけど、やりたいことを見つけて」とアドバイスする場面もあった。

 

 鹿島大希君は「みんなが喜ぶ顔が見たいから」と、家を建てる仕事がしたいとの夢も持っており、工事現場に興味津々。「力を合わせてやれば、どんなことでもできると分かった」と学びを深めた。

 

 釜石山田道路は19年度中の全線開通を予定している釜石市甲子町と山田町船越を結ぶ自動車専用道路。小佐野高架橋は現在、橋桁を架ける工事が進められており、今年11月末までに完了する。その後、橋桁の上に「床版(しょうばん)」というコンクリートの床を造り、さらにアスファルトで舗装。1年ほど工事は続けられるが、早期完成を目指している。

 

(復興釜石新聞 2017年9月16日発行 第622号より)

 

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トヨタレンタリース釜石駅前店に設置された「釜石ラグビー」PR・応援看板

「ラグビーのまち」看板設置、釜石SWを後押し〜トヨタレンタリース 釜石駅前店

トヨタレンタリース釜石駅前店に設置された「釜石ラグビー」PR・応援看板

トヨタレンタリース釜石駅前店に設置された「釜石ラグビー」PR・応援看板

 

 2019年ラグビーワールドカップ(W杯)釜石開催の盛り上げと、今季からジャパンラグビートップチャレンジリーグに参入した釜石シーウェイブス(SW)RFCを応援しようと、釜石市鈴子町のトヨタレンタリース岩手釜石駅前店(大澤賢一店長)に、「ラグビーのまち・釜石」をPRする看板が設置され、8日、関係者にお披露目された。

 

 看板は大渡橋南交差点付近の同店敷地内に設置。2種あり、スタジアム看板(縦1メートル、横7・5メートル)には、復興スタジアム(仮称)をイメージした図を背景にあしらい、「釜石で輝く未来へスクラムトライ」とのPRキャッチコピーを入れた。市が推奨する「釜石ラグビー」のロゴも加えた。

 

 もう一つは縦1メートル、横6・85メートルの看板で、一目で釜石のまちを知ってもらえるよう、「鉄と魚とラグビーの街」と文字を入れた。地域に密着した企業でありたいとの思いを込め、「釜石市を応援します」と添えた。

 

 それぞれLEDライトを使った照明も設置。午後4時半から11時10分まで点灯している。

 

 盛岡市に本社を置く同店は1992年の三陸・海の博覧会に呼応し、鈴子町で仮店舗営業を始めた。博覧会終了後は港町で営業していたが、震災の津波で店舗は流失。無店舗状態となった同店に、釜石駅前への出店の声掛けがあり、2011年10月に現在の場所で再開した。

 

 お披露目には関係者ら約20人が参加。本社の遠藤廣美専務取締役が「少しずつ復旧復興が進む中で、新たな地域との関係が築かれ、助けられてきた。今度はわれわれが何か地元を応援できることをしようと考えた。地域と共に歩み、ラグビーを通した釜石の発展に寄与できれば」と設置の趣旨を説明した。

 

 野田武則市長は「道行く市民、観光客に興味を持ってもらえるものを設置していただき感謝。W杯成功に向け努力しなければ」と気を引き締めた。釜石SWの桜庭吉彦ゼネラルマネジャーも、設置場所とメッセージに発信力があると太鼓判。「強く愛されるチームでありたい。ラグビーで地域が元気になり、まちが発展するような取り組みをしたい」と話した。

 

(復興釜石新聞 2017年9月13日発行 第621号より)

 

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広報かまいし2017年9月15日号(No.1672)

広報かまいし2017年9月15日号(No.1672)

広報かまいし2017年9月15日号(No.1672)

 

2017年9月15日号(No.1672)

2017年9月15日号(No.1672)

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【目次】
表紙:東日本大震災復興土俵入り
P02:釜石市民ホール
P05:国際交流員の紹介など
P06:防災行政無線
P07:釜石市産直スタンプラリーなど
P08:赤ちゃんの笑顔育み事業
P09:犬の登録と狂犬病予防注射など
P10:釜石まるごと味覚フェスティバル&
ラグビーワールドカップ2019™ファンゾーンプレイベント
P12:まちの話題
P14:保健案内板
P16:市民の広場
P17:まちのお知らせ
P20:胃がん検診など

