基本方針を確認し、委員の意見を聞いた初会合

~未来の命を守るために~発災から10年 釜石市が震災誌作成へ

第1回釜石市震災誌編さん委員会=8日、市役所

第1回釜石市震災誌編さん委員会=8日、市役所

 

 釜石市は東日本大震災の事実と教訓を後世に伝える市震災誌(仮称)の作成に着手する。震災発生から復旧、復興に至る10年の対応状況などを体系的に記録するほか、避難の検証、防災対策の課題など今後の安全安心なまちづくりにつながる要素を盛り込む。8日、市が委嘱した編さん委員による初会合が開かれ、作成の基本的考え方、今後の作業手順について確認した。2022年度内の完成を目指す。

 

 編さん委員会のメンバーは、同市の震災検証、復興に関わってきた大学教授や被災地域の住民、元市職員ら15人。初会合には市の担当職員を含め19人が出席した。委員長に岩手大の齋藤徳美名誉教授、副委員長に元副市長の山崎秀樹さんを選出した。

 

 震災誌は庁内検証委員会が年度ごとにまとめてきた記録誌を基に作成。9つの項目を柱に58のテーマで、①事実・背景②指示(方針)③対応・結果④教訓―を記す。発災当日、1週間、1カ月の動きから、暮らしや産業などの復興に向けた取り組み、避難行動の検証と防災力強化の課題など、あらゆる視点で未来に生かされる内容を目指す。A4版(カラー)、400ページ程度で構成する予定。

 

 本年度は庁内検証委が素案を作成。編さん委内に作業部会を設け、素案の調整、修正などを行う。同部会では必要に応じて外部関係者の協力、助言を得る。

 

 編さん委の初会合ではこれらの方針を確認。委員からは「なぜ千人を超える犠牲者がでたのか。私たちがやるべきだったのにできなかったことをしっかり検証し、伝えていく必要がある」「震災誌を作ることで何を伝えたいのか。各項目の中で分かりやすく表現できれば」「つらい部分も、あえて掘り下げて次にどうつなげられるか。震災誌の真価が問われるところ」「津波からどう生き延びてきたのかも重要。10年を経た今の段階で震災誌を作る意義がある」などの声が上がった。

 

基本方針を確認し、委員の意見を聞いた初会合

基本方針を確認し、委員の意見を聞いた初会合

 

 齋藤委員長は「災禍を繰り返さないために何をすべきか。一歩踏み込んだ震災誌でなければ未来に発信できない。“防災先進地”釜石として新たな検証とともに、未来に残せるものを作りたい」と意を強くする。

 

 市はこれまでに、6編の震災検証報告書(津波避難行動、災害対策本部、避難所運営など)を作成。これらをもとに市民向けの「教訓集」「証言・記録集」を作成している。また、大勢の犠牲者が出た鵜住居地区防災センターにおける市の対応について、学識者や遺族、弁護士などによる調査委員会が被災調査報告書をまとめている。        

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雪ん子野外教室

雪ん子野外教室

 

開催要項・参加申込書チラシ(PDFファイル/688KB)

目的

雪遊び体験の少ない沿岸地区の児童に、自然体験活動の場を提供する。
多くの人との出会いを通し、社会性やマナーを身につける機会とする。

期日

令和4年1月6日(木)~1月8日(土) 2泊3日

場所

・国立岩手山青少年交流の家≪テンパーク≫
(滝沢市後292 TEL:019-688-4221)
・岩手高原スノーパーク
(岩手郡雫石町長山岩手山 TEL:019-693-4000)

対象・定員

小学校、義務教育学校5・6年生 20名程度
(健康上心配のない児童で全日程参加できること)
※申し込み多数の場合は抽選で参加者を決定させていただきます。

日程・内容

雪ん子野外教室:日程・内容
※状況により活動内容を中止、または変更する場合があります。
※天候等の状況により、プログラムを変更することがあります。

参加費

6,000円(食事代、シーツクリーニング代、傷害保険代等)
※スキーセットをレンタルする場合は、別途2,800円(2日間)がかかります。

携行品等

□ スキーセット(スキー板、スキーブーツ、ストック ※レンタル可)
□ 防寒着(スキーウエア上下)
□ 防寒靴(長靴)
□ スキー用手袋・帽子(耳の隠れるもの)
□ 運動着
□ 着替え(靴下は足首が隠れるもの)
□ 筆記用具  
□ 上履き
□ タオル  
□ 洗面用具(歯ブラシ等の備え付けはありません) 
□ ハンカチ・ちり紙・マスク 
□ 車酔い止めの薬や常備薬 
□ その他各自で必要と思われるもの
※防寒着・スキー用手袋・帽子は雪遊びでも着用します。
※活動に必要のない物(ゲーム機・携帯電話等)は持込不可です。

