鵜の郷交流館も10万人〜オープンから7ヵ月、見込みを上回る集客

鵜の郷交流館も10万人〜オープンから7ヵ月、見込みを上回る集客

鵜の郷交流館も10万人〜オープンから7ヵ月、見込みを上回る集客

 

 釜石市鵜住居町の観光交流拠点施設「鵜(う)の郷(さと)交流館」の入館者数が3日、10万人に達した。ラグビーワールドカップ(W杯)開催効果に加え、団体ツアーの立ち寄り所としての活用、高速道路網の整備で交通の便が良くなったこともあり、当初の見込みを上回る集客数で推移。オープンから約7カ月で達成した。同日、セレモニーがあり、10万人目の入館者に指定管理者のかまいしDMC(社長・野田武則市長)から記念品が贈られた=写真。

 

 10万人目となったのは、東京都武蔵村山市の植竹正義さん(82)、タカ子さん(78)夫妻。東日本大震災からの復興の様子を見る旅の途中で交流館に立ち寄った。前日に釜石入りし、町内の旅館に宿泊。旅館では震災時の映像や経験談を見聞きし、「本当に大変なことがあったのに、立ち直ってすごい。いい所だ」と実感を込めた。

 

 セレモニーでは、くす玉を割ってお祝い。野田市長は記念品、交流館そばの施設で職場体験していた唐丹中の香川美咲さん(2年)が花束を贈った。

 

 数日後に52回目の結婚記念日を迎えるという夫妻。そのお祝いにもなった様子で「こういう場に立ち会うのは、これまで縁がなかった。驚いている。こうした良いことが続けばいい」と笑顔を重ねた。2人は交流館周辺を見て回った後、三陸鉄道に乗車。「動けるうちにふたりで旅を楽しみたい。また釜石に来たいね」と言葉を残し、宮古市方面に向かった。

 

 交流館は鵜住居駅前周辺に整備された公共施設(愛称=うのすまい・トモス)の一つで、3月23日にオープン。特産品や海産物などの物販、飲食の計4店舗、休憩スペースなどが設けられ、地域の魅力発信や交流人口の拡大を推進する。

 

 当初、年間8万1千人の入館者を目標に設定していた。一日の入館者数は300~500人だが、W杯釜石会場第1戦の9月25日は5300人余りと、普段の10倍以上を記録。かまいしDMCでは、開催効果の大きさを実感している。

 

 三陸を巡る団体ツアー客がトイレ休憩などで利用するなど立ち寄り所としての認知、他施設と合わせた利用の多さも、予想を上回る伸びにつながったと分析。かまいしDMC鵜住居トモス運営課の佐々学さん(40)は「W杯後も多くの人に訪れてもらえるよう取り組んでいく」と思いを強めた。

 

(復興釜石新聞 2019年10月5日発行 第830号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

10万人目の入館者となった木村史希君、青木郁実さん、菊池旭斗君(右から)

橋野鉄鉱山インフォメーションセンター10万人、世界遺産の価値発信〜開館から6年で大達成、黒北高山岳部3人に記念品

 10万人目の入館者となった木村史希君、青木郁実さん、菊池旭斗君(右から)

10万人目の入館者となった木村史希君、青木郁実さん、菊池旭斗君(右から)

 

 2013年11月にオープンした釜石市の橋野鉄鉱山インフォメーションセンターの入館者が9月29日、10万人に達し、記念のセレモニーが行われた。明治日本の産業革命遺産(8県11市23資産)の一つとして15年7月に世界遺産登録された同鉄鉱山の情報発信施設は、開館から丸6年を前に、節目の喜びに包まれた。

 

 10万人目の入館者となったのは、北上市の黒沢尻北高山岳部の2年生部員、青木郁実さん、木村史希君、菊池旭斗君の3人。くす玉を割り、野田武則市長、市世界遺産課の職員らの祝福を受けた。野田市長から橋野鹿踊りの置物、釜石のラグビーグッズなどの記念品、橋野町振興協議会の和田松男会長から花束が贈られた。「日本の近代化の礎となった釜石、橋野鉄鉱山の意義を理解してもらえれば」と野田市長。

 

 3人は27日から鯨山で行われた登山競技の県高校新人大会に参加。顧問の菅野幸輝教諭の運転する車で山田町から帰る途中、同所に立ち寄った。思わぬ幸運に「びっくり。いい思い出になる」と大喜び。センターで同課の佐々木育男課長から釜石の鉄づくりの歴史や遺産の概要について説明を受けた後、高炉場跡を見学した。共に理系という3人は、約160年前の製鉄現場に興味津々。佐々木課長の話に熱心に耳を傾けた。

 

佐々木課長の案内で高炉場跡を見学。橋野鉄鉱山で行われた鉄づくりを学ぶ

佐々木課長の案内で高炉場跡を見学。橋野鉄鉱山で行われた鉄づくりを学ぶ

 

 木村君は高炉の大きさに圧倒され、「釜石が日本の工業を世界に押し上げる足掛かりとなったことに、県人として誇りを感じる。昔のものがこれだけ残っていてすごい」と大興奮。菊池君は「50~60日かけて鉄を作っていた当時の苦労は大変なもの。その頑張りがあったからこそ、今の自分たちの幸せな暮らしがある」と歴史に思いをはせた。青木さんは「全て人の手でやっているのに驚く。将来に継いでいくべき大切な遺産。運搬路、採掘場跡(通常は非公開)もいつか見てみたい」と期待を膨らませた。

 

 化学を教える菅野教諭は5月の連休に同所を訪問。授業でよく話をしていた。「現地で実際に見聞きすると理解が深まる。彼らは山岳部員。自然を生かして鉄を作っていた歴史的価値に触れ、感動しているのでは」

 

