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第5回開催記念の餅まきは2回に分けて実施。ホタルの里を守り育てる住民らが交流の輪を広げた

ホタルの里を守ろう、中小川地区 環境保全に前向き〜意識醸成へ今年も「まつり」

第5回開催記念の餅まきは2回に分けて実施。ホタルの里を守り育てる住民らが交流の輪を広げた

第5回開催記念の餅まきは2回に分けて実施。ホタルの里を守り育てる住民らが交流の輪を広げた

 

 釜石市内でも有数のゲンジボタルの生息地として知られる小川川流域。ホタルが住める豊かな自然環境を内外に発信し保全意識を共有しようと「ほたるの里まつり」が8日、中小川地区で開かれた。5回目の今年は、恒例の”ほたる娘コンテスト”や歌と踊りのステージに加え、記念の餅まきが行われ、約100人が楽しんだ。

 

 流域の4町内会などで組織する小佐野地域会議同まつり実行委が主催。岩切潤議長が「釜石にもホタルが住める場所があることを次世代の子どもたちに伝えていけるよう、この環境を残していきたい」とあいさつし、餅まきで幕を開けた。

 

 ほたる娘コンテストには、小佐野小5年の川端心さん、濱美由妃さん、河村唯さんが応募。審査員からさまざまな質問を受けた。「ホタルについて知っていることは」との問いに、3人は「ゲンジボタルとヘイケボタルがいる」「卵の時からすでに光っている」「きれいな川に住んでいる」と豆知識を披露し、ほたる娘の資質をのぞかせた。

 

 初めて応募した河村さんは「まだ生でホタルを見たことがないので、今年は見てみたい。地元のホタルを守るため、川のごみを拾うなどできることをしたい」と話した。審査の結果、3人ともほたる娘に認定され、賞状やホタル観察のための捕獲許可証が贈られた。

 

 地元で介護予防活動などに取り組む中小川菜の花会は、2009年から歌い継ぐ「蛍の里」(釜石オリジナル歌謡同好会作詞作曲)を合唱。小川川沿いに自宅がある三浦啓子会長は「ホタルの発光が見えると『今年も飛んだ』とうれしくなる。ピークの09年ごろに比べ数は減っているようだが、先月30日には、ここ数年ではまれに見る光景が広がった。ぜひ多くの方に見てもらいたい」と地元の宝をアピールした。

 

 釜石の歌手、尾崎都さんが佐々木社中と華やかな歌と踊りのステージを繰り広げ、小川鹿踊り保存会が伝統の舞で観客を魅了した。

 

 同まつりは昨年まで中小川集会所前にあった仮設団地の駐車場で行われてきたが、今年5月末で団地が閉鎖され解体工事中のため、地区内の住宅型有料老人ホーム、カサ・デ・ファミリア駐車場に会場を移して行われた。

 

 「祭りは高齢者の閉じこもり予防にもつながる。今後もこういう場を提供できれば」と中小川町内会の佐々木正雪会長。小川川の現状について「ゲンジボタルの幼虫の餌となるカワニナ(巻き貝)が少ないようだ。市などに協力を求め、えさの放流もしていきたい」と生息環境改善に意欲を見せた。

 

 小川川のホタルは旧小川小から下流の小川集会所付近にかけて見られるという。発光の見ごろは間もなく終盤。早めの観察がお勧めだ。

 

(復興釜石新聞 2017年7月12日発行 第604号より)

 

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広報かまいし2017年7月15日号(No.1668)

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 広報かまいし2017年7月15日号(No.1668)

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【目次】
紙:キャンドルナイトinこすもす公園
P02:釜石ローカルベンチャーコミュニティの参加者着任
P03:市職員募集など
P04:国保高齢受給者証の発送など
P05:赤ちゃんの駅がスタート
P06:道路交通規制、トライアスロン開催
P07:ラグビッグドリーム、RWC2019™ミニ通信など
P08:まちの話題
P10:保健案内板
P12:市民の広場
P13:まちのお知らせ
P16:かまいし徒然日記

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
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元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/koho/backnumber/detail/1211195_2596.html
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ラグビーW杯、絵でエール〜石丸さん(新日鉄釜石OB)岩銀釜石に展示

ラグビーW杯を盛り上げようと、「ラグビー応援画」を描いた石丸昌宏さん

ラグビーW杯を盛り上げようと、「ラグビー応援画」を描いた石丸昌宏さん。絵画展は今月末まで開かれている

 

