より良い釜石の未来を作っていこうと意欲をみなぎらせる「釜石○○会議」の参加者

まちの魅力創出へアクション、釜石○○(まるまる)会議発表会〜個性豊かに仲間づくり、全5回で延べ290人参加

より良い釜石の未来を作っていこうと意欲をみなぎらせる「釜石○○会議」の参加者

より良い釜石の未来を作っていこうと意欲をみなぎらせる「釜石○○会議」の参加者

 

 世代や立場を超えてさまざまな人たちが集い、釜石を楽しくするアクションを生み出す「釜石○○(まるまる)会議」(同実行委、市主催)の発表会が18日、釜石市大町の情報交流センター釜石PITで開かれた。2期目となる本年度は、会議で立ち上がった9チームが活動。個性豊かな各チームが、まちの新たな魅力を創出し、仲間づくりの場を提案した。

 

9チームが参加呼び掛け

 

 昨年10月から4回の会議を実施。初めて出会った人たちが自分の思いを話し、意気投合した仲間とやりたいことを企画し形にしてきた。新たに発足した6チーム、昨年度の同会議で始動し、さらなる展開を目指した3チームが、これまでの活動と今後のイベント予定などを発表。参加も呼び掛けた。

 

 「山・川・海のぼうさいを考えるチーム」は、震災の経験を互いに話し合い、教訓を次の世代に伝える活動に着手。防災カフェを開き、参加者が当時を振り返りながら被害を少なくするための心構えを発表し合った。出された考えは未来へのメッセージとして発信。今後、各所で開催したいとした。

 

 「タイニーハウスを作ろう」チームは、釜石を地域循環型の持続可能な暮らしができるモデルにしようと活動。廃材で造る移動可能な小さな家、エネルギー自給が可能なエコハウスの建設など実験的試みを通してシンプルな暮らし方を見直す。3月19日のミートアップ釜石のイベントでは、ロケットストーブ作りを行う予定。

 

 「スポーツでつながり人口拡大!」チームは、大人がスポーツを楽しめる場を提供することで仲間の輪を広げ、釜石のスポーツ熱を盛り上げていく。これまでにフットサルやドッジボールを楽しんだ。今後は2年後のラグビーW杯釜石開催を見据え、タグラグビーの体験も企画する。

 

 3チームに所属する小笠原大介さん(37)は、1年前に盛岡から釜石にUターン。新しい出会いを求めて同会議に参加した。「外では社会的立場とかあるが、ここでは人ありきでいられフラットに交流できる。これから活動をさらに広げていきたい」と意欲的。「年上やさまざまな活動をしている人たちと出会い、釜石の復興やまちづくりのことを話せる素敵な仲間ができた」と喜ぶのは東紗希さん(21)。他チームの活動に若い人の意見を求められることも多く、充実した時間に笑顔を見せる。

 

 「カフェカツ!!」チームの安部茂樹さん(37)は職場が盛岡。釜石の特徴的なカフェに魅力を感じ、人と人がつながるきっかけの場づくりを目指した。ラグビーカフェでの定期的な集まりをすでに開始。「参加者から喜ばれている。転勤で外から来た子育て世代の女性を対象とした”ママカフェ”も進行中。他のまちにも同様の形を作れれば、知らない土地に行ってもすぐつながれる」と夢を描いた。

 

 同会議第1回から発表会まで全5回の参加延べ人数は290人となった。

 

(復興釜石新聞 2017年2月22日発行 第565号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

鵜住居公民館を訪れた小池百合子東京都知事(右から3人目)。ラグビー関係者らの思いを聞いた

「復興五輪」の原点へ、小池都知事 旗を掲げ本県沿岸視察〜ラグビーW杯 釜石にもエール

 大槌学園で開かれたフラッグツアーイベント。小池知事(手前)が旗を掲げて東京五輪をアピールした

大槌学園で開かれたフラッグツアーイベント。小池知事(手前)が旗を掲げて東京五輪をアピールした

 

 小池百合子東京都知事は17日、本県を訪れ、釜石市など震災被災地の復興状況を視察した。大槌町では2020年東京五輪・パラリンピック旗を各地で披露する「フラッグツアー」のイベントを開催。「被災地の復興なくして東京五輪の成功なし。復興五輪の原点に戻り、復興もお手伝いする大会にしたい。復興に向け頑張っていきましょう」とエールを送った。