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
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Meetup Kamaishi 2017 Autumn

【9/30~10/15】『Meetup Kamaishi 2017 Autumn』

【9/30~10/15】『Meetup Kamaishi 2017 Autumn』

 

釜石シティプロモーション推進委員会では、平成29年9月30日から10月15日の期間で、「オープンシティフォーラム2017」、「KAMAISHI NIGHT -Meetup Kamaishi 参加者交流会-」、市民が鉄人として、釜石の人や歴史、文化、食といった様々な魅力を体感できる28の観光体験プログラムを提供する「Meetup Kamaishi」などで構成するイベント「Meetup Kamaishi 2017 Autumn」を開催いたします。

 

市内外からの沢山のご参加を心よりお待ちしております。

 

オープンシティ釜石

オープンシティ釜石公式サイト
リンク


 

Meetup Kamaishi 2017 Autumn パンフレット

Meetup Kamaishi 2017 Autumn パンフレット

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1. オープンシティフォーラム2017

私たちの暮らしやビジネスは、今後どのように変化していくのか。ポスト復興を見据えた持続可能なまちづくりとは、何を意味するのか。グローバルな視点から、釜石市の地方創生ビジョン「オープンシティ戦略」を見つめ直し、具体的なエピソードとともに地域社会の未来と可能性を探求します。

 

日時

平成29年10月7日(土)15時~17時30分(開場:14時30分)

場所

チームスマイル・釜石PIT(釜石情報交流センター内)

入場

入場無料(申込不要・入退場自由)

内容

■キーノートスピーチ
「持続する地域のための観光のあり方」
【講師】
坂元 英俊 氏(一般社団法人島原半島観光連盟専務)
「シェアリングエコノミーが変える、ビジネスと人々の暮らし」
【講師】
佐別当 隆志 氏(一般社団法人シェアリングエコノミー協会事務局長)
■パネルディスカッション
「持続可能な世界と、地域と、私たち。」
【パネリスト】
荒井 一洋 氏(NPO法人エコツーリズムセンター理事)
川久保 俊 氏(法政大学デザイン工学部建築学科専任講師)
藤井 サヱ子 氏(創作農家こすもす/釜石市甲子地区活性化協議会会長)
山田 周生 氏(一般社団法人United Green代表理事)
戸塚 絵梨子 氏(株式会社パソナ東北創生代表取締役)
【モデレーター】
石井 重成(釜石市オープンシティ推進室長)

問合せ

釜石市オープンシティ推進室
TEL:0193-27-8463

 

2. KAMAISHI NIGHT – Meetup Kamaishi 参加者交流会 -

観光体験プログラムやフォーラムなどに参加し、釜石を訪れた皆様と釜石市民の交流会を開催します。皆様と釜石のご縁に感謝し、新しい出会いや絆が生まれる場です。

 

日時

平成29年10月7日(土)18時30分~20時30分(開場:18時~)

場所

釜石ベイシティホテル 2階

会費

3,500円 ※会費は当日会場で承ります。

申込締切

10月2日(月)

申込方法

以下の申込フォーム又は電話にてお申込み下さい。
【申込フォーム】 https://goo.gl/69wCTs
【電話】 釜石市オープンシティ推進室 0193-27-8463

 

3. ラグビーカフェ釜石 ルール講習会&チャレンジウォークラリー

2019年のラグビーワールドカップ™までに「ラグビーのルールを覚えて楽しみたい」という人のために特別企画を実施します。ゲスト講師による「ラグビーの楽しみ方!今さら聞けないルール講習会」や、クイズに答えて、ラグビーTシャツやボールなどが当たるウォークラリー。ラグビー観戦初心者も大歓迎です。

 

日時

平成29年10月9日(月・祝)13時~15時

場所

ラグビーカフェ釜石(シープラザ釜石2階)

参加費

無料

講師

藤原 誠 氏(元釜石シーウェイブスRFC)

問合せ

ラグビーカフェ釜石
TEL:080-4689-1123

 

4. 釜石おさかな発見伝 かまりば×さかなまみれプロジェクトコラボ企画

釜石漁火酒場「かまりば」にて、Meetup Kamaishiの期間限定で、「どん肝」「マグロの胃袋」を使った料理が楽しめます。

 

期間

平成29年9月30日(土)~10月15日(日)

