釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第5弾『星野 将利選手』

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第5弾『星野 将利選手』

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第5弾『星野 将利選手』

 

星野将利(ほしの しょうり)選手(所属先:日本製鉄株式会社)
2018年加入/1985.10.15生(33歳)/175㎝/87㎏/長野県上伊那郡飯島町出身/明治大学卒
 
●ラグビーを始めたきっかけ:兄からすすめてもらった 
●ポジションの遍歴:CTB・FB・WTB
●ニックネーム:ショッサン
●趣味:釣り、スロット
●好きな食べ物:カレー
●釜石のオススメ:海
●出身地のオススメ:アルプスサーモン
●試合前のルーティン:試合前のシャワー
●ストロングポイント:経験
●サポーター、ファンへメッセージ:楽しんでもらえる試合が出来るようにがんばります。ぜひ、グランドへ来てください。

 

インタビュー:2019年7月5日(釜石シーウェイブスクラブハウス)
企画・編集:釜石まちづくり株式会社
取材・文:市川香織(釜石まちづくり株式会社)
写真:西条佳泰(株式会社Grafica)

 

社会人1年目の年にSWとはここ(松倉)で試合しているんです

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第5弾『星野 将利選手』

 

ーー2018年に加入されました。SWとはどのようなご縁で?

 

星野選手:

リコーを退団する事が決まって次のチームを探すとなった時に、前GMの福岡さんが桜庭さんと繋がりをお持ちで連絡を取って下さり、GM兼監督の神鳥さんも僕の釜石行きを後押しして下さったんです。
僕は特にどこのチームに行きたいというのは無かったんですけど、家族は東京に住んでいるので出来れば東京近郊のチームに・・・という事もあって、最後まで色々と考えていました。
でも、釜石が一番早く返事を下さって、ラグビーが出来る環境も整えて下さったので、「ぜひお願いします!」と釜石に来ました。

 

ーーリコーは、『いわぎんスタジアム』(盛岡)でのトップリーグ(TL)公式戦の機会が多かったですよね?

 

星野選手:

そうですね、ありましたね。しかも、僕が社会人1年目の年に、リコーはTLからトップイーストリーグに降格して、ここ(松倉)で釜石SWと試合したんです。あの頃はまだ、天然芝のグラウンドでしたよね。SWのクラブハウス周辺の感じはあんまり変わっていないと思うので、そこで着替えしたなぁ・・・とか、釜石に来て何となく思い出しましたね。
 
その試合で対面だったのが菅野(朋幸)さんで、そのマッチアップで僕が顔面骨折のケガをしたんですよね(笑)。僕が釜石に来てからは、菅野さんとは良く話をする間柄になりましたし、すごく面倒を見ていただきました。今となれば、本当に良い笑い話になりましたけど(笑)。

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第5弾『星野 将利選手』

(写真:釜石シーウェイブスRFC)

 

ーーそれから、明治大学出身の選手も釜石は多いですよね。

 

星野選手:

多いですよね!井上益基也は僕のひとつ下で、大学の時から仲が良かったんで、それもあって釜石に決めたというか、心強かったというか・・・。それから、僕が来た時のBKコーチの池田渉さんとはリコーで一緒にプレーしていますし、FWコーチだった松原裕司さんは明治の先輩で、何回かご挨拶した事がありました。
 
来る前に、益基也と連絡取って「釜石のチームどういう感じなの?」って話を聞く事が出来たのですが、その時に益基也が、「やめるかもしれない」っていう話をしてて。それで、「僕が行くかもしれないからもう1年続けてくれ」ってすごいお願いして・・・。まぁ、それだけでは無かったと本人も言っているんですけど、もう1年やる決心をしてくれて。
 
僕は、益基也がいてくれて本当に助かりましたね。このチームでは僕は年齢が上の方なので、若い子たちと仲良くなれるかというと、やはりなかなかすぐは難しいので、そういう環境の中で益基也がいてくれて本当に助かりました。昨年引退しましたけど、でも、1年でだけも一緒にプレー出来て良かったです。

 

ーー釜石での暮らしはどうですか。

 

星野選手:

僕は釜石がすごく好きですね。東京は何をするにも人が多いですし、車で移動すると、同じ距離でも釜石が15分で着くとしたら、向こうだと場合によっては渋滞とかで1時間以上かかったりするので。
だから、暮らしやすいのは釜石の方ですね。長野の出身なので山に囲まれている所とか似ていて違和感は全然ないですし、海とかも素晴らしいですよね!
 
こっちにずっと住みたいなって思うくらいなんですけど、家族は仕事や子供の事などもあって東京を離れるのが難しいので、今は離れ離れです。今年は、8月のオフに入ったら僕が東京に戻る感じですね。

 

グラウンドに立っている15人が同じ考えをしているチームが本当に強いチーム

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第5弾『星野 将利選手』

 

ーー昨シーズンを振り返って、率直な感想を聞かせてください。

 

星野選手:

昨年は、練習が18時半とか遅いと19時半からスタートするというスケジュールの経験が無かったので、夕食を摂るタイミングが難くて試行錯誤しました。まぁ、慣れてきたら食べて1時間くらいで寝られるようになったんですけど。
 
あと、今年との違いで言うと、昨年はコーチからのプレッシャーが強かったですね。今年はコーチからのプレッシャーは少なくて、若手育成の為に、現段階ではしっかり学んで欲しいという感じです。練習の難易度も昨年の方が高かったですけど、“良い練習が出来た”と感じられる日が多かったと思います。

 

ーーゲームの中での役割、こだわりは?

