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座談会では花巻や気仙沼の施設について会場から質問も

釜石大観音仲見世通りの空き店舗を改修、新事業展開を期待〜シェアオフィス オープン祝う、利用者の交流促す

木のぬくもりが感じられるシェアオフィス。コミュニティーの場にも

木のぬくもりが感じられるシェアオフィス。コミュニティーの場にも

 

 釜石市大平町の釜石大観音仲見世通りの空き店舗1軒が、昨年6月からの改修工事を経て、シェアオフィス「co|ba kamaishi marudai(コーバ・釜石・マルダイ)」に生まれ変わった。19日、施設のお披露目を兼ねたオープニングイベントが行われ、約30人がリノベーションやシェアオフィスの先進事例に理解を深めた。

 

 改修されたのは、大観音落慶(1970年)により整備された商店街で土産物店として営業後、17年間空き家となっていた築約40年の木造2階建て物件。2012年に震災復興で三重県から来釜した一級建築士の宮崎達也さん(46)=宮崎建築事務所代表取締役=が、この物件を購入。15年に仲間と立ち上げた市民団体「釜石大観音仲見世リノベーションプロジェクト」が母体となり、改修工事が進められてきた。

 

 1階の半分と2階の約80平方メートルのスペースを、個人事業主などが複数入居できるシェアオフィスに改修。2階の床板には昨年5月の尾崎半島山林火災で被災したスギ材を有効活用した。作業には同プロジェクトメンバーのほか、入居する市の起業型地域おこし協力隊(釜石ローカルベンチャーコミュニティ)やボランティア有志が協力した。

 

 同施設は東京都の企業「ツクルバ」が運営するシェアオフィス、コワーキングスペースのネットワークに加盟。「co|ba(コーバ)」の名称で全国に展開される拠点は、釜石が20カ所目で、本県では花巻、一関に次いで3拠点目となる。釜石の施設名の“マルダイ”は、土産物店の屋号を引き継いだ。

 

 イベントでは、コーバ運営の先輩となる花巻市の小友康広さん(35)、宮城県気仙沼市の杉浦恵一さん(32)を招き、講演や座談会、情報交換などが行われた。

 

座談会では花巻や気仙沼の施設について会場から質問も

座談会では花巻や気仙沼の施設について会場から質問も

 

 15年に「花巻家守舎」を設立、代表取締役を務める小友さんは、実家の老朽化した自社ビルを改修し、コーバ花巻を開設。16年には「上町家守舎」を立ち上げ、同市の商業施設「マルカンビル」の閉鎖危機を救った。小友さんは、エリア価値を高めるリノベーションまちづくりについて講演。座談会では2人から、それぞれのコーバのコンセプトや利用状況が紹介された。

 

 シェアオフィスは複数の利用者が同じスペースを共有することで賃借料負担の大幅削減につながり、利用者同士の交流で新たな事業展開も期待される。釜石の施設は2階をテーブル席のワークスペースとし、プリンター、wifi、キッチンなどを装備。1階はカウンター、ソファ席を配置し、多様な働き方に対応する。2階はイベント会場としての貸し出しも行う。

 

 オーナーの宮崎さんによると、同協力隊員以外に、webデザイン業者などから利用に関する問い合わせが数件入っているという。「新しいものを作り出したいという志を持つ人たちが集まり、実際に新しい働き方、商品、ビジネスなどが生まれる場になれば」と宮崎さん。

 

 通りに面した1階の残り半分のスペースは店舗用に貸し出したい考えで、テナントを募集中。同施設の情報は、webサイトで見ることができる。

 

(復興釜石新聞 2018年5月23日発行 第691号より)

復興釜石新聞

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再建された集会所・消防屯所の併設施設は新神住民活動を後押し

地域コミュニティの再構築へ、活気ある町内会へ住民一丸〜鵜住居町 新田神の沢、集会所・消防屯所の完成祝う

再建された集会所・消防屯所の併設施設は新神住民活動を後押し

再建された集会所・消防屯所の併設施設は新神住民活動を後押し

 

 東日本大震災の津波で被災した釜石市鵜住居町、新田神の沢集会所・消防屯所の併設施設が以前と同じ場所に完成し、その祝う会が13日、同集会所で開かれた。地元住民ら50人が出席し、地域コミュニティーセンターの再建を喜び合った。

 