交通案内

陸中海岸青少年の家のバスで移動します。
<行き> 1月6日(木)
①陸中海岸青少年の家(8:00発) → ②宮古シーアリーナ(9:00発)
<帰り> 1月8日(土)
①宮古シーアリーナ(15:00頃着)→ ②陸中海岸青少年の家(16:00頃着)

参加申込

11月7日(日)~11月30日(火)までに、下記申込先に郵送またはメール、FAXにてお申し込みください。
※申し込みが定員を超えた場合は、抽選で参加者を決定させていただきます。
※参加が決定した方には健康調査書等の案内文書を改めて発送いたします。

 
岩手県立陸中海岸青少年の家(マリンランド陸中)
〒028-1371 岩手県下閉伊郡山田町船越2-42
担当:村上 稔
TEL 0193-84-3311
FAX 0193-84-3312
メール kenriturikuchu@echna.ne.jp

その他

・参加決定後に参加できなくなった場合は、至急ご連絡ください。
・12月24日(金)12:00以降のキャンセルは、その理由に関わらず、参加料を全額いただきますのでご了承願います。※12月27日(月)~1月4日(火)は休所日となります。
・プログラム途中でも体調不良等の場合には、保護者の方に迎えに来ていただく場合がありますので、連絡が取れるようにしておいてください。
・個人情報につきましては「雪ん子野外教室」の運営にのみ活用いたします。また、活動の様子などを写真撮影し当所のホームページや印刷物に記載する場合がございますので予めご了承ください。(不都合のある場合はお知らせください)
・新型コロナウイルス感染拡大の状況によって、日程変更や中止となる場合があります。

主催

(公財)岩手県スポーツ振興事業団・陸中海岸青少年の家

青少年の家

(公財)岩手県スポーツ振興事業団 岩手県立陸中海岸青少年の家

公式サイト / TEL 0193-84-3311 / FAX 0193-84-3312 〒028-1371 山田町船越2-42

sousakuhiroba

手作りのかざりで素敵なクリスマス&お正月を!「創作ひろば」

手作りのかざりで素敵なクリスマス&お正月を!「創作ひろば」

 

開催要項・参加申込書チラシ(PDFファイル/578KB)

目的

季節の行事に伴う飾り作りを通して、文化に触れながらもの作りを楽しむ。

日時と内容

【①】令和3年12月 5日(日) 9:30~11:30
Aコース『サンタの庭』:自然素材で、温かみのある作品に
Bコース『クリスマスツリー』:自シーグラスor松ぼっくりでツリーに挑戦!
 
【②】令和3年12月12日(日) 9:30~11:30
Cコース『しめ縄飾り』:稲わらでしめ縄体験
Dコース『ミニ門松』:自然素材で門松づくりに挑戦!
 
※受付開始9:00

場所

岩手県立陸中海岸青少年の家
(〒028-1371 下閉伊郡山田町船越2-42)

対象・定員

幼児・小学生 ~ 一般
※小学校3年生以下は保護者同伴とします。
※各コース定員30名とし、定員になり次第しめきります。

参加料

A・Bコース:1作品 300円
C・Dコース:1作品 500円

携行品等

・創作活動にふさわしい服装
・上履き
・作品持ち帰り用の袋等
・マスク
・飾り付けたい物等(付けたい飾りがございましたらご持参ください。)

その他

①と②へ複数の参加も可能です。
・傷害保険には加入しませんので、必要な方は各自で加入手続きをお願いします。
・申込締切日(11月27日)以降にキャンセルされる場合は、後日参加料をお支払いいただき、材料をお渡しします。

参加申込

11月7日(日)~11月26日(金)9:00~17:00
①〜⑥を明記して、FAXまたはメール、郵送でお知らせください。
①氏名(漢字/ふりがな)
②学校名・学年
③性別
④郵便番号・住所
⑤電話・FAX番号
⑥希望のコースと作品数
 
岩手県立陸中海岸青少年の家(マリンランド陸中)
〒028-1371 岩手県下閉伊郡山田町船越2-42
TEL 0193-84-3311
FAX 0193-84-3312
メール kenriturikuchu@echna.ne.jp

主催

(公財)岩手県スポーツ振興事業団・陸中海岸青少年の家

青少年の家

(公財)岩手県スポーツ振興事業団 岩手県立陸中海岸青少年の家

公式サイト / TEL 0193-84-3311 / FAX 0193-84-3312 〒028-1371 山田町船越2-42

「火の用心」と声を合わせ、地域住民に呼びかける甲東こども園の防火パレード

暖房器具が出番迎える中、まちに響く「火の用心」 甲東こども園防火パレード

「火の用心」と声を合わせ、地域住民に呼びかける甲東こども園の防火パレード

「火の用心」と声を合わせ、地域住民に呼びかける甲東こども園の防火パレード

 

