室内を見学し新生活のイメージを膨らませる入居予定者

「片岸アパート」完成 室内公開〜県が整備 今月下旬から12世帯入居、5戸は再募集

国道45号が近く今後の利便性も期待される片岸アパート

国道45号が近く今後の利便性も期待される片岸アパート

 

 県が釜石市片岸町第1地割に整備を進めてきた災害公営住宅「県営片岸アパート」(17戸)が完成し、5日、入居予定者らを対象にした内覧会が開かれた。県が市内に整備する災害公営住宅では4カ所目の完成で、管理も行う県営住宅としては平田(126戸)に次ぎ2カ所目。申し込んでいた12世帯は、今月下旬から入居を開始する。

 

 同町内では、昨年6月に完成した室浜地区の戸建て復興住宅(7戸、市整備)に次ぎ2カ所目の災害公営住宅となる片岸アパートは、大浜渡橋付近の震災前、国の官舎があった場所に建設された。敷地面積は約2390平方メートル。建物は鉄筋コンクリート造り4階建てで、延べ床面積は約1569平方メートル。1DK(約45平方メートル)3戸、2DK(約55平方メートル)11戸、3DK(約65平方メートル)3戸の共同住宅で、1階は物置(各戸用と共用)と駐輪場、2~4階が居住棟で2階には集会室も設けられた。駐車場は30台分を確保した。

 

 設計施工一括選定方式で事業者を選定。平野建築事務所(北上市)、樋下建設(盛岡市)が事業を請け負い、2015年12月に着工。ほぼ計画通りに工事が進められた。

 

 入居予定の12世帯は、主に片岸、鵜住居町の被災者で、1月に部屋決め抽選会を行った。現段階で空き室となっている3DK1戸と2DK4戸は、時期を調整し入居希望者の再募集を行う予定。この日の内覧会は入居促進なども兼ねて、誰でも見学できるようにした。

 

室内を見学し新生活のイメージを膨らませる入居予定者

室内を見学し新生活のイメージを膨らませる入居予定者

 

 栗林町の仮設住宅から1DKに入居予定の川崎文雄さん(64)は室内を見渡し、「びっくりするぐらい立派だ」と満足げ。震災前は、近くにあった雇用促進住宅で暮らしていたといい、「周りの景色が変わっていくのを眺めながらのんびり暮らしていこうと思う」と約6年ぶりの片岸での生活に期待を膨らませた。

 

 片岸町で被災し、鵜住居町の仮設住宅に家族4人で暮らす女性(42)は、市が整備する戸建ての復興住宅、盛り土後の元の場所への自宅再建も含め検討中。「片岸には戻るつもりだが、また津波が来たらと考えると再建には不安もある」と、検討材料にしようと内覧会に足を運んだ。「部屋もきちんとあり、広さ的にはちょうどいい感じ。子どもたちの将来のこととかも考え方向性を決めたい。早くという思いはあるが、なかなか前に進まなくて」と複雑な心中をのぞかせた。

 

 県が市内に整備予定の災害公営住宅は、合わせて8カ所(373戸)。来月には松原(60戸)が完成予定で、今年7月には嬉石第1、同第2、今後工事が始まる両石は来年度中の完成を目指す。

 

(復興釜石新聞 2017年2月8日発行 第561号より)

 

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釜石○○会議発表会

【2/18(土)】○○会議発表会を開催します

○○会議発表会を開催します

 

釜石○○会議の発表会を行います。

 

釜石○○会議は、地域・立場・世代を超えて様々な人が集まり、出会い、語り合い、釜石がもっと楽しくなるアクションを生み出していく場です。

 

本年度は10月から4回にわたって開催。たくさんの新しい出会いがあり、昨年度からの継続チームを含め、参加者の想いのこもった9チームが生まれています。「例えば、釜石を緩く楽しく遊び倒すために、普段はできないイベントをみんなで企画するチーム」「釜石のカフェでケーキを食べてカフェトークしながら、世代・立場・地域を超えたつながりを作っていこうというチーム」など。

 

今回の発表会では、各チームが「今」行っている活動の内容を紹介します。みんなで考えた、楽しく、ワクワクするアクションを、ぜひ聞きに来てください。

皆さまのたくさんのご参加お待ちしています

 

釜石○○会議 発表会チラシ

釜石○○会議 発表会チラシ

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日程

2月18日(土) 13:30~15:00 ※13:00受付開始
発表会は15:00で終わりますが、その後も参加者同士の交流タイムとしてご自由に使っていただけます。