 祝う会を主催した新田神の沢(新神)町内会の藤原吉明会長は「津波で当町内会でも40人以上の犠牲者を出し、集会所がなくなった。地域の集会や郷土芸能の練習には地域住民の施設や自宅を提供してもらった。この新しい施設を中心にコミュニティーをつくり直す。末長く大事に使い、多くの被災住民が戻り、以前のように活気ある町内会にしたい」と意欲を示した。

 

 野田武則市長は「以前と同じ規模というが、広く明るく感じる。鵜住居町では来年、ラグビーワールドカップ(W杯)が開かれる。釜石の新しい歴史をつくるステップに、『鵜住居』を国内外に発信しよう」と祝辞を述べた。

 

 岩崎吉平さん(岩崎商店会長)が旧施設を住民の総力で建設した逸話を紹介し、乾杯の音頭を取った。

 

木の香もすがすがしい念願の拠点施設の完成を祝う住民

木の香もすがすがしい念願の拠点施設の完成を祝う住民

 

 新施設は釜石市が建設。敷地、規模は旧施設と同じだが、冷暖房をエアコンに改善した。355平方メートルの敷地に、駐車場用地149平方メートルを確保。木造2階建てで、延べ床面積300平方メートル。集会所は仕切りがある55畳の会議室のほか、給湯室、トイレを備え、2方向の階段で出入りできる。1階の屯所には車庫、資機材置き場、会議室、休憩室を配置した。事業費は約9590万円。

 

 旧施設は新神町内会が1978年に建設。2階に集会所、1階は消防団第6分団第8部(岩崎有光部長、19人)の屯所だった。震災で建物とともに消防ポンプ車や資機材を失った。仮屯所は2カ所を転々と移動する中、新たな消防ポンプ車が2013年に配備された。

 

 新神町内会は震災前、約155世帯が暮らし、住宅の86%が被災した。現在、会員は約100世帯で、30戸が工事中、または建設を予定している。新たに移転して来る住民もあるという。

 

(復興釜石新聞 2018年5月16日発行 第689号より)

 

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戸建て住宅の整備も進む両石地区

両石アパート完成、内覧〜新しい生活に思いはせ、今月下旬から入居開始

国道45号沿いに完成した県営両石アパート

国道45号沿いに完成した県営両石アパート

 

 釜石市両石町に整備が進められてきた災害公営住宅、県営両石アパート(24戸)が完成し、12日、入居予定者らを対象に内覧会が開かれた。これにより県が市内に整備する災害公営住宅8カ所(373戸)は全て完了。入居は今月25日以降を予定し、入居者たちは震災から7年2カ月を経て始まる新たな住まいでの暮らしに思いをはせた。

 

 同アパートは国道45号沿い、盛り土造成された土地に建設された。鉄筋コンクリート造り5階建てで、敷地面積3125平方メートル、延べ床面積1865平方メートル。1DK4戸、2DK18戸、3DK2戸で構成した。

 

 1階部分には集会所、備蓄倉庫、物置、自転車置き場などを配置。駐車場は36台分を確保し、広場や植栽エリアなども設けた。建築工事は日本住宅(盛岡市)が担い、昨年5月に着工した。

 

 内覧会では4階の3タイプの部屋が1室ずつ公開され、入居予定者らが見学。メジャーで窓の大きさを測ったり、「冷蔵庫はここに置こう」などと間取りを確かめながら、新居のイメージをつかんだ。

 

部屋の間取りを確認しながら新生活に備える入居予定者ら

部屋の間取りを確認しながら新生活に備える入居予定者ら

 

 同アパートには震災前、同町で暮らしていた18世帯が入居を予定する。「あら、奥さまいらっしゃいませ。眺めがいいよ」「やっぱりここ(両石町)がいいね」。市内各地で離れて生活し、久しぶりの再会、会話を楽しむ姿も見られた。

 

戸建て住宅の整備も進む両石地区

戸建て住宅の整備も進む両石地区

 

 上中島町の仮設住宅に住む佐々木良子さん(81)は「やっぱり生まれ育った場所に住みたい。何もなくなったが、ふるさとだからね。海も見えていた方がいい」と、心待ちにしていた住まいの完成を喜んだ。仮設住宅暮らしで夫を失い、現在は一人で生活していて、「2、3年で戻れると思っていたが、こんなにかかるなんて」と複雑な思いもくすぶっている様子。それでも「みんなも戻ってくる。交流は生きがいになる。これからが楽しみ」と笑みを浮かべた。

 

 同アパートには若干の空き室があり、今後、日程を調整し再募集する。

 

