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書道・山野草・煎茶道・絵画がコラボ 「秋を彩る」合同展示 異種の組み合わせで相乗効果

書と絵画、山野草の展示に茶席が加わる独特の情緒を楽しむ合同展

書と絵画、山野草の展示に茶席が加わる独特の情緒を楽しむ合同展

  
 「秋を彩る」をテーマにした書道・山野草・煎茶道・絵画の合同作品展は9~11日、釜石市大町の市民ホールTETTOで開かれた。釜石書道協会(佐々木和子会長、会員約20人)、釜石草友会(古舘昭吉会長、同5人)、釜石蘭煎会(桑畑美梢会長、同約30人)、美術集団サムディ45(鈴木睦代表、同約20人)の4団体がコラボレーション。和洋、異種の組み合わせながら風趣に富んだ空間を提供し、足を運んだ市民らは「芸術の秋」を先取りした。
   
丹精込めて育てられた山野草に見入る来場者

丹精込めて育てられた山野草に見入る来場者

  
筆致勇壮、多彩な書体の力作が並んだ

筆致勇壮、多彩な書体の力作が並んだ

   
 山野草はイワショウブ、イワギボウシ、ヤブラン、サワヒヨドリなどの草花を単品、寄せ植えなどの形で約30点を展示。書道は篆書(てんしょ)、隷書、漢字仮名交じり書、甲骨文字などを額、掛け軸、びょうぶ、短冊にした約30点を並べた。
   
 コスモスなど季節の草花を散りばめた鉢物、「初秋の彩り」としたためられた書、色とりどりの花が描かれた油彩画などが飾られた茶席では、蘭煎会の会員がおもてなし。来場者は秋を感じさせる作品の数々にじっくりと見入ったり、お茶で一服の清涼感を味わったり、穏やかなひとときを過ごしていた。
  
出品者と交流しながら会場内をめぐる人も4

出品者と交流しながら会場内をめぐる人も

  
季節の草花を前に笑顔でおしゃべりを楽しんだ

季節の草花を前に笑顔でおしゃべりを楽しんだ

  
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山野草と書、油彩画を眺めながら優雅に一服

  
 書道協会と草友会は2013年から合同で作品展を開催。さらに心安らぐ鑑賞の場にしようと、15年から新たに煎茶の呈茶を加えて開いてきた。新型コロナウイルスの流行で20年と21年は中止。3年ぶりの合同展示では、同時期、同施設で個別に作品展を計画していた同集団と共演する形にした。
  
 古舘会長(78)は「秋の開催は初めてで、季節を感じて楽しんでもらえるよう花を咲かせるのが大変だった。4つの組み合わせは不安もあったが、うまく調和した。この雰囲気がいいし、見せ方、飾り方などいい勉強になる」と相乗効果を語った。新会員の加入など運営面で明るい話題もあった佐々木会長(82)は「マンネリから抜け出した展示になった。鑑賞の雰囲気作りに工夫することで、ゆっくり、じっくりと見てもらえる。コラボはいい」と効果的な発表の場の継続に期待を寄せた。
   
個性豊かな作品が並ぶ「サムディ45」の56回展

個性豊かな作品が並ぶ「サムディ45」の56回展

   
 サムディの56回展は同ホールギャラリーで行われ、日本画、洋画、切り絵、色鉛筆画、写真、工芸など幅広いジャンルの力作約60点が並んだ。地元釜石のほか、北上、仙台、鹿児島など県内外に広がる会員16人が出展。代表経験者の故菅野幸夫さん、故岩井利男さんの作品計3点も紹介した。
   
 5年ほど前から同集団に参加する平田の小笠原美津子さん(76)は浮世絵をモチーフにした刺しゅう画、ビーズを使ったモザイクアートなどを出品。病気で左半身にまひが残るが、力の入る右手一本で創作活動に励む。リハビリを兼ねているというが、「細かな作業が好き。作りたくてしょうがない」とにっこり。「こんな体でもできるんだよ」と達成感を味わえるのが制作の原動力で、作品を見てもらうことで喜びもかみしめる。
   
切り絵の体験コーナーでは創作活動の一端に触れた

切り絵の体験コーナーでは創作活動の一端に触れた

   
 同集団は講師を置かず、個々に創作活動に取り組んでいるのが特徴。事務局では「描くことが大好きな仲間、先輩方が培ってきた活動を絶やすことなく続けていくことが私たちの役割。次の世代へと引き継いでいきたい」と活動継続へ願いを込める。

