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双葉小で歓迎を受けたオーストラリアの児童ら

東京五輪 パラリンピックへ、ホストタウン事業〜ラグビーで触れ合い交流、オーストラリアの小学生が双葉小に

双葉小で歓迎を受けたオーストラリアの児童ら

双葉小で歓迎を受けたオーストラリアの児童ら

 

 双葉小(千葉伸一校長、児童187人)に15日、オーストラリアの小学生7人が訪れ、同校の6年生49人と交流した。釜石市は2020年東京五輪・パラリンピックでオーストラリアのホストタウンで、「復興『ありがとう』ホストタウン」事業の一環。互いの文化を紹介し、ラグビーで触れ合いを楽しんだ。

 

 訪問したのは、オーストラリア東部のニューサウスウェールズ州にあるシドニー市の小学校の6年生。双葉小の児童は英語を交えて学校生活や食文化、昔遊びなどを紹介した。「双葉ソーラン」ではオーストラリアの児童が見よう見まねで体験。運動会など応援で登場する太鼓のたたき方を教わったりしながら日本の文化に触れた。

 

 タグラグビー交流には釜石シーウェイブス(SW)RFCの選手が合流。タグを取られないよう逃げる遊び、ディフェンスをかわしてトライを決める遊びを共に楽しんだ。

 

ラグビーを通じて友情を育んだ子どもたち

ラグビーを通じて友情を育んだ子どもたち

 

 エーモス・ヤッソー君は「慣れないことばかりだったけど楽しい体験ができた。とても勉強になった。戻って友達にたくさん伝えたい」と笑った。

 

 小澤向日葵(ひまり)さんは「練習してきた英語を生かせた。うなずいてくれていて、思いを伝えられ、楽しんでもらえたと思う。いろんな国のことを、興味を持って勉強してみたい」と刺激を受けていた。

 

 7人は、16日に釜石鵜住居スタジアムで釜石SWなどの試合を観戦。「うのすまい・トモス」では震災防災学習に取り組み、夕食会でラグビーに親しむ釜石の子どもらと交流した。17日は同スタジアムを会場にしたラグビーイベントなどに参加。18日に帰国した。

 

 同事業は、震災で被災した3県の自治体が、支援してもらった国・地域の住民らと、東京五輪・パラリンピックに向けて交流する取り組み。市ではオーストラリアを相手国に選んで昨年3月から関連事業を行い、今回で4回目の実施となった。

 

(復興釜石新聞 2019年11月20日発行 第843号より)

 

復興釜石新聞

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教訓学び ダンスで交流〜愛知県幸田中−釜石東中、支援の募金携え釜石訪問

教訓学び ダンスで交流〜愛知県幸田中−釜石東中、支援の募金携え釜石訪問

釜石東中の生徒を前に元気なダンスを披露した幸田中の3年生有志

釜石東中の生徒を前に元気なダンスを披露した幸田中の3年生有志

 

 愛知県額田郡幸田町の幸田中(山本勝秀校長、生徒596人)3年生有志80人は、同校が取り組む防災学習の一環で8日、東日本大震災の被災地釜石市を訪問。震災の教訓や復興支援への感謝を全国に発信し続ける釜石東中(米慎司校長、同98人)の全校生徒と、ダンスや合唱で交流した。

 

 幸田中からの希望で初めて実現した交流会は東中体育館で開催。両校は、ダンス&ボーカルグループEXILE(エグザイル)の「Rising Sun(ライジングサン)」のダンスを披露し合い、エールも交換した。

 

 幸田中は、エグザイルによる夢の課外授業で同曲のダンス指導を受けた東中が、釜石鵜住居復興スタジアムのオープニングイベント(昨年8月)で踊る姿に刺激を受け、今年1月から同ダンスに挑戦。今回の訪問メンバーらが昨年度の3年生を送るために始めた取り組みは、さらなる進化を見せ、本年度は体育大会で全校生徒が踊ったほか、希望者40人が出場した全日本小中学生ダンスコンクール東海大会で審査員特別奨励賞を受賞した。

 

