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釜石SOジェームス・カマナ

釜石3年ぶり勝利 筑波大振り切る〜IBC杯ラグビー、躍動SOカマナ 2トライ 1アシスト

釜石SOジェームス・カマナ

前半30分、釜石SOジェームス・カマナがモールサイドを突き、2つ目のトライを右隅に決める=15日、盛岡市いわぎんスタジアム

 

 第51回IBC杯ラグビー招待試合は15日、盛岡市のいわぎんスタジアムで行われ、釜石シーウェイブス(SW)RFCは筑波大(関東対抗戦グループ)を31―19(前半19―12)で下し、同杯で3年ぶりの勝利を挙げた。先制を許したものの、SOに起用したジェームス・カマナが大活躍。前半12分、ゴール前でパスを受け、タックルをかわしてポスト左に同点トライ。17分にはキックパスを飛ばし、WTB小野航大のトライをアシスト。30分には2本目のトライを決め、試合を優位に進めた。釜石は後半も筑波大のスピードを封じ、終了間際の1トライに抑えて振り切った。

 

 15人制では新シーズン初のオープン戦。釜石は3年ぶりに学生チームを下し、宿願のトップリーグ昇格を目指す秋の本番に向けて上々のスタートを切った。4年目のカマナが司令塔として躍動。元7人制ニュージーランド代表の実力を見せつけ、約2500人の観衆を沸かせた。

 

 前半12分、ゴール前のラックからパスを受け、巧みなステップでタックルをかわし同点トライ。17分にはピンポイントでキックパスを飛ばし、小野のトライにつなげた。さらに30分、モールサイドを抜けて右隅に2本目のトライ。勝利に向かうチームを勢い付かせた。

 

 昨季までは最後方のFBが定位置。しかも、多くは後半からの途中出場だった。「ボールタッチの多いポジションで、ランニング能力も生かしたい」と三浦健博ヘッドコーチ(HC)がSOに起用。「彼はシャイだが、実はコミュニケーション能力もなかなか」という期待に見事に応えた。須田康夫主将は「ボールランナーとしてもすごいので、相手にプレッシャーをかけられた。精度がもう少し上がれば、もっといい展開ラグビーができるはず」と、さらなる”カマナ効果”に期待する。

 

 試合開始早々と終了間際に、マークが甘くなったところを突かれてトライを許したものの、「課題のチームディフェンスはまずまず」と三浦HC。「オーバーラップ(数的優位)でトライできる場面もあったが、アタックラインが浅く取り切れなかった。もっと点は取れる」と改善点も指摘。「秋の国体ではオール岩手の主力として優勝し、トップリーグ昇格につなげたい」と指揮官としての3年目を見据えた。

 

ひたむき森山 2年ぶり本格復帰

 

 大けがをし、ひたすらリハビリに取り組んできたCTB森山裕樹(30)がようやく本格復帰を果たした。公式戦、オープン戦を通し、ほぼ2年ぶりに先発出場。試合勘が十分に戻らず、守りでミスが出るなど不本意な出来に終わったが、久々のボールタッチを楽しんだ。

 

2年ぶりに本格復帰した森山裕樹

2年ぶりに本格復帰した森山裕樹

 

 練習中に左足の脛(けい)骨と腓(ひ)骨を折ったのは2014年7月。1カ月以上に及ぶ入院を経て、ひたすらリハビリに励んできた。「どうかな…」と自分でも復帰を諦めかけた時期もあったが、チームメートや職場(日鉄住金環境)の支えが背中を押してくれたという。

 

 広島県出身で、流通経済大卒後、釜石に入団して一筋。寡黙で実直、ひたむきなプレースタイルはファンも多い。今季は選手会長にも抜てきされた。三浦HCは「バックスは若手か外国人選手ばかり。釜石らしいプレースタイルを示してほしい」、桜庭吉彦ゼネラルマネジャー(GM)は「まさに”たたき上げ”。彼の経験値、取り組む姿勢はチームに良い影響を与えてくれる」と期待する。

 

 「若手に負けないよう、がんばりたい」と森山。今後は縁の下の力持ちとしてチーム力の底上げに貢献する。

 

(復興釜石新聞 2016年5月18日発行 第487号より)

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釜石市民らと記念撮影するロトルアボーイズ高の選手団

NZ強豪校トロルアボーイズ熱烈歓迎、ラグビーW杯成功へエール交換〜復興スタジアム予定地を見学「完成後にまた」と思い膨らませる

釜石市民らと記念撮影するロトルアボーイズ高の選手団

交流会で釜石市民らと記念撮影するロトルアボーイズ高の選手団

 

 岩手国体ラグビー少年男子のプレイベント、本県高校選抜との交流試合に招かれたニュージーランド(NZ)ロトルアボーイズ高の選手らが8日、釜石市を訪れ、2019年ラグビーワールドカップ(W杯)のスタジアム建設予定地を見学した。W杯成功に向けて機運醸成に取り組む地元市民らとも交流。「W杯を復興の証しに」という熱い思いに触れた選手らは「3年後に完成したスタジアムを見たい」と、W杯出場、釜石再訪へ思いを膨らませた。

 

 選手30人とスタッフ4人にウイリアム・マーク・シンクレア駐日大使が同行。鵜住居町のスタジアム予定地を視察したあと、宝来館での交流会に臨んだ。W杯開催支援連絡会のメンバーらが歓迎。野田武則市長は「震災では世界中の人々に助けられた。世界に感謝の気持ちを伝え、復興の証明となるW杯にしたい」と熱い思いを伝えた。

 

 ロトルア高のクリス・グリンター校長は「日程の最後に釜石に来られて良かった。今回の出会いに感謝する」と交流促進に期待を込めた。

 

