ラグビーのまち交流促進へ、釜石市と東大阪市スクラム 「W杯の熱気を再び」再誘致へ意欲共有


2022/07/13
釜石新聞NewS #スポーツ

協定を結んだ釜石市の野田武則市長(左)と東大阪市の野田義和市長 

協定を結んだ釜石市の野田武則市長(左)と東大阪市の野田義和市長

 
 釜石市は5日、高校ラグビーの聖地「花園ラグビー場」がある大阪府東大阪市とラグビーを通じた交流に関する連携協定を結んだ。2019年ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の試合会場となった両市は、全国大会の優勝経験を持つ社会人チームが活動するなど共通点があることから、ともに「ラグビーのまち」として地域活性化を推進。スクラムを組んでノウハウを共有しながら、子どもからラグビー経験のある大人までの相互交流やW杯再誘致に向けた機運醸成などに力を入れる。
 
 釜石には日本選手権で7連覇を刻んだ新日鉄釜石があり、現在は釜石シーウェイブスRFCがその偉業を受け継ごうと奮闘。「鉄と魚とラグビーのまち」を掲げ、内外に発信する。「ラグビーの聖地」東大阪は花園近鉄ライナーズの本拠地でもあり、両市はいずれもラグビーにゆかりが深い。こうした共通点から、東大阪が協定締結を持ちかけた。
 
 協定締結は、両市の施策交流の土台構築が狙い。▽タックルなど身体接触のない「タグラグビー」の関連施策▽ラグビー部OBら40歳以上を対象とした「マスターズラグビー」の推進▽スタジアムを活用したにぎわい創出▽ラグビーを生かした地域活性化―で協力する。具体的な交流、協働事業は今後協議する。
 
オンラインで行われた締結式には両市のマスコットキャラクターも参加した

オンラインで行われた締結式には両市のマスコットキャラクターも参加した

 
 締結式は釜石市鈴子町のシープラザ釜石と東大阪市の市役所本庁舎をオンラインでつないで、モニター越しで行われた。釜石の野田武則市長と東大阪の野田義和市長が協定書に署名。釜石会場ではマスコットキャラクター「ラガーかまリン」、東大阪では「トライくん」が見守った。
 
 釜石の野田市長は「聖地・花園で釜石の子どもたちが活躍できる日を夢見ている。連携を深めることで素晴らしいことが起こると確信。ともにラグビーのまちとして歩んでいければ」と期待。東大阪の野田市長は「ラグビーといえば釜石と東大阪。スクラムを組みスポーツの素晴らしさを広げていきたい」と意欲を見せた。
 
締結後の意見交換で、交流促進やW杯再誘致への思いを共有した

締結後の意見交換で、交流促進やW杯再誘致への思いを共有した

 
 さらに、東大阪の野田市長は「W杯をまたやりたい。あの熱気を呼び起こすための動きを、釜石と一緒にできれば」と提案。釜石の野田市長は「一生に二度あると信じて、東大阪をリーダーに全力を尽くしたい」と応じた。
 

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