 同センターは、世界遺産登録を目指す取り組みが本格化する中、13年11月10日にオープン。現地見学の前後に知識を得られ、休憩場所にもなっている施設は、映像や模型、パネル展示などで同鉄鉱山を分かりやすく解説する。積雪で冬期は休館するが、開館期間(通常4月1日~12月8日)中は無休。入館者数は世界遺産登録された15年度に最多の4万3316人を記録。翌16年度は8月の台風10号被害で約2カ月半の休館を余儀なくされた。内陸からのアクセス路、県道釜石遠野線笛吹峠の復旧にも時間を要し、17年度は1万人を切ったが、昨年度から回復傾向に。本年度は4月からこれまでに約9300人が訪れ、待望の10万人を突破した。

 

 同鉄鉱山の台風被害復旧は、高炉場跡は完了し、今後は運搬路と採掘場跡に着手する計画。本年度、国は明治日本の産業革命遺産の情報拠点施設を東京に整備する予定で、市も同遺産全体の理解促進を図るための展示を同センターで行っていく方針。

 

(復興釜石新聞 2019年10月5日発行 第830号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

三鉄平田駅近くの市道沿いの石柱(左)、津波到達点の石柱は平田小前にも(右)

「津波到達地点記憶碑」建立〜高台に逃げろ 次代に教訓残す、平田海浜地共有組合

組合員が久保組合長宅前に建立した津波記憶碑を除幕。未来の安全を願った

組合員が久保組合長宅前に建立した津波記憶碑を除幕。未来の安全を願った

 

 釜石市平田の平田海浜地共有組合(久保知久組合長、会員91人)は「東日本大震災津波到達地点記憶碑」を地区内に建立し、9月20日に除幕式を行った。記憶碑のほか2カ所に「津波到達地点」の石柱を建て、地域住民に津波避難の大切さを末永く伝える。

 

 同組合は戦前、平田湾などで採取する海藻類、雑魚などの干場(かんば=磯など海浜地)の管理団体として発足した。現在は干場の需要がほとんどないが、組合は共有地の管理や運営を続けている。

 

 津波記憶碑の建立は昨年夏に発議。役員会などで内容を検討、協議し、今年6月の総会で決定した。監事の佐藤増雄さん(73)、会計の髙澤貞樹さん(72)によると、「震災の津波について、住民が日々の生活で目にする場所に到達地点を明示し、津波への警戒を忘れず、後世に伝えるのが目的」という。

 

 「復興まちづくり、住宅再建が進み、これからも町並みが変化する。震災の記憶はあいまいになる恐れがある。特に将来を担う子どもたちには、しっかりした心の備えを持ってほしい」と久保会長(71)。「私たち組合の立場で地域防災に貢献できることは、慰霊碑ではなく、津波の記憶碑の建立だろう―と意見がまとまった」と経緯を話す。

 

三鉄平田駅近くの市道沿いの石柱(左)、津波到達点の石柱は平田小前にも(右)

三鉄平田駅近くの市道沿いの石柱(左)、津波到達点の石柱は平田小前にも(右)

 

 記憶碑の用地は久保組合長の自宅敷地、石柱2基の用地は組合員が所有地を提供した。石柱が建てられたのは平田小の正門前20メートル付近と三陸鉄道平田駅の市道ガード付近で、いずれも津波の到達点。記憶碑の標高は11・3メートルとした(9メートルという説もある)。

 

 記憶碑には発災日と建立期日を和洋で表記。組合、役員名を添え、「これより高台に逃げろ」とメッセージを刻んだ。碑は台座を含め高さ約1・5メートル。石柱も市道、通学路に面し、通行を邪魔することなく、周囲の景観も損なわず、さりげなく通行者の目に触れる位置にある。

 

(復興釜石新聞 2019年10月2日発行 第829号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

ラグビーワールドカップが釜石にやってきた〜「今日の1日が未来につながる」招致活動関係者 感動の本番

ラグビーワールドカップが釜石にやってきた〜「今日の1日が未来につながる」招致活動関係者 感動の本番

「釜石の夢」が実現したW杯フィジー対ウルグアイ戦

「釜石の夢」が実現したW杯フィジー対ウルグアイ戦

 

 ラグビーワールドカップ(W杯)が釜石にやってきた。東日本大震災の津波で大きく姿を変えた鵜住居の地に建設された復興スタジアムは、国内外から訪れた約1万4千人の観客で埋まった。絶好の青空が広がる晴れ舞台。対戦するフィジー、ウルグアイを応援する大歓声が沸き上がり、満員のスタンドに応援のウエーブが何度も広がった。感動的なこのシーンを夢見て招致活動に取り組んできた関係者は感激に浸る間もなく、「さあ次の試合だ」と準備に取りかかった。

 

桜庭吉彦さん

 

スタジアムから帰る観戦客と感謝のハイタッチを交わす桜庭吉彦さん(中央)

スタジアムから帰る観戦客と感謝のハイタッチを交わす桜庭吉彦さん(中央)

 

 「イエーイ!」「ありがとー」「サンキュー」――。W杯アンバサダーとして活動する釜石シーウェイブス(SW)RFCゼネラルマネジャーの桜庭吉彦さん(53)は、釜石開催を縁の下で支える会場ボランティアらとともに、スタジアムから出てきた観戦客と感謝のハイタッチを重ねた。

 

 国内外から訪れた1万4025人がスタジアムを埋めた。「こうやって、みんなが笑顔で帰ってくれる。そのことが本当にうれしい」。桜庭さんは涙をこらえながら、この日を迎えた感慨をかみしめた。

 

 新日鉄釜石ラグビー部が日本一7連覇を達成した翌年に入社し、クラブチームへの移行など苦難の時代の主力として活躍した。釜石SWのヘッドコーチも務めるなど、「釜石ラグビー」のDNAを引き継いできた。1986年からラグビー日本代表に選ばれ、キャップ43を獲得。W杯にも3大会に出場した。

 

 この日はあえてスタジアムの外で、会場案内や、おもてなしなどのボランティアに徹した。「きょうの一日が未来につながる。いや、つなげていかねばならない」「手を携え、こんな思いを経験することがW杯のレガシー(遺産)につながっていく」と確信。13日のナミビア対カナダ戦も会場ボランティアとして汗をかくつもりだ。

 

豪快なトライシーンに沸く観戦客

豪快なトライシーンに沸く観戦客

 