 

 都は震災後から職員を派遣するなど被災地の復興事業を後押ししている。視察は、被災地の実情を把握し復興をより効果的に後押ししようとするもの。本県最初の訪問地、陸前高田市では追悼施設で献花し、復興に向けたまちづくりの状況を確認した。

 

 釜石市の視察は、三陸鉄道(三鉄)釜石駅からスタート。震災で被災した三鉄は14年の全線運行再開に合わせ、中東・クウェートからの支援により新しい車両を導入しているが、震災発生直後に当時、衆議院議員だった小池知事とアブドルラフマーン・アルオタイビ駐日大使の会談がきっかけになったという。

 

 小池知事は、同行したアルオタイビ大使らと車内を見て回った。ホームではクウェートの国旗を手にした釜石小2年生18人がお出迎え。「クウェートのみなさん、ありがとうございます」と感謝を伝えた。

 

三陸鉄道釜石駅では子どもたちと触れ合った

三陸鉄道釜石駅では子どもたちと触れ合った

 

 続いて鵜住居町に移動。公民館で野田武則市長から19年ラグビーワールドカップ(W杯)の会場となるスタジアム建設など大会開催に向けた取り組み状況の説明を受けた。

 

 新日鉄釜石ラグビー部OBで「V7戦士」の石山次郎さん、千田美智仁さん=共に元ラグビー日本代表=らが同席した。45歳の最年長ラガーマンとして現役を続ける釜石シーウェイブスRFCの伊藤剛臣選手は「釜石はラグビー界伝説のまち。震災で大きな被害を受けたが、ラグビーで明るいニュースや元気を届け、盛り上げたい」と意欲満々。”ラグビー女子”として活躍が期待される釜石商工高3年の柏木那月さんは「夢である日本代表になれるよう頑張る」と力を込めた。

 

 鵜住居公民館を訪れた小池百合子東京都知事(右から3人目)。ラグビー関係者らの思いを聞いた

鵜住居公民館を訪れた小池百合子東京都知事(右から3人目)。ラグビー関係者らの思いを聞いた

 

 19年のラグビーW杯では都も開催地の一つになっており、小池知事は「ネットワークを結んで盛り上げたい」と連携に意欲を示した。

 

 フラッグツアーイベントは大槌学園(大森厚志学園長、児童生徒639人)で行われた。アテネ五輪柔道銀メダリストの泉浩さん、元体操選手の田中理恵さんらも参加。小池知事は児童生徒が見守る中で達増拓也知事に2本の旗を手渡し、「スポーツを通して元気になりましょう」と語った。

 

 パラリンピック金メダルを持参したマラソンの高橋勇市選手は「夢に向かって頑張れば必ずかなう」と激励。同じくパラリンピアンの欠端瑛子選手は、目隠しをしてボールに入った鈴の音を頼りに行う競技「ゴールボール」を紹介した。

 

 フラッグツアーは東京五輪・パラリンピックの機運を盛り上げようと行われていて、使われる旗は国際オリンピック委員会(IOC)などの承認を得て作製されたレプリカ。旗は20日から4月16日にかけて、遠野市や盛岡市など県内7市町で巡回展示される。

 

 イベント後に達増知事と会談した小池知事は「3月11日になれば被災地のことを思い出す人はいると思うが、いつも被災地がどうなっているか気に掛けてもらえるよう、私もさらに工夫していきたい」との考えを示した。これに対して達増知事は「長期化する復興の現状を発信する機会になった。復興五輪ということで、被災地の思いも大きな要素にした特別な大会だと改めて感じた。ラグビーW杯の開催とともにスポーツの力を復興の力、日本の力に」と期待を込めた。

 

(復興釜石新聞 2017年2月22日発行 第565号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

thum_311pit

『The Unforgettable Day 3.11』ライブビューイング@釜石PIT(※出演者変更あり)

The Unforgettable Day 3.11 ライブビューイング@釜石PIT (修正版)

 

仙台PIT公演 東日本大震災 復興応援ライブ『The Unforgettable Day 3.11』 ライブビューイング@釜石PIT

2017年3月11日(土)に「チームスマイル・仙台PIT」で行われる、復興応援ライブ『The Unforgettable Day 3.11』が釜石PITで生中継されます。