 暖房器具など火気の使用が増える季節を迎えたこの頃。空気も乾燥しており、火事に気を付けたい時期でもある。火災のない安全な地域になることを願い、釜石市野田町の甲東こども園(野田摩理子園長、園児143人)が11日、防火パレードを実施。3歳以上の園児に保護者らを加えた約140人が元気な声で「火の用心」を呼び掛けた。

 

 同園の防火パレードは今年で37回目。そろいの消防はんてんを着た園児は、拍子木や太鼓の音に合わせて「戸締まりよーじん!火のよーじん!」と声を上げながら約1・5キロを行進した。隊列には消防署の広報車、消防団のポンプ車も加わり、呼び掛けをサポート。住民らは家の前に出て、笑顔で見守った。

 

元気な声で「火の用心」を呼び掛ける拍子木隊

元気な声で「火の用心」を呼び掛ける拍子木隊

 

園児たちは火災のない安全な地域になることを願って住宅街を行進した

園児たちは火災のない安全な地域になることを願って住宅街を行進した

 

 近隣を巡った後、園庭で「防火の集い」。園児代表が「火遊びはしません。よい子になります」などと誓い、「マッチ一本、タバコの投げ捨て、子どもの火遊び 火事のもと」と消防標語に声を合わせた。釜石消防署の駒林博之署長は「元気のいいパレードだった。みんなの言葉は住民の多くに届いた。地域の火災ゼロにつながればいい」と協力に感謝した。

 

防火の集いで「気を付けて」とメッセージを送る園児たち

防火の集いで「気を付けて」とメッセージを送る園児たち

 

 全国一斉に展開された秋の全国火災予防運動(11月9-15日)の一環。「おうち時間 家族で点検 火の始末」を統一標語に、重点目標には▽住宅火災防止▽乾燥時や強風時の火災防止▽放火対策の推進▽大規模施設の防火対策の徹底-などを掲げた。釜石署管内では新型コロナウイルス感染症の影響で、例年実施している市消防団による防火広報パレード、戸別の防火訪問指導を中止。年間を通して行う保育施設での防災教室、事業所の立ち入り火防点検や消防訓練は継続し、市民の防火意識向上へ啓発活動に努める。

 

 釜石市内では今年、3件の火災があり、前年同期比6件減となっている。昨年12月には3件の火災が発生しており、釜石も含め全国的に電気や配線器具が関係する出火が多い傾向にある。駒林署長は住宅用火災警報器の点検や更新(10年)の必要性、設置の効果(死者、焼損面積は約半分、損害額は4割減)を強調。普及につながる取り組みを進めつつ、「防火に努めてほしい」と求めている。

伝承施設の取り組みなどを紹介し、今後の役割などへ意見を交わしたディスカッション

東日本大震災の教訓を国の防災力向上に 被災地釜石で“ぼうさいこくたい”

防災推進国民大会(ぼうさいこくたい)2021

防災推進国民大会(ぼうさいこくたい)2021

 

 防災推進国民大会(ぼうさいこくたい)2021=同実行委主催=は6、7の両日、東日本大震災の被災地・釜石市で開かれた。国内最大級の防災イベントで、6回目の今年のテーマは「~震災から10年~つながりが創る復興と防災力」。開催地の野田武則釜石市長は「震災の経験や未来の命を守る教訓を伝えることが責務。ここに『防災教育のまち釜石』を宣言し、全国に当市の取り組みを発信していく」と述べた。2日間で約5800人が来場。各種プログラムを通じて防災意識を高めた。

 

 6日、市民ホールTETTOで行われた開幕のあいさつで、二之湯智・内閣府特命担当大臣(防災)は「災害の被害を最小限に抑えるには、国民1人1人が防災の正しい知識を身に付け実践することが重要。大会を機に我が国の防災力が一層強化されるよう願う」と述べた。同所では2つのディスカッションが行われた。

 

伝承施設の取り組みなどを紹介し、今後の役割などへ意見を交わしたディスカッション

伝承施設の取り組みなどを紹介し、今後の役割などへ意見を交わしたディスカッション

 

 震災伝承に関する議論には5人が参加。地元釜石からは「いのちをつなぐ未来館」スタッフの川崎杏樹さんが登壇。震災時、釜石東中の2年生で、隣接する鵜住居小児童らと全校避難し、津波から逃れた川崎さんは、市内の多くの小中学生が助かった要因に防災教育を挙げた。「当時の小中学生が震災時、『いつも通り行動した』と話すのは、楽しみながら興味を持たせる防災学習があったから」。防災を身近に感じ、自然に命を守る行動につながったことを示した。自らの経験は同館が提供する防災学習プログラムにも生かされる。

 


 

