知って!海の豊かさ 釜石市内2カ所で移動水族館 岩手大学釜石キャンパス・学生主体で地域の魅力発信


2022/09/14
釜石新聞NewS #地域

移動水族館をPRする岩手大水産システム学コースの学生

移動水族館をPRする岩手大水産システム学コースの学生

  
 釜石市只越町の釜石市役所本庁舎入り口付近にお目見えした2つの小さな水槽。シロメバル、オウゴンムラソイ、リュウゼンハゼ…などが涼しげに泳ぎ、来庁者らに「ほっとする、ひと時」を届けている。地元の海とそこで暮らす生き物に親しんでもらおうと、平田の岩手大学釜石キャンパスで水産分野の研究に取り組んでいる学生有志が企画。餌やりなどで様子を見に来た学生が来庁者に説明することもあり、地域交流の機会にもなっている。本庁舎での展示はあす15日まで。より多くの人に海の魅力を伝えるため、10月には港町のイオンタウン釜石で同様の展示を予定する。
 
大好きな魚の魅力発信に熱を込める佐々木さん

大好きな魚の魅力発信に熱を込める佐々木さん

 
 「ちょこっと、かまいSEA!」と銘打った移動水族館。同大農学部食料生産環境学科水産システム学コースで学ぶ佐々木純人(すみと)さん(4年)を中心に学生5人が、市内の漁港で釣り上げた水生生物9種を紹介する。岩場の周りを好んで生息するメバルやソイなどが入った水槽では、川から採取した石を使って海中の生息環境を再現。岩の隙間や穴に隠れる習性があるハゼのいる水槽には土管の「隠れ家」を設置し、生態を崩さないよう気を配っている。
 
 釣りや魚の飼育が好きな佐々木さん。「色は地味でも、多様な魚種が釣れるのが釜石のいいところ。魚の魅力や海の豊かさを知ってほしい」と、市民向けに発信する方法を考えてきた。水生生物や水草などを観賞用に飼育、栽培する「アクアリウム」が趣味だったこともあり、見て学べる移動水族館を発案。市学生活動支援事業の助成を受け、企画を実現させた。
 
水槽の中を泳ぐ生き物たちの特徴を来庁者に解説した

水槽の中を泳ぐ生き物たちの特徴を来庁者に解説した

 
 9日、佐々木さんらが水槽のそばに立って、来庁する市民らに声掛けした。「ハゼ、かわいい」と水槽をのぞき込む女性に学生たちが捕獲場所などを説明。おいしく食べる方法など互いに教え合ったりして触れ合いも楽しんだ。「なんか、ほっとする」「動きがあるものに親しみを感じる」「用事のついでに目の保養もできた」。訪れた市民からそんな声が聞かれた。
 
来庁者は優雅に泳ぐ魚たちの様子を眺めてリラックス

来庁者は優雅に泳ぐ魚たちの様子を眺めてリラックス

 
 10月3日~17日にはイオンタウン釜石に移動水族館が登場。水槽を3つ並べてバージョンアップさせた催しにする予定だ。16日は海の生き物たちに触れられるタッチプールも設置(午後1時~同4時)。身近にいるが、触る機会は少ないウニやナマコなどを展示する。佐々木さんは「展示を楽しみ、魚に興味関心を持つ人が増えたらうれしい。魚のまち釜石を認識する機会に」と願う。
 

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