釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第9弾『関東 申峻選手』

選手紹介2019/10/01


釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第9弾『関東 申峻選手』

 

関東 申峻(かんとう のぶたか)選手 (所属先:日本製鉄(株)釜石製鉄所)プロフィール
2015年加入/1993.2.20生(26歳)/宮古市出身/宮古高校→慶應義塾卒
 
●ラグビーを始めたきっかけ: 兄の影響で中学1年生の時から(特設ラグビー部)
●ポジションの遍歴:WTB→FB、CTB→WTB
●ニックネーム:かんと-、たか
●趣味:ギター、スノボー、パン作り
●好きな食べ物:寿司(釜石、宮古産)
●釜石のオススメ:勝力鮨、喜久舎(ルースー)
●出身地のオススメ:浄土ヶ浜、五十五番(広東麺、焼きそば)
●試合前のルーティンワーク:なし
●ストロングポイント:スピード
●サポーター、ファンへメッセージ:いつも応援ありがとうございます!ぜひ試合会場で会いましょう!!

 

インタビュー日:2019年9月5日(釜石シーウェイブスRFCクラブハウス)
企画・編集:釜石まちづくり株式会社
取材・文:市川 香織(釜石まちづくり株式会社)
写真:西条 佳泰(株式会社Grafica)

 

社会人になったら、ラグビーと仕事を両立したいと考えていました

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第9弾『関東 申峻選手』

 

ーー2015年加入のきっかけ~どういうご縁で?

 

関東選手:

僕は宮古市出身なので、小さい頃から釜石シーウェイブス(SW)がすごく身近なチームだったのはもちろんなんですけど、すごくざっくり言うと、東京の大学に進学して卒業後の進路をどうしようか・・・となった時に、SWでプレー出来る可能性があるというお話を頂いて決めたという形です。

 

ーーSWからオファーが来たという事ですか?

 

関東選手:

いえ、大学時代はあまり試合に出ていなくて、卒業後もラグビーを続けたいと言っても、欲しいと言ってくれるチームが無いと続けられないという状況がまずあって、そんな中で宮古高校のコーチから桜庭さんを紹介して頂き、「ラグビーを続けたいと思っています」というお話をさせて頂いて、「じゃぁ、トライアウトを受けてみるか」という事になったんです。
なので、声が掛かったというわけではなくて、自分から受けに行き、そこから話が進んで入団が決まったという感じです。
 
あとは、このチームにいる人には多いと思うんですけど、僕は社会人でラグビーを続けるにしても、仕事もちゃんとしたいなと思っていたので、“ラグビーと仕事を両立出来るチーム”という事も考えていて、その点でSWは仕事をしながらラグビーもちゃんと出来るチームなので、その環境も僕にとってはすごく魅力的でした。

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第9弾『関東 申峻選手』

 

ーーこの流れで、お仕事についてお聞きします。日本製鉄(株)釜石製鉄所では、どんなお仕事を?

 

関東選手:

今は、工程業務室という所で、品質やコストの面も含めて鉄を効率的に運ぶためにどうするかということを、現場や本社や全国の中継地になる会社の方々と一緒に計画し進めて行く、というような事を担当しています。

 

ーーでは、社内だけではなくて、色々な会社と調整が必要な担当ですね。

 

関東選手:

そうですね、そういう感じです。
 
それから、会社にはOBを含めてラグビー経験者が多いので、そういう点でラグビーとの両立にすごく理解を頂いていますし、助けて頂いています。
 
社員選手が出来る事として、SWの事は知っていても応援には行かないという人が社員にもまだ多いと思うので、まずは社内でファンを増やすとかですね。応援に来てもらえれば、それで更にモチベーションが上がると思うので、そういう所でちょっとでも力になれたらなと。
 
それから、もっと強くなって全国で有名なチームにならなきゃとも思います。今でも、色々な場所で「ぜひ、試合会場に応援に来てください!」って広報というか、お知らせするようにはしているんです。
 
