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釜石出身の石川選手(前列左から3人目)ら大会入賞者

根浜で”泳ぐマラソン” オープンウォタースイミング〜国体本番へリハーサル大会

国体OWS会場となる根浜の海上で競技に挑む男子の選手ら

国体OWS会場となる根浜の海上で競技に挑む男子の選手ら

 

 希望郷いわて国体(第71回国民体育大会)でオープンウォータースイミング(OWS)競技が行われる釜石市。9月6日の競技本番に向けたリハーサル大会「釜石OWS大会」が10日、鵜住居町根浜海岸の特設会場で開かれた。同国体釜石市実行委(会長=野田武則市長)が主催。水泳連盟関係者らと国体の競技運営をシミュレーションし、本番への課題を確認した。

 

代表内定の石川選手(釜石出身)も出場

 

 OWSは本国体から正式競技として初めて採用される。海など自然の水域で長距離を泳ぎ順位を競う同競技は、持久力に加え潮流や風向を考慮したレース展開、駆け引きなどが求められ、「泳ぐマラソン」とも言われる。国体では5キロ競技が行われる。

 

スタート地点に向かう選手を送り出す競技開始前の大会会場

スタート地点に向かう選手を送り出す競技開始前の大会会場

 

 リハ大会には東北4県の水泳連盟が推薦した選手、男女各4人がエントリー。オープン参加の3人、日本水泳連盟のテストスイマー7人を加え、男女別に9人でレースを行った。本県の男子は一関広域消防本部の菅原和也選手(27)と盛岡南高3年の桑添陸選手(17)=オープン参加=が出場。今大会が県代表を決める選考レースとなった。女子は代表に内定した釜石市出身で至学館大(愛知県)4年の石川舞花選手(21)が出場した。テストスイマーには世界で戦う選手も。女子は今年のリオデジャネイロ五輪日本代表の貴田裕美選手(31)=群馬県、KONAMI=も出場した。

 

 競技は4地点のブイを角とする1周995メートルのコースを5周回し、残り25メートルを進んでゴールゲートをタッチする。男子トップの青木陽佑選手(新潟医療福祉大職員)は1時間01分27秒、女子トップの貴田選手は1時間02分37秒でゴールした。

 

 貴田選手は「ある程度の波があり、泳ぎやすかった。国体採用を機にOWS競技を多くの人たちに知ってもらえれば」と期待。前回のロンドン大会に続き2回目の五輪出場に「前回よりも良い成績を残し、国内の競技人口拡大につなげたい。東京五輪に向け、若手選手にどんどん競技を盛り上げてほしい」と願った。

 

釜石出身の石川選手(前列左から3人目)ら大会入賞者

釜石出身の石川選手(前列左から3人目)ら大会入賞者

 

 エントリー選手4人で競った優勝を手にした女子の石川選手は「最初出遅れたが、終盤で前の選手が見えてきて、ラスト2周で少しテンポを上げ抜くことができた。総合で4位も良いほう」と手応えを実感。OWSは釜石での国体開催が決まってから挑戦を決意し、昨年から本格的に練習を始めたという。地元での国体に「震災もあり開催できるとは思っていなかったので、すごくうれしい。釜石の人たちに元気を与えられるよう、少しでも上位に入ってみんなを喜ばせたい」と健闘を誓った。

 

入賞者は次の通り。
【男子】
①木村雅人(宮城県水連)1時間03分27秒
②菅原和也(岩手県同)1時間03分32秒
③和田玄太郎(福島県同)1時間03分38秒
【女子】
①石川舞花(岩手県同)1時間07分04秒
②鈴木冬乃(福島県同)1時間08分17秒
③高橋美香(宮城県同)1時間09分07秒 

 

(復興釜石新聞 2016年7月13日発行 第503号より)

 

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終盤のピンチ。内野陣が岩間投手に駆け寄り、肩をほぐして緊張をやわらげる

夏の高校野球県大会、釜石 春夏甲子園ならず〜2回戦 延長13回、激闘実らず 一関学院に1-2

終盤のピンチ。内野陣が岩間投手に駆け寄り、肩をほぐして緊張をやわらげる

終盤のピンチ。内野陣が岩間投手に駆け寄り、肩をほぐして緊張をやわらげる=11日、盛岡市の県営球場

 

 第98回全国高校野球選手権岩手大会は8日から盛岡市の県営球場などで行われ、春、夏連続の甲子園出場を目指す釜石は2回戦で第1シードの一関学院に1-2で敗れ、連続出場はならなかった。惜しくも敗れはしたものの、春の県大会の覇者を相手に延長十三回までもつれ込む激闘を演じた。甲子園1勝の立役者となった岩間大(3年)が153球を熱投。バックも最後まで集中力を切らさず、堅い守りでエースを盛り立てた。文武両道、理想の高校野球を体現した釜石はファンに強烈な記憶を残し、短い”夏”を終えた。春の県大会でベスト8まで進み、シード校として夏に臨んだ釜石商工は2回戦で一関一に1-3で逆転負け。甲子園出場の夢は初戦で散った。

 

理想の高校野球を体現 さわやか、球史に記憶残す

 

◇2回戦(11日/県営)
一関学院
0000100000001 2
0001000000000 1
釜石
(延長十三回)

 

(一)大竹―斎藤
(釜)岩間―大尻
▽本塁打 大竹(一)
▽三塁打 千葉愛(一)新沼(釜)
▽二塁打 小椋(一)

 

 釜石は四回、大尻(2年)の左越え本塁打で1点を先制したが、五回に岩間(3年)が本塁打を浴び同点とされる。その後は双方が譲らず、延長にもつれ込んだ十三回、一関学院が1死満塁から中犠飛で勝ち越し、そのまま逃げ切った。

 

 釜石は九回、新沼(2年)が右中間を破り、守備の乱れを突いて本塁を狙うもタッチアウト。十回、十三回にも出塁したが、あと1本が出なかった。

 

 2時間48分に及ぶ激闘。153球を投げ抜いたエース岩間を、佐々木偉彦監督は「ワクワクするような試合にしてくれた。最後まで彼らしいピッチングだった」とたたえた。エースの熱投を堅守で盛り立てたナインについては、「本当に下手くそだが、気持ちの強い子どもたち。個性にあふれた彼らが最後にその気持ちを見せてくれた」。そう言うと、監督も涙をこらえることができなかった。