大友信彦さん

 

「本当に夢のよう」とスポーツライターの大友信彦さん

「本当に夢のよう」とスポーツライターの大友信彦さん

 

 「本当に夢のよう」。スポーツライターの大友信彦さん(57)はスタジアムの前で、多くの知人とW杯開催実現の握手を交わした。

 

 気仙沼市出身で、スポーツ紙や雑誌などにラグビー記事を多数寄稿する国内有数のラグビーウオッチャー。「釜石ラグビー」の歩みを丹念に刻み続け、震災後は釜石のV7メンバーらと立ち上げた「スクラム釜石」(石山次郎代表)の一員として活動。W杯招致活動を広報面で支えてきた。

 

 2015年には、実現不可能といわれたW杯釜石開催を可能にしたラガーマンや市民の取り組みをまとめた「釜石の夢」(講談社文庫)を出版。福島県から釜石まで自転車で走破する「スクラムライド」にも加わり、被災地が復興へと進む姿を国内外に発信し続けてきた。

 

 「多くの観戦客が訪れたこの光景とスタジアムのとけ込み具合はイメージできていなかった。盛り上がりは想像以上」と大友さん。「W杯に向けた取り組みを通して、子どもたちが大きく成長したことがうれしい。世界中から多くの人がやってくるワクワク感には特別な思いがある」と喜びを膨らませた。

 

片桐浩一さん

 

 「両国の選手がピッチに出てきた瞬間が一番感動した。涙が出そうになりましたよ」。大町で美容店を営む片桐浩一さん(49)はスタジアムに広がる光景をしみじみと見回した。

 

 震災の津波で妻理香子さん(享年31)を失って8年半。スタジアムは、理香子さんが勤務先の幼稚園で命を落とした鵜住居に建設された。W杯招致にも初めは反対だったという。

 

 両国の国歌斉唱のときは複雑な思いも重なり、立ち上がることができなかった。「でも、もう後ろ向きになることはないかもしれない」。天国にいる妻に向かって、そうつぶやいた。

 

(復興釜石新聞 2019年10月2日発行 第829号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

復興記録誌「釜石復興の軌跡」

復興記録誌「釜石復興の軌跡」

復興記録誌「釜石復興の軌跡」

 

東北大学の皆様には東日本大震災の発災以降、当市の復興に多大なるご支援を賜っておりますが、このほど、建築空間学研究室の皆様に当市復興の過程などが取り纏められた復興記録誌「釜石復興の軌跡」を制作していただきました。
貴重な資料を制作していただきまして、心より感謝申し上げます。(※英語訳も併記されております)

 

復興記録誌「釜石復興の軌跡」

復興記録誌 「釜石復興の軌跡」( Trajectory of Kamaishi’s Reconstruction )

ファイル形式: PDFファイル
データ容量: 16,957 KB(本編)、6,577 KB(資料編)
ダウンロード:本編
ダウンロード:資料編


この記事に関するお問い合わせ
釜石市 復興推進本部 都市整備推進室
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8437 / Fax 0193-22-9505 / メール
元記事:http://www.city.kamaishi.iwate.jp/fukko_joho/fukko_machidukuri/detail/1232041_3069.html
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
鵜の郷交流館朝市

【開催中止】鵜の郷交流館朝市

鵜の郷交流館朝市
 

※『鵜の郷交流館朝市』は台風の影響が予想されるため中止となりました。

 

10月12日(土曜日)朝9時から、鵜住居町の鵜の郷交流館で「鵜の郷交流館朝市」を開催します。定置網の朝獲れ鮮魚やホタテなどを直売。売り切れの際はご容赦願います。

 

【10/14(月・祝)開催】魚河岸朝市を開催します

 

日時

10月12日(土曜日) 朝9時から

場所

鵜の郷交流館

住所

釜石市鵜住居町第16 地割72 番地1

電話

0193-27-5666

FAX

0193-27-5667

受付時間

9:00 ~ 18:00

URL

https://unosumai-tomosu.jp/

Facebook

https://www.facebook.com/unosumaitomosu/

アクセス

列車の場合:三陸鉄道リアス線鵜住居駅下車1分
バスの場合:鵜住居駅前バス停降車1分
車の場合 :釜石北IC より釜石方面へ車で4分

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 商業観光課
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話 0193-27-8421 / FAX 0193-22-2762 / メール
元記事:http://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/spot/detail/1231943_2452.html
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
魚河岸朝市

【開催中止】魚河岸朝市

魚河岸朝市

 

※本イベントは台風の影響のため中止となりました。

 

10月12日(土曜日)の「鵜の郷交流館朝市」に続き、10月14日(月・祝)朝6:30~、魚河岸テラスにおいて「魚河岸朝市」を開催します。定置網の朝どれ鮮魚・ホタテ・牡蠣などを直売します!売り切れの際はご容赦願います。
当日は、釜石駅前と会場の間を巡回バスが運行します!

 

【10/12(土)開催】鵜の郷交流館朝市を開催します

 

日時

10月14日(月曜日・祝日) 朝6時30分から

場所

釜石魚河岸にぎわい館「魚河岸テラス」

住所

釜石市魚河岸3番3

電話

0193-27-5566

FAX

0193-27-5261

受付時間

9:00 ~ 18:00

URL

https://uogashi-terrace.jp/

Facebook

https://www.facebook.com/uogashiterrace/

アクセス

当日は、釜石駅前から会場の間を巡回バスが運行します。(乗車無料)
巡回バス停車場所:ホテルフォルクローロ三陸釜石付近、ホテルアリスガーデン付近、ホテルサンルート付近、ホテルルートイン付近
 

その他のアクセス方法
列車の場合:三陸鉄道リアス線 釜石駅 下車 徒歩25分
バスの場合:岩手県交通バス停「市営ビル前」 降車 2分
車の場合 :三陸自動車道「釜石中央IC」から車で10分

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 商業観光課
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話 0193-27-8421 / FAX 0193-22-2762 / メール
元記事:http://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/spot/detail/1231994_2452.html
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
CINEPIT映画上映会「翔んで埼玉」

