釜石湾の絶景に映える「恋人の聖地」モニュメントを見学するツアー参加者

「恋人の聖地」で素敵な出会いを “えんむすびまつり”〜釜石大観音、仲見世リノベーションプロジェクト

祭りを盛り上げたジャグリングパフォーマンス

祭りを盛り上げたジャグリングパフォーマンス

 

 釜石市大平町の釜石大観音仲見世通りで10日、「第1回えんむすびまつり」が開かれた。縁結びの隠れスポットが点在するとされ、「恋人の聖地」にも選定された大観音にあやかり、さまざまな出会いの場を提供しようと、釜石大観音仲見世リノベーションプロジェクト(宮崎達也代表、10人)が主催。”縁”をテーマにした多彩な企画で来場者を楽しませた。

 

 同プロジェクトは、より良い釜石実現を目指した「釜石○○(まるまる)会議」から生まれた市民グループで、空き店舗が目立つ同仲見世通りを再生させ、にぎわいや交流の場を創出する活動を行う。今回は、昨年8月の流しそうめん祭り、10月のハロウィーンイベントに続く第3弾のイベントとなった。

 

 山門前に並んだ飲食ブースでは、イカぽっぽ焼きや生ビールを販売。地元のキッチンカーや販売店は祭りを記念したメニューを提供し、縁結びにちなんだ5円玉付きの新米塩(えん)むすび、ハート型パンなどで幸運を呼び込んだ。

 

 大観音の縁結びスポットを巡るガイドツアーでは照井良知総務部長が、仏舎利塔の地下に安置されている縁結びの神「愛染明王」など、5つのポイントを紹介。観音像入り口にある「伝説のロープ」は、東日本大震災の津波に耐えた船の係留ロープと同素材で作られ”切れない縁”を象徴、今月4日にお披露目されたばかりの「恋人の聖地」モニュメントの”幸せの鐘”は願いがかなうとされ、参加者は写真を撮りながら楽しんだ。

 

釜石湾の絶景に映える「恋人の聖地」モニュメントを見学するツアー参加者

釜石湾の絶景に映える「恋人の聖地」モニュメントを見学するツアー参加者。新たに生まれた”縁結び”スポットは、さっそく拝観者の注目を集めている

 

 初めて釜石を訪れた東京都の森本夏実さん(35)は「思った以上にいろいろな観音様があり、展望台からの景色もきれい。ご利益があればいいですね」とツアーを満喫。照井部長は縁結びツアーの企画に「魅力あるスポットを知ってもらう良い機会。若者特有の情報発信に期待したい。恋人の聖地を生かし、(震災後の2012年に行ったような)市民結婚式にも取り組めれば」と話した。

 

 祭りではこのほか、弾き語りやジャグリング、クイズ大会、フォークダンスなども行われた。

 

 「昨年からのイベントで仲見世に目を向けてもらう機会が増えた」と宮崎代表。プロジェクトでは通りの景観改善にも取り組み、空き店舗を活用した織物工房の内装リノベーションなども手がける。今後はリノベーション勉強会も開きたいとし、関係者と連携した仲見世再生に意欲を見せた。

 

(復興釜石新聞 2016年9月14日発行 第520号より)

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

前半37分、トロケ(左)が俊足を生かし、左中間にトライ。後半もスタンドの釜石ファンには胸がすく攻撃が続いた

トップイースト 初戦圧勝〜釜石SW 8トライの猛攻、好発進 秋田に52-3

前半37分、カマナ(左)が俊足を生かし、左中間にトライ。後半もスタンドの釜石ファンには胸がすく攻撃が続いた

前半37分、カマナ(左)が俊足を生かし、左中間にトライ。後半もスタンドの釜石ファンには胸がすく攻撃が続いた

 

 ラグビーのトップリーグ(TL)昇格を目指すトップイーストリーグ・ディビジョン1の釜石シーウェイブス(SW)RFCは10日、ホームの釜石市球技場で秋田ノーザンブレッツと初戦を迎え、8トライの猛攻で合計52―3(前半26―3)で圧勝した。秋田をノートライに抑える会心の勝利でのシーズンスタートに、会場を埋めたファンも歓喜し、昇格への期待を高めた。第2節もホームで18日午後2時、栗田工業ウォーターガッシュを迎え撃つ。