場所

チームスマイル・釜石PIT
※託児サービスあります。利用を希望される方は合わせて申し込みください。

申し込み

以下申込サイトにアクセスし必要事項記入の上送信ボタンを押してください。
【申込サイト】 https://goo.gl/uWxcjM

参加費

無料

第4回の様子

1月22日(日)に○○会議 第4回を実施しました。市民の参加者、市外からの参加者など様々な方が集まり、全体で42名の方に参加していただきました。

 

はじめに、実行委員によるコント形式のやりとりで第一回から第三回○○会議をふりかえったあと、体を動かしてウォーミングアップを行いました。

 

その後、前回で出来た各チームの代表者からチームでやりたいこと等を紹介してもらい、まだチームを決めていなかった方も入るチームを決めてもらったところでワークを開始。

 

今回のワークは「フューチャーコラージュ」。参加するチーム毎に2、3人のグループを作ってもらい、女性誌から山歩きなどの様々な雑誌を切り抜いて貼り付け、テーマに沿った作品を作ってもらうというものです。

 

作るテーマは「このチームでの活動がうまくいったら自分たちはどんな表情をしていますか?釜石はどんな風になっているとおもいますか?」というもの。

 

それぞれがチームの活動によって、自分たちが、釜石がどんなふうになっているのかをイメージしながら、思い思いに雑誌を切り抜いて作られたコラージュはグループによって切り抜く雑誌も貼り方も多種多様なものが出来上がりました。作品の面白さは文字では書き表せないほどですので、記事に添付してある力作を、是非ご覧ください!

 

各チームの活動を通じた自分たちや釜石の姿がイメージできたら、次は実際に今後どう行動していくのか「What」を考えていきます。十年後や一年後、もしくは次の第五回まで、コラージュで作ったイメージの実現に近づくためにはどうすればいいのか、活動のステップを考えました。

 

たくさんのイベントを上げていくグループもあれば、仲間集めを計画するグループもありましたが、どのグループも自分たちを、釜石をわくわくさせるには、これからの釜石での日々をより充実したものにするためには何が出来るんだろう?こんなことがしてみたい!というそれぞれの思いを、年齢も立場も関係なく語りあっている姿が印象的でした。

 

いくつかのグループはすでにイベントを実施するなど、○○会議を飛び出して活動中です。遊び心いっぱいの内容から、まったり落ち着けるもの、わいわい騒げるものなどなど… 釜石〇〇会議のFacebookページでも告知していきますので、こちらも随時要チェックです!
 

https://www.facebook.com/marumarukaigi/

 

釜石○○会議 第4回の様子

 

第1回の様子はこちらから
第2回の様子はこちらから
第3回の様子はこちらから

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 総合政策課
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-22-2111 / 0193-22-2686 / メール
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親子が仲良く手をつなぎ、高台を目指して駆け出す=韋駄天競走親子部門のスタート

「津波だ、逃げろ」教訓胸に、高台へ〜仙寿院で新春韋駄天競争、過去最多137人駆け上がる

親子が仲良く手をつなぎ、高台を目指して駆け出す=韋駄天競走親子部門のスタート

親子が仲良く手をつなぎ、高台を目指して駆け出す=韋駄天競走親子部門のスタート

 

 「津波だ、逃げろ――」。津波から命を守る高台避難の大切さを伝える「新春韋駄天(いだてん)競走」が5日、釜石市大只越町の日蓮宗仙寿院(芝崎恵応住職)で行われた。全国に知られる兵庫県西宮神社の開門神事「福男選び」をヒントに節分行事として行われるようになって4回目の今回は、これまで最多の137人が県内外から参加。震災時に1千人余りが避難した高台を目指し、標高差約30メートルの急坂を懸命に駆け上がった。

 

 親に抱かれた2歳の子どもから最年長は64歳の女性まで、年齢、性別など6部門に分かれ、高台まで286メートルを必死に走った。ゴールの仙寿院では、震災の犠牲者と行方不明者に黙とうをささげた。

 

「福女」を目指し、急坂を懸命に駆け上がる女性たち

「福女」を目指し、急坂を懸命に駆け上がる女性たち

 

 ”強者”がそろう男性29歳以下の部には、西宮神社の今年の開門神事で福男になった川崎市の大学生、鈴木隆司さん(21)も参加したが、あえなく4着。「最後の坂は西宮神社よりきつかった」と息を切らせた。

 

 仙寿院の福男に選ばれたのは盛岡市の熊谷真倫さん(20)。岩手大陸上部で活動しているが、西宮神社の福男に競り勝ったと聞き、びっくり。「将来は教師になり、津波から逃げ遅れないよう教えたい」と目標を話した。

 