場所

釜石漁火酒場「かまりば」

備考


提供店舗はMeetup Kamaishi 2017 Autumnパンフレット等でご確認願います。

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 オープンシティ推進室 戦略推進係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話: 0193-27-8463 / Fax: 0193-22-2686 メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/keikaku_torikumi/chihousousei/detail/1212395_3278.html
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釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
「くまモン」をもみくちゃにして歓迎する釜石市内の幼稚園児ら

全国行脚のくまモン釜石へ〜支援に感謝 思い共有、ラグビーW杯へエール交換

釜石のマスコットキャラクター「かまリン」とエールを交換する「くまモン」

釜石のマスコットキャラクター「かまリン」とエールを交換する「くまモン」

 

 昨年4月の熊本地震での支援活動に感謝するため、熊本県のマスコットキャラクター「くまモン」が8月30日、釜石市鈴子町のシープラザ釜石2階にあるラグビーカフェを訪れた。熊本は釜石市と並び、2年後のラグビーワールドカップ(W杯)開催地の一つ。市内の幼稚園児らの歓迎を受けたくまモンは、愛らしい風貌とコミカルな動きで楽しませ、「共に力を合わせ、ラグビーW杯を成功させよう」とエールを交換した。

 

 3年かけて46都道府県を回り、被災地支援に対してお礼を伝える「全国行脚」の一環。熊本地震の被災地に、釜石でキッチンカー事業を運営する三塚浩之さん(54)が支援に駆け付け、被災事業者らにノウハウを伝えたことに感謝の気持ちを伝えようと、釜石まで足を延ばしたという。

 

 くまモンから野田武則市長にお礼の色紙を贈呈。三塚さんには感謝状を贈った。野田市長は「熊本でもラグビーW杯が開かれる。釜石市民と思いを共有し、熊本にも元気になってほしい」とエール。支援のため熊本まで7回も足を運び、義援金も届けた三塚さんは「東日本大震災で被災した私たちも思いは同じ。共に未来に向かってがんばろう」と呼び掛けた。

 

 「くまモン」をもみくちゃにして歓迎する釜石市内の幼稚園児ら

「くまモン」をもみくちゃにして歓迎する釜石市内の幼稚園児ら

 

 くまモンは、集まった人たちと感謝のハグを交わした。かまいしこども園の園児ら30人と一緒に「くまモン体操」も楽しんだ。同園の菊池あかりちゃん(5)は「くまモンにさわった。かわいかったよ」と目を丸くして喜んだ。

 

 昨年11月から感謝の全国行脚をスタートしたくまモンは、これまでに20都道県を回り、今回は8月28日に本県入り。30日は宮古市を訪ねたあと釜石に入り、甲子町松倉の市球技場にも訪れた。

 

(復興釜石新聞 2017年8月30日発行 第617号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

鵜住居町の仮設団地で住民と触れ合った間寛平さん(2列目右から3人目)ら

間寛平さん「うんばらば〜」とエール、若手芸人らと釜石訪問〜みちのくマラソン、今年も

鵜住居町の仮設団地で住民と触れ合った間寛平さん(2列目右から3人目)ら

鵜住居町の仮設団地で住民と触れ合った間寛平さん(2列目右から3人目)ら

 

 タレントの間寛平さん(68)ら吉本興業の芸人が震災からの復興を願って福島・宮城・岩手3県を駅伝形式で縦断する「RUN FORWARD KANPEI みちのくマラソン」が23日、釜石市に入った。間さんらは施設訪問として鵜住居町田郷の仮設団地で住民らとの触れ合いを楽しんだほか、鵜住居復興スタジアム(仮称)建設現場を見学し、「しっかり完成したら希望になるな。楽しみやな」と期待した。

 

 同マラソンは、2012年から毎年行い、今年で6回目。12日に福島県富岡町を出発し、芸人ら約40人と住民でたすきをつなぎ、24日に宮古市の千徳小でゴールする。今回は避難指示が続く福島県沿岸部の住民が避難する同県会津若松市にもコースを延ばし、過去最長となる約800キロを走る。

 

 スタートから12日目のこの日は、宮川花子さんらが第1走者として大船渡市を出発した。第4走者として世界ボクシング評議会(WBC)スーパーフライ級王者、盛岡出身の佐藤洋太選手も唐丹町―平田間の約6・5キロを力走。釜石市役所などを経て、第10走者の間さんが大槌町の吉里吉里仮設団地でゴールテープを切った。