 

星野選手:

今年も昨年もだいたいウイングでプレーさせてもらっていて、やっぱりトライを獲ることが仕事のポジションなんですけど、昨年はトライチャンスが少なくて、確か1トライしかしていないんですよ。それで、仕事が出来ていないなぁって思っていました。
それもあって、ボールを持った時には必ず前に出るという事を意識していて、そこは激しく行きたいですし、早くボールくれ!って、積極的に声に出して呼び込んだりしていますね。
それから、昨年は渉さん(池田コーチ)に、経験を活かして試合のコントロールをしてくれと言われていて、ハーフ陣に声を掛けにいったりしていましたが、今年もそれを継続しています。

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第5弾『星野 将利選手』

(写真:釜石シーウェイブスRFC)

 

ーー釜石は若い子が多いですよね。高卒の選手もいますし。

 

星野選手:

リコーもけっこう若い選手が多くなって来ていた所だったんですけど、さすがに高卒の選手と一緒になるのは初めてでしたね。僕にとっても、すごく良い経験になっています。
 
その若い子たちに、“意識”の違いというか、ラグビーに取り組む姿勢と考え方の部分ですね、そういう所はTLでの経験を伝えられたらなと思い、ミーティング等でなるべく多く発言するようにしていますね。

 

ーーその事は、小野選手が昨シーズンを振り返るインタビューの中で「将利さんが、このチームがTL昇格を目指す為に、チームに必要な事、どのレベルが「スタンダート」なのかを常に示してくれた。そういう存在がチームには必要」と、話されていました。

 

星野選手:

でも、昨年よりさらにチームが若くなったという事もあって、まだまだ十分とは言えないです。
 
今は、「今日は良い練習だったな!」という日がほんと数回しかないのですが、本当はその数回を常に出来る様にしなければいけません。そうなればチームは自ずと強くなって行くと思うので、早くそういう雰囲気にして行きたいです。

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第5弾『星野 将利選手』

(写真:釜石シーウェイブスRFC)

 

ーーそうなる為に、足りない部分はどういう所だと思いますか?

 

星野選手:

本当に“意識”だけだと思います。ラグビーでは実際、体のサイズは重要ではあるんですけど、体が大きい小さいとか以上に、チームでやろうとしている事を理解して、勝手な事をしないという事の方が重要です。スーパースターが1人いたら勝てるかというとそういうものでもなくて、グラウンドに立っている15人が同じ考えをしているチームが本当に強いチームなので。
 
あと、僕が今一番言っている事は、練習時のミスの仕方とミスをした後の処理。ミス自体がいけないわけではないんですけど、「ミスしちゃった~」とヘラヘラする奴もいますし、ミスして自分なりにショックを受けているようには見えても、その後すぐにボールを拾わなかったりと言った事が多いので。
 
また、試合で使うサインプレーなどは、いくら練習でやっていても、試合中は練習で想定しているような局面ばかりになるとは限らないので、そういう状況の変化に対応しきれない選手もいます。
たぶん自分がやる事を一生懸命覚えているとは思うんですけど、それだけだとやっぱり足りなくなってしまうので、BKは自分がやる可能性があるポジション、FWだったらFWの全てのポジションの最低限の動きを覚える必要があります。
僕もBK全部のポジションについて、完璧とは言えないですけどほぼ覚えていますし、FWの動きもだいたいわかっています。キャプテンの小野、中野の二人はもちろん分かっているんですけど、でも全員がそうならないといけません。
 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第5弾『星野 将利選手』

 

でも、僕も昔はそうだったんです。
リコーを強くして行こうとダミアン・ヒルがヘッドコーチになった時に、ダミアンに本当に厳しく、「チームの決まり事、サインプレーの動き、自分以外の動きも覚える」という事を言われました。
そしてミーティングの時に、みんなの前に出てホワイトボードを使って説明してみなさい、って言われるんです。普段は説明出来るんですけど、前に出て書いてとなると上手く説明する事が出来なくて・・・。それってみんなの前で失敗するという事なので、もちろん嫌で、次のミーティングまでに出来る様に、先輩に聞いたりしながら自分でノートに書いてまとめたりしました。
チーム全体で取り組む事以外にもラグビーについて勉強する事に繋がり、今の自分に活きていると思います。
 
だからこそ、SWの若手にもそれを何回も言っているんですけど、まだまだ出来ていないですね。
たぶん、今はまだそこまで怒られていないですし、説明出来ない事、理解出来ていない事が、そんなに重要だと思っていないんですよね。でもそれはとても重要な事なので、これからも言い続けます。

 

ラグビーに一番大切な事は“気持ち”。これが全て

 

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(写真:釜石シーウェイブスRFC)

 

ーー初めてのTLとTCLによるカップ戦について。この舞台にはどんなモチベーションで臨んでいますか?

 

星野選手:

チームのモチベーションとして、TLチームと試合するという事を意識はして欲しいんですけど、相手もSW戦にバリバリのAチームの選手を出して来るかと言うと、向こうも若手の経験の場と捉えている部分もあるので、そこまでのレベル差はないと思うんです。だから、変に委縮しなければ、本当に良い内容の試合が出来ると思います。
 
「TLのチーム相手に大差を付けられなきゃいいや・・・」というような姿勢で臨むのではなくて、“自分達が練習で積み上げて来た事をしっかり出して勝ちに行く”という気持ちでやれば、もうちょっと結果も変わってくるはずです。
 
そういう姿勢で臨む中で、「勝てそうだった!」という内容の試合が続いて行けば自信にもなると思うし、自分の経験からも「そんなに差はないな」という事を感じてもらいたいなと。だからこそ、若手全員が試合に出て、自信につなげて欲しいです。僕もこのチームに来て、レベル差はそんなにないなと感じているので。

 

ーーそこまでの差がないというのは、自分たちのやりたい事、やるべき事が出来たら、充分“勝つ事が出来る”という事ですよね?