 

 両チームは少年ラガーの間を入場。応援席から「がんばれ釜石」「がんばれノーザン」の声援が行き交った。晴天、気温30度近い中で午後3時に釜石のキックオフ。

 

 釜石は緊張からか、秋田に攻め込まれ、6分にペナルティーゴールを許して3点を先制された。しかし、直後から目が覚めるような攻撃を畳み掛け、守備も機能的に連動。10分にFBジェームス・カマナが右端にトライ、5点を入れて逆転した。20分にはTB村井佑太朗、34分の同マイケル・バー・トロケなど3トライ(ゴール)を加え、23点差とした。

 

 後半も猛攻を続け、最後まで圧倒し4トライ(3ゴール)。秋田の攻撃の芽を粘り強く摘んで26―0の完封をおさめた。

 

 須田主将(32)は試合直後、「勝ったことはいいし、いいプレーもあったが、課題はある」と語り、厳しい表情を崩さなかった。

 

 一方、客席の大半を埋めた釜石サポーターは、後半に入ると試合を楽しむ雰囲気に満ちた。釜石シーウェイブスRFCジュニアチームの釜石小5年・土橋一陽(かずはる)君は経験4年。期待を込めながら、冷静に試合を振り返った。「すごく攻防が激しく、いい試合だった。勝敗はともかく、どちらもキック、ステップ、タックルなどいいプレーが続いた。釜石はたぶんTLに行く」と語った。

 

 今季のトップイーストリーグは昨季と同じ顔ぶれの10チーム。順位を決める勝ち点は、ボーナス点なども加算する。昇格には2位以内が絶対条件だ。1位か、トップウエスト、トップキュウシュウの各2位3チームでの「トップチャレンジ2」を1位で通過すると、TLとの入れ替え戦に挑戦できる。釜石は昨季2位だったが、昇格は成らなかった。

 

(復興釜石新聞 2016年9月14日発行 第520号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

チームスマイル・釜石PIT 健康体操教室

【9/21開催】チームスマイル・釜石PIT 健康体操教室

チームスマイル・釜石PIT 健康体操教室

 

運動指導のプロフェッショナルと一緒に身体を動かしましょう。腰痛予防や肩こり解消体操など、毎月テーマをきめて開催しています。

 

開催日

2016年9月21日(水) 10時〜(開場 9:30)

会場

チームスマイル・釜石PIT
釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内
※会場に駐車場はありません

概要

・対象 どなたでも参加できます
・人数 30人程度
・講師 健康運動実践指導者 佐久間定樹さん

主催

釜石まちづくり株式会社
問い合わせ 電話 0193-22-3607

 

●これまでの健康体操教室の様子
6月のチームスマイル・釜石PIT「健康体操教室」を開催しました
5月のチームスマイル・釜石PIT「健康体操教室」を開催しました
【動画あり】4月のチームスマイル・釜石PIT「健康体操教室」を開催しました

 

《今後の開催日について》
毎月第3水曜日(基本) 10〜11時
10月19日、11月16日、12月21日
[2017年]1月18日、2月15日、3月15日

 

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

「釜石お店なび」発行〜国体に向けマップを1万部、釜石商工会議所

安全な国体の盛り上げへ、味の釜石を紹介するマップ「釜石お店なび」

安全な国体の盛り上げへ、味の釜石を紹介するマップ「釜石お店なび」

 

 46年ぶりに開かれる「希望郷いわて国体」で3競技が行われる釜石市を訪れる人たちに、食、ものづくりの魅力や復興の様子を体感してもらおうと、釜石商工会議所(山崎長也会頭)は中心街の東部・鈴子地区の食事や土産品を紹介するマップ「釜石お店なび」1万部を発行した。6日に行われたオープンウォータースイミング競技直前にはすでに4200部が配布されており、残部も10月2日のトライアスロン競技、同4~7日の7人制ラグビー(男女)に向けホテル、交通機関などに用意されている。

 

 マップの大きさはA2判で両面印刷。8つに折り込み、A5判で陳列される。その表面は特産品の甲子柿をイメージさせる柿色の地に題字、6種の「味」をカラー写真で配し、釜石市のキャラクター「かまリン」が添えられた。