 震災の津波で被災した宝来館の女将(おかみ)、岩崎昭子さんが被害の状況やW杯開催地に決まるまでの経緯を報告。「3年後には世界の人々をシンボルの大漁旗で迎えたい。ぜひオールブラックス(NZ代表)のメンバーとして来てほしい」と呼びかけた。シンクレア大使が「両国の関係が深まることは確実だ。オールブラックスが釜石で試合できることを期待したい」と応えると、大きな拍手が湧いた。

 

 東大阪市出身でレギュラー(SH)として活躍する鳴尾裕貴さん(17)は「初めて被災地を訪れ、津波の恐さを実感した」と話す。オールブラックス入りを目指すマタンギレア・レイトフランシス主将(18)は「そのために(ラグビーを)やっている。W杯で釜石に来ることを楽しみにしている」と語った。

 

 ロトルア高はNZ北島にある公立の男子校。国内で五本の指に入るラグビーの強豪校で、福岡県で開かれた国際大会出場のため来日。7日には八幡平市で本県選抜と交流戦を行い、83―15と大差で勝利。交流戦を主催した八幡平市の田村正彦市長らの案内で釜石まで足を延ばした。

 

(復興釜石新聞 2016年5月11日発行 第485号より)

 

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敗者復活代表決定戦の再試合で、やっと県大会切符をつかんだ釜石高ナイン

釜石勢そろって県大会へ〜春季高校野球 沿岸南予選

敗者復活代表決定戦の再試合で、やっと県大会切符をつかんだ釜石高ナイン

敗者復活代表決定戦の再試合で、やっと県大会切符をつかんだ釜石高ナイン

 

 第63回春季東北地区高校野球県大会沿岸南地区予選は3日から8日まで釜石市の平田公園野球場と住田町総合運動公園球場で行われ、センバツ出場の釜石と釜石商工の釜石勢2校はそろって県大会切符をつかんだ。釜石は1回戦で釜石商工に2―4で敗れたものの、敗者復活戦を勝ち上がり、大槌との代表決定戦へ。3―3で延長十五回引き分け再試合となったが、8日の再試合では16安打の猛攻で七回コールド勝ちし、2年連続11度目の県大会出場を決めた。釜石商工は大船渡を7―4で下して2年連続6度目の県大会出場を決めたものの、7日に行われた第1、第2代表決定戦では高田に2―3で惜しくも敗れ課題を残した。県大会は今月20日から一関市などで行われる。

 

釜石 打順変え打ち勝つ 佐々木尚 気力の粘投、最後まで

 

▽敗者復活代表決定戦
大槌
 1010200 4
 231114× 12
釜石
(七回コールド)

 

(大)藤原勇、谷地聖、台―小林将
(釜)佐々木尚―大尻
▽三塁打 大尻(釜)
▽二塁打 小林将(大)奥村、菊池勇2、石崎、新沼(釜)

 

 釜石の猛打爆発。16安打を浴びせる毎回得点で、粘る大槌を突き放した。1回戦で釜石商工に敗れ、周囲をやきもきさせたが、敗者復活代表決定戦も再試合でやっと県大会進出を決め、センバツ出場校の面目を保った。

 

 打順変更が当たった。一回、3番大尻、4番新沼の連打で1点を先制したあと、4番から7番に下げた菊池勇の中前適時打で1点を追加。二回には1番奥村、2番岡道の連打のあと、大尻の左中間を抜ける三塁打で2点。続く新沼も中前に弾き返し、さらに1点を加えた。三、四、五回にも1点ずつ重ね、六回には6番佐々木航から3連打で1点。奥村、大尻の安打などでさらに3点を加えた。

 

 投げては、地区予選1回戦から一人でマウンドに立ち続ける佐々木尚人が粘りのピッチング。先頭打者に安打を浴びるなど一、三回に1点ずつ失い、五回にも2点を許したものの、要所要所を抑え、最後まで投げ切った。

 

 「尚人が最後まで投げ抜いてくれたことが一番の収穫。打たれはしたが、要所をよく抑えてくれた」。佐々木偉彦監督は、佐々木尚の粘投をたたえた。引き分け再試合となった前日は201球。それでも志願したこの日は、チェンジアップを効果的に混ぜ、七回コールドながら97球を気力で投げ切った。

 

前日は201球、再試合では97球を気力で投げ抜いた佐々木尚人

前日は201球、再試合では97球を気力で投げ抜いた佐々木尚人

 

 センバツ出場の立役者となった岩間大の状態について、佐々木監督は「投げられないわけではない」というものの、甲子園の疲れを考慮して温存。今大会は佐々木尚に背番号「1」を与えた。

 

 3安打で佐々木投手を助けた捕手の大尻は「打たれても弱気にならず、ずっと攻め続けた」と手ごたえを話す。ピンチになると伝令でマウンドに走った菊池智哉主将は「夏は投手2人でいけば大丈夫」と笑顔を見せた。

 

釜石商工 高田に敗れ第2代表に 継投実らず 勝敗分けた投手力

 

▽第1、第2代表決定戦
高田
 002000100 3
 010000010 2
釜石商工

 

(高)千田―村上諒
(釜)中村、鈴木孝、山崎―菊池健
▽二塁打 村上諒(高)

 

 釜石商工は接戦を落とし、目標としていた第1代表の座を奪えなかった。

 

 二回、小林の右前適時打で1点を先制。しかし三回、先発の主戦中村が高田の強力打線につかまる。上位打線に3安打を浴び2失点。早々と継投したサイドスローの鈴木孝が好投したものの、七回2死から安打、死球、安打と乱れ、1点を追加される。八回には鎌田の中前適時打で1点差に迫ったが、反撃もここまでだった。

 

高田に敗れたものの、第2代表で県大会への出場を決めた釜石商工ナイン

高田に敗れたものの、第2代表で県大会への出場を決めた釜石商工ナイン

 

