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トンネル完成式を地元の伝統芸能で盛り上げた「八雲神楽」

復興加速へ高まる期待〜釜石トンネル完成、釜石山田道路 住吉町と八雲町結ぶ

式には施工した東急建設関係者、地元住吉町の住民などが出席。トンネルの無事完成を祝った

式には施工した東急建設関係者、地元住吉町の住民などが出席。トンネルの無事完成を祝った

 

 「復興道路」として国が整備する三陸沿岸道路釜石山田道路(釜石市甲子町―山田町船越、23キロ)の釜石トンネル(住吉町―八雲町、延長873メートル)が貫通し、20日、トンネル坑内で完成式が行われた。釜石山田道路の市内の工事中区間6本のトンネルは、これで全て貫通。2018年度に予定する全線開通へ一層、期待が高まる。

 

 完成式は八雲側の終点坑口付近で行われ、関係者約100人が出席。八雲神社の成瀬幸司宮司による神事に続き、式典が行われた。国土交通省南三陸国道事務所の佐藤和徳所長、野田武則市長ら代表7人が幕を引き貫通披露。地元の八雲神楽、唐丹町本郷の桜舞太鼓が祝いの演舞、演奏で盛り上げた。

 

トンネル完成式を地元の伝統芸能で盛り上げた「八雲神楽」

トンネル完成式を地元の伝統芸能で盛り上げた「八雲神楽」

 

 釜石トンネルは釜石山田道路の最も南に位置するトンネルで、新町に整備される釜石中央インターチェンジ(IC、仮称)と高架橋を経てつながる。住吉町の山の斜面に作業道などを整備し、昨年3月の着工式を経て、八雲側に向かって掘り進めた。現場は住宅地が近いことから、防音対策を二重にするなど市民生活に配慮。周辺住民と頻繁にコミュニケーションを取りながら工事を進めた。八雲側は今後、整備される跨(こ)道橋で八雲第1トンネル(仮称)とつなぐ。

 

 住吉町内会の佐々木幸三郎副会長(68)は「現場を見て驚いた。早い完成に住民も喜んでいると思う。残りの工事も事故なく進めてほしい」、八雲神楽保存会の佐々木清海代表(68)は「こんなに早くつながるとは。地元はもちろん釜石全体のためにも良いこと。復興が加速すれば」と願った。

 

 釜石山田道路は両石町水海―片岸町間4・6キロが11年3月5日に開通。6日後に発生した東日本大震災では、津波で寸断された国道45号に代わり同地の往来を可能にした。同道路が全て開通すれば防災対策、産業、観光振興など多方面で整備効果が期待される。

 

 野田市長は「被災した三陸全体の発展に必要不可欠な道路。共に手を携えて一層の進展を図り、横断道とつなげていただくことを願う」とあいさつ。佐藤所長は「釜石中央IC周辺の用地買収を地域、関係機関の協力を得ながら進め、復興道路を一日も早く使っていただけるよう努力していく」と決意を述べた。

 

(復興釜石新聞 2016年3月26日発行 第473号より)

 

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広報かまいし2016年4月1日号(No.1637)

広報かまいし2016年4月1日号(No.1637)

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広報かまいし2016年4月1日号(No.1637)

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【目次】
表紙:釜石駅前広場が新しくなりました~一般車両の通行経路が変更になります~、釜石市オンデマンドバス「にこにこバス」のお知らせ、バス運行のお知らせ
P02:釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)整備計画の検討状況をお知らせします
P06:今月のインフォメーション、おもいをつむぐはなみずき
P08:身近な防災豆知識23、釜石地区被災者相談支援センターをご利用ください、市長のつぶや記

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オープンシティフォーラムのパネル討論

まちづくり 次のステップへ、支援団体に感謝 絆深める〜「釜石のこれまでと、これから。」オープンシティフォーラム

オープンシティフォーラムのパネル討論

これまでの釜石復興の歩みを振り返り、新たな5年への糧としたオープンシティフォーラムのパネル討論

 

