市勢功労者表彰の受賞者ら。市の発展に貢献する気持ちを新たにした

市勢功労者を表彰 釜石市、9人2団体 福祉や防災などで尽力

市勢功労者表彰の受賞者ら。市の発展に貢献する気持ちを新たにした

市勢功労者表彰の受賞者ら。市の発展に貢献する気持ちを新たにした

 

 釜石市の2021年度市勢功労者表彰式は1日、大町のホテルサンルート釜石で行われた。社会福祉や消防防災、環境保護、医療などで市の発展、市民生活の向上に貢献した市勢功労者として6人2団体、特別功労者として2人を表彰。市役所庁舎建設に向け多額の寄付をした1人の「篤行」をたたえた。

 

受賞者を代表し三浦達夫さんが謝辞を述べた

受賞者を代表し三浦達夫さんが謝辞を述べた

 

 野田武則市長は「行政の力の及ばない課題も数多く、市民の協力がなければ、まちの発展もあり得ない。培ってきた豊かな識見と経験のもと、なお一層の尽力を」と式辞。受賞者を代表して三浦達夫さん(86)が「周囲の力もあっていただいた栄誉。受賞を契機に市民が安心して暮らし、より魅力的なまちとなるよう、さらに努力していきたい」と謝辞で応えた。

 

 功労者と功績は次の通り。

 

【自治功労表彰】
▽阿部進さん(74)=甲子町 消防団員として通算32年間、地域防災の任に当たるとともに、消防団分団長の要職を務め、民生の安定に貢献
▽加藤直子さん(75)=甲子町 環境教育や保護活動に取り組み、市民の意識啓発と環境の発展に貢献
▽工藤英明さん(60)=大町 歯科医師として市民の健康増進と地域医療の発展に貢献
▽多田慶三さん(85)=小佐野町 スポーツ推進委員として通算33年間、市民の健康増進とスポーツ振興に貢献
▽濱淺松さん(73)=大渡町 消防団員として通算54年間、地域防災の任に当たるとともに、市消防団副団長の要職を務め、民生の安定に貢献
▽三浦達夫さん(86)=甲子町 釜石観光ガイド会員として通算15年間活動するとともに、会長としてリーダーシップを発揮し、交流人口の増加と観光振興に貢献
▽甲子柿の里生産組合(1988年設立、藤井修一組合長)=甲子町 地域特産品・甲子柿の生産技術と品質の向上、販路開拓に取り組み、農業振興に貢献
▽読書サポーター颯(かぜ)・2000の会(2000年発足、佐野順子代表)=小佐野町 発足以来21年にわたり絵本の読み聞かせ活動を継続し、子どもたちの健全育成に貢献

 

【篤行表彰】
▽佐々木貞雄さん(96)=甲子町 市役所庁舎建設基金に多額の寄付をし、市勢の発展に貢献

 

【特別功労表彰】
▽川原愛子さん(77)=平田 民生委員・児童委員として通算32年間、社会福祉の進展に貢献
▽山﨑長榮さん(74)=片岸町 消防団員として通算48年間、地域防災の任に当たるとともに、市消防団長の要職を務め、民生の安定に貢献

会場全体が大きな感動に包まれたフィナーレ

~釜石ゆかりの故井上マスさん~ミュージカルでよみがえる半生に市民ら感動

ミュージカル「人生はガタゴト列車に乗って」

ミュージカル「人生はガタゴト列車に乗って」

 

 人気作家故井上ひさしさんの母マスさん(1907-91、神奈川県出身)の激動の半生が、親子ゆかりの地釜石でミュージカルとしてよみがえった―。マスさんの自叙伝「人生はガタゴト列車に乗って」を釜石市民が舞台化。10月31日、同市大町の市民ホールTETTOで上演され、困難に立ち向かい、たくましく生きたマスさんの姿が多くの感動を呼んだ。

 

 ミュージカル「人生はガタゴト列車に乗って」(同実行委主催)は、若くして夫を亡くした井上マスさんが3人の息子を育てるため、あらゆる仕事をしながら力強く生きる姿を描いた作品。戦後、たどり着いた釜石で飲食業で成功し、定住したマスさんが76歳の時に執筆した自叙伝(83年刊行)を基に3幕の舞台を作り上げた。

