釜石大槌地区に就職した若者を激励する「就職おめでとう大会」

「学び、能力を古里に還元」釜石・大槌地区新規就職者 歓迎大会で決意新たに

釜石大槌地区に就職した若者を激励する「就職おめでとう大会」

釜石大槌地区に就職した若者を激励する「就職おめでとう大会」

 
 この春、釜石市と大槌町の企業などに就職した新規学卒者、U・Iターン者を歓迎する「就職おめでとう大会」(釜石商工会議所、大槌商工会、釜石公共職業安定所、釜石地域雇用開発協会主催)が27日、釜石市大町の市民ホールTETTOで行われた。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催。33人が参加し、古里に貢献する決意を新たにした。
 
 主催者を代表して釜石商議所の菊地次雄会頭があいさつ。「当地域はコロナの流行で日常生活、経済活動が多くの制約を受け、東日本大震災の影響も少なからず残っている。困難に直面しても真正面から挑戦し、真剣に考え、勇気を持って行動を。個々の会社で活躍し、地域の発展に貢献してほしい」と期待を込めた。
 
釜石地区を代表し記念品を受け取る足立さん(右から2人目)

釜石地区を代表し記念品を受け取る足立さん(右から2人目)

 
 参加者には記念品として図書カードが贈られた。津田商店に就職した足立貴子さん(22)が釜石地区を代表し、野田武則市長から記念品を受け取った。釜石高から東北芸術工科大(山形県)に進み、「コト」のデザインやイベント企画、商品開発について学んだ。食品に関わる仕事を希望し、「漁業が盛んな地域で、水産加工に携わることができるのは意義深い。仕事面だけでなく、人として成長したい。夢中になれる何かも見つけられたら」と思い描く。
 
 釜石大槌地区行政事務組合消防本部の前川柊哉さん(24)は「都会で培った能力を還元したい」とUターン。釜石消防署に配属、地域住民の生命や暮らしを守るため第一線で活動している。大槌町吉里吉里出身で、震災時の救援活動やドラマで見た消防士の姿に憧れ、釜石高卒業後に千葉市消防局に入庁。やりがいを感じながら職務に当たってきた。帰郷を決めたのは「一人っ子だから」。‶サラッと″とした口調だったが、「小さい力だが、地元に帰ることで地域が元気に、活性化されたらいい」と続く言葉に、古里への愛着を感じさせた。
 
 式後にはパソナ東北創生(甲子町)の戸塚絵梨子代表取締役による講話があり、社会人としての心構えや楽しく仕事ができる思考法などを助言した。

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漁船で釜石湾クルーズ 大型連休、特別運航 青出浜・尾崎神社奥宮めぐり

漁船クルーズの特別企画をアピールする「かまいしDMC」のスタッフ

漁船クルーズの特別企画をアピールする「かまいしDMC」のスタッフ

 
 釜石湾で地元の漁船を活用したクルーズ事業を行っている釜石市の観光まちづくり会社「かまいしDMC」が大型連休中、特別企画に取り組む。通常は船上から眺めている「青出浜」に上陸し、尾崎神社奥宮を参拝する特別コースで運航。豊かな自然や古くからの信仰が息づく尾崎半島(平田)を巡り、より深く釜石の魅力に触れることができる。
 
 漁船クルーズは魚河岸の魚河岸テラス前を発着点に、湾内を1周。海域をよく知る漁師の案内で、釜石大観音やカモメが産卵する島、波でえぐられた岩が立ち並ぶエリア、湾口防波堤などを1時間半程度かけて巡る。
 
昨年運航された釜石湾漁船クルーズの様子。特別企画では青出浜に上陸する

昨年運航された釜石湾漁船クルーズの様子。特別企画では青出浜に上陸する

 
 今回の特別企画「漁船クルーズで釜石の聖地へ」では、半島中間部にある青出浜に上陸。海岸から続く坂道を登った高台にある尾崎神社の奥宮を参拝し、滞在時間は10分程度を見込む。22日には運航を担う漁師の協力を得て、同社スタッフ数人が浜の清掃活動を実施。「東日本大震災前は観光船が着岸し、夏には海水浴客も訪れるなど隠れ家的なレジャースポットとして人気のあった青出浜。自然豊かな美しい海を静かに感じてほしい」と思いを込めている。
 
大型連休を前に青出浜で清掃活動に取り組む同社スタッフら(かまいしDMC提供)