 東日本大震災後の復旧・復興の歩みを振り返り、まちづくりの次のステップにつなげるイベント「釜石のこれまでと、これから。」が19~21日まで、釜石市内で行われた。民間、行政の10団体で組織する釜石シティプロモーション推進委員会(柏﨑龍太郎委員長)が主催。震災から5年にあたり、市民と協働で復興を支えてきた市内外の団体に感謝し、さらに絆を深めてもらおうと企画した。

 

 19日、大町の情報交流センター釜石PITで開かれた「オープンシティフォーラム」では、震災後の釜石に深く関わってきた4人が「多様な主体による復興まちづくり」をテーマにパネル討論。釜石に住み支援活動を行う一般社団法人RCFマネジャーの山口里美さんが進行役を務め、5年間の復興への取り組みを振り返った。

 

市内外からの参加者が釜石のさらなる復興へ思いを共有した

市内外からの参加者が釜石のさらなる復興へ思いを共有した

 

 釜石市は復興方針を固めるため、いち早く行動を起こした。専門家から被災地域再生の可能性を探り、土地利用など住民の考えを聴くワークショップを震災から間もない5、6月の段階で実施。多くの釜石復興プロジェクトをけん引する東北大大学院工学研究科の小野田泰明教授は「釜石の方針の早さは他の被災自治体にはなかったこと。国の動きを待たずに技術面の検証、民意の確認に着手した」と初動体制を評価した。

 

 2011年6月から4年間、釜石市副市長として復興事業に携わった若崎正光さんは、湾口防波堤、防潮堤、グリーンベルトの多重防御でまちづくりの方向性を絞り込んでいった東部地区を例に挙げ、「住民からじっくり話を聴き、複数の選択肢から要望に沿う形で復興計画をまとめていった。被災21地区で細かい集会も重ねた。『急がば回れ』。合意形成には〝説得〟ではなく〝納得〟が必要」と実感を込めた。

 

 釜石リージョナルコーディネーター(釜援隊)の制度設計にも貢献した公益社団法人中越防災安全推進機構震災アーカイブス・メモリアルセンター長の稲垣文彦さんは、住民と行政の調整役を担い、住民からまちづくりの主体意識を引き出す復興支援員の有用性を示し、04年に発生した新潟県中越地震の復興経験を基に主体形成のアドバイスを行った。

 

 同地震から12年となる旧山古志村の現状を「人口は被災前に比べ半減したものの、交流人口が増え移住も始まっている」と説明。「共感を得る一番の原点は〝人〟。住む人が地域に誇りを持ってやっているかどうかだ。住民が主体的に動くには▽外部者との交流(交流の鏡効果で地域の良さを再確認)▽小さな成功体験▽共通体験―を繰り返すことが重要」とした。

 

 討論後は、釜石復興に向けさまざまな活動を行ってきた市内外の16団体(企業、NPO、大学など)がこれまでの取り組みを発表。参加者約150人が理解を深め合い、今後の連携や継続的な活動へ意欲を新たにした。市内各所では釜石の産業、歴史、文化、食などを体験する20のプログラムが3日間展開され、参加者がまちの魅力や釜石の今を感じた。

 

(復興釜石新聞 2016年3月26日発行 第473号より)

 

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阿部志穂さん(左)ら釜石市民が復興の現状を全国に発信したラジオ番組の公開生放送

TOKYO FM「心の復興」全国へ配信〜震災5年 被災者の声 ラジオに乗せ

阿部志穂さん(左)ら釜石市民が復興の現状を全国に発信したラジオ番組の公開生放送

阿部志穂さん(左)ら釜石市民が復興の現状を全国に発信したラジオ番組の公開生放送

 

 TOKYO FMグループの衛星デジタルラジオ「ミュージックバード」は11日、震災から5年を迎えるにあたり、釜石市から全国のコミュニティーFM108局を結ぶ特別番組「KIZUNA STATION」を公開生放送した。

 