 新日鉄釜石ラグビー部OBで、趣味で風景画を描き続けてきた石丸昌宏さん(61)が、2年後に釜石市で行われるラグビーワールドカップ(W杯)を応援する絵画展を鈴子町の岩手銀行釜石支店(千葉健司支店長)ロビーで開いている。

 

 いずれもアクリル画で、F2~F10号までの15点。JR釜石線沿線などを描いた風景画を中心に、3点を「ラグビー応援画」とした。

 

 V7時代の名キッカー金野年明選手がゴールを狙ってキックする場面を、洞口孝治選手など故人となったOB6人が天から見守る形をイメージ。鵜住居の復興スタジアムで日本代表やオールブラックス(ニュージーランド代表)が戦う姿も想像。「鉄のスクラム」と呼ばれた釜石V7時代のFWの雄姿も重ねた。

 

 30年余りもキャンバスに向かい続けてきたが、人物を描くのは今回が初めて。「W杯で世界中から多くのラグビーファンや名選手が釜石にやって来る。2年後に向け、何とか盛り上げたい」との思いを込め、絵筆を動かした。「タックルのシーンを抽象的にアレンジした、もっと大きな作品を」と早くも次回の作品展に向け構想を練る。

 

 新日鉄釜石ラグビー部OBとは言え、籍を置いたのは入部した1974年の1年間だけ。「同期入社の森重隆さん(後に同部監督を務め、日本代表としても活躍)と寮が同じで誘われ、イヤイヤ入部。高校(大船渡工)からラグビーを始め、足は速かったが、ともかく下手だった」と苦笑いしながら当時を振り返る。

 

 「現役時代は全然だめだったので、こういう形で貢献できれば」。とは言いながら、1年で退部した後は地元釜石クラブのバックスとして活躍し、県大会で見事9連覇。60歳を過ぎた今も不惑クラブでプレーを続け、「去年もトライを挙げた」と自慢する。

 

 ラグビー仲間が自宅を新築する際には、祝いに自作の絵を贈るなど、楕円(だえん)のボールで培った絆は深い。

 

 大船渡市三陸町の実家が東日本大震災の津波で流され、4年前に遠野市上郷町に両親と隣同士で自宅を新築した。

 

(復興釜石新聞 2017年7月8日発行 第603号より)

 

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おまつり男塾

【イベント紹介】おまつり男塾の釜石よいさ練習会に伺いました

かまいし情報ポータルサイト~縁とらんすの独自取材で、釜石市内で開催されるイベントのご案内や、耳寄り情報をお届けします。※毎月2~3本の記事を紹介予定/不定期

 

釜石の夏の風物詩 “釜石よいさ”まで1か月を切り、そろそろ街のあちらこちらから お囃子の音色が聞こえ始める頃になってきましたね。

 

毎年の参加が楽しみ!という方も多いと思いますが、「今年こそは参加したい」、また「参加したいけど、どうすれば・・・」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

今回は、そんな“あなた”にぴったり、“よいさ踊り練習会”を催している団体をご紹介します。

 

その名も “おまつり男塾”。

 

先日、今年1回目の練習会にお邪魔して、代表の東洋平さんにお話を伺って来ました。

 
 

まず、おまつり男塾について教えてください。

 

東さん「釜石○○会議から生まれた団体です。提案者は私で、以前就いていた仕事の関係で岩手県内各地に赴いた時に、「祭りの担い手が減っている」という声を聞いたことがきっかけです。

 

最初は、例えば「釜石の夏祭りに他地域から参加、秋にはその地域に釜石から参加して」という様な地域を越えて助け合い、人手不足を解消していければと考えていたのですが、なかなか調整が難しくて。それで、地域のお祭りに外部から人を集めて参加して、地元の祭りを盛り上げる、また、“参加したいけどどうすればいいのかわからない”、という外部の人の受け皿として活動しています。」

 

よいさ練習会を始めたきっかけは?

 

東さん「自分たちも含めて、参加したいけど踊り方がわからない、という人が多くて、それで3年前から始めました。
1年目は、よいさ小町の方を講師にお迎えして教えて頂き、2年目からはメンバーがお手本になっています。」

 

参加した方々からはこれまでどんな反響がありましたか?