(復興釜石新聞 2018年5月16日発行 第689号より)

 

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広報かまいし2018年5月15日号(No.1688)

広報かまいし2018年5月15日号(No.1688)

 

広報かまいし2018年5月15日号(No.1688)

広報かまいし2018年5月15日号(No.1688)

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【目次】
表紙:釜石さくら祭り
P02:緊急避難場所を確認しましょう
P06:民生委員・児童委員の日
P08:介護保険の説明会/人生100年時代の終活講演会
P09:立正大学デリバリーカレッジ/「みんなの橋野鉄鉱山」開催
P10:市職員採用試験/工業統計調査
P11:復興住宅入居者再募集/ごみゴミ減量チャレンジ
P12:市民のひろば
P13:まちのお知らせ
P16:まちの話題
P18:保健案内版
P20:RWC2019TMミニ通信

この記事に関するお問い合わせ
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〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/koho/backnumber/detail/1218494_2596.html
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会場には老若男女が集い、熱いライブに盛んな拍手を送った

復興応援、バンドで奏でる〜大町でミュージックフェスタ、イベントも多彩に

会場には老若男女が集い、熱いライブに盛んな拍手を送った

会場には老若男女が集い、熱いライブに盛んな拍手を送った

 

 釜石市東部地区の中心市街地再興を音楽で後押しする「Oh!マチミュージックフェスタ」(同実行委主催)が3日、大町の市民ホールTETTO屋根のある広場で開かれた。アマチュアバンドのライブに加え、周辺ではドローン体験、フォトラリーなど楽しいイベントが組まれ、復興8年目の同地区を活気づけた。

 

 2015年に始まった同フェスタは、昨年まで青葉通りをメイン会場に開催。4年目の今年は4月にグランドオープンした市民ホールを会場とした。広場に面するホールBを開け放ち、屋外とつなげた空間を創出。特設のメインステージと、雨のため、おおまち広場から同ホール玄関前に移したアコースティックステージで交互に演奏した。

 

 応募20組の中から選ばれた県内外のソロ、バンド14組が出演。ロック、ブルース、ジャズ、ポップスなど多彩なジャンルの演奏で観客を楽しませた。ゲストとして、国内外に活動の場を広げる広島出身のレゲエシンガーDRIBBLA(ドリブラ)が出演。大規模土砂災害で多数の犠牲者が出た広島と東日本大震災の被災地に思いを寄せた楽曲などを披露し、心を通わせた。

 

魂の歌で釜石にエールを送ったドリブラ

魂の歌で釜石にエールを送ったドリブラ

 

 県南部のメンバー4人で結成するSOULMATE(ソウルメイト)のドラム担当、多田俊輔さん(32)=釜石市=は「今回のフェスタが、まちのにぎわいの縮図になっているよう。市民ホールという拠点ができ、いろいろな面で再スタートが図られるのでは」と期待感を高めた。

 

ジャズ、昭和歌謡などを透き通る歌声に乗せて届けたソウルメイトのステージ

ジャズ、昭和歌謡などを透き通る歌声に乗せて届けたソウルメイトのステージ

 

 会場内には今年も「青葉マルシェ」を開設。地元商業者が各種飲食メニューを提供したほか、キッチンカーの出店、フリーマーケットもあった。トイドローンの映像で上空からの景色を楽しむコーナー、消防、警察車両の展示、写真を撮りながら同地区を歩き、完成させたビンゴで飲食メニュー引換券がもらえるフォトラリーも人気を集めた。

 

 毎年同フェスタに足を運ぶ甲子町の鈴木文乃さん(30)は「地元が盛り上がっている感じがいい。今年は会場もコンパクトで、より一体感がある」と新たな魅力が加わったイベントに笑顔を広げた。

 

 震災の津波で被害を受けた東部地区は被災事業者の再建、復興住宅の完成、市民ホールの開館などで、まちの姿を大きく変える。新里耕司実行委員長(大町商店街振興組合理事長)は「今後は市民ホールを中心に、どう周辺に人を呼び込めるかが課題。昨年11月に立ち上げた東部地区事業者協議会を基盤に、大渡町から浜町までの一体的な地域振興に取り組みたい」と話した。

 

新日鉄釜石ラグビー部OB 長山さん 音楽でエール

 

 今回の一般出演者の中で最も遠くから足を運んだのは埼玉県行田市の会社員、長山時盛さん(55)=岩崎電気=。茨城県出身で1981年から新日鉄釜石ラグビー部のFW(プロップ)として活躍し、88、89年には主将としてチームを率いた経歴を持つ異色のミュージシャンだ。