 10年の経験と未来ビジョンを語るセッションには9人が参加した。一般社団法人おらが大槌夢広場の神谷未生代表理事は提供するプログラムで「あなただったら?」という問いを重ね、震災を自分ごととして考えてもらうことを重要視。釜石市の地方創生アドバイザーも務めてきた国連人口基金駐日事務所の佐藤摩利子所長は、釜石の子どもたちの避難行動に着目し、「日本からの発信が世界の子どもたちの命を守ることになる」と今後の発信力に期待した。野田市長は災害に対する危機意識を地域全体で共有する必要性を指摘。防災教育を受けた子どもたちが将来、地域の中核として住民を守る側になることを願った。

 

震災経験者や復興関係者が参加し、これまでとこれからを語ったディスカッション

震災経験者や復興関係者が参加し、これまでとこれからを語ったディスカッション

 

 TETTO内には全国の企業や教育機関、団体などが出展したプレゼンブースが設けられ、防災に役立つ情報を公開した。周辺施設も会場となり、セッション、ワークショップ、屋外展示を合わせ171団体が参加した。福島県郡山市の八田康之さん(52)は自社の出展に合わせ、初めて大会に来場。「出展者の熱意が感じられ、来場者も意識が高い。震災を風化させないためにもいいイベント」と東北開催を歓迎した。

 

TETTO内に設けられたプレゼンブース。防災に関するさまざまな情報を提供した

TETTO内に設けられたプレゼンブース。防災に関するさまざまな情報を提供した

 

来場者の興味を引いた「足紋採取体験」

来場者の興味を引いた「足紋採取体験」

 

 屋外展示会場では親子連れの姿が目立ち、各種体験が人気を集めた。非常持ち出し用リュックに必要物品を詰め、重さなどを確かめる体験、VR機材を使って地震の揺れや津波の速さを映像と音で体感するブース、自衛隊車両の乗車体験など、子どもが防災を意識しやすいコンテンツも用意された。

 

過去の地震の揺れを再現した岩手県の地震体験車

過去の地震の揺れを再現した岩手県の地震体験車

 

非常持ち出し用リュックに何を入れるかを考えた

非常持ち出し用リュックに何を入れるかを考えた

 

自衛隊車両の運転席に乗り興味津々の子どもたち

自衛隊車両の運転席に乗り興味津々の子どもたち

 

 釜石市の三浦幸治さん(41)は、過去の大地震の揺れを再現した車両を家族で体験。「思ったより揺れてびっくり。震災時は釜石で仕事中だったが、忘れかけている部分もある。震災を知らない息子にも当時のことを教え、防災面も見直したい」と気を引き締めた。花巻市の福司姉津佳さん(44)は9歳、6歳の子どもと来場。「子どもがいての防災を意識するようになったのがこの10年の変化。別々にいる時の避難の待ち合わせ、連絡法など考えねば。体験を機に子どもにも防災への関心が生まれれば」と話した。

 

 大会に合わせ、県や市などが企画した「いわて・かまいし防災復興フェスタ」も同時開催。震災の教訓、復興支援への感謝を伝えるパネル展示や語り部動画の上映、三陸鉄道の震災学習列車と伝承施設見学を組み合わせたツアーを行った。大会前日の5日は「津波防災の日」「世界津波の日」にあたり、今後の津波防災を考える講演や意見交換が行われた。

 

釜石市は「復興支援感謝のつどい」で貢献者26人に感謝状贈呈

 

 

 釜石市は7日、市内のホテルで「東日本大震災復興支援感謝のつどい」を開き、同市の復興に力を貸した26人に感謝状を贈った。出席した13人に野田武則市長が感謝状を手渡した後、10年の歩みを振り返り、今後のまちづくりへの意見・助言をもらった。つどいの模様はユーチューブチャンネル「ラグビーのまち釜石」でライブ配信され、収録動画が15日から来年3月31日まで配信される。

 

 
 

釜石市の復興を支えてきた26人に感謝状を贈呈

釜石市の復興を支えてきた26人に感謝状を贈呈

 

釜石復興の歩みを映像で振り返るつどい出席者

釜石復興の歩みを映像で振り返るつどい出席者

 