 

 「なび」は8月1日現在の情報による。道路図とともに1面が鈴子地区と、ラグビー競技会場となる松倉地区を含む甲子町。別面は東部中心街の仮設店舗なども紹介。お店は食事(鈴子・甲子16、東部31)居酒屋・スナック(鈴子31、同50)弁当など(東部4)、お土産など(鈴子15、東部4)で、「釜石ラーメン」は西部地区を含め11店を特記している。種別に円形のカラー番号で示し、いくつかの目印となる場所、味の製品を写真にした。

 

 国体の会場はイラストでアピール、1面には観光・交通機関を囲みで示した。何より津波災害を想定した避難場所は、赤の統一イラストで強調した。

 

 掲載した店舗は同会議所の会員事業所を中心に、東日本大震災後に導入された小規模事業者等持続化補助金に関する経営計画を作成する事業所(採択67事業所)の支援も目的とする。

 

 「なび」発行にかかわった同会議所中小企業相談所経営支援課の鳥居奈保子さんは「市街からのお客さま、国体で来る多くのみなさんに、楽しく食事をして、お土産を買ってもらい、釜石を感じてほしい。がんばる商業も精いっぱいアピールしたい」と語った。

 

 なお、同会議所のホームページでは、市内のお店情報を網羅した「釜石お店なう」を掲載している。

 

 「なび」の問い合わせは釜石商工会議所中小企業相談所(電話0193・22・2434)へ。

 

(復興釜石新聞 2016年9月14日発行 第520号より)

関連情報 by 縁とらんす
釜石お店なう
釜石商工会議所
復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

広報かまいし2016年9月15日号(No.1648)

広報かまいし2016年9月15日号(No.1648)

https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/koho/backnumber/detail/__icsFiles/afieldfile/2016/09/15/1648.pdf

広報かまいし2016年9月15日号(No.1648)

ファイル形式: PDFファイル
データ容量: 4,193 KB
ダウンロード


 

【目次】
表紙:国体初競技のオープンウォータースイミング 支援への感謝を伝え、にぎやかに開催
P02:台風第10号による被害とその対応状況について
P04:2016希望郷いわて国体
P06:ペットボトルを資源物として試行回収します
P07:犬の登録と狂犬病予防注射を実施しましょう、秋の臨時福祉給付金の申請を受け付けます
P08:保健案内板
P10:まちの話題
P12:市民のひろば
P13:まちのお知らせ
P16:復興住宅の入居者を再募集します、上平田定住促進住宅の入居者を募集します

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-22-2111 / 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/koho/backnumber/detail/1204146_2596.html
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
地域のスギで国体を応援しようと製作されたキーホルダー

釜石地方森林組合、国体キーホルダーを製作〜市内3競技、120個を販売

地域のスギで国体を応援しようと製作されたキーホルダー

地域のスギで国体を応援しようと製作されたキーホルダー

 

 釜石地方森林組合(佐々木光一代表理事組合長)は「希望郷いわて国体」の開催を記念し、スギの間伐材を加工した「国体キーホルダー」を限定販売している。市内で行われる3競技をデザインした3種類があり、価格はそれぞれ600円(税込み)で、全部で120個を製作。同組合では「釜石に足を運んでもらった記念に手に取ってもらえれば」と、おもてなしの心を伝える土産物としての需要に期待する。

 

 キーホルダーは、大会マスコットキャラクター「わんこきょうだい」をモチーフに、オープンウォータースイミング、トライアスロン、ラグビーフットボールの3競技をそれぞれデザイン。大きさは直径4・8センチ、厚さ0・8センチで、裏面には釜石大観音をあしらい、釜石色をアピールした。

 

 加工は釜石のNPO法人「かだっぺし」が請け負う。障害者や引きこもりがちな人たちの社会参加を支援している団体で、レーザー加工機で形成し、やすりをかけて一つ一つ丁寧に仕上げた。

 