 

東さん「まず、練習会は色々な個性を持つ人が集まるので見ていて楽しいです。すぐ覚える人、何回やっても同じ所で間違える人など様々です。それでも、「ちゃんと踊れる様になった」という声を聞くと嬉しいです。
また、震災前に職場で参加していたが震災後は出来なくなった、という方が個人で参加してくれた事もありました。」

 

最後にメッセージをお願いします。

 

東さん「まだ参加したことが無い方も、踊る事でこの祭りに愛着を持ってもらえると思います。“男塾”というネーミングで女性は参加できないと勘違いされる方も多いようなのですが、女性も大丈夫です。実際、メンバーに女性もいますし、性別年齢は問いません(笑)。ゆる~くやっていますので、お気軽にお越しください。練習会に来られなかった方も、当日の飛び入り参加お待ちしています。
また、よいさの他にも、釜石祭り、鵜住居町や大槌町での神輿担ぎでの参加も予定しています。その都度募集のお知らせをしていますので、ぜひFacebookページをご覧ください。」

 

おまつり男塾

右から2番目(写真奥)が代表の東洋平さん。この日の踊りの先生でした。

 

おまつり男塾による“よいさ練習会”はこの後、2回予定されています。
私も今回参加して来ましたが、東さんのわかりやすい教え方で覚えることが出来ました。
この覚え易さには、実は、東先生の指導方法に秘密が・・・・。
それはぜひ参加してあなたの目で確かめて、実際に体感してくださいね。

 

おまつり男塾

練習終盤の輪踊り。踊るうちに初めて会った人との輪も繋がっていく・・・・。

 
【おまつり男塾 よいさ練習会】

日程

<第2回> 7月13日(木)、<第3回> 7月20日(木) 

時間

18:30~20:00

場所

青葉ビル 活動室2 (釜石市大町3-8-3) 

 

練習会にはどなたでも参加できます。
おまつり男塾として当日の釜石よいさにも参加したい方、別の団体から参加予定だけど練習の機会がない方、本番はどうなるかわからないけどとりあえずよいさを踊りたい方、などなど皆様お気軽にご参加ください。

 

詳しい内容や練習の様子などはこちらからどうぞ。
おまつり男塾 Fecebookページ

 

そして、第29回 釜石よいさは8月5日(土)開催。
もちろん「おまつり男塾」も参加します!
釜石よいさの詳しい情報はこちらから
釜石よいさ公式サイト
釜石よいさ実行委員会 Facebookページ

縁とらんす

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縁とらんす編集部による記事です。

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10月末の竣工に向け建設が進む市民ホール

市民ホール開館へ着々準備〜8月に市民向け利用説明会、10月末に竣工予定

 10月末の竣工に向け建設が進む市民ホール

10月末の竣工に向け建設が進む市民ホール

 

 第5回釜石市民ホール計画検討委員会(岩切潤委員長、委員7人)は6月27日、釜石市教育センターで開かれた=写真。同ホールは10月末に竣工(しゅんこう)予定。12月に開館(プレオープン)し、来年4月にグランドオープンする計画となっている。会議では、市民向けの利用説明会を8月に開催、9月からの利用申し込み受け付け開始を目標に、開館に向けた準備を進めていくことなどを確認した。

 

 同委事務局の市生涯学習文化スポーツ課が同ホール指定管理者の釜石まちづくり株式会社について紹介。利用料金、利用申し込み手続き、運営支援委員会(仮称)設置に関する概要などを説明し、委員の意見を求めた。内容は概ね了承された。

 

 市は管理運営計画を策定し、7月中の指定管理者との基本協定締結を目指す。同ホールの管理運営、事業企画などに市民の意見を反映させるための運営支援委員会(仮称)は8月の設置を目指し、委員の選任方法を検討する。

 

釜石市民ホール計画検討委員会

 

 8月をめどに広報かまいしで料金や申し込み方法について市民に告知。利用説明会を複数回開き、指定管理者の準備が整い次第、9月または10月から申し込みの受け付けを開始する予定。ただし来年3月までは、ホール運営スタッフのトレーニング、施設・設備のスムーズな稼働のためのチェック期間に位置付け、ホール(大・小)とギャラリー(展示スペース)は市の行事など公共利用に限る。和室、会議室、スタジオなどは12月の開館から一般利用を開始したい考え。

 

 6月30日まで募集した同ホールの愛称公募には、市内外から500点以上が寄せられた。愛称は7月中に決定し、愛称に係るロゴデザインを作成する。岩手大の指導で市内の高校生17人がデザイン制作のワークショップを重ね、9月にはロゴデザインを完成させる予定。10月22日に三陸鉄道南リアス線の臨時列車で、愛称とロゴデザインの発表イベントを行う。