 

 春夏甲子園出場に向け、早くも2戦目で当たった第1シードの壁。九回には新沼が右中間を深々と破り、ランニング本塁打であわやサヨナラ勝ちかと興奮させる場面もあった。佐々木監督は「普通に勝って、もう一度甲子園に行こう」と選手を送り出した。ナインもこれに応え、最後まで落ち着いてプレー。相手を上回る10安打を放ち成長を示したが、夢の再現はかなわなかった。

 

熱投岩間 153球投げ抜く

 

 不動のエース岩間大が夏の大一番で、センバツ1勝の熱投を体現して見せた。帽子に書いた「強気」の文字を見ては気持ちを奮い立たせ、強力打線に立ち向かった。

 

 先頭打者を三振に打ち取ると波に乗った。伸びのある直球を内外角に投げ分け、スライダー、チェンジアップでタイミングを外す絶妙の投球術で第1シードを苦しめた。延長に入るあたりから肩が張り、足もつりそうになったが、こらえて延長十三回を投げ抜いた。

 

延長十三回、153球を投げ抜いた岩間大投手

延長十三回、153球を投げ抜いた岩間大投手。センバツ1勝の快投を再現した

 

 選抜大会から帰った後は疲労で投げられない時期が続き、春の大会ではエースナンバーを譲りベンチから戦況を見守った。夏の初戦ではスタミナ不足も懸念されたが、その不安も吹き飛ばす激投。先制本塁打で岩間を助けた大尻悠矢捕手は「直球のスピードはセンバツを前にした昨年秋より増していた」と目を丸くする。

 

 強気の配球も岩間がリード。最後は「自分の弱さが負けにつながった」と声を詰まらせたが、2年の大尻は「岩間さんに厳しく、こうしろと言われて目が覚めた。強気の攻めを引き継いでいく」と誓う。

 

 打っては3安打の大活躍。延長十三回には右前打で出塁。意地で同点の好機をつくったが、あと1本が出なかった。

 

 父母会長を務める父、金田茂さん(48)は「小学校から続けてきた野球の集大成。肘の痛みも口にせず、最後まで意地と覚悟で投げ抜いた。敗れはしたが悔いはない。よくやってくれた」と息子の粘投をねぎらった。

 

(復興釜石新聞 2016年7月13日発行 第503号より)

 

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タグラグビーでトヨタ自動車の選手らに挑む子どもたち

ラグビー復興支援マッチ、若手主体 前半は善戦 トヨタに7-59 〜 トヨタと釜石SW 力合わせラグビー教室も開催

釜石は敵陣ゴール前のモールを押し込み、フッカー中村彰がトライ

前半35分、釜石は敵陣ゴール前のモールを押し込み、フッカー中村彰がトライ。村井佑太朗のゴールも決まり、7-14と追い上げる=2日、盛岡市・いわぎんスタジアム

 

 釜石シーウェイブス(SW)RFCとトップリーグ(TL)のトヨタ自動車が対戦する復興支援マッチ(トヨタ自動車など主催)は2日、盛岡市のいわぎんスタジアムで行われ、釜石は7-59(前半7-14)で敗れた。若手主体で臨んだ釜石は前半、昨季TL5位のトヨタに果敢に挑戦。2トライを先に奪われたが、35分に敵陣ゴール前のモールを押し込み、フッカー中村彰がトライ。FB村井佑太朗が難しい位置からゴールを決め、7-14で折り返した。しかし後半はタックルが甘くなったところを突かれ、立て続けに7トライを献上。攻めてもノートライに封じられ、完敗に終わった。

 

 春のオープン戦を締めくくる復興支援マッチ。釜石は前週の東芝戦に続き、TL強豪の胸を借りた。

 

復興支援マッチは希望郷いわて国体のPR支援も兼ね、達増拓也知事が野田武則・釜石市長とともに選手を迎える<

復興支援マッチは希望郷いわて国体のPR支援も兼ね、達増拓也知事が野田武則・釜石市長とともに選手を迎える

 

 須田康夫主将ら主力をけがで欠き、新加入の外国人選手がまだ合流していないなど、チームの骨格が整わないまま若手主体で挑んだ。後半は崩れたものの、三浦健博ヘッドコーチ(HC)は「若手主体の先発メンバーで、ある程度やれた」と収穫を挙げる。中でもプロップ高橋拓也、フッカー中村、フランカー木村優太、ダラス・タタナのワークレート(仕事量)の多さを評価した。

 

 前半は鋭いタックルで粘り強く守り、スクラムも安定。簡単にゴールを割らせず、ほぼ互角に渡り合った。35分、得意のモールからトライを決めると、約800人の観客が大いに沸いた。

 

 しかし、メンバーを入れ替えながら戦った後半は、1本のタックルミスをきっかけに崩れる。集中力が途切れると、傷口は一気に広がった。

 

 宮古市出身の2年目、WTBで先発した関東申峻(宮古高―慶大)は果敢なアタックで地元ファンを喜ばせたが、「後半はタックルミスもあった。80分間、集中を継続していかないと、秋(トップイーストリーグ)は厳しい」と反省を口にした。

 

トヨタ、釜石SW 力合わせラグビー教室

 

タグラグビーでトヨタ自動車の選手らに挑む子どもたち

タグラグビーでトヨタ自動車の選手らに挑む子どもたち

 

 復興支援マッチで戦ったトヨタ自動車と釜石シーウェイブスの選手によるラグビー教室が3日、釜石市球技場で開かれた。

 

 釜石や宮古のラグビースクールで活動する子どもたちなど、幼稚園児から中学生まで約100人が県内各地から参加。トヨタから12人、釜石は20人の選手が協力した。

 

 子どもたちは、楕円(だえん)のボールを受け渡すゲームやタグラグビーなどで選手と交流。ゴールキックを競い、ボールが飛ぶと大きな歓声を上げた。

 

 東日本大震災後、トヨタ自動車が被災地で展開する復興支援活動の一環。現役時代はFWのロックで活躍したトヨタ自動車ラグビー部の亀川正広部長(48)は「岩手には工場もあり、ラグビー教室は恩返し活動の一つだが、ウチの選手の方が元気をもらって帰れそうだ」と目を細める。