 釜石は海のイメージが強いが、9割が山林。同組合は震災後、木製の避難路づくりや植樹などのボランティアを受け入れてきた。その際、「記念の木製品を」という声があり、昨年から間伐材を加工した一合升、「虎舞ラガーキーホルダー」を開発し販売。地場木材の活用の場を広げ、豊かな森林資源にも理解を深めてほしいとの思いが込められた商品で、森林体験などで釜石を訪れた人が土産物として購入しているという。売り上げの一部は升や虎舞キーホルダーと同様、被災した組合員が山に植樹する際の苗木購入費用に充てられる。

 

 釜援隊から同組合に派遣され、新商品開発に携わる手塚さや香さん(37)は「海はもちろん、豊富な森林資源があることが国体によって全国に伝われば、いいな」と商品をPR。今後も木製品の土産物を増やしたいとの思いを強めていた。

 

 国体キーホルダーは、各競技会場内に設けられる出展ブースで販売するほか、鈴子町のシープラザ釜石内の「かまいし特産店」でも売り出す。片岸町の同組合事務所でも扱うが在庫は少なく、商品に関する問い合わせは同組合(電話0193・28・4244)へ。

 

(復興釜石新聞 2016年9月10日発行 第519号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

来場者の質問にも答え、市民らと交流を深めた元日本代表のトークショー

水泳ニッポン、元五輪選手がトークショー〜萩原智子さん、田中雅美さん、森田智己さんら釜石PITで

来場者の質問にも答え、市民らと交流を深めた元日本代表のトークショー

来場者の質問にも答え、市民らと交流を深めた元日本代表のトークショー

 

 国体OWS競技の前日5日には、公益財団法人日本水泳連盟による復興支援イベント「”水泳ニッポン”トークショー」が大町の釜石情報交流センター釜石PITで開かれた。五輪競泳元日本代表の3人が出演。レースの秘話や競技人生から得たことなど貴重な経験を話し、約120人の観客に生きる力と希望を与えた。

 

 2000年シドニー五輪に出場し、現在、同連盟アスリート委員長の萩原智子さん(36)が進行役を務め、五輪銅メダリストの田中雅美さん(37)、森田智己さん(32)に話を聞いた。

 

 田中さんは北海道出身。7歳で本格的に水泳を始め、平泳ぎで頭角を現した。17歳で1996年アトランタ五輪に出場。2000年のシドニー、04年のアテネと3大会連続出場を果たし、シドニー大会400メートルメドレーリレーで銅メダルを獲得した。現役引退後はスポーツコメンテーターとして活躍。今年のリオデジャネイロ五輪のテレビ番組にも多数出演した。

 

 五輪の緊張、プレッシャーなど自身の体験をリアルに語った田中さん。最後のアテネ大会200メートル平泳ぎでは僅差で4位と非常に悔しい思いをしたが、後悔はなかったという。それには、五輪を目指す中で精神的にきつかった時期に言われた言葉が影響している。「自分にだけはあきらめないで」と言う母、悪い結果に落ち込み不安になりがちな自分に「大事なのは、今日を100%にできたかどうかだ」と諭したコーチ。2人の言葉で「練習に向かう姿勢、大会への気持ちの持っていき方がクリアになった。その日一日の100%を積み重ねることが試合の結果につながる」と実感を込めた。

 

 森田さんは宮城県出身。2歳からスイミングクラブに通い、日本の背泳ぎの第一人者として国際大会で活躍するようになった。アテネ五輪100メートル背泳ぎ、400メートルメドレーリレーで共に銅メダルを獲得。08年の北京五輪にも出場した。現役引退後、柔道整復師の国家資格を取得している。

 

 森田さんは、他選手が緊張をにじませる中1人冷静でいたアテネ大会決勝を、「人生の全てをかけ命がけで臨んだ。逆に落ち着いていた」と分析。競技人生でつらかったことを聞かれると、「今となってはあまり覚えていない。苦しかったことも全部含めて楽しかったことになっている」と振り返り、「水泳って面白いんですよ。何とも実態のない水の感覚。日々発見がある」と魅力を伝えた。また、整復師の立場から体のケアにも触れ、「水泳に限らず仕事でも何でも故障しないことが一番。自分の体に耳を傾け、不調の時はセーブする。心と体のバランスが大事」とアドバイスした。

 