 

 大ホールで利用するグランドピアノは、釜石ゆかりの音楽家などに選定に加わってもらい、11月の納品を予定する。

 

 開館行事として12月8日に開館記念式典、10日にこけら落とし公演となる「第40回かまいしの第九」演奏会が開かれる。プレオープン期間のホールでの主な行事は、1月の消防出初め式、成人のつどい、2月の市制施行80周年記念式典、近代製鉄発祥160周年記念フォーラム、郷土芸能祭、3月の東日本大震災追悼式など。

 

(復興釜石新聞 2017年7月8日発行 第603号より)

 

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「赤ちゃんの駅」に認定されたホテルフォルクローロ三陸釜石の齊藤支配人(右)、シンボルマークの受賞者ら

「赤ちゃんの駅」第1号〜子育てサポートさまざま気配り、ホテルフォルクローロ三陸釜石を認定

「赤ちゃんの駅」に認定されたホテルフォルクローロ三陸釜石の齊藤支配人(右)、シンボルマークの受賞者ら

「赤ちゃんの駅」に認定されたホテルフォルクローロ三陸釜石の齊藤支配人(右)、シンボルマークの受賞者ら

 

 釜石市は6月30日、子育てサポート拠点「赤ちゃんの駅」の第1号として、鈴子町のホテルフォルクローロ三陸釜石を認定した。同ホテルで認定書交付式が行われ、野田武則市長が齊藤敬次支配人に認定書と、目印として掲げるシンボルマークを交付。併せて公募したシンボルマークの優秀作品者の表彰式も行った。

 

 赤ちゃんの駅は、乳幼児を連れた母親らが気軽に外出できるよう、授乳やおむつ替えの場所、ミルク用のお湯を提供し、育児を応援するまちなか拠点。地域ぐるみの子育てを促そうと、市が認定を進めている。

 

 認定を受けるには、おむつ交換や授乳ができ、ミルクを作るための湯の提供が可能―などの条件がある。認定施設は市の広報誌やホームページで紹介する。一部や全てのサービスを提供する施設管理者からの申請により、同日付で市内4カ所の子育て支援センターなど一部の公共施設や化粧品店など民間の企業・店舗など計12カ所を認定。今後も協力施設を増やしていく予定だ。

 

ホテル内の静かな一角に整備されている授乳室

ホテル内の静かな一角に整備されている授乳室

 

 同ホテルでは開業時から1階に授乳室を整備し、レストラン利用者らが活用していたという。ミルク用のお湯はフロントに依頼すると用意してもらえる。今回の申請にあたり、「においを気にされる人もいる」との女性従業員の意見を取り入れ、授乳室に消臭スプレーを設置。齊藤支配人は「お客さまに利用していただきやすい施設づくりを考える、見返す機会にもなった。釜石市民はもちろん、市外から訪れた方にも安心して、気軽に利用してもらいたい。住みよいまち、滞在しやすいまちづくりに協力できれば」と話した。

 

 シンボルマークは、10代から60代の7人から10点の応募があった。選考の結果、千鳥町の八幡真美さん(26)の作品が最優秀賞に選ばれ、マークとして採用。八幡さんは「駅ということで、釜石にちなみSLを盛り込んだ。ポップでやわらかい感じのイラストにしたので、お子さんや保護者の方に親しみを持ってもらえれば」とデザインの意図を話し、子育て応援の取り組みに協力できたことを喜んだ。

 

 優秀賞には、佐藤裕子さん、黍原里枝さんの作品が選ばれた。

 

(復興釜石新聞 2017年7月5日発行 第602号より)

 

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全国の支援者の善意が詰まった野菜を仕分ける会員ら

“トラック野郎” 被災地へ意気なエール〜炊き出し、歌謡ショーで住民と交流

震災から7年目。互いの絆を結び、復興への思いを新たにする全国哥麿会会員と平田第6仮設団地の住民

震災から7年目。互いの絆を結び、復興への思いを新たにする全国哥麿会会員と平田第6仮設団地の住民

 

 ”デコトラ”愛好者で組織する一般社団法人全国哥麿(うたまろ)会(田島順市会長、43支部、500人)の会員が25日、釜石市の平田第6仮設団地を訪れ、炊き出しや歌謡ショーで住民と交流した。米や野菜、日用品も届けられ、住民は大喜び。震災から6年が経過し被災地への関心が薄れていく中、いまだ仮設住宅での生活を余儀なくされている被災者に心を寄せる会員らに団地住民は深く感謝した。