 

 前日の復興支援マッチでFWのプロップとして先発した高橋洋丞選手(25)は「前半は激しい攻撃を受け、ペースがつかめなかった」と釜石SWの健闘をたたえた。ラグビー教室では小さな子どもたちの人気を集め、「こんなに喜んでもらえて本当にうれしい。釜石はとってもいい所。3年後のラグビーワールドカップもきっと成功するでしょう」とエールを送った。

 

 このほかラグビー部のスタッフやトヨタ自動車の社員ら40人が、鵜住居町の「にこにこ農園」で草取りなどのボランティア活動に取り組んだ。

 

(復興釜石新聞 2016年7月9日発行 第502号より)

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後半、45歳のロック伊藤剛臣がゴールに迫るがトライならず=26日、北上市総合運動公園

釜石SW、東芝に完敗 TLの壁なお厚く〜WTB小野 終盤に一矢 後半の反攻に光

後半、45歳のロック伊藤剛臣がゴールに迫るがトライならず

後半、45歳のロック伊藤剛臣がゴールに迫るがトライならず=26日、北上市総合運動公園

 

 釜石シーウェイブス(SW)RFCは26日、北上市総合運動公園で行われた第18回北上ラグビーフェスティバルで、昨季トップリーグ(TL)2位の東芝と対戦し、5-64(前半0-38)で大敗した。「今季こそ」と昇格を目指す釜石だが、TLチームのパワーとスピードに圧倒され、完敗に終わった。

 

 【釜石SW出場メンバー】①高橋拓也②中村彰③許雄④伊藤剛臣⑤北川勇次⑥ダラス・タタナ⑦木村優太⑧中野裕太⑨南篤志⑩ジェームス・カマナ⑪小野航大⑫マイケル・バートロケ⑬森山裕樹⑭関東申峻⑮沼田邦光▽交代松原裕司(中村)菅原貴広(北川)井上益基也(沼田)菅野朋幸(関東)佐々木裕次郎(森山)佐伯悠(木村)マヘ・トゥビ(高橋)畠山元気(許)

 

 釜石は序盤から東芝の展開ラグビーに翻弄(ほんろう)された。防御網を次々と破られ、なすすべなく10トライを献上。ようやく後半も半ば過ぎから立て直したが、WTB小野航大が終盤に1トライを返すにとどまった。

 

後半36分、WTB小野航大が左隅にトライ

後半36分、WTB小野航大が左隅にトライ

 

 「東芝は日本で1,2番のチーム。ディフェンス、コンタクトプレーでがんばろう、と送り出したが」と三浦健博ヘッドコーチ(HC)。タックルは基本通り低く、粘り強く当たりに行ったものの、スピードに乗ったランは止めきれず、次々と守備ラインを割られた。警戒していたオフロードパスにも対応できず、失点を重ねた。

 

 わずかながら光が見えたのは、後半も半ば過ぎからの反撃。SOをカマナから井上へとチェンジすると攻撃のリズムが格段にテンポアップ。速く細かくパスをつなぎ、相手にボールを渡さない。36分、ここまでほとんどボールに触ることができないでいた小野にパスがつながり、左隅にようやく一矢を報いた。

 

 「劣勢のスクラムも後半は修正できた」と三浦HCは数少ない収穫を挙げた。須田康夫主将に代わりゲームキャプテンを務めた小野は「後半はボールをキープできた。ブレークダウン(タックル後のボール争奪)では勝負にならなかったが、通用する面もあった」と前を向く。

 

 1週間後の7月2日には、盛岡市で行われる復興支援マッチで同じTLのトヨタと対戦する。

 

SH南、先発デビュー 慶大から新規加入

 

 慶応大から新規加入した南篤志(22)がSHで先発デビュー。防戦一方の中、あわやトライと思わせる巧みな突進も見せ、釜石ファンを喜ばせた。

 

 茨城県鹿島市出身で、清真学園高から慶大に進んだ。新日鉄住金本社での新入社員研修を経て今月からチームに合流したばかり。

 

巧みな突進を見せるSH南篤志

巧みな突進を見せるSH南篤志

 

 ストロングポイントは速い球さばき。昨季は関東大学ラグビー対抗戦グループ公式戦のほとんどに出場した。三浦HCは「今のところSHは彼に任せるしかない。きょうは慶応らしいクイックプレーも見せてくれた」と賢いゲームメークを期待する。

 

 昨年5月のIBC杯ラグビーで釜石SWと対戦し、声を掛けられたのが入団のきっかけ。「結果が残せるよう、持てる力を発揮したい」と意気込む。

 

(復興釜石新聞 2016年6月29日発行 第499号より)

 

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ラグビーワールドカップ2019推進室ニュース(第6回)

ラグビーワールドカップ2019推進室ニュース(第6回)

Rugby World Cup 2019 in KAMAISHI

2019(平成31)年に開催される「ラグビーワールドカップ2019」日本大会の国内12開催地の一つとして当市が選定されました。3年後に開催される大会の成功に向けて、様々な情報を発信していきたいと思います。

 

松尾雄治さん、根本要さん、石山次郎さんが釜石市内を歴訪しました!

 

6月7日(火)、釜石の復興応援を目的として、「松尾雄治&根本要(スターダスト☆レビュー)トーク&ライブ」が釜石PITで開演されました。

 

当日は、イベントの主役である、新日鐵釜石OBの松尾雄治さん、スターダスト☆レビューの根本要さんが開演前のハードスケジュールの合間を縫い、新日鐵釜石OBの石山次郎さんの案内を受けて、市内の様々な場所を巡りました。

 

市職員の案内を受けて、釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)建設予定地を視察

 

市職員の案内を受けて、釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)建設予定地を視察

 

ラグビーカフェ釜石では、チーフプランナーである遠藤さんが案内

 

ラグビーカフェ釜石では、チーフプランナーである遠藤さんが案内。
松尾さんは現役時代を懐かしみ、根本さんも友人である松尾さんの活躍の記録を楽しそうにご覧になりました。

 

松尾雄治&根本要(スターダスト☆レビュー)トーク&ライブ

 

そして迎えた本番。
釜石PITは来場者で超満員。お二人の楽しいトークはラグビーワールドカップにも及び、根本さんの熱唱も会場に響き渡りました。

 

餅まき

 

最後に、餅まきもしていただきました。

 

○ラグビーカフェ釜石とは?