 

アコースティックサウンドで釜石への思いを歌う長山さん(右)

アコースティックサウンドで釜石への思いを歌う長山さん(右)

 

 「Yellow Blues Kenny(イエロー・ブルース・ケニー)」の名で音楽活動を続ける長山さんは現在、クラブチームの監督などを務めるかたわら、若いころから親しんできたギターの弾き語りで各地の音楽イベントに多数出演している。

 

 釜石時代の仲間とは今も親交が深く、根浜の友人宅でライブを開くなど、応援の気持ちを寄せ続ける。同フェスタには今回初めて応募。釜石在住の音楽仲間の賛助出演を得て、オリジナル曲「釜石イズオールライト」などを披露し、復興に向かう地元住民を励ました。

 

 「復興は道半ば。少しでも音楽で力になれれば」と長山さん。震災後、何度も釜石を訪れ、まちの様子を見守ってきた。完成した市民ホールを目の当たりにし、「このホールが釜石復興の象徴のように感じる。大町界隈(かいわい)に明るさが戻ってきた」と笑顔を輝かせた。

 

(復興釜石新聞 2018年5月9日発行 第687号より)

関連情報 by 縁とらんす
Oh!マチ Music Festa 2018 – 縁とらんす
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広報かまいし2018年5月1日号(No.1687)

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広報かまいし2018年5月1日号(No.1687)

 

広報かまいし2018年4月15日号(No.1686)

広報かまいし2018年4月15日号(No.1686)

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【目次】
表紙:ボランティア通訳養成講座、いわて災害時多言語サポート 英語教室、「外国人のための日本語教室」の受講者を募集します、市長のつぶやき
P02:ご存じですか?障がいがある人への手当、児童扶養手当の申請はお済みですか
P03:犬の登録と狂犬病予防注射を受けさせましょう、平田定住促進住宅の入居者を募集します
P04:被災事業者の再建を支援します
P05:軽自動車税の減免・非課税制度があります、釜石地区被災者相談支援センターをご利用ください
P06:今月のインフォメーション
P08:橋野鉄鉱山八重桜まつり、「釜石市働く婦人の家」前期定期講座

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釜石市

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【インタビュー】Oh!マチ Music Festa 2018

【インタビュー】Oh!マチ Music Festa 2018

【インタビュー】Oh!マチ Music Festa 2018

 

近代製鉄業の隆盛期、企業城下町として釜石が賑わっていた頃、市内だけではなく近隣の市町村からもオシャレをした人々が訪れ、映画鑑賞やショッピングを楽しんだ場所が、釜石市大町を中心とするアーケード商店街。当時この場所は、通称“マチ”と呼ばれていました。

 

その“マチ”を舞台に、東日本大震災後から開催されている音楽イベントが「Oh!マチ Music Feata」。

 

Oh!マチ Music Festa 2018

 

今年で4回目を迎えるイベントについて、実行委員会委員長の新里耕司さん(大町商店街振興組合理事)にお話しを伺って来ました。

 

“マチ”に賑わいを取り戻そう!

 

ーー音楽イベント自体は、震災前から行われていたそうですね。

 

新里さん:

震災前には大町商店街振興組合のイベントとして「大町ミュージックフェスティバル」を実施していました。そして震災後、周辺の商店街振興組合や震災後に新規オープンした店舗など協力して実行委員会を結成し、規模を大きくして再開しました。

 

「大町」を「Oh!マチ」に変え、「大町」のみならず被災した中心商店街地区に“マチ”の顔を取り戻し、芸術・文化を求める人が集う場所の再建を目指し、新旧商店と市民が一体となって賑わいを作って行こうとの目的で開催しています。

 

Oh!マチ Music Festa

 

今年は、会場が青葉通りから、先月グランドオープンした市民ホール前の広場とタウンポート大町前の広場へ。

 

新里さん:

新たな“マチ”の顔となる場所が出来ましたので、折角だから、という事で会場を移しました。青葉通りよりも会場がコンパクトになり、その分ギュッと一体感のあるイベントに出来るのではないかという期待感もあります。

 

ただ、2つのステージが近くなりますので、同時に演奏して音が被ってしまうという事を避ける必要がある為、演奏時間が交互になるように調整しました。

 

