復興スタジアム仮設スタンド完成〜一般来場者に見学会
仮設スタンドも完成し、ラグビーW杯の開幕を待つ釜石鵜住居復興スタジアム
今秋のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で12会場の一つとなる釜石鵜住居復興スタジアムの仮設スタンド増設工事が終了。3日、報道関係者などに公開された。きょう6日はトップリーグカップ(TLC)「NTTコミュニケーションズ―九州電力」が午前11時から行われるほか、入場無料の練習試合で「釜石シーウェイブス(SW)RFC―岩手ブレイズラガー」が午後2時から行われる。27日にはW杯の前哨戦となる「日本―フィジー」が行われる。
「羽ばたき」と「船出」を表現した大屋根が特徴のスタジアムは17年4月に着工、2年余をかけ6月末に完成した。常設シートは約6千席だが、W杯本番では約1万6千人を収容する。仮設で増設する約1万席の工事が5月から進められてきた。このうち東西のサイドスタンド約6千席には、昨年5月に発生した尾崎半島林野火災で被災したスギ材約800本を使用した。
公開されたスタジアムにカメラを向ける報道陣
今回公開されたのは増設された仮設スタンドのほか、来賓者などを収容するやぐら棟、報道関係者が世界に発信するメディアセンター、医務室など24の施設で、整備費は約9億5千万円。仮設の施設ではこのあと、7月末までにトイレや大型スクリーンなど残りの工事が進められ、9月開幕の本番に間に合わせる。
きょう行われる全試合終了後の午後4時から、一般来場者を対象にスタジアム見学会も開かれる。
市ラグビーワールドカップ2019推進室の正木隆司総括部長は「主な施設が完成し、ほっとしている。さらに機運醸成に努めながら、まずは27日の日本代表戦を成功に導きたい。その上で9月、10月のW杯本番を成功させたい」としている。
(復興釜石新聞 2019年7月6日発行 第805号より)
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