 鈴子町のシープラザ釜石1階イベントステージが会場。シンガーソングライターの因幡晃さんがメーンパーソナリティーを務め、震災を経験した釜石市民らがゲスト出演した。

 

 浜町で車ごと津波にのまれ一命を取り留めた菊池真智子さん(54)=菊鶴商店経営=は、自身の被災体験や震災後の商業環境などを紹介。「直後は多くのボランティアに来ていただき、(商売でも)助けられた。3年過ぎてから訪れる人も減ってきている」とし、全国に三陸の海の幸をアピールしながら来訪を呼びかけた。

 

 出演後、「復興はまだ途上。実際に釜石に来て、自分の目で見て人と話して、状況を知ってほしい」と菊池さん。住宅再建への不安も口にし、「被災したみんなが一日も早く穏やかな生活を送れるようになるのが何よりの願い」と実感を込めた。

 

 「かまいしさいがいエフエム」パーソナリティーの阿部志穂さんは、これまでの取材活動で感じた被災者の心の葛藤などを伝えた。仮設住宅から災害公営住宅への転居でコミュニティーの再構築が課題となっている現状にも触れ、「心の復興」の難しさを浮き彫りにした。全国のリスナーへ多くの支援に対する感謝の気持ちを述べ、「震災時、地域のつながりが大きな力を発揮した事例は多い。防災対策とともに、今、周りにいる人たちをぜひ大切にしてほしい」と呼びかけた。

 

 他にも釜石観光ボランティアガイドなどが出演し、震災後の状況と今後の展望などを発信した。因幡さんは鎮魂の祈りを込めた歌も披露し、4時間にわたる放送を全国に届けた。

 

(復興釜石新聞 2016年3月19日発行 第471号より)

関連情報 by 縁とらんす
MUSIC BIRD 公式サイト

スタッフです。今日は岩手県釜石市からミュージックバードの特別番組「KIZUNA station」をお送りしました。全国108局のコミュニティFMを結んだ4時間の生放送。無事に終えることが出来ました。「ことづて」と 「涙よ今祈りになれ 」も歌わせてもらい、被災地の方にお届けできたと思います。会場に来てくれた方々、スタッフの方々、聴いてくれた方々ありがとうございました。

因幡 晃さんの投稿 2016年3月11日

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製作したマグネットシートを壁に貼る子どもを笑顔で見つめる寺崎幸季さん(右)

笑いとアートで釜石を元気に「願えばかなう、動けば届く」寺崎さん(釜石高2年生)復興への思いを形に

製作したマグネットシートを壁に貼る子どもを笑顔で見つめる寺崎幸季さん(右)

製作したマグネットシートを壁に貼る子どもを笑顔で見つめる寺崎幸季さん(右)

 

 東日本大震災の復興支援活動でつながるアーティストの日比野克彦さんと釜石高2年の寺崎幸季さんが、笑いとアートで釜石市民を元気に――。12日、寺崎さんの復興への思いを形にしたイベントが大町の情報交流センター釜石PITで開かれ、「つくる、たべる、うたう、つたえる、わらう」をコンセプトに来場者に楽しい時間を提供した。

 

 日比野さんがナビゲーターを務める東京のFMラジオ局J―WAVEの震災復興支援番組がプロデュース。寺崎さんが住む中妻町仮設団地(昭和園)で昨年9月に開いたイベントを発展させ、第2弾を企画した。

 

 ハートをデザインするマグネットシート作りには老若男女が参加。作品は同センターに隣接する市民ホールの工事用外壁に飾り付けた。「ハートマークビューイング」と呼ばれるこの活動は震災後に日比野さんが始めた被災地支援で、仮設住宅の壁を彩るハートアートが被災者の心を和ませてきた。寺崎さんと日比野さんとの出会いにより、活動はさらなる広がりを見せ、全国の賛同者から作品が寄せられるように。今回もイベントに合わせ、2千枚以上の作品が届いた。

 