 

エンタテインメントによる復興支援活動の拠点として、昨年3月11日に開設された仙台PITを会場に、2017年も岸谷香、ゴスペラーズ、Chara、宮沢和史の豪華アーティストが集結し、音楽で復興への想いを綴るスペシャルライブが開催されます。

 

是非会場の熱い空気、被災地を想う温かいパフォーマンスを、3.11のこの日にお見逃しなく。

 

※3/4追記:当初出演予定となっていた”MISIA”は、体調不良により出演を取りやめさせていただくことになりました。楽しみにされていたお客様には大変ご迷惑、ご心配をおかけいたします事、深くお詫び申し上げます。

 

『The Unforgettable Day 3.11』ライブビューイング@釜石PIT

『The Unforgettable Day 3.11』ライブビューイング@釜石PIT

ファイル形式: PDFファイル
データ容量: 899 KB
ダウンロード


 

日時

2017年3月11日(土) 開場17:00 開演17:30

会場

チームスマイル・釜石PIT
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10(釜石情報交流センター内)
TEL 0193-27-8751
※駐車場がございません。近隣の駐車場をご利用ください。

出演

岸谷香 / ゴスペラーズ / Chara / 宮沢和史(50音順)

入場について

入場無料(事前申込制・自由席)
 
※未就学児童はご入場いただけません
※仙台公演のライブビューイングのため出演者の登場はございません。

 

申込方法

申込必要事項をご記入のうえ、下記メール宛にお申込みください。
kamaishi-pit@team-smile.org

 

申込必要事項
1.お名前(フルネーム)
2.ご来場者数(ひと組2名様まで)
3.お電話番号
4.お住まい(市区町村のみで結構です⇒例:釜石市)

 

※ドメイン指定受信を設定されている場合、メールが正しく届かないことがございます。
「kamaishi-pit@team-smile.org」 のドメインを受信できるように設定してください。

 

※当選された方にのみ、メールにてご連絡いたします。
※落選された方へのご連絡はいたしませんので、ご了承ください。

受付締切日

3月8日(水)17:00まで
 
※ご入力いただいた個人情報は、抽選、当選連絡およびそれら統計処理に利用し、第三者には提供いたしません。必要事項にご記入いただけない場合は、申込無効となることがあります。
※転売目的でのお申込は固くお断りいたします。
※やむを得ない事情により、内容の変更またはイベントを中止する場合があります。

主催

一般社団法人チームスマイル
~つなげよう、感動。つながろう、東北の笑顔。~
 
共催: キョードー東北
協力: ディスクガレージ / オールスパイスカンパニー / グラシアス / DGエージェント / リズメディア / WOWOW
運営協力: 釜石市 / 釜石まちづくり株式会社

お問い合わせ

チームスマイル・釜石PIT
TEL 0193-27-8751(毎月第3木曜休館)
岩手県釜石市大町1-1-10(釜石情報交流センター内)

 

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

懸命に言葉を伝えようとする生徒に向けられた、たくさんの笑顔

英国スコットランドから、教育関係者ら釜石視察〜釜石高で英語の授業、ラグビーW杯会場も

釜石高を訪れたスコットランド教育関係者。昨年のオークニー研修に参加した生徒6人と交流を深めた

釜石高を訪れたスコットランド教育関係者。昨年のオークニー研修に参加した生徒6人と交流を深めた

 

 ラグビー伝統国の一つ、英国スコットランドの教育関係者ら20人は15日、釜石市を訪れ、日本の文化や教育事情、震災からの復興状況などに理解を深めた。釜石高(佐藤一也校長、生徒531人)では英語の授業を見学。同国でも関心が高い2019年ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の会場の一つとしてスタジアムの建設準備が進む鵜住居町では学校の建設現場などを視察した。

 

 国際交流基金(東京)の招聘(しょうへい)事業の一環。同国では将来を担う若者たちの国際競争力を高めようと、小学校で母国語に加えて2つの外国語を学ぶ教育政策が推進されており、「第2外国語」として日本語への関心が高まっているという。言葉だけではなく、文化や教育環境に触れてもらい、日本語の可能性を感じてもらおうと今回の視察を企画。12日に来日した一行は都内で小学校を訪れ、関係者と意見を交わした。