大型連休を前に青出浜で清掃活動に取り組む同社スタッフら(かまいしDMC提供)

 
地元の漁船を活用した釜石湾内クルーズで雄大な自然を楽しむ(かまいしDMC提供)

地元の漁船を活用した釜石湾内クルーズで雄大な自然を楽しむ(かまいしDMC提供)

 
 特別コースでの運航は、あす30日から5月5日まで。午後2時に出発する。乗船は小学生以上で料金3800円。魚河岸テラス1階のジェラート部や産直コーナー、2階の飲食店で使用できる500円割引券が付く(利用期間は5月31日まで)。事前予約が必要で、2日前までに同テラスに電話(0193・27・5566)で申し込む。
  
 北海道・知床半島沖の観光船事故を受け、同社担当者は「高波の少ない釜石湾内のルートで運行している。雨天や強風時には船頭(漁師)の判断のもと、無理な運航はせず、安全面には十分注意を払う」としている。

周辺のヤマザクラも満開。写真左の八重桜並木はつぼみ状態=27日

山里も春らんまん! 世界遺産「橋野鉄鉱山」石割桜、周辺の山桜と“満開”競演

世界遺産「橋野鉄鉱山」高炉場跡内に自生する“石割桜”=27日午前撮影

世界遺産「橋野鉄鉱山」高炉場跡内に自生する“石割桜”=27日午前撮影

 
 釜石市の北西部、山あいの橋野町青ノ木地区は今がまさに桜の季節。世界遺産「橋野鉄鉱山」の高炉場跡にひっそりとたたずむ“石割桜”は今年も枝いっぱいに花を咲かせ、圧巻の光景を広げる。遺跡に向かう道路沿いや周辺の山々に点在する桜も満開を迎え、山里ならではの絶景を生み出している。
 
 三番高炉の東側、山神社の拝殿跡付近に自生する石割桜は、長さ約5・5メートル、高さ約1・5メートルの三角状の花崗(かこう)岩に根を張る3本のヤマザクラ。樹高は約15メートル、樹齢約90年と推定される。開花時期は例年5月初旬だが、昨年に続き今年も開花が早まり、24日ごろから咲き始めた。20度前後の高めの気温が続いたことも影響してか一気に満開となった。
 
青空に映える石割桜=三浦勉さん25日午後撮影

青空に映える石割桜=三浦勉さん25日午後撮影

 
 岩の間から生えた明らかな理由は分かっていないが、地元出身の釜石観光ガイド会員、三浦勉さん(70)は「高炉の石組みに使おうと割った岩の割れ目に種が入り込み、成長したのではないか」と推測。近くでは、ノミを入れた跡が残る花崗岩も見つかっている。

 
 花崗岩の間を伸びる根。近くで見ると根元部分の大きさを実感

花崗岩の間を伸びる根。近くで見ると根元部分の大きさを実感

 
ボリューム満点のピンク色の花が美しい枝上部

ボリューム満点のピンク色の花が美しい枝上部

 
根元部分のコケの上には風で散った花も。花弁の形状がよく分かる

根元部分のコケの上には風で散った花も。花弁の形状がよく分かる

 
 桜の根は岩を抱え込むように伸び、生命力の強さを感じさせる。岩の表面は厚めのコケが覆う。「コケが水や養分を蓄え、根に供給しているのではないか。山の自然環境が桜にいい影響を及ぼし、ここまで大きく育ってきたのだろう」と三浦さん。橋野の石割桜は市民でも知らない人が多く、「ぜひ見てほしい」と話す。
 
周辺のヤマザクラも満開。写真左の八重桜並木はつぼみ状態=27日

周辺のヤマザクラも満開。写真左の八重桜並木はつぼみ状態=27日

 
 石割桜とともに目を引くのが、周辺のヤマザクラ。遺跡までの道路沿い、芽吹きが進む山の緑に彩りを添え、美しい景観をつくる。同所ではこの後、5月中旬にかけて八重桜が開花する。橋野町振興協議会などが毎年開催してきた「八重桜まつり」は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、例年規模のイベントは行わないが、14、15の両日、出前産直の出店を予定する。