そうした事は、社員選手の方が仕事の繋がりは多いと思うので、SW選手としての存在価値というか、観に来てくれる人を1人でも増やす為に、積極的にやっている所ではあります。

 

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(写真:釜石シーウェイブスRFC)

 

若手にはチーム内でもっと発言していって欲しいと思います

 

ーー5年目になって、後輩もどんどん増えてきましたね。

 

関東選手:

そうですね、良い後輩がたくさんいますね。
でも、もっともっと若手が発言して行って欲しいなと思います。自分の時もそうだったんですけど、1年目とか発言しづらいとは思うんですけど、発言する事はすごく大事だなと思っていて。
 
間違っていても良いと思うんです。ただ、発言する事で自分にも言い聞かせている事になると思うし。チームとしても、プロ選手や試合に出ている人だけが発言する、という事ではなくて、試合に出ていない選手が積極的に発言するチームの方が本当に強くなれると思うし。『ワンチーム』になる為に、もっともっと社員選手の若手が積極的に発言して意見を話すようになれば、チームにもっと良い相乗効果があると思うんです。
 
そこが今のチームの“課題”だと感じていて、若い選手に言っているつもりなんですけど、僕がそんなに口が上手い方じゃないので、あんまりちゃんと伝わってないかもしれないですね。

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第9弾『関東 申峻選手』

(写真:釜石シーウェイブスRFC)

 

ーー“発言する”という事から自分の中の意識も変わっていって、それがチームにも伝わるという事ですね。

 

関東選手:

試合に出ていない選手も、頭の中では色々な事を考えていると思うんです。何だったら、出ている人よりも考えているかもしれませんね。チームを良くする為に「もっとこうした方がいいんじゃないか」とか。
 
でも、「出てないから言えない・・・」という選手も結構いて。でも、そういう選手の発言って、理にかなっていたり、核心を突いていたりする事が多いんで。みんな引っ込み思案で恥ずかしがりやなんですけど、言うとやっぱり変わってくるというか。
 
僕もちょっとずつ言うようにしていったら、自分で言ったからにはやらなきゃならないし、人のせいには出来ないですし。だから、誰かのために言うというよりは、自分のため。試合に出たかったら発言を増やすというのは、一つの方法かなと思います。

 

実は昨シーズン、ラグビーを辞めようかと考えていました

 

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ーーリーグ公式戦(トップイーストDiv.1)初出場は、2016.9.25(日) V 日本IBMビッグブルー(当時) リザーブ23番で後半28分に出場。覚えていますか?

 

関東選手:

覚えてます。短い時間だったんですけど、とりあえずミスしかしていなくて、悔しい、ほろ苦い想い出ですね。

 

ーーWTBのポジションは、加入の頃から先輩も後輩も群雄割拠のポジションですよね。

 

関東選手:

そうですね。試合に出られない時期が長かったんで、インパクトがある選手が多い中でどうやって自分の個性を出し、試合で使いたいと思ってもらえる選手になるにはどうしたら良いか・・・とか、すごく悩んで。今もそうなんですけど、ずっと悩みながらラグビーをしている感じですね。

 

ーー2017年シーズンは、公式戦の出場はありませんでした。ケガなどの理由でしたか?

 

関東選手:

小さなケガくらいはあったんですけど、それが理由ではなくて、要するに実力が無くてという事だったので、しょうがないなぁという感じではありました。
 
さっき、2016年に公式戦に出場した話が出ましたが、その数十分だけですし、入団してから3年間はほぼ公式戦には出場していなくて、4年目を迎えた昨年、「今年出られなかったら、ほんとにラグビーを辞めようか」と、自分自身で思っていたので、昨シーズンに懸ける想いはすごく強かったです。

 

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ーーそして、そのシーズンが、2018年 トップチャレンジリーグの舞台。1stステージ、9/9 三菱重工相模原戦 14番。2ndステージ、11/8 九電 23番、12/8 マツダ 14番。そして、入替戦2018年1/5 中部電力 14番で出場されました。

 