 

 夫と死別後、薬店や美容室、土建業の経営などで家族の生活を支えてきたマスさん。夫の故郷山形県小松町から本県一関市、釜石市と移り住む中、戦禍や事業の失敗、愛する息子たちとの別れなど数々の辛苦を経験する。釜石市では、製鉄や漁業で栄えるまちの勢いを背景に焼き鳥屋台を繁盛させ、安住への足掛かりを得た。

 

三男修佑を預け、後ろ髪を引かれながら一関から釜石へ出発するマス(左)

三男修佑を預け、後ろ髪を引かれながら一関から釜石へ出発するマス(左)

 

マスは一関の知人から釜石の飲食店を任された

マスは一関の知人から釜石の飲食店を任された

 

念願の焼き鳥屋台を開店。金を払わず帰ろうとする柄の悪い客にも正面から渡り合う

念願の焼き鳥屋台を開店。金を払わず帰ろうとする柄の悪い客にも正面から渡り合う

 

 舞台の脚本は、井上ファミリーの記念館建設を目指す同市のNPO法人ガバチョ・プロジェクトの山﨑眞行理事長(70)=実行委会長=が書いた。音楽家の本領を発揮し、劇中歌も自ら作詞作曲。主題歌は釜石出身のシンガー・ソングライターあんべ光俊さんが手掛け、同出身の瓦田尚さんが指揮するオーケストラ(ムジカ・プロムナード、釜石市民吹奏楽団)が生演奏した。

 

 キャストは子どもから大人まで22人。主人公マス役は、東日本大震災後の復興支援コンサートで釜石・大槌を訪れていた東京都のオペラ歌手菊地美奈さん(50)が務めた。釜石のまちのにぎわいを描いた場面には市内の歌やダンスのグループが出演し、舞台を盛り上げた。

 

港町釜石のにぎわいをマドロスの歌とダンスで

港町釜石のにぎわいをマドロスの歌とダンスで

 

市内の愛好者が当時のダンスホールの活気を再現

市内の愛好者が当時のダンスホールの活気を再現

 

 マスさんの自伝は、プロによるテレビドラマや舞台化はあるが、地方で市民手作りのミュージカルとして上演されるのは初めて。2回の公演に計約750人が来場。マスさんの生き方や釜石人の力を結集した舞台を通じ、勇気や希望、明日への活力をもらった。

 

 

 甲子町の田中勝江さん(77)は「マスさんは身近な存在。本も読んだ。釜石でこういう舞台が見られるなんて」と大感激。大渡町で生まれ育ち、マスさんが出していた屋台も記憶にあるといい、「飲みに行っていた父親を迎えに行った覚えもある」と懐かしんだ。

 

 仙台市の白田正行さん(71)は高校まで釜石で暮らし、この日は同級生らと観劇。「釜石の良さを再認識し、古里に誇りを持てるような舞台だった。出演者の表情もすごく明るくて、みんなで力を合わせて作り上げているのを感じた」と絶賛。「いろいろな可能性がある舞台。今後どうなっていくか楽しみ」と期待を込めた。

 

 主役の菊地さんは「マスさんはまさに肝っ玉母さんという感じで、何があっても前向きに頑張る女性。地元の皆さんに受け入れてもらい、このような大役を演じられた」と感謝。今回の舞台、市民との触れ合いを通して「人情の厚さを身に染みて感じた。東京の人たちにも釜石のことを自慢したい」と話した。

 

大学を休学して釜石に帰ってきた次男ひさしとマスの再会。「ひさしの歌」を振り付きで披露

大学を休学して釜石に帰ってきた次男ひさしとマスの再会。「ひさしの歌」を振り付きで披露

 

 次男ひさし(成年)役で演劇初挑戦となった柳谷雄介さん(52)は、合唱活動で培った美声を生かし独唱も披露。「家族の支えもあってここまでこられた。感無量」と胸を熱くし、「マスさんの物語を子どもを含め若い人たちに紹介できたことも良かった。釜石に根付く手作り舞台の文化を次世代に伝えていければ」と願った。