 

熱意溢れる高校生の姿に感心

 

 文科省のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)校に指定されている釜石高は、14年度から3回、海洋再生可能エネルギーを学ぶ海外研修で英国北部のスコットランドにあるオークニー諸島を訪問。今回、交流を発展させる機会にと釜石市に足を延ばした。

 

 同校では1年1組(37人)の英語の授業を見学。英語でスピーチする生徒の夢に耳を傾けた。教師、看護師、税理士などさまざまな職業を挙げる中、「復興に関わる仕事がしたい。そのために必要な人を導くリーダー力を付けたい」と発表した生徒もいて、オークニー諸島議会議員(教育担当)のウィルフ・ウェアさん(56)は「若くて熱意にあふれる高校生の姿が印象的。日本の教育のすばらしさをスコットランドで伝えたい」と感心していた。

 

懸命に言葉を伝えようとする生徒に向けられた、たくさんの笑顔

懸命に言葉を伝えようとする生徒に向けられた、たくさんの笑顔

 

 同国の教育関係者らは「英語を見て書くことと、聞いて書くのはどちらが難しい?」などと生徒に質問。知っている単語を駆使して答えようと頑張った生徒たちは「何とか言葉が通じた。あやふやな所をしっかり覚えたい」と刺激を受けた様子だった。

 

 同校の教育理念や学校生活の説明、昨年9月のオークニー研修に参加した3年生6人と交流する場面もあった。

 

 このあと一行は鵜住居町に移動。高台に再建が進められている学校の建設現場で被災状況の説明を聞き、復興の様子を確認した。

 

 鵜住居町では学校建設現場を見学した

鵜住居町では学校建設現場を見学した

 

 日本語教育を取り入れているという同国ファイフ市のベル・バクスター高カリキュラムリーダー、ぺトラ・マクレイさん(39)は日本の教育システムや教育者の熱心さに感銘を受けた様子だが、日本語教育の普及には指導者不足という課題があると指摘。「日本語を取り入れたいと考えている各地のネットワークをつなげていければ可能性はある。それぞれの教育システムを比較して良いところを取り入れたい」と話していた。

 

 一行は、京都で寺めぐりや座禅体験などを通じて日本文化にも触れ、18日に帰国する。

 

(復興釜石新聞 2017年2月18日発行 第564号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

タイの若い女性らは「雪の釜石」を楽しみ、SNSで発信した=10日、こすもす公園で

インバウンド拡大へ〜タイの女性ら、SNSで釜石の魅力発信

タイの若い女性らは「雪の釜石」を楽しみ、SNSで発信した=10日、こすもす公園で

タイの若い女性らは「雪の釜石」を楽しみ、SNSで発信した=10日、こすもす公園で

 

 インバウンド(訪日外国人旅行者)の拡大を目指す経済産業省のプロジェクトで、タイの女性3人が10日までの2日間、釜石市に滞在した。釜石の魅力を探訪し、3人は早速SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)を駆使し、タイのフォロワーらに釜石の魅力を発信した。旅行シーンは電子書籍にまとめて公開。3月にバンコクの東急百貨店に特設スタジオを設け、釜石の魅力を丸ごと紹介、3人が発見した商品も展示・販売する。

 

 このプロジェクトでは、タイ国内を中心にSNSの発信で影響力のある人(インフルエンサー)として知られる女性をいくつかのグループに分け、全国各地に派遣。名所や食、サービスを体験し、その内容をリアルタイムで発信する。

 

 釜石を訪れたのはメディアの司会者、ネットアイドル、女優、モデルなどで活躍するミャオ=レイコさん、アニーさん、ミンクさん(いずれもペンネーム)。それぞれ10万~50万人のフォロワーを持つ。

 

 3人は7日に仙台空港に到着。電子書籍を制作する日本人スタッフとともに8日まで平泉町を取材。世界遺産を構成する中尊寺金色堂や毛越寺などを訪れた。9日午後から釜石に入り、海辺の地域や橋野町など山間部の魅力を探った。

 

