カラフルなお魚、壁を泳ぐ〜再建の組合明るくPR
みんなの大漁の願いを込めて、自分の体より大きな魚を描いた園児
釜石市浜町の釜石水産物商業協同組合(赤崎光男理事長)の建物外壁が、カラフルな魚の絵で彩られている。描いたのは天神町のかまいしこども園(藤原けいと園長、園児101人)の年長児16人。2月28日、完成した絵の見学をしようと園児が同組合を訪れた。
同組合は震災で旧釜石魚市場内の事務所が全壊。新しい施設は昨年5月に完成した。目の前にある新魚市場の完成を控え、「魚のまち」をPRする方法を考えていた赤崎理事長が同園に壁画を依頼。園児は2組に分かれて絵を描き、2日間で完成させた。
壁に描かれた彩り豊かな魚たち。園児によると、クジラやマンボウ、サメ、マグロなど…。リボンを付けたイルカは中村萌音(もね)ちゃん(6)の作品。赤い体に緑色のしっぽ、青いヒレの魚を描いた佐々木なつめちゃん(6)は「いろんな色を使ったのはおもしろくしたいから。描くの楽しかった。じょうでき」と満足げだった。
園児は、出迎えた赤崎理事長に「大きな絵を描かせてくれてありがとう。この魚のように大きくなります」とお礼の言葉と手作りのメッセージカードをプレゼント。赤崎理事長は「大人とは違った子どもたちの発想で殺風景な壁が明るく親しみやすくなった」と感謝した。
同組合は組合員向けの卸を行っているが、一般消費者向けの販売コーナーも設置し、地元の海産物、地域内外の加工品などを扱っている。販売は午前5時ごろから正午まで。赤崎理事長は「卸なので安いですよ」と気軽な利用を呼び掛ける。
問い合わせは同組合(電話0193・22・2025)へ
(復興釜石新聞 2017年3月4日発行 第568号より)
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