関東選手:

そういう想いを持って臨んだシーズンだったので、全試合では無かったですけど出場することが出来て、それはすごく自分の中では良かったと思います。
 
実は昨シーズン、裕雅(高田)さんと森(雄祐)さんに、「今の試合に出られない状況の中で、辞めようと思ってます」って相談した時に、すごく怒られて。
「辞める、辞めないは勝手だけど、常に普段の練習から100%出し切ってやっているか?やる事やってそういう結論に達したのならいいけど、やっていないうちにそんな事を口に出すな!」って言われて。それでスイッチが入ったというか、まだまだ自分は甘かったなと思い直して。
 
そこから、お二人が練習中にすごく声を掛けて下さったり、ご飯に誘って頂いたり、そういう事があって頑張れて、そしてリーグ開幕戦でスタメンに入る事が出来て。それまで、自分の想いや考えを口に出すという事をほとんどして来なかったんですけど、ちゃんと相談すればそれに応えてくれる人が居て。
 
それはもちろん、航大(小野)さんとかもそうです。プライベートでも良く一緒に過ごさせていただいて、航大さんはルーキーの時から試合に出続けていて、本当に良いお手本で。同じポジションなのでライバルではあるんですけど、航大さんを見ていると、自分ももっと頑張んなきゃってすごく思います。

 

ーーそういう事があって、意識が変わられたんですね。

 

関東選手:

それまでも頑張っているつもりではあったんですけど、自分で振り返っても、確かに毎日100%出していたか?というと、そこまでは出来ていなかったと思いますし、絶対に試合に出るんだ!という強い信念があったかというと、手を抜いていたわけではなかったんですけど、足りない部分があったんだと気づかされました。だから、裕雅(高田)さんと森(雄祐)さんにはすごく感謝しています。

 

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ーー観ている方も、関東選手の雰囲気が変わったなぁと感じていたんですが、そういう事だったんですね。今シーズンその意識がさらに高まっていらっしゃるんじゃないですか?

 

関東選手:

そうですね、昨シーズン出られたからって今年も出られる保証はないですし、毎年毎年メンバーが変わる中でライバルも変わっていきますし、ケガ人も復帰して来ますし。
 
そんな中で一つはっきりと変わった事は、昨シーズン自分が出場して貢献出来た試合もあったので、それがすごく自信に繋がりました。それまで迷っていたプレーも自信を持ってやれていて、それが良いパフォーマンスや結果に繋がっているので、昨シーズン出た事は自分の中ですごく大きかったなと思っています。
 
11月から始まるトップチャレンジリーグでは1試合でも多く出場し、観ている人に「あいつ頑張っているな」と感じてもらえたら。そして、結果としてチームの勝利に貢献する事が出来たら良いなと思っています。

 

ーートップリーグカップを戦ってみて、どうでしたか?

 

関東選手:

カップ戦ではキヤノン戦とクボタ戦に出たんですけど、実際に対戦してみると、結果は負けてはいるんですけど、個々はあまり変わらなくて、最終的にはチームワークとか全員が同じベクトルを向いているか?とか、組織の差だと感じました。
 
そこって、練習で変えていける部分だと思うので、もっと自信を持って、その学んだ事をチームに取り込んで行ければと思います。プロ選手と社員選手がいて、一緒に過ごせる時間は限られているんですけど、その中でいかに“ひとつ”になって戦っていけるか?というのが大事で、1人1人がそこにもっと集中して行く事が必要だと思います。

 

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(写真:釜石シーウェイブスRFC)

 

ーー関東選手のプレーには、印象的なプレー、トライが多いですよね。

 

関東選手:

ごっつあんトライというか(笑)。

 

ーーいや、皆で繋いで、最後に決めきる責任もあるでしょうし、あとはスピードが印象に残りますよね。

 

関東選手:

昔から目立ちたがり屋なので、トライ取って良い所みせたい!みたいなのがあるんですけど。
でも、そういう派手なプレーばかりじゃダメだって自分でも分かっているので、目立たないプレーでもう少し頑張らないといけないと思っています。今、そういう所を練習中です。

 

まずは“絶対に試合に出る!”