 

 仮設団地を訪れたのは間さんのほか、石田靖さん(51)、若手芸人ら5人。「大変だったけど落ち着いた?」「仮設は過ごしやすいんか?」などと住民を気遣い、「元気でいてくださいね」と言葉を掛けた。

 

 会話の合間に入る間さんのギャグや、石田さんとのユーモアあふれるトークが繰り広げられ、住民らはたくさんの笑顔と笑い声を広げた。藤原唯さん(25)は4女の奏心(かなみ)ちゃん(生後4カ月)と参加。今後の生活に不安もあったというが、「気分転換、息抜きになった。楽しかった。寛平さんに抱っこされた娘は幸せ者で、輝ける未来が待っている」と感激していた。

 

スタジアム建設現場にも立ち寄った5人

スタジアム建設現場にも立ち寄った5人

 

 一行は、スタジアム建設現場にも立ち寄り、現場を見渡すやぐらに上って周辺の復興状況を確認。間さんは、同マラソンを通じて見られる被災3県の復興状況の違いを感じつつも、「仮設の皆さんはみんな元気。ぼくらも負けんよう、一生懸命できること、明るさと笑いを届け続ける。うんばらば~」とエールを送った。

 

(復興釜石新聞 2017年8月26日発行 第616号より)

 

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第2回 釜石てっぱん映画祭

《インタビュー》釜石てっぱん映画祭実行委員会【9/1〜3開催イベント】

釜石てっぱん映画祭

 

あなたが今まで観た映画の中で、「これは絶対に観て欲しい!」と思う映画はありますか?あるとしたら、その作品を観た場所は、映画館でしたか?

 

今回はこの質問にYESの人にもNOだった人にもおすすめしたい【釜石てっぱん映画祭】をご紹介します。

 

―『映画を通じた「心の復興」と、釜石の映画文化の再生を!』 ― 
このテーマのもと、釜石で映画と共に過ごす濃厚な3日間が再び帰って来ると聞き、釜石てっぱん映画祭実行委員会 実行委員長の平松伸一郎さんにお話を伺いました。

 

昨年は、市民セレクターが選んだてっぱん作品に投票する形でしたが、今回は一人ひとりが自分のてっぱん映画を投票する形式に。「おめさまの“てっぱん”おしえでけでや」インパクトのあるポスターでしたね!

 

映画投票の呼びかけポスター

 

“あなたの観たい! 観せたい! てっぱん映画”に投票を!という呼びかけに、市内数か所に設置した投票箱とWEBから100を超える投票をいただきました。投票して下さった皆さんに感謝申し上げます。

 

票が集まった作品はありますか?

 

「君の名は。」「無限の住人」「人生フルーツ」・・などですね。残念ながら今回は上映されない作品もありますが。上映作品選定については、投票数が多かったものを順に、というわけではなくて、上映出来る作品かどうかや、全体のバランスに配慮して選んでいますので・・、ご理解いただきたいと思います。(応募いただいた作品は、イベントパンフレットにすべて掲載されるそうです。)

 

投票理由としては、DVDなどで一度は観た作品だが、やはり大きいスクリーンで観てみたい!という声が多かったです。

 

映画祭のテーマ“釜石の映画文化の再生を”。まさに、この部分ですね。映画祭の“キモ”といいますか。そして、決定した作品は8作品+チャリティ上映作品。反響などどうですか?

 

釜石てっぱん映画祭

 

上映作品リストを見て、「いい作品が並んでいるね!」という声をたくさん頂いています。話題になった作品が多いですが、これが今、“釜石の人が観たい映画”なんだな、という感じですね。

 

そして、何と言っても、注目は“ゲスト”だと思うのですが。今年はどなたが・・・?

 

はい、話題の作品として今回の投票でも人気を集め、日本のみならず世界各国でも評価の高い「この世界の片隅に」と「マイマイ新子と千年の魔法」の片渕須直監督をお迎えします。

 

それぞれの作品の上映後にステージにご登壇頂き、作品について色々とお話をしてくださいます。

 

鑑賞後に監督のお話を聞くことが出来るのは、とても贅沢ですね!