 

星野選手:

そうですね。カップ戦の前に神戸製鋼と対戦した時も、試合開始早々に釜石がファーストトライを取りました。あれは、練習して来た事が出来た典型的なシーンで、自分達の形になればトライは取れるんです。
あとは、ボールを持っている時間をもっと増やせれば、失点を減らして得点につなげる事が出来ますし、勝つ事は可能だと思います。
 
リコーの時にダミアンが、「コーチが勝てると信じていても、プレーする選手たちが勝利を信じていなかったら勝てるはずがない」って言っていたんです。
 
やっぱり、負けられないって思わなきゃいけないですよね、どんな強い相手でも。その為に、自分達に自信を持って、自分達は強いチームなんだと自覚する事が大事ですよね。そうすると自然にプライドも付いて来て、絶対に負けられないという想いが一つ一つのプレーに現れて来ると思います。
 
ラグビーに一番大切な事は“気持ち”だと思うので。これが全てですね。

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第5弾『星野 将利選手』

(写真:釜石シーウェイブスRFC)

 

ーー最後に、今シーズンの目標、抱負を。

 

星野選手:

カップ戦で、もうちょっとギリギリのしんどい試合をして行けば、TCLが始まった時に少し楽に感じられるかと思います。実際は楽ではないですけど、TLチーム相手のプレッシャーの中でやって来た分、TCLは相手のレベルも少し落ちると思うので、その時に良い結果を残す為にも、このカップ戦でそこに繋がる経験を積んで行きたいです。
 
あとは、リーグ戦までケガが無いようにという事。そして、チーム内でも全ポジションでの競争をもっと激しいものにして、チーム力を上げて本番の冬を良い形で迎えられたらと思います。

 

 
 
 

ジャパンラグビートップリーグカップ2019(カップ戦)、次節が最終戦です!ぜひ勝利で締めくくり、今年は11月からスタートする、トップチャレンジリーグへ繋げて欲しいですね。
 
第5節 7月20日(土) 18:30 対 コカ・コーラレッドスパークス:えがお健康スタジアム(熊本県)

最新情報、詳細は釜石シーウィブスの公式サイトでご確認ください。
http://www.kamaishi-seawaves.com/

海浜植物の移植地で除草する釜石東中生

根浜海岸 待望の海開きへ〜震災後初 7月20日から、白砂青松復活 一部再開

海浜植物の移植地で除草する釜石東中生

海浜植物の移植地で除草する釜石東中生

 

 釜石市鵜住居町の根浜海岸で20日、東日本大震災以降初の海開きが行われることになった。これを前に10日、釜石東中(米慎司校長、生徒99人)の全校生徒が除草作業を実施。多くの海水浴客が訪れた震災前のにぎわい復活に期待を膨らませた。

 

 「白砂青松」の陸中海岸屈指の海水浴場として知られた根浜海岸は、震災で約1・3キロにわたる砂浜が消失した。県が養浜による砂浜再生事業を実施。復興交付金など約10億円を投じて人工再生に取り組み、採石や砂を投入して定着を図る工事を進め、450メートルのうち3分の1が完了した。

 

 市はこれを受け、一部で海開きをすることを決定。20日午前9時15分から安全祈願祭を行う。20、21日はシーカヤック、シュノーケリング、ヨット、ワークショップなどの体験プログラムを用意。「親子で参加を」と呼び掛ける。

 

 海水浴場は8月12日まで、いずれも午前10時から午後4時まで開設する。

 

 同海岸では地元住民、県、市、NPO法人などが地元由来の植物の再生に取り組んでいる。釜石東中は3年前から、育苗や苗の移植で協力。10日は、元々自生していた海浜植物を移植したエリアの除草と、踏み込みを防止する枠取り作業を行った。

 

 この取り組みを支援する県立大総合政策部の島田正明准教授(植生学)が、作業を指導。岩崎美歩さん(1年)は「根浜海岸が(海水浴客で)にぎわったことは聞いているが、見たことはない」とした上で、「去年の夏は1回だけ泳いだ。今年も泳ぎたい」と声を弾ませた。

 

 11月には、全校で育て、島田准教授が手伝った苗を2年生が移植する予定だ。

 

(復興釜石新聞 2019年7月13日発行 第807号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

練習試合で相手を圧倒した釜石SW

増設完了のスタジアムで公式戦、釜石シーウェイブス は練習試合で圧勝〜多くのファン ワールドカップ成功を願う

練習試合で相手を圧倒した釜石SW

 

 ラグビーワールドカップ(W杯)本番へ向けて仮設スタンドの増設工事が完了した釜石鵜住居復興スタジアムで6日、トップリーグカップ(TLC)「NTTコミュニケーションズ―九州電力」の公式戦が行われ、スタンドを埋めた約700人の観客が熱い声援を送った。釜石シーウェイブス(SW)RFCの練習試合も行われ、W杯本番を想定してスタジアムの周辺に並んだ飲食などの出店もにぎわいを見せた。

 

 あいにくの梅雨模様となったが、スタンドを埋めたラグビーファンはトップチームの激突を堪能。試合終了後は選手のもとに駆け寄り、握手を求めていた。

 

選手と握手を交わすファン。W杯でもこうした光景が期待される

選手と握手を交わすファン。W杯でもこうした光景が期待される

 

 この日は「釜石SW―トヨタ自動車」の公式戦も組まれていたが、トヨタ側選手の不祥事で中止に。SWは練習試合に切り替え、岩手ブレイズラガーを招いて対戦した。

 