 ライブには、お笑い芸人のハイキングウォーキング、シンガーソングライターの矢井田瞳さんが出演。爆笑ネタ、心に響く弾き語りでそれぞれ観客を魅了した。2組は初の「釜石もちまき大使」にも任命され、釜石ならではのイベントの締め(餅まき)を熱く盛り上げた。他にも寺崎さんら復興に携わる市民のトークショー、虎舞披露、めかぶそばなどの振る舞いがあり、来場者は身も心もリフレッシュし、明日への活力につなげた。

 

もちまき大使第1号となったハイキングウォーキング(中央)

もちまき大使第1号となったハイキングウォーキング(中央)

 

 「ハイキング―のネタが個性的で面白かった」と和田悠晟君(釜石高1年)。高校の先輩寺崎さんの行動力に感心しながら、「自分も昨年秋から同級生と復興支援のボランティア活動を始めた。寺崎さんのように、いろいろ挑戦していきたい」と意欲を見せた。

 

 大人たちにぶつけた素直な思いが共感を広げ、多くの協力者と共に釜石復興へ力を与えている寺崎さん。「願えばかなう、動けば届くというか…。震災がなければ平凡に暮らしていただろう。(いろいろ失い)悔しい気持ちはあるが、震災から得たものも大きい」と実感を込める。

 

 11日の震災発生時刻は初めて1人で迎えた。「列車内に居て、1人で考え込んでしまった」と5年の歳月の重みをかみしめた。これからの釜石について、「(外部)ボランティアが観光客になって、再び釜石を訪れた時が(真の)復興だと思う」とし、「若い人たちが釜石に来るきっかけを作り、もう一度来たくなるような機会を提供していきたい」と、さらなる前進を誓った。

 

(復興釜石新聞 2016年3月19日発行 第471号より)

 

https://en-trance.jp/event/7147.html

HEART TO HEART FES IN TOHOKU | かまいし情報ポータルサイト〜縁とらんす

アーティスト日比野克彦さんがナビゲーターを務める東京のFMラジオ局の番組『Hitachi Systems HEART TO HEART』がプロデュースする複合イベントが、3月12日(土)チームスマイル・釜石PITにて開催されます。
リンク


 

先日釜石PITにて行われたイベントHEART TO HEART で、ハートのマグネット作りにも参加させてもらったよ♪ゆきちゃんにまた会いたいな♡https://www.facebook.com/heart.magu.kamaishi

矢井田瞳さんの投稿 2016年3月16日

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釜石○○会議「横田親さん講演会&活動報告会」

釜石○○会議「横田親さん講演会&活動報告会」を開催します

釜石○○会議「横田親さん講演会&活動報告会」
 

釜石○○会議のスピンオフ企画として、横田親さん講演会&活動報告会を下記により開催いたします。たくさんの方のご参加をお待ちしております。

 

釜石○○会議とは

行動する市民を発掘・応援!釜石に想いのある若者らを対象に、釜石をより楽しくするためにやりたいことを挙げ、自らの手でカタチにするための「新たな一歩」を応援する場、いわば行動への補助線です。
※参加者がそれぞれのやりたいことを ○○(まるまる)に入れて、自ら企画し行動して欲しい、という願いを込めています。

 

https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/keikaku_torikumi/chihousousei/detail/__icsFiles/afieldfile/2016/03/19/kamaishimarumarukaigi.pdf

釜石○○会議講演会&活動報告会チラシ

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日時

2016年3月27日(日)14時~16時

会場

イオンタウン釜石 2階 イベントスペース

参加

どなたでもご参加いただけます。(入場無料・出入り自由)