 

平田の仮設団地で支援継続誓う

 

 東北の支部会員を中心に約40人が来釜。団地の屋外スペースに会場設営し、豚汁と焼きそば、冷たい飲み物を振る舞った。トラックの荷台をステージにした歌謡ショーでは、会の活動に賛同する歌手、西夕子さんが懐メロなどを聞かせ、親しみのあるトークで観客を笑いに包んだ。ジャンケンで勝ち残った人に自転車をプレゼントする企画も。会員は住民を楽しませようと奮闘し、会場にたくさんの笑顔を広げた。

 

全国の支援者の善意が詰まった野菜を仕分ける会員ら

全国の支援者の善意が詰まった野菜を仕分ける会員ら

 

 同会は35年前から、自然災害に見舞われた地域に出向き、炊き出しなどで元気づける活動を展開。東日本大震災の被災地訪問は6年間継続し、各地の避難所、仮設住宅を訪れた数は50回にも及ぶ。平田第6仮設には2年ぶり2回目の訪問となった。

 

 会は年に3回、チャリティーイベントも開く。400~500台のデコトラが全国から集結し、愛好者とファンで多い時には1万人もの人が集まるイベントでは、被災者のためにと支援物資や支援金が寄せられるという。これら(支援金は会が物資に替えて)を仮設住宅訪問時に持参。今回は5月に静岡県で開いたイベントで託された物資を届けた。

 

 同団地に暮らす男性(74)は「忘れないで来てくれてうれしい。店が遠いので米や野菜をいただけるのもありがたい」と顔をほころばせた。森谷勲自治会長によると、最大で240世帯が入居した同団地は現在、120世帯ほどに半減。うち30世帯は行政やNPOの支援職員で、実質の被災者は100世帯を下回ると見られる。

 

 「仮設住宅で住民が少なくなってくると、取り残された感じがして精神的に厳しさを増す。仮設がある限りは、この活動を続けていく」と田島会長(69)。岩手・宮城内陸地震を経験している岩渕克志岩手支部長(50)=一関市=は、自身の被災と重ね沿岸住民の気持ちを推し量る。「今、仮設にいる人は高齢者が多い。少しでも生活が楽になるよう手助けできれば。イベントに出向いた一般の方の好意もしっかり届けたい」と気を引き締めた。

 

(復興釜石新聞 2017年6月28日発行 第600号より)

 

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釜石と東京の絆を結ぶ花苗を植えた鈴子町内会会員と県職員ら

岩手×東京「花の交流」今年も〜道に咲く、ありがとう

釜石と東京の絆を結ぶ花苗を植えた鈴子町内会会員と県職員ら

釜石と東京の絆を結ぶ花苗を植えた鈴子町内会会員と県職員ら

 

 東日本大震災の被災地と東京都を花苗の育成、植栽活動でつなぐ「岩手×東京 花のみちプロジェクト」が今年で4年目を迎える。18日、プロジェクトに協力する釜石市の鈴子町内会(澤田政男会長、54会員)が、釜石駅周辺の花壇に花苗を植えた。釜石で育てた花を東京に送るためのポットへの植え付けも行われ、両都県の花による交流が今年もスタートした。

 

 花のみちプロジェクトは、「被災地を花のあるまちに」と願う東京都と公益財団法人東京都道路整備保全公社が被災3県と連携し、震災後に始めた活動。本県では2014年から釜石市で始動し、昨年から大船渡市でも実施されている。東京から培養土や肥料などの提供を受け、県が花苗を用意。市内の町内会の協力を得て、道路沿いを花で彩る活動を続けている。

 

 今年は鈴子、大渡の両町内会が合わせて12種類、3300株を植える計画で、3週連続で日曜日に作業を実施。初日は鈴子町内会会員と県職員17人が、ローソン釜石駅前店前と大渡橋手前の交差点付近に8種類を植えた。ローソン前の花壇では、2年後に迫ったラグビーワールドカップ(W杯)を盛り上げようと、「RWC2019」の文字とW杯のロゴマークが浮き出るようにマリーゴールド、ペチュニア、ニチニチソウの苗を配置した。町内会は今後、水やりや雑草取りも行う。

 

 鈴子町の高橋光子さん(69)は「手入れをしていると、道行く市民から『ありがとう』、『いつも楽しませてもらっている』と声を掛けられ、こちらもうれしくなる」と作業の励みになっている様子。