 試合は釜石SWが圧倒。FW滝沢祐樹の先制トライを皮切りに、前半8本、後半は12本のトライを奪い、スタンドを埋めたファンを喜ばせた。

 

 TLCで釜石SWは連敗し、この日は不戦勝扱いとなった。練習試合に急きょ出場した佐伯悠コーチ(33)は「残り2戦に向けて若い選手の力を試す、いい機会になった」とした上で、「TLCで今後対戦するライバルの三菱重工相模原、コカ・コーラにはどうしても負けられない」と気を引き締めた。

 

 試合の合間には、グラウンドの中で子どもや大人を対象にしたラグビー体験会も。入場者は青々と整備されたハイブリッド芝生の感触を確かめ、SWの選手らによるリフティング体験を楽しんだ。

 

 クラブチームの仲間5人と夜行バスに乗って駆けつけたという東京都江戸川区の会社員、米本達也さん(49)はSWの選手に持ち上げてもらい大喜び。「海や山に囲まれ、すてきなスタジアムですね。苦しい戦いが続くSWには、あきらめずにがんばってほしい」とエールを送った。

 

 試合終了後には、一般入場者を対象にスタジアム見学会も行われた。

 

仮設スタンド増設工事完了の説明を受ける見学者

仮設スタンド増設工事完了の説明を受ける見学者

 

 説明に当たった市ラグビーワールドカップ推進本部事務局の担当者は、地震で被災した熊本市や、解体された国立競技場などから支援で贈られた「絆シート」を最前列に配置したことを強調。熱心に耳を傾けた八幡平市の会社員高橋俊二さん(63)は「にわかラグビーファンですが、ふるさとは釜石。W杯の成功を願い、チケットも手に入れた」と開幕を心待ちにする。

 

(復興釜石新聞 2019年7月10日発行 第806号より)

 

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広報かまいし2019年7月15日号(No.1716)

広報かまいし2019年7月15日号(No.1716)

 

広報かまいし2019年7月15日号(No.1716)

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【表紙】ありがとう貝画完成除幕式
【P2〜7】ラグビー日本代表戦情報/やっぺしVol40
【P8〜9】トライアスロン/オープンウォータースイミング/1000㎞縦断リレー/汐立雨水ポンプ場完成見学会/岩手県聖火ランナー募集/「海の写真・絵画」コンクール作品募集
【P10〜15】釜石応援ふるさと大使の紹介/特集【津波避難場所情報】/復興情報
【P16〜19】まちのお知らせ
【P20〜21】まちの話題
【P22〜23】保健案内板
【P24】蛍光管・乾電池回収/ごみ減量トライ

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:http://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/koho/backnumber/detail/1229744_2596.html
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釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
また会えたね リッチー・マコウ! 釜石ラグビータウンミーティング

また会えたね リッチー・マコウ! 釜石ラグビータウンミーティング

また会えたね リッチー・マコウ! 釜石ラグビータウンミーティング

 

2011年、2015年とラグビーワールドカップ連覇を成し遂げ、ラグビー史上最高の選手・キャプテンとも称される、ニュージランド代表オールブラックス元主将のリッチー・マコウ氏が釜石を再訪!市民の皆さんとふれあい、間近に迫ったラグビーワールドカップを応援します!

 

日時

2019年7月20日(土)18:00〜19:00

会場

チームスマイル・釜石PIT(釜石情報交流センター内)

入場料

無料(どなたでもご参加いただけます)

内容

・佐野よりこ&よいさ小町によるウェルカムパフォーマンス
・リッチー・マコウ氏によるゲストトーク
・Q&Aコーナー
・記念撮影&餅まき

主催

釜石市RWC2019推進本部事務局、RWC2019釜石開催支援連絡会
 
共催:釜石まちづくり株式会社
協力:AIG

お問い合わせ

釜石市RWC2019推進本部事務局
TEL 0193-27-8420

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

橋野鉄鉱山ラベンダーまつり

橋野鉄鉱山ラベンダーまつり

橋野鉄鉱山ラベンダーまつり

 

橋野町振興協議会が橋野鉄鉱山インフォメーションセンターの隣に整備した「青ノ木ラベンダー園」は、平成15年に釜石地方振興局(当時)の支援を得て整備されたもので、同インフォメーションセンターの建設に伴い平成28年にセブン−イレブン記念財団からの助成をいただき現在地に再整備しましたが、そのグロッソラベンダー約700株がもう少しで見ごろをむかえます。(※写真は昨年の様子)

 

それにあわせて今月20日(土)と21日(日)、橋野町振興協議会と栗橋地区まちづくり会議が共催してラベンダーまつりを開催します。

 

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日時

2019年7月20日(土)、21日(日)
両日とも10時から15時まで

場所

青ノ木ラベンダー園(橋野鉄鉱山インフォメーションセンター隣)

内容

ラベンダー1束 300円で販売(摘み取り体験料含む/1束は牛乳ビンくらいの太さがあります)
※期間終了後は、どんぐり広場の直売所でも販売します。
橋野どんぐり広場産直 – 市内の産直

問い合わせ

橋野町振興協議会事務局 TEL 090-4639-3225(担当 和田)

 

橋野町振興協議会

橋野町振興協議会

問い合わせ:TEL 090-4639-3225 / FAX 0193-57-2212 / 〒026-0041 岩手県釜石市橋野町34-13-12

釜石の復興と地方創生について考えたパネル討論

震災の絆を活かしたまちづくりフォーラム、共助の大切さを再認識〜釜石の強みは「よそ者」を受け入れる力

釜石の復興と地方創生について考えたパネル討論

釜石の復興と地方創生について考えたパネル討論

 