 

 ミュージカル公演を発案し、市内外の賛同者の協力で成功させた山﨑実行委会長は「生き生きとした出演者。一緒に楽しんでくれる観客。人間のエネルギーの素晴らしさを見させてもらった。最高の日。私たちの思いに共感し、集まってくれた全ての人たちに感謝したい」と大きな喜びに浸った。

 

会場全体が大きな感動に包まれたフィナーレ

会場全体が大きな感動に包まれたフィナーレ

 

脚本を執筆、実行委会長を務めた山﨑眞行さん(中央)。左隣が主題歌を作ったあんべ光俊さん

脚本を執筆、実行委会長を務めた山﨑眞行さん(中央)。左隣が主題歌を作ったあんべ光俊さん

釜石鵜住居復興スタジアムの木製座席塗装作業

きれいなシートで観戦を! うのスタで木製座席の塗装ボランティア活動

釜石鵜住居復興スタジアムの木製座席塗装作業

釜石鵜住居復興スタジアムの木製座席塗装作業

 

 釜石市鵜住居町の釜石鵜住居復興スタジアムで10月30日、バックスタンド(約3千席)の木製座席の塗装をし直すボランティア活動が行われた。施設を運営する市と地元ラグビーチーム釜石シーウェイブス(SW)RFCが共催。市内外から集まった一般参加者とSWの選手、スタッフら約80人が作業に精を出した。同所では11月14日に、釜石SWとコベルコ神戸スティーラーズのメモリアルマッチが行われる。

 

 同スタジアムは2018年に竣工、19年のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の会場となった。常設6千席のうち約5千は木製座席。17年に発生した同市尾崎半島林野火災の被災木(スギ)が使われている。バックスタンドの木製座席には、昨年、「KAMAISHI UNOSUMAI」の文字を浮かび上がらせる茶と青色の塗装が施された。

 

 塗装から1年が経過した座席は、風雨や日差しの影響で所々、塗料が剥がれていた。ボランティア参加者は二手に分かれ、撥水(はっすい)効果のある2色の塗料をスポンジやはけを使って丁寧に塗り直した。約2時間の作業で、座席は鮮やかな色彩に生まれ変わり、観戦客を迎える準備が整った。

 

塗料が剥げた部分を中心に塗り直し。子どもたちも大人と一緒に頑張った

塗料が剥げた部分を中心に塗り直し。子どもたちも大人と一緒に頑張った

 

秋の日差しを受けながら作業に励む参加者

秋の日差しを受けながら作業に励む参加者

 

 盛岡市の浅沼美香さん(自営業)はW杯を機にラグビーファンとなり、地元チームを応援したいと釜石SWのサポーターに加入。今回初めて、同スタジアムの環境美化活動にも参加した。「(塗装作業は)意外と大変。でも、お客さんにはきれいな環境で試合を見てもらいたいと思って」と熱心に作業。メモリアルマッチの観戦チケット当選を願いながら、「強い相手に果敢に立ち向かっていく姿が格好良くて大好き。試合で見たい」とSWに熱いエールを送った。

 

 SWからは約60人が作業に協力した。小野航大主将(29)は「ホームスタジアムでもあり、快適に観戦してもらうために自分たちができることは手伝いたい」と精力的に活動。約半月後のメモリアルマッチを控え、「外国人選手も合流して1カ月。先週、試合(IBC杯)もして今年のチームのイメージも見えてきた」と実戦を心待ちにする。「W杯やラグビーの感動を伝えていくのも僕らの使命。また(試合を)見にきたくなるようなゲームをしたい」と意気込みを示した。

 

釜石SWの選手らも心を込めてボランティア活動

釜石SWの選手らも心を込めてボランティア活動

 

美しく生まれ変わった座席で観戦客を迎えるスタジアム。釜石SWとコベルコ神戸の熱戦に期待!

美しく生まれ変わった座席で観戦客を迎えるスタジアム。釜石SWとコベルコ神戸の熱戦に期待!