 

 同プロジェクトでは、被災地で育てた花を東京都庁前に定植したり、8月に新宿駅西口広場で開く都のイベントで展示したりし、被災地から復興支援への感謝の気持ちを発信する。都民に東北への関心を持ち続けてもらう機会にもしている。今年は釜石から350株を東京に送る予定で、鈴子で150株、大渡で200株を受け持ち、8月上旬まで各家庭などで育成することにしている。

 

 県沿岸広域振興局土木部の横澤和志主任は「昨年のイベントには約2万人が来場(主催者発表)。東北へ応援メッセージをくれたり、植栽に協力してくれる人も多かった。都は20年の東京五輪を”復興五輪”と位置付ける。両地域の絆を育む一環として、この活動が継続されれば」と話した。

 

 25日には大渡橋に飾るハンギングバスケット55個を両町内会合同で製作する予定。来月2日に大渡町内会が橋の欄干にバスケットを設置するほか、イオンタウン釜石入り口交差点までの県道沿いに花を植える。

 

(復興釜石新聞 2017年6月24日発行 第599号より)

 

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地域おこし協力隊員としての活動に意欲を高める(右から)石橋さん、深澤さん、吉野さん、福田さん、古賀さん、細江さん

若者6人 釜石の新しい力に、県外出身者 復興へ起業目指す〜外部人材受け入れ、産業振興・定住促進

地域おこし協力隊員としての活動に意欲を高める(右から)石橋さん、深澤さん、吉野さん、福田さん、古賀さん、細江さん

地域おこし協力隊員としての活動に意欲を高める(右から)石橋さん、深澤さん、吉野さん、福田さん、古賀さん、細江さん

 

 釜石市は、県外出身の若者を受け入れ、起業を支援する取り組みとして「釜石ローカルベンチャーコミュニティ事業」を始め、20日、事業に参加する第1期6人を委嘱した。総務省が全国で進める地域おこし協力隊制度を活用したもので、6人は市内で生活しながら漁業や観光などをテーマに新たな産業創出に向けて活動。市は報酬と住まい、起業のノウハウを提供する。震災から6年が過ぎ、生活再建が進む被災地では震災前より活力ある地域づくりを進める段階を迎えており、市では外部の人材を受け入れて産業振興を促し、起業から地域へのIターン、定住促進につなげたい考えだ。

 

 委嘱されたのは、細江絵梨さん(30)、古賀郁美さん(25)、福田学さん(40)、吉野和也さん(36)、深澤鮎美さん(30)、石橋孝多郎さん(26)。全国から応募があった30人の中から面接などを経て選ばれた。前職は化粧会社員、水産加工、印刷オペレーター、ホームページ制作会社員などさまざま。保育士の資格を持つ人もいる。首都圏や被災地で復興支援に携わり釜石と縁のある人もいるが、出身地は東京、千葉、茨城と全員市外からやって来た。

 

 6人は、それぞれが観光レジャー、水産資源の6次産業化、1次産業を生かしたツーリズム、子育て、若者ビジネス支援などをテーマに事業化を目指して活動する。市は6人に年間200万円の報酬を支払い、住宅や事務所を提供。地域内外の企業や関係機関が活動をサポートし、起業に向けた助言を行う。6人のうち5人は市内の仮設住宅に入居する。

 

 委嘱状を手渡した野田武則市長は「ようこそ釜石へ。新たな挑戦の舞台に選んでもらい感謝している。震災から7年目、住まいの再建が進み、復興の兆しが見えつつある。外から来た皆さんの取り組みは釜石の発展に力強さを与えるものになると期待。この地に根を張り、自立した道を歩んでほしい」と述べた。

 

 母親が一関出身の福田さんは、震災を機に自分の生き方を見直し、ふるさとと呼べる岩手の力になることをしたいと、釜石に来ることを決意。観光レジャーでビジネスを起こそうと考えており、「釜石を観光地としてPRしたい」と意欲を見せた。

 

 大学で水産を学び、水産加工会社で働いてきた古賀さんは「釜石の水産資源や郷土芸能に魅力を感じる。魚の価値を食を通じて市内外に伝えたい」と意気込んだ。

 

 地域おこし協力隊制度による取り組みは1年ごとの更新で、最長で5年まで更新できる。市は昨年9月に国の認定を受けた全国10自治体でローカルベンチャー推進協議会を組織。起業家育成支援の経験や知恵の共有、育成の仕組みづくり、PR活動など連携して取り組む。