『令和4年釜石まつり』を開催します

『令和4年釜石まつり』を開催します

令和4年釜石まつりを10月14日(金)、15日(土)、16日(日)の3日間の日程で3年ぶりに開催します。
14日は尾崎神社宵宮祭、15日は日本製鉄山神社宵宮祭、曳き船まつり(尾崎神社神輿海上渡御)、16日は両神社神輿合同市内渡御などを予定しています。
※本ページは随時、更新します。

日程

令和4年10月14日(金)~16(日)
・10月14日(金)
尾崎神社宵宮祭 [尾崎神社]18時
 
・10月15日(土)
「曳船まつり」尾崎神社神輿海上渡御 [釜石港内]出港10時 入港13時
尾崎神社例大祭 [尾崎神社]15時虎舞
日本製鉄山神社宵宮祭 [山神社]17時30分
 
・10月16日(日)
尾崎神社出御祭 [尾崎神社]8時
日本製鉄山神社例大祭 [山神社]9時
尾崎神社・山神社合同祭 [釜石消防署横]11時20分
尾崎神社・山神社神輿合同市内渡御出発 [釜石消防署横]12時10分
神輿還御式 [釜石魚市場]15時30分
 
【経路】
◎山神社発(10時10分)※車移動→北日本製鉄所→消防署横着(11時10分)七福神
◎尾崎神社発(8時30分)→市営ビル(浜町)→北日本製鉄所→消防署横着(11時10分)
 
【神輿合同市内渡御】
消防署横(12時10分)→薬師寺御旅所(大渡町)→市役所御旅所(只越町)→魚市場(14時15分)

参加団体

◎尾崎神社神輿を中心に神楽・虎舞など
◎日本製鉄山神社神輿を中心に神楽・鹿踊りなど

縁日広場

縁日広場(露店)を青葉通り(大町)に出店します(15~16日)
令和4年釜石まつり出店要領(PDF/1.4MB)

交通規制・駐車場

※準備中

主催

釜石まつり実行委員会

問い合わせ

釜石まつり実行委員会(釜石観光物産協会 TEL:0193-27-8172)

この記事に関するお問い合わせ
産業振興部 商工観光課 観光物産係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8421 / Fax:0193-22-2762 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2022091600011/
釜石市

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震災11年 トンボの“宝庫”再び 釜石・片岸公園一帯で約20種 愛好家を魅了

トンボの写真を撮影する菊地利明さん=片岸公園

トンボの写真を撮影する菊地利明さん=片岸公園

 
 かつて田畑や沼地が広がり、多くの生き物が見られた釜石市片岸町の防潮堤内側エリア。2011年の東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受け、その生息地が失われたが、環境整備が進んだ近年、さまざまな生き物が戻りつつある。昨年完成した沼地を有する片岸公園では今、多種多様なトンボが飛び交い、愛好家を魅了する。同市出身で、甲子町在住のアマチュアトンボ写真家、菊地利明さん(57)に案内してもらった。
 
 宝石のような目玉(複眼)など、その美しさや格好良さにひかれ、子どものころからトンボを追いかけてきた菊地さん。社会人になると写真撮影も始めた。仕事で一時、釜石を離れたが、その間もトンボの“宝庫”片岸町に継続的に足を運んできた。震災前、一帯では約30種のトンボが見られたという。
 
トンボを目で追い、シャッターチャンスを狙う

トンボを目で追い、シャッターチャンスを狙う

 
 震災の津波は一瞬にして生息環境を奪った。「もう元には戻らないかもしれない―」。堤防が決壊し、干潟のようになった同所を目の当たりにした菊地さんは、絶望的な状況に心を痛めた。その後、復興工事が進められ、震災から10年が経過した昨年、新しい防潮堤と水門の整備が完了。鵜住居川沿いの一角には、市民の憩いの場と減災機能を兼ね備えた「片岸公園」が整備された。
 
防潮堤、水門近くに整備された片岸公園。津波で堤防が決壊し、海水や砂が流れ込んだ状態(右下:11年4月撮影)からここまで復興を遂げた

防潮堤、水門近くに整備された片岸公園。津波で堤防が決壊し、海水や砂が流れ込んだ状態(右下:11年4月撮影)からここまで復興を遂げた

 
 トンボの幼虫(ヤゴ)は小魚やオタマジャクシなどの水生生物をえさとし、成虫はハエやカ、アブなどを食べる。生息のためには水辺と草地がある環境が必要。片岸公園はその両方を満たす生態園的役割も果たす。園内では今年、水辺の多様な植物が大きく成長。トンボの生息環境が整ってきたことで、多くの種類が目撃されている。
 
片岸公園で見られるトンボ(上段/左:シオカラトンボ、右:ショウジョウトンボ、下段/左:ノシメトンボ、右:ミヤマサナエ)