 リオ五輪で7個のメダルを獲得した競泳日本。後輩たちの活躍に胸を躍らせ、その頑張りをたたえた3人は、20年の東京五輪について「大きな期待と緊張感の中で行われることになる。選手の挑戦を応援してほしい。リレーでは、日本のチーム力でメダル増を」と望みを託した。

 

(復興釜石新聞 2016年9月10日発行 第519号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

根浜海岸で行われた国体ウォータースイミング競技。気温31度、水温22度の好条件に恵まれ一斉にスタートする男子選手=6日午前10時05分

“復興”いわて国体 釜石開催競技開幕〜リオ五輪出場選手も参加 2020年東京五輪へも弾み、国体初のオープンウォータースイミングに78人

根浜海岸で行われた国体ウォータースイミング競技。気温31度、水温22度の好条件に恵まれ一斉にスタートする男子選手=6日午前10時05分

根浜海岸で行われた国体ウォータースイミング競技。気温31度、水温22度の好条件に恵まれ一斉にスタートする男子選手=6日午前10時05分

 

 希望郷いわて国体(第71回国民体育大会)の釜石市開催競技のトップを飾るオープンウォータースイミング(OWS)が6日、鵜住居町の根浜海岸特設会場で行われた。OWSは本国体で初めて正式競技として採用され、男子38人、女子40人が出場。2011年の東日本大震災による津波被害を乗り越え環境整備された同海岸で、各都道府県の精鋭が熱いレースを展開し、”復興国体”を強く印象づけた。

 

 OWSは海など自然の水域で長距離を泳ぐ競技で、五輪(10キロ)では08年の北京大会から正式種目となっている。「泳ぐマラソン」とも言われ、スピードや持久力、風や波、潮の流れを考慮したレース展開、駆け引きが求められる。国体では5キロ競技が行われた。

 

 開始式で野田武則市長は「復興は道半ばだが、関係者の尽力で立派な会場設営ができた。存分に力を発揮してほしい」と選手らを激励。本県代表の盛岡南高3年、桑添陸(17)=花巻市出身=、至学館大4年、石川舞花(21)=釜石市同=の両選手が選手宣誓し、大会が幕を開けた。

 

 この日は平田、唐丹小、大平中の全校児童・生徒300人余りが応援に駆け付け、選手に大声援を送った。選手らを間近で捉えた映像を映し出す大型ビジョンが会場内に設置され、臨場感を一層高めた。

 

応援に訪れた大平中生は学校伝統のソーランで選手らを歓迎

応援に訪れた大平中生は学校伝統のソーランで選手らを歓迎

 

 大会では、リオデジャネイロ五輪に出場した平井康翔(26)=千葉県=、貴田裕美(31)=群馬県=の両選手が男女それぞれのレースをリード。男子は、五輪選考レースで競った平井選手と宮本陽輔選手(埼玉県)が最後まで競り合い、会場を沸かせた。

 

 熱戦の結果、男子は平井選手(56分10秒8)、女子は貴田選手(1時間00分27秒5)が優勝し、オリンピアンの底力を見せつけた。本県代表の桑添選手は10位(56分54秒6)、石川選手は15位(1時間03分03秒1)だった。

 

大会を視察に訪れた鈴木大地スポーツ庁長官(中)とハイタッチし、競技に向かう桑添陸選手

大会を視察に訪れた鈴木大地スポーツ庁長官(中)とハイタッチし、競技に向かう桑添陸選手

 

 リオ五輪で日本人初の8位入賞の快挙を成し遂げた平井選手は「OWSのパイオニアとして絶対優勝しなければと思っていた。根浜の海は水温も良く、水もきれい。機会があれば合宿にも利用したい」と好感触。4年後の東京五輪について、「1年1年着実にレベルアップし出場権を獲得したい。目標は金メダルしかない」と言い切った。

 

 今大会では、釜石高の水泳部員約30人がボランティアとして大会運営を支えた。1年の田中凛さんは「同じ水の競技なので、見ていてすごく面白かった。地元開催で国体が身近に感じられた」と喜んだ。釜石市が募集した一般ボランティア約30人も協力。来月行われるトライアスロン、ラグビー成年を含め、137人がボランティア登録しているという。