CINEPIT映画上映会「翔んで埼玉」

CINEPIT映画上映会「翔んで埼玉」

 

人気コミック「パタリロ!」の作者・魔夜峰央の人気漫画を実写映画化。テルマエ・ロマエの武内英樹監督、二階堂ふみ、GACKTら豪華キャスト陣による禁断のぶっ翔び埼玉ディス漫画が、CINEPITに登場です。255インチの大画面スクリーンと高音質サウンドで、話題の映画をぜひお楽しみください。

 

 

上映日時

2019年10月6日(日)
①10:30〜 ②14:00〜
※入場受付は30分前からとなります

入場料金

一般1,000円 高校生以下500円
未就学児無料

会場

チームスマイル・釜石PIT(釜石情報交流センター内)
全席自由 90席

主催

CINEPIT運営委員会
(釜石まちづくり株式会社、一般社団法人チームスマイル、釜石市、釜石シネクラブ、みやこ映画生協)

お問い合わせ

釜石まちづくり株式会社 TEL 0193-22-3607
作品に関して:シネマリーン TEL 0193-64-5588

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

スタンドは約1万4千人の観客で埋まる

青空に「釜石の夢」かなう、ラグビーワールドカップ第1戦〜世界レベルの白熱戦 ウルグアイ、フィジー破る

激闘を繰り広げるフィジーとウルグアイ=25日、釜石鵜住居復興スタジアム

激闘を繰り広げるフィジーとウルグアイ=25日、釜石鵜住居復興スタジアム

 

 「釜石の夢」が実現した――。ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の釜石第1戦は25日、釜石鵜住居復興スタジアムで行われ、フィジーとウルグアイが世界レベルの熱戦を展開した。逆転、また逆転の白熱した激闘を繰り広げ、最後はウルグアイが格上のフィジーを破る番狂わせを演じた。新設のスタジアムを埋めた1万4025人の観客は、歴史に残る一戦のドラマチックなストーリーに興奮。さわやかな青空に、大きな歓声が響き渡った。

 

 世界ランキング19位のウルグアイが30―27(前半24―12)の僅差で同10位のフィジーを撃破する波乱の展開。優位とみられていたフィジーは「フィジアンマジック」と称される奔放なパスプレーが思うようにつながらず苦杯をのんだ。

 

 8トライを取り合う白熱の接戦が繰り広げられた。前半7分にフィジーが先制したが、ウルグアイがすかさず逆転。さらに2トライを加え、12点差で折り返す。後半はフィジーが3トライを挙げて猛追したが、ウルグアイが2PGを決め、辛うじて逃げ切った。

 

後半はフィジーが3トライを挙げ、猛烈に追撃

後半はフィジーが3トライを挙げ、猛烈に追撃

 

 スタジアムが建設されたのは、東日本大震災の津波で全壊した釜石東中、鵜住居小があった場所。震災で世界中から寄せられた物心両面の支援へ感謝の思いを発信する舞台として校舎の跡地が選ばれた。

 

 スタジアムが新設されたのは、試合が行われる国内12会場でただ一つ。「ラグビーW杯を釜石で」。かつて日本一7連覇の偉業を達成した新日鉄釜石ラグビー部のOBら多くの関係者が思い描く夢が重なり、震災から復興へと向かうシンボリックな場所で花を開かせた。

 

子どもたちの声援を背に繰り広げられた世界レベルの熱戦

子どもたちの声援を背に繰り広げられた世界レベルの熱戦

 

 試合開始前のセレモニーでは、市内の小中学生の代表が白地に「Thank you for your support ……」と記した感謝の旗を携えて入場。招待された小中学生約2200人がスタンドで立ち上がり、この日のために練習した「ありがとうの手紙」の合唱をスタジアムに響かせた。

 

 上空に航空自衛隊の曲技飛行チーム「ブルーインパルス」の6機が飛来し、W杯釜石初戦に花を添えた。

 

復興スタジアムの上空を飛行する航空自衛隊の「ブルーインパルス」

復興スタジアムの上空を飛行する航空自衛隊の「ブルーインパルス」

 

激闘に「勇気もらった」、スタジアムに弾む「ありがとう」の歌声

 

スタンドは約1万4千人の観客で埋まる

スタンドは約1万4千人の観客で埋まる

 

 福島県相馬市の荒耕陽さん(72)は「同じ被災地でW杯をやると聞き、釜石を応援したくて来た。試合は接戦で最高に面白かった」と大満足。妻美知子さん(70)は「世界中からこれだけの人が集まってくれて感謝。みんなで両チームを応援するラグビーならではの精神が素晴らしい」と興奮冷めやらぬ様子で会場を後にした。

 

 花巻市の中村憲さん(52)は10年ほど前、仕事の関係で家族と共に5年間フィジーに暮らした。一家5人で観戦。「フィジーが負けて残念だけど、見応えのある試合で楽しめた」と子どもらと感動を共有。長男耕太朗君(12)は両チームの激しい攻防に「ドキドキした。倒されてもすぐ起き上がり、次のプレーに入るのがすごい」と勇気をもらった様子。長女綾乃さん(14)は「選手は迫力があったし、応援の人に(フィジーにいたころの)知人に似た人がいて、当時のことが思い出された」と懐かしんだ。

 

「ありがとう」の歌声を響かせた小中学生

「ありがとう」の歌声を響かせた小中学生

 

 全校児童で大声援を送った地元鵜住居小の柏﨑優さん(6年)は「復興スタジアムで世界大会が見られてうれしい。タグラグビーにも生かしたい」と貴重な経験を心に刻んだ。現在、自宅再建を待ちながら仮設住宅で暮らす。W杯を機に「鵜住居がもっと復興して、いい町になってほしい」と願いを込めた。

 

 鵜住居地区復興まちづくり協議会の佐々木憲一郎会長は、インフラ整備など地域の早期復興への効果を見通し、W杯開催を後押ししてきた一人。試合前、市内の小・中学生が高らかに歌声を響かせる姿に「胸がいっぱいになった」。