 

 この日は塗装作業に先立ち、地震、津波発生時を想定した避難誘導訓練も実施。車いす利用者も想定し、スタジアムから高台2カ所に安全、迅速に避難するための経路や方法を確認した。

特産品が大集結「釜石お歳暮市」

特産品が大集結「釜石お歳暮市」

特産品が大集結「釜石お歳暮市」

 

特産品が大集結「釜石お歳暮市」チラシ表(JPG/627KB)
特産品が大集結「釜石お歳暮市」チラシ裏(JPG/540KB)

 

釜石市民ホールTETTOを会場に、市内業者による特産品の販売または注文販売を行う「釜石お歳暮市」が開催されます。

 

特典として、各店でお買い上げ3,000円毎に当日会場で使える商品券(500円分)を進呈するほか、各店またはまとめて梱包にて、特別運賃での発送も承ります。

 

是非、コロナでなかなか会えなかった遠方の方に釜石の特産品を贈ってみてはいかがでしょうか。

日時

2021年11月28日(日) 10:00〜16:00

会場

釜石市民ホールTETTO ホールB
釜石市大町1-1-9

主催

(一社)釜石観光物産協会

お問い合わせ

釜石観光総合案内所 TEL 0193-22-5835

かまリン

(一社)釜石観光物産協会

釜石市内の観光情報やイベント情報をお届けします。

公式サイト / TEL 0193-27-8172 / 〒026-0031 釜石市鈴子町22-1 シープラザ釜石

横断歩道を渡る児童を見守る釜石SWの選手ら

釜石SW、登校する児童の見守り開始~「おはよう」でエネルギー交換

通学路の安全、がっちり!「横断中」の旗を手に児童の登校を見守るモーガン・ミッチェル選手

通学路の安全、がっちり!「横断中」の旗を手に児童の登校を見守るモーガン・ミッチェル選手

 

 釜石市を本拠地にするラグビーチーム「釜石シーウェイブス(SW)RFC」が、甲子町松倉地区の小学生たちの通学路に立ち、交通事故などに巻き込まれないよう見守る活動を始めた。来年1月に開幕する新リーグ「リーグワン」への参戦に向けた「地域密着」型の新たな取り組みで、チームをより身近に感じてもらう初の試みだという。

 

 チームは学校でのタグラグビー教室や運動会など行事参加で児童らと交流し、地域に愛されるチームづくりを進めてきた。地域貢献・連携活動の一環として、チームの練習グラウンド(市球技場)があり、選手やスタッフが多く暮らす甲子地区の甲子小児童が安心、安全に登校できるよう見守り活動を行うことにした。

 

横断歩道を渡る児童を見守る釜石SWの選手ら

横断歩道を渡る児童を見守る釜石SWの選手ら

 

 活動は基本的に週4日、朝の登校時間に合わせて30分間、市球技場付近の通学路で実施する。初回の1日朝は、7時から自動車販売店そばの2カ所の横断歩道に山田龍之介選手(30)とモーガン・ミッチェル選手(28)、牛窪心希(しんき)選手(25)らが立ち、児童らに「おはよう」などと呼びかけながら登校を見守った。

 

 見慣れない体の大きな選手らに「ちょっと怖い」と思った子もいたようだが、「横断中」と書かれた旗を掲げながら体を張って車を止める姿に、和泉心寧(ここね)さん(甲子小4年)は「守ってくれそう。うれしい」と頼もしさを感じていた。普段から選手らが練習する様子を見ていた子もいて、「また会いたい」と楽しみも増やした。

 

朝のあいさつで交流を深める甲子小児童と釜石SW選手

朝のあいさつで交流を深める甲子小児童と釜石SW選手

 

 牛窪選手は「地域の子どもたちに、こういう形で少しでもチームを知ってもらえたら。出勤時間と重なり、思ったより車が走っていた。運転手には通学路だということを認識してもらい、気を付けて走ってほしい」と求めた。

 