ーー観客側としても、交互ならステージを行ったり来たりしてどちらのステージも堪能出来て良いですね。そして、イベントの内容は音楽ステージ以外の部分も盛りだくさんですね。

 

新里さん:

会場を変更したことにより、これまでは交通整理に充てていた人員の削減が出来て、イベントの内容を充実させる為に人手をかけられるようになった事もありますが、実行委員会や運営スタッフに新しいメンバーが増え、皆で出したアイデアを形に出来るようになった事が大きいです。

 

今年はプロの指導のもと、トイドローンを実際に自分で操縦する事が出来る「ドローン体験講座」と「東部地区フォトラリー」を行います。「東部地区フォトラリー」は、指定されたフォトスポットで自撮り写真を撮影しながら“マチ”を巡ってもらう企画です。地元の方でも、案外知らない名所が“マチ”にはあるので、この機会に街歩きも楽しんで頂きたいです。

 

それから、やはり力を入れているのは「マルシェ」です。地元の美味しいものや、イベントを楽しみながら食べられるものなどたくさんご用意しています。また、今年のフリーマーケットには“占い”や“動物保護活動団体PR”などの出店もあります。ぜひ、音楽を聴きながらこちらもお楽しみください。

 

Oh!マチ Music Festa

 

Oh!マチ Music Festa

 

そして、イベントの軸となる音楽ステージには、スペシャルゲストの「DRIBBLA」さんはじめ全15組が登場し、メインステージのオープニング&フィナーレは、地元釜石のミュージシャンがステージを彩ります。

 

毎年5月3日はイベントに関わる全ての人にとって“特別な日”に

 

ーーOh!マチ Music Feataは、新里さんにとってどのような存在、位置づけでしょうか?

 

新里さん:

GWの中でも比較的晴れの日が多いという理由もあり、毎年5月3日に開催するというのを提案したのは私で、やはり“特別な日”です。他の予定は絶対入れたくない!と、この日のスケジュールは死守しています(笑)

 

Oh!マチ Music Festa 2018

 

参加者交流会を開く中で、その場に残ってくれた出演者の皆さんが「人を呼び込んで、イベントを盛り上げたい!」という気持ちで参加してくれている事を直接聞くことが出来て、それがとても嬉しかったです。

 

運営側もその想いに応えられるように、もっと盛り上げて行きたい、気持ちよく演奏できる環境を整えて素晴らしいイベントにして行きたいと強く思っています。スタッフの中にも音楽が好きで自分で演奏する人もおり、出演者の気持ちになって各ステージでフォローに回っています。

 

また、現状ではステージの都合により、応募してくれた皆さん全員をお受け出来ない事を申し訳なく思っています。なので、いずれはステージの数を増やしたいと考えていて、その為にも若手スタッフを育成して行きたいです。そして、“マチ”の色々な場所で音楽が聞こえ、“マチ”自体も楽しむことが出来る。そんなイベントを目指しています。

 

五月晴れの釜石ブルーの空の下(きっと晴れる!)、みんなで音楽を聴きながら“マチ”を楽しみましょう♪

 

Oh!マチ Music Feata2018」

 

Oh!マチ Music Festa 2018

 

日時: 平成30年5月3日(木曜・祝日)10:20~17:25
場所: 釜石市大町<釜石市民ホールTETTO前広場、タウンポート大町前(大町広場)>
駐車場: お近くの有料駐車場(大町商店街駐車場・釜石市営大町駐車場など)をご利用下さい。

 

当日、会場周辺では交通規制が行われます。
市道大渡只越2号線の<NTTビル前~タウンポート大町前>の区間が、10時~18時まで通行止めとなります。ご注意下さい。

 

各ステージのスケジュール、盛りだくさんのイベント内容はこちらからご確認ください。
Oh!マチ Music Festa 2018 – 縁とらんす イベント情報

 

縁とらんす

かまいし情報ポータルサイト〜縁とらんす

縁とらんす編集部による記事です。

問い合わせ:0193-22-3607 〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内

鵜住居地区のまちなか再生計画書を野田市長に提出する策定委員会メンバー

にぎわい創出へ 膨らむ期待、鵜住居まちなか再生計画委〜複合商業施設の早期整備を要望

鵜住居地区のまちなか再生計画書を野田市長に提出する策定委員会メンバー

鵜住居地区のまちなか再生計画書を野田市長に提出する策定委員会メンバー

 