 「こんなチームでは県大会で勝てるわけがない。ちゃんと練習しよう」。昨年春から指揮を執る久保田達也監督は選手に厳しく言い放った。

 

 昨秋地区予選第1代表の高田の壁は厚かった。勝敗を分けたのは投手力の差。「継投した鈴木はよく投げてくれたが、高田の投手陣は完成度が高い。県大会でこのレベルの投手を打ち崩せないと、夏はとても勝ち進めない」と久保田監督。

 

 1回戦ではセンバツ出場の釜石を4―2で下し、ライバル校としての意地を見せた。「自分たちもやればできるかも、と勇気を与えてくれた。釜石高への感謝の思いは、うちの選手も同じ」と久保田監督。

 

 菊池勇之介主将は「昨年秋の地区予選敗者復活戦で釜石に敗れたことをバネに、ここまでやってきた。きょうは打てなかったが、県大会では”商工野球”ができるよう、意識を高く持って練習に励みたい」と前を向く。

 

(復興釜石新聞 2016年5月11日発行 第485号より)

復興釜石新聞

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点火したトーチを持つ中学生

いわて国体150日前イベント〜市民一丸リレーマラソン 120人、たすきつなぐ

小・中学生が参加した10キロの部のスタート

小・中学生が参加した10キロの部のスタート=午前10時

 

 10月に本大会が実施される希望郷いわて国体(第71回国民体育大会)の150日前記念イベントとして3日、国体成功への機運を高める「かまいしリレーマラソン」が釜石市平田の三陸博跡地で開かれた。県内33市町村から集めた「炬火(きょか)」を総合開会式(北上市)でともすための採火セレモニーも行われ、市民一丸となった国体の盛り上げを誓い合った。

 

 イベントは同国体釜石市実行委員会、市体育協会が主催。野田武則市長は「たすきをつなぐリレーマラソンは復興支援で生まれた絆をつなげていく意味もある。精いっぱいの走りを」と激励した。

 

 40キロの部に6チーム、10キロの部に15チームがエントリーし、市内外から小・中・高校生と社会人約120人が参加。ゲストランナーには本県高校駅伝の強豪、一関学院高陸上部が招かれた。岩手大釜石サテライト前を発着点・中継所とし、1周2キロのコースをたすきをつないで周回した。

 

 今年3月、全国大会に出場した釜石東中野球部は2チームを組んで10キロの部に参加。日ごろの鍛錬の成果を発揮し1、2位でゴールした。前川康生君(3年)は地元での国体開催に「せっかく来てくれるので、全力で戦った後には釜石を存分に楽しんでほしい」と歓迎の気持ちを表した。

 

 「みんなでたすきをつなぐのは爽やかで新鮮」と40キロの部に挑戦した釜石高陸上部の古川実佳さん(2年)は「釜石の国体競技で興味があるのはラグビー。学校の隣が会場なので日程が合えば応援に行きたい」と期待を膨らませた。

 

 1970年以来46年ぶりとなる岩手国体。釜石市では9月6日にオープンウォータースイミング(根浜海岸)、10月2日にトライアスロン(同海岸など)、10月4~7日にラグビー成年(7人制、市球技場)が実施される。

 

 市実行委事務局を務める市国体推進課の菊池拓也課長は「本国体は震災後の支援に感謝を表す目的もある。市民への周知を重ね、特にも子どもたちから盛り上げを図っていきたい。2019年のラグビーW杯にもつながることなので、ぜひとも成功させたい」と決意を新たにした。

 

子どもたちに自分の経験を話す長崎宏子さん

子どもたちに自分の経験を話す長崎宏子さん

 

 イベントには、秋田県出身で”天才水泳少女”として注目された元日本代表選手の長崎宏子さん(47)が招かれ、トークショーも行われた。小学6年生から日本選手権200メートル平泳ぎで8連覇を達成、日本人小学生初の競泳五輪代表(政治的問題で日本不参加のモスクワ五輪)に選ばれた長崎さんは、自らの競技人生を振り返り、「金メダルの夢はかなわなかったが、『あの時こうすれば…』というのはあまりない。皆さんも夢を持ち、それに向かって、後で後悔しないような努力をしてほしい」と中学生らにエールを送った。

 

「炬火」採火セレモニー、名称募集 8月に発表

 

 「炬火」の採火セレモニーは、リレーマラソンに参加した小・中学生によって行われ、”マイギリ”という火おこし道具で火種作りに挑戦。力と根気のいる作業に四苦八苦しながらも、木の摩擦熱で煙が上がってくると「頑張れ」「あと一息」と声援が飛び交った。

 

 出来た火種は七輪に移して燃え上がらせ、トーチに点火。小・中学生8人が岩手大サテライトの敷地内を回るトーチリレーを行い、最後にステージ上に設けた炬火台に点火した。

 

点火したトーチを持つ中学生

点火したトーチを持つ中学生

 

 最終ランナーの伊藤瑞希さん(釜石中3年)は火おこしからみんなでつないだ火を喜び、「国体に向け学校で取り組む花いっぱい運動やあいさつなどで、他県から来た人たちを歓迎できれば。水泳を習っているのでオープンウォータースイミングを見てみたい」と目を輝かせた。

 

 採火した火は、釜石駅前のモニュメントにともされる「高炉の火」と合わせて、10月1日に北上総合運動公園陸上競技場で行われる総合開会式の会場に運ばれる。市では現在、釜石の炬火名を募集中で、8月に行われる「釜石よいさ」で、合火と名称発表のセレモニーを実施する予定。

 

(復興釜石新聞 2016年5月7日発行 第484号より)

 

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ラグビーカフェ釜石

「ラグビーカフェ釜石」がシープラザ釜石にグランドオープンします

ラグビーカフェ釜石

 

ラグビーカフェ釜石とは?