 親子部門のトップでゴールインした佐藤純平さん(36)は大槌消防署に勤務。息子の謙眞君(9)=小佐野小3年=の手を引き、「去年は2位だったので、うれしい。大きな地震にはまず逃げるという教訓を伝えたい」と消防士としての思いを話した。

 

各部門で「福男」「福女」に選ばれた参加者

高台のゴールで、拍手で参加者を迎える家族や知人ら

 

 釜石警察署からも非番の署員10人が参加。野球部主将の鎌田英寿さん(30)は「避難意識が薄れてきていると思う。避難行動の啓発につながれば」と願いを込めた。

 

 関東在住の釜石出身者で活動し、韋駄天競走を発案した「釜石応援団あらまぎハート」副代表の及川健智さん(41)=東京都江東区=は長男到真君(8)、次男達真君(3)と共に参加。「坂道の苦しさを親子で実感できてよかった」と笑顔を見せた。

 

各部門で「福男」「福女」に選ばれた参加者

各部門で「福男」「福女」に選ばれた参加者

 

 西宮神社の「福男選び」を運営する開門神事講社の平尾亮講長(40)は今年も駆け付け、地元の中学生や参拝客らが書いた応援メッセージを添え、祭神「えべっさん」のイラストが入った手袋を参加者に配布。「開門神事の願いが遠い釜石で生かされ、学ぶことも多い。阪神大震災の被災地にも命を守るための情熱を伝えたい」と話した。

 

(復興釜石新聞 2017年2月8日発行 第561号より)

 

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ミュージカル出演者募集・参加無料!

ミュージカル出演者募集・参加無料!

 

子どもたちで創るミュージカルに参加してみませんか?

 
釜石市民ホールの完成が、いよいよ今秋に迫ってきました!
 
■釜石市教育委員会では子どもたちに釜石市民ホールのステージに興味をもってもらうために、釜石こどもミュージカル ~明けない夜はないから~ を開催いたします。
■プロの役者さん指導による3日間の練習と、チームスマイル・釜石PITでの出演が参加費無料で体験できます。
■5歳から高校生までの方であればどなたでも参加できます。下記申込方法をご覧になり、申込書にてお申込みください。みなさまのご応募をお待ちしています。

 

こどもミュージカル

 

練習日時

3月1日(水)~3日(金) 9~12時(未就学児)、15時30分~20時(小学生以上)

公演日時

3月4日(土) 集合9時 開場15時 公演15時30分~17時

会場

チームスマイル・釜石PIT(練習、公演)、青葉ビル(練習)

主催

釜石市教育委員会(生涯学習文化課)
【制作】 プランニング開(かい)

申込方法

①各生活応援センター、釜石市図書館、釜石情報交流センター等にあるチラシ裏面の申込書に記入、保護者同意のうえ、申込先まで郵送・FAX・e-mailのいずれかでお送りください。
②申込書はこのページからダウンロードすることもできます。
③申込書同意欄へのチェック(レ点)がないと応募を受け付けできませんのでご注意ください。
チラシ申込書はこちらから↓(クリックしてください。)
釜石こどもミュージカルチラシ(352 KB pdfファイル)
スケジュール・申込書(389 KB pdfファイル)

申込先およびお問い合わせ

プランニング開(釜石こどもミュージカル公演事務局)
〒981-0931 仙台市青葉区北山1丁目5-22
TEL/FAX:022-276-8840 e-mail:kai@jupiter.plala.or.jp
ホームページ: https://p-kai.com 担当:小坪(こつぼ)

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 教育委員会 生涯学習文化課 文化係
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町15番2号
電話:0193-22-8835 / 0193-22-3633 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/shisetsu/shimin_hall/detail/1207490_2466.html
釜石市

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Oh!マチ Music Festa! 2017 出演者募集

Oh!マチ Music Festa 2017〜岩手・釜石中心市街地で音楽祭を開催!出演者募集中!

Oh!マチ Music Festa! 2017 出演者募集

 

今年も岩手県釜石市の中心市街地で音楽フェスを開催します!本日2/10から3/14まで、参加バンドを釜石市内外から募集中しております。復興が進む被災地を音楽の力で一緒に盛り上げましょう!