 震災で大きな被害を受けた釜石市鵜住居地区の土地利用や公共施設の配置、民間商業施設整備など、まちなか再生計画を話し合ってきた「鵜住居地区まちなか再生計画策定委員会」(佐々木憲一郎委員長)は17日、検討結果を野田武則市長に報告した。懸案となっていた複合型商業施設の整備に関し、核店舗となるスーパーマーケットが内定したことで再生計画がまとまった。このほか、5店舗の入居も決まり、佐々木委員長は早期の整備を要望。市は来夏のオープンを目指すとし、整備が進む公共施設などと併せ、地域ににぎわいを呼び込みたい考えだ。

 

 佐々木委員長ら5人が市役所を訪ね、昨年から3回にわたって検討を重ねてきた計画書を野田市長に手渡した。佐々木委員長は「困難を極めたが、当初描いた、理想に近いものができた。スーパーなど出店者の熱意、地権者の理解に感謝している。生活に密着した、にぎわい施設になってほしい。一刻でも早く、計画がしっかり進むよう協力してほしい」と求めた。

 

 野田市長は「鵜住居地区の住民が次の展開に踏み出せる力になる計画。実現するのが役所の務め。期待に応えられるよう全力を尽くす」と応えた。

 

 再生計画によると、商業施設は鵜住居小・釜石東中に近い、国道45号沿いに建設される。鉄骨平屋で建築面積は1489平方メートル。盛岡市に本社があるスーパーマーケットを核店舗に、自動車整備業、建築・リフォーム工事業、婦人服販売店、保険代理店、美容室の5店舗が入居する。

 

鵜住居商業施設

 

 釜石まちづくり会社(社長・野田市長)が整備した上で、テナントに貸し付け運営。整備費は約3億9千万円を見込み、復興庁の津波立地補助金を活用する。

 

 建設予定地は同地区の中心部で、土地利用のポイントは、安心安全でコンパクトな市街地の形成。一帯には、震災犠牲者の追悼施設「祈りのパーク」や津波伝承施設、観光交流施設、市民体育館などを市が整備する計画となっている。

 

 同席した委員は「これからが始まり。自分たちのまちをつくるとの思いが大切になる。住民として鵜住居の発展に協力したい」と前向き。入居を決めた委員は「とどまるか、内陸部に移るか迷っていたが、残って良かった。地元でもう一度頑張りたい」と意欲を語った。

 

(復興釜石新聞 2018年4月21日発行 第683号より)

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連携協定を結んだ小泉理事長、野田市長、桜庭GM兼監督(右から)

市と釜石シーウェイブスが協定、「ラグビーのまち」広くアピール〜スポーツ振興へ相互協力、来年のW杯成功につなげる

連携協定を結んだ小泉理事長、野田市長、桜庭GM兼監督(右から)

連携協定を結んだ小泉理事長、野田市長、桜庭GM兼監督(右から)

 

 釜石市と釜石シーウェイブス(SW)RFCは13日、スポーツ振興に関する相互協力・連携協定を結んだ。来年開かれるラグビーワールドカップ(W杯)に向け、「ラグビーのまち釜石」を国内外に広くアピールするとともに、ラグビーを地域資源としたまちづくりを推進。市とSWが力を合わせ、W杯の成功につなげる。

 

 釜石市役所で行われた締結式で、野田武則市長と釜石SWの小泉嘉明理事長が協定書に署名。小泉理事長は「国内でクラブチーム主体に活動しているのは釜石SWだけ。地元を愛し、市と一緒にクラブが発展していければうれしい」と述べた。野田市長は「釜石SWは地域の大きな宝。選手たちが活躍できるよう、さらなる環境づくりに取り組みたい」と応えた。

 

 協定締結に立ち会ったSWの桜庭吉彦ゼネラルマネジャー(GM)兼監督は「スポーツを通し、まちづくりに貢献したい。来年に迫ったラグビーW杯に向けて弾みをつけられるようチームの強化に取り組んでいきたい」と決意を示した。

 

 今回の連携協定は、釜石をホームタウンとする地域共生型クラブチームの釜石SWと市の立場をより明確にし、相互協力によるスポーツ振興を目指すのが狙い。▽幼児・小中学生を対象にしたスポーツの普及や推進事業▽選手やコーチの学校や地域への派遣事業▽広報紙やホームページを活用したPR協力――などのほか、グラウンドの有効活用も盛り込んだ。

 

 釜石市がスポーツ振興に関する協定を結ぶのは初めて。ラグビーW杯が1年後に迫ったのを機に、締結に踏み切った。釜石SWは今年1月に開いた理事会で締結に向けた動きを承認している。協定は1年更新とする。