平成25年10月に、震災復興に励む釜石を、ラグビーを通じて盛り上げようと、市民有志によりラグビーワールドカップ2019開催地立候補を応援する目的で、鵜住居絆ハウスにオープンした情報発信カフェです。

 

その後、ラグビーワールドカップ2019釜石開催支援連絡会プロモーション事業の一環として、平成27年11月15日(日)にプレオープンイベント、平成28年3月19日(土)・20日(日)にMeetup Kamaishiへの出展を経て、平成28年4月29日(金)から、シープラザ釜石にグランドオープンしました。

 

詳しくは、こちら

 

【2016年6月中旬~ イベント予定】

 

ラグビーワールドカップ2019の釜石市開催にあたり、“ラグビーのまち・釜石”らしい、ラグビーを通じた地域の活性化と、ラグビーのさらなる普及・発展のため、今後様々なイベントが催されます。ご興味・ご関心のある方は、ふるって足をお運び下さい。

 

・6/18(土)19:20~ リポビタンDチャレンジカップ2016日本代表対スコットランド代表パブリックビューイング
(会場)釜石PIT

 

・6/25(土)19:20~ リポビタンDチャレンジカップ2016日本代表対スコットランド代表パブリックビューイング
(会場)釜石PIT

 

【チラシ】パブリックビューイング(567 KB pdfファイル)

 

・6/25(土)19:20~ リポビタンDチャレンジカップ2016日本代表対スコットランド代表 開催都市ブース出展
(会場)味の素スタジアム

 

・6/26(日)13:00~ 北上市ラグビーフェスティバル 釜石シーウェイブスvs東芝ブレイブルーパス
(会場)北上総合運動公園

 

・7/2(土)13:05~ 復興支援マッチ トヨタ自動車ヴェルブリッツvs釜石シーウェイブス
(会場)いわぎんスタジアム

 

【チラシ】復興応援マッチ(1,549 KB pdfファイル)

 

・7/3(日)10:30~ ラグビー教室in釜石
(会場)釜石市球技場

 

イベントカレンダー(2016年6月再更新)(283 KB pdfファイル)

 

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 ラグビーワールドカップ2019推進室
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-22-2111(105) / 0193-22-6040 / メール
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復興支援マッチ トヨタ自動車ヴェルブリッツvs釜石シーウェイブス

復興支援マッチ トヨタ自動車ヴェルブリッツvs釜石シーウェイブス

 

2016希望郷いわて国体・希望郷いわて大会の成功に向けて、ラグビートップリーグのトヨタ自動車ヴェルブリッツと、ラグビートップリーグを目指す釜石シーウェイブスの復興支援マッチが実現!

 

この試合を生で観戦し、ラグビーワールドカップ2019釜石開催に向けて、ますますラグビーを盛り上げていきましょう。

 

復興支援マッチ トヨタ自動車ヴェルブリッツvs釜石シーウェイブス

復興支援マッチ トヨタ自動車ヴェルブリッツvs釜石シーウェイブス

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日時

2016年7月2日(土) 13:05キックオフ

会場

いわぎんスタジアム(盛岡南公園球技場) ※盛岡市永井8-65

入場料

(前売り)800円(当日)1,000円 (高校生以下)無料

前売券販売

ローソンチケット、チケットぴあ・イープラスにて発売中

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釜石高甲子園出場後援会解散

釜石高甲子園出場後援会、選手の健闘たたえ解散〜支援の募金、目標上回る

釜石高甲子園出場後援会解散

釜石高甲子園出場後援会の総会で、支援に感謝を述べる佐々木偉彦監督

 

 第88回選抜高校野球大会に21世紀枠で出場した釜石高野球部の甲子園出場後援会(会長・神林知明同窓会長)は5月31日に総会を開き、解散した。20年ぶりに土を踏んだ甲子園で悲願の初勝利。支援の募金などにも目標を大きく上回る8700万円余りが寄せられた。後援会の関係者は「多くの方々に夢と希望をもたらすことができた」と釜高ナインの健闘をたたえた。

 

 ホテルサンルート釜石で開かれた総会には名誉会長の野田武則市長ら10人が出席。神林会長は「甲子園に勝利の校歌が響き渡ったのが何よりの感激。本日をもって後援会を閉じさせていただく」とあいさつした。

 

 佐々木偉彦監督は「選手が笑顔でプレーできたのは、みなさんの支援のおかげ」と感謝しつつ、「連続出場は難しいと言われるが、今後もチャンスはあると思っている」。小谷地太郎部長は「戸惑うことも多かったが、選手はプレーに集中し1勝することができた。夏にまた甲子園に帰りたいと取り組んでいる」と、さらなる支援を求めた。

 

 同後援会はセンバツ出場決定後の1月30日に設立。遠征や応援費などととして6千万円を目標に掲げ、全国に約3万人いる同窓生を中心に支援の募金を呼びかけた。

 

 事務局がまとめた中間報告によると、企業や団体、同窓生、野球部OB会などから6640万円余りの寄付があった。これに自治体や高野連の補助などを加え、収入は8730万円余りに上った。これら支援金は、愛知県東海市で行った合宿など選手派遣費や甲子園での2試合にわたる応援費、選手の用具費などとして活用。今後は記念誌の発行や寄付者への記念品発送費に充てるほか、20年前の甲子園初出場時に整備した屋内練習場の修繕費などとして活用する。

 

(復興釜石新聞 2016年6月4日発行 第492号より)

 

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1回戦 釜石商工—盛岡中央

春季高校野球県大会〜釜石商工高校ベスト8

1回戦 盛岡中央に競り勝つ 延長十二回 4番・尾形サヨナラ打

 

1回戦 釜石商工—盛岡中央

1回戦 釜石商工—盛岡中央。延長戦の末サヨナラ勝ち、ホームベースに集まり、勝利に沸く釜石商工ナイン=20日、金ケ崎町・森山球場

 