「ラグビーカフェ釜石」は、平成25年10月に、震災復興に励む釜石を、ラグビーを通じて盛り上げようと、市民有志によりラグビーワールドカップ2019開催地立候補を応援する目的で、鵜住居絆ハウスにオープンした情報発信カフェです。平成27年3月、釜石市がラグビーワールドカップ2019開催都市に決定された後、鵜住居地区の復興事業に伴い移設を行いました。

 

4/29(金)、グランドオープン

この度、ラグビーワールドカップ2019釜石開催支援連絡会プロモーション事業の一環として、平成27年11月15日(日)にプレオープンイベント、平成28年3月19日(土)・20日(日)にMeetup Kamaishiへの出展を経て、平成28年4月29日(金)から、シープラザ釜石にグランドオープンいたします。
釜石へお越しの際は、どうぞお立ち寄りください。

 

1. 出展時間

2016年4月29日(金)午後2時00分~午後6時00分

2. 出展場所

シープラザ釜石2階西側フロア(住所:釜石市鈴子町22-1)

3. 運営

ラグビーワールドカップ2019釜石開催支援連絡会(担当:釜石市ラグビーワールドカップ2019推進室)

4.グランドオープンセレモニー

【時間】
午後4時00分~午後5時00分(予定)
【次第】
・開会
・市長挨拶
・ブリッジプログラムニュージーランドツアー参加中学生による報告
・釜石シーウェイブス選手紹介
・閉会

5. 展示コーナー

釜石ラグビー、ラグビーワールドカップに関するパネル・物品の展示

 

コーヒー100杯、釜石バーガー100食を無料にておふるまいいたします。
数に限りがありますので、1人1組とさせていただき、無くなり次第終了とさせていただきます。

 

https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/shokai/ragby_city/detail/__icsFiles/afieldfile/2016/04/22/Open.pdf

ラグビーカフェ釜石 グランドオープン告知チラシ

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データ容量: 1,879 KB
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今後の予定

 

(1)シープラザ釜石
グランドオープン以降は、原則として土・日・祝日に開設。平日に見学を希望される方はご相談下さい。
※お問い合わせ先:ラグビーワールドカップ2019推進室(電話:0193-22-6323)

 

(2)出張ラグカフェ
各地で実施されるラグビー関係のイベントに、随時出展予定。
※今後の予定は随時プレスリリースやホームページ等の掲載で周知していきます。

 

シープラザ釜石について

 

下記URLより、案内ページをご覧ください。

 

https://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/spot/detail/1191195_2452.html

シープラザ釜石-詳細ページ-観光スポット-楽しむ-釜石市

三陸の大地に光輝き、希望と笑顔があふれるまち、釜石市の公式ウェブサイト。市政より釜石市の紹介に関するコンテンツを提供しています。
リンク


 

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 ラグビーワールドカップ2019推進室
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話 0193-22-2111(105) / Fax 0193-22-6040 メールでの問い合わせ
元記事:
https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/shokai/ragby_city/detail/1200896_3208.html
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
国体OWS競技について話す大貫映子さん

国体成功へ機運高める 200日前記念イベント〜復興のシンボル 頑張る姿 全国へ発信、ドーバー横断水泳 大貫さん OWS周知

>エアロビックチームならではの振り付けも入れたわんこダンスでイベントを盛り上げた

エアロビックチームならではの振り付けも入れたわんこダンスでイベントを盛り上げた「DA★DA」

 

10月に本大会が行われる「希望郷いわて国体」(第71回国民体育大会)まで半年を切り、釜石市実行委員会は10日、200日前記念イベントをイオンタウン釜石で開いた。関係者や一般市民ら約200人が参加し、東日本大震災復興のシンボルとして開催される国体の成功へ機運を高めた。

 

 国体を盛り上げようと県下で普及活動が進められてきた「わんこダンス」を、市内のエアロビックチーム「DA★DA」が披露。小学1年生から中学2年生の10人が躍動的なダンスでオープニングを飾った。

 

 トークショーには、釜石での実施競技の一つ、オープンウォータースイミング(OWS=遠泳)の国内第一人者、大貫映子さん(55)=東京都=がスペシャルゲストに招かれた。大貫さんは早稲田大在学中、イギリス―フランス間のドーバー海峡(33キロ)横断泳に日本人として初めて成功。釜石市出身の及川文寿さん(67)から水泳の指導を受け、小学生のころから釜石の市営プールで合宿を行い、ドーバー海峡挑戦前には釜石湾で練習を重ねた。

 

国体OWS競技について話す大貫映子さん

国体OWS競技について話す大貫映子さん(中央)

 

 震災後は、根浜海岸で行われる「はまゆりトライアスロン」復活大会にも出場。新日鉄釜石ラグビー部のトレーナーも務めた及川さんとのつながりで、日本一7連覇の主力として活躍した石山次郎さん(58)らとリレーチームを組み、2013年から3年連続で大会に出ている(13年はアクアスロン)。

 

 OWS競技は、いわて国体で初めて導入され、正式競技として実施される(9月6日、根浜海岸)。日本水泳連盟OWS委員を務める大貫さんは「甚大な被害を被った場所でありながら、地元から開催の意志を示していただき、連盟も深く感謝している。海での5キロ競泳は選手にとっても大きなチャレンジ。震災犠牲者の冥福を祈り、頑張る姿を見せること、全国から多くの関係者が来ることで釜石の応援ができれば」と思いを述べた。

 

 ドーバー海峡完泳後、ヨーロッパ各地のOWS大会に招待された大貫さんと及川さんは、当時、日本ではなじみの無かった同競技に刺激を受けた。その後、日本でも大会が始まり、世界選手権、五輪出場選手を輩出するなど競技環境が整っていった。

 