 10日には甲子町洞泉の「創作農家こすもす」を訪れ、雪景色となった公園に感激。運営する藤井了さん(70)、サエ子さん(72)夫妻が、震災以降の遊び場づくり、タイ在住の画家阿部恭子さんによる大壁画制作など、国内外からの支援活動について説明した。サエ子さんの指導でピザ作りも楽しんだ。

 

 日本を訪れるタイの旅行者は、この2年間で5倍に。ミャオさんは高校時代に交換留学生として新潟県で暮らした。大学では日本語を専攻、早稲田大学に留学した。「震災はタイで知った。心が痛んだ。6年が過ぎて、釜石のみなさんが元気になっているように感じます。タイの人は寒さや雪にあこがれます。だから、初めての岩手は楽しい」と印象を話した。

 

 日本人スタッフは「この3人は好奇心いっぱいで、食も楽しんでいる。いいパーソナリティー」と温かく見守った。

 

 3人の岩手紀行を紹介する電子書籍は3月末から、タイの電子書籍販売大手ウークビーで配信する。

 

(復興釜石新聞 2017年2月18日発行 第564号より)

関連情報 by 縁とらんす

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

「立派だね、良かったね」と地域の住民から声をかけられる唐丹中生中

唐丹小中、新校舎 完成を前に公開〜高台から浜を一望、木造のぬくもり 住民に好評

普通教室に隣接して配置されたワークスペース。明るい開放感と懐かしい木の香りが心地良い

普通教室に隣接して配置されたワークスペース。明るい開放感と懐かしい木の香りが心地良い

 

震災から6年 仮設からやっと本設へ

 

 東日本大震災で大きな被害を受けた唐丹小・中を併設して建設する新校舎がほぼ完成。仮設校舎からの引っ越しを前に11日、地域住民に公開された。震災から仮設校舎で授業を続け、6年を経て、やっと本設の校舎へ。高台から唐丹の町並み、唐丹湾を一望する木造の校舎は、震災で大きな痛手を負った地域の希望のランドマークとなる。新年度からの新校舎での授業に向け、今週末の18、19日に引っ越し作業が行われる。

 

 唐丹小中併設校は、現在合同仮設校舎が立つ唐丹中の敷地と西側斜面を切り崩して建設。約2万平方メートルの敷地に2階建ての木造校舎5棟を整備する。当初は鉄筋コンクリート造りを計画したが、全国的なコンクリート不足などを受けて木造に変更。仮設校舎を使用したまま国道45号側から順次新校舎を建設。今年4月に部分開校した後、児童館が入る棟1、プール、グラウンドを整備し、来年3月までの工事完了を目指す。設計見直しにより事業費は約60億円から45億円に縮小した。

 

 新校舎は高低差約25メートルの敷地に建物を分棟、1階分ずつ高さをずらしながら市松状に配置。棟間の外部を利用した経路は、地域の避難ネットワークを強化する。また、天井や柱には木造のぬくもりが感じられ、普通教室に隣接し、廊下のようなワークスペースを配置。他学年や小中の交流の場とする。

 

高低差25メートルの敷地に建物を分棟、市松状に配置された唐丹小中の新校舎

高低差25メートルの敷地に建物を分棟、市松状に配置された唐丹小中の新校舎

 

 新校舎の公開には地域住民約180人が訪れ、「予想した以上に立派」「木の香りが懐かしい」と喜びの声を上げた。

 

 ラグビー釜石シーウェイブスの元選手で震災前から唐丹に住む津田康太さん(38)は「広くて迷子になりそう。木造の校舎から海も見えて素晴らしい」と高評価。長女の紗良さん(唐丹小1年)は「エレベーターもあるよ」と声を弾ませた。

 

「立派だね、良かったね」と地域の住民から声をかけられる唐丹中生中

「立派だね、良かったね」と地域の住民から声をかけられる唐丹中生中

 

 友達と2人で訪れた大坂凛さん(同4年)は「ずっと工事を見ていて、やっと中に入れた。早くここで勉強したい。新しい体育館で空手の練習もしたい」と思いを広げた。

 

 唐丹中同窓会の会長で地元漁協組合長も務めた上村勝利さん(73)は「少ない数の児童生徒には、もったいないぐらいの校舎。これを機に、唐丹に人が戻ってきてくれれば」と願う。

 