 第63回春季東北地区高校野球県大会は20日から一関市の一関運動公園球場など3球場で行われ、釜石商工が1回戦で延長十二回の末、盛岡中央に3-2でサヨナラ勝ち。2回戦は黒沢尻工を4-2で振り切り、ベスト8に進出。夏の高校野球県大会のシード権を勝ち取った。準々決勝では、春季県大会の連覇を目指す一関学院に0-10(七回コールド)で完敗したものの、夏の大会へ向けて大きな自信をつかんだ。一方、センバツで1勝し注目を集める釜石は1回戦で一関工に6-9で敗退。一時は6-7と1点差まで迫ったものの、序盤の失点を挽回できず、初戦で姿を消した。

 

◇1回戦(20日)
盛岡中央
000020000000  2
000000200001× 3
釜石商工

 

(延長十二回)
(盛)堀崎、高橋宣―麦田
(釜)中村、鈴木―菊池健
▽三塁打 佐藤飛、堀江(盛)山崎(釜)

 
 
 釜石商工が延長十二回までもつれ込む大熱戦の末、私立の強豪校に競り勝ち、目標とする東北大会出場へ弾みをつけた。

 

 2点を追う釜石商工は七回、2つの四球を絡めて2死一、二塁としたあと、1番山崎優(3年)が右中間を破る三塁打を放ち同点。延長十二回には山崎の安打と2つの四球で2死満塁としたあと、4番尾形拓真(3年)が中前に弾き返し、三走の菊池勇之介(3年)がサヨナラのベースを踏んだ。

 

 2-2の同点で2死満塁。延長十二回のサヨナラの場面で、尾形は直球に狙いを絞っていた。5球目。待っていた直球をコンパクトに振り抜くと、打球はきれいに中前へ抜けた。

 

 161・5センチ、64キロと小柄だが、勝負強さを買われ、昨年秋から4番に座る。直前の2打席はいずれも三振に倒れ、巻き返す機会を待っていた。それまではストレートと変化球の見極めが全然できていなかったという。「ここだな」と狙いを定めて振り抜いた、人生で初めてのサヨナラ打。「興奮し過ぎて気持ちがついてこなかった」と照れ臭そうに殊勲打の喜びをかみしめた。

 

 釜石商工は練習試合を含め、先制を許した試合はほとんど勝てていなかった。久保田達也監督は「こういう試合をものにできてこそ、子どもたちは成長できる」と願いを込め、打席に送り出した。スクイズで点を取れる場面もあったが、「彼らの力で勝負してほしい」と小細工は避け、真っ向勝負を挑ませた。

 

 「仕事でも勉強でも失敗を繰り返すことで強くなる」と久保田監督。2打席連続で三振に倒れたあとチャンスが巡ってきた尾形の打席についても、「むしろ、回ってきてくれないかと思っていた。見事に打ってくれ、頼もしい」と4番の成長を喜んだ。

 

 一番の勝因は、五回途中からロングリリーフした鈴木孝輔(3年)の好投だろう。いきなり連打で2点を失ったが、その後は粘りの投球で無失点に抑え切った。久保田監督は「先発した中村龍斗(3年)も、ベストピッチではなかったものの、よく投げてくれた。完投能力がある子はほかにもいる。まだまだ強くなりますよ」。

 

2回戦 黒沢尻工振り切る 中村ー鈴木 勝利の継投

 

◇2回戦(22日)
黒沢尻工
000110000 2
310000000 4
釜石商工

 

(黒)柳沢、岩崎―高橋幸
(釜)中村、鈴木―菊池健
▽三塁打 菅原(黒)山崎(釜)
▽二塁打 尾形(釜)

 

 釜石商工が、甲子園経験校の黒沢尻工を破り、ベスト8進出を決めた。

 

2回戦 釜石商工—黒沢尻工 初回、釜石商工の尾形が先制打を放つ

2回戦 釜石商工—黒沢尻工 初回、釜石商工の尾形が先制打を放つ

 

 初回、1死一、二塁から4番尾形拓真(3年)が右翼線二塁打を放ち先制。さらに犠飛と敵失で2点を加えた。二回には1死から1番山崎優(3年)が中越え三塁打を放ち、犠飛でさらに1点を追加した。三回以降は、代わった相手投手に苦戦。五回までに2点差まで詰め寄られたが、中村龍斗(3年)から鈴木孝輔(3年)への継投で逃げ切った。

 

五回途中から継投し、延長戦を最後まで投げ抜いた鈴木孝輔投手

五回途中から継投し、延長戦を最後まで投げ抜いた鈴木孝輔投手=22日、一関市運動公園球場

 

 「ひどい試合内容。相手からもらった点ばかり。きょうはミーティングが長くなります」。1回戦に続き強豪校を撃破したものの、久保田達也監督は笑顔を見せなかった。「自分たちでどうやるのか、全然できていない。ただなんとなく試合をしているだけ」と、勝って兜(かぶと)の緒を締めた。

 

 1回戦に続き殊勲打を放った4番尾形についても、「結果オーライ。ゲッツーになる当たりだった」と手厳しい。その尾形。「一、二塁間へ緩いゴロという指示だった。次の打席ではヒットを打ちながらオーバーランしてしまって(アウト)」と反省ばかりを口にした。

 

 打線はいま一つだったが、中村―鈴木の継投は〝勝利の方程式〟になりつつある。この試合も五回から継投した鈴木が最後まで無失点に抑え、勝利をもたらした。

 

 鈴木の定位置は遊撃で、見事なグローブさばきで内野陣を引き締める。「投げるより守る方が好き」というが、久保田監督は「ともかくチームのためという犠牲心が強い。背中で引っ張るタイプ」と頼りにする。右サイドスロー。164センチ、62キロと小柄だが、球速は130キロを超え、決め球は打者の足もとに鋭く落ちるシンカー。昨年秋の地区予選で、延長十三回の末、釜石にサヨナラ負けした悔しさが勝利の原動力になっている。

 

準々決勝 一関学院にコールド負け 打てず、守れず 課題残す

 

関学院に敗れベスト4進出はならなかった釜石商工ナイン

準々決勝 一関学院に敗れベスト4進出はならなかった釜石商工ナイン=23日、金ケ崎町・森山球場

 

