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晴れ舞台へ決意 全国に挑む釜石市内の児童生徒ら市長表敬 「悔いが残らないよう頑張る」

全国、東北大会での活躍を誓う釜石市内の小中高生

全国、東北大会での活躍を誓う釜石市内の小中高生

  
 スポーツの全国大会や東北大会に出場する釜石市内の小中学生、高校生らは7月29日、市役所を訪れ、野田武則市長らに晴れの舞台での活躍を誓った。野田市長は「懸命に取り組んできた分、得られものがある。持っている力を出し切って悔いのない大会に」と激励した。
  

インターハイ、高総祭、定通制大会へ釜石高生が意気込み

  
野田市長(左)に大会出場を報告した釜石高の選手代表ら

野田市長(左)に大会出場を報告した釜石高の選手代表ら

  
 四国4県を中心に開催中の2022年度全国高校総合体育大会(インターハイ)、東京都で行われる全国高等学校総合文化祭(高総祭)や全国高校定時制通信制体育大会に釜石高から9人が出場する。
   
 インターハイは空手道男子団体組手に7人が挑む。主将の佐藤蓮太君、岩間武蔵君(ともに3年)は個人組手にも出場。佐藤君は「練習してきたことを最大限出し切ってくる」、岩間君は「高校生活最後の大会。悔いが残らないよう全力を尽くす」と意欲を見せた。
  
 高総祭の弁論部門には千代川陽琉(はる)さん(2年)が参加。「『ガラスの壁』の向こうへ」と題し、ジェンダー平等への思いを発信する。「順位にこだわらず、自分の声を届けてきたい」と胸を張った。
  
 同校定時制の佐藤峻平君(1年)はバドミントン県代表選手団の一員として、個人戦に臨む。「これまで応援してくれた方の期待に応えられるようベストを尽くしたい」と抱負を語った。
 
全国大会に臨む決意を伝えた高校生を野田市長が激励

全国大会に臨む決意を伝えた高校生を野田市長が激励

   
佐藤君、岩間君を除いた空手道の出場者は次の通り。
▽男子団体組手=松田郷佑、坂本嘉之(2年)倉澤威琉、菊池遼誇、岩間瑛心(1年)
▽男子個人形=坂本嘉之
  

釜石、甲子中生は東北大会へ 全国切符を決めた釜石小児童の報告も

  
県大会の成績を手に市役所を訪れた小中学生

県大会の成績を手に市役所を訪れた小中学生

  
 東北各地で開かれる東北中学校体育大会には4競技に釜石中、甲子中から計25人が参加する。釜石中のバスケットボール男子(15人)は、県中総体の決勝で石鳥谷(花巻)と対戦し、延長までもつれる激闘を制して初優勝。キャプテンの鈴木琥太郎君(3年)は「感謝の気持ちを大事にしながら戦い、勝ちにいく」、小澤歩武君(同)は「目標のベスト4達成に向け頑張る」と闘志を燃やした。
  
 釜石中からは剣道男子団体に8人が参加。主将の山陰皇騎(おうき)君(同)は「応援されるチームを目標に最後まで全力でプレーする」と決意を語った。個人戦にも出る佐藤謙眞君(同)は既に全国切符を獲得。小学生の時にも全国大会に出場したが、1回戦で敗退していて、「今度は1回勝って、いい報告ができるようにしたい」と意気込む。柔道男子個人66キロ級に臨む佐々木孝一郎君(2年)は「初めての東北大会。負けないよう頑張る」と気合を入れた。
  
 甲子中の白岩優一朗君(2年)は水泳男子50メートル・100メートル自由形に出場。「練習は大変だけど、タイムが伸びるとうれしい。自己ベストで決勝に残れるよう頑張りたい」と背筋を伸ばした。
  
 7月に開催された県小学校陸上競技交流大会の男子5年100メートルで優勝した釜石小の志士富輝(しととみ・ひかる)君は、8月下旬に神奈川県で開かれる全国小学生陸上競技交流会への出場を報告。「ベスト8に残りたい」と目標を設定した。
  
大会出場に向けた意気込みを伝えた小中学生

大会出場に向けた意気込みを伝えた小中学生

  
出場報告に訪れた選手を除く東北大会参加者は次の通り。
▽バスケットボール=田村優空、小川裕輝、大瀧路羽、長谷川寛太、藤原大成、井上凰、小山多聞、押切康大(3年)川村惺雅、永澤泰雅、小原大空、川口竜馬、堀切奏汰(2年)
▽剣道=岩﨑暖、藤原悠生、宮本一輝(3年)菊池一颯(2年)山陰宗真、平松颯介(1年)

後半24分、齊藤のこの日2本目のトライで逆転

ラグビー女子日本代表 釜石・うのスタで初のテストマッチ 南アフリカに勝利

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ラグビー女子テストマッチ初戦 日本―南アフリカ=24日、釜石鵜住居復興スタジアム

 
 10月のラグビー女子ワールドカップ(W杯)に向けたテストマッチが24日、釜石市の釜石鵜住居復興スタジアムで行われた。世界ランキング12位の日本代表が同13位の南アフリカ代表と初めて対戦し、15-6(前半5-6)で勝利した。日本代表の国内でのテストマッチは5年ぶり。同スタジアムでは初の女子ラグビー国際試合開催となった。
 