 

感謝の旗を携え入場する小中学生の代表

感謝の旗を携え入場する小中学生の代表

 

 会場入りの前には、震災犠牲者の芳名が刻まれる「祈りのパーク」で手を合わせた。「亡くなった人たちも『これで良かった』と一緒に楽しんでくれていた気がする。最高の天気は天国からのプレゼント」と青空を仰ぐ佐々木会長。「鵜住居の真の復興はこれからが勝負。広域連携によるスタジアム活用など、次の10年、20年後を見据えた取り組みが不可欠」と声に力がこもった。

 

(復興釜石新聞 2019年9月28日発行 第828号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

第10回全国虎舞フェスティバル

第10回全国虎舞フェスティバル

第10回全国虎舞フェスティバル

 

全国虎舞フェスティバルは今年で第10回目を迎えます。釜石市内のほか市外県外からも出演します。入場無料となっておりますのでぜひお楽しみください。

 

日時

令和元年10月6日(日) 9:30開場 10:00開演

場所

釜石市民ホールTETTO

出演団体およびスケジュール

◆県外
古閑迫寅舞(熊本県上益城郡御船町)、湊虎舞(青森県八戸市)
◆市外
大槌城山虎舞(上閉伊郡大槌町)
◆市内
尾崎町虎舞、錦町虎舞、只越虎舞、平田虎舞、白浜虎舞、箱崎虎舞、鵜住居虎舞、釜石虎舞保存連合会、県立釜石商工高等学校虎舞委員会、釜石こども園

 

1. オープニングセレモニー(10:00~10:15)
2. かまいしこども園 /釜石市(10:20~10:35)
3. 岩手県立釜石商工高等学校虎舞委員会 /釜石市(10:40~11:55)
4. 鵜住居青年会 /釜石市(11:00~11:15)
5. 古閑迫寅舞保存会 /熊本県上益城郡御船町(11:20~11:35)
6. 平田青虎会 /釜石市(11:40~11:55)
7. 白浜虎舞好友会 /釜石市(12:00~12:15)
8. 大槌城山虎舞 /上閉伊郡大槌町(12:20~12:35)
9. 箱崎虎舞保存会 /釜石市(12:40~12:55)
10. 只越虎舞 /釜石市(13:00~13:15)
11. 錦町青年会 /釜石市(13:20~13:35)
12. 尾崎青友会 /釜石市(13:40~13:55)
13. 湊虎舞保存会 /青森県八戸市(14:00~14:15)
14. 釜石虎舞保存連合会 /釜石市(14:20~14:35)

主催

幸せ出ずる国いわて実行委員会、(一社)釜石観光物産協会、釜石市
共催:釜石虎舞保存連合会
後援:釜石市教育委員会
特別協賛:アサヒグループホールディングス

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 商業観光課
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話 0193-27-8421 / FAX 0193-22-2762 / メール
元記事:http://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/kanko/matsuri_event/detail/1225096_2438.html
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第9弾『関東 申峻選手』

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第9弾『関東 申峻選手』

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第9弾『関東 申峻選手』

 

関東 申峻(かんとう のぶたか)選手 (所属先:日本製鉄(株)釜石製鉄所)プロフィール
2015年加入/1993.2.20生(26歳)/宮古市出身/宮古高校→慶應義塾卒
 
●ラグビーを始めたきっかけ: 兄の影響で中学1年生の時から(特設ラグビー部)
●ポジションの遍歴:WTB→FB、CTB→WTB
●ニックネーム:かんと-、たか
●趣味:ギター、スノボー、パン作り
●好きな食べ物:寿司(釜石、宮古産)
●釜石のオススメ:勝力鮨、喜久舎(ルースー)
●出身地のオススメ:浄土ヶ浜、五十五番(広東麺、焼きそば)
●試合前のルーティンワーク:なし
●ストロングポイント:スピード
●サポーター、ファンへメッセージ:いつも応援ありがとうございます!ぜひ試合会場で会いましょう!!

 

インタビュー日:2019年9月5日(釜石シーウェイブスRFCクラブハウス)
企画・編集:釜石まちづくり株式会社
取材・文:市川 香織(釜石まちづくり株式会社)
写真:西条 佳泰(株式会社Grafica)

 

社会人になったら、ラグビーと仕事を両立したいと考えていました

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第9弾『関東 申峻選手』

 

ーー2015年加入のきっかけ~どういうご縁で?

 

関東選手:

僕は宮古市出身なので、小さい頃から釜石シーウェイブス(SW)がすごく身近なチームだったのはもちろんなんですけど、すごくざっくり言うと、東京の大学に進学して卒業後の進路をどうしようか・・・となった時に、SWでプレー出来る可能性があるというお話を頂いて決めたという形です。

 

ーーSWからオファーが来たという事ですか?

 

関東選手:

いえ、大学時代はあまり試合に出ていなくて、卒業後もラグビーを続けたいと言っても、欲しいと言ってくれるチームが無いと続けられないという状況がまずあって、そんな中で宮古高校のコーチから桜庭さんを紹介して頂き、「ラグビーを続けたいと思っています」というお話をさせて頂いて、「じゃぁ、トライアウトを受けてみるか」という事になったんです。
なので、声が掛かったというわけではなくて、自分から受けに行き、そこから話が進んで入団が決まったという感じです。
 
あとは、このチームにいる人には多いと思うんですけど、僕は社会人でラグビーを続けるにしても、仕事もちゃんとしたいなと思っていたので、“ラグビーと仕事を両立出来るチーム”という事も考えていて、その点でSWは仕事をしながらラグビーもちゃんと出来るチームなので、その環境も僕にとってはすごく魅力的でした。

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第9弾『関東 申峻選手』

 

ーーこの流れで、お仕事についてお聞きします。日本製鉄(株)釜石製鉄所では、どんなお仕事を?