学校が入る棟4の外観。棟と棟は渡り廊下でつながれる

学校が入る棟4の外観。棟と棟は渡り廊下でつながれる

 

 校舎の前でたばこ店を営む千葉陽一さん(82)は妻妙子さん(76)と連れ立って訪れ、「もう一度、学校に入り直したい」と興奮。店舗を兼ねた自宅1階が津波で壊れ、母親も亡くしたが、地域の希望の光に感慨を深くした。

 

 震災後に立ち上げた「本郷シニアの会」で活動する山崎静子さん(74)は「幸せだよ、今の子どもたちは」と言いつつも、「学校がなくなれば唐丹もへき地になってしまう。ありがたいね」と感謝。

 

 いずれも唐丹小、中卒業生の尾形節子さん(77)、砂野桂子さん(77)は「私たちもこの場所で学んだが、昔の校舎とは全然違う。開放感があって、とてもいい」と、子どもたちをうらやんだ。

 

(復興釜石新聞 2017年2月15日発行 第563号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

慣れない洋上作業にも、カゴ漁の成果に海の豊かさを体感した

漁業就労へ、尾崎白浜で体験講座〜県外から8人が挑む、漁師の仕事に理解深める

慣れない洋上作業にも、カゴ漁の成果に海の豊かさを体感した

慣れない洋上作業にも、カゴ漁の成果に海の豊かさを体感した

 

 本県漁業の担い手を全国から発掘しようと、県は12日までの3日間、「浜の魅力体験講座」を釜石市尾崎白浜地区で行った。東京都、埼玉県、秋田県などから男性8人が参加。漁船、養殖に分かれ、地元漁業者の指導で漁業体験に取り組んだほか、若手漁業者との交流を重ね、漁業の魅力や漁師の仕事に理解を深めた。

 

 沿岸広域振興局水産部が昨年度から実施する「いわて三陸漁業担い手確保・人づくり対策事業」の一環で、企画・運営はパソナ東北創生(釜石市甲子町、戸塚絵梨子社長)が受託した。原則40歳までの男女10人を募集したところ、20~48歳の男性が応募。参加者は11日午前5時、漁船と養殖に分かれて体験に出発した。

 

 漁船の操業体験は、尾埼灯台の東2キロでの「かご漁」。漁業佐々木洋裕さん(46)の指導でかごを引き上げると、ミズダコ、カレイ、ソイ、アブラメ、ドンコ、タナゴ、ハゼなど、たくさんの獲物が入っていた。

 

 養殖漁場は漁港に近い水域にある堀内孝一さん(36)のホタテ施設で体験。ネットを引き上げ、選別のポイントなどを学んだ。

 

>ホタテの分散作業で、養殖漁業を体験、その意味を学んだ

ホタテの分散作業で、養殖漁業を体験、その意味を学んだ

 

 漁港に戻り、「番屋」で昼食。釜石湾漁協白浜浦女性部の佐々木淳子部長ら6人が「浜の料理フルコース」を振る舞った。夜には講師の2人と若手漁業者10人を交えて懇親会。漁業経営や漁家の生活などについて、和気あいあいと情報を交換した。

 

受講者との懇談会では、若手漁師が海の魅力と課題を誠実に語り伝えた

受講者との懇談会では、若手漁師が海の魅力と課題を誠実に語り伝えた

 

 尾崎白浜地区には、2年前に漁師を志して神奈川県鎌倉市から移り住んだ山﨑寛さん(43)がいる。家族の介護などのため企業を退職。あこがれていた漁業を目指して情報を集め、昨年10月、釜石湾漁協の漁業権を得た。

 

 「漁師の人たちが受け入れ、応援してくれた」と山﨑さん。「1年後に、やっと浜で働くための筋肉が付いたと感じた。自立には遠く生活にも余裕はないが、まだまだ学ぶことは多く、いろんな仕事は面白い。結婚もしたい」と意欲を語った。

 

 今回の漁業体験参加者の最高齢は、秋田県横手市の山本栄司さん(48)。伝統建築・数寄屋造りを専門とする技能士で、好きな海釣りから漁業に目を向けるようになったという。

 

 山本さんは「昨年暮れ、宮古市重茂漁協での体験はショックだった。大震災からすぐに立ち上がった瞬発力。後を継ぐ若者や子どもがあふれ、活気があった。海は豊かだと分かった。ほかの体験講座も受けてみる」と意欲を示した。

