釜石SW リーグワン2部5位で今季終了 首脳陣らシーズン報告会見


2022/06/08
釜石新聞NewS #スポーツ

桜庭吉彦GM(左)らによる釜石SWシーズン終了報告会見=3日

桜庭吉彦GM(左)らによる釜石SWシーズン終了報告会見=3日

 
 NTTジャパンラグビーリーグワン2部の釜石シーウェイブス(SW)RFCは3日、釜石市大町の釜石PITで今季終了の報告会見を行った。新リーグ初年度を6チーム中5位という成績で終えたSW。首脳陣らは「目標としていた3位以上は達成できなかったが、強豪チームの中で戦い抜けたことは大きな成果。来季につながる」と話した。選手17人の退団も発表。来季に向けたチーム編成を進行中であることを明かした。
 
 釜石SWは今季、レギュラーシーズン1勝9敗(不戦敗1)、順位決定戦1勝1敗で、来季も2部で戦うことが決まった。坂下功正総監督は「2部に残れたことが一番の成果」、須田康夫ヘッドコーチ(HC)は「大敗が続き苦しかったが、2部残留を自らつかみとったことは来季へのプラス要素」と振り返った。
 
 新リーグのレベルの高さを実感したという小野航大主将は「特に接点の部分。体へのダメージがかなりあり、けが人も出てしまった。ぶつかり合いはラグビーの根本。そこで対等に戦うために体づくりはもちろん、そのレベルに慣れることが一番大事。スタンダードにしないといけない」と述べた。
 
新リーグで戦った所感を述べる小野航大主将

新リーグで戦った所感を述べる小野航大主将

 
 主力を担った外国人選手を含む17人の退団理由について坂下総監督は「けがが一番大きく、社業への専念など自らの進む道での判断もある」と説明。1部から1チーム、3部から2チームが参入し、大きく顔ぶれが変わる来季の2部は「チームレベルが相当高くなる」と予想し、今後の補強ポイントとして「FWはセットプレーをしっかりできる選手、バックスはフィニッシャーで得点を取れる選手」の獲得を挙げた。
 
来季に向けた選手の補強について語る坂下功正総監督

来季に向けた選手の補強について語る坂下功正総監督

 
 釜石鵜住居復興スタジアムを会場とした今季のホストゲームは5試合。1試合2千人の集客を目標としていたが、実績としては1千人弱にとどまった。SWは昨年10月から新たな会員制度として「ファンクラブ」をスタート。県外の加入者数は伸びているが、市内、県内は伸び悩んだ。桜庭吉彦ゼネラルマネジャー(GM)は「コロナ禍で市民との接点が持てなかったのも要因。感染状況次第だが、地域行事への参加などでチームを身近に感じてもらうことが加入者増、試合の集客にもつながっていく」と今後を見据えた。
 
 チームは夏以降にトレーニングを再開。プレシーズンマッチ(練習試合)や合宿などを計画し、来季のリーグ開幕に向けた準備を進める。桜庭GMは「さらにチームを強化し、皆さんと一緒に地域を盛り上げていく存在になりたい」と決意を示した。

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