 10日から同市で強化合宿を行ってきた女子日本代表。4戦が予定されるテストマッチの初戦を、2019年のW杯(男子)会場となった同スタジアムで迎えた。日本は前半9分、じわじわと相手ゴールに迫り、最後は密集から隙を突いてフランカー齊藤聖奈がトライ。5-0と先制した。その後、南アに2本のPGを決められ、5-6で折り返した。
 
 後半24分には、再びゴールライン付近の攻防から齊藤が抜け出しトライ。ゴールも決まって12-6と逆転した。29分、PGで追加点を挙げた日本は南アをノートライに抑え、15-6で勝利。今後に弾みがつく白星発進となった。
 
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後半の攻防。果敢に攻めるフランカー齊藤聖奈(手前右)

 

後半24分、齊藤のこの日2本目のトライで逆転

後半24分、齊藤のこの日2本目のトライで逆転/撮影:西条佳泰(株式会社Grafica)

 

 2トライを挙げた齊藤選手は「自信を持ってFWでどんどん前に出ていった結果。4年前に比べ、フィジカルは断然、強くなっている。日本も世界レベルに追い付いてきた」と手応えを実感。プロップ南早紀主将は「自陣の苦しい場面でも(強化してきた)攻めるディフェンスで、相手の得点を抑えることができた。ただ、ペナルティーで相手にボールを渡してしまう場面が多くあったのは反省点」とし、次戦に向けた課題の修正を見据えた。
 
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フィジカルが強みの南アフリカに日本FWも負けずに応戦

 
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赤と白の“サクラフィフティーン”ジャージーなどを身に着け、熱いエールを送る観戦客

 
 スタンドでは県内外から訪れた約850人が観戦した。仕事で青森県三沢市に滞在中の樺井仁司さん(50)は元ラガーマン。「女子の試合は初めて見るが、スピードもコンタクトも迫力があった。日本代表にはW杯で予選突破し本選に進んでほしい」と期待。釜石市平田町の50代女性は「接戦の末、勝ち切ったところが面白かった」と、初の女子ラグビー観戦を堪能。「釜石でもこんなにいい試合が見られる。せっかくのスタジアム。市民にもっと足を運んでもらい、釜石のラグビー熱がさらに高まっていけば」と強く願った。
 
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初めて女子ラグビーを観戦した人たちはその迫力に圧倒された

 
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大漁旗を振って選手らをねぎらう地元の応援団

 
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笑顔で健闘をたたえ合う両チームの選手

 
 同テストマッチは30日に南アフリカ戦(埼玉県)、8月20、27日にアイルランド戦(静岡県、東京都)が行われ、W杯出場への代表選考が進められる。

ラグビー女子日本代表 釜石で2年目の強化合宿 地元の温かい歓迎に感謝

 
ラグビー女子15人制釜石合宿練習公開=20日、復興スタジアム/撮影:西条佳泰(株式会社Grafica)

ラグビー女子15人制釜石合宿練習公開=20日、復興スタジアム/撮影:西条佳泰(株式会社Grafica)

 
 ラグビー女子15人制の釜石合宿(強化・TID合同)は、昨年8月、W杯アジア最終予選に向け行われたのに続き2回目。日本代表候補約50人が10日から、釜石鵜住居復興スタジアムや根浜シーサイド多目的グラウンドなどで練習を重ねた。
 
 24日のテストマッチに向け最終調整に入った20日は報道陣に練習を公開。合宿に参加した大槌町出身のバックス平野恵里子選手(アザレア・セブン、釜石高―日体大)は「(2度目の)W杯出場を目指し、自分の強みをしっかりアピールしていきたい」と意気込んだ。平野選手は前回2017年のW杯で代表入り。20年11月から半年間、スペイン1部リーグのチームでプレーした。24日の試合はメンバー入りせず、スタンドから試合を見守った。
 
女子15人制強化合宿に参加した平野恵里子選手(大槌町出身)/撮影:西条佳泰(株式会社Grafica)

女子15人制強化合宿に参加した平野恵里子選手(大槌町出身)/撮影:西条佳泰(株式会社Grafica)

 
 ロック玉井希絵選手(三重パールズ、松阪高―関西学院大)は釜石の練習環境について、「気候が涼しく練習しやすい。自分たちの実力を確認しながらできている」と好印象。市民の温かい歓迎にも感謝し、「私たちの前へ前へ進む姿が被災地の皆さまの明日へのエネルギーになれば。釜石市民の前向きな姿勢から私たちもパワーをもらっている」とスポーツがつなぐ縁を喜んだ。
 
 女子日本代表のW杯出場は2大会連続5回目。10月にニュージーランドで開幕し、12チームが出場する。日本は1次リーグでカナダ、アメリカ、イタリアと同組。

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ラグビーのまち釜石教室の開催をお知らせします

7月24日(日)に釜石鵜住居復興スタジアムにて行われるラグビー女子日本代表国内テストマッチ2022 女子日本代表 対 女子南アフリカ代表の試合開始前にラグビーのまち釜石教室を開催致します。

時間

12:40~13:00

場所

釜石鵜住居復興スタジアムメイングラウンド

開場時間

12時30分

対象

当日の試合観戦チケットを持っている人

講師

佐伯 悠(釜石ラグビー人財育成専門員)
向井 陽(釜石シーウェイブスRFCアンバサダー)
河野 良太(釜石シーウェイブスRFC)
束田 涼太(釜石シーウェイブスRFC)