 桜庭吉彦ゼネラルマネジャーは「おはよう―という言葉のキャッチボールが子どもと選手の双方にいい効果をもたらすはず。エネルギーを交換し、1日頑張るぞと思ってもらえたら」と期待。誇りを持ってもらえるチームづくりは地域にとって身近な存在になることが大事だと強調し、「ラグビーのまち釜石」の実現に向け地域と結束した取り組みを続ける構えだ。

釜石市中心部にオープンしたワーケーション施設「ねまるポート」。カフェのような落ち着いた空間が広がる

新しい働き方、休み方提案~釜石にワーケーション施設オープン

釜石市中心部にオープンしたワーケーション施設「ねまるポート」。カフェのような落ち着いた空間が広がる

釜石市中心部にオープンしたワーケーション施設「ねまるポート」。カフェのような落ち着いた空間が広がる

 

 仕事と余暇を組み合わせる「ワーケーション」向けの施設が10月28日、釜石市只越町にオープンした。市が民間企業と連携し整備、観光地域づくり法人かまいしDMC(河東英宜社長)が運営する。新型コロナウイルス禍を機にテレワーク導入企業が増えていることに着目し、働き方の受け皿を用意。自然や食文化など地域資源を生かした釜石ならではの体験も提供するほか、市内企業が首都圏などの企業と連携を深めることで地域活性化にもつなげていく。

 

 市とDMC、日鉄興和不動産(本社・東京都港区、今泉泰彦社長)が結ぶ包括連携協定にオカムラ(本社・神奈川県横浜市、中村雅行社長)が加わり、4者でワーケーション事業を進める。地方創生とこれからのワークスタイルの研究・提案を行うための拠点となる施設の整備にあたり、日鉄興和が市中心部にある2階建ての空き店舗を取得して改修。オカムラがオフィス家具を提供している。

 

作業に集中できるブースも用意。利用者は「業務効率が上がる」と好感触を示した

作業に集中できるブースも用意。利用者は「業務効率が上がる」と好感触を示した

 

 施設名は「Nemaru Port(ねまるポート)」。「ゆっくりしていく」「家に寄っていく」という釜石地方の方言「ねまる」にちなむ。JR釜石駅から徒歩16分に立地する元和菓子店を改装。近くには復興住宅やドラッグストアが建つ。1階(延べ床面積36・3平方メートル)にソファ席、防音の個室型ブース、打ち合わせスペース、リラックスできるテラス席などを用意。無線LAN完備で、5~10人程度の小規模団体の受け入れを想定する。2階にはDMCが入居する。

 

ウッドデッキのテラス席でリラックスしながら仕事をする利用者

ウッドデッキのテラス席でリラックスしながら仕事をする利用者

 

 当面は完全予約制とし、4者による実証実験の利用を優先して活用する。ドリンクサービス、自動販売機型無人コンビニ「600」での軽食販売などはあるが宿泊設備はないため、市内宿泊施設への波及効果が期待できる。DMCは余暇に漁船クルーズやマリンスポーツなど自然を体感するプログラム、東日本大震災の教訓を踏まえた防災研修などを提供する。営業時間は午前9時~午後5時。問い合わせは公式HP(https://kamaishi-nemaruport.com/)へ。

 

テープカットし、施設の開業を祝う関係者ら
 

テープカットし、施設の開業を祝う関係者ら

 

 この日、大町の市民ホールで4者による記者発表があり、新たに協定を締結。「ねまるポート」に移動し、内覧会も行われた。首都圏に勤務する日鉄興和の社員らがすでに施設を利用しており、思い思いの場所でパソコンに向かう姿があった。マンション開発の企画、デザインを手掛ける大塚真之さん(33)は在宅ワークなど出社しない形の働き方が2年半ほど続く。「都会とは違った自然豊かな場所で気分を変えられる。業務効率が上がり、発想も広がる」と感想。余暇には震災の話を聞く時間があり、自分を見つめ直す機会になっているという。

 

 市は震災後、外部との交流で新たな活力を育む「オープンシティ戦略」を掲げ、復興後の持続的成長を導く試みを進めてきた。野田武則市長は「新たな一歩を踏み出すことができる。全国や世界からたくさんの方に来ていただきたい。交流の中で市民も活力を生み出してほしい」と期待。河東社長は「利用者と地元企業の双方にプラスとなるつながりが生まれ、移住につながればいい」と展望した。