内容

横田親さん講演会
兵庫県丹波市で、地域おこしやまちの活性化のための様々なコミュニティ創設に取り組んでいる横田親さんをお招きし、ご自身の活動をご紹介いただきます。
—————————————————————————
横田親(いたる)
兵庫県丹波市在住 33歳 丹波市議会議員
株式会社リクルートキャリアに入社後、2012年4月に独立。
2012年11月の丹波市議会議員選挙にて、史上最年少の市議会議員となる。
また、市議会議員の傍ら、自らも積極的に丹波市のPRに取り組み、その甲斐もあり、丹波市は、2015年にAERAにて「選ばれる田舎」に選出され、2016年度は北近畿(北兵庫・北京都エリア)で移住者数が1位となった。
丹波市内ではさまざまなコミュニティの創設に関わる。
お寺で語る「BOWS-CAFE」や100人規模で楽しく企画する「丹波100プロジェクト」、子育て中の母親の就業支援を目的とした「ママパソ」など様々な活動を展開。
自宅が180年の古民家であり、自らも空き家の活用にチャレンジしているほか、都市部に住まう人々の気軽な別荘『サードプレイス』や空き家改修プロジェクト『リノベーション・ラボ』にも取り組む。
人生の目標であり、すべての活動の根源にある目的は「あらゆる人の心から躊躇いを消すこと」。

 

チーム活動報告会
第1回釜石○○会議から1年近くが経過しましたが、○○会議で誕生した各チームがそれぞれ様々な活動を展開しています。
これまでの活動の成果を振り返るとともに、今後の方針・展望を各チームから発表していただきます。

問い合わせ先

釜石○○会議実行委員会事務局
(釜石市総合政策課まち・ひと・しごと創生室)
TEL:0193-31-2005
E-mail:marumaru(アットマーク)tohokumirai.jp
※スパムメール対策のため、「@」を「(アットマーク)」で表記しています。

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 総合政策課 まち・ひと・しごと創生室
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-22-2111(132) / 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/keikaku_torikumi/chihousousei/detail/1200197_3278.html
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震災犠牲者に思いを寄せ、鎮魂と一日も早い地域の復興を祈る追悼供養法要の参列者

鵜住居 常楽寺「大日如来像」寄進の法要〜協同商船 亡き先代社長の恩返し

震災犠牲者に思いを寄せ、鎮魂と一日も早い地域の復興を祈る追悼供養法要の参列者

震災犠牲者に思いを寄せ、鎮魂と一日も早い地域の復興を祈る追悼供養法要の参列者

 

 鵜住居町の常楽寺(藤原育夫住職)では11日、寄進された「大日如来像」の開眼供養式と東日本大震災追悼供養法要が営まれた。檀(だん)信徒や関係者約150人が参列。仏の加護に感謝し、震災犠牲者の鎮魂、遺族や地域住民の安寧を願い、祈りをささげた。

 

 大日如来像を寄進したのは、船舶輸送業を営む東京都の協同商船(福田光容社長)。徳島県阿南市の仏師宮本義一さん(74)と門弟の東正義さん(68)=徳島市=、阿部和仁さん(68)=同=が木曽檜(ひのき)を彫り、1年余りかけて完成させた。

 

復興と震災犠牲者の冥福を祈念する「大日如来像」

 

 同社は先代社長の故福田正さんが1948年に創業。日本製鉄時代から新日鉄(現・新日鉄住金)釜石製鉄所の鋼材、原料輸送を担い、戦後の復興に貢献。正さんは釜石の観光船運航にも携わった。

 

 同像の寄進は、福田正海専務と東さん=まるいち汽船(広島県尾道市)取締役=の仕事上のつながりが縁で実現。父・正さんが世話になった釜石に震災の祈りの場を考えていた正海専務と宮本仏師の被災地に対する思いが重なり、新日鉄釜石OBの仲立ちで常楽寺への安置が決まった。

 

 式には尽力した4人のほか同OBらも参列し、開眼供養を見守った。正海専務は「皆さまのお力添えでここまで来られた。大日如来様自身が釜石に来たくて、私たちが動かされた気がする」と目に見えない導きに感謝。宮本仏師は「何かできればと思っていた。このような機会を得て、非常に光栄。皆さんに喜んでいただけたら」と思いを込めた。

 

 開眼式後は震災犠牲者を供養する法要が行われた。僧侶らの読経が響く中、参列者が焼香。あの日逝ってしまった大切な人たちを思い、手を合わせた。同寺では震災で420人もの檀信徒が犠牲になった。