片岸公園で見られるトンボ(上段/左:シオカラトンボ、右:ショウジョウトンボ、下段/左:ノシメトンボ、右:ミヤマサナエ)
 
飛ぶ姿も魅力!飛翔能力が高い「ギンヤンマ」。右下は個体確認のため一時捕獲したオス

飛ぶ姿も魅力!飛翔能力が高い「ギンヤンマ」。右下は個体確認のため一時捕獲したオス

 
 ここでトンボが飛ぶ姿を見られるのは5~11月ごろ。種類によってピーク時期が異なり、今はギンヤンマ、シオカラトンボ、ショウジョウトンボ、アキアカネ―などが見られる。菊地さん一番のお薦めは、複眼と腹部斑紋の青色が美しい「マダラヤンマ」(国の準絶滅危惧種、本県レッドデータブックBランク=絶滅の危機が増大している)。羽の付け根がオレンジ色の「ネキトンボ」は元々、東北以南に分布するが、「ここ数年で岩手県内でも見られるようになった。地球温暖化の影響なのか、北へ生息域を広げてきている」と注目する。
 
菊地さんイチオシ!「マダラヤンマ」。腹部の青色の繊細なまだら模様が目を引く

菊地さんイチオシ!「マダラヤンマ」。腹部の青色の繊細なまだら模様が目を引く

 
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羽の付け根のオレンジ色、腹部の赤が鮮やかな「ネキトンボ」

 
 今シーズン、菊地さんが同公園とその周辺で目撃しているトンボは約20種。大型種の「オオルリボシヤンマ」、震災前にも見たことがなかったという「チョウトンボ」「ミヤマサナエ」も見ることができた。トンボは水辺を求め遠くまで飛ぶこともあり、これまで見られなかった種を“飛来”という形で見ることもあるという。
 
上段/左:タイリクアカネ、右:ナツアカネ、下段/左:交尾するアジアイトトンボ(前がオス)、右:セスジイトトンボ

上段/左:タイリクアカネ、右:ナツアカネ、下段/左:交尾するアジアイトトンボ(前がオス)、右:セスジイトトンボ

 
遊歩道からトンボを探す菊地さん

遊歩道からトンボを探す菊地さん

 
震災から11年が経過し、トンボの生息に必要な環境がそろった

震災から11年が経過し、トンボの生息に必要な環境がそろった

 
 再び、この場所でトンボが見られるようになったことを喜ぶ菊地さん。「公園はできたばかり。さらに環境が安定していけば、他から飛んできたトンボがすみつく可能性もある。いろいろな種類が増えていけば」と期待。遊歩道が整備され、観察しやすい環境となったことも歓迎し、「よく見るときれいなトンボがたくさんいる。散歩がてらゆっくり観察してみては。トンボは益虫で昔から人間の役に立ってきた。“勝ち虫”といわれ、日本人の歴史とも関わりが深いトンボにぜひ親しんでほしい」と話す。
 
※記事中トンボ写真=菊地利明さん提供

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倒壊の恐れ 危険な「特定空き家」解体 所有者不存在、釜石市が初の略式代執行

略式代執行による解体作業が始まった建物

略式代執行による解体作業が始まった建物

  
 釜石市は13日、老朽化で倒壊の恐れがある甲子町大松地内にある空き家について、所有者が不存在のため行政が費用を負担して解体する「略式代執行」による除却(取り壊し)を始めた。2015年に全面施行された空家等対策の推進に関する特別措置法に基づくもの。同執行は市内で初めてとなる。
   
 対象となった空き家は木造平屋の母屋(床面積約76平方メートル)と倉庫(同約27平方メートル)で、1956年以前に建てられたとみられる。登記簿上で所有者となっているのは林業関連の法人だがすでに解散し、77年に清算も結了しているため、適正管理などを求める者が存在しない。貸家として利用された時期もあったとの情報もあるが、20年ほど前から人の出入りは確認されておらず、2016年4月に市民から釜石消防署を通じ「危険な空き家」として情報が寄せられた。
   
外壁や窓などが崩れ落ち、倒壊の危険性が高い対象空き家

外壁や窓などが崩れ落ち、倒壊の危険性が高い対象空き家

   
 市は実態調査で外壁や屋根、柱など建物全体が著しく腐朽しているのに加え、県道に接道していることから、倒壊した場合、通行車両に被害を及ぼす可能性があることを確認。21年8月には甲子地域会議からも撤去を求める要望があり、市は今年5月に放置すれば保安上の危険、景観や生活環境に悪影響を与えるとして、倒壊などの恐れがある「特定空き家」に認定した。同6月下旬~7月末に公告。情報を求めたが連絡はなく、市民の安全安心の確保を優先とし、「所有者不存在」として略式代執行による空き家の除却に踏み切った。
   