感謝状授与者は次の通り。
 
【釜石市復興まちづくりアドバイザー】
濱田武士(北海学園大教授)大西隆(東京大名誉教授)橘川武郎(国際大副学長)辻哲夫(東京大客員研究員)片田敏孝(東京大大学院特任教授)
【エンターテインメントを通じたこころの復興支援】
矢内廣(チームスマイル代表理事)
【飲食業の自立再建支援】
田辺恵一郎(プラットフォームサービス相談役)
【東北未来創造イニシアティブ】
米谷春夫(マイヤ代表取締役会長)高橋真裕(岩手銀行取締役会長)大滝精一(大学院大至善館副学長兼学術院長)大山健太郎(アイリスオーヤマ代表取締役会長)野田智義(アイ・エス・エルファウンダー)
【釜石市復興ディレクター】
小野田泰明(東北大大学院教授)遠藤新(工学院大教授)長濱伸貴(神戸芸術工科大大学院教授)
【地方創生アドバイザー】
小安美和(Will Lab代表取締役)枝見太朗(富士福祉事業団理事長)藤沢烈(RCF代表理事)横田浩一(横田アソシエイツ代表取締役)佐藤摩利子(国連人口基金駐日事務所所長)吉野英岐(岩手県立大教授)堀久美子(UBS証券社会貢献CSRアジア太平洋地域統括)大久保和孝(大久保アソシエイツ代表取締役社長)鈴木寛(東京大教授)玄田有史(東京大教授)川久保俊(法政大教授)

広報かまいし2021年11月15日号(No.1772)

広報かまいし2021年11月15日号(No.1772)

広報かまいし2021年11月15日号(No.1772)

 

広報かまいし2021年11月15日号(No.1772)

広報かまいし2021年11月15日号(No.1772)

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【P1】
表紙

【P2-3】
市勢功労者表彰
ラグビー絆の日イベント

【P4-5】
コロナワクチン接種関係
認証飲食店制度の紹介

【P6-9】
令和2年度決算
人間ドック 他

【P10-11】
こどもはぐくみ通信
市民のひろば 他

【P12-13】
まなびぃ釜石

【P14-15】
まちの話題
鉄の週間イベント

【P16-17】
まちのお知らせ

【P18-19】
保健だより

【P20】
音楽イベント

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広聴広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2021110800012/
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
釜石リアスライオンズクラブ主催 第31回釜石地域中学校バスケットボール大会

釜石リアスLC杯中学校バスケ大会 競技力向上の一助に/県新人戦初優勝の釜石中男子 さらなる躍進に期待

釜石リアスライオンズクラブ主催 第31回釜石地域中学校バスケットボール大会

釜石リアスライオンズクラブ主催 第31回釜石地域中学校バスケットボール大会

 

 第31回釜石リアスライオンズクラブ杯釜石地域中学校バスケットボール大会は7日、釜石市鵜住居町の市民体育館で開かれた。男女とも釜石、大平、大槌の3校が参加。リーグ戦を行い、優勝を競い合った。

 

 同大会は青少年の健全育成、スポーツ振興などを目的に1992年にスタート。近年は11月に日程が設定されるが、昨年の第30回大会は新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期され、年度をまたいで本年4月に開催された。前回大会同様、今回も観戦は届け出た保護者のみとし、手指消毒、競技時以外のマスク着用など感染防止策を講じた。

 

保護者が見守る中、熱戦を繰り広げる選手たち

保護者が見守る中、熱戦を繰り広げる選手たち

 

女子「大平―釜石」の試合。勝利へ全力プレー

女子「大平―釜石」の試合。勝利へ全力プレー

 

 

 各チームは3年生引退後の1、2年生選手で結成。来年度の中総体に向けた新たなチーム作りを進める上で、競技力強化を図るための実戦経験の場となった。大会を主催する同クラブ(会員41人)の山崎智千(ともゆき)会長(58)は「少子化で生徒数が減る中でも大会を開けるのは幸せなこと。これまで言われてきた内陸の学校との力の差を埋める一助になるよう、今後も大会を続けていきたい」と願った。

 

 大会の結果は次の通り。
【男子】
釜石 117-20 大平
大平 52-42 大槌
釜石 121-27 大槌
 
優勝 釜石(5大会連続)
準優勝 大平
3位 大槌

 

【女子】
大平 102-10 大槌
釜石 95-17 大槌
大平 66-34 釜石
 
優勝 大平(2大会連続)
準優勝 釜石
3位 大槌

 

山崎会長から賞状を受け取る優勝の釜石中男子

山崎会長から賞状を受け取る優勝の釜石中男子

 

優勝杯を贈られる大平中女子。カップには歴代優勝校の名前が連なる

優勝杯を贈られる大平中女子。カップには歴代優勝校の名前が連なる

 

県新人戦初優勝の釜石中男子バスケ部 来年の東北中総体目指しチーム一丸

 

10月の県中学校新人大会で初優勝を果たした釜石中男子バスケットボール部

10月の県中学校新人大会で初優勝を果たした釜石中男子バスケットボール部

 

 釜石リアスライオンズクラブ杯大会で圧倒的強さを見せた釜石中男子バスケットボール部は、10月16、17の両日行われた県中学校新人大会(新人戦)で初優勝に輝いた。県制覇は、統合前の小佐野中が県中総体で果たして以来、約20年ぶり。新人戦での優勝は同校、釜石・大槌地区にとっても初の快挙となった。