 2人の遠泳練習地、国体OWS第1回開催地が釜石と、深い縁を感じる大貫さんは「釜石は、いわば(国内OWS)発祥の地とも言えるのでは」とし、競技の認知、普及に期待。実行委は7月10日、本番を想定したプレ大会を東北6県の選手らを集めて行う予定だという。

 

 国体で釜石ではほかに、トライアスロン(10月2日、根浜海岸)、ラグビー(7人制)成年(10月4~7日、市球技場)が行われる。トライアスロンと女子ラグビーはいわて国体から正式競技に採用される。

 

 イベントでは、国体のイメージソングを歌う臼澤みさきさん(大槌町出身)のライブや餅まきも行われた。

 

(復興釜石新聞 2016年4月16日発行 第479号より)

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釜石はダラス・タタナらが踏ん張り競り勝つ

オール岩手優勝 国体へ弾み、ラグビー男子 釜石セブンス〜釜石SWは連携いま一つ

オール岩手—関東学院大 岩手は関東申峻の先制トライで勢いに乗る

オール岩手—関東学院大 岩手は関東申峻の先制トライで勢いに乗る

 

 7人制ラグビーの第4回FPホームズ杯釜石セブンズ大会は10日、釜石市甲子町の市球技場で行われ、男子は釜石シーウェイブス(SW)RFCを主体に選抜したオール岩手が3戦全勝で優勝。秋の岩手国体へ向け順調なスタートを切った。外国人選手を中心に、セブンズの練習をほとんどしないまま臨んだ釜石SWは連係がいま一つ。秋田ノーザンブレッツには競り勝ったものの、1勝2敗で3位に終わった。

 

 男子には関東学院大を加えた4チームが出場し、総当たり戦を行った。オール岩手は初戦で秋田を17―7で下し、釜石SWにも12―10で競り勝った。事実上の決勝となった関東学院大戦は接戦の予想を覆し、42―12の大差で圧倒。連係の取れたパスワークで翻弄(ほんろう)し、学生にも走り負けないフィジカルの強さを印象付けた。

 

釜石はダラス・タタナらが踏ん張り競り勝つ

釜石SW|秋田ノーザンブレッツ 釜石はダラス・タタナ(左)らが踏ん張り、競り勝つ

 

 釜石が会場となる岩手国体ラグビー成年の部で優勝を目指すオール岩手は、釜石SWの桜庭吉彦ゼネラルマネジャー(GM)が監督を務め、三浦健博ヘッドコーチがHCを兼任。今回は12人のメンバーのうち10人をSWの選手で編成し、WTB小野航大を主将に起用した。

 

 国体本番で指揮を執る三浦HCは「国体を目標に2月から練習してきた。やろうとしていることが形になってきた」と手ごたえを話す。中でも高く評価したのは、藤原健太、小野航大、村井佑太朗のバックスリーの動き。ベテランFB沼田邦光もよく得点に絡み、存在感を示した。

 

 小野主将は「しっかりとボールを出し、前へ前へという意識でできた。オール岩手に限らず、SWも若手で盛り上げていきたい」と意欲を示す。桜庭GMは「15人制で培ったことが7人制でできた。波がなく、試合を重ねるごとに良くなった」と目を細めた。

 

 一方、連係不足が目立った釜石SW。昨年と同じ3位に終わったものの、東海大から加わったバックスのオスカ・ロイドと佐々木裕次郎が合わせて3トライを奪うなど新戦力が活躍。秋田戦では2年目のFWダラス・タタナと新加入の中野裕太が豪快な突破を見せ期待を抱かせた。

 

 大学時代に7人制も普通にやっていたというロイドは「連係では悪い面も出たが、久しぶりの試合で雰囲気は楽しめた。タックルでもっと頑張り、トップリーグ昇格に貢献したい」と思いを新たにしていた。

 

(復興釜石新聞 2016年4月13日発行 第478号より)

 

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トップリーグ昇格への貢献を誓う新規加入選手ら=30日、釜石SWクラブハウス

釜石SW ピーターセンら10選手補強 TL昇格再挑戦〜続投三浦HC「今年こそ歴史変える」

トップリーグ昇格への貢献を誓う新規加入選手ら=30日、釜石SWクラブハウス

トップリーグ昇格への貢献を誓う新規加入選手ら=30日、釜石SWクラブハウス

 

 釜石シーウェイブス(SW)RFCは3月30日、2016年度の新体制を発表した。南アフリカ出身のSOジョー・ピーターセン(31)、今年の大学選手権決勝に東海大CTBとして出場したオスカ・ロイド(22)ら10選手が新規加入。悲願のトップリーグ(TL)昇格へ、質、量ともバランスの取れた陣容で臨む。続投し3年目の指揮を執る三浦健博ヘッドコーチ(HC)は「今年こそ昇格を果たし歴史を変えたい」と決意を示した。

 

2016釜石シーウェイブス 選手

 

 FWに韓国代表キャップ22を持つプロップ許雄(ホ・ウン、31)がNTTドコモから加わるほか、フッカー吉田竜二(28)がセコムから釜石に復帰。フッカーには盛岡工高出身の中川亮(18)も獲得した。ロックに三菱重工相模原から菅原貴広(27)、フランカー・ナンバー8には神戸製鋼から中野裕太(26)が加わる。

 

 CTBにはロイドのほか、東海大から共に黒沢尻工高出身の佐々木裕次郎(22)、堀田隼平(22)の即戦力3人を補強。SHには地元釜石商工高から前川紘(18)が加入する。

 

 今後さらに1、2人の補強を予定する。

 
 司令塔として期待するピーターセンは南半球の世界最高峰リーグ「スーパーラグビー」シャークスに所属。夏ごろ合流する見込み。

 

 豪州出身のロイドは母親が日本人。大学選手権では堅いディフェンスで東海大の準優勝に貢献した。「タックルで釜石をトップリーグに」と意欲を見せる。

 