 

(復興釜石新聞 2017年6月24日発行 第599号より)

 

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釜石ひまわり基金法律事務所の4代目所長に就任した多田創一弁護士と前任の加藤静香弁護士

「被災者の力になりたい」と決意、多田弁護士 4代目所長に〜釜石ひまわり基金法律事務所

釜石ひまわり基金法律事務所の4代目所長に就任した多田創一弁護士と前任の加藤静香弁護士

釜石ひまわり基金法律事務所の4代目所長に就任した多田創一弁護士と前任の加藤静香弁護士

 

 全国の弁護士過疎地域に開設される公設事務所の一つ、釜石市上中島町の「釜石ひまわり基金法律事務所」は6月1日から新たな所長に多田創一弁護士(28)が就任。17日、前任の加藤静香弁護士(33)の労をねぎらい、多田弁護士を激励する会が市内のホテルで開かれた。3月から釜石での業務を開始している多田弁護士は「被災者の生活再建など悩みを抱える方々の力になりたい」と決意を新たにする。

 

 4代目の所長となる多田弁護士は東京都三鷹市出身。早稲田大、同法科大学院で学び、2013年に司法試験に合格した。仙台市で司法修習を行い、15年1月に弁護士登録。同市内の法律事務所勤務を経て、釜石に赴任した。

 

 大学卒業時に東日本大震災を経験。「いつか弁護士として復興に携わりたい」との思いを胸に、司法試験に挑んだ。試験直後、ボランティア活動で初めて足を踏み入れた被災地で住民の苦悩に触れ、あらためて現地で働くことに意を強くしたという。

 

 釜石に来て3カ月余り。すでに80件以上の新規相談を受ける。「債務整理や住宅再建に関わる相談が多く、自立による新たな問題も生じている。市民の皆さんに寄り添い、問題解決につなげたい」と多田弁護士。地域に根差し信頼される弁護士を目指し、新たな一歩を踏み出した。

 

 5月末で3年半の任期を終えた加藤弁護士は沿岸初の女性弁護士として活躍。在任中に受けた相談件数は894件に上る。赴任(13年10月)当初は区画整理に伴う土地の換地問題が多かったが、復興の進展とともに二重ローンなどの住宅問題、遺産分割、離婚といった問題が現れてきたという。DV(ドメスティックバイオレンス、家庭内暴力)、性犯罪被害女性の相談体制充実にも取り組んだ。

 

 7月からは山形県酒田市の父親の経営する法律事務所で働く。「釜石で培った経験を糧にどんな事件にも対応できる弁護士に」と地元貢献を誓う。3カ月間、仕事を共にした多田弁護士について「物腰が柔らかく、細やかなフォローで相談者にいろいろな可能性を提示してくれる」と頼もしい仲間の後任を喜んだ。

 

 ひまわり基金法律事務所は、日本弁護士連合会が1999年に立ち上げた基金をもとに全国各地に開設。これまでに117カ所設置され、釜石には06年11月、全国75番目の事務所として開所した。震災当時は浜町の市営ビル2階にあったが、津波で被災し中妻町に移転。現在は上中島町のビル3階に事務所を置く。

 

 岩手弁護士会の東海林利哉会長は「釜石は弁護士が2人しかおらず、過疎地域という状況に変わりはない。多田弁護士には、仙台での経験と若さを生かし、心のケアを含む今後の復興課題に取り組んでほしい」と期待する。

 

(復興釜石新聞 2017年6月21日発行 第598号より)

 

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復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

県政懇談会に出席した達増知事(中央)、釜石・大槌地域で活動する若者、女性ら

達増知事と県政懇談、釜石・大槌の6人〜地域の未来を語り合う

県政懇談会に出席した達増知事(中央)、釜石・大槌地域で活動する若者、女性ら

県政懇談会に出席した達増知事(中央)、釜石・大槌地域で活動する若者、女性ら

 

 「ともにある三陸~より豊かで希望あふれる三陸の創造」をテーマに、達増拓也知事が地域で活動する市民の声を聞く県政懇談会「がんばろう岩手!」は16日、釜石市鵜住居町の鵜住居公民館で開かれた。震災からの復興を目指し、釜石市や大槌町で地域づくりに取り組む6人が活動内容を紹介し、知事と意見を交わした。

 