申込

申込はこちらから

※事前申込制 先着100名

集合場所

鎧坂橋入場口バックスタンド付近へ集合して下さい。
当日はシャトルバスの運行もございます。
 
※なお、当日に現地での気温が35℃に達した時点でラグビー教室は中止とさせて頂きますので、予めご了承ください。
 

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 文化スポーツ部 スポーツ推進課 ラグビーのまち推進係
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町22番1号 シープラザ釜石2F
電話:0193-27-5712 / Fax 0193-31-1170 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2022071100029/
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
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釜石市営 屋外50メートルプール利用開始 関係者がシーズン安全祈願

釜石市営プール 屋外プール開きの安全祈願祭

釜石市営プール 屋外プール開きの安全祈願祭

 
 釜石市大平町の市営プールは9日、今夏の屋外50メートルプールの利用を開始した。屋内25メートルプールとともに、小中学校の夏休み期間(7月23日~8月16日)は無休で営業する。屋外25メートル、幼児プールは地盤の不具合のため、昨年度に続き利用できない。50メートルプールの開放は9月4日までの予定。
 
 9日は関係者らによって、シーズン中の安全を祈願する神事が行われた。市、同プール市指定管理者・協立管理工業(小笠原拓生社長)、釜石水泳協会(西原義勝会長)から16人が出席。尾崎神社(浜町)の佐々木裕基宮司が祝詞を奏上し、出席者が玉串をささげて利用者の安全を祈った。例年、神事の後に行われるスイミングクラブの子どもたちによる模範泳法の披露は、新型コロナウイルス感染防止のため今年も中止された。
 
関係者がシーズン中のプール利用者の安全を祈願

関係者がシーズン中のプール利用者の安全を祈願

 
今季のプール利用について話す市スポーツ推進課の佐々木豊課長

今季のプール利用について話す市スポーツ推進課の佐々木豊課長

 
 施設では本年度も手指消毒や体温測定、3密回避などコロナ対策への協力を呼び掛ける。屋内施設は利用時間に制限を設け、プールは1回1時間半、トレーニングルームは同2時間までとする。特に更衣室などでは“密”にならないよう十分な注意を促す。熱中症対策として、水分補給のためのドリンク類の持ち込みは可能。夏休み期間中は幼児の利用は無料。学校にプールがない市内中学生は生徒手帳を提示すれば無料となる。
 
9月4日まで開放される屋外50メートルプール

9月4日まで開放される屋外50メートルプール

 
 同社の大久保孝信・指定管理責任者は「泳ぐ前には準備運動をし、自分の体調に合わせてプールを楽しんでほしい。新型コロナの第7波も懸念されるので、感染症対策もしっかりと」と安全利用を願う。同プールの昨年度の利用者数は2万7501人。
 
 1970年に開設された同施設は近年、老朽化による度重なる不具合が発生。屋外幼児プール周辺は昨年度の調査で地盤の緩みが確認され、陥没の危険性が指摘されたため、隣接する25メートルプールとともに本年度も利用を中止した。

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釜石ラグビーこども未来チケットの発行について

釜石ラグビーこども未来チケットの発行について
 

釜石ラグビーこども未来チケットの発行について

7月24日に釜石鵜住居復興スタジアムで行われるラグビー女子日本代表国内テストマッチ
女子日本代表 対 女子南アフリカ代表戦にて釜石ラグビーこども未来チケットを発行致します。

対象

県内在住の小中学生240名先着

料金

小中学生=無料

※東側ゲート付近引換所でチケットを配布致します。
保護者=事前にインターネット(SAKURA CLUB、Ticket RUGBY、チケットぴあ)にてカテゴリー2エリア内自由席(¥2,000)のチケットをご購入ください。
※当日券は¥3,000となっております。
※小中学生のみでのお申込はできませんので、ご注意ください。

申込期日

7月21日(水)17:00必着
※先着順となりますので、申込後に先着漏れのご連絡を行う場合があります。何卒ご了承願います。

申込方法

下記に必要事項を記入のうえお申込願います。
こども未来チケット申込書(窓口用個人)[PDF:482KB]
こども未来チケット申込書(窓口用団体)[PDF:171KB]
こども未来チケット申込書(窓口用個人)エクセル[XLSX:77.9KB]
こども未来チケット申込書(窓口用団体)エクセル[XLSX:22.4KB]
 
インターネットからのお申込はこちらから

お問合せ・申込先

釜石市文化スポーツ部スポーツ推進課ラグビーのまち推進係
〒026-0031 釜石市鈴子町22-1シープラザ釜石2F
電話:0193-27-5712
FAX:0193-31-1170
Mail:suposui@city.kamaishi.iwate.jp

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 文化スポーツ部 スポーツ推進課 ラグビーのまち推進係
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町22番1号 シープラザ釜石2F
電話:0193-27-5712 / Fax 0193-31-1170 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2022071200095/
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ラグビーのまち交流促進へ、釜石市と東大阪市スクラム 「W杯の熱気を再び」再誘致へ意欲共有

協定を結んだ釜石市の野田武則市長(左)と東大阪市の野田義和市長 

協定を結んだ釜石市の野田武則市長(左)と東大阪市の野田義和市長

 
 釜石市は5日、高校ラグビーの聖地「花園ラグビー場」がある大阪府東大阪市とラグビーを通じた交流に関する連携協定を結んだ。2019年ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の試合会場となった両市は、全国大会の優勝経験を持つ社会人チームが活動するなど共通点があることから、ともに「ラグビーのまち」として地域活性化を推進。スクラムを組んでノウハウを共有しながら、子どもからラグビー経験のある大人までの相互交流やW杯再誘致に向けた機運醸成などに力を入れる。
 