 須田康夫主将(32)も続投。スタッフでは桜庭吉彦ディビジョンマネジャー(DM)がゼネラルマネジャー(GM)専任となるほか、ディーン・ラットン氏(42)がアシスタントコーチとして復帰する。

 

 三浦HCはアタックシステムの変更に時間がかかった昨季の反省を踏まえ、「さらに攻撃力のあるチームに」と青写真を描く。桜庭GMは「19年ワールドカップを成功させるためにも、1年でも早くトップリーグに上がりたい」と誓う。

 

(復興釜石新聞 2016年4月2日発行 第475号より)

 

復興釜石新聞

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復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

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勝利を信じて最後まで声を張り上げる在校生

「よく頑張った」「ありがとう」はつらつプレーに感動の拍手〜釜石ナイン爽やかに散る

勝利を信じて最後まで声を張り上げる在校生

勝利を信じて最後まで声を張り上げる在校生

 

 釜石高側のアルプススタンドでは約1千人の応援団が声援を送った。25日に行われた第88回全国高校野球選手権大会2回戦で、釜石は滋賀学園と対戦。1―9で敗れたが、今大会で甲子園初勝利を挙げた選手たちははつらつプレーで全力を尽くし、爽やかな印象を残した。試合後、選手たちがスタンド前に整列すると、「よく頑張った」「ありがとう」の声。温かい拍手で奮闘をたたえた。

 

序盤の失点にも、同点、逆転を祈って声を振り絞る釜石応援団の家族席=二回裏

序盤の失点にも、同点、逆転を祈って声を振り絞る釜石応援団の家族席=二回裏

 

 三塁側アルプススタンドには生徒や教職員、卒業生のほか、震災後から支援を続けている摂津市や倉敷市などからも応援団が駆け付けた。生徒たちは24日午後2時過ぎにバスで釜石市を出発、車内で一夜を明かすスケジュールだったが、疲れは見せず元気いっぱい。釜高応援団長の菊池望君(3年)は「力強いプレーで甲子園を感動の渦に。自分たちの応援で後押しする」と力を込めた。

 

チャンス釜高

好機には野球部伝統の応援「チャンス釜高」を大合唱

 

 試合は四回を終えて0―6と点差がついたが、「頑張れ」「踏ん張れ」「負けるな」の声が飛び交った。昨年夏まで釜石高野球部主将を務めた西澤和哉さん(18)=東京都八王子市=は「押されているけど、あきらめず、粘り強いプレーを続ければチャンスはある。夢の場所に立てる喜び、全国からの支援への感謝の気持ちを込めた全力プレーを見せてほしい」と期待した。

 

劣勢にも勝利を祈り続ける応援スタンド

劣勢にも勝利を祈り続ける応援スタンド

 

 五回表を三者凡退で切り抜けると、その裏に反撃。2死一、三塁として、「ゴーゴーレッツゴー、チャンス釜高」の応援ソングが響く中、8番・大尻悠矢選手が左前に適時打を放ち、スコアボードに待望の「1」が刻まれると、アルプスは最高潮に盛り上がった。「まだいけるぞー」。震災後、鵜住居町根浜地区の支援をきっかけに釜石を応援し続けている倉敷市玉島地区からは約30人の応援団が。堀三津子さん(47)は「勢いに乗って釜石らしい爽やかなプレーを。『鋼鐵の意志』で頑張れ」と熱のこもった応援で選手たちを後押しした。

 

五回裏、待望の1点に沸き立つ釜石応援団

五回裏、待望の1点に沸き立つ釜石応援団

 

熱い応援を送り続ける倉敷市玉島地区の住民

熱い応援を送り続ける倉敷市玉島地区の住民

 

 八回にも3点を失ったが、「ドンマイ、OK」「一つ一つしっかり守れ」「みんなで声出していこう」と選手たちを鼓舞し続けた。4番・菊池勇貴選手の母、香織さん(45)は「頑張っている姿を見てきた。大きい舞台だけど落ち着いて、今までやってきたことを十分出しきり、楽しんでプレーしてほしい」と見守った。

 

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「甲子園まで連れてきてもらった感謝を込め、勝ってもらえるよう盛り上げる」。釜高吹奏楽部は力強い演奏でエールを送り続けた

 

 「かまいし、釜石」。九回裏、最後まで全力でプレーする選手たちに観衆からは温かい声援が送られた。及川勇悦さん(82)は釜石生まれの釜石育ち。仕事で移り住んだ東海市から駆け付け、「よう健闘した。ひたむきに頑張った。感動した」と笑顔を見せた。

 

三塁側の応援スタンド前に整列し感謝する釜石高ナイン

三塁側の応援スタンド前に整列し感謝する釜石高ナイン

 

 今年度で定年退職する釜石高の互野恭治校長は「甲子園に連れてきてもらい、伸び伸びと爽やかな釜高野球をしてくれた生徒に感謝。甲子園はすごい力を持っている。一生経験できないかもしれないことを経験できたことに感謝し、今後の生活の踏ん張りにしてほしい。夏があるので頑張ってほしい」と激励した。

 

(復興釜石新聞 2016年3月30日発行 第474号より)

 

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伝令役の菊池主将がマウンドに走ると岩間投手ら内野陣に笑顔が広がる

最後まで全力プレー 甲子園に爽やかな風〜釜石大敗 ベスト8進出ならず

伝令役の菊池主将がマウンドに走ると岩間投手ら内野陣に笑顔が広がる

八回表の釜石のピンチ、伝令役の菊池主将(右)がマウンドに走ると、岩間投手ら内野陣に笑顔が広がる

 