衣装を替え、フランスの作曲家の曲を奏でた後半

ふるさと釜石での演奏に大きな喜び 高橋碧伊さんピアノリサイタル

高橋碧伊さんによるピアノリサイタル=TETTO

高橋碧伊さんによるピアノリサイタル=TETTO

 

 釜石市出身のピアニスト高橋碧伊さんのリサイタルが10月24日、大町の市民ホールTETTOで開かれた。フランス留学を経て、東京を拠点に演奏活動を続ける高橋さん。今回は、同ホールの自主事業、釜石・大槌ゆかりの演奏家による「地域アーティストコンサート」シリーズの第1弾に招かれた。市内外から約150人が鑑賞。高橋さんの思いがこもった曲の数々を素晴らしい演奏技術と共に堪能した。

 

 プログラムは、ライフワークにしているフランス音楽を中心に組んだ。クープラン(フランス)のチェンバロ(鍵盤楽器)曲「シテール島の鐘」で幕開け。シューマン(ドイツ)の「子供の情景」は、高橋さんが生まれた時に父親が枕元で聞かせてくれていた曲。現在、自身も2人の愛娘(1歳、5歳)の育児真っ最中で、親としての思いを重ねながら演奏した。

 

留学などで培った技、表現力で観客を魅了。音の響きの良いホールで最高の演奏を届けた

留学などで培った技、表現力で観客を魅了。音の響きの良いホールで最高の演奏を届けた

 

 後半はフランスの作曲家ドビュッシー、プーランク、ラベルの作品を集めた。プーランクは15の即興曲集から、有名な「エディット・ピアフを讃えて」など6曲を披露。ラベルの「ラ・バルス」は19世紀の華やかな舞踏会に思いを巡らせた曲で、ワルツの高揚感や優雅さをピアノの調べで届けた。

 

衣装を替え、フランスの作曲家の曲を奏でた後半

衣装を替え、フランスの作曲家の曲を奏でた後半

 

 ピアノを習って3年という高橋杏奈さん(小佐野小5年)は「強弱の付け方や滑らかな演奏がすごかった。迫力があって憧れる」と刺激を受けた様子。奥州市から駆け付けた千田陽子さん(53)は「感動しました。碧伊さんとは親戚関係。活躍はうれしいし、さらに有名になってほしい」とエールを送った。

 

 高橋さんは1986年生まれ。小佐野小・中、釜石南高から桐朋学園大音楽学部に進んだ。卒業後渡仏し、オルネー・スー・ボア音楽院、パリ地方音楽院最高課程で学び、優秀な成績を修めた。2013年に帰国後は東京を拠点に活動。歌曲伴奏や室内楽奏者として活躍するほか、ピアノ教室を開き、後進の指導にも力を入れる。

 

演奏後、観客の拍手に笑顔で応える高橋碧伊さん

演奏後、観客の拍手に笑顔で応える高橋碧伊さん

 

 釜石でのリサイタルは、15年に平田の古民家で行って以来6年ぶり。震災後に新設された市民ホールでは初めての演奏会となった。「子どものころからお世話になってきた方々も多くみえられ、家族的な雰囲気の中で演奏できた。感謝と幸福感でいっぱい」と高橋さん。

 

 自身にとっても久しぶりのリサイタル。2人の幼子の世話をしながらの準備は大変だったというが、「母親になって曲への思いや音楽に関して深まる部分があったり、新たな発見が多い。抱っこで筋力が鍛えられ、演奏時の体の使い方にも変化が」と思わぬ深化を口にする。今後、挑戦したいこととして「子ども向けのコンサート」を挙げ、「ぜひ、このTETTOでもやってみたい」とふるさと愛をにじませた。

親子でエンジョイ 1day 夜釣り

【初心者大歓迎】親子でエンジョイ 1day 夜釣り

親子でエンジョイ 1day 夜釣り

 

開催要項・参加申込書チラシ(PDFファイル/334KB)