 

そうですね、片渕監督ご自身も、映画を観てくれた方に向けてお話したいということで実現しました。

 

今回紹介している、投票者のコメントで、「観るたびに新しい発見があるのも映画鑑賞の楽しみですが、この作品もその一つです。艦砲射撃を受けた釜石でも、こんな幸せな日常もあったと思うと切ないです」とありますが、私も何回も観て欲しいと思う映画ですし、映画の舞台、広島 呉と釜石は戦争で多くの傷を負ったという共通点がある場所ですので、釜石の方には特に観ていただきたいです。

 

平松さんがおすすめ作品を挙げるとしたらどの作品ですか?

 

もちろんすべて観ていただきたい作品ばかりなのですが、あえて個人的に挙げるとしたら、「ラ・ラ・ランド」でしょうか。これはぜひ大きいスクリーンで観て欲しいです。特に若い世代の皆さんはぜひ!

 

平松さんもお好きな作品ですか?

 

実は、ミュージカルが嫌いだったんです。まぁ、これはもう色々な所で言っているんですけど(笑)。それなのに、なぜ観ようかと思ったかというと、予告編で観た映像の色がすごくきれいで。

 

そこに魅かれて観てみたら、すっかりやられてしまいました。鑑賞後に踊りはしませんでしたが(笑)。そういう価値観の大逆転もあるので、ミュージカル苦手、という方にも観ていただきたい作品です。

 

確かに、“意外な面からのアプローチがあった”という事、私も覚えがあります。

 

そうですよね、どの映画にも言える事だと思いますが、色々な世界の入り口になると思うんです。

 

直接的に映画好きになるという事だけではなく、文学、音楽、絵画、写真など芸術に関する事、それから、もちろん生き方に影響することもありますよね。

 

ですので、繰り返しになりますが、特に若い世代の皆さんには“食わず嫌い”にならずに色々なタイプの映画を観て欲しい、と思います!

 

そして、「うつくしいひと サバ?」 この作品は昨年の映画祭プレ上映会で熊本復興支援チャリティとして上映された「うつくしいひと」の第2弾として製作された作品ですね。

 

昨年は入場収入と募金合わせて24,566円を熊本の被災地に送らせていただきました。そして、今年上映する「うつくしいひと サバ?」は、岩手県では初上映となります。

 

地震前の風景が映し出される前作とは違い、被災後の熊本城や阿蘇大橋、益城町などで撮影された作品です。行定勲監督は、今のありのままの姿を残すことに意味があるのでは、と考え撮影されたそうです。

 

今回も熊本復興支援チャリティとして上映し、上映に関するすべての収益は熊本の被災地に寄付します。

 

そして、映画祭ラストを飾るのは、「オケ老人!」。この映画に合わせたスペシャル企画があるそうですね。

 

映画上映前に、釜石市民吹奏楽団の皆さんによるステージ演奏があります。時間に余裕を持ってお越しいただき、ぜひこちらもお楽しみください。

 

上映作品の決定は、大変な作業だったのでは・・、と想像するのですが、いかがですか?

 

そうですね、初めの方にも少し触れましたが、上映出来る作品かそうでないかの他にも、震災後の映画上映については、例えば、共催団体の釜石シネクラブでは、仮設住宅や復興公営住宅の集会所などでの上映会を開く中で、何と言いますか、みんなで元気になりましょう、と言いますか、「心の復興」 と、この映画祭でも掲げていますが、そういう面に配慮して、行儀の良い作品が多かったように思います。

 

しかし、映画を観る事によって、感じる、得られることはたくさんあると思うんですよね。

 

そんな中で今回だと例えば、「沈黙 サイレンス」 (キリスト教弾圧時代の長崎が舞台)はかなり重いテーマ、見るとつらい部分があるかもしれないのですが、根源的な所に向き合うという意味合いで、良い機会になってくれたらという思いで選定しました。

 

色々なタイプの映画を見ることが出来るのも、映画祭の醍醐味かな、という所もあります。

 

最後に、てっぱん映画祭を楽しみにしている皆様にメッセージを。

 

今年のラインナップは昨年、今年前半の話題作が並びました。お友達で、ご家族で、恋人同士で、そして、もちろんお1人の方も大歓迎です!