 

Oh!マチ Music Festa 2017

開催日時:2017年5月3日(水・祝)11:00〜16:00
開催場所:岩手県釜石市大町青葉通り他
主催:Oh! マチ Music Festa 実行委員会
共催:釜石市大町商店街振興組合 / 後援:釜石市、釜石商工会議所、釜石観光物産協会、釜石市芸術文化協会、釜石市東部コミュニティ振興グループ

 

Oh! マチ Music Festa 2017 出演者募集フライヤー

Oh! マチ Music Festa 2017 出演者募集フライヤー

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出演者募集期間

2017年2月10日(金)〜3月14日(火)

演奏場所

釜石市大町青葉通り、大町広場野外演奏エリア(2ステージ予定)

演奏時間

最大30分程度(転換時間含まず)

ジャンル

ノンジャンル(ロック、オールディーズ、アコースティック、アカペラ等)

演奏内容

ご自身の演奏パフォーマンスをお見せください

参加料

1グループ /1,000円
出演決定後、手続きに合わせ振込用紙を発送致します。入金確認後、申込み完了となります。キャンセルの場合は返金できませんのでご了承下さい。

申込手順

(1)公式サイトの申込みフォームより送信、または公式サイトからダウンロー ドした申込用紙を FAX(0193-24-3660)にて送信。
(2)申込後、音源又は演奏時の映像を YouTube へアップロードし URL をご連 絡頂くか、音源を郵送でお送り下さい(できない場合は問合わせ下さい)
(3)出演決定者には、3月18〜20日に市内宿泊情報及び近隣 MAP を同封し通 知します。また、3月18〜31日に FAX 及びメールにて使用機材を確認します。

申込先/問合せ先

Oh! マチ Music Festa 実行委員会
〒026-0024 岩手県釜石市大町3-2-2 大町商店街振興組合事務所内
TEL/FAX 0193-24-3660
メール ohmachi.music.festa@gmail.com
公式サイト https://ohmachi-musicfesta.jimdo.com/
 

昨年のイベントの様子や機材などは下記ホームページをご確認ください!!

https://ohmachi-musicfesta.jimdo.com/

Oh!マチ Music Festa 公式サイト

東日本大震災で壊滅的被害を受けた岩手県釜石市の「中心地市街地の再生」をメッセージとして伝える為に、新旧の商店が一丸となって催す、音楽による賑わいイベントです。
リンク


 

Oh!マチ Music Festa 実行委員会

Oh!マチ Music Festa 実行委員会

問い合わせ:Oh!マチ Music Festa 実行委員会 / TEL・FAX 0193-24-3660 公式サイト / メール
ラグビーカフェからエールを交換する釜石市民

ラグビーW杯 東海市から盛り上げ、釜石市と結びタウンミーティング〜両市交流促進の弾みに

討論する松瀬さん(右)と桜庭さん(中)

討論する松瀬さん(右)と桜庭さん(中)

 

 「製鉄のまち」として釜石市と姉妹都市を結ぶ愛知県東海市で1月29日、2年余りに迫った2019ラグビーワールドカップ(W杯)釜石開催へ向けたタウンミーティング(東海市・市教委主催、釜石市共催)が開かれた。このイベントは釜石市鈴子町のシープラザ釜石内にあるラグビーカフェ釜石とインターネットで結ばれ、両市民が「W杯開催を成功させよう」とエールを交換した。

 

 会場となった東海市芸術劇場多目的ホールには100人余りの市民が集まり、鈴木淳雄市長は「ラグビーW杯開催へ向け釜石市と一緒に陳情活動もした。開催決定は本当にうれしい。釜石開催には、東海市を挙げて応援にいきたい」とあいさつした。

 

100人余りの東海市民が参加して開かれたラグビータウンミーティング

100人余りの東海市民が参加して開かれたラグビータウンミーティング

 

 続いて、W杯釜石開催を応援してきたノンフィクションライターの松瀬学さんが講演。「期待はしているが、ビジョンや戦略をよく考えないと成功しない。大いに盛り上げるストーリーが必要」と指摘した上で、「さまざまな絆ができるラグビー文化はすばらしい。W杯をきっかけにもっと浸透してらいたい」と期待を述べた。開催期間が長期にわたるW杯によるさまざまな経済効果も挙げ、「世界のラグビーファンが東海市にやって来る仕掛けをつくり、共に盛り上がろう」と呼び掛けた。

 

ラグビーカフェからエールを交換する釜石市民

ラグビーカフェからエールを交換する釜石市民

 

 このあと、元ラグビー日本代表の桜庭吉彦さん(釜石シーウェイブスRFCゼネラルマネジャー)を交えてパネルディスカッション。松瀬さんが「釜石のラガーマンはやさしい。厳しい環境の中でラグビーに打ち込み、人間としても立派」と持ち上げると、3度のW杯に出場した桜庭さんは「W杯は自分自身を成長させてくれた。今度は釜石で開かれる。成功に向けたチャレンジが本当のレガシー(遺産)になる」と強調した。