目的

海での親子共同体験活動を通して、親子のふれあいを深める。

内容

山田町船越漁港での夜釣り体験(そい・どんこ等) ※堤防釣り

期日

令和3年11月20日(土) ※状況により中止の場合があります。

対象・定員

小・中学生の子どもを持つ親子 定員30人ほど

日程

15:00 受付(船越漁港に集合)
15:30~ 釣り開始(船越漁港) ※夕飯はお弁当を配布
20:30 釣り終了(船越漁港にて解散)

参加費

1人 1,500円(仕掛け、釣り餌、弁当代、保険料等)

携行品等

□釣り道具(竿・リール等) ※貸出可能
□マスク
□防寒具・雨具(カッパ等)
□手袋(軍手)
□釣った魚を入れるクーラーボックスなど
□飲み物(温かいものをおすすめします)
□その他(個人で必要と思われるもの)

申込方法

メール、FAX、郵便でお申し込みください。
 
岩手県立陸中海岸青少年の家(マリンランド陸中)
〒028-1371 岩手県下閉伊郡山田町船越2-42
TEL 0193-84-3311
FAX 0193-84-3312
メール kenriturikuchu@echna.ne.jp

募集期間

10月29日(金)〜11月12日(金)

その他

・参加決定後に参加できなくなった場合は、早めに連絡をお願いします。
・11月18日(木)17:00以降のキャンセルは参加料をいただきますのでご了承願います。
・仕掛けや餌等はこちらで準備しますが、ご持参いただいても構いません。
・イベント終了後に陸中海岸青少年の家に宿泊する事ができます。(素泊まり 1人130円)

主催

(公財)岩手県スポーツ振興事業団・陸中海岸青少年の家

青少年の家

(公財)岩手県スポーツ振興事業団 岩手県立陸中海岸青少年の家

公式サイト / TEL 0193-84-3311 / FAX 0193-84-3312 〒028-1371 山田町船越2-42

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100年後の広葉樹の森を目指して― 橋野鉄鉱山で5年目の育樹祭

橋野鉄鉱山稼働時代の森づくり育樹祭=23日

橋野鉄鉱山稼働時代の森づくり育樹祭=10月23日

 

 釜石市の世界遺産「橋野鉄鉱山」周辺の国有林を高炉稼働時代の広葉樹の森に再生させる取り組みの一環で、10月23日、スギ林の枝打ち作業が行われた。市と林野庁東北森林管理局三陸中部森林管理署(大船渡市)が共催する5年目の事業。市内外の関係機関、団体などから35人が参加し、作業に汗を流した。

 

 「橋野鉄鉱山稼働時代の森づくり育樹祭」と銘打った同事業は、約160年前、高炉の燃料となる木炭の供給源だった森林の価値を再認識し、当時の植生回復に関心を高める狙いで毎年秋に実施。参加者は一番高炉跡の南側に広がる人工林で、植樹から15年前後経過したスギの枝打ちを行った。林業関係者は一部、間伐も実施。森林管理に必要な手入れを施した。

 

スギ林の枝打ち作業に取り組む参加者

スギ林の枝打ち作業に取り組む参加者

 

林業のプロは急斜面の間伐も行った。森林を守る大切な作業

林業のプロは急斜面の間伐も行った。森林を守る大切な作業

 

ロープを使って切り倒した木を安全な位置に誘導

ロープを使って切り倒した木を安全な位置に誘導

 

 釜石観光ガイド会の川崎孝生さん(80、栗林町)は連続5回目の参加。「ここで鉄づくりができたのは、鉄鉱石はもちろん豊かな森林があったからこそ。(遺産として)大事にしなければ。85歳までは頑張って10年選手になれたら」と笑った。

 

 橋野鉄鉱山の構成資産エリアと緩衝地帯は大部分が国有林地。市と管理局は世界遺産登録前の2012年、森林を適正に管理するため、「橋野鉄鉱山郷土の森協定」を締結(17年、同保護協定に改称)。資産範囲と緩衝地帯約500ヘクタールを保護対象としている。

 