 

 市国体推進課の菊池拓也課長は「前例が無い中での大会だったが、水泳連盟、選手にも好評価をいただいた。残り2競技に向けギアを入れ替え、最後まで無事に成功させたい。震災復興支援への感謝を表す大会でもあるので、そこも発信できれば」と意欲を新たにした。

 

 3位までの入賞者は次の通り。
【男子】
①平井康翔(千葉県)56分10秒8
②宮本陽輔(埼玉県)56分13秒4
③中島拓海(岐阜県)56分20秒7
【女子】
①貴田裕美(群馬県)1時間00分27秒5
②森山幸美(愛知県)1時間00分30秒9
③新倉みなみ(東京都)1時間00分37秒9

 

優勝した平井康翔選手(左から3人目)、貴田裕美選手(同4人目)ら男女の上位3選手

優勝した平井康翔選手(左から3人目)、貴田裕美選手(同4人目)ら男女の上位3選手

 

本県代表 桑添・石川選手(釜石出身)、国体を機にさらなる意欲

 

 本県代表として地元国体に挑んだ桑添陸選手と石川舞花選手。8位以上の入賞を目指していたが、目標まであと一歩及ばなかった。

 

 「地元開催、初の国体OWSということで、何とか点数を取りたかったが、入賞できず悔しい」と桑添選手。先頭集団についていき、持ち前の体力で最後にスパートをかける戦術だったが、3周目で離されてしまった。あきらめずについていくも、1周ごとにスピードを上げていく上位選手との差は縮まらず、入賞ラインには到達できなかった。

 

 「スピードと力で負けているのが原因。そこを鍛えて上を目指したい。東京五輪の2020年は大学4年。出たいですね」と桑添選手。国体種目にもなり、OWSの競技人口は増えているといい、「さらに難しくなっていくだろうが、同年代には絶対負けたくない」と闘志を燃やした。

 

 「釜石開催なので気合の入り方も違った。レース中はたくさんの応援が聞こえてきて、すごく力をもらった」と感謝するのは石川選手。小学2年から水泳を始め、高校3年ごろから長距離にも挑戦。地元釜石での国体OWS開催が決まり、「自分が出るしかない」と未知の世界に飛び込んだ。

 

ゴール後、関係者と談笑する石川舞花選手

ゴール後、関係者と談笑する石川舞花選手

 

 リハ大会で経験している根浜の海だが、「途中から波も出てきて、気付かないうちに流されて泳いでいたようだ」と競技の難しさを実感した。

 

 今月25日の日本選手権(10キロ)にも出場予定で、「不安もあるが、今回の反省を生かし悔いのないレースをしたい」と誓う。大会経験を積み、さらなる実力向上を目指す。

 

(復興釜石新聞 2016年9月10日発行 第519号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

第7回かまいし仙人峠マラソン大会

第7回かまいし仙人峠マラソン大会

第7回かまいし仙人峠マラソン大会

 

https://www.city.kamaishi.iwate.jp/hagukumu/gakushu_sports/detail/__icsFiles/afieldfile/2016/09/01/sennin2016.pdf

第7回かまいし仙人峠マラソン大会 開催要項

ファイル形式: PDFファイル
データ容量: 8,508 KB
ダウンロード


 

期日

平成28年10月30日(日) 受付8時 開会式9時

スタート

峠コース…10時00分 10kmコース…10時10分

会場

旧釜石鉱山事務所周辺コース(大橋)

種目

峠コース(17.2km・標高差約400m) 10kmコース(標高差約160m)

参加資格

平成28年10月30日現在で満16歳以上の男女

参加料

一般:3,500円 高校生:2,000円

申し込み

9月26日(月)までに、所定の申込用紙に記入し、参加料を添えて郵便局へ、またはインターネット・携帯サイト(https://runnet.jp)からお申し込みください。
 
※申込用紙は釜石市体育協会、釜石市役所第1庁舎1階受付、釜石市教育センター(4階スポーツ推進課)、各地区生活応援センターにて配布しております。

お問い合わせ

かまいし仙人峠マラソン大会実行委員会事務局(釜石市体育協会内)
TEL: 0193-23-1061

 

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 教育委員会 スポーツ推進課
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町15番2号
電話:0193-22-8836 / 0193-22-3633 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/hagukumu/gakushu_sports/detail/1203797_2411.html
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
第42回釜石健康マラソン大会

第42回釜石健康マラソン大会

第42回釜石健康マラソン大会

 

今年も10月の「体育の日」を記念して、釜石健康マラソン大会が開催されます!「明るく たくましく 健康に」をテーマに、皆さんでスポーツの秋を盛り上げましょう!