解体する空き家の前で略式代執行を宣言する野田市長

解体する空き家の前で略式代執行を宣言する野田市長

   
 この日は午前9時半、野田武則市長が特定空き家の前で代執行を宣言し、市内業者による解体工事が始まった。作業員らは重機で屋根や外壁を取り壊した。解体工事は9月下旬までに終える予定。工事費は121万円で、5分の2の約48万円は国庫補助金、残り72万円余りを市が負担する。
  
作業員はトタンや廃材などに分別しながら作業を進めた

作業員はトタンや廃材などに分別しながら作業を進めた

  
 市によると、市内には現在約980棟の空き家があり、うち約20棟は倒壊の恐れがある。人口減や高齢化に伴い、今後も空き家は増えるとの懸念も。今回の工事執行責任者、市の菊池公男市民生活部長は「危険な空き家をつくらないような対策が重要になる。空き家バンクの運用による利活用促進と合わせ、家屋の適切管理を所有者に周知する取り組みに力を入れたい。将来を考えた管理、きちんと相続手続きを行ってほしい」と呼び掛ける。
 

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広報かまいし2022年9月15日号(No.1792)

広報かまいし2022年9月15日号(No.1792)
 

広報かまいし2022年9月15日号(No.1792)

広報かまいし2022年9月15日号(No.1792)

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【P1】
表紙

【P2-7】
防災特集

【P8-9】
情報漏えいに関する市の対応について
新型コロナワクチンに関する情報

【P10-11】
こどもはぐくみ通信
市民のひろば

【P12-13】
まちの話題

【P14】
助成金・支援金などのお知らせ

【P15-17】
まちのお知らせ

【P18-19】
保健案内板・保健だより

【P20】
イベント案内

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広聴広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
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釜石市

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釜石大槌地区中学校新人大会 バレーボール競技=10日、甲子中体育館

釜石大槌地区中学校新人戦 コロナ下初 全競技で保護者観戦解禁 選手ら雄姿披露

釜石大槌地区中学校新人大会 バレーボール競技=10日、甲子中体育館

釜石大槌地区中学校新人大会 バレーボール競技=10日、甲子中体育館

  

 2022年度釜石大槌地区中学校新人大会(同地区中学校体育連盟主催)は10日、釜石市、大槌町の各会場で8競技が行われた。新型コロナウイルス感染症の影響で6月の中総体と同様、各種制限下での大会運営が続くが、今大会は初めて全競技で保護者観戦を可能とした(人数制限はあり)。選手たちは日ごろの部活動の成果を家族に見てもらえる機会を喜び、力に変えて試合に挑んだ。

  

 少子化による生徒数の減少で、団体競技は年々、単独校での出場が難しくなっているが、3年生が引退し人数がさらに減る同大会はその状況が一層顕著に。今大会、軟式野球は3校で組んだ合同チーム同士の対戦(釜石・釜石東・大槌―大平・唐丹・甲子)となった。サッカー、バレーボール男子は参加1チームのため、地区予選はなし。剣道男子も団体戦はなく、個人戦のみ行われた。

  

 そのような中で明るい話題があったのが柔道競技。近年は釜石、大槌の2校で部活動が継続され、個人戦のみ行われてきたが、今大会で2013年以来9年ぶりとなる団体戦が復活。観戦可能となった保護者が見守る中、両校各5人で勝敗を決する試合が行われた。結果は4対1で釜石が勝利。地区予選を経ての県大会出場を決めた。

  

9年ぶりに団体戦が行われた柔道競技。選手、関係者の喜びもひとしお=釜石中格技場

9年ぶりに団体戦が行われた柔道競技。選手、関係者の喜びもひとしお=釜石中格技場

  

柔道会場は本年度中総体から保護者観戦が可能に

柔道会場は本年度中総体から保護者観戦が可能に

  

 釜石中柔道部の野嶋晏慈(あんじ)主将(2年)は「みんなで戦う団体戦は楽しい。勝てたので満足」と充実の表情。部員数が少ないことで「自分と同じ階級(60キロ級)の練習相手がいなかったりと苦労する部分もある」が、県大会に向けさらなる精進を誓う。「前回は1回戦負けで終わってしまったので、今回は2回戦に進めるよう頑張る」と意気込んだ。

  

剣道女子、白熱の個人戦。剣道競技も釜石、大槌2校のみが参加=釜石中体育館

剣道女子、白熱の個人戦。剣道競技も釜石、大槌2校のみが参加=釜石中体育館

  