オープン7周年を迎えた「道の駅釜石仙人峠」

「道の駅釜石仙人峠」開設7周年 釜石の情報発信拠点 来店者に感謝のおもてなし

オープン7周年を迎えた「道の駅釜石仙人峠」

オープン7周年を迎えた「道の駅釜石仙人峠」

 
 釜石市甲子町の「道の駅釜石仙人峠」は2015年4月21日のオープンから7周年を迎えた。24日、これまでの利用に感謝し、さらに集客を高めようと7周年創業祭が開かれ、くじ引きや郷土芸能の披露などで訪れた人たちをもてなした。
 
 食堂では釜石ラーメンやご当地ソフトクリームの値引き、土産物コーナーでは500円以上の購入で1回くじ引きができるサービスを実施。釜石の特産品や紅白餅が当たるくじ引きは最高5千円の商品もあり、買い物客らを楽しませた。希望者へ「開駅7周年記念切符」のプレゼントもあった。
 
大人気のソフトクリームは100円引きで販売

大人気のソフトクリームは100円引きで販売

 
釜石の特産品などを買い求める人たちが訪れた

釜石の特産品などを買い求める人たちが訪れた

 
くじ引きで当たった商品を贈呈。うれしいプレゼントに笑顔を広げる来店客(左)

くじ引きで当たった商品を贈呈。うれしいプレゼントに笑顔を広げる来店客(左) 

 
 施設入り口では、釜石東部漁協の協力でホタテの浜焼き販売、今年1月に釜石市と包括連携協定を結んだ明治安田生命保険による血管年齢などの健康チェックコーナー、キッチンカーの出店があり、創業祭を盛り上げた。午前には尾崎町虎舞(尾崎青友会)の演舞、同市鵜住居町出身の民謡歌手・佐野よりこさん(釜石観光物産親善大使)の歌の披露もあり、祝いムードを高めた。
 
ホタテの浜焼きコーナーで焼き上がりを待つ客ら

ホタテの浜焼きコーナーで焼き上がりを待つ客ら

 
尾崎町虎舞が威勢よく舞を披露。釜石の祝い事には欠かせない伝統芸能

尾崎町虎舞が威勢よく舞を披露。釜石の祝い事には欠かせない伝統芸能

 
釜石観光物産親善大使を務める佐野よりこさん。郷土の民謡3曲を歌った

釜石観光物産親善大使を務める佐野よりこさん。郷土の民謡3曲を歌った

 
 甲子町の萬如子(ゆきこ)さん(35)は一家5人で来店。同店のソフトクリームが大好きという長男大澄(はると)君(7)らにせがまれ、さっそく“アイスタイム”。「日頃からお土産や地場の野菜を買いに来る。この施設ができてから車の流れが増え、甲子にもにぎわいが生まれている」と笑顔を見せた。
 
 宮古市の土屋俊正さん(69)は夫婦で来店。くじ引きで中村家の人気商品「三陸海宝漬」を見事ゲットし、思わぬ幸運に大喜び。「仕事やドライブでここを通る時は、よく利用する。今日は久しぶりのイベントで楽しめた。道の駅はなくてはならない施設」と実感を込めた。
 
7周年創業祭のイベントを楽しむ来訪者

7周年創業祭のイベントを楽しむ来訪者

 
 同施設は釜石市内初の道の駅として、国道283号と釜石自動車道釜石仙人峠インターチェンジとの交差点そばに市が整備。指定管理者の釜石振興開発(新里進社長)が運営する。物販と飲食の販売棟、トイレ棟があり、約40台収容の駐車場を備える。同市の特産品が一堂にそろい、秋には市内外から引き合いの高い「甲子柿」の販売に行列ができるなど、地元の味の発信拠点となっている。
 
 オープンした15年は「橋野鉄鉱山」の世界遺産登録、ラグビーワールドカップ(W杯)開催地決定も重なり、同市への来訪者が急増。西の玄関口に位置する同施設は、食や観光の情報発信基地として大きな役割を果たしてきた。ここ2、3年は新型コロナウイルスの影響で客足は低迷するが、利用客のニーズに対応しながら回復を模索する。
 
7周年のあいさつをする菊池利教駅長(手前)

7周年のあいさつをする菊池利教駅長(手前)