 

 岩手大釜石サテライトを協働先とする釜援隊(釜石リージョナルコーディネーター)の齋藤孝信さんは「受講者が参加した動機は多様だが、この体験講座で漁業への理解が深まり、広まることは確か。新たな漁業就業者が生まれれば」と期待した。

 

(復興釜石新聞 2017年2月15日発行 第563号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

「サンマとカタール 女川つながる人々」特別上映会

第2回鵜住居みらいシアター「サンマとカタール 女川つながる人々」

「サンマとカタール 女川つながる人々」特別上映会

 

第2回鵜住居みらいシアター

宮城県女川町の復興にかける人々を通じて、人間の底力を描く渾身のドキュメンタリー
「サンマとカタール 女川つながる人々」特別上映会

 

とき

平成29年3月5日(日)

ところ

釜石市立鵜住居公民館(鵜住居地区生活応援センター内)
住所:釜石市鵜住居町16-66-17

入場料

無料

 

プログラム1 映画上映

 
「サンマとカタール 女川つながる人々」
開場:12:30 開演:13:00(上映時間:73分)
「サンマとカタール 女川つながる人々」

 

プログラム2 トーク&ワークショップ

 

どなたでもご参加いただけます。

 

「サンマとカタール」出演者を迎え、女川に学ぶインタビュートーク
14:30〜15:00
ゲスト:石森洋悦さん

 

まちづくりワークショップ
15:20〜16:30
「つなぐ」をキーワードに鵜住居のまちづくりとみらいを描く、多世代交流ワークショップ。

 

共同主催: 鵜住居みらいシアター実行委員会、鵜住居地区まちづくり協議会、心の復興映画製作委員会、文化なしごと人コンソーシアム、三陸みらいシネマパートナーズ
後援: 釜石市、釜石市教育委員会、社会福祉法人釜石市社会福祉協議会
協力: 釜石の20代でつながろうぜ!の会、一般社団法人三陸ひとつなぎ自然学校、特定非営利活動法人カリタス釜石、釜石リージョナルコーディネーター、釜石スイミンシャ事務所

 

お問い合わせ先

平松(釜石スイミンシャ事務所) 
電話 080-1823-1571
電子メール suiminsha@gmail.com

 

※「鵜住居みらいシアター」は、「みんなでつくるコミュニティシアター 〜みらい座〜」事業(平成28年度復興庁被災者総合支援事業「心の復興」事業)の釜石におけるプログラムです。

 

鵜住居みらいシアター実行委員会

鵜住居みらいシアター実行委員会

鵜住居みらいシアターは、鵜住居公民館を拠点として、映画や映像を使ったイベントを通じて、鵜住居の住民交流やまちづくり参加を盛り上げる仮設シアターです。 問い合わせ: TEL 080-1823-1571(担当 平松) / Mail suiminsha@gmail.com
心に響く口笛の音色で観客を楽しませた柴田晶子さん(右) 

口笛やさしく、心地よく〜柴田晶子さんコンサート、鵜住居公民館 あふれる詩情、心を癒やす

心に響く口笛の音色で観客を楽しませた柴田晶子さん(右) 

心に響く口笛の音色で観客を楽しませた柴田晶子さん(右) 

 

 国内外で活躍する口笛奏者の柴田晶子さんによる「くちぶえコンサート」が5日、釜石市鵜住居町の鵜住居公民館で開かれた。国際口笛コンクールで優勝経験を持ち、演奏会やコマーシャル、ドラマなどのBGMで、その手腕を発揮する柴田さん。釜石での演奏は初めてで、詩情あふれる、やさしく心地よい音色が地域住民ら約20人の心を癒やした。

 

 秋田市出身で現在は、福島県郡山市在住の柴田さんは、震災後の復興イベントを機に演奏活動を共にするピアニストの藤野恵美さんと同公民館を訪れた。口笛演奏に興味津々の観客を前に「口笛吹きと犬」、国際コンクールで優勝を果たした「カルメン・ファンタジー」などを演奏。オルゴールや映像、マリオネットを用いた独自のパフォーマンスでは、「星に願いを」やオリジナル曲で観客をメルヘンの世界にいざなった。「川の流れのように」など有名曲も聞かせ、口笛の豊かな表現力が新鮮な感動を広げた。