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第9弾『関東 申峻選手』

 

ーーNHK「君にみせたい東北」シリーズ 2019年夏 岩手県釜石編に出演。出演依頼は、関東選手に名指しで来たんですか?

 

岩手・釜石編「君に見せたい東北がある」おいで、東北|NHK東北

 

関東選手:

いや、最初は、航大さん、村井、良真、僕の名前が挙がっていて、誰にしようか?ってなったんですけど、地元が宮古市の僕がいいんじゃないかという事に・・・でしたね(笑)。
 
もちろんこういう事は慣れていないですし、撮影は大変でした。カメラを向けられてしゃべるってすごく恥ずかしくて。出来た映像も観たくなかったです。チームの皆や友達からもイジられるし(笑)。
でも、SWの事を知ってもらえるきっかけになってくれれば良いかな!という気持ちもあり。あとは少しでも、釜石のPRに貢献出来ていれば良いんですけど。

 

 

ーーラグビーワールドカップ2019™が開催中。この期間中の関わり方は?

 

関東選手:

釜石での2試合目、10月13日のナミビア 対 カナダ戦の時に宮古市でパブリックビューイングが開催されるんですが、その会場で試合解説を担当する事になっています。会場はイーストピア宮古で、この場所の開館1周年イベントの中で開催されるようです。
 
地元なので、宮古出身のラグビー選手がいる事を知ってもらいつつ、ラグビーをしっかり盛り上げて、そしてSWの事も知ってもらえるように頑張ってやりたいと思います。皆さん、ぜひ来てください!

 

ーー今シーズンの意気込みを。

 

関東選手:

まずは試合に出たいので、「絶対出る!」という気持ちで普段から練習する事、特に宮古の出身なので、試合に出て、地元の人たちに試合を観に来てもらって、皆が喜んでくれるような良いプレーをしたいと思います。
 
大学の頃は試合も東京が中心で、地元の人が観にくるという機会も少なかったんですけど、宮古から近い釜石で自分が頑張っている姿を直接見てもらえるという環境、それが釜石に来た理由でもあるので、活躍して、そしてしっかり勝って、RWCの熱をSWがそのまま繋げて行く事が出来るように、そういう存在のチーム、選手になれれば良いと思っているので、やっぱり、まずは自分が試合に出てチームの勝利に貢献する!これが今の目標です。

 
 
 

RWC開催期間中、釜石市のファンゾーンや県内各地で試合中継映像が観られるパブリックビューイング会場に、関東選手以外にもSWの選手が参加する機会があるそうです。
詳細は、以下のWebサイトをご確認ください。
釜石シーウェイブス公式サイト
http://www.kamaishi-seawaves.com/
いわて・かまいしラグビー情報
https://www.rugby-iwate.kamaishi.pref.iwate.jp/

 

また、今年は秋のラグビーワールドカップ開催後の11月からトップチャレンジリーグが開幕!第1節、第2節は鵜住居復興スタジアムで行われます。日程は以下の通りです。

 

2019 ジャパンラグビートップチャレンジリーグ

第1節 11月16日(土) 11:30 釜石鵜住居復興スタジアム
対 コカ・コーラレッドスパークス
第2節 11月23日(土) 11:30 釜石鵜住居復興スタジアム
対 九州電力キューデンヴォルテクス
第3節 12月07日(土) 11:30 秩父宮ラグビー場
対 栗田工業ウォーターガッシュ
第4節 12月14日(土) 14:00 秩父宮ラグビー場
対 豊田自動織機シャトルズ
第5節 12月21日(土) 13:00 コカ BJI ラグビー場
対 マツダブルーズーマーズ
第6節 01月11日(土) 14:00 ヤンマースタジアム長居
対 近鉄ライナーズ
第7節 01月19日(日) 11:30 秩父宮ラグビー場
対 清水建設ブルーシャークス