 
 7周年のセレモニーで野田武則市長は市内外からの利用に感謝の気持ちを表し、「さらに多くの利用客に喜んでいただけるよう、次のステップに向かう足掛かりにしたい」と節目の機を捉えた。同駅の菊池利教駅長(69)は「高速道路網の完成で、ここも通過点になるのではとの懸念もあったが、道路上の案内標識を見てインターを降り、立ち寄ってくれる人もいる。県内外に釜石を発信するのは私どもの役目。釜石の味と心でしっかりおもてなしをしたい」と愛される店づくりへ決意を示した。

4月22日「アースデー」 釜石の2ライオンズクラブ 地域環境美化へ清掃活動

4月22日「アースデー」 釜石の2ライオンズクラブ 地域環境美化へ清掃活動

 4月22日は「アースデー(地球の日)」。地球環境を考え行動を起こす日として、世界中で環境を守るためのさまざまな取り組みが行われている。国際的奉仕団体ライオンズクラブ(LC)の県内50クラブはこの日、「河川敷クリーン大作戦」と称して、各地で一斉清掃活動を行った。釜石市の2クラブもそれぞれ活動し、地域の環境美化に汗を流した。

釜石ライオンズクラブ 市街地の玄関口大渡橋たもとの広場で除草作業

 
釜石ライオンズクラブ アースデー清掃奉仕活動

釜石ライオンズクラブ アースデー清掃奉仕活動

 
 釜石ライオンズクラブ(蓙谷兼明会長、会員40人)は昨年に続き、大渡橋の鈴子町側橋詰広場で清掃奉仕活動を行った。会員8人が参加。1時間半にわたり、三陸鉄道線路沿いの斜面や広場内の雑草を刈り取った。
 
 1965年に結成した同クラブは、市内各地で植樹活動も展開してきた。大渡橋に併設されていた「橋上市場」撤去後、現在の橋が完成した2005年には、クラブの40周年記念事業として、同広場内に数種類の樹木を植樹。成長した木々は、甲子川を眺める憩いの空間に彩りを添えている。
 
大渡橋橋詰広場(鈴子町側)で草取りを行う会員

大渡橋橋詰広場(鈴子町側)で草取りを行う会員

 
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 幹事の細田勝夫さん(74)は「地球を守るには地域の環境から。ここは釜石駅を降りてすぐの市街地への玄関口。少しでもきれいにし、訪れる人を印象良く迎えたい」と話した。
 

釜石リアスライオンズクラブ 大渡橋~五の橋間の河川敷でごみ拾い

 
釜石リアスライオンズクラブ アースデー清掃

釜石リアスライオンズクラブ アースデー清掃

 
 釜石リアスライオンズクラブ(山﨑智千会長、会員37人)の清掃は、大渡橋~五の橋間の河川敷で行われた。会員15人が参加。千鳥町の駐車スペースから二手に分かれ、両橋までの区間を往復。遊歩道や草地に落ちているごみを拾い集めた。
 
 1時間の活動で会員が手にしたごみ袋はいっぱいに。空き缶、瓶、ビニール類のほか、さまざまなごみが回収された。中には餅つき機、電動ドリルなど、明らかに持ってきて捨てたと思われるごみも。クラブでは昨年も同じ場所で清掃活動を実施しているが、駐車スペースでは、車の灰皿からそのまま捨てたような吸い殻の山や、車用品のごみなども見つかっている。千鳥町沿いの護岸の石垣では、川の増水時にひっかかったとみられる紙やビニールごみも目立った。
 
河川敷駐車スペース周辺からは酒瓶やビール缶、車用品のスプレー缶なども見つかった

河川敷駐車スペース周辺からは酒瓶やビール缶、車用品のスプレー缶なども見つかった

 
大量のごみで重くなった袋を提げて戻る会員ら

大量のごみで重くなった袋を提げて戻る会員ら

 
 山﨑会長(59)は「人が歩く所にはそんなにないが、草地など端の方にたまっている印象。故意に捨てたとみられるごみも多い。マナーを守ってほしい」と環境に配慮した行動を願った。
 
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 清掃奉仕のほか、文化、スポーツなど各分野で地域貢献活動を行う釜石リアスLCは、5月15日に奥州市で開かれるライオンズクラブ国際協会332―B地区(岩手県)第68回年次大会で、「栄光のアワード」として2つの賞を受けることが決まった。
 
 「青少年健全育成優秀賞 金賞」は、1992年から継続開催する同クラブ杯釜石地域中学校バスケットボール大会(昨年度まで31回開催)の功績で受賞。「東日本大震災復興支援優秀賞 銀賞」は、震災後、千葉市在住のバイオリニスト加藤玲名さんが継続する釜石市への支援活動を同クラブがバックアップしてきたことでの受賞となる。同クラブの両受賞は初めて。

4月30日(土)19:00~20:00 橋野鉄鉱山から観る春の星空観察会

橋野鉄鉱山から観る春の星空観察会

4月30日(土)19:00~20:00 橋野鉄鉱山から観る春の星空観察会
 
世界遺産✖️星空観察世界遺産での星空観察会は橋野鉄鉱山ならでは!タイムスリップした気分で星空を眺めてみませんか?
 