 釜石には日本選手権で7連覇を刻んだ新日鉄釜石があり、現在は釜石シーウェイブスRFCがその偉業を受け継ごうと奮闘。「鉄と魚とラグビーのまち」を掲げ、内外に発信する。「ラグビーの聖地」東大阪は花園近鉄ライナーズの本拠地でもあり、両市はいずれもラグビーにゆかりが深い。こうした共通点から、東大阪が協定締結を持ちかけた。
 
 協定締結は、両市の施策交流の土台構築が狙い。▽タックルなど身体接触のない「タグラグビー」の関連施策▽ラグビー部OBら40歳以上を対象とした「マスターズラグビー」の推進▽スタジアムを活用したにぎわい創出▽ラグビーを生かした地域活性化―で協力する。具体的な交流、協働事業は今後協議する。
 
オンラインで行われた締結式には両市のマスコットキャラクターも参加した

オンラインで行われた締結式には両市のマスコットキャラクターも参加した

 
 締結式は釜石市鈴子町のシープラザ釜石と東大阪市の市役所本庁舎をオンラインでつないで、モニター越しで行われた。釜石の野田武則市長と東大阪の野田義和市長が協定書に署名。釜石会場ではマスコットキャラクター「ラガーかまリン」、東大阪では「トライくん」が見守った。
 
 釜石の野田市長は「聖地・花園で釜石の子どもたちが活躍できる日を夢見ている。連携を深めることで素晴らしいことが起こると確信。ともにラグビーのまちとして歩んでいければ」と期待。東大阪の野田市長は「ラグビーといえば釜石と東大阪。スクラムを組みスポーツの素晴らしさを広げていきたい」と意欲を見せた。
 
締結後の意見交換で、交流促進やW杯再誘致への思いを共有した

締結後の意見交換で、交流促進やW杯再誘致への思いを共有した

 
 さらに、東大阪の野田市長は「W杯をまたやりたい。あの熱気を呼び起こすための動きを、釜石と一緒にできれば」と提案。釜石の野田市長は「一生に二度あると信じて、東大阪をリーダーに全力を尽くしたい」と応じた。
 

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コロナ禍3年目 感染防止対策継続し8競技で熱戦~釜石大槌地区中総体~

釜石大槌地区中学校総合体育大会=18日

釜石大槌地区中学校総合体育大会=18日

 
 2022年度釜石大槌地区中学校総合体育大会(中総体)は18日、地区内の公共体育施設や学校施設で行われた。新型コロナウイルス禍での大会開催は今年で3年目。会場形態により一部競技は保護者の観戦制限が緩和されたが、各種対策の徹底は今も続く。入学時からコロナ対策をしながら部活動を続けてきた3年生。さまざまな苦労を乗り越えながら迎えた集大成の大会で、これまで培った技と力を存分に発揮した。
 
 少子化による生徒数の減少などで、団体競技は他校との合同チームでの出場が目立つ同大会。本大会は、サッカーで対戦のための人数がそろわず地区予選を断念。8競技での大会開催となった。
 
ソフトテニス男子は釜石、大槌の2校が県大会出場権をかけ対戦=大槌高

ソフトテニス男子は釜石、大槌の2校が県大会出場権をかけ対戦=大槌高

 
昨年の新人戦に続く優勝を目指す甲子女子ソフトテニス

昨年の新人戦に続く優勝を目指す甲子女子ソフトテニス

 
 釜石市の平田公園野球場で行われた軟式野球は出場4チーム中、2チームが合同チーム。1回戦の「大平・唐丹」対「釜石」の試合は規定の7回を終えた時点で1-1の同点。延長戦は無死1、2塁の状態から1イニングを行い、得点の多いチームを勝ちとする特別ルール(タイブレーク方式)で行われ、2点を追加した大平・唐丹が延長8回3-1で勝利した。
 
延長戦で追加点を上げる大平・唐丹合同チーム=平田公園野球場

延長戦で追加点を上げる大平・唐丹合同チーム=平田公園野球場

 
 スタンドでの保護者観戦が可能となり、初めて間近で次男快君(大平中3年)の雄姿を目にした金野悟さん(52)は喜びを口にし、「スポ少から一緒に頑張ってきたメンバーなので、最後に優勝できれば。今までの練習の成果を存分に発揮してほしい」と選手たちにエール。
 
 決勝は「大平・唐丹」と「大槌・吉里吉里・釜石東」の合同チーム対戦となり、10-0(5回コールド)で大平・唐丹が勝利。県大会出場を決めた。唐丹の野球部員4人は授業後、大平中に通い練習を重ねてきた。唯一の3年生岩澤優真君は「最後の中総体で県大会出場を決められてうれしい」と笑顔。スポ少時は捕手だったが、中学から投手に転向。「コントロールに苦戦したが、昨年の新人戦から改善して今回はいい形で終わることができた。県大会も優勝目指して頑張る」と意気込んだ。
 