 

 ラグビーカフェ釜石でイベントの中継に見入った緒形悠里子さん(35)=中妻町=は中学2年まで東海市で過ごした。両親とともに釜石に帰って20年。「東海市には一度も行っていない。W杯を機会に行ければいいですね」と〝ふるさと〟に思いをはせた。

 

(復興釜石新聞 2017年2月4日発行 第560号より)

 

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「省エネ大賞」で最高賞を受けたエヌエスオカムラの製造ライン

エヌエスオカムラ「省エネ大賞」最高賞、東北の企業で初受賞〜塗装工程改善 エネルギー大幅削減、独創性を高く評価

「省エネ大賞」で最高賞を受けたエヌエスオカムラの製造ライン

「省エネ大賞」で最高賞を受けたエヌエスオカムラの製造ライン。新沼伸一技術部長(写真)が塗装工程の改善をけん引した

 

 釜石市の新日鉄住金釜石製鉄所構内で操業する鋼製家具製造のエヌエスオカムラ(鎌倉康雄社長)が、一般財団法人省エネルギーセンター(東京)が主催する2016年度の「省エネ大賞」で、省エネ事例の最高賞に当たる経済産業大臣賞を受賞した。コスト削減を狙いに家具の塗装工程に導入した独自の取り組みが、エネルギー消費量の大幅な削減につながり、先駆的、独創的な省エネ策として高く評価された。東北に本社を置く企業が同賞を受けるのは初めて。

 

 鋼製家具を塗装する工程の前処理では、リン酸などの薬剤を鉄材に吹き掛け、腐食させて塗料をのりやすくするのが一般的。その際、鉄を反応させるために薬剤を60度程度にする必要があるが、同社は独自の添加剤を混ぜた薬剤で鉄をコーティングして塗料を付着させることで、常温で処理することに成功した。

 

 これにより従来の前処理が不要になったほか、薬剤費を75%も削減。エネルギー消費量も従来と比べ16%削減した。さらに、リン酸化剤で処理した場合に生じる酸化物などの廃棄物が発生しないことから、年間約15トンに上る廃棄物、約5千万円のコスト削減につながった。

 

 16年度の「省エネ大賞」省エネ事例部門には96件の応募があり、経済産業大臣賞に選ばれたのは4件。書類審査後の昨年10月に東京で行われた発表大会では、同社の新沼伸一技術部長が説明を担当し、優秀プレゼンテーション賞を受賞。開発プロセス、独創性、経済性、環境保全性など、その取り組みが高く評価された。

 

 独自の取り組みの導入をリーダーとしてけん引した新沼部長は「震災後の1、2年は量、品質の安定化、元の操業状態にいかに回復させるか、軌道に乗せるのに精いっぱいだった。その後は、地方にある小さな会社の名をいかに広めるか考えてきた。こういった形で評価してもらい、本当にありがたく、うれしい」と受賞を喜ぶ。表彰式は今月15日に東京ビッグサイトで行われる。

 

 同社はオフィス家具メーカー岡村製作所(横浜市)と新日鉄住金(東京)が共同出資し、1991年から釜石市港町の通称「中番庫」で操業を開始。東日本大震災の津波で工場が全壊し、12年5月に釜石製鉄所構内に移転、新築した。新工場の稼働を契機にさらなる効率アップに取り組み、エネルギー消費量のほぼ半分を占めていた塗装工程の改善を推進した。

 

 同社は昨年10月、環境省主催の「循環型社会形成推進功労者表彰」でも環境大臣賞を受賞している。震災翌年の12年度の売上額は約23億円まで落ち込んだが、15年度は約29億円まで回復している。

 

(復興釜石新聞 2017年2月4日発行 第560号より)

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鵜住居の懐かしい映像を楽しんだ上映会

よみがえる鵜住居の記憶、みらいシアター〜昭和期の映像、写真公開 震災前のまち並み復元模型も

鵜住居の懐かしい映像を楽しんだ上映会

鵜住居の懐かしい映像を楽しんだ上映会

 

 震災前のまちの風景や記憶を呼び覚まし、復興まちづくりの糧とする「鵜住居みらいシアター」(同実行委主催)が1月29日、釜石市の鵜住居公民館で開かれた。昭和期の映像や写真、被災前のまち並みの復元模型が公開され、地元住民ら約100人が古里再興に思いを熱くした。

 

地域住民 再興への思い熱く

 

 震災の津波で甚大な被害を受けた鵜住居町は昨年12月、町中心部に復興住宅が完成し住民の帰還が始まった。同住宅の隣に整備された生活応援センターと公民館は23日から業務を開始。同シアターは新しい公民館の初イベントとなった。