 念願の交流会で幸田中生は、同ダンスに取り組むきっかけをくれた東中生に感謝の気持ちを伝え、プロの指導でアレンジしたパフォーマンスを元気な掛け声、輝く笑顔とともに届けた。

 

 合唱では、被災を経験した当時の東中生の思いを歌にした「いつかこの海をこえて」(作詞・作曲=ミマス)を両校の生徒が一緒に歌った。幸田中生は、この日の交流のために同曲を練習してきたという。

 

 幸田中は「釜石の皆さんの力になりたい」とチャリティー活動も行ってきた。「ライジングサン」のシンボルマークをデザインし、背中にプリントした〝チャリTシャツ〟を製作。1枚2千円で販売し、500円をチャリティーに充てた。体育大会と文化祭では募金活動も展開。Tシャツ188枚の売り上げで得たチャリティー金と募金を合わせ、12万円余りを東中に贈った。東中では市内で大きな被害があった台風19号の義援金などに充てたい考え。

 

 交流後、幸田中の同ダンスリーダーを務める堀田悠介君(3年)は「見る人に笑顔や幸せを届けたいと活動してきた。東中の皆さんの笑顔を見られてうれしい」と喜びの表情。会の前には津波伝承施設「いのちをつなぐ未来館」で、当時の東中生が小学生の手を引いて避難し、津波から逃れたことを学んだ。「幸田も南海トラフ地震の危険性が叫ばれている。僕らが防災活動で掲げるのは『守られる側から守る側になる』こと。東中のようにしっかりと行動できるようになりたい」と意を強くした。

 

 東中の佐々木太一君(2年)は「遠くからの交流の申し出に驚いた。ダンスや合唱で、気持ちが通じ合えた感じ。防災についても共有し合えることがあればいいな」と期待を込めた。
 東中の米校長は「生徒たちが全国に向けアピールしていることが伝わっていると実感。当校に関心を持ち、交流を申し出てくれたことは本当にありがたい」と話した。

 

(復興釜石新聞 2019年11月16日発行 第842号より)

 

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「地域に寄り添った活動」誓う〜釜石ひまわり基金法律事務所、新所長に細川弁護士

「地域に寄り添った活動」誓う〜釜石ひまわり基金法律事務所、新所長に細川弁護士

多田創一弁護士(右)から釜石事務所長を引き継ぐ細川恵喜弁護士

 

 全国の弁護士過疎地域に開設される公設事務所、釜石市上中島町の「釜石ひまわり基金法律事務所」は12月1日から5代目所長に細川恵喜弁護士(28)=岩手県出身=が就任する。11月末で任期を終える現所長の多田創一弁護士(30)の労をねぎらい、細川弁護士を激励する会が9日、市内のホテルで開かれた。細川弁護士は、自身が生を受けた釜石での活動に意欲を燃やし、「地域の皆さまのニーズに応える寄り添った活動をしていきたい」と誓う。

 

 新所長の細川弁護士は釜石生まれ、盛岡育ち。盛岡一高から一橋大に進み、同法科大学院を修了。司法試験に合格した。山梨県甲府市で司法修習を行い、2017年12月に弁護士登録。東京フロンティア基金法律事務所(東京都新宿区)で約2年間研さんを積んだ。

 

 大学1年の終わりに東日本大震災が発生。被災地の法的ニーズを考え、「ぜひとも一度は釜石に」と思い続けてきた。念願をかなえ、今年9月に着任。月に20件ほどの新規相談を受けてきて、「相続や離婚など家庭内の問題が多い」と印象を語る。東京では主に消費者事件を担当。「詐欺など消費者被害はどこでも起こり得る。関係機関と連携し、相談まで行き着かない潜在的な被害者救済にも取り組みたい」と意を強くする。同じ岩手県人として「(相談者の)心情や考えを理解できるのは大きい。地元のネットワークも生かしていければ」とも。

 

 17年3月に着任、まもなく2年9カ月(所長として2年半)の活動を終える多田弁護士は、延べ約550件の相談を受け、196件の依頼を担当。1年目は被災者の生活再建に伴う個人破産、再生事案、2年目は国の復興事業による土地収用に絡んだ地権者の相談(相続、遺産分割)が多かったという。今年7月に開設された「釜石・遠野地域成年後見センター」の立ち上げにも尽力した。