 釜石市主催の「東日本大震災復旧・復興支援活動フォーラム~震災の絆を活かした復興のまちづくり」は5日、大町の市民ホールTETTOで開かれ、支援団体や行政の関係者、市民ら約500人が参加した。大規模災害における共助の取り組みの大切さを再認識し、震災に伴う復旧・復興支援活動を行った団体に感謝状を贈呈。元復興大臣政務官の小泉進次郎衆院議員による基調講演、パネル討論で今後の復興のあり方を考えた。

 

小泉進次郎衆議院議員が基調講演

 

 野田武則市長が「震災から8年が経過したまちの姿を見ていただきたい。多くの支援に感謝の気持ちを伝えたい。復興後のありようを想像しながら、まちづくりにまい進していく」とあいさつ。「復興のあゆみ」を映像で振り返った後、アトラクションとして、釜石東中の生徒らと音楽ユニット「アクアマリン」の共演ステージが披露された。

 

復興への思いを込め合唱を披露する釜石東中生、アクアマリン

復興への思いを込め合唱を披露する釜石東中生、アクアマリン

 

 職員派遣や物資支援、寄付金、植栽ボランティア、人材育成など、市が把握する支援記録に基づいて実施した調査で支援が確認された200自治体(県内を除く)、144教育機関、685企業の計1029団体に感謝状を贈ることを発表。自治体を代表して大阪市、北九州市、岐阜県市長会、東海市、教育機関は聖学院・聖学院大と拓殖大、企業ではディック・ブルーナ・ジャパンとUBSグループの計8団体に野田市長がじかに謝意を表した。

 

 小泉氏は「人口が減るのは釜石だけじゃない。日本全体だ。」と題して基調講演。人生100年時代を迎える中、高齢者の定義や年金制度の見直しなど独自の持論を展開しつつ、「減るものは減る。人口を尺度にしたまちづくりはやめるべき。発想の転換が必要。今までの前提を疑うことが明るい未来を考える第一歩」と指摘した。

 

基調講演した小泉氏

基調講演した小泉氏

 

 これからのまちづくり、国づくりに必要なのは「人口減少を強みに変えること」と強調。「自由をかみしめ、一人一人が生きたい人生を選択できる環境整備に力を入れていくべき。多様な生き方、価値観を大切にしていく時代。いろんな挑戦を忘れないまちには人が集う」と訴えた。

 

 パネル討論のテーマは「釜石の復興・地方創生とこれから」。総務省地域力創造アドバイザーを兼務する一般社団法人RCFの藤沢烈代表理事がコーディネーターを務め、パネリストには小泉氏のほか、元釜石市副市長で現在は財務省に復帰した嶋田賢和さん、UBS銀行(スイス)のCSR・社会貢献活動(アジア太平洋地域担当)を統括する堀久美子さんが加わった。

 

 嶋田さんは副市長時代を振り返り、「場所の再生、下支えになる安心づくりを進めた。課題を市役所だけで抱え込まず、分からないことは支援団体、プロに相談する。何より重要なのは住民との対話。こうした地域活動が今、花開きつつあるのでは」と、変化するまちの印象を話した。

 

 堀さんは、現在も継続する高校生を対象にしたキャリア教育事業の取り組みを紹介。「自分で考え、決め、実行していく主体性が育まれている。これが釜石らしさにつながれば」と期待した。

 

 3人に共通する釜石の強みは「よそ者を受け入れる力」。小泉氏は「まちづくりに大切なのは知名度。知られないのは存在しないことと同じ。外から入り続けるよそ者に売り込んでもらえばいい」とヒントを残した。

 

(復興釜石新聞 2019年7月10日発行 第806号より)

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復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

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「思い出の校歌を一緒に歌おう」、あんべ光俊さん(釜石出身)参加呼び掛け〜コンサートは8月4日に、飛び入りもOK

「思い出の校歌を一緒に歌おう」、あんべ光俊さん(釜石出身)参加呼び掛け〜コンサートは8月4日に、飛び入りもOK

あんべ光俊さん(右)とコンサート実行委の藤井了会長

あんべ光俊さん(右)とコンサート実行委の藤井了会長

 

 「閉校になった母校の校歌を一緒に歌おう―」。釜石市出身のシンガーソングライター、あんべ光俊さん(65)=仙台市在住=が「思い出の校歌コンサート」を企画し、参加者を募っている。昭和から平成まで惜しまれながら閉校した学びやの懐かしい校歌を一緒に歌う集い。コンサートは8月4日午前10時半から釜石市民ホール(ホールB)で開く。

 

 シンガーソングライターとして40年余りにわたり活動してきたあんべさんの原点は、母校である釜石鉱山学園の校歌。「間違いなく自分の音楽活動の芯になっている。釜石の学びやで学んだ多くの人と一緒に校歌を歌い、ふるさとへの感謝の思いを共有したい」と呼び掛ける。

 

 校歌コンサートは、8月4日午後に同ホールで開かれる東日本大震災復興祈念コンサート(有料)の第1部として開かれ、入場は無料。当日、会場での飛び入り参加も歓迎するが、運営準備のため事前の申し込みを受け付ける。

 

 演奏対象校歌リストは次の通り(学校統合などにより校歌が新しくなった学校は旧校歌を含む)。申し込み多数の場合は抽選で12校をめどにプログラムを編成する。

 