 第88回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高野連主催)で初戦を突破した釜石(岩手)は25日、2回戦で滋賀学園(滋賀)に1―9で敗れ、ベスト8進出はならなかった。頼みのエース岩間大投手(3年)の制球が乱れ、初回に2点、二回に1点、四回は3点を失うなど序盤から主導権を握られた。攻めては五回の1得点にとどまった。大敗に終わったものの、釜高ナインは最後まで走攻守に全力で、はつらつとしたプレーを披露。震災の逆境を乗り越えて臨んだ甲子園の晴れ舞台に、爽やかな風を吹かせた。(学年は新年度)=4面に関連記事

 

「よく頑張った」「ありがとう」はつらつプレーに感動の拍手〜釜石ナイン爽やかに散る

 

 接戦に持ち込み、後半に勝負をかけたい釜石だったが、先発岩間は立ち上がりから制球が定まらない。失策から走者を許し、連続安打と中犠飛でいきなり2点を失った。リズムを取り戻せないまま二回、四回にも連打を浴び、失点を重ねた。中でも3番後藤に二塁打2本を含む5安打、4番馬越には本塁打を含む3安打と主軸を抑えることができなかった。攻めては五回に新沼康大(2年)の右中間二塁打から2死一、三塁とし、大尻悠矢(2年)の左前打で1点を返すにとどまった。

 

 九回裏2死、最後の打席に入った岩間大投手が捕飛に終わりゲームセット。釜石ナインは唇をかみ、滋賀学園の校歌を聞いた。足取りも重く三塁側のアルプススタンド前に整列し、応援団に向かって深々と頭を下げた。

 

 「何もできなかった。打たれるとは思ったが、守りでミスが出た。粘れればと思っていたが、流れをつかめなかった。私自身の試合に対する気持ちの作り方が足りなかった」。インタビュールームで佐々木偉彦監督(32)は肩を落として、そう答えた。

 

 試合直前に選手に見せて士気を高めるメッセージ動画をこの日も見せたが、「もう1回ピークをつくるのは難しかった」。

 

 「(小豆島との)初戦は話題性が大きかったが、今度は野球そのものが問われる」(佐々木監督)と気を引き締めて臨んだ2回戦。19安打を浴び、9失点と完敗に終わった。しかし釜石ナインは最後まで笑顔を絶やさず、野球を楽しんだ。

 

 そこには、「たくさんの期待を背負い、子どもたちにはつらい時期もあったと思うが、甲子園では伸び伸びと野球を楽しんでほしい」という佐々木監督の願いもあった。

 

 象徴的だったのは、八回のピンチ。菊池智哉主将が全力で伝令に走ると、マウンドに集まった内野陣に笑顔が広がった。新沼康大一塁手が「投げさせてくれ」と冗談交じりに言うと、「オレも」「オレも」となったという。岩間投手がボールを渡すことはなかったが、笑顔で落ち着きを取り戻した。

 

 最後までベンチで声を出し続けた菊池主将は「悔しい結果となったが、釜石らしい全力野球は見せることができた。チーム全体が成長し、夏には甲子園に戻ってきたい」と誓った。

 

(復興釜石新聞 2016年3月30日発行 第474号より)

 

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八回裏、決勝点に在校生も歓喜の笑顔(

「甲子園に連れてきてくれてありがとう」スタンドに歓声と涙、「鋼鐵の意志」アルプスに響く

三回裏、待望の先制点に沸き立つ家族応援団

三回裏、待望の先制点に沸き立つ家族応援団

 

 釜石ナインが甲子園で躍動した。20年前の釜石南時代を含め、センバツ2度目の挑戦でつかんだ悲願の初勝利。「連れてきてくれてありがとう」。一塁側アルプススタンドの応援団は力の限り声を上げ、ナインの奮闘を後押し。スクールカラーの紫一色に染め、歓喜に沸いた。

 

 最後の打者を打ち取って勝利が決まると、応援団は互いにハイタッチして喜びを爆発させた。「岩手の山川 太平洋の…」。選手とともに校歌を歌い、春の甲子園初勝利をかみしめた。

 

 一塁側アルプス席は生徒や保護者、卒業生などで埋め尽くされた。「頑張れ」「勝つぞ」。プレーボールのサイレンが鳴る前から声援が途切れない。釜高応援団とともにブラスバンド演奏で後押しする吹奏楽部の黒沢美咲さん(3年)は「甲子園まで連れてきてもらった感謝を込め、勝ってもらえるよう盛り上げる」と笑顔を見せた。

 

 駆け付けたOBの中には20年前の甲子園メンバーの姿も。野球部OB会長の小国晃也さん(37)=大槌町職員=は「震災でつらい思いをしてきた中で、つかみ取った甲子園。頑張ってほしい。被災地ということで背負うものもあると思うが、伸び伸び楽しんで。笑顔でやることが被災地に元気を届けることにつながる」と激励した。その隣には「KAMAISHI MINAMI」と校名が入った白い上着が。震災で犠牲になった宮田豊さん(享年32)の遺品だ。「一緒に校歌を歌えればいいな」と亡き友に語りかけた。

 

 姉妹都市の東海市からもバス2台で80人が応援に駆け付けた。佐々木有三さん(68)は「公立校、釜石のような地方校が甲子園に出るのはめったにないこと」、大槌町生まれの後藤順次さん(64)は「つながりがあるから、この場で応援したい」と試合を見守った。

 

 三回に1番・佐々木航選手の中前打で先制点をあげると、「ヨッシャー」などと喜ぶ声が上がった。「ハガネノココロ GO!カマイシ!」と声援を送るのは、関東を中心に全国の釜石出身者でつくる釜石応援団のメンバー15人。及川健智副団長(40)=東京都江東区=は「震災時は小学生。制約の中、頑張ってきた。悔いのないように」と願った。

 