 バレーボール女子は5校によるトーナメント戦が行われた。圧倒的強さを見せたのは釜石東。小学生から競技を継続する主力選手を中心に、強烈なサーブで相手チームを翻弄(ほんろう)。攻守でその実力が光った。小林夏穂主将(2年)は「新人戦に向け、サーブカットとサーブを強化してきた。スパイクの速攻もいいチャレンジができている」と自信をのぞかせた。堂々の優勝を果たし、県大会ベスト8を目標に掲げた。

  

バレーボール女子準決勝・釜石東―甲子は2-0で釜石東(青)が勝利

バレーボール女子準決勝・釜石東―甲子は2-0で釜石東(青)が勝利

  

 バドミントンは鵜住居町の市民体育館が会場。6月の中総体同競技は、3月に発生した地震の影響で同館が臨時休館中だったため、市内2中学校の体育館で男女分散開催。修繕工事が終わり今月から利用可能となったことから、会場を戻しての開催となった。参加人数が多いため、2階観客席は生徒と保護者エリアをきっちり分け、学校単位で割り当て。不要な接触を極力避け、競技の合間の換気も徹底した。

  

バドミントン競技は今月1日から利用が再開された市民体育館で実施

バドミントン競技は今月1日から利用が再開された市民体育館で実施

  

卓球男子の最終試合は全参加者が見守る中で開催

卓球男子の最終試合は全参加者が見守る中で開催

  

 釜石大槌地区の代表が出場する県大会は、前期が10月15、16日(バスケットボール、軟式野球、ソフトテニス、サッカー)、後期が11月19、20日(バレーボール、卓球、バドミントン、剣道、柔道は20日のみ)に県内各会場で開催される。

  

 今大会各競技の結果は大会成績一覧表の通り。地区予選がなかった競技の県大会出場チームは、▽サッカー/釜石東、▽バレーボール男子/釜石・吉里吉里合同、▽剣道男子/釜石。

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知って!海の豊かさ 釜石市内2カ所で移動水族館 岩手大学釜石キャンパス・学生主体で地域の魅力発信

移動水族館をPRする岩手大水産システム学コースの学生

移動水族館をPRする岩手大水産システム学コースの学生

  
 釜石市只越町の釜石市役所本庁舎入り口付近にお目見えした2つの小さな水槽。シロメバル、オウゴンムラソイ、リュウゼンハゼ…などが涼しげに泳ぎ、来庁者らに「ほっとする、ひと時」を届けている。地元の海とそこで暮らす生き物に親しんでもらおうと、平田の岩手大学釜石キャンパスで水産分野の研究に取り組んでいる学生有志が企画。餌やりなどで様子を見に来た学生が来庁者に説明することもあり、地域交流の機会にもなっている。本庁舎での展示はあす15日まで。より多くの人に海の魅力を伝えるため、10月には港町のイオンタウン釜石で同様の展示を予定する。
 
大好きな魚の魅力発信に熱を込める佐々木さん

大好きな魚の魅力発信に熱を込める佐々木さん

 
 「ちょこっと、かまいSEA!」と銘打った移動水族館。同大農学部食料生産環境学科水産システム学コースで学ぶ佐々木純人(すみと)さん(4年)を中心に学生5人が、市内の漁港で釣り上げた水生生物9種を紹介する。岩場の周りを好んで生息するメバルやソイなどが入った水槽では、川から採取した石を使って海中の生息環境を再現。岩の隙間や穴に隠れる習性があるハゼのいる水槽には土管の「隠れ家」を設置し、生態を崩さないよう気を配っている。
 
 釣りや魚の飼育が好きな佐々木さん。「色は地味でも、多様な魚種が釣れるのが釜石のいいところ。魚の魅力や海の豊かさを知ってほしい」と、市民向けに発信する方法を考えてきた。水生生物や水草などを観賞用に飼育、栽培する「アクアリウム」が趣味だったこともあり、見て学べる移動水族館を発案。市学生活動支援事業の助成を受け、企画を実現させた。
 
水槽の中を泳ぐ生き物たちの特徴を来庁者に解説した

水槽の中を泳ぐ生き物たちの特徴を来庁者に解説した

 
 9日、佐々木さんらが水槽のそばに立って、来庁する市民らに声掛けした。「ハゼ、かわいい」と水槽をのぞき込む女性に学生たちが捕獲場所などを説明。おいしく食べる方法など互いに教え合ったりして触れ合いも楽しんだ。「なんか、ほっとする」「動きがあるものに親しみを感じる」「用事のついでに目の保養もできた」。訪れた市民からそんな声が聞かれた。
 