 

 釜石SWはこれまで市の要請に応える形で、市内の小中学校などでタグラグビー教室などを開いてきた。今回の協定を受け、桜庭GM兼監督は「釜石のホームチームとして市民、地域のためにという気持ちが大きくなる」と気を引き締める。各学校の運動会や地域行事に選手が積極的に参加するなどの考えも明らかにした。

 

(復興釜石新聞 2018年4月18日発行 第682号より)

 

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「橋野鉄鉱山」とともに幾千年も受け継がれることを願い、希望の「宇宙滝桜」を植樹

被災地にエールの「宇宙桜」、橋野鉄鉱山に希望の植樹〜「三春滝桜」の種 若田さんと地球を回る、栗林小児童らも夢ふくらませ

「橋野鉄鉱山」とともに幾千年も受け継がれることを願い、希望の「宇宙滝桜」を植樹

「橋野鉄鉱山」とともに幾千年も受け継がれることを願い、希望の「宇宙滝桜」を植樹

 

 宇宙を旅した日本の名桜(14種類)の種から発芽した希少な「宇宙桜」の一本が、釜石市橋野町の世界遺産「橋野鉄鉱山」内の憩いの広場に植えられた。茨城県龍ヶ崎市の一般財団法人ワンアース(長谷川洋一代表理事)が行う東日本大震災復興支援「きぼうの桜事業」の一環。植えられたのは、日本三大桜の一つ、福島県三春町(鈴木義孝町長)の「三春滝桜」の子孫木で、14日、関係者によって植樹祭が行われた。

 

 同鉄鉱山インフォメーションセンターで、長谷川代表がプロジェクトの概要を説明。同法人名誉顧問の山崎直子宇宙飛行士のビデオレターが上映され、長谷川代表から野田武則市長に桜の根元に埋設する「紲(きずな)石」と宇宙フライト証明書が贈呈された。栗林小(佐藤勉校長、児童43人)の全校児童が、各地の植樹祭で歌い継がれるテーマソング「きぼうの桜」を合唱した。

 

「宇宙滝桜」に夢を託し、万歳三唱で植樹祭を締めくくる参加者

「宇宙滝桜」に夢を託し、万歳三唱で植樹祭を締めくくる参加者

 

 植樹場所の広場には、ドウダンツツジ190本をハート形に配した植え込みを用意。中心に発芽から8年が経過し樹高約3メートルに育った「宇宙滝桜」を据えた。ハートの先端は苗の故郷、三春町の方角を向く。鈴木町長、橋野町振興協議会の和田松男会長、栗林小児童会の佐々木健心会長、野田市長が桜の根元に土をかけ、児童らが代わる代わる水をやった。

 

 佐々木会長(6年)は「来てくれたお客さんに囲まれ、きれいに育ってほしい。ずっと成長を見守っていきたい」、岩﨑涼風さん(6年)は「元気に大きく育つよう願いを込めた。みんなに『見に来てね』と自慢できるような桜になれば」と夢を膨らませた。

 

 母樹の三春滝桜は樹齢1千年を超える枝垂れ桜の巨木で、毎年何十万人もの見物客が訪れる。2008年に地元小学生が拾った種(約200粒)はスペースシャトル・エンデバー号で国際宇宙ステーションに届けられ、日本のモジュール「きぼう」船内で、若田光一宇宙飛行士とともに4100回地球を回る8カ月半(08年11月~09年7月)の旅を行った。

 

 同町に帰還した種は再び小学生がまいて育て、関係者が特別に手入れを行ってきた。釜石市に贈られたのは、順調に育った約10本のうちの1本。鈴木町長は「震災や原発事故でわが町も大変だが、力を合わせ復興していきたい。宇宙桜を両市町の復興、絆のシンボルに」と願った。

 

宮沢賢治も大好きだったというラピスラズリでできた「紲石」

宮沢賢治も大好きだったというラピスラズリでできた「紲石」

 

 宇宙桜は、有人宇宙システムの社会貢献事業で誕生。同事業発案者で、15年に財団法人を設立した長谷川代表は、被災した東北3県の沿岸全市町村に宇宙桜を植える構想を継続中。「いずれ巨木となるであろう宇宙桜でつなぐ景観は、震災の記憶を後世に伝えるものとなる。100年後、世界遺産になる可能性は十分にある」とし、21年までに桜ラインをつなげたい意向を示した。