 

 「釜石での経験は何ものにも代えがたい。今後の人生のベースになる」と多田弁護士。仕事以外でも市民と積極的に関わり、多くの信頼関係を築き上げた。12月からは仙台市の法律事務所で働く。

 

 ひまわり基金法律事務所は、日本弁護士連合会が1999年に立ち上げた基金をもとに開設。釜石事務所は06年に全国75番目として開所。現在、県内には釜石、遠野両市に開設されている。

 

 岩手弁護士会の吉江暢洋会長は「多田弁護士が尽力された広域圏の成年後見センターは大きな一歩。細川弁護士には、地域にとって重要なものになるよう育てていってもらいたい」と期待する。

 

 県内の弁護士利用はまだまだ少ない。「早い段階から弁護士が助言、助力をすることで、問題が大きくなるのを避けられる。気軽に相談に来られるよう、地域に根付いて活動してほしい」と吉江会長。

 

(復興釜石新聞 2019年11月16日発行 第842号より)

 

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泥出し作業を進めるW杯組織委の有志

ラグビーW杯組織委員会、台風復旧支援〜嶋津事務総長らボランティア、熱狂支えた釜石に感謝

泥出し作業を進めるW杯組織委の有志

泥出し作業を進めるW杯組織委の有志

 

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会組織委員会の嶋津昭事務総長らが9、10の両日、先月の台風19号で大きな被害を出した釜石市内の被災地で、泥を運び出すなど復旧ボランティア活動に取り組んだ。2日に大会を終えたばかりの組織委から有志23人が参加。釜石鵜住居復興スタジアムやファンゾーンで大会の熱狂を支えた釜石に感謝しようと、作業に汗を流した。

 

 9日は、大規模な土砂災害に見舞われた尾崎白浜地区で活動した。20~70代の有志がW杯スタッフのユニホームで参加。高台にある久保ケフさん(84)方で汗を流した。

 

 久保さん方は台風の大雨で2つの沢から土砂や水が流れ込み床下浸水。家族2人は2階に避難し、現在も台所以外は1階に居場所がない。親類や知人、市の力を借り、床下や庭の整備、物置小屋の撤去を進めたが、居間の泥出しと、浸水を免れた畳の搬入が残っていた。

 

 組織委の有志は畳を玄関に運び入れ、1階居間の床下に堆積した泥を除去した。床板をはがした室内に踏み込み、厚さ15センチほどの泥を掘り出し、袋に詰め、一輪車で搬出。チームワーク良く作業に取り組んだ。

 

 嶋津事務総長も畳を運び、一輪車を押した。「釜石の1試合(ナミビア―カナダ)を中止したことは、やむを得なかった。残念な気持ちも伝えたいとやってきた。呼び掛けに、このメンバーが集まってくれた。市内でカナダチームが奉仕作業したことは、スポーツマンシップによる素晴らしいパフォーマンスだった」と改めて感謝の気持ちを表した。

 

「釜石に感謝の思いを」と嶋津事務総長

「釜石に感謝の思いを」と嶋津事務総長

 

 この日のボランティア活動には、W杯大会アンバサダーを務めた釜石シーウェイブス(SW)RFCの桜庭吉彦ゼネラルマネジャー(GM)も協力。嶋津事務総長は「桜庭さんは、復興スタジアムの活用についても話してくれた。釜石がトップリーグに上がるのを待っている」と期待した。

 

釜石SWの桜庭GMも駆け付け、力を発揮

釜石SWの桜庭GMも駆け付け、力を発揮

 

 久保さんは「この家を建てて54年。震災、山火事、今度の水害。あと何にもないといいけど、良いことも悪いこともある。でも、みなさんのおかげで暮らしが戻ります。本当にありがたい」と感謝した。

 

(復興釜石新聞 2019年11月13日発行 第841号より)

 