 

 藤原住職は、高台に再建された寺から見下ろすまちに帰還希望者の切なる願いを重ね、「ここに人が住み、最後の1人まで笑顔が出た時こそが初めて復興だろう。道のりは長く険しいが、1人ひとりがどう進んでいくかを考える時期になってきている。次の世代にかけて心からの笑顔が出ることを祈念してやまない」と鵜住居の将来に希望を託した。

 

(復興釜石新聞 2016年3月16日発行 第470号より)

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協同商船株式会社公式サイト
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釜石市主催の震災5周年犠牲者追悼式で、犠牲になった家族や知人の面影を思い、手を合わせる参列者=11日釜石高校体育館

震災5年 犠牲者しのぶ、ふるさと再生願い黙祷

釜石市主催の震災5周年犠牲者追悼式で、犠牲になった家族や知人の面影を思い、手を合わせる参列者=11日釜石高校体育館

釜石市主催の震災5周年犠牲者追悼式で、犠牲になった家族や知人の面影を思い、手を合わせる参列者=11日釜石高校体育館

 

 東日本大震災から5年を迎えた11日、県内は犠牲者の死を悼む鎮魂の祈りに包まれた。震災関連死を含め1062人が犠牲になり、152人が今なお行方不明のままとなっている釜石市では、被災21地区でかさ上げ工事が進み、自宅の自力再建や災害公営住宅への入居が始まっているものの、いまだ3600人余りが仮設住宅で生活を送る。市主催の震災5周年追悼式は甲子町の釜石高体育館で行われ、参列した遺族ら約600人が震災発生時刻の午後2時46分に黙とう。亡き家族や知人の面影を思い、一日も早い復興を願って手を合わせた。

 

節目の追悼式 遺族ら600人参列

 

 政府主催の追悼式の中継に合わせて国歌を斉唱した後、午後2時46分を告げるサイレンに合わせて黙とう。野田武則市長は「5年前のあの時の思いを決して忘れてはならない。悲劇を二度と繰り返さないよう、教訓を次の世代に確実につなげていくことを誓う」と式辞を述べた。

 

追悼式では釜石市合唱協会メンバーが鎮魂と復興の思いを込め献唱した

追悼式では釜石市合唱協会メンバーが鎮魂と復興の思いを込め献唱した

 

 母トモさん(享年92)を亡くした唐丹町小白浜の自営業、千葉陽一さん(81)が遺族代表で追悼のことば。津波は海抜約20メートルの場所にあった自宅1階に流れ込み、トモさんはがれきの下敷きに。近所の人の手を借りて助け出されたが、震災の影響で電気が止まっていたため暖を取ることができず、その日のうちに亡くなった。

 

 千葉さんは「がれきに囲まれ、医者に連れて行くこともできなかった。母は『寒いよ、寒いよ』と繰り返し、息を引き取った。手押し車でも、背中におぶってでも、なぜ避難しなかったか。『まさかここまでは』という思いがあったかもしれない。悔やまれてならない」と振り返った。そのうえで、発展を遂げようとする釜石の姿を見ることなく亡くなった人たちに「残された私たちを静かに見守ってください。そして安らかにお眠りください」と語りかけた。

 

 釜石市合唱協会の22人が「麦の唄」など2曲を献唱。生田流正派箏成会が奏でる琴の音が響く中、参列者が次々と献花台に白菊を手向け、犠牲になった家族や知人に思いをはせた。

 

 片岸町室浜に住む娘の山﨑めぐみさん(享年48)を亡くした定内町の早坂テツさん(88)は「高齢になり、最後だと思って足を運んだ。あの日と同じ金曜日。強く思い出してしまって…。近くに娘がいたらどんなにいいか」と涙が頬を伝った。

 

(復興釜石新聞 2016年3月16日発行 第470号より)

 