◇準々決勝(23日)
一関学院
0600022 10
0000000 0
釜石商工

 

(七回コールド)
(一)大竹、佐々木―斎藤
(釜)中村、鎌田、山崎、菊池瑠―菊池健
▽二塁打 斎藤、小椋(一)

 

 釜石商工は継投した4投手が合わせて14安打を浴び10失点。打線も2安打無得点に終わり、ベスト4進出はならなかった。

 

 県内屈指の強豪校、一関学院の壁は厚かった。「完敗です。出る、進める、返す。すべての面で私立高の力が上回っていた。もっと練習しないとダメということ」。久保田達也監督は、さばさばした表情で敗戦を振り返った。

 

 リリーフエースの鈴木孝輔(3年)が最初の打席で右腕に死球を受け、負傷したのが痛かった。先発中村龍斗(3年)から3人を継投したが、一関打線には通用しなかった。

 

 一塁までワンバウンドでしか届かない送球で、七回まで遊撃で頑張った鈴木は「夏、絶対に勝ちます」とリベンジを誓う。チーム2安打のうち1安打を放って意地を見せた菊池勇之介主将(3年)は「目標の東北大会出場はならなかったが、強豪校に2つ勝ち、夏に向けて成長はできた。ミスを少しずつ減らしていけば、きっと夏はいける」と前を向いた。

 

(復興釜石新聞 2016年5月25日発行 第489号より)

 

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釜石SOジェームス・カマナ

釜石3年ぶり勝利 筑波大振り切る〜IBC杯ラグビー、躍動SOカマナ 2トライ 1アシスト

釜石SOジェームス・カマナ

前半30分、釜石SOジェームス・カマナがモールサイドを突き、2つ目のトライを右隅に決める=15日、盛岡市いわぎんスタジアム

 

 第51回IBC杯ラグビー招待試合は15日、盛岡市のいわぎんスタジアムで行われ、釜石シーウェイブス(SW)RFCは筑波大(関東対抗戦グループ)を31―19(前半19―12)で下し、同杯で3年ぶりの勝利を挙げた。先制を許したものの、SOに起用したジェームス・カマナが大活躍。前半12分、ゴール前でパスを受け、タックルをかわしてポスト左に同点トライ。17分にはキックパスを飛ばし、WTB小野航大のトライをアシスト。30分には2本目のトライを決め、試合を優位に進めた。釜石は後半も筑波大のスピードを封じ、終了間際の1トライに抑えて振り切った。

 

 15人制では新シーズン初のオープン戦。釜石は3年ぶりに学生チームを下し、宿願のトップリーグ昇格を目指す秋の本番に向けて上々のスタートを切った。4年目のカマナが司令塔として躍動。元7人制ニュージーランド代表の実力を見せつけ、約2500人の観衆を沸かせた。

 

 前半12分、ゴール前のラックからパスを受け、巧みなステップでタックルをかわし同点トライ。17分にはピンポイントでキックパスを飛ばし、小野のトライにつなげた。さらに30分、モールサイドを抜けて右隅に2本目のトライ。勝利に向かうチームを勢い付かせた。

 

 昨季までは最後方のFBが定位置。しかも、多くは後半からの途中出場だった。「ボールタッチの多いポジションで、ランニング能力も生かしたい」と三浦健博ヘッドコーチ(HC)がSOに起用。「彼はシャイだが、実はコミュニケーション能力もなかなか」という期待に見事に応えた。須田康夫主将は「ボールランナーとしてもすごいので、相手にプレッシャーをかけられた。精度がもう少し上がれば、もっといい展開ラグビーができるはず」と、さらなる”カマナ効果”に期待する。

 

 試合開始早々と終了間際に、マークが甘くなったところを突かれてトライを許したものの、「課題のチームディフェンスはまずまず」と三浦HC。「オーバーラップ(数的優位)でトライできる場面もあったが、アタックラインが浅く取り切れなかった。もっと点は取れる」と改善点も指摘。「秋の国体ではオール岩手の主力として優勝し、トップリーグ昇格につなげたい」と指揮官としての3年目を見据えた。

 

ひたむき森山 2年ぶり本格復帰

 

 大けがをし、ひたすらリハビリに取り組んできたCTB森山裕樹(30)がようやく本格復帰を果たした。公式戦、オープン戦を通し、ほぼ2年ぶりに先発出場。試合勘が十分に戻らず、守りでミスが出るなど不本意な出来に終わったが、久々のボールタッチを楽しんだ。

 

2年ぶりに本格復帰した森山裕樹

2年ぶりに本格復帰した森山裕樹

 

 練習中に左足の脛(けい)骨と腓(ひ)骨を折ったのは2014年7月。1カ月以上に及ぶ入院を経て、ひたすらリハビリに励んできた。「どうかな…」と自分でも復帰を諦めかけた時期もあったが、チームメートや職場(日鉄住金環境)の支えが背中を押してくれたという。

 

 広島県出身で、流通経済大卒後、釜石に入団して一筋。寡黙で実直、ひたむきなプレースタイルはファンも多い。今季は選手会長にも抜てきされた。三浦HCは「バックスは若手か外国人選手ばかり。釜石らしいプレースタイルを示してほしい」、桜庭吉彦ゼネラルマネジャー(GM)は「まさに”たたき上げ”。彼の経験値、取り組む姿勢はチームに良い影響を与えてくれる」と期待する。

 

 「若手に負けないよう、がんばりたい」と森山。今後は縁の下の力持ちとしてチーム力の底上げに貢献する。

 

(復興釜石新聞 2016年5月18日発行 第487号より)

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釜石市民らと記念撮影するロトルアボーイズ高の選手団

NZ強豪校トロルアボーイズ熱烈歓迎、ラグビーW杯成功へエール交換〜復興スタジアム予定地を見学「完成後にまた」と思い膨らませる

釜石市民らと記念撮影するロトルアボーイズ高の選手団

交流会で釜石市民らと記念撮影するロトルアボーイズ高の選手団

 