夜桜✖️星空観察タイミングが合えば、橋野鉄鉱山に植樹された、宇宙を旅した「宇宙桜」を夜桜として鑑賞できます!
 
新月✖️星空観察4/30は月の明かりが少なく、星がより綺麗に見えます!双眼鏡や望遠鏡を使って春の星空を観てみよう!

日時

4月30日(土)19:00~20:00
※受付時間:18:45~18:50
 高炉跡付近の駐車場集合、受付

参加費

100円(資料代として)

持ち物

防寒着、懐中電灯、汚れてもいい靴、鈴(熊鈴)

定員30名(事前予約制)

予約締切:4月29日(金)正午まで
※予約制となっておりますが、当日参加大歓迎!

内容

スタッフによる解説、天体観測、記念撮影
※雨天、荒天、曇りの場合は中止となります。

主催/予約・お問合わせ

かまいしDMC天文部
予約・問い合わせは下記連絡先まで!
0193-27-5666
tomosu@dmo-kamaishi.com

 

株式会社かまいしDMC

株式会社かまいしDMC

釜石の地域DMOとして、地域外からの観光客や繋がり人口の増加と、地域商社として釜石の特産品を域外で販売していくのがミッションです。

問い合わせ:TEL 0193-27-5260 / 〒026-0012 岩手県釜石市魚河岸3-3 / Mail contact@dmo-kamaishi.com / Web

子育て応援企業に認定されたエヌエスオカムラの佐藤副社長(右から2人目)ら

釜石市内で6番目 子育て応援企業に認定 エヌエスオカムラ 仕事との両立支援

子育て応援企業に認定されたエヌエスオカムラの佐藤副社長(右から2人目)ら

子育て応援企業に認定されたエヌエスオカムラの佐藤副社長(右から2人目)ら

 
 釜石市は21日、鋼製家具製造事業を手掛ける鈴子町のエヌエスオカムラ(鎌倉康雄社長)を、子育てと仕事の両立支援など男女が働きやすい職場環境づくりに取り組む「子育て応援企業」に認定した。市内での認定は6番目。
 
 この認定制度は市の少子化対策の一環として2009年に設けられた。従業員の育児休業や介護休業に対し法の規定を上回る措置や職場復帰支援を行うなどの取り組みを進めている企業側の申請を受け、一定基準を満たした企業を市が認定。認定企業は市の広報紙やホームページで紹介され、子育て応援企業であることをPRできる。
 
 同社では、介護休暇を通算1年(法定は93日)取得できるほか、育児・介護のための所定外労働の制限については就学前(法定では3歳未満)の子を持つ職員が利用できるよう期間を延長。育児や介護休業期間中の社員への職場復帰支援や年次有給休暇の取得促進など独自の取り組みも行っている。
 
野田市長らとの懇談で、より良い職場づくりへの思いを語る佐藤副社長(左)

野田市長らとの懇談で、より良い職場づくりへの思いを語る佐藤副社長(左)

 
 認定書交付式は市役所で行われ、同社の佐藤裕副社長、藤原由香里総務課長が出席。野田武則市長から認定書を受けた佐藤副社長は「少子高齢化で採用環境は悪い。能力ある女性は多く、潜在的能力を生かせる企業、働く満足感を得られる職場環境づくりは会社、従業員双方にメリットがある」と強調した。現在の従業員数は約140人で、うち女性はパートを含め16人。従業員に対し3年ごとに満足度調査を行っているといい、「(満足度は)まだ低い。やれることを示し、納得感のある形で取り組みを進めていく」と力を込めた。
 
 野田市長は「各企業が取り組むことで、子育てしやすいまちづくりが進む。女性が安心し仕事に専念できる企業づくりを続けてほしい。他の企業に子育てを支える取り組みを参考にしてもらい、制度に目を向けるきっかけになれば」と期待した。