 

 会場には、神戸大の学生らが鵜住居、片岸町のまち並みを復元し地元住民らが思い出を書き入れた500分の1の縮尺模型が展示された。来場者は被災前の自宅を探したり、忘れかけていた建物の並びを思い出したりし、生活の記憶をよみがえらせた。

 

模型を見ながら震災前のまちに思いをはせる人たち

模型を見ながら震災前のまちに思いをはせる人たち

 

 昭和の写真は、地元住民や市郷土資料館から借用した11点。被災した防災センターの場所にあった鵜住居小、釜石東中の前身・鵜住居中(現在の日向グラウンド付近)の両空撮写真、戦中の「愛国婦人会」の集合写真などに加え、合併前の鵜住居村消防団のはんてんも展示された。

 

 仮設住宅に暮らす高橋正さん(55)は鵜住居小の2階建て校舎を指差し、「6年時の教室はこの辺。ソフトボールで先生が打った球が教室の窓ガラスに命中し割れた」と懐かしい思い出に目を細めた。震災前の自宅は町内のJR山田線沿い。「写真は全部流されてしまった。津波にはかなわないね。土地は残ったので家を建てようと思う」と高橋さん。

 

 映像は1970(昭和45)年の岩手国体、75(同50)年の鵜住神社例大祭、79(同54)年の鵜住居小創立100周年記念運動会などが上映された。鵜住居の映像は地元住民が撮影したもので、提供を受けたNPO法人20世紀アーカイブ仙台の坂本英紀理事長が住民の記憶を引き出しながら、思い出を語り合う場とした。

 

運動会や祭りの映像を見て古里の思い出を共有する地域住民ら

運動会や祭りの映像を見て古里の思い出を共有する地域住民ら

 

 会場からは「あれは○○(名前)だ。若いな」「ここは駅前通り。○○店が見える」などさまざまな声が飛び交い、映像に自分の姿を見つけた人もいた。大勢の住民が参加した祭り行列、地区ごとに趣向を凝らし盛り上げた運動会。時代を感じさせる映像に来場者は見入り、まちの歴史の1ページを脳裏に刻んだ。

 

 運動会で地区の仮装行列の衣装準備に奔走したという桐山良子さん(79)は「かつらは手作り。昔の着物や羽織、帽子などを各家庭から出してもらい、みんなで工夫した」と話し、「今、まちには何もないので、映像で多くの人、家、商店を目にして涙が出た。これからの復興で店や憩いの場ができてくれるといい」と願った。

 

 鵜住居地区復興まちづくり協議会の佐々木憲一郎会長代行は「間もなく新しい小・中学校も完成する。映像にあったような地域とのつながりを大切にする学校運営を望む。懐かしい景色は戻らないが、住民はまだまだ元気。新しい鵜住居を次の世代に伝えていけるよう頑張っていこう」と呼び掛けた。

 

(復興釜石新聞 2017年2月1日発行 第559号より)

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平成28年度『かまいし地域づくりフォーラム』

平成28年度『かまいし地域づくりフォーラム』

平成28年度『かまいし地域づくりフォーラム』

 


平成28年度『かまいし地域づくりフォーラム』

平成28年度『かまいし地域づくりフォーラム』

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少子高齢化が進む中、住み慣れた地域で暮らし続けるために、必要な知識や取組みについて学習するとともに、安全で安心な地域を目指し、地域活動を推進していくための一助とする「かまいし地域づくりフォーラム」を開催します。

 

日時

平成29年2月19日(日)10:00~12:00

場所

釜石PIT(釜石市情報交流センター)

対象

どなたでも参加できます。

参加費

無料

内容

開会行事
基調講演「住民主体でつくる健康、長寿の釜石~活力ある超高齢社会をめざして~」
講師:東京大学高齢社会総合研究機構特任講師 後藤純(ごとう じゅん)氏
~休憩~
事例発表
①ご近所支え合い事業「暖チーズ(小佐野地区)」
②ご近所支え合い事業「結いの便利屋(栗橋地区)」
閉会

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 市民生活部 地域づくり推進課
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-22-8711 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/kurasu/chiiki_kaigi/detail/1191868_2277.html
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スクラムを組み、釜石鵜住居復興スタジアムに敷く芝生の感触を確かめる釜石SWの選手ら

ラグビーW杯会場、天然芝の試験場公開〜釜石SW選手協力、スクラム組み感触確認

スクラムを組み、釜石鵜住居復興スタジアムに敷く芝生の感触を確かめる釜石SWの選手ら

スクラムを組み、釜石鵜住居復興スタジアムに敷く芝生の感触を確かめる釜石SWの選手ら

 