 岩手国体ラグビー少年男子のプレイベント、本県高校選抜との交流試合に招かれたニュージーランド(NZ)ロトルアボーイズ高の選手らが8日、釜石市を訪れ、2019年ラグビーワールドカップ(W杯)のスタジアム建設予定地を見学した。W杯成功に向けて機運醸成に取り組む地元市民らとも交流。「W杯を復興の証しに」という熱い思いに触れた選手らは「3年後に完成したスタジアムを見たい」と、W杯出場、釜石再訪へ思いを膨らませた。

 

 選手30人とスタッフ4人にウイリアム・マーク・シンクレア駐日大使が同行。鵜住居町のスタジアム予定地を視察したあと、宝来館での交流会に臨んだ。W杯開催支援連絡会のメンバーらが歓迎。野田武則市長は「震災では世界中の人々に助けられた。世界に感謝の気持ちを伝え、復興の証明となるW杯にしたい」と熱い思いを伝えた。

 

 ロトルア高のクリス・グリンター校長は「日程の最後に釜石に来られて良かった。今回の出会いに感謝する」と交流促進に期待を込めた。

 

 震災の津波で被災した宝来館の女将(おかみ)、岩崎昭子さんが被害の状況やW杯開催地に決まるまでの経緯を報告。「3年後には世界の人々をシンボルの大漁旗で迎えたい。ぜひオールブラックス(NZ代表)のメンバーとして来てほしい」と呼びかけた。シンクレア大使が「両国の関係が深まることは確実だ。オールブラックスが釜石で試合できることを期待したい」と応えると、大きな拍手が湧いた。

 

 東大阪市出身でレギュラー(SH)として活躍する鳴尾裕貴さん(17)は「初めて被災地を訪れ、津波の恐さを実感した」と話す。オールブラックス入りを目指すマタンギレア・レイトフランシス主将(18)は「そのために(ラグビーを)やっている。W杯で釜石に来ることを楽しみにしている」と語った。

 

 ロトルア高はNZ北島にある公立の男子校。国内で五本の指に入るラグビーの強豪校で、福岡県で開かれた国際大会出場のため来日。7日には八幡平市で本県選抜と交流戦を行い、83―15と大差で勝利。交流戦を主催した八幡平市の田村正彦市長らの案内で釜石まで足を延ばした。

 

(復興釜石新聞 2016年5月11日発行 第485号より)

 

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敗者復活代表決定戦の再試合で、やっと県大会切符をつかんだ釜石高ナイン

釜石勢そろって県大会へ〜春季高校野球 沿岸南予選

敗者復活代表決定戦の再試合で、やっと県大会切符をつかんだ釜石高ナイン

敗者復活代表決定戦の再試合で、やっと県大会切符をつかんだ釜石高ナイン

 

 第63回春季東北地区高校野球県大会沿岸南地区予選は3日から8日まで釜石市の平田公園野球場と住田町総合運動公園球場で行われ、センバツ出場の釜石と釜石商工の釜石勢2校はそろって県大会切符をつかんだ。釜石は1回戦で釜石商工に2―4で敗れたものの、敗者復活戦を勝ち上がり、大槌との代表決定戦へ。3―3で延長十五回引き分け再試合となったが、8日の再試合では16安打の猛攻で七回コールド勝ちし、2年連続11度目の県大会出場を決めた。釜石商工は大船渡を7―4で下して2年連続6度目の県大会出場を決めたものの、7日に行われた第1、第2代表決定戦では高田に2―3で惜しくも敗れ課題を残した。県大会は今月20日から一関市などで行われる。

 

釜石 打順変え打ち勝つ 佐々木尚 気力の粘投、最後まで

 

▽敗者復活代表決定戦
大槌
 1010200 4
 231114× 12
釜石
(七回コールド)

 

(大)藤原勇、谷地聖、台―小林将
(釜)佐々木尚―大尻
▽三塁打 大尻(釜)
▽二塁打 小林将(大)奥村、菊池勇2、石崎、新沼(釜)

 

 釜石の猛打爆発。16安打を浴びせる毎回得点で、粘る大槌を突き放した。1回戦で釜石商工に敗れ、周囲をやきもきさせたが、敗者復活代表決定戦も再試合でやっと県大会進出を決め、センバツ出場校の面目を保った。

 

 打順変更が当たった。一回、3番大尻、4番新沼の連打で1点を先制したあと、4番から7番に下げた菊池勇の中前適時打で1点を追加。二回には1番奥村、2番岡道の連打のあと、大尻の左中間を抜ける三塁打で2点。続く新沼も中前に弾き返し、さらに1点を加えた。三、四、五回にも1点ずつ重ね、六回には6番佐々木航から3連打で1点。奥村、大尻の安打などでさらに3点を加えた。

 

 投げては、地区予選1回戦から一人でマウンドに立ち続ける佐々木尚人が粘りのピッチング。先頭打者に安打を浴びるなど一、三回に1点ずつ失い、五回にも2点を許したものの、要所要所を抑え、最後まで投げ切った。

 

 「尚人が最後まで投げ抜いてくれたことが一番の収穫。打たれはしたが、要所をよく抑えてくれた」。佐々木偉彦監督は、佐々木尚の粘投をたたえた。引き分け再試合となった前日は201球。それでも志願したこの日は、チェンジアップを効果的に混ぜ、七回コールドながら97球を気力で投げ切った。

 

前日は201球、再試合では97球を気力で投げ抜いた佐々木尚人

前日は201球、再試合では97球を気力で投げ抜いた佐々木尚人

 

 センバツ出場の立役者となった岩間大の状態について、佐々木監督は「投げられないわけではない」というものの、甲子園の疲れを考慮して温存。今大会は佐々木尚に背番号「1」を与えた。

 

 3安打で佐々木投手を助けた捕手の大尻は「打たれても弱気にならず、ずっと攻め続けた」と手ごたえを話す。ピンチになると伝令でマウンドに走った菊池智哉主将は「夏は投手2人でいけば大丈夫」と笑顔を見せた。

 

釜石商工 高田に敗れ第2代表に 継投実らず 勝敗分けた投手力

 

▽第1、第2代表決定戦
高田
 002000100 3
 010000010 2
釜石商工

 

(高)千田―村上諒
(釜)中村、鈴木孝、山崎―菊池健
▽二塁打 村上諒(高)

 