植樹した野田市長、支援関係者を囲んで記念撮影

釜石・根浜海岸「ハマナスの里」再生へ 5年後の開花目指し市民らが種まき&植樹

根浜ハマナスプロジェクト種まき&植樹イベント

根浜ハマナスプロジェクト種まき&植樹イベント

 
 東日本大震災の津波で失われた海浜植物「ハマナス」の群落復活に向け、釜石市鵜住居町根浜地区で、種から苗木を育てる取り組みが始まった。根浜ハマナスプロジェクト実行委(岩崎昭子代表)が行う2年目の活動。16日は一般市民や支援者ら約80人が参加して種まきと苗木の植樹が行われ、ふるさとの原風景復元へ思いを共有した。
 
 震災前、市内最大の海水浴場だった「根浜海岸」には、紫がかった濃いピンク色の花が美しいハマナスが咲き誇り、地元住民自慢の景観を広げていた。震災の津波で約1・3キロにわたる砂浜の半分以上が流失。砂地に自生していたハマナスもその姿を消した。
 
津波で流された海浜植物について説明する岩手県立大の島田直明准教授

津波で流された海浜植物について説明する岩手県立大の島田直明准教授

 
 根浜を再び“ハマナスの里”にと、市民有志によるプロジェクトが昨春始動。津波に襲われながらも辛うじて生き残った松林のハマナスから種を採取し、苗木に育てて海辺に戻す取り組みを始めた。被災した青葉ビルの修復や薬師公園の環境整備で同市復興に貢献してきたフランスの自然派化粧品メーカー「ロクシタン」、災害支援を専門とする公益社団法人シビックフォース(東京都)が同活動を支える。
 
 種まきには親子連れらが参加。木製パレットから再生したプランター約40個に昨秋採取した種を植え付けた。プロジェクトに協力する岩手県立大総合政策学部の島田直明准教授(植生学、景観生態学)によると、ハマナスはミニトマトのような実を付け、1つの実から約50粒の種が取れるという。発芽には、まく前の種に一定期間寒さを経験させる必要があり、この日の種も採取後、冷蔵庫で保管していたもの。参加者は芽が出るよう願いながら1千粒以上の種をまいた。
 
ハマナスの種まき。薄茶色の種を間隔を空けて数粒ずつ植えた

ハマナスの種まき。薄茶色の種を間隔を空けて数粒ずつ植えた

 
プランターに自分の名前などを書いた札を差した

プランターに自分の名前などを書いた札を差した

 
 プロジェクト初の苗木の植樹も行われた。昨春種をまき、背丈40センチほどに成長した苗木5株を野田武則釜石市長、支援組織の代表ら5人が防潮堤内側の砂地に植えた。順調に育てば、4~5年で花を咲かせるという。
 
ハマナスの苗の植樹。子どもたちの代表も作業に協力

ハマナスの苗の植樹。子どもたちの代表も作業に協力

 
「根浜で元気に育ってね」。植樹した苗に水を与える子ども

「根浜で元気に育ってね」。植樹した苗に水を与える子ども

 
植樹した野田市長、支援関係者を囲んで記念撮影

植樹した野田市長、支援関係者を囲んで記念撮影

 
 八雲町の川端虹河君(双葉小4年)は、初めて知ったハマナスに興味を持ち、「立派な花を咲かせてほしい。自分で種まきしたのが大きくなるのを見にきたい」と望んだ。「植物や虫を見るのが好き」という虹河君。母智栄さん(46)は「こういう催しにはできるだけ参加している。好きなことを存分に楽しんでくれたら」と温かく見守る。
 
 根浜の海浜植物を取り戻す活動は、一足先に始まったハマボウフウ(セリ科、多年草)の再生で成果をあげている。生き延びた株から種を取って育て、徐々に増やしていったハマボウフウは今では1千本以上にもなるという。同活動を先導した根浜地区住民、佐々木虎男さん(83)=根浜ハマボウフウ研究会会長=はハマナスの再生も喜び、「根浜は風光明媚(めいび)な所。景観はやっぱり大切。みんなで協力し、最高の憩いの場所にしていければ」と願う。
 