昨年の新人戦に次ぐ優勝を収めた大平・唐丹合同チーム

昨年の新人戦に次ぐ優勝を収めた大平・唐丹合同チーム

 
選手の頑張りを拍手でたたえる保護者

選手の頑張りを拍手でたたえる保護者

 
 市民体育館を会場としていたバドミントンは、地震の影響で同館が使用できないため、本大会は男子が唐丹中、女子は大平中の体育館で試合が行われた。男子は3校、女子は5校が出場。団体戦(2複1単)は総当たりのリーグ戦、個人戦は単複ともトーナメント戦で優勝を競った。
 
 昨年の新人戦に続く優勝を狙う大平女子は団体の初戦で、緊張から動きに少し硬さが見られたものの、徐々に本領を発揮。堀内唯花キャプテン(3年)は「新人戦以降、個々の実力を上げられるよう基礎メニューを頑張った。もっと力を出せる」。松下怜桜愛(れおら)部長(同)は「一心不乱、ネバーギブアップをスローガンにやってきた。最後まであきらめない」と勝利への執念を見せた。結果は、大平が団体、個人(単・複)ともに優勝。県大会初戦突破を目標に掲げ、さらなる精進を誓った。
 
バドミントン女子は大平中体育館で熱戦を繰り広げた

バドミントン女子は大平中体育館で熱戦を繰り広げた

 
団体初戦のダブルスに挑む大平女子のペア

団体初戦のダブルスに挑む大平女子のペア

 
 バスケットボールは大槌学園体育館が会場。男子4校、女子3校が出場した。男子の注目は、昨年の新人戦で地区代表として県大会に進み、初優勝を成し遂げた釜石。本大会決勝は152-21の大差で大平を制し、安定の実力で県大会出場権を手にした。
 
 鈴木琥太郎キャプテン(3年)は「冬場はみんなで走り体力をつけた。持ち味のディフェンスの強度をさらに上げ、全員の攻撃力アップにも力を入れてきた」と昨秋からの成長ぶりを強調。小澤歩武主将(同)も「キャプテンを中心にまとまり、声を掛け合ってチームプレーができている」と仕上がりに自信をのぞかせる。次に狙うは2回目の県制覇。「県大会優勝。東北ベスト4」という目標達成に向け、「簡単ではないが、しっかり足元を固めて一戦一戦集中して戦っていきたい」と小澤主将。
 
バスケットボール男子決勝「釜石(白)―大平」=大槌学園

バスケットボール男子決勝「釜石(白)―大平」=大槌学園

 
次の目標「県大会優勝」へ士気を高める釜石中男子バスケットボール部

次の目標「県大会優勝」へ士気を高める釜石中男子バスケットボール部

 
 各競技の地区代表が出場する県中総体は7月16~18日に県内各会場で開催される。

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パワーリフティング・関村駿央さん(釜石) 北日本の大会 初出場で準優勝

北海道・東北ブロック選抜パワーリフティング選手権で初めて準優勝した関村駿央さん

北海道・東北ブロック選抜パワーリフティング選手権で初めて準優勝した関村駿央さん

 
 釜石市の関村駿央(としひろ)さん(31)=釜石警察署勤務=は、5月29日に青森県藤崎町で開かれた第7回北海道・東北ブロック選抜パワーリフティング選手権大会(2022とちぎ国体最終予選会)105キロ級で準優勝に輝いた。全国トップレベルの選手がそろう大会に初めて出場し、上位に食い込む実力を見せた関村さん。目標とする国体出場は逃したが、今後につながる大きな手応えを感じ、さらなる高みを目指す。
 
 パワーリフティングはウエイトトレーニングの集大成とされる競技で、スクワット(脚力)、ベンチプレス(腕力)、デッドリフト(背筋力)の3種目を行い、持ち上げたバーベルの総重量を競う。
 
バーベルを肩に担ぎ、規定の深さまでしゃがんだ後、立ち上がる「スクワット」

バーベルを肩に担ぎ、規定の深さまでしゃがんだ後、立ち上がる「スクワット」

 
ベンチ台に寝てバーベルを胸まで下ろした後、押し上げる「ベンチプレス」

ベンチ台に寝てバーベルを胸まで下ろした後、押し上げる「ベンチプレス」

 
床に置いてあるバーベルを直立姿勢まで引き上げる「デッドリフト」

床に置いてあるバーベルを直立姿勢まで引き上げる「デッドリフト」

 
 関村さんは、本格的な大会出場となった昨年11月の県予選(北上市)で優勝。7道県の代表が集まる同大会では、スクワット250キロ、ベンチプレス170キロ、デッドリフト260キロの計680キロを挙げ、準優勝した。優勝者との差は90キロ。「最初の大きな大会にしては目標とした記録は出せたのではないか」。他の出場者は「この世界では有名な人たちばかり」という、強豪ひしめく中での競技経験を大きなステップと捉える。
 
市営プール内のトレーニングルームで練習に励む関村駿央さん

市営プール内のトレーニングルームで練習に励む関村駿央さん

 
 幼稚園から高校まで水泳に励んだ関村さんは、大学入学と同時に陸上のハンマー投げに転向。体づくりのため、本格的に筋力トレーニングを始めた。やるほどに力がついていくことが楽しくなり、卒業後も警察官として働く傍らトレーニングを継続。自宅に機器をそろえるほか、釜石赴任後は市営プールのトレーニングルームや大船渡市の24時間営業の施設などに出向き鍛錬を続ける。
 