 2019年の日本開催まで2年余りと迫ったラグビーワールドカップ(W杯)の会場の一つとして釜石市鵜住居町に整備中の「釜石鵜住居復興スタジアム」(仮称)で1月26日、グラウンドに敷く天然芝の試験場が公開された。来季から新設されるトップチャレンジリーグ(仮称)への参入を決めた釜石シーウェイブス(SW)RFCの選手らも参加し、実際にスクラムを組むなどして芝の感触を確かめた。スタジアムは4月に着工する予定で、市は今後も芝生の試験を継続し、今年の夏までに最適の芝生を選定する。

 

 試験は、復興スタジアムの芝生をより質の高いものにするのが目的。復興スタジアム建設予定地の一角に90平方メートルほどの試験場を設け、昨年9月から種子や地面の土の配合を変えるなどして芝生の栽培を続けている。

 

 寒地型の芝草種子を混合した3種類の種子と、地元の土地造成工事で出た土砂を混合したものなど4種類の床土を組み合わせた12パターンで試験栽培。この中から復興スタジアムに最も適合した組み合わせを選ぶ。

 

 一部の地面には、人工繊維と天然コルクを混ぜた特殊な床土を使用した。昨年フランスで開催されたサッカー欧州選手権で採用されたハイブリッド仕様で、芝生の耐久性や衝撃吸収性などに優れ、欧州の一部などで導入され始めているという。釜石で採用されれば日本で初めてとなる。

 

 試験場の公開には関係者や地元住民など約50人が参加。釜石シーウェイブスの選手らが試験中の芝生の上でスクラムを組み、ダッシュするなど感触を確かめた。フランスで行われたラグビーワールドカップに出場経験のある松原裕司コーチ兼選手はハイブリッド仕様の芝生について、「柔らかいけど走りやすい。スクラムを組む際もスタッド(スパイクの歯)がしっかりと掛かり、しっくりする」と高く評価した。

 

試験場の芝生の上でダッシュを繰り返す釜石SWの伊藤剛臣選手(右)と中野裕太選手

試験場の芝生の上でダッシュを繰り返す釜石SWの伊藤剛臣選手(右)と中野裕太選手

 

 土が掘り起こされた部分もあったが、須田康夫主将は「選手のパフォーマンスを引き出せる芝生と感じた。さらに100パーセントの力を発揮できるような芝生になれば」と期待。「再来年のラグビーワールドカップまでには(SWが)トップリーグに昇格できるよう頑張りたい」と意欲を新たにした。

 

 試験を担当している日本フィールドシステムの平舘優東北支店長は「日陰で気温も低い厳しい環境での試験となったが、今のところ芝生の生育状況に問題はない」と手ごたえを話す。

 

 釜石市ラグビーW杯2019推進室の山本洋樹室長は「これからスタジアムを造るのは釜石だけなので、こういった実験は非常に大事。実際のワールドカップの試合で選手のみなさんに気持ち良く試合をしていただくためにも、さらに実験を重ねながらきっちりとやっていきたい」としている。

 

(復興釜石新聞 2017年2月1日発行 第559号より)

 

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鏡開きで飲食店街のオープンを祝う市、大和リースなど関係者

「かまりば」漁火酒場、本格開業〜中心飲食店街の再興へ、12店のうち6店は4月までに

鏡開きで飲食店街のオープンを祝う市、大和リースなど関係者

鏡開きで飲食店街のオープンを祝う市、大和リースなど関係者

 

 東日本大震災で被災した飲食店街の中心市街地への再建を目指し、釜石大町駐車場隣接地に新たに整備された「釜石漁火酒場かまりば」が1月27日、グランドオープンを迎えた。入居する12店舗のうち、居酒屋6店が開店。残る6店は4月までに順次、営業を開始する。

 

 同施設は、昨年2月に市と連携協定を結んだ大和リース(大阪市、森田俊作社長)が、釜石市大町1丁目の市有地1165平方メートルを活用し整備。軽量鉄骨造り平屋建ての共同店舗3棟(延べ床面積394平方メートル)に13区画を設けた。被災した7事業者、新規の5事業者が同社と入居契約を結ぶ。

 

 グランドオープンには、大町で被災し鈴子町の釜石はまゆり飲食店街で仮設営業する「呑ん兵衛(のんべえ)横丁」から移った「助六」「あすなろ」「やっ子」、新規開店の「飲みすぎ」「よしよし」、キッチンカーから移行した「BEC,K(べック)」が顔をそろえた。