 プロジェクトでは今後、苗木用の枝せん定や種の採取、収穫した実の活用などを予定し、一般市民らとともに活動を進めていくことにしている。

「鵜住居青年会館」の落成を喜ぶ会員ら=16日

震災11年「鵜住居青年会館」待望の再建 会員ら地域の宝「虎舞」継承へ決意新た

「鵜住居青年会館」の落成を喜ぶ会員ら=16日

「鵜住居青年会館」の落成を喜ぶ会員ら=16日

 
 釜石市鵜住居町の虎舞保存団体「鵜住居青年会」(小原正人会長、会員50人)はこの春、東日本大震災の津波で流失した活動拠点「鵜住居青年会館」の再建を果たした。被災から11年を経て、やっと得られた本設拠点。会員らは寅(とら)年の本年に踏み出す新たな一歩にさらなる活動意欲を高め、江戸時代から受け継がれる地域の宝を守り伝えていくことへ思いを強くする。
 
 震災前の同会館は、被災して移転新設された現在の鵜住居小、釜石東中の駐車場付近にあった。建物の老朽化で2003年に新築したばかりだった会館は、11年の震災津波で跡形もなく流失。館内に保管していた虎舞の道具類も全て流された。希望の光となったのは、大量のがれきの中から見つかった道具類(小太鼓4、大太鼓3、虎頭1)。中には会所有で最古の1878(明治11)年作の大太鼓も。これらは全て修復され、大切に受け継がれる。
 
 震災後、小中学校の仮設校舎体育館、復興支援で設置されたプレハブ施設、生活応援センターなどを借りて稽古を継続し、市内外で舞を披露してきた同青年会。完全復活へ最後の懸案となっていたのが、同会館の再建だった。
 
再建された鵜住居青年会館の外観。左側にシャッター開閉の山車収納庫を備える

再建された鵜住居青年会館の外観。左側にシャッター開閉の山車収納庫を備える

  
 新たな会館は、同町2丁目、鵜住神社参道近くの市有地約80平方メートルを借用して建設。木造平屋建ての建物は、延べ床面積53・82平方メートル。神棚を祭ったフローリングの居室、山車収納庫、流し、トイレを備える。費用は同会の自己資金で賄い、大槌町の建設業者が施工。昨年12月に着工、本年3月に落成した。
 
「鵜住居虎舞」の踊りで使う虎頭が並ぶ居室

「鵜住居虎舞」の踊りで使う虎頭が並ぶ居室

 
天井が高い山車収納庫。左側に道具類を収納できる棚も設置されている

天井が高い山車収納庫。左側に道具類を収納できる棚も設置されている

 
 小原会長(35)は「ようやく念願の拠点ができた。まちの復興整備が遅れたこともあり、再建は今の時期にずれ込んだが、これでやっと落ち着ける」と一安心。震災後、転々としてきた道具類や山車の保管場、会議部屋などを確保でき、「今まで以上にもっといい踊りを見せられるよう精進したい」と意気込む。
 
 鵜住居町は市内で最も甚大な津波被害を受けた。青年会会員も多くが自宅を失い、家族や親族を亡くした。深い悲しみや数々の困難に直面しながらも、全国からの支援や励ましでいち早く立ち上がり、11年秋には活動を再開した同会。これまで、地域復興の原動力、住民の心の支えとして貢献してきた功績は非常に大きい。
 
震災から半年後、被災した住民を元気づけようと舞った鵜住居青年会=2011年9月25日

震災から半年後、被災した住民を元気づけようと舞った鵜住居青年会=2011年9月25日

 
がれきの中から見つかった太鼓を補修、代替道具などを用い手踊りを披露する会員

がれきの中から見つかった太鼓を補修、代替道具などを用い手踊りを披露する会員

 
 震災を機につながった全国の支援者との交流は今も続く。寅年の本年は、11年に招待された茨城県日立市の秋祭りへの出演が予定されている。「震災後、道具がそろって初めて、踊りを披露させてもらった思い出の地。10年以上たった今でも私たちのことを気にかけてくれる人たちがいるのは本当にありがたい」と小原会長。結ばれた絆を胸に最高の舞を届ける日を心待ちにする。