 

開催日

平成28年10月10日(月・祝) ※小雨決行

会場

釜石市球技場

申込方法

所定の申込用紙にご記入の上、参加料を添えて9月15日(木)までにお近くの郵便局にお申し込みください。
※申込用紙は市内郵便局、各地区生活応援センター、市内スポーツ用品店にて配布しております。

参加料

一般の部 1,500円
小・中・高校生 1,000円
幼児の部 800円
ふれあい・親子の部 600円(お一人様の参加料)

 

詳しくはこちらをご覧ください↓

https://www.city.kamaishi.iwate.jp/hagukumu/gakushu_sports/detail/__icsFiles/afieldfile/2016/09/01/kenkoum2016.pdf

第42回釜石健康マラソン大会 開催要項

ファイル形式: PDFファイル
データ容量: 845 KB
ダウンロード


 

かまいし健康チャレンジポイント
この大会はかまいし健康チャレンジポイント対象イベントです。
かまいし健康チャレンジポイントについてはこちらをご覧ください。

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 教育委員会 スポーツ推進課
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町15番2号
電話:0193-22-8836 / 0193-22-3633 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/hagukumu/gakushu_sports/detail/1203791_2411.html
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
市郷土資料館体験学習室に設けられた「国体展」のコーナー

「岩手国体」資料や音で公開、46年前の盛り上がりを再現〜釜石市郷土資料館、10月末まで

市郷土資料館体験学習室に設けられた「国体展」のコーナー

市郷土資料館体験学習室に設けられた「国体展」のコーナー

 

 釜石市鈴子町の市郷土資料館(菊池清太館長)で1日から「国体展」が始まった。正式競技として釜石で実施されるオープン・ウオーター・スイミング(9月6日/根浜海岸)、トライアスロン(10月2日/根浜海岸)、ラグビーフットボール・成年男女(10月4~7日/市球技場)に関する資料をはじめ、前回の岩手国体で釜石が会場になった競技に関する資料も併せて公開。本県では46年ぶりの開催となる国体を盛り上げる。

 

 国体展は10月末まで、関係資料約140点を展示する。今回、釜石で実施される3競技を解説パネルで紹介しているほか、記念の缶バッジ、タオル、うちわなども公開している。

 

 水泳やバドミントンなどが釜石で行われた前回の岩手国体関係では、天皇皇后両陛下が会場を視察する模様を撮影した写真や実施競技の解説パネル、役員記章、記念章、記念皿などを展示。実際に使用された炬火(きょか)トーチや選手の参加章、軟式野球競技のパンフレットなども並ぶ。ボランティア活動に取り組む婦人会の表情なども写真で紹介し、46年前の盛り上がりを再現。昭和40年代の釜石の出来事も写真で振り返る。

 

 資料を公開している体験学習室には、前回の岩手国体に合わせて制作された「岩手国体音頭」のメロディーも流れ、当時を知る年配の見学者は懐かしそうに耳を傾けていた。

 

 前回の岩手国体で、釜石で行われた水泳競技では延べ2万2千人余りの市民がプールサイドから声援を送るなど大変な盛り上がりとなった。遠野市出身で、当時は北海道で大学生活を送っていた菊池館長は「当時の釜石市民の盛り上がりようを写真で見て、あらためて驚いた。今回も多くの市民が会場に足を運び、国体を盛り上げてほしい」と願う。

 

 菊池館長は釜石で行われる3競技の会場に足を運んで写真撮影。リアルタイムの選手の表情を「国体展」に追加展示し盛り上げる。

 

 