 

関東選手:

今は、工程業務室という所で、品質やコストの面も含めて鉄を効率的に運ぶためにどうするかということを、現場や本社や全国の中継地になる会社の方々と一緒に計画し進めて行く、というような事を担当しています。

 

ーーでは、社内だけではなくて、色々な会社と調整が必要な担当ですね。

 

関東選手:

そうですね、そういう感じです。
 
それから、会社にはOBを含めてラグビー経験者が多いので、そういう点でラグビーとの両立にすごく理解を頂いていますし、助けて頂いています。
 
社員選手が出来る事として、SWの事は知っていても応援には行かないという人が社員にもまだ多いと思うので、まずは社内でファンを増やすとかですね。応援に来てもらえれば、それで更にモチベーションが上がると思うので、そういう所でちょっとでも力になれたらなと。
 
それから、もっと強くなって全国で有名なチームにならなきゃとも思います。今でも、色々な場所で「ぜひ、試合会場に応援に来てください!」って広報というか、お知らせするようにはしているんです。
 
そうした事は、社員選手の方が仕事の繋がりは多いと思うので、SW選手としての存在価値というか、観に来てくれる人を1人でも増やす為に、積極的にやっている所ではあります。

 

sw-kantou10

(写真:釜石シーウェイブスRFC)

 

若手にはチーム内でもっと発言していって欲しいと思います

 

ーー5年目になって、後輩もどんどん増えてきましたね。

 

関東選手:

そうですね、良い後輩がたくさんいますね。
でも、もっともっと若手が発言して行って欲しいなと思います。自分の時もそうだったんですけど、1年目とか発言しづらいとは思うんですけど、発言する事はすごく大事だなと思っていて。
 
間違っていても良いと思うんです。ただ、発言する事で自分にも言い聞かせている事になると思うし。チームとしても、プロ選手や試合に出ている人だけが発言する、という事ではなくて、試合に出ていない選手が積極的に発言するチームの方が本当に強くなれると思うし。『ワンチーム』になる為に、もっともっと社員選手の若手が積極的に発言して意見を話すようになれば、チームにもっと良い相乗効果があると思うんです。
 
そこが今のチームの“課題”だと感じていて、若い選手に言っているつもりなんですけど、僕がそんなに口が上手い方じゃないので、あんまりちゃんと伝わってないかもしれないですね。

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第9弾『関東 申峻選手』

(写真:釜石シーウェイブスRFC)

 

ーー“発言する”という事から自分の中の意識も変わっていって、それがチームにも伝わるという事ですね。

 

関東選手:

試合に出ていない選手も、頭の中では色々な事を考えていると思うんです。何だったら、出ている人よりも考えているかもしれませんね。チームを良くする為に「もっとこうした方がいいんじゃないか」とか。
 
でも、「出てないから言えない・・・」という選手も結構いて。でも、そういう選手の発言って、理にかなっていたり、核心を突いていたりする事が多いんで。みんな引っ込み思案で恥ずかしがりやなんですけど、言うとやっぱり変わってくるというか。
 
僕もちょっとずつ言うようにしていったら、自分で言ったからにはやらなきゃならないし、人のせいには出来ないですし。だから、誰かのために言うというよりは、自分のため。試合に出たかったら発言を増やすというのは、一つの方法かなと思います。

 

実は昨シーズン、ラグビーを辞めようかと考えていました

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第9弾『関東 申峻選手』

 

ーーリーグ公式戦(トップイーストDiv.1)初出場は、2016.9.25(日) V 日本IBMビッグブルー(当時) リザーブ23番で後半28分に出場。覚えていますか?

 

関東選手:

覚えてます。短い時間だったんですけど、とりあえずミスしかしていなくて、悔しい、ほろ苦い想い出ですね。

 

ーーWTBのポジションは、加入の頃から先輩も後輩も群雄割拠のポジションですよね。

 

関東選手:

そうですね。試合に出られない時期が長かったんで、インパクトがある選手が多い中でどうやって自分の個性を出し、試合で使いたいと思ってもらえる選手になるにはどうしたら良いか・・・とか、すごく悩んで。今もそうなんですけど、ずっと悩みながらラグビーをしている感じですね。

 

ーー2017年シーズンは、公式戦の出場はありませんでした。ケガなどの理由でしたか?

 

関東選手:

小さなケガくらいはあったんですけど、それが理由ではなくて、要するに実力が無くてという事だったので、しょうがないなぁという感じではありました。
 
さっき、2016年に公式戦に出場した話が出ましたが、その数十分だけですし、入団してから3年間はほぼ公式戦には出場していなくて、4年目を迎えた昨年、「今年出られなかったら、ほんとにラグビーを辞めようか」と、自分自身で思っていたので、昨シーズンに懸ける想いはすごく強かったです。

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第9弾『関東 申峻選手』

 

ーーそして、そのシーズンが、2018年 トップチャレンジリーグの舞台。1stステージ、9/9 三菱重工相模原戦 14番。2ndステージ、11/8 九電 23番、12/8 マツダ 14番。そして、入替戦2018年1/5 中部電力 14番で出場されました。

 

関東選手:

そういう想いを持って臨んだシーズンだったので、全試合では無かったですけど出場することが出来て、それはすごく自分の中では良かったと思います。
 
実は昨シーズン、裕雅(高田)さんと森(雄祐)さんに、「今の試合に出られない状況の中で、辞めようと思ってます」って相談した時に、すごく怒られて。
「辞める、辞めないは勝手だけど、常に普段の練習から100%出し切ってやっているか?やる事やってそういう結論に達したのならいいけど、やっていないうちにそんな事を口に出すな!」って言われて。それでスイッチが入ったというか、まだまだ自分は甘かったなと思い直して。
 
そこから、お二人が練習中にすごく声を掛けて下さったり、ご飯に誘って頂いたり、そういう事があって頑張れて、そしてリーグ開幕戦でスタメンに入る事が出来て。それまで、自分の想いや考えを口に出すという事をほとんどして来なかったんですけど、ちゃんと相談すればそれに応えてくれる人が居て。
 
それはもちろん、航大(小野)さんとかもそうです。プライベートでも良く一緒に過ごさせていただいて、航大さんはルーキーの時から試合に出続けていて、本当に良いお手本で。同じポジションなのでライバルではあるんですけど、航大さんを見ていると、自分ももっと頑張んなきゃってすごく思います。

 

ーーそういう事があって、意識が変わられたんですね。

 

関東選手:

それまでも頑張っているつもりではあったんですけど、自分で振り返っても、確かに毎日100%出していたか?というと、そこまでは出来ていなかったと思いますし、絶対に試合に出るんだ!という強い信念があったかというと、手を抜いていたわけではなかったんですけど、足りない部分があったんだと気づかされました。だから、裕雅(高田)さんと森(雄祐)さんにはすごく感謝しています。

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第9弾『関東 申峻選手』

 

ーー観ている方も、関東選手の雰囲気が変わったなぁと感じていたんですが、そういう事だったんですね。今シーズンその意識がさらに高まっていらっしゃるんじゃないですか?