鈴子広場に新たに設置された遊具で遊ぶ子どもたち

だれもが楽しく「まちなかの遊び場」 釜石・鈴子広場リニューアル

鈴子広場に新たに設置された遊具で遊ぶ子どもたち

鈴子広場に新たに設置された遊具で遊ぶ子どもたち

 
 東日本大震災後に仮設飲食店用地となっていた釜石市鈴子町の公園「鈴子広場」。市が進めてきた復旧整備工事が完了し16日、一般利用が始まった。障害がある子もない子も年齢を問わず一緒に楽しめる「インクルーシブ遊具」、車いすやベビーカーでも気軽に散策できるよう傾斜を緩やかにした築山、市内外からの広域的な利用を想定し駐車場などを設置。地域の子どもから大人まで幅広い世代の声をくみ上げながら作り上げた「まちなかの遊び場」で、多様な人が集い地域活性化を促す拠点として期待されている。
 
 面積約0・5ヘクタールの公園内を5エリアに分類。「遊具広場」は、復興支援で民間企業により13年に設置された複合遊具を生かしつつ、車いすのままで遊ぶことができる砂遊び用テーブルや感覚遊びのパネルを取り入れた滑り台、トランポリンのように遊べるネット遊具などを新たに加えた。同様に既存の健康遊具がある「運動広場」には新たにバスケットボールのゴールリンクを設置。ボール遊びを楽しめるスペースを確保した。
 
リニューアルした鈴子広場。子どもたちは砂遊びに夢中

リニューアルした鈴子広場。子どもたちは砂遊びに夢中

 
緑地を生かした築山エリアを駆け回る子どもたち

緑地を生かした築山エリアを駆け回る子どもたち

 
 既存の緑地を生かした「築山広場」は傾斜を緩やかにし、イベント時に簡易ステージとして利用可能な木製のデッキや土管トンネルを設置した。コンクリートブロック舗装だった「中央広場」は細かく砕いた石を敷いたダスト舗装に改修し、転倒時などの安全性の向上を図った。震災殉職消防団員の顕彰碑周辺は「やすらぎの広場」とし、園内にある既存のモニュメント2基を移設。そのほか、熱中症対策として水を霧状に噴射する「ミスト」、東屋(あずまや)2棟、バリアフリー化したトイレ棟なども備えた。
 
 利用者から要望が多かった駐車場は、仮設店舗に利用されていた広場両サイドのスペースに整備。乗用車10台、障害者用2台、幼稚園などの中型バス1台の計13台が駐車できる。駐輪場(8台分)も整備。事業費は2億869万円。
 
ボール遊びを楽しめるスペースも確保した

ボール遊びを楽しめるスペースも確保した

 
後方には消防署。消防車両をデザインした遊具もある

後方には消防署。消防車両をデザインした遊具もある

 
 一般開放された初日は、多くの親子連れらでにぎわい、子どもたちのうれしそうな歓声が響いた。甲子町の佐々木琉心(りこ)ちゃん(3)は「いっぱい遊んだ。楽しい」と笑顔。父勇人(はやと)さん(45)、妹彩凪(あいな)ちゃん(8カ月)を抱きかかえた母江利さん(42)は「いつもより活発に遊んでいる。低年齢向けの遊び場が柵で区切られていて、安心して遊ばせることができる。親同士、情報交換の場にもなる」と歓迎した。
 
 東屋でおしゃべりを楽しんでいた地元の70代の女性3人組は「いつもの散歩コース。木が手入れされ見通しがよくなり、開放的。子どもたちの声が聞こえてきて、元気が出る」と目を細めた。
 
広場は仮設飲食店用地として使われた=2013年5月

広場は仮設飲食店用地として使われた=2013年5月

 
 同広場には震災後、被災飲食店が入居する仮設飲食店街がつくられ、最大約40店舗が軒を連ね、2018年3月まで営業した。建物の撤去後、公園の復旧整備に向け市は、「みんなでつくる鈴子広場」を目指し、子育て世代や地域住民らを交えたワークショップを3回開催。寄せられた意見を設計に反映させ、21年5月に着工、今年3月に整備を終えた。

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試合

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日時

2022年5月8日(日) 12:00 KO

場所

釜石鵜住居復興スタジアム

詳細

試合の詳細、チケットの購入方法などは、釜石シーウェイブス公式サイトをご覧ください。
https://kamaishi-seawaves.com/news/7761/

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釜石シーウェイブス vs マツダスカイアクティブズ広島

日時

2022年5月1日(日) 12:00 KO

場所

釜石鵜住居復興スタジアム

詳細

試合の詳細、チケットの購入方法などは、釜石シーウェイブス公式サイトをご覧ください。
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