 ①釜石鉱山学園②大橋小・中③大松小④大松中⑤釜石西中⑥甲子中(旧)⑦小川小⑧小佐野小(旧)⑨小佐野中⑩中妻小⑪釜石二中⑫八雲小⑬大渡小⑭釜石小(旧)⑮釜石一中⑯橋野小・中⑰栗林中⑱鵜住居中⑲箱崎小(旧)⑳箱崎小㉑箱崎中㉒白浜小㉓平田中㉔尾崎小・中㉕大石小㉖釜石商高㉗釜石工高㉘釜石北高㉙旧制釜石中㉚釜石高等女学校

 

 参加申し込みは今月13日までに、ふるさとはかまいし実行委員会(FAX0193・24・3399)へ。名前、歌いたい校歌、連絡先を明記する。持参・郵送の場合は桑畑書店(〒026・0024釜石市大町1の4の7)、洋菓子専科かめやま(〒026・0034釜石市中妻町2の13の8)へ。参加の問い合わせは事務局の千葉真児さん(電話090・2957・1446)へ。 

 

(復興釜石新聞 2019年7月6日発行 第805号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

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仮設スタンドも完成し、ラグビーW杯の開幕を待つ釜石鵜住居復興スタジアム

復興スタジアム仮設スタンド完成〜一般来場者に見学会

仮設スタンドも完成し、ラグビーW杯の開幕を待つ釜石鵜住居復興スタジアム

仮設スタンドも完成し、ラグビーW杯の開幕を待つ釜石鵜住居復興スタジアム

 

今秋のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で12会場の一つとなる釜石鵜住居復興スタジアムの仮設スタンド増設工事が終了。3日、報道関係者などに公開された。きょう6日はトップリーグカップ(TLC)「NTTコミュニケーションズ―九州電力」が午前11時から行われるほか、入場無料の練習試合で「釜石シーウェイブス(SW)RFC―岩手ブレイズラガー」が午後2時から行われる。27日にはW杯の前哨戦となる「日本―フィジー」が行われる。

 

 「羽ばたき」と「船出」を表現した大屋根が特徴のスタジアムは17年4月に着工、2年余をかけ6月末に完成した。常設シートは約6千席だが、W杯本番では約1万6千人を収容する。仮設で増設する約1万席の工事が5月から進められてきた。このうち東西のサイドスタンド約6千席には、昨年5月に発生した尾崎半島林野火災で被災したスギ材約800本を使用した。

 

公開されたスタジアムにカメラを向ける報道陣

公開されたスタジアムにカメラを向ける報道陣

 

 今回公開されたのは増設された仮設スタンドのほか、来賓者などを収容するやぐら棟、報道関係者が世界に発信するメディアセンター、医務室など24の施設で、整備費は約9億5千万円。仮設の施設ではこのあと、7月末までにトイレや大型スクリーンなど残りの工事が進められ、9月開幕の本番に間に合わせる。

 

 きょう行われる全試合終了後の午後4時から、一般来場者を対象にスタジアム見学会も開かれる。

 

 市ラグビーワールドカップ2019推進室の正木隆司総括部長は「主な施設が完成し、ほっとしている。さらに機運醸成に努めながら、まずは27日の日本代表戦を成功に導きたい。その上で9月、10月のW杯本番を成功させたい」としている。

 

(復興釜石新聞 2019年7月6日発行 第805号より)

 

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【インタビュー】7月14日(日)開催 釜石駅前夏祭り

【インタビュー】7月14日(日)開催 釜石駅前夏祭り

【インタビュー】7月14日(日)開催 釜石駅前夏祭り

 

取材先:実行委員会 宮川 徹さん
インタビュー:2019年6月21日
企画・編集:釜石まちづくり株式会社
取材・文:市川香織(釜石まちづくり株式会社)

 

今年、釜石市内で開催される夏祭りのトップを切って行われる、『釜石駅前夏祭り』をご紹介します。実行委員会から、実行委員長の宮川徹さん(和の膳 みや川)に詳しいお話を聞いて来ました。

 

手を取り合って盛り上げて行こう

 

釜石駅前夏祭り 実行委員会 宮川 徹さん

 

ーーこの夏祭り開催のきっかけはどういうものだったんですか?

 

今年は、春に三陸鉄道がリアス線として全線開通し、秋にはラグビーの世界大会が釜石で開催されます。
駅前は釜石へいらっしゃる方々をお迎えする玄関口です。そう考えた時に、この駅前周辺の盛り上がりというものが大事だと、そこに賑わいをつくりたいなという想いがあったんです。
 
でも、私もそうですけれど、店を守りながら自分だけで何かしようと思っても、やっぱり限度があります。
だから、各々の将来について考えた時に、このままでは大変だな・・・と、他の業種の方々も感じていたと思います。
 
それで、一人では出来ない、一業者、一業種では出来ない事を、色々な業種の人たちが集まって、一緒に手を取り合って盛り上げて行こうと始めたのがきっかけですね。

 

釜石駅前祭り 前回の様子

釜石駅前祭り 前回の様子

 

ーーそういう宮川さんの想いや考えに共感してくれる人が多かったという感じですか?

 

いや、最初はやはり、このイベントに対する想いを理解して頂くことは大変でした。
「駅前やサンフィッシュの為に、他の地域や業種の立場で、何で手を貸さなくてはいけないんだ?」という感じの言葉も頂きました。
 
でも、そうじゃないんですと。「駅は、釜石にやってくる方々を一番初めにお迎えする場所。そこから、市内各所を巡ってもらう仕組み作りをしていかなくては。それを、JRや三陸鉄道と一緒に企画して行くのも自分達の役目だと思う」というお話をしました
 
浜の方には魚河岸テラスも出来ましたし、中心市街地にはTETTO(釜石市民ホール)があって、そして、釜石駅、鵜住居駅周辺と。それぞれの地域だけではなくて、もっと連携して行く必要もあると考えています。

 

イベントに込めた想い

 

釜石駅前夏祭り 実行委員会 宮川 徹さん 

ーーイベントの内容を決める時に大事にされている事はどんな事でしょう?