 その後、八回にも佐々木航選手の安打を足掛かりに、3番・奥村颯吾選手の中越え二塁打で追加点をあげた。メガホンを突き上げて割れんばかりの大歓声に包まれるアルプス。奥村選手、5番・新沼康大選手が小学時代に在籍していた双葉野球スポーツ少年団でエース投手の金澤俊輔君(12)が「生で見ることができてうれしい。ぼくも甲子園に出たい。(先輩たちは)かっこいい」と笑顔をはじけさせた。

 

 応援団が祈るように見つめたのは九回表。一球一打に息をのむ。奥村選手の前に白球が転がる。丁寧にさばき、一塁へ。新沼選手ががっちりと受け止めると、紫色に染まったスタンドは、ようやく大きく揺れた。

 

八回裏、決勝点に在校生も歓喜の笑顔(

八回裏、決勝点に在校生も歓喜の笑顔

 

 笑顔で声援を送り続けていた同校の佐々木春菜さん(2年)は「ドキドキした。勝ってくれると信じていた。甲子園は一生に一度、行けるかどうか分からない。来ることができただけでもいいのに、いい試合して勝って本当にうれしい。ありがとう」と目を潤ませた。

 

 一塁コーチャーを務めた中村翔斗選手の祖母、絢子さん(78)=小佐野町=は「勝利と孫の頑張る姿を見ることができて良かった。最高」と、一緒に訪れた親戚の佐野ミサ子さん(77)=定内町=と顔を見合わせ笑った。

 

 東京都江東区から駆け付けた高杉知明さん(49)は、おいの9番・石崎仁鵬(のりたか)選手の活躍を見つめた。「感無量。涙が出た」と感激。息子の太基君(11)は「(石崎選手は)かっこいい。ぼくも何かに挑戦したい気になった」と目を輝かせた。親子で声を合わせ、「もう一つ勝って」と期待した。

 

(復興釜石新聞 2016年3月23日発行 第472号より)

 

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一塁側の応援スタンドに駆け寄る釜石高ナイン

センバツ初勝利 復興の光に〜21世紀対決 小豆島に2-1、釜石高 歴史つくった

一塁側の応援スタンドに駆け寄る釜石高ナイン

悲願の甲子園初勝利。「校歌」を歌った後、一塁側の応援スタンドに駆け寄る釜石高ナイン

 

 「鋼鐵(はがね)の意志(こころ)」甲子園に響く――。第88回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高野連主催)は20日、西宮市の阪神甲子園球場で開幕。釜石(岩手)は第2日の第1試合で同じ21世紀枠の小豆島(香川)と対戦し、2―1で競り勝った。不利と予想された下馬評を覆し、20年ぶり2回目のセンバツで手にする悲願の甲子園初勝利。一塁側のアルプススタンドには釜石から、あるいは釜石ゆかりの各地から約2千人が応援に駆け付け、被災地に届ける1勝に沸いた。

 

 釜石が接戦を制し、悲願の甲子園初勝利を手にした。三回1死三塁で1番佐々木航が中前に弾き返して先制。佐々木航は八回にも中前打で出塁し、3番奥村の中越え二塁打で生還。結局、これが決勝点となった。主戦の岩間は立ち上がりこそ制球が定まらなかったが、尻上がりに調子を上げ、直球とスライダーにチェンジアップを効果的に混ぜて打ち取り、完投した。

 

被災地に届ける勇気の1勝

 

スコアボード

 

 20年前、釜石南高として初めて甲子園の土を踏んだ、米子東とのあの初戦が思わず頭をよぎった。2―0とリードして迎えた最終回の守り。1死二塁から左前安打にエラーが絡み、1点差に迫られる。20年前はここから逆転され、無念の涙をのんだが、今度は違った。落ち着いて後続を内野ゴロに打ち取り、ゲームセット。「釜石高の歴史をつくった」。九回を投げ抜いた岩間大投手は、4万2千人の大観衆の中で飛び上がって喜んだ。

 

 「ここまでが長かった。たくさんの期待を背負い、子どもたちにはつらい時期もあったと思うが、本当におめでとうと言ってやりたい」。佐々木偉彦監督は選手とともに、晴れやかな表情で母校の校歌を甲子園に響かせた。

 

 21世紀枠でつかんだ2度目のセンバツ切符。しかも震災を乗り越えての出場で全国から注目を集めることになったが、のしかかる重圧も大きかった。技術よりメンタル面を重視してきた佐々木監督。時には「(被災地ということで)ひいきにされることに甘えるな」と選手に厳しく諭すこともあったという。「野球と震災は分けて考えています。野球をやるのは生徒。せっかく出るのであれば、シンプルに野球に集中し楽しんでほしかった」。32歳の青年監督は、この信念を貫き通した。

 

 大舞台に向かって選手の気持ちを盛り上げていく心配りも見事だった。試合直前の室内練習の場面では、各部員宛てのメッセージをパソコンの画面に映し出して見せた。「ここで、それが出るか」。岩間投手は感極まり、思わず泣いたという。

 

 「うちは弱いです」と佐々木監督はよく口にする。甲子園本番までの練習試合は8連敗。最後に予定していた練習試合は、雨もあったが取りやめたほど。うまくいかなかった時期を乗り越え、監督のタイムリーなメッセージがナインの気持ちを切り替え、奮い立たせた。

 

 ベンチでは「一丸」を心がけ、親指と小指を突き上げる共通ポーズで盛り上げた。「どんな状況の時でも気持ちを落とさず、『いいね』。これが勝利のルーティーン」と佐々木監督は笑った。

 

 震災後、21世紀枠での東北勢の勝利は初めて。大会前に目標に掲げていた「ベスト4」へ一歩近づいた。次戦の相手は滋賀学園(滋賀県)。岩間投手は「次もガンガン強気で攻めたい」と力を込める。粘りに粘ってセンバツ出場につなげた、昨秋のムードに似てきた。

 

(復興釜石新聞 2016年3月23日発行 第472号より)

 

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