 

関東選手:

そうですね、昨シーズン出られたからって今年も出られる保証はないですし、毎年毎年メンバーが変わる中でライバルも変わっていきますし、ケガ人も復帰して来ますし。
 
そんな中で一つはっきりと変わった事は、昨シーズン自分が出場して貢献出来た試合もあったので、それがすごく自信に繋がりました。それまで迷っていたプレーも自信を持ってやれていて、それが良いパフォーマンスや結果に繋がっているので、昨シーズン出た事は自分の中ですごく大きかったなと思っています。
 
11月から始まるトップチャレンジリーグでは1試合でも多く出場し、観ている人に「あいつ頑張っているな」と感じてもらえたら。そして、結果としてチームの勝利に貢献する事が出来たら良いなと思っています。

 

ーートップリーグカップを戦ってみて、どうでしたか?

 

関東選手:

カップ戦ではキヤノン戦とクボタ戦に出たんですけど、実際に対戦してみると、結果は負けてはいるんですけど、個々はあまり変わらなくて、最終的にはチームワークとか全員が同じベクトルを向いているか?とか、組織の差だと感じました。
 
そこって、練習で変えていける部分だと思うので、もっと自信を持って、その学んだ事をチームに取り込んで行ければと思います。プロ選手と社員選手がいて、一緒に過ごせる時間は限られているんですけど、その中でいかに“ひとつ”になって戦っていけるか?というのが大事で、1人1人がそこにもっと集中して行く事が必要だと思います。

 

sw-kantou09

(写真:釜石シーウェイブスRFC)

 

ーー関東選手のプレーには、印象的なプレー、トライが多いですよね。

 

関東選手:

ごっつあんトライというか(笑)。

 

ーーいや、皆で繋いで、最後に決めきる責任もあるでしょうし、あとはスピードが印象に残りますよね。

 

関東選手:

昔から目立ちたがり屋なので、トライ取って良い所みせたい!みたいなのがあるんですけど。
でも、そういう派手なプレーばかりじゃダメだって自分でも分かっているので、目立たないプレーでもう少し頑張らないといけないと思っています。今、そういう所を練習中です。

 

まずは“絶対に試合に出る!”

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第9弾『関東 申峻選手』

 

ーーNHK「君にみせたい東北」シリーズ 2019年夏 岩手県釜石編に出演。出演依頼は、関東選手に名指しで来たんですか?

 

岩手・釜石編「君に見せたい東北がある」おいで、東北|NHK東北

 

関東選手:

いや、最初は、航大さん、村井、良真、僕の名前が挙がっていて、誰にしようか?ってなったんですけど、地元が宮古市の僕がいいんじゃないかという事に・・・でしたね(笑)。
 
もちろんこういう事は慣れていないですし、撮影は大変でした。カメラを向けられてしゃべるってすごく恥ずかしくて。出来た映像も観たくなかったです。チームの皆や友達からもイジられるし(笑)。
でも、SWの事を知ってもらえるきっかけになってくれれば良いかな!という気持ちもあり。あとは少しでも、釜石のPRに貢献出来ていれば良いんですけど。

 

 

ーーラグビーワールドカップ2019™が開催中。この期間中の関わり方は?

 

関東選手:

釜石での2試合目、10月13日のナミビア 対 カナダ戦の時に宮古市でパブリックビューイングが開催されるんですが、その会場で試合解説を担当する事になっています。会場はイーストピア宮古で、この場所の開館1周年イベントの中で開催されるようです。
 
地元なので、宮古出身のラグビー選手がいる事を知ってもらいつつ、ラグビーをしっかり盛り上げて、そしてSWの事も知ってもらえるように頑張ってやりたいと思います。皆さん、ぜひ来てください!

 

ーー今シーズンの意気込みを。

 

関東選手:

まずは試合に出たいので、「絶対出る!」という気持ちで普段から練習する事、特に宮古の出身なので、試合に出て、地元の人たちに試合を観に来てもらって、皆が喜んでくれるような良いプレーをしたいと思います。
 
大学の頃は試合も東京が中心で、地元の人が観にくるという機会も少なかったんですけど、宮古から近い釜石で自分が頑張っている姿を直接見てもらえるという環境、それが釜石に来た理由でもあるので、活躍して、そしてしっかり勝って、RWCの熱をSWがそのまま繋げて行く事が出来るように、そういう存在のチーム、選手になれれば良いと思っているので、やっぱり、まずは自分が試合に出てチームの勝利に貢献する!これが今の目標です。

 
 
 

RWC開催期間中、釜石市のファンゾーンや県内各地で試合中継映像が観られるパブリックビューイング会場に、関東選手以外にもSWの選手が参加する機会があるそうです。
詳細は、以下のWebサイトをご確認ください。
釜石シーウェイブス公式サイト
http://www.kamaishi-seawaves.com/
いわて・かまいしラグビー情報
https://www.rugby-iwate.kamaishi.pref.iwate.jp/

 

また、今年は秋のラグビーワールドカップ開催後の11月からトップチャレンジリーグが開幕!第1節、第2節は鵜住居復興スタジアムで行われます。日程は以下の通りです。

 