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地域産材を使った木製品の贈呈式。橋野地区で活用される

地域産材 橋野の振興に活用〜テーブルやベンチ 木製品寄贈、農林中央金庫 釜石地方森林組合

地域産材を使った木製品の贈呈式。橋野地区で活用される

地域産材を使った木製品の贈呈式。橋野地区で活用される

 

 農林中央金庫(農林中金、東京都千代田区、河野良雄理事長)と釜石地方森林組合(佐々木光一組合長)は8日、東日本大震災の復興支援として、地域産材を使ったテーブルやベンチ、商品陳列棚などを釜石市に贈った。木製品は、世界遺産に登録された橋野鉄鉱山・高炉跡がある橋野地区で地域振興に取り組む2団体に引き渡され、地元農産品などの販売体制の充実に役立てられる。

 

 農林中金が2011年4月に創設した「復興支援プログラム」の一環。本年度は岩手県に約2千万円分を配分し、5自治体の7施設に贈る。釜石・大槌地区では釜石森林組合と連携し、地域のニーズに応じた製品を届けており、今回は製作費450万円を助成した。

 

 橋野地区直売組合(藤原英彦組合長)に贈られたのは、釜石産スギを使った組み立て式テーブル3基とベンチ6基。同組合が橋野鉄鉱山インフォメーションセンター前で開館期間中の土、日に行っている「出前産直」など移動販売に活用できるようにと、軽トラックの荷台に備えられる商品陳列棚2基も加えられた。

 

 馬と共に暮らす生活文化と「南部曲り家」の再生を通した地域振興やホースセラピーに取り組む一般社団法人「三陸駒舎(こましゃ)」(寄田勝彦代表理事)には、県産アカマツを使った商品陳列棚1基が贈られた。木製品のデザインは、いずれも県森林組合連合会が担当した。

 

 贈呈式が釜石市役所で行われ、農林中金仙台支店の長井信介副支店長が「橋野鉄鉱山には多くの人が来場していると聞いた。周辺で活用してもらい、地域と各団体の取り組みに役立てば。今後も被災地の農林水産業の振興を通じ、復興に寄与したい」とあいさつ。釜石森林組合の佐々木組合長は「地元特産品のPR、木材の需要拡大につながれば」と期待した。

 

 直売組合の藤原組合長は「橋野鉄鉱山を訪れるお客さんのおもてなしにつながるよう、有効に活用したい」と感謝。野田武則市長は「新たな道筋を展開しようとしている団体への支援に感謝。木製品の良さをアピールしてもらうとともに、市としても地域の豊富な木材の良さを伝えていきたい」と述べた。

 

(復興釜石新聞 2016年3月12日発行 第469号より)

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全線開通へ大きく前進〜吉浜釜石道、唐丹第2トンネル着工

全線開通へ大きく前進〜吉浜釜石道、唐丹第2トンネル着工

唐丹第2トンネルの着工式でくわ入れする野田武則市長ら

唐丹第2トンネルの着工式でくわ入れする野田武則市長ら

 

 「復興道路」として整備が進む三陸沿岸道路(仙台市―八戸市)のうち大船渡市三陸町の吉浜インターチェンジ(IC)と釜石市甲子町の釜石ジャンクション(JCT)を結ぶ吉浜釜石道路(14キロ)の唐丹第2トンネル(仮称、521メートル)が9日、着工した。国土交通省南三陸国道事務所(佐藤和徳所長)が管轄する山田南IC以南の18本のトンネルはこれですべて本格着工したことになり、関係者は全線開通に向けて大きく前進すると喜んだ。

 

全線開通へ大きく前進〜吉浜釜石道、唐丹第2トンネル着工

 

南三国事務所、管内18トンネルすべて着工

 

 吉浜釜石道路は、2014年8月に着工した三陸沿岸道路最長の新鍬台トンネル(3330メートル)など5つのトンネルと2つの高架橋で構成し、構造物が区間の約3分の2を占める。主に山間部を通るルートで工事の規模も大きく、難工事が予想されることから、大林・富士ピー・エス特定建設工事共同企業体に一括発注。18年度の完成を予定し、総事業費は102億円余りを見込む。