 

 オープニングセレモニーで同社岩手支店の池田康二支店長は「やっと皆さまの熱い思いを実現できる場をご用意できた。交流、にぎわいの場として愛され、地域経済の発展に貢献できるよう精いっぱい頑張っていきたい」とあいさつ。関係者7人で鏡開きを行い、オープンを祝った。

 

 施設名称の「かまりば」は、かたりば、たまりば、ねまりばなど交流の場を示す言葉に、釜石に来ることを造語で表現した「かまる」という言葉を組み合わせたもの。ロゴマークは、中心の「釜」の字を囲むように、はまゆり、虎舞、ラグビー、海の幸を釜石の四季のイメージでデザイン。青葉通り側の敷地の一角に同マークが描かれた看板が設置された。

 

「かまりば」のロゴマーク

「かまりば」のロゴマーク

 

 セレモニー後、各店には常連客やグランドオープンを聞きつけた客らが次々と訪れ、市街地復興に弾みをつける新飲食店街の誕生を喜んだ。27、28の両日は、オープンのチラシに付いた引換券でドリンク1杯が無料になるサービスや「お互いに頑張ろう」のメッセージが込められた熊本地震など全国の自然災害地からの菓子のプレゼントがあった。

 

 市東部地区の復興計画「フロントプロジェクト(FP)1」に位置付けられた飲食店街。野田武則市長は「新しい釜石の飲みどころ、食べどころ、憩いの場として全国に発信していきたい。歴史を築いてきた呑ん兵衛横丁のように、市民や釜石を訪れる人に親しみを持っていただける場所になれば」と期待した。FP1は残る市民ホール(仮称)の完成を待つばかりとなった。

 

かまりばの今後のオープン予定は次の通り。(変更の場合あり)
▽2月=京花(割ぽう)、魚貞食堂(定食)、小太郎(洋風居酒屋)、神威(ジンギスカン)▽3月=萩(居酒屋)▽4月=三陸パスタ(パスタ)

 

(復興釜石新聞 2017年2月1日発行 第559号より)

 

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地元産材を復興の力に、市に木製品を寄贈〜農林中金 釜石森林組合、ラグビーカフェで活用

地域産材を使った木製品の贈呈式

地域産材を使った木製品の贈呈式。ラグビーカフェと青葉ビルで活用し、住民活動や交流の促進に役立てられる

 

 農林中央金庫(農林中金、東京都千代田区、河野良雄理事長)と釜石地方森林組合(久保知久組合長)は23日、東日本大震災の復興支援として、釜石産の杉を使ったテーブルやベンチを釜石市に贈った。木製品は、地域の情報発信拠点「ラグビーカフェ釜石」(鈴子町)と住民活動の拠点「青葉ビル」(大町)で活用。発信力の強化や地域特産品などの販売活性化、コミュニティー形成、まちづくりなどに役立てられる。

 

 農林中金が2011年4月に創設した「復興支援プログラム」の一環。本年度は岩手県に2千万円分を配分し、6市町の8施設への贈呈を予定する。釜石・大槌地区では釜石森林組合と連携し、地域のニーズに応じた製品を届けており、今回は製作費約270万円を助成した。

 

 贈呈式は鈴子町のシープラザ釜石にあるラグビーカフェで行われ、農林中金仙台支店の長井信介副支店長が「木製品が地域振興に役立てば。引き続き農林水産業の振興を通じた取り組みで復興の力添えをさせていただきたい」とあいさつ。久保組合長は「復興の後押し、市民のコミュニケーションの醸成に役立ってほしい」と願った。

 

 ラグビーカフェに贈られたのは、ラグビーボールをモチーフにデザインされた楕円(だえん)形の商品陳列棚1基で、高さは2メートル、幅約80センチ。組み立て式で分解して運ぶことができる。

 

 同カフェディレクターの遠藤ゆりえさんは「立体的で幅広い展示ができそう。『ラグビーのまち釜石』を発信する力にもなる」と歓迎。野田武則市長は「デザイン、発想が素晴らしい。これを契機に、ラグビーワールドカップ釜石開催の盛り上げに取り組むとともに、復興にも全力を尽くしたい」と述べた。

 

 青葉ビルには、鉄製の網が敷かれた中庭や周辺エリアを木のぬくもりであふれる空間として活用するためのウッドデッキ材などを贈った。17日に地域住民らによる組み立てイベントを行い、ベンチ3脚、プランター4基を作製。ウッドデッキ材の敷設も終えている。

 

(復興釜石新聞 2017年1月28日発行 第558号より)

 

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