 釜石商工は接戦を落とし、目標としていた第1代表の座を奪えなかった。

 

 二回、小林の右前適時打で1点を先制。しかし三回、先発の主戦中村が高田の強力打線につかまる。上位打線に3安打を浴び2失点。早々と継投したサイドスローの鈴木孝が好投したものの、七回2死から安打、死球、安打と乱れ、1点を追加される。八回には鎌田の中前適時打で1点差に迫ったが、反撃もここまでだった。

 

高田に敗れたものの、第2代表で県大会への出場を決めた釜石商工ナイン

高田に敗れたものの、第2代表で県大会への出場を決めた釜石商工ナイン

 

 「こんなチームでは県大会で勝てるわけがない。ちゃんと練習しよう」。昨年春から指揮を執る久保田達也監督は選手に厳しく言い放った。

 

 昨秋地区予選第1代表の高田の壁は厚かった。勝敗を分けたのは投手力の差。「継投した鈴木はよく投げてくれたが、高田の投手陣は完成度が高い。県大会でこのレベルの投手を打ち崩せないと、夏はとても勝ち進めない」と久保田監督。

 

 1回戦ではセンバツ出場の釜石を4―2で下し、ライバル校としての意地を見せた。「自分たちもやればできるかも、と勇気を与えてくれた。釜石高への感謝の思いは、うちの選手も同じ」と久保田監督。

 

 菊池勇之介主将は「昨年秋の地区予選敗者復活戦で釜石に敗れたことをバネに、ここまでやってきた。きょうは打てなかったが、県大会では”商工野球”ができるよう、意識を高く持って練習に励みたい」と前を向く。

 

(復興釜石新聞 2016年5月11日発行 第485号より)

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点火したトーチを持つ中学生

いわて国体150日前イベント〜市民一丸リレーマラソン 120人、たすきつなぐ

小・中学生が参加した10キロの部のスタート

小・中学生が参加した10キロの部のスタート=午前10時

 

 10月に本大会が実施される希望郷いわて国体(第71回国民体育大会)の150日前記念イベントとして3日、国体成功への機運を高める「かまいしリレーマラソン」が釜石市平田の三陸博跡地で開かれた。県内33市町村から集めた「炬火(きょか)」を総合開会式(北上市)でともすための採火セレモニーも行われ、市民一丸となった国体の盛り上げを誓い合った。

 

 イベントは同国体釜石市実行委員会、市体育協会が主催。野田武則市長は「たすきをつなぐリレーマラソンは復興支援で生まれた絆をつなげていく意味もある。精いっぱいの走りを」と激励した。

 

 40キロの部に6チーム、10キロの部に15チームがエントリーし、市内外から小・中・高校生と社会人約120人が参加。ゲストランナーには本県高校駅伝の強豪、一関学院高陸上部が招かれた。岩手大釜石サテライト前を発着点・中継所とし、1周2キロのコースをたすきをつないで周回した。

 

 今年3月、全国大会に出場した釜石東中野球部は2チームを組んで10キロの部に参加。日ごろの鍛錬の成果を発揮し1、2位でゴールした。前川康生君(3年)は地元での国体開催に「せっかく来てくれるので、全力で戦った後には釜石を存分に楽しんでほしい」と歓迎の気持ちを表した。

 

 「みんなでたすきをつなぐのは爽やかで新鮮」と40キロの部に挑戦した釜石高陸上部の古川実佳さん(2年)は「釜石の国体競技で興味があるのはラグビー。学校の隣が会場なので日程が合えば応援に行きたい」と期待を膨らませた。

 

 1970年以来46年ぶりとなる岩手国体。釜石市では9月6日にオープンウォータースイミング(根浜海岸)、10月2日にトライアスロン(同海岸など)、10月4~7日にラグビー成年(7人制、市球技場)が実施される。

 

 市実行委事務局を務める市国体推進課の菊池拓也課長は「本国体は震災後の支援に感謝を表す目的もある。市民への周知を重ね、特にも子どもたちから盛り上げを図っていきたい。2019年のラグビーW杯にもつながることなので、ぜひとも成功させたい」と決意を新たにした。

 

子どもたちに自分の経験を話す長崎宏子さん

子どもたちに自分の経験を話す長崎宏子さん

 

 イベントには、秋田県出身で”天才水泳少女”として注目された元日本代表選手の長崎宏子さん(47)が招かれ、トークショーも行われた。小学6年生から日本選手権200メートル平泳ぎで8連覇を達成、日本人小学生初の競泳五輪代表(政治的問題で日本不参加のモスクワ五輪)に選ばれた長崎さんは、自らの競技人生を振り返り、「金メダルの夢はかなわなかったが、『あの時こうすれば…』というのはあまりない。皆さんも夢を持ち、それに向かって、後で後悔しないような努力をしてほしい」と中学生らにエールを送った。

 

「炬火」採火セレモニー、名称募集 8月に発表

 

 「炬火」の採火セレモニーは、リレーマラソンに参加した小・中学生によって行われ、”マイギリ”という火おこし道具で火種作りに挑戦。力と根気のいる作業に四苦八苦しながらも、木の摩擦熱で煙が上がってくると「頑張れ」「あと一息」と声援が飛び交った。

 

 出来た火種は七輪に移して燃え上がらせ、トーチに点火。小・中学生8人が岩手大サテライトの敷地内を回るトーチリレーを行い、最後にステージ上に設けた炬火台に点火した。

 

点火したトーチを持つ中学生

点火したトーチを持つ中学生

 

 最終ランナーの伊藤瑞希さん(釜石中3年)は火おこしからみんなでつないだ火を喜び、「国体に向け学校で取り組む花いっぱい運動やあいさつなどで、他県から来た人たちを歓迎できれば。水泳を習っているのでオープンウォータースイミングを見てみたい」と目を輝かせた。

 

 採火した火は、釜石駅前のモニュメントにともされる「高炉の火」と合わせて、10月1日に北上総合運動公園陸上競技場で行われる総合開会式の会場に運ばれる。市では現在、釜石の炬火名を募集中で、8月に行われる「釜石よいさ」で、合火と名称発表のセレモニーを実施する予定。

 

(復興釜石新聞 2016年5月7日発行 第484号より)

 

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