 

これからの釜石のまちを造っていく子供たちへ・・・という想いがあります。
自分達が子供の頃は、町のお祭りの規模も賑わいも大きく、楽しい思い出が皆あったと思います。だから、今の子供たちにもそういう経験をさせてあげたいし、思い出を財産として残してあげたいと思うんです。

 
それから、地域の郷土芸能も大事にしたいですね。昨年は虎舞にご出演頂きましたが、今回は神楽と桜舞太鼓です。次回は、また別の団体にもお声がけしたいと考えています。お祭りでしか見る事が出来ない団体もいますから、こういう機会に広く色々な皆さんにぜひ観て頂きたいです。
 
また、先ほど異業種間の連携の話もしましたが、三陸鉄道リアス線の同じ沿線地域として、お隣の大槌町の皆さんにも出展してもらっています。そうした、他地域との連携もこれからは重要だと考えています。

 

ーー夏祭りとしては2回目の開催となりますね。

 

今回は、JR釜石線SL銀河運行5周年記念イベントと共催です。前回(昨年7月開催)のイベントを多方面から認めて頂き、“一緒にやりましょう”と声を掛けて頂けたんだと思います。
おかげさまで様々な企業様からも応援を頂き、こうした規模で開催する事が出来ています。

 

ーー本当に内容が盛りだくさんですね!

 

釜石駅前夏祭り 実行委員会 宮川 徹さん

 

幅広い年代の皆さんに喜んでもらえるのが一番ですが、親子で楽しんでもらえるプログラムもあります。
ジロー今村さんのステージは、子供さんも一緒になって楽しめる参加型で、今年の3月の時にもご出演頂いたんですがとても楽しくて、それで今回もお願いしました。
また、ファミリー限定の似顔絵コーナーもあります。先着にはなりますが、無料ですのでぜひどうぞ。
 
それから、これはやはり忘れてはいけない事として、三陸の津波を題材にした防災紙芝居があります。
読み手の横道毅さんは大船渡のご出身で、普段は東京で舞台を中心に役者をしていらっしゃる方なのですが、大船渡津波伝承館でこの紙芝居を始めとした活動もされています。以前、私もこの紙芝居を拝見したのですが、とても引き込まれます。こちらもぜひ観て頂きたいです。
 
そして一番のメインは、シープラザ釜石イベントステージの『釜石はまゆり寄席』のハマカーンさんですね!
このステージは、前からご縁があった桂枝太郎師匠のおかげで実現しました。釜石でお笑いの舞台を見る機会はあまり多くないと思うので、たくさん笑って頂きたいです!
 
また、JRさんとはスタンプラリーとコラボしています。JRさんのイベントを楽しんだ後に、食べたりステージイベントを観たりと、どちらも一緒に楽しんで頂ければと思います。
 
各事業所でもそれぞれイベントがあります。サンフィッシュではのっけ丼、シープラザ釜石とマイヤ釜石店でもセールを開催の予定です。
 
駐車場に関しては、近隣の有料駐車場をご利用ください。わからない場合は、イベントスタッフにお尋ねください。できれば、この機会に鉄道でお越し頂けるのが一番ですね!よろしくお願いいたします!

 

 

JR釜石駅 夏の特別イベント 『2019釜石駅前夏祭り』
※「SL銀河」機関車一般公開in釜石 同時開催
日時:2019年7月14日(日) 10:00~20:00
場所:釜石駅前広場
イベント詳細はこちらの チラシ をご覧ください

縁とらんす

かまいし情報ポータルサイト〜縁とらんす

縁とらんす編集部による記事です。

問い合わせ:0193-22-3607 〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内

「伝承者」として身につけておきたい震災の知識を学ぶ研修参加者

震災伝承は私たちの手で〜第1期応募者が研修、風化防止の最前線に

「伝承者」として身につけておきたい震災の知識を学ぶ研修参加者

「伝承者」として身につけておきたい震災の知識を学ぶ研修参加者

 

 東日本大震災の出来事や教訓を次代に語り継ぐため釜石市が募集した「大震災かまいしの伝承者」の基礎研修が6月29日、市役所第4庁舎で行われた。伝承者の自己啓発、共通認識、伝承手法の習得を目的とし、応募者51人中27人が参加。講義とグループワークで基礎知識を得た参加者に野田武則市長から「伝承者証」が交付された。今後、家族ら身近な人や市外から訪れる人たちへの震災伝承を進め、記憶の風化を防ぐ。

 

 同伝承者は5月15日から1カ月間募集。市内外の高校生から80代まで、伝承活動に意欲を持つ人たちが申し込んだ。6月、8月と2回に分けた基礎研修は両回とも、岩手大の教授らによる講義と参加者のグループワークで構成。講義では「釜石市防災市民憲章」に込められた教訓、三陸沿岸における地震発生のメカニズムと津波被害の特質を学ぶ。

 

 同市の防災・危機管理アドバイザーを務める齋藤徳美名誉教授は「三陸を繰り返し襲ってきた津波は今後も確実に起こる。適切な場所に適切に避難する災害文化の醸成が不可欠」との認識から3月に制定に至った同憲章を説明。多くの犠牲者を出した鵜住居地区防災センターの反省も示し、憲章に掲げた理念「備える、逃げる、戻らない、語り継ぐ」の意味を伝えた。津波避難の鉄則「各自で迅速に、より高台へ―」を確認。伝承者の役割について齋藤教授は「次の時代(の命)を守るのは、われわれの責任。ぜひご尽力を」と参加者の活躍を期待した。