 

 同公民館に隣接する復興住宅から足を運んだ女性(73)は「低音から高音まで幅広い音域に驚いた。すごくすてきな音色ですね」と感激。家族4人でコンサートを楽しんだ戸張聖子さん(38)は「高音域も耳にやさしく心地よい響き。口笛を聞くと楽しい気持ちになる」と、幼い子どもたちと顔を見合わせ、ほほ笑んだ。

 

観客は柴田さんの演奏技術に感心しながら、口笛音楽の世界を堪能した

観客は柴田さんの演奏技術に感心しながら、口笛音楽の世界を堪能した

 

 柴田さんは、口笛の音に誘われて頭上に野鳥が姿を見せたエピソードや、息を吸っても吐いても音を出せることなどを紹介。簡単な吹き方を教え、観客も挑戦した。

 

 民間企業勤務時代に口笛の世界大会があるのを知り、10年ほど前から本格的に始めたという柴田さん。2010、12年の2度、国際コンクールの女性成人部門で総合優勝を果たし、14年には大会審査員を務めた。国内のほかヨーロッパやアジアでも演奏し、各地で高い評価を受ける。口笛教室で指導も行う。

 

 「体から直接出る音で表現でき、身近で、すぐ試せるのが口笛の魅力。これを知ってから人生が楽しくなった。いろいろな人に知ってもらえれば」と柴田さん。本県ではこれまで、岩泉町の龍泉洞や一関市の猊鼻渓でコンサートを開いてきた。今回は震災後、音楽などで釜石の子どもたちを支援し続ける埼玉県さいたま市のNPO法人子ども文化ステーション(武藤定明代表理事)が縁をつなぎ、同公民館のほか鵜住居幼稚園など幼・保3施設で演奏した。

 

(復興釜石新聞 2017年2月11日発行 第562号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

釜石漁火酒場かまりば

釜石漁火酒場かまりば

釜石漁火酒場かまりば

 

フロントプロジェクト1飲食店街の再建に向けた市有地活用事業として、大和リース(株)岩手支店と釜石市が公民連携で整備を進めてきた「釜石漁火酒場かまりば」が平成29年1月にグランドオープンしました。

 

かまりば鏡開き

かまりば鏡開き

 

釜石漁火酒場かまりばの地図

 
 

現在営業している店舗は下記のとおりです。

助六

業態: 居酒屋
座席数: 7
定休日: 不定休
営業時間: 17:00~23:00
電場番号: 0193-24-2906

あすなろ

業態: 居酒屋
座席数: 7
定休日: 不定休
営業時間: 17:00~23:00
電場番号: 0193-22-0613

やっ子

業態: 居酒屋
座席数: 7
定休日: 不定休
営業時間: 17:00~
電場番号: 090-2272-1012

飲みすぎ

業態: 居酒屋
座席数: 7
定休日: 月
営業時間: 17:00~23:00
電場番号: 0193-31-1230

よしよし

業態: 居酒屋
座席数: 24
定休日: 日、毎月20日
営業時間: 17:30~24:00
電場番号: 予約 080-3148-8458 / 店舗 0193-38-0466

BEC’K

業態: 洋風居酒屋
座席数: 12
定休日: ランチ 水、土、日 / 夜 水(※3月から)
営業時間: 11:00~14:00、17:00~ 
電場番号: 080-6052-6006

神威(かむい)

業態: ジンギスカン
座席数: 26
定休日: 月
営業時間: 17:00~23:00
電場番号: 0193-27-8187

 

※定休日、営業時間は変更されることがございますので、詳細は各店舗にお問い合わせください。

 

※平成29年2月現在、13店舗中7店舗がオープンしており、4月にはすべての店舗がオープンする予定です。
2月オープン予定店舗: 京花(割烹)、魚貞食堂(定食)、小太郎(洋風居酒屋)
3月オープン予定店舗: 萩(居酒屋)
4月オープン予定店舗: 三陸パスタ(洋風居酒屋)

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 商工労政課 商業振興係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-22-2111(内線 326・327) / Fax 0193-22-2762 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/kanko/inshoku/detail/1207649_2442.html
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。