 

 今回植樹された広場沿いには、八重桜など数種の桜の木が連なり、これから順次開花する。同協議会が主催する今年の「八重桜まつり」は5月13日に開催される予定。

 

(復興釜石新聞 2018年4月18日発行 第682号より)

 

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復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

上栗林の桜 ライトアップ〜夜空に巨木映える、地域住民バックアップ

上栗林の桜 ライトアップ〜夜空に巨木映える、地域住民バックアップ

上栗林の桜

巨大な花姿が照明に浮かび立つ「上栗林の桜」=10日夜

 

 釜石市指定文化財(天然記念物)の「上栗林の桜」が10日から夜間のライトアップを始めた。咲き始めの花のかたまりは、遠目に白煙のように盛り上がる。午後6時半から9時半まで照明を当て、終了は22日を見込む。

 

 「上栗林の桜」はエドヒガン系で、樹齢約400年の古木。2007年に文化財指定を受けた。高さ17メートル、根元周りは8メートルもある巨木は、春耕を促す「種蒔(まき)桜」とも呼ばれてきた。

 

 ライトアップは今年で6年目。地元町内会の上栗林振興会(三浦栄太郎会長、32世帯)を中心に、全町の連合組織・栗林共栄会が協力する。

 

 照明の準備には2日間をかけ、LEDの昼光色と電光色の13基を組み合わせた。以前より光を強くし、巨木の全体像を浮かび上がらせ、微妙な色合いの違いを演出した。

 

 上栗林集会所の広場に“花冷え対策”で、まきストーブも用意した。初日の10日は空気が澄み渡り、星空が広がって、午後8時には8度台に下がった。三浦会長ら世話人たちはストーブを囲み、ライトアップで浮かぶ花姿を楽しんだ。

 

 「上栗林の桜」は鵜住居町の国道45号から県道釜石遠野線を遠野方向に約8キロ、車で10分ほど。道路から集会所前の広場に上がると、数台の駐車スペースがある。

 

 三浦会長らは「見ごろは14、15日あたり。天気が荒れないといいが」と願う。

 

(復興釜石新聞 2018年4月14日発行 第681号より)

 

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満開となった小川川河畔の桜並木=11日、小川町の小川橋から撮影

釜石の桜、早くも満開に〜待ちに待った花の季節を満喫

満開となった小川川河畔の桜並木=11日、小川町の小川橋から撮影

満開となった小川川河畔の桜並木=11日、小川町の小川橋から撮影

 

 釜石市内の桜は平年より1週間ほど早く、満開を迎えた。公園や広場、学校など桜並木のある場所では、大きな枝が花で覆われた。家族連れ、放課後の子どもたちが花の中で本格的な春の到来を満喫している。

 

 先週末の冷え込みは、今週半ばに緩んだ。晴れ間が広がった12日の釜石は、最高気温20・3度と5月中旬並みの陽気となった。

 

 桜木町の小川川沿いなど一帯の桜並木は花に包まれた。近所の男性は愛用のカメラを持ち、「近くに住んでいるのに、サクラを楽しまないわけにはいかない」とアングルを変えながらシャッターを切った。

 

満開の桜の下を散策=11日、桜木町仮設住宅

満開の桜の下を散策=11日、桜木町仮設住宅

 

 家族を“お供”にした、つえを持つ高齢の女性は「きょうが満開でしょう。暖かく、風もないので見にきました」と山神社方向まで足を延ばした。

 

 上中島町の公園では歩き始めの幼児とお母さんが、滑り台など遊具で遊んでいた。強い日差しは帽子と花の影でしのぎ、しばらく散策を楽しんだ。

 

花の下でくつろぐ母子。元気な子どもも駆け回る=12日、上中島町

花の下でくつろぐ母子。元気な子どもも駆け回る=12日、上中島町

 

 中心街を見下ろす大町の薬師公園は、花見客のために、入り口に特設ゲートを設置。階段には電球の提灯(ちょうちん)を並べている。花冷えとなった10日夜、軽食を入れたらしい紙包みを持った若者やカップルが階段を上った。

 

 12日午後から、気圧の谷の接近で西寄りの風が強まり、一部の花は散り始めた。盛岡地方気象台の予報では、寒気も加わり、週末は風を伴った不安定な天気になる。休日の花見を邪魔する「花に嵐」となりそうだ。

 

(復興釜石新聞 2018年4月14日発行 第681号より)

 

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