 身長175センチ、体重98キロ。トレーニングの成果は体格にも如実に表れ、高校卒業時の65キロから大幅に増量。3年ほど前から大会出場を目指すようになり、競技を意識した練習に励む。現在の自己ベストはスクワット270キロ、ベンチプレス180キロ、デッドリフト275キロ。
 
体幹、腕、脚の筋肉が日ごろのトレーニングの成果を物語る

体幹、腕、脚の筋肉が日ごろのトレーニングの成果を物語る

 
 今後の目標に掲げるのは、大会で総重量700キロ以上を出すこと。自身の体重は現階級では軽いほうで、「少し減量して1つ下の階級でトップを狙ったほうが、本来の力を出せるのかも」と戦い方を探る。国体選手になることも大きな目標の一つ。関村さんは全日本大会出場のための標準記録(105キロ級では650キロ)をクリアしており、今後、国体を含む全国大会出場がかなえば、上位入賞も期待される。
 
関村さんの今後の活躍に地元関係者も注目する

関村さんの今後の活躍に地元関係者も注目する

 
 地元競技関係者によると、本県からは過去にベンチプレスの世界大会やアジア大会、国体パワーリフティングの優勝者も出ており、全国的に見てもレベルの高さが際立つ。「身近に先駆者がいることで上を目指して頑張る人たちが増え、県全体の底上げが図られているのでは」。
 
 釜石市内から大会に出ている人はまだ少ないが、“予備軍”は10人以上。関係者が願うのは、誰でも気軽に利用可能なトレーニング施設の整備。筋力トレーニングはパワーリフティング競技を目指す人だけでなく、あらゆるスポーツに必要な体づくりの基本。「他市では公共の体育館にトレーニング施設が併設されるなど恵まれた環境がある。釜石から東北、全国の舞台で活躍する選手を輩出するためにも、地元に充実した施設が欲しい。全日本クラスの大会やスポーツ合宿誘致にもそうした施設は絶対必要」と話す。

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「ラグビーの聖地」釜石で“不惑”仲間が交流試合 3回目のマスターズ大会

晴天の下、行われたラグビーマスターズ交流会=11日、根浜シーサイド

晴天の下、行われたラグビーマスターズ交流会=11日、根浜シーサイド

 
 不惑ラグビーの仲間が2年ぶりに釜石集結―。第3回KAMAISHIマスターズ交流会(実行委主催)は11、12の両日、釜石市鵜住居町の根浜シーサイド多目的グラウンドと釜石鵜住居復興スタジアムで行われた。関東、関西エリアと地元岩手から計8チーム、約110人が参加。新日鉄釜石・日本一7連覇、ラグビーワールドカップ(W杯)開催のレガシー(遺産)が残る“聖地”で試合を楽しみ、ラグビー人の絆を深めた。
 
 同交流会はラグビーW杯日本大会が行われた2019年に、東北唯一の試合会場となった同市を盛り上げようと企画され、同年3月に初開催。翌20年11月に2回目が行われたが、昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止されていた。
 
2年ぶりの交流会開催を喜ぶ参加チームの選手ら

2年ぶりの交流会開催を喜ぶ参加チームの選手ら

 
 本大会には、各地で活動するマスターズチームや名門高校のOBチームなど多彩な顔ぶれがそろった。初日の交流戦は根浜シーサイドが会場。20分ゲームを9試合行った。メンバーが足りないチームは他チームからの助っ人もOK。40~60代の選手が入り乱れ、試合を楽しんだ。マスターズ現役の選手、久しぶりにプレーする選手…。試合中は真剣勝負ながら和気あいあい。好プレー、珍プレーも飛び出した。
 
 本県から唯一参加の岩手チームは、新日鉄釜石OB3人、釜石シーウェイブス(SW)OB6人を筆頭に、各地で活動する不惑仲間で構成。見事な連携プレーでトライを奪うなど地元の意地を見せた。
 
新日鉄釜石V7戦士の泉秀仁さん(白ジャージー中央)、釜石SWの主将を務めた篠原洋介さん(同右)

新日鉄釜石V7戦士の泉秀仁さん(白ジャージー中央)、釜石SWの主将を務めた篠原洋介さん(同右)

 
釜石SW元選手で、現アンバサダーの向井陽さんも気迫のプレー(白ジャージー中央)

釜石SW元選手で、現アンバサダーの向井陽さんも気迫のプレー(白ジャージー中央)

 
 新日鉄釜石時代、フランカーとして活躍した氏家靖男さん(66)=釜石市甲子町=は、今も不惑ラグビーでプレー。同交流会は19年以来の参加で、「体がなかなかついていけないが、若い人に紛れて何とかごまかしました(笑)」。前人未到の7連覇から37年―。「当時のことを覚えていて『釜石に来たかった』と言ってくれる人もいる。ありがたい」と感謝。「早くコロナがおさまって多くのラグビー仲間が来られるようになるといい。地域経済活性化にも貢献してもらえれば」と願った。
 
新日鉄釜石V7当時の主軸選手の一人、氏家靖男さん(手前中央)

新日鉄釜石V7当時の主軸選手の一人、氏家靖男さん(手前中央)

 
試合後は対戦チームで記念撮影(岩手チーム&惑惑クラブ)

試合後は対戦チームで記念撮影(岩手チーム&惑惑クラブ)