 

「伝承者証」を手に今後の活動に意欲

「伝承者証」を手に今後の活動に意欲

 

 6班に分かれたグループワークでは、参加者同士が震災体験などを語り合い、伝承者として将来に伝えるべき教訓は何か、どのような取り組みをすべきか考えた。

 

 釜石高3年の佐々木千芽(ゆきめ)さんは震災時、鵜住居小の3年生。釜石東中の生徒らと学校から高台に避難し、避難所生活を送った経験から、「自分で判断してより高台に逃げる。避難所では思いやりの気持ちでお互い接する」ことを教訓として挙げた。防災教育の観点から「震災後に生まれた子どもたちが実際に経験した人から話を聞く機会を設けたほうがいい」との意見も。

 

 各班からのまとめ発表では、▽居住状況や避難場所など普段から地域を知っておく▽地震が来たらすぐ逃げられるよう高台確認など危機管理意識を持つ▽伝承者が伝えるべきは教訓。「九死に一生」は失敗談として語り、早期避難を訴える―といった声が聞かれた。

 

 研修には釜石観光ガイド会所属の14人も参加。甲子町の駒込日呂子さん(73)は「こういう研修は正しい知識を得るのに必要。会には震災の話を聞きたくて申し込む人も多い。今後の活動にプラスになる」とし、特にも子どもたちへの伝承活動に意欲を見せた。嬉石町の横山幸雄さん(82)は震災の津波にのまれ、死と隣り合わせの経験をした。「助かったから良かったではなく、この経験をいかに次の世代につないでいけるかが重要。被害を最小限に抑えるため、教訓を確実に伝えていきたい」と意気込んだ。

 

 市は今後、基礎研修修了者を対象にステップアップ研修も予定。伝承者としての資質向上を支援するとともに、既存の伝承活動団体を紹介するなど活動の場を広げてもらうことにしている。

 

(復興釜石新聞 2019年7月3日発行 第804号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

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釜石キャンパス教育研究棟の完成を祝いテープカットする岩手大の岩渕学長ら関係者

岩手大学釜石キャンパス、教育研究棟完成〜水産業の振興へ、地域との連携探る

釜石キャンパス教育研究棟の完成を祝いテープカットする岩手大の岩渕学長ら関係者

釜石キャンパス教育研究棟の完成を祝いテープカットする岩手大の岩渕学長ら関係者

 

 釜石市平田の岩手大釜石キャンパスに、総合教育研究棟(水産系)が完成し、1日、竣工(しゅんこう)記念式典が行われた。水産業と復興の担い手を育てる釜石キャンパスの教育研究環境を充実させるため、国、地方(県と市)、大学が連携し整備。関係者に施設を公開したほか、水産教育の専門コースで学ぶ学生らによる研究紹介もあった。出席した約100人の関係者らは、研究棟の完成が海洋・水産分野の研究活動の活性化を促進させるものとして期待を寄せていた。

 

 震災以降、復興推進や地域再生への課題解決を使命としてきた同大は2016年度に学士課程の全学部を改組。農学部内に「食料生産環境学科水産システム学コース」を設置した。17年度には大学院修士課程の3研究科を統合した「総合科学研究科」を新設。「地域創生専攻・地域産業コース」に「水産業革新プログラム」を設けた。

 

 釜石キャンパスは、13年に整備された同大の研究施設「釜石サテライト・三陸水産研究センター」に併設。盛岡市上田のキャンパスで一般教養などを学んだ水産コースの学生が3年生後期から学び、卒業研究などに取り組む。

 

 現在、水産コースの1期生14人(4年)が学ぶ。専門の講義を受け、希望する研究室で地域漁業の課題などをテーマに研究活動を進行中。今年10月から3年生十数人も釜石での活動を開始する見込み。また、同プログラムを専攻する大学院生も対象となるが、現在釜石での活動者はいない。

 

 新たな研究棟は、鉄筋コンクリート造り2階建て、延べ床面積約805平方メートル。1階に水産実験室2部屋、無菌実験室、隔離飼育室などを備えた。2階には講義室や教員室などを配置し、既存の研究施設とつなぐ渡り廊下も整備。昨年8月に着工し、今年5月下旬に完成した。

 

竣工記念式典の出席者に公開された水産実験室

竣工記念式典の出席者に公開された水産実験室

 

 建設費は3億4600万円。文部科学省の施設整備費補助金を中心に、県の産学官連携拠点整備費補助金と市の釜石キャンパス環境整備事業補助金なども活用した。

 

 式典で、同大の岩渕明学長は「地域とともに整備したシンボリックな建物。新たな水産業を模索し、未来のある成果を発信していく。水産研究の核施設として地域振興にも貢献したい」とあいさつ。関係者らがテープカットし、完成を祝った。

 

 施設見学後の研究紹介で、水産コース4年の遠藤裕介さん(21)=奥州市出身=は進行中の研究「地域で出た廃棄物(野菜や海藻のくず)を活用したウニの養殖」の概要を報告。水産業の現場で地域と交流しながら課題解決に向けた研究を進める意義を実感し、「将来は海の近くで働きたい。希望は公務員。市職員として釜石のために力を尽くしたい」とアピールした。

 

 水産実験室などは地元漁業者や企業などにも開放。共同研究や調査で活用し、水産業の振興やまちの活性化につなげる。さらに同研究棟の完成に当たり、水産業の維持に向けて沿岸地域の養殖技術と大学の人材育成を継続的にマッチングさせる仕組みづくりも進めていく考えだ。

 

(復興釜石新聞 2019年7月3日発行 第804号より)

 

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