 

 県新人戦バスケ競技には県内各地区の代表16チームが参加。釜石は1回戦で、磐井(一関地区)を68対63の接戦で下し、2回戦(釜石60-42見前)、準決勝(釜石70-56水沢南)と勝ち進んだ。決勝では、県大会上位の常連、石鳥谷(花巻地区)と対戦。71対42で勝利し、初の栄冠を勝ち取った。

 

 鈴木琥太郎主将(2年)は「フットワークとディフェンスを強化してきた結果だ。(初優勝は)自分たちの頑張りもあるが、支えてくれるコーチや先生、親のおかげ」と感謝。来年の中総体に向け、「他チームは釜中を倒そうと必死になってくると思う。自分たちも負けないよう頑張りたい。県制覇を達成して、東北大会ベスト4に入るのが目標」と意気込む。

 

釜石リアスLC杯大会でも相手チームを圧倒した釜石中男子(白ユニフォーム)

釜石リアスLC杯大会でも相手チームを圧倒した釜石中男子(白ユニフォーム)

 

 

 コーチを務める小澤弘貴さん(44)は「きつい練習にも耐えて頑張る頼もしい子たち。釜中出身の先輩高校生が練習相手になってくれて、部員らも吸収する部分が多い」と急成長の要因を明かす。この1年は「防御は最大の攻撃」をチームスローガンに、攻めるディフェンスを意識してきた。さらなるチーム力強化のため、「冬場の体力づくりをしっかりやって、攻撃のバリエーションを増やすのが目標。相手チームの研究も必要」と次年度を見据える。

 

 

 釜石中は13、14の両日、奥州市で開かれる県U15バスケットボール選手権大会に出場する。県新人戦の上位8チームと県内のクラブチームが参加し、16チームによるトーナメント戦を行う。優勝チームは全国大会への切符を手にする。

震災の記憶継ぐCD、来年3月発売へ 釜石高吹奏楽部も参加「復興の力に」

震災の記憶継ぐCD、来年3月発売へ 釜石高吹奏楽部も参加「復興の力に」

リハーサルでCD収録曲を練習する釜石高吹奏楽部の生徒ら

リハーサルでCD収録曲を練習する釜石高吹奏楽部の生徒ら

 

 毎年3月11日に発売されている東日本大震災の復興支援CD「絆~忘れない」。NPO法人日本アクティブ・フード協会(東京都中央区、神原進理事長)が、2016年から展開する被災地支援プロジェクトの一環で制作している。来年発売の7枚目のCDに、釜石高吹奏楽部(川崎真菜部長、部員26人)が参加することになり、3日、釜石市大町の市民ホールで収録に臨んだ。

 

 同部が担当するのは、被災地復興を願ってつくられた「がんばれニッポン」と、元気を届けようと生徒たちが選んだ「マーチ・シャイニング・ロード」の2曲。リハーサルではホール内での音の響きや強弱、音出しのタイミングなどを丁寧に確認した。緊張気味の仲間たちをリラックスさせようと、指揮を担当する生徒が馬のかぶりもので登場。肩と気持ちをほぐした生徒たちは心を一つに軽快な音色を響かせた。

 

生徒たちは聴く人に元気を届けようと録音に臨んだ

生徒たちは聴く人に元気を届けようと録音に臨んだ

 

 指揮のほか、チューバも担当した佐藤碧さん(1年)は「高校生らしい華やかさと元気で、聴く人を勇気づけられたら」と思いを込め演奏。トランペットを担当する川崎部長(2年)は「震災復興に携わる、大きな経験ができる機会。微力だが、精いっぱいの演奏で復興の力を盛り上げたい」と感情を音に乗せた。

 

 このCDには被災地復興の願いを込めつくられた「花の冠」「群青」「わせねでや」「未来の光へ」などが収録され、曲を通して震災の記憶を語り継いでいこうと制作が続けられている。収益金は被災地の子どもたちの支援に活用。神原理事長は「震災から10年たつが、今なお苦しい思いを抱えている人がいる。被災地の子どもたちの歌声、演奏を届けることで、忘れないという思いをつないでいく」と強調する。

 

 釜石高吹奏楽部が参加するCDは来年3月11日に全国販売される。今回は歌手のさとう宗幸さんらアーティストのほか、宮城、福島両県の子どもらも参加。ジョン・レノンの「イマジン」も収録される予定だという。

参加者は環境やエネルギー問題を楽しみながら学んだ

海の環境問題、廃プラアートで考えよう~釜石湾で始まる波力発電も紹介

プラスチックを使ったアート作品づくりに取り組む親子ら

廃プラスチックを使ったアート作品づくりに取り組む親子ら

 