 
 奈良県の天理高OBチームは全日制、定時制両ラグビー部の同窓生で結成。関西、名古屋、東京などに散らばる13人が駆け付けた。山本寛さん(55)は「今回は40代半ばのメンバーが増え、世代間交流も図られている。大会は天理同窓生が集まる機会にもなる」と歓迎。他チームから入ってもらった助っ人には「天理のジャージーを着られて感慨深い」との声ももらった。「天理のラグビーに興味を持ってくださる方がいること、この釜石で全国の仲間とプレーできることが何よりうれしい」と山本さん。
 
シンボルの白ジャージーで戦う天理高OBチーム

シンボルの白ジャージーで戦う天理高OBチーム

 
 2日目は復興スタジアムでトーナメント戦が行われ、茗溪学園OBチーム(茨城県)が優勝した。

リポビタンDチャレンジカップ2022が開催されます!!

リポビタンDチャレンジカップ2022が開催されます!!

リポビタンDチャレンジカップ2022が開催されます!!
 

ラグビー日本代表が世界の強豪国と戦う「リポビタンDチャレンジカップ2022」が開催されます!

ラグビーワールドカップ2023フランス大会を見据えて日本代表戦が開催されます。
ラグビー日本代表は2019年7月27日に、ウルグアイ代表は2019年9月25日に、共に釜石鵜住居復興スタジアムで熱戦を繰り広げ、多くの市民へ勇気と希望を与えていただいた大切なチームです。 両チームをみんなで応援しましょう。

日程

6月18日(土)日本代表 対 ウルグアイ代表 15:00キックオフ 秩父宮ラグビー場
6月25日(土)日本代表 対 ウルグアイ代表 15:00キックオフ ミクニワールドスタジアム北九州
7月2日(土)日本代表 対 フランス代表   15:00キックオフ 豊田スタジアム
7月9日(土)日本代表 対 フランス代表   14:50キックオフ 国立競技場
 
チケット購入はこちらから

パブリックビューイングの開催

日本代表 対 ウルグアイ代表の試合に合わせてパブリックビューイングを開催します。
 
6月18日(土)15:00 キックオフ(開場14:30)
シープラザ釜石2階ラグビーカフェ情報発信コーナー
 
6月25日(土)15:00 キックオフ(開場14:30)
釜石市民ホールTETTOホールB
 
 

※日本代表は2019年7月27日に釜石鵜住居復興スタジアムで開催されたリポビタンDチャレンジカップ パシフィックネーションズ2019日本ラウンドでフィジー代表と対戦し、34対21で勝利しました!
https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2020040900014/
 
※ウルグアイ代表は2019年9月25日に釜石鵜住居復興スタジアムで開催されたラグビーワールドカップ2019日本大会でフィジー代表と対戦し30対27で勝利しました!
https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2020041000034/

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 文化スポーツ部 スポーツ推進課 ラグビーのまち推進係
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町22番1号 シープラザ釜石2F
電話:0193-27-5712 / Fax 0193-31-1170 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2022060700025/
釜石市

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熱い応援ありがとう! 釜石SW 感謝イベントで選手がファンと交流

3年ぶりの開催!ファンクラブ会員を対象に開かれた感謝イベント

3年ぶりの開催!ファンクラブ会員を対象に開かれた感謝イベント

 
 釜石シーウェイブス(SW)RFCはリーグワン初年度のシーズンを終えるにあたり、3日夜、釜石PITでファン感謝イベントを開いた。ファンクラブ会員を対象とし、オンライン参加を含め約70人が参加。選手、スタッフとともに今季の試合を振り返り、来季の勝利へ思いを共有した。
 
 シーズンダイジェストムービーを上映後、首脳陣4人があいさつ。坂下功正総監督は「最後の日野戦で一丸となって勝てたのもファンの皆さんのおかげ。17人の退団選手は今日でSWの現役を終える。チームに残した功績を残るメンバーが引き継ぎ、力を蓄えて来季に向かいたい」と述べた。
 
 最も活躍した選手に贈られる年間MOT(マン・オブ・ザ・チーム)は、SH村上陽平選手が受賞。最終の日野戦で見せた華麗な2トライなど、絶妙なサポートが光った村上選手は「ファンの応援がなければここまで頑張ってこられなかった。最後の勝利で少しでも皆さんの応援に応えられたことをうれしく思う」と感謝。「来季はもっと勝利してSWとして強くなっていかなければ」と決意を示した。
 
チーム年間MOTを受賞したSH村上陽平選手

チーム年間MOTを受賞したSH村上陽平選手

 
 1月に海底火山噴火による津波被害を受けたトンガへの支援活動として、チャリティーTシャツの販売と募金を行ってきたSW。これまでの総額は213万円を超えた。6月に一般社団法人ジャパンラグビーリーグワンを通じて寄付する予定。トンガ出身のマヘ・トゥビ主務は「被害を受けた多くの皆さんに大きな力を与えてくれる。今後とも応援よろしくお願いします」と感謝の気持ちを表した。
 
 退団選手が一人一人あいさつ。出席できなかった選手はビデオメッセージなどを寄せた。釜石での思い出やチーム、ファンへの感謝を述べ、残るメンバーに思いを託す選手たち。現役引退、次のステージ進出と今後の道はさまざまだが、SWのさらなる成長と活躍を願いエールを送った。
 