(復興釜石新聞 2016年9月7日発行 第518号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

除幕式には、2012年に行われた大観音での市民結婚式で結婚した夫婦らも参加。愛の絆を確かめ合う場所の誕生を祝った

「恋人の聖地」選定記念、釜石大観音にモニュメント〜”幸せの鐘”とカモメをデザイン、新たな観光スポットに期待

「恋人の聖地」モニュメントの完成を喜ぶ藤原綾子さん(右から2人目)ら式の出席者

「恋人の聖地」モニュメントの完成を喜ぶ藤原綾子さん(右から2人目)ら式の出席者

 

 プロポーズにふさわしいロマンチックな場所として今年4月、「恋人の聖地」に選定された釜石市大平町の釜石大観音に、記念のモニュメントが設置された。大きなハートに2羽のカモメが寄り添い、願いをかなえる〝幸せの鐘〟を配したデザイン。4日、市民ら約130人が出席して除幕式が行われ、釜石らしい新たな観光スポットの誕生を華やかに祝った。

 

 「恋人の聖地」の選定は、全国の観光地に新たな魅力を創出し地域活性化や少子化対策につなげようと、NPO法人地域活性化支援センター(静岡市)が2006年から実施。釜石大観音は慈愛の観音像として長年親しまれ、震災後の2012年に被災したカップルら6組の市民結婚式の会場となったことなどが評価され、全国140カ所の聖地の一つに選ばれた。

 

 モニュメントは、大観音を運営する宗教法人石応禅寺の都築利昭住職らによる法要後、関係者の除幕で、お披露目された。都築住職は「恋愛成就のデートスポット、婚活イベントや市民結婚式の会場に利用していただき、思い出の場所として記念日に訪れてもらえる施設を目指したい」とあいさつ。野田武則市長は「モニュメントの前で多くの方々が新しい人生をスタートさせ、観音様の愛に育まれ幸せに暮らせることを祈る」と祝辞を述べた。

 

除幕式には、2012年に行われた大観音での市民結婚式で結婚した夫婦らも参加。愛の絆を確かめ合う場所の誕生を祝った

除幕式には、2012年に行われた大観音での市民結婚式で結婚した夫婦らも参加。愛の絆を確かめ合う場所の誕生を祝った

 

 モデルカップルとして鐘の鳴らし初めを行った釜石出身の久保優太さん(18)、砂金珠里さん(18)は、「恋人の聖地」選定委員の桂由美さん(ブライダルファッションデザイナー)がデザインした宝船のあしらわれた祝い着姿で登場。「モニュメントは釜石をアピールできる良い素材。訪れる人の思い出になれば」と期待を込めた。

 

 同法人が観音像の足元の展望台に設置したモニュメントは高さ2メートル70センチ。御影石の台座にステンレス製のハート型オブジェを配置し、恋人に見立てた2羽のカモメが背景の釜石湾に映えるシンプルでモダンなデザイン。台座には桂由美さんの名前が入った銘板が飾られた。市民結婚式を行う際には祭壇の背景にも活用できる。市内の元持、仲野石材店が施工した。

 

 デザインを担当したのは、震災直後から「釜石サポートプロジェクト」を立ち上げ、市民結婚式の実現にも尽力した「釜石応援ふるさと大使」の藤原綾子さん(東前町出身、ユミカツラインターナショナルアクセサリーデザイナー)。釜石湾、観音像のどちらを背景にしても美しい記念写真が撮れるよう設置場所にもこだわった。「天気がいい時はハート部分がきれいに反射し、まるで白いカモメが飛んでいるよう。何度でも足を運んでほしい」と藤原さん。「市民で祝う結婚式をここでできれば、市内の関連業者にも波及効果が生まれ市全体が活気づく。魅力あるロケーションをもっとPRし、年末年始以外にも市民に訪れてもらえる機会が増えれば」と願った。

 

 藤原さんはこの日、釜石大観音の「恋人の聖地」グッズとして企画されたHELLO KITTYの”ご当地キティ”商品(クリアファイル、アクリルキーホルダー、ハンドタオル)のデザインも発表した。商品の売り上げの一部は釜石の復興支援に役立てられるもので、11月半ばに販売開始予定。

 

(復興釜石新聞 2016年9月7日発行 第518号より)

関連情報 by 縁とらんす
釜石大観音 公式サイト
復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3