 一帯は戦後の高度経済成長に伴う木材需要に対応するため、スギやマツの人工造林が進み、広葉樹から針葉樹林に姿を変えた。世界遺産登録を機に、元の林相に戻していく取り組みが本格化。針葉樹は間伐を繰り返しながら伐採時期まで育て、木材資源として有効活用。間伐で空いた場所に広葉樹の侵入を促し、鉄鉱山稼働時代の森に徐々に復元していくことにしている。広葉樹林の再生には100~200年かかるとみられる。

 

約1時間半の作業で林はすっきりとした空間に

約1時間半の作業で林はすっきりとした空間に

 

 同管理署の菊地孝和署長は「枝打ちなどで地面に日光が届くようになれば、草が生え地盤もある程度強化される。これは近年増え続ける集中豪雨による災害を防ぐことにもつながる」と作業の重要性を強調。「昔の森に戻すには最低でも100年はかかるだろうが、地域の皆さんの協力を得て地道に取り組んでいけたら。年に1回でも足を運び、山の手入れと共に遺産見学の機会にしてもらえれば」と願った。   

 

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育樹祭参加者の皆さん、おつかれさまでした!

広報かまいし2021年11月1日号(No.1771)

広報かまいし2021年11月1日号(No.1771)

広報かまいし2021年11月1日号(No.1771)

 

広報かまいし2021年11月1日号(No.1771)

広報かまいし2021年11月1日号(No.1771)

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【P1】
保育所の入所

【P2-3】
ぼうさいこくたい ほか

【P4-5】
岩大イベント
釜石市民芸術文化祭 ほか

【P6-7】
まちのお知らせ

【P8】
ラグビーメモリアルイベント

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広聴広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2021110100020/
釜石市

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釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
FSC森林認証の認定証を手にする久保知久会長(左)と平野公三町長

地域木材ブランド化への好機に 釜石地方森林管理協が「FSC認証」取得

FSC森林認証の認定証を手にする久保知久会長(左)と平野公三町長

FSC森林認証の認定証を手にする久保知久会長(左)と平野公三町長

 

 釜石地方森林組合と大槌町で構成する釜石地方森林管理協議会(久保知久会長=同組合代表理事組合長)は、適正な森林経営で環境保全に貢献していることを証明する国際認証「FSC認証」を取得した。県内では4事例目。認証森林から産出される木材の付加価値が高まり、購入者の選択や環境保護意識向上につながるものと期待される。

 

 同認証制度は、ドイツに本部を置く独立非営利団体FSC(Forest Stewardship Council、森林管理協議会)が運営。森林破壊の加速化を背景に1994年、関係団体、企業などにより同協議会が設立され、責任ある森林管理を制度で後押しする。

 

 釜石地方協議会は、脱炭素社会の実現と国連の持続可能な開発目標(SDGs)への貢献を視野に同認証を申請。国内提携先企業によって審査が行われ、8月2日付けで取得した。対象としたのは大槌町有林の一部、約856ヘクタール。

 

 認証を取得するには、FSCが定める10の原則を満たさねばならない。環境のほか合法性、労働者の権利、地域社会との関係、管理計画などについて70の基準が設けられており、厳しく審査される。取得した森林から出される木材には認証を示すマークを付けることができ、差別化が図られる。

 

 10月15日、釜石市片岸町の同組合事務所で行われた発表会で、久保会長は「FSCの考え方は今後、世界的に普及していくと思う。認証が近隣の市町村にも広がっていけば、沿岸の木材価値が上がるのでは」と期待。平野公三大槌町長は「町が森林環境を保全し、地域の社会的利益にかない、経済的にも持続可能な森林管理を行っていく決意表明。認証の活用検討を進め、最終的には認証材の生産から加工までを釜石大槌管内の事業者で行う体制を作りたい」と述べた。

 

 FSC認証には、森林管理と加工・流通管理に対する2種の認証があり、最終製品として認証品を消費者へ届けるには、生産、加工、流通に関わる全ての組織が認証を受ける必要がある。釜石地方協議会は当面、認証を取得している宮城、秋田両県の木材加工業2社と提携し、認証材を供給する予定。