熱い応援ありがとう! 釜石SW 感謝イベントで選手がファンと交流


2022/06/08
釜石新聞NewS #スポーツ

3年ぶりの開催!ファンクラブ会員を対象に開かれた感謝イベント

3年ぶりの開催!ファンクラブ会員を対象に開かれた感謝イベント

 
 釜石シーウェイブス(SW)RFCはリーグワン初年度のシーズンを終えるにあたり、3日夜、釜石PITでファン感謝イベントを開いた。ファンクラブ会員を対象とし、オンライン参加を含め約70人が参加。選手、スタッフとともに今季の試合を振り返り、来季の勝利へ思いを共有した。
 
 シーズンダイジェストムービーを上映後、首脳陣4人があいさつ。坂下功正総監督は「最後の日野戦で一丸となって勝てたのもファンの皆さんのおかげ。17人の退団選手は今日でSWの現役を終える。チームに残した功績を残るメンバーが引き継ぎ、力を蓄えて来季に向かいたい」と述べた。
 
 最も活躍した選手に贈られる年間MOT(マン・オブ・ザ・チーム)は、SH村上陽平選手が受賞。最終の日野戦で見せた華麗な2トライなど、絶妙なサポートが光った村上選手は「ファンの応援がなければここまで頑張ってこられなかった。最後の勝利で少しでも皆さんの応援に応えられたことをうれしく思う」と感謝。「来季はもっと勝利してSWとして強くなっていかなければ」と決意を示した。
 
チーム年間MOTを受賞したSH村上陽平選手

チーム年間MOTを受賞したSH村上陽平選手

 
 1月に海底火山噴火による津波被害を受けたトンガへの支援活動として、チャリティーTシャツの販売と募金を行ってきたSW。これまでの総額は213万円を超えた。6月に一般社団法人ジャパンラグビーリーグワンを通じて寄付する予定。トンガ出身のマヘ・トゥビ主務は「被害を受けた多くの皆さんに大きな力を与えてくれる。今後とも応援よろしくお願いします」と感謝の気持ちを表した。
 
 退団選手が一人一人あいさつ。出席できなかった選手はビデオメッセージなどを寄せた。釜石での思い出やチーム、ファンへの感謝を述べ、残るメンバーに思いを託す選手たち。現役引退、次のステージ進出と今後の道はさまざまだが、SWのさらなる成長と活躍を願いエールを送った。
 
 2015年から7年間在籍した宮古市出身のWTB関東申峻選手は「小さいころから憧れていたSWでプレーできたことは本当に幸せ。これからは自分を成長させてくれたラグビーに恩返しできるよう何かしら貢献していきたい」。17年から5年間プレーしたWTB氏家柊太選手(福島県いわき市出身)は「高1の時に震災を経験。たくさんの方に支えられ、ここまでラグビーを続けてこられた。競技に出会わせてくれた両親に感謝したい。SWは1部に上がれるチーム。これからも熱い応援を」と願った。
 
現役引退を表明したWTB氏家柊太選手。自身のラグビー人生を振り返り言葉を詰まらせる場面も

現役引退を表明したWTB氏家柊太選手。自身のラグビー人生を振り返り言葉を詰まらせる場面も

 
ビデオメッセージを寄せたSOブレット・キャメロン選手

ビデオメッセージを寄せたSOブレット・キャメロン選手

 
 ファンからの質問コーナーではプレーに関すること以外に、プライベートなどさまざまな質問が…。選手の人柄もにじみ出る答えに会場は笑いに包まれた。4月に入団したばかりの新規加入3選手も紹介された。
 
ファンからの質問コーナーは大盛り上がり。楽しい時間を共有した

ファンからの質問コーナーは大盛り上がり。楽しい時間を共有した

 
今年4月に入団した新加入3選手もあいさつした

今年4月に入団した新加入3選手もあいさつした

 
 最後は小野航大主将が決意表明。「来季はさらにレベルアップしたSWを見せたい。うのスタを満員にできるような、試合を見たいと思うような熱いゲームができるようチーム一丸となって頑張る」と力を込めた。
 
 小学2年からラグビーを始め、今はSWアカデミーでプレーする前川航紳君(釜石中2年)は「選手たちのプレーは参考になる。もっと地元で試合をやってほしい」と熱望。自身と同じポジション、SHの村上陽平選手の活躍に憧れを抱き、「来季は全試合勝てるように頑張ってほしい」とチームに期待した。母奈津江さん(50)は「地元に密着し、仕事をしながら頑張っている選手たち。市民にとっては励みになる存在。子どもたちに活躍する姿をもっともっと見せて、ラグビー人口が増えていけば」と願った。
 
イベント後、オンライン参加者も含め全員で記念撮影。チームとファンの一体感を高めた

イベント後、オンライン参加者も含め全員で記念撮影。チームとファンの一体感を高めた

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