 廃プラスチックを使ったアート制作で環境問題や再生可能エネルギーについて学ぶワークショップが3日、釜石市新浜町の釜石波力発電観測所で開かれ、市内の小学生と家族ら約30人が参加した。釜石青年会議所(菊地裕理事長)が企画し、波の力を利用する発電システムの技術開発を進める平田のマリンエナジー(泉修一社長)が実施。身近にある海を活用した新たな取り組みをPRしながら、海に関わるさまざまな問題を知る機会を提供した。

 

 参加者は持続可能な開発目標(SDGs)や海洋プラスチックごみに関する動画を見た後、工作に挑戦。回収し破砕されたプラスチック片をカラースプレーで色付けし、瓶に詰め、造花で彩りを添えたインテリア作品を完成させた。

 

参加者は環境やエネルギー問題を楽しみながら学んだ

参加者は環境やエネルギー問題を楽しみながら学んだ

 

 えい船での釜石湾口防波堤の見学、釜石商工高生が作った波力発電システム(模型)の実演もあり、子どもたちは興味津々。青木結惟さん(甲子小4年)と稜征君(同1年)姉弟は「いろんな体験ができて楽しかった。海の環境が危険な感じがした。プラスチックごみを出さないよう、買い物するときはマイバックを使う」と学びを深めた。

 

エネルギーの地産地消を目指し、湾口防波堤で波力発電開発中

 

波力発電の実証実験に向け設置された新浜町の観測所

波力発電の実証実験に向け設置された新浜町の観測所

 

 マリンエナジーは、市内にある及川工務店、小鯖造船工業、アイ・デン、エイワの4社が出資する株式会社。釜石湾の湾口防波堤を舞台に、波の力で発電してエネルギーを地産地消する仕組みづくりに向けた実証実験を始める準備を進めている。

 

釜石湾口防波堤で実施する波力発電のイメージ図

釜石湾口防波堤で実施する波力発電のイメージ図

 

 構想では、防波堤の上に発電装置を設置し、波の上下や斜めの揺れなどでダクトを通った空気の動きを利用してタービン発電機を回す。AI(人工知能)を使って波の強さを予測、制御しながら効率よく発電機を回転させる。年間発電量の見込みは33万2000キロワット時で、一般家庭約80世帯分の使用量にあたる。小規模だが、蓄電して漁港施設など水産業に役立つ機器で活用する。

 

観測所に展示されている波力発電システムの模型

観測所に展示されている波力発電システムの模型

 

 環境省の「二酸化炭素(CO2)排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」に採択され、東京大学先端科学技術研究センターなどと事業を開始。来年6月に発電装置1台を設置し、9カ月間運転させる。技術開発と実証実験を進めながら、装置を5台に増やす予定。低コスト化や改良を進めて量産化を図り、漁港などへの普及を目指す。

 

 泉社長は「震災で失ったものは大きいが、再生した地域を再生可能エネルギーで盛り上げたい。小規模だが、実用化できれば全国、世界の漁港でも活用できる」と可能性を強調。催しを通じ市民が事業を知り、エネルギーや環境問題を一緒に考え、取り組んでもらえるよう期待している。

第51回釜石市民芸術文化祭

第51回釜石市民芸術文化祭

第51回釜石市民芸術文化祭

 

市内芸術文化団体や市民の皆さんの各種ステージ発表、作品展示を行います。
皆さまのご来場をお待ちしております。(入場無料)

 

詳細はリーフレットをご覧ください。
第51回釜石市民芸術文化祭リーフレット[PDF:1.45MB]

期間

令和3年11月12日(金)~11月14日(日)
※開場時間:9時から18時まで(最終日は16時まで)

会場

釜石市民ホールTETTO(釜石市大町1丁目1番9号)

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 文化スポーツ部 文化振興課 芸術文化係
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町22番1号 シープラザ釜石2階
TEL 0193-27-5714 / Fax 0193-31-1170 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2021110900040/
釜石市

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笑いで元気に!三遊亭楽大の「笑って健康落語会&交流会」(全4回)

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落語による心の復興事業 笑いで元気に!三遊亭楽大の「笑って健康落語会&交流会」

災害公営住宅の住民の方々や近隣住民の方々のコミュニティ形成の一助となることを目的に落語会・交流会を開催致します。落語会は円楽一門の落語家「三遊亭楽大」さんをお招きし開催します。生で落語を聞ける貴重な機会になると思います。沢山笑って落語を大いに楽しみましょう!また交流会は、脳トレやe-sports 等を取り入れながら開催します。皆さんで協力し合って難問をクリアしましょう!是非この機会に皆様お誘いあわせの上、ご来場下さい。

 