 出席したのは、釜石で活動する奥村康太郎さん(浜千鳥醸造部長)、藤井サヱ子さん(創作農家こすもす代表、甲子地区活性化協議会長)、佐々木拓磨さん(釜石シーウェイブス選手、小佐野小教諭)、山崎鮎子さん(ブルーア・シエーロオーナー兼店長)のほか、芳賀光さん(つつみ石材店代表取締役、はまぎく若だんな会代表)、兼澤悟さん(フラワードレス代表)。

 

 冒頭、達増知事は「津波被害が大きいゆえ、復興に時間がかかっている地域だが、復興を成し遂げた暁には地域をリードする場になっていかなければ。声を聞き、県政で役立てたい」とあいさつ。6人が取り組みの課題や地域の未来について語った。

 

 酒づくりに携わりたいと埼玉からやって来た奥村さんは岩手の印象について、「何もないのが魅力。都会のような便利さはないが、人の力の大きさを感じるところ。不便だけど自然豊かで、心のゆとりがある。そんな人の魅力を発信していきたい」と話した。山崎さんはカフェ開店までの経緯を説明し、つながりの大切さを強調。「一人ではできないことも、人や企業、団体が連携することで成し遂げられることが多い。人の力は地域を支える財産。つながりを持てる空間、情報発信できる場を目指していきたい」と展望を語った。

 

 佐々木さんはラグビーを通し子どもたちの地域を誇りに思える気持ちを育てるための学校での取り組みを説明。藤井さんは、地域外から来る若者の中に「この地で頑張りたい」と思う人がいることを紹介し、夢や希望を持つ若者が定住できる環境づくりを要望した。

 

 高速道路網の整備、2019年ラグビーワールドカップ釜石開催による人の流れの変化をチャンスととらえ、地域間連携、広域で考える地域づくりの必要性を指摘する声もあった。

 

(復興釜石新聞 2017年6月21日発行 第598号より)

 

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三陸駒舎の黍原豊さん(右)に教わりながら馬との触れ合いを楽しむ親子ら

親子の交流、馬がアシスト〜こどもの相談室、初の野外イベント

三陸駒舎の黍原豊さん(右)に教わりながら馬との触れ合いを楽しむ親子ら

三陸駒舎の黍原豊さん(右)に教わりながら馬との触れ合いを楽しむ親子ら

 

 釜石市大町の青葉通りこどもの相談室(青葉ビル1階)は10日、馬との出会い・コミュニケーションをテーマとした親子交流会を橋野町の一般社団法人三陸駒舎(寄田勝彦代表理事)で開いた。市内の小学生以下の子どもと保護者22人が参加し、馬との触れ合いを通して心豊かな時間を共有した。

 

 同相談室は震災後の心のケアを目的に、市が昨年11月に開設。事業を委託されたNPO法人日本リザルツ(東京都千代田区)が相談業務のほか、研修、交流会などを行い、子どもの健やかな成長を後押ししている。この日は本年度の親子交流会第1弾。ホースセラピーの体験プログラムを提供する三陸駒舎の協力で、心身を癒やし、思いやりの気持ちを育む時間が設けられた。

 

 改修した築90年の古民家に家族3人で住み、道産子馬2頭の世話をする同駒舎理事の黍原豊さん(40)が、馬の体の特徴や生態をレクチャー。馬と仲良くなってもらおうと餌やり、ブラッシング、引き馬・乗馬の仕方を教えた。「馬毛のブラッシングは人の血圧を安定させる効果も。馬とのコミュニケーションは人との付き合いにもつながる」と黍原さん。子どもたちは代わる代わる雌馬アサツキ(7歳)と親しみ、乗馬では満面の笑顔を輝かせた。

 

 両親、妹と参加した甲子町の水野朱莉(あかり)ちゃん(6)は「お馬さんは温かかった。また乗ってみたい」と大喜び。母智美さん(37)は「馬と身近で触れ合えるのは貴重。お馬さんにちゃんと『ありがとう』って言えたかな。子どもたちにはいろいろな経験をしていってほしい」と愛娘を見守った。

 

 同相談室の相談員を務める鈴木裕子さん(日本リザルツ)は今回の交流会について、「初めての野外イベント。親子が馬を介し、普段しない会話ができたり、注意や禁止が多くなりがちな子育ての中で上手に褒める、成長を見てあげられるきっかけになれば」と期待した。会では古民家で昼食後、クラフトワークとして写真立て作りも行われた。

 

 親子交流会は本年度中にあと2回実施予定で、秋のそば打ちなどを検討している。

 

(復興釜石新聞 2017年6月17日発行 第597号より)

 

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