来庁者は優雅に泳ぐ魚たちの様子を眺めてリラックス

来庁者は優雅に泳ぐ魚たちの様子を眺めてリラックス

 
 10月3日~17日にはイオンタウン釜石に移動水族館が登場。水槽を3つ並べてバージョンアップさせた催しにする予定だ。16日は海の生き物たちに触れられるタッチプールも設置(午後1時~同4時)。身近にいるが、触る機会は少ないウニやナマコなどを展示する。佐々木さんは「展示を楽しみ、魚に興味関心を持つ人が増えたらうれしい。魚のまち釜石を認識する機会に」と願う。
 

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自分で浴衣を着る楽しみを子どもたちに 文化庁事業で釜石初開催「和装・作法教室」

小中高生を対象に初開講した「和装・作法教室」

小中高生を対象に初開講した「和装・作法教室」

 
 子どもたちを対象とした「和装・作法教室」が4日、釜石市で開講した。同市小佐野町に本部を置く三陸きもの学院(及川ナツ子学院長)が母体の同教室はまゆりの会(会長=及川学院長)が主催。文化庁の伝統文化親子教室事業の採択を受け、本年度初めて取り組む。10月まで全6回の教室で浴衣の着付けや和装時の礼儀作法などを学ぶ。
 
 小中高生を対象に受講者を募集。10人が申し込んだ。初回は会場の市民ホールTETTOで開講式が行われ、小学1~5年の6人と同会の指導者11人が顔をそろえた。及川会長(83)は「日本の伝統文化の着物の中で、一番着やすいのが浴衣。普段着のような感覚で着られる。自分なりにゆっくりと学んで」とあいさつ。受講生、指導者がそれぞれ自己紹介し、さっそく講習に入った。
 
 受講生が持参した浴衣と帯を使い、自分で着る方法を教えた。浴衣の丈は“くるぶし”ぐらい、外出時は若干長めが基本。この日は襟合わせ、ひもの使い方から帯の結び方まで一通りの流れを体験した。低学年は兵児(へこ)帯を結び、高学年は半幅帯で手軽な「文庫結び」に挑戦した。
 
マンツーマンで浴衣の着付けを教えてもらえる教室。手順を習ったら1人でも挑戦

マンツーマンで浴衣の着付けを教えてもらえる教室。手順を習ったら1人でも挑戦

 
ふわふわの“へこ帯”は子どもの浴衣姿を一層かわいらしく演出

ふわふわの“へこ帯”は子どもの浴衣姿を一層かわいらしく演出

 
高学年は「文庫結び」を体験。これを覚えれば「蝶結び」などのアレンジも可能

高学年は「文庫結び」を体験。これを覚えれば「蝶結び」などのアレンジも可能

 
 和装時の立ち居振る舞いも体験。履物の扱い、座敷での歩き方、座り方、立ち方、お辞儀の仕方を教わった。及川会長は「畳1畳を4~5歩で。背筋を伸ばして」などと声掛け。時と場合によって使い分ける3種のお辞儀「真礼・行礼・草礼」も紹介した。
 
 井上千里さん(双葉小1年)は「いつもはおばあちゃんに着せてもらう。今日やってみたら自分でも上手に着られてうれしかった」とにっこり。柏舘夕奈さん(甲子小4年)は「最初は難しかったけど、教わってうまく着られると達成感がある。最後には全部自分でできるようになって、着付けてくれていたおばあちゃんに見せたい」と希望。見守った夕奈さんの母直子さんは「真剣そのもの。教室が親子や祖母と孫との会話のきっかけにもなれば。国際交流の場で、日本の魅力の一つとして着物や浴衣の紹介ができるような人になってほしい」と期待した。
 
「うまくできたかな?」初めて結んだ帯の様子を指導者とチェック

「うまくできたかな?」初めて結んだ帯の様子を指導者とチェック

 
教室を主催した、はまゆりの会の及川ナツ子会長(右)。学院生らと子どもたちの指導にあたる

教室を主催した、はまゆりの会の及川ナツ子会長(右)。学院生らと子どもたちの指導にあたる

 
 教室ではこの後、浴衣の着付けや礼法の実践を繰り返しながら着物の知識なども学ぶ予定。最終の10月30日には発表会を行う。及川会長は「子どもでも思ったよりできていた」と初回の手応えを実感。今後に向け「帯もいろいろな結び方があるので、楽しみながら学んでくれたら。お辞儀の仕方もぜひ覚えてほしい。回数を重ねることで着物に興味を持ってもらいたい」と願った。
 
和装時の歩き方を学ぶ受講生。最後の発表会も楽しみ!