 

 このうち唐丹第2トンネルは釜石市唐丹町小白浜と大曾根地区を結び、釜石南ICの南側約500メートルに位置する。予定ルート内にあった民家の移転に時間がかかったことから着工が最後になった。貫通は今秋を見込む。

 

 着工式には工事関係者や地元住民など約70人が出席。唐丹小の児童代表も加わりくわ入れを行い、工事の安全を祈った。

 

 野田武則市長は「三陸沿岸道路は地域経済の活性化や地方創生に大きな役割を果たす。早期完成を祈る」とあいさつ。発注者の佐藤所長は「流通系の企業進出が盛んに行われ、経済界からも大きな期待が寄せられている。地域の期待に応え、一日も早い開通を誓う」と述べた。

 

(復興釜石新聞 2016年3月12日発行 第469号より)

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広報かまいし2016年3月15日号(No.1636)

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【目次】
表紙:相手をよく見て「えいっ、やあ~」
P02:東日本大震災から5年を迎えて
P04:復旧・復興の足どり
P06:復興住宅の入居者を再募集します、3月23日からう回路を廃止します
P07:4月1日から市の組織機構の一部が変わります、商業者に事業用地を売却します
P08:まちの話題
P10:市民のひろば
P12:保健案内板
P14:まちのお知らせ
P16:かまいし徒然日記

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震災から5年。釜石の現状に理解を深める「応援サミット」の参加者

ふるさと復興にエール〜釜石応援団 東京で5回目のサミット

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 東日本大震災から5年目を迎える「ふるさと釜石」の復興にエールを送ろうと、第5回「釜石応援サミット」が2月27日、東京都千代田区の明治大学紫紺館で開かれた。首都圏在住の釜石出身者などでつくる有志団体、釜石応援団あらまぎハート(松田哲大代表)が主催。釜石を応援する有志や震災後に釜石でボランティア活動に取り組んだ人など80人余りが集い、釜石の現状に理解を深めた。

 

 会場では、震災後の釜石をさまざまな角度からカメラで追い続ける菊地信平さん(67)=釜石市只越町、菊地写真館=がミニ写真展を開催。震災直後から撮影し続けた写真約70点を示しながら現状を報告した。釜石の街と人、5年間の歩みをつぶさに見てきた菊地さんの話に、参加者は熱心に耳を傾けた。

 

 続いて釜石応援団のメンバー下村達志さん(40)=釜石まちづくり株式会社事業課長=が、まちづくりの現状や可能性について報告。ハード、ソフト両面から分かりやすく説明した。

 

 交流会では、釜石の高校生らが取り組む「マグネット塗り絵プロジェクト」が紹介され、ワークショップも行われた。また、釜石情報交流センター釜石PITで開催中の「てっぱんフェスタ」の会場とインターネットで中継。3月11日に釜石で行われるタイムカプセルに入れるメッセージカードの作成も行われた。

 

 鹿児島市在住のため今回が初参加となった松田代表(40)は「震災から5年がたち、釜石から遠く離れた人たちは具体的な支援、応援をどうしたらいいか難しい現状がある。釜石応援団ができることは、釜石の状況を少しでも知ってもらい、頑張っている人を紹介し、応援する対象を案内することだと思う」と話す。松田代表に代わり同サミットをまとめてきた及川健智副代表(40)は「支援者に求められる役割は変わり続けていると思うが、年に一度、懐かしい顔が集まり、震災の犠牲者を追悼する。その一点だけでも意義がある」と強調した。

 

(復興釜石新聞 2016年3月9日発行 第468号より)

昨日27日、第5回釜石応援サミットを無事開催することができました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました!菊地写真館の菊地さんの写真を見ながらお話をお伺いし、あの頃の気持ちがよみがえりました。この長いような早かったような5年間…

釜石応援団あらまぎハート(釜石を想う ふるさとプロジェクト)さんの投稿 2016年2月28日

 

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