感染症拡大防止対策ご協力について
●新型コロナウィルス対策として、入場する際には皆様にマスクの着用、手指の消毒、体温の計測等へのご協力をお願い致します。
●入場に関しまして体調の悪い方及び体温が37.5度以上の方の入場をお断り致します。

 

日時

中妻公民館
11月15日(月)10時~落語会/11時~交流会
唐丹公民館
11月16日(火)13時30分~落語会/14時30分~交流会
鵜住居公民館
11月17日(水)10時~落語会/11時~交流会
吉里吉里公民館
11月19日(金)10時~落語会/11時~交流会

入場料

無料

主催・お問い合わせ

釜石まちづくり株式会社
TEL 0193-22-3607

※落語による心の復興事業は、令和3年度被災者の参画による心の復興事業費補助金を活用して開催しています。

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

出来上がった2品を手に笑顔を輝かせる参加者ら

釜石・大槌の食文化を次世代に! 食の匠を講師に郷土料理伝承会

釜石・大槌郷土料理伝承会=根浜シーサイド

釜石・大槌郷土料理伝承会=根浜シーサイド

 

 釜石・大槌郷土料理伝承会(同地域農業振興協議会など主催)は1日、釜石市鵜住居町の観光施設「根浜シーサイド」レストハウスで開かれた。地域に伝わる郷土料理を若い世代に継承し、次代の伝承者育成につなげようと企画。釜石・大槌郷土料理研究会(前川良子会長、11人)会員で、本県の「食の匠」に認定されている2人を講師に迎え、公募で集まった7人が「がんづき」と「しそ巻きずし」の作り方を学んだ。

 

 講師を務めたのは、釜石市の藤原政子さん(67)=2012年度、食の匠認定=と大槌町の飛田奈都子さん(58)=19年度、同認定=。藤原さんは幅広い世代に愛される郷土菓子「がんづき」を、飛田さんは同町の山間部で祝い事の際によく出されてきた「しそ巻きずし」の作り方を教えた。

 

 「がんづき」は蒸し上がった丸い形を“月”に、上に散らすくるみやごまを夜空を飛ぶ鳥“ガン”に見立て、そう呼ばれるようになったとされる(諸説あり)。ふわふわの食感とやさしい甘さが特長。農作業の休憩時のおやつ、お茶請けなどとして長年、親しまれてきた。この日は、藤原さんが研究を重ねたレシピを伝授。生地をきれいに膨らませる重曹の分量や材料の混ぜ方のポイントなどを教えた。

 

藤原政子さん(左から2人目)から、がんづきの作り方を教わる参加者

藤原政子さん(左から2人目)から、がんづきの作り方を教わる参加者

 

がんづきの蒸し上がり具合を串を刺してチェック

がんづきの蒸し上がり具合を串を刺してチェック

 

 「しそ巻きずし」は酢漬けした赤シソの葉を巻きすに並べ、広げたすし飯の上にさまざまな具を配置して巻く。赤シソは、のりが貴重だった時代に代用品として重宝され、塩や酢に付け込んだものを常備し、さまざまな料理に活用されたという。飛田さんはシソの並べ方や、すし飯が崩れないように巻く方法などを実演。今回の具材は厚焼き卵、シイタケの煮物、キュウリの塩漬け、くるみ、梅干しの5種で、巻いた後に切ってみると断面の色合いも食欲をそそった。

 

しそ巻きずしの巻き方を実演する飛田奈都子さん

しそ巻きずしの巻き方を実演する飛田奈都子さん

 

酢漬けした赤シソの葉を巻きすに並べていく作業。隙間ができないように並べるのがポイント

酢漬けした赤シソの葉を巻きすに並べていく作業。隙間ができないように並べるのがポイント

 

 参加者は講師に教わりながら調理に挑戦。初めて体験するメニューに興味津々だった。同市中妻町の櫻井京子さん(37)は「しそ巻きずしは初めて知った。大槌出身でも私は海側で、山側にはまた違った地域性があるんだなと。こうして教わる機会がもっとあれば」と期待。10歳と7歳の子ども(女子)は料理に興味を持ち始めていて、「家で一緒に作ってみたい。食べる専門から卒業して、自分も伝承活動などに携われたらいい」と笑った。

 

出来上がった2品を手に笑顔を輝かせる参加者ら

出来上がった2品を手に笑顔を輝かせる参加者ら

 
 同研究会は震災前、年4回ペースで一般客を対象にした郷土料理を楽しむ会を開催。震災後は、市外から訪れるボランティアらに「郷土料理を教えてほしい」と頼まれることも多く、「伝承会」という形で調理体験の場を設けてきた。藤原さんは「地元の身近な食材を使っていたからこそ、郷土料理として残ってきたと思う。手作りは食材選びからでき、家族の栄養や健康にも配慮できる。昔の人の知恵と工夫を今のお母さんたちにも教えたい」と望んだ。