和装時の歩き方を学ぶ受講生。最後の発表会も楽しみ!

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DAZN presents いわてグルージャ盛岡 パブリックビューイング

DAZN presents いわてグルージャ盛岡 パブリックビューイング
 

9月14日(水)18時から釜石PITで「いわてグルージャ盛岡 vs ジェフユナイテッド千葉」のパブリックビューイングを開催します。J2残留をかけた引き続き大事な一戦になります。釜石PITから熱い応援を送りましょう!

対象試合

2022明治安田生命J2リーグ 第36節
いわてグルージャ盛岡 vs ジェフユナイテッド千葉
会場:いわぎんスタジアム(HOME)

日時

2022年9月14日(水) 18:00 キックオフ
開場 17:30

場所

釜石PIT(岩手県釜石市大町1-1-10)

料金

参加費(運営協力費)500円
・会場でお支払いください
・PV参加者へは、ドリンク(500ml)1本サービス
・運営協力費は本PV開催の為の運営費の一部として使用いたします

その他

・入場時は検温および手指消毒をお願いします
・観戦時のお食事はできません
・大声を出しての声援はお控えください

主催

釜石まちづくり株式会社

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

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小佐野小学校 体操着リユースキャンペーン開催のお知らせ

小佐野小学校 体操着リユースキャンペーンのお知らせ

小佐野小学校 体操着リユースキャンペーン開催のお知らせ

 

中田薬局では、サイズが合わなくなったり、卒業や転校で不要になった体操着を次の方にバトンタッチする活動を行っています。
中田薬局 体操着リユース活動

 

今回、中田薬局小佐野店で、小佐野小学校の体操着を持ってきていただいたお子様に、ガチャガチャのコインをプレゼントするキャンペーンを開催します。1等が出たお客様には、小島製菓様の無添加ソフトクッキーのMUSUBitをプレゼントさせていただきます。

 

キャンペーン期間

2022年9月12日(月)~10月8日(土)

場所

中田薬局小佐野店

営業時間

9時~18時(月~金)
9時~12時(土)

お問い合わせ

中田薬局小佐野店 TEL:0193-21-3355

縁とらんす

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戦争体験者・秋元厚子さん(唐丹)鮮烈な記憶語る ユネスコ協会・図書館が講話会

自身の戦争体験を語った唐丹町の秋元厚子さん

自身の戦争体験を語った唐丹町の秋元厚子さん

 
 釜石ユネスコ協会(岩切久仁会長)は釜石市立図書館(川畑広恵館長)と共催し、3日、「戦争講話と朗読の会」を小佐野町の同館で開いた。県協会として取り組む「平和月間」行事の一環。釜石協会顧問で、唐丹町出身・在住の秋元厚子さん(87)が自身の戦争体験を語ったほか、釜石の戦災を伝える紙芝居、体験記の朗読が行われた。戦後77年―。海外ではロシアによるウクライナ侵攻終結が見えない中、戦争体験者の声は来場者らに重く響いた。
 
 秋元さんは小学5年時に太平洋戦争を経験。唐丹村立国民小学校で「日本は神の国」と指導を受け、村を挙げて出征兵士を見送った。国のために米や鉄製品も供出。敵機が頻繁に飛来するようになると、自宅庭に穴を掘って作った防空壕(ごう)へ避難。低空飛行する戦闘機の影が壕入り口の隙間から見え、恐怖におののいたという。
 
 終戦間際の1945年7月14日、同市は米海軍の艦砲射撃を受けた。釜石沖からの攻撃に防空壕は危険と判断した父の指示で、近くの山に逃げた。母は当時2歳の妹を抱いていた。「声を出すと敵機に見つかる、赤ん坊は泣かせるなと言われ、とにかくみんな無言でじっとしているしかなかった」と秋元さん。釜石には高射砲隊もいたが、「敵に(砲弾が)当たった様子はなく、失望した」という。
 
 日中戦争を経験していた父は家族に避難を促すも、自身は決して家から離れなかった。結核を患い、病床にあった長兄も動こうとしなかった。「父親は元兵士のプライド、兄は『同年代の人たちが戦っているのに自分だけ逃げることはできない』という思いがあったのだろう。兵役に行けないことがどんなにか屈辱だったのではないか」。兄が寝ていた枕元には砲弾が刺さっていたこともあった。
 

 
 戦況が厳しさを増す中、秋元さんら子どもたちは祖母と一緒に、小白浜の自宅から山間部の荒川の借家に避難。敵の攻撃を避け、片道2時間の夜の山道を歩いて移動した。「宝石を散りばめたようにホタルが光っていた」ことが記憶に残る。
 