 2015年から7年間在籍した宮古市出身のWTB関東申峻選手は「小さいころから憧れていたSWでプレーできたことは本当に幸せ。これからは自分を成長させてくれたラグビーに恩返しできるよう何かしら貢献していきたい」。17年から5年間プレーしたWTB氏家柊太選手(福島県いわき市出身)は「高1の時に震災を経験。たくさんの方に支えられ、ここまでラグビーを続けてこられた。競技に出会わせてくれた両親に感謝したい。SWは1部に上がれるチーム。これからも熱い応援を」と願った。
 
現役引退を表明したWTB氏家柊太選手。自身のラグビー人生を振り返り言葉を詰まらせる場面も

現役引退を表明したWTB氏家柊太選手。自身のラグビー人生を振り返り言葉を詰まらせる場面も

 
ビデオメッセージを寄せたSOブレット・キャメロン選手

ビデオメッセージを寄せたSOブレット・キャメロン選手

 
 ファンからの質問コーナーではプレーに関すること以外に、プライベートなどさまざまな質問が…。選手の人柄もにじみ出る答えに会場は笑いに包まれた。4月に入団したばかりの新規加入3選手も紹介された。
 
ファンからの質問コーナーは大盛り上がり。楽しい時間を共有した

ファンからの質問コーナーは大盛り上がり。楽しい時間を共有した

 
今年4月に入団した新加入3選手もあいさつした

今年4月に入団した新加入3選手もあいさつした

 
 最後は小野航大主将が決意表明。「来季はさらにレベルアップしたSWを見せたい。うのスタを満員にできるような、試合を見たいと思うような熱いゲームができるようチーム一丸となって頑張る」と力を込めた。
 
 小学2年からラグビーを始め、今はSWアカデミーでプレーする前川航紳君(釜石中2年)は「選手たちのプレーは参考になる。もっと地元で試合をやってほしい」と熱望。自身と同じポジション、SHの村上陽平選手の活躍に憧れを抱き、「来季は全試合勝てるように頑張ってほしい」とチームに期待した。母奈津江さん(50)は「地元に密着し、仕事をしながら頑張っている選手たち。市民にとっては励みになる存在。子どもたちに活躍する姿をもっともっと見せて、ラグビー人口が増えていけば」と願った。
 
イベント後、オンライン参加者も含め全員で記念撮影。チームとファンの一体感を高めた

イベント後、オンライン参加者も含め全員で記念撮影。チームとファンの一体感を高めた

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釜石SW リーグワン2部5位で今季終了 首脳陣らシーズン報告会見

桜庭吉彦GM(左)らによる釜石SWシーズン終了報告会見=3日

桜庭吉彦GM(左)らによる釜石SWシーズン終了報告会見=3日

 
 NTTジャパンラグビーリーグワン2部の釜石シーウェイブス(SW)RFCは3日、釜石市大町の釜石PITで今季終了の報告会見を行った。新リーグ初年度を6チーム中5位という成績で終えたSW。首脳陣らは「目標としていた3位以上は達成できなかったが、強豪チームの中で戦い抜けたことは大きな成果。来季につながる」と話した。選手17人の退団も発表。来季に向けたチーム編成を進行中であることを明かした。
 
 釜石SWは今季、レギュラーシーズン1勝9敗(不戦敗1)、順位決定戦1勝1敗で、来季も2部で戦うことが決まった。坂下功正総監督は「2部に残れたことが一番の成果」、須田康夫ヘッドコーチ(HC)は「大敗が続き苦しかったが、2部残留を自らつかみとったことは来季へのプラス要素」と振り返った。
 
 新リーグのレベルの高さを実感したという小野航大主将は「特に接点の部分。体へのダメージがかなりあり、けが人も出てしまった。ぶつかり合いはラグビーの根本。そこで対等に戦うために体づくりはもちろん、そのレベルに慣れることが一番大事。スタンダードにしないといけない」と述べた。
 
新リーグで戦った所感を述べる小野航大主将

新リーグで戦った所感を述べる小野航大主将

 
 主力を担った外国人選手を含む17人の退団理由について坂下総監督は「けがが一番大きく、社業への専念など自らの進む道での判断もある」と説明。1部から1チーム、3部から2チームが参入し、大きく顔ぶれが変わる来季の2部は「チームレベルが相当高くなる」と予想し、今後の補強ポイントとして「FWはセットプレーをしっかりできる選手、バックスはフィニッシャーで得点を取れる選手」の獲得を挙げた。
 
来季に向けた選手の補強について語る坂下功正総監督

来季に向けた選手の補強について語る坂下功正総監督

 
 釜石鵜住居復興スタジアムを会場とした今季のホストゲームは5試合。1試合2千人の集客を目標としていたが、実績としては1千人弱にとどまった。SWは昨年10月から新たな会員制度として「ファンクラブ」をスタート。県外の加入者数は伸びているが、市内、県内は伸び悩んだ。桜庭吉彦ゼネラルマネジャー(GM)は「コロナ禍で市民との接点が持てなかったのも要因。感染状況次第だが、地域行事への参加などでチームを身近に感じてもらうことが加入者増、試合の集客にもつながっていく」と今後を見据えた。
 
 チームは夏以降にトレーニングを再開。プレシーズンマッチ(練習試合)や合宿などを計画し、来季のリーグ開幕に向けた準備を進める。桜庭GMは「さらにチームを強化し、皆さんと一緒に地域を盛り上げていく存在になりたい」と決意を示した。