2019 ジャパンラグビートップチャレンジリーグ

第1節 11月16日(土) 11:30 釜石鵜住居復興スタジアム
対 コカ・コーラレッドスパークス
第2節 11月23日(土) 11:30 釜石鵜住居復興スタジアム
対 九州電力キューデンヴォルテクス
第3節 12月07日(土) 11:30 秩父宮ラグビー場
対 栗田工業ウォーターガッシュ
第4節 12月14日(土) 14:00 秩父宮ラグビー場
対 豊田自動織機シャトルズ
第5節 12月21日(土) 13:00 コカ BJI ラグビー場
対 マツダブルーズーマーズ
第6節 01月11日(土) 14:00 ヤンマースタジアム長居
対 近鉄ライナーズ
第7節 01月19日(日) 11:30 秩父宮ラグビー場
対 清水建設ブルーシャークス

日本代表のユニホームを着たファンも大喜び(

ラグビーワールドカップ2019 待望の開幕〜日本の初戦快勝に興奮

ファンゾーンオープン、世界に届け「ありがとう」の歌声

 

「ありがとうの手紙」の合唱を披露する市内の小中学生

「ありがとうの手紙」の合唱を披露する市内の小中学生

 

 釜石市民が待ちに待ったラグビーワールドカップ(W杯)が20日、開幕した。大町の市民ホールTETTOには、試合の中継映像を大型スクリーンで楽しめるなど、多彩なイベントでW杯を盛り上げる「ファンゾーン」がオープン。市内の小中学生が東日本大震災の復興支援へ感謝の思いを込めた合唱を披露し、開幕を飾った。ファンゾーンは11月2日まで30日間にわたって開設する。入場は無料。

 

W杯開幕を乾杯で祝う釜石SWの桜庭吉彦ゼネラルマネジャー

W杯開幕を乾杯で祝う釜石SWの桜庭吉彦ゼネラルマネジャー

 

 ファンゾーンのオープニングセレモニーには市民ら約200人が集まった。市内14小中学校の代表78人が「ありがとうの手紙」を合唱。9カ国語で「ありがとう」と感謝のメッセージを散りばめた歌声をさわやかに披露し、「サンキュー フロム カマイシ」と英語で締めくくった。

 

 市内全小中学校でつくる「かまいし絆会議」の取り組みの一つ。児童生徒が書いた復興支援への感謝の手紙から詞を構成し、合唱曲に仕上げた。4月から各校で練習を進め、この日初めて、各校の代表がそろって本番に臨んだ。

 

 この取り組みのリーダーを務める釜石中3年の小沢大地君は「元気に楽しそうに歌っている姿から復興が進んでいることを感じてもらえれば」と願った。

 

 この合唱は、きょう25日に釜石鵜住居復興スタジアムで行われるフィジー対ウルグアイ戦のキックオフ前にも披露される。

 

 セレモニーでは、東京の開幕式に出席した野田武則市長に代わって山崎秀樹副市長があいさつ。「多くの市民に足を運んでいただき、W杯を存分に楽しみ、国内外から釜石を訪れる多くの人々と交流を深めてほしい」と呼び掛けた。

 

 ファンゾーンでは全48試合を中継映像などで無料観戦できるほか、さまざまなゲストによるトークショーも行われる。情報発信、飲食ブースのほか、ラグビー体験コーナーなども設けられる。

 

大型スクリーンに映し出された松島幸太朗選手のトライシーンに大興奮

大型スクリーンに映し出された松島幸太朗選手のトライシーンに大興奮

 

パブリックビューイング 大盛り上がり

 

ファンゾーンで観戦する市民も日本の開幕戦快勝にバンザイ

ファンゾーンで観戦する市民も日本の開幕戦快勝にバンザイ

 

 釜石など全国12会場で44日間にわたって繰り広げられるラグビーW杯の熱戦がスタートした。東京都の味の素スタジアムで行われた開幕戦で、初の8強入りを狙う日本(世界ランキング10位)はロシア(同20位)を30―10で撃破し、白星発進。大型スクリーンで観戦できる釜石のファンゾーンには市民や熱烈なラグビーファンら921人が詰めかけ、ビールを片手に大声援。日本の快勝に酔いしれ、「釜石でも、この興奮を」と期待を膨らませた。

 

市民ホールのオープンスペースでビールを飲みながら観戦

市民ホールのオープンスペースでビールを飲みながら観戦

 

 日本の勝利が決まると、浜町に住む三浦正文さん(69)はスクリーンに向かって思わずバンザイ。「待ちに待ったW杯も、ようやく本番だよ」と感慨をかみしめた。

 

 東京で長く広告デザイナーとして働き、51歳の時に釜石に帰郷。以来、釜石シーウェイブス(SW)RFCの熱烈なサポーターとして広告ポスターなどの制作を手伝い、スタンドで応援の大漁旗を振り続けている。「一人でテレビ観戦しても、つまらない。こうして、みんなが集まってこそW杯を楽しめる。これから1カ月間、1試合でも多くパブリックビューに足を運びたい」。5度目の挑戦でようやくフィージー対ウルグアイ戦のチケットを手に入れ、きょうはスタンドから声援を送る。

 

 甲子町の会社員新田稔さん(48)は妻佳世子さん(45)、次男壮真君(甲子小4年)、三男壮偉君(中妻こどもの家保育園)と家族そろって日本代表のユニホームを着用し、声援を送った。高校時代にラグビー部で活動した稔さんは「日本も勝ったし、パブリックビュー最高!」と興奮を爆発させた。

 

日本代表のユニホームを着たファンも大喜び(

日本代表のユニホームを着たファンも大喜び

 

 釜石SWからは中野裕太選手(29)ら20人がスクリーンで観戦した。「こうして釜石でW杯を迎えたことに不思議な巡り合わせを感じる」と中野選手。神戸製鋼から移籍して4年目。今季は主将に起用された。「この盛り上がり。遠征で外に出ると、釜石は特別なまちだということを実感させられる」。W杯の興奮を目の当たりにしながら、「プレーヤーとして、釜石で行けるところまでいきたい」と決意を新たにした。

 

(復興釜石新聞 2019年9月25日発行 第827号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3