 

映画は、年齢、性別に関係なく、気軽に楽しめる娯楽・芸術だと思います。会場のお近くにお住まいの方だけではなく、ぜひ広く市内全域の皆さんにお越しいただきたいです。

 

また、今年も会場周辺店舗をお得に楽しむことができる企画“半券をもってマチに出よう!”を行います。鑑賞後の語らいを含めて映画の楽しい所だと思いますので、ぜひ、こちらもご活用下さい。

 

実行委員会一同、皆さんのお越しをお待ちしています。よろしくお願いします。

 

第2回 釜石てっぱん映画祭

開催日時

9月1日(金)・2日(土)・3日(日)

会場

チームスマイル釜石PIT(釜石情報交流センター内)

チケット

前売り 800円(8月31日まで販売)/当日 1000円
(熊本復興支援チャリティ上映「うつくしいひと サバ?」のみ 500円)
未就学児は無料。学生割引:前売り券購入の場合、半額の400円キャシュバック。当日券は500円で販売。

お問い合わせ

TEL:080-1823-1571(担当:平松さん)
メールアドレス: kamaishiteppaneigasai@gmail.com
公式サイト: https://kamaishi-teppan-filmfestival.jimdo.com/
Facebookページ https://www.facebook.com/kamaishiteppaneigasai/

 

第2回 釜石てっぱん映画祭 | かまいし情報ポータルサイト〜縁とらんす

 

縁とらんす

かまいし情報ポータルサイト〜縁とらんす

縁とらんす編集部による記事です。

問い合わせ:0193-22-3607 〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内

釜石市の野田市長と連携協定を結んだ慶大総合政策学部の河添学部長(右から2人目)。左端は今春、釜石高から慶大に進んだ寺崎幸季さん

地方創生 釜石で実践、慶応大、市と連携協定〜オープンシティ戦略の一環、観光地域づくりなどを探る

 釜石市の野田市長と連携協定を結んだ慶大総合政策学部の河添学部長(右から2人目)。左端は今春、釜石高から慶大に進んだ寺崎幸季さん

釜石市の野田市長と連携協定を結んだ慶大総合政策学部の河添学部長(右から2人目)。左端は今春、釜石高から慶大に進んだ寺崎幸季さん

 

 釜石市と慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の総合政策学部などは21日、活力ある地域社会の形成や人材育成を目的として「地方創生に関する連携協力協定」を結んだ。取り組みの第1弾として市は、地方創生の実践研究を市に住んで進める「地域おこし研究員」として同大大学院生を任用。SFCからはテレビ会議システムなどで講義や教授陣の指導を受けつつ、現場に根ざした地方創生の実践と研究開発に挑戦する。

 

 両者は2011年度から釜石の復興やラグビーを生かしたまちづくりなどに関わる活動や調査研究を協働で進めてきた。市は震災後、外部との交流で新たな活力を育む「オープンシティ戦略」を掲げ、復興後の持続的成長を導く試みを進めており、今回の協定もその一環。共同での活動を充実させることで戦略の加速を目指す。

 

 SFCから環境情報学部、大学院政策・メディア研究科、SFC研究所も含む2学部・1研究科・1研究所が協定に参加。研究員は釜石で地方創生に関する研究などに取り組む。市は研究分野として、▽2019年ラグビーワールドカップ(W杯)開催を見据えた持続可能な観光地域づくり▽オープンなまちづくりの推進▽スポーツを活用したまちづくり▽都市部の学生らをターゲットにした教育旅行プログラム開発―などを想定する。

 

 大学院生の受け入れは、総務省の「地域おこし協力隊」制度の活用を見込む。市は早ければ来年度から、研究員を募り、選考を経て2~3人程度を採用。研究員に人的ネットワークなどの情報や活動拠点を提供する。現場で復興事業やまちづくりの手助けを行っている「釜援隊」も連携し、実情に即した活動を支える。

 

 締結式は市役所で行われ、野田武則市長と同大総合政策学部の河添健学部長が協定書を取り交わした。野田市長は「大学の有する人的、知的、物的資源が入ることで、魅力ある地域づくりが進むことを期待」と述べ、河添学部長は「学生が現場で社会との接点を持つという感覚が大事。元気な学生を見て、地元の高校生が大学に興味を持ってもらうきっかけにもなれば。人の交流が広がってほしい」と話した。

 

(復興釜石新聞 2017年8月26日発行 第616号より)

 

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