 8月15日の終戦―。秋元さんら家族は自宅のラジオで玉音放送を聞いた。「子ども心に日本は絶対負けないと思っていたが、負けてしまった。大きな衝撃だった」。その後、日本人は殺されるという噂が聞こえてきて、さらに不安は増した。
 
 「戦争のことだけは頭から消えない」と秋元さん。現役時代は市役所に勤務、52歳から5期20年間市議を務めたが、これまで一般市民の前で自身の戦争体験を語ることはなかった。「(戦争への)関心が薄れてきているのは確か。伝えなければ」と、今回を好機と捉える。
 
艦砲射撃で教え子を亡くした石橋巌さんが制作した紙芝居の朗読。34人が聞き入った

艦砲射撃で教え子を亡くした石橋巌さんが制作した紙芝居の朗読。34人が聞き入った

 
元釜石高等女学校生徒が寄稿した戦争体験を朗読

元釜石高等女学校生徒が寄稿した戦争体験を朗読

 
 講話の後、読書サポーター颯・2000のメンバー2人と同図書館長による朗読も行われた。釜石が受けた艦砲射撃の悲惨さを伝える紙芝居「私の昭和20年7月14日」=石橋巌/作、遠野市に集団疎開した釜石高等女学校生徒の証言書簡集「八月のあの日 乙女たちの仙人越え」=箱石邦夫/編から6編を語り聞かせた。この日は、編者で、釜石南高勤務時に生徒たちと当時の女学生から体験記を集めた元教諭の箱石さん(81、盛岡市在住)も駆け付け、講話と朗読に聞き入った。
 
書簡集編者の箱石邦夫さん(前列右から2人目)

書簡集編者の箱石邦夫さん(前列右から2人目)

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障害者の社会参加促す 釜石・ふれあい福祉まつり ボランティア、市民と交流

福祉団体の手作り製品を求める市民らでにぎわった

福祉団体の手作り製品を求める市民らでにぎわった

 
 釜石市内外の社会福祉団体が一堂に会し、障害者、ボランティア、市民が交流する「ふれあい福祉まつり」(同実行委員会主催)が3日、大町の釜石市民ホールTETTOなどで開かれた。障害への理解を深めてもらおうと、福祉作業所などによる物販やアート作品の展示といった多彩な企画を用意。家族連れらが訪れ、思い思いにブースをまわって楽しんだ。
 
 障害の有無にかかわらず一緒にまちづくりに参画することなどを目的に開催し、今回で29回目。釜石や大槌の作業所や福祉団体が出店し、手作りの菓子や手芸品などを販売した。甲子町の80代女性は「みんなの頑張りが伝わってくる。一つでも多く買いたい」と品を手に取った。
 
わらび学園の販売ブースで接客を担当する利用者(右側)ら

わらび学園の販売ブースで接客を担当する利用者(右側)ら

 
 大槌町の障害福祉サービス事業所「わらび学園」はパンなどを並べ、大盛況。接客を楽しむ施設利用者を見守る支援員の阿部功悦さん(47)は「コロナ禍の制限で外部との接触は減っている。外に出て人と触れ合うのは久しぶり。接することで、施設で行う作業の意欲につながれば」と期待した。
 
個性、独創性あふれる作品が並んだ展示コーナー

個性、独創性あふれる作品が並んだ展示コーナー

 
 作品展示では、釜石祥雲支援学校の生徒らが授業の中で制作した絵画や陶芸などを紹介。文字や数字をつなげる奔放自在な造形表現が魅力の小林覚さん、カラフルでポップな作風が目を引く藤原美幸さん、さまざまな苦労を抱えて生きる人の姿を描く古川祐市さんら地元アーティストの作品も並んだ。
 
フラダンスなどステージイベントを楽しむ来場者

フラダンスなどステージイベントを楽しむ来場者

 
安価な品が並んだバザーは大勢の人でにぎわった

安価な品が並んだバザーは大勢の人でにぎわった

 
 ステージイベントではフラダンス、ギターや大正琴の演奏などがあり、会場を盛り上げた。隣接する釜石PITでは釜石商工会議所女性会による福祉バザーも。日用品や雑貨などが並び、掘り出し物を格安で手に入れようと多くの人でにぎわった。
 
 同実行委員長を務める市社会福祉協議会の丸木久忠会長は「団体や施設のさまざまな活動を紹介できる機会。多様性を理解する人の裾野が広がり、楽しい時間を共有してもらえるとうれしい。街なかを行き交う人が立ち寄りやすい、半屋外式の会場でより触れ合いが進むようになった」と喜んだ。