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仮設スタンドの撤去が進む釜石鵜住居復興スタジアム=6日

仮設スタンド撤去進む、幅広い活用模索〜ラグビーワールドカップ会場となった釜石鵜住居復興スタジアム

仮設スタンドの撤去が進む釜石鵜住居復興スタジアム=6日

仮設スタンドの撤去が進む釜石鵜住居復興スタジアム=6日

 

 2日に閉幕したラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の試合会場となった釜石鵜住居復興スタジアムで、仮設スタンド(約1万300席)の解体撤去作業が進んでいる。6日には、工事業者による作業が報道陣に公開された。今月中には全ての仮設施設が撤去され、常設約6千席のスタジアムとなる。

 

 作業は、台風19号の影響で中止となったナミビア―カナダ戦の翌10月14日に始まった。これまでに大型ビジョンや照明、メディア用に設けたプレハブハウスなどを撤去した。

 

 仮設席もすでに半分以上の撤去が終了。メイン、バックの両スタンドに増設した約3900席分の撤去を終え、現在は両サイドのスタンド(約6400席)解体が行われている。

 

 これら仮設施設の設置・撤去費は約9億3200万円。2年前に釜石市尾崎白浜で発生した山林火災の焼損材を活用した木造座席(6392席)を含む仮設席は当分の間市が管理し、活用策を検討する。

 

 約6千席のスタジアムについても市が所有管理しながら今後の活用策を探るとしているが、W杯終了後すでにサッカー教室や映画の上映会などに利用されている。

 

 市W杯推進本部の新沼司推進監は「大会を通じて世界へ復興支援への感謝や震災の教訓を伝えることができた。海と山が調和した素晴らしい環境にあるスタジアムは世界に評価された。今後は幅広い層に活用してほしい」と期待する。

 

 同スタジアムでは9月25日のフィジー―ウルグアイ戦を約1万4千人が観戦し、世界レベルのプレーに熱狂した。16日にはトップチャレンジ(TC)リーグの釜石シーウェイブス(SW)―コカ・コーラ戦が行われる。

 

(復興釜石新聞 2019年11月9日発行 第840号より)

 

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広報かまいし2019年11月15日号(No.1724)

広報かまいし2019年11月15日号(No.1724)

広報かまいし2019年11月15日号(No.1724)

 

広報かまいし2019年11月15日号(No.1724)

広報かまいし2019年11月15日号(No.1724)

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【P1】表紙/もくじ
【P2〜3】野田市政4期目/かまいし未来づくり委員会委員募集/後期地域会議日程
【P4〜5】ラグビーワールドカップ2019™閉幕
【P6〜9】平成30年度決算のあらまし
【P10〜11】鉄の記念日/釜石市民体育館オープン/釜石市郷土芸能祭/鵜住居トライステーションフェスティバル
【P12〜13】まちの話題
【P14〜17】市民のひろば/まちのお知らせ
【P18〜19】保健案内板
【P20】台風第19号の被害による被災者支援制度などのお知らせ

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:http://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/koho/backnumber/detail/1233145_2596.html
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初の映画会が開かれた釜石鵜住居復興スタジアム

「うのスタ・シネマ」でW杯後夜祭、野外上映会に興奮〜ラグビー体験 施設公開、スタジアム利活用促進に光

初の映画会が開かれた釜石鵜住居復興スタジアム

初の映画会が開かれた釜石鵜住居復興スタジアム

 

 釜石市鵜住居町の釜石鵜住居復興スタジアムで3日、映画「ボヘミアン・ラプソディ」の野外上映会が開かれた。民間有志による「うのスタで映画を観る会」(平松伸一郎代表)が主催。市ラグビーワールドカップ(W杯)2019推進本部事務局が後援した。上映前にはラグビー体験やスタジアムのバックヤード見学もあり、幅広い年代が足を運んだ。

 

 W杯の興奮冷めやらぬ同スタジアムで映画鑑賞を楽しもうと開かれた上映会。屋根があるメインスタンド1階屋上ステージ広場に客席を設け、建物側に大型スクリーンを配置した。開場の午後4時前からチケット販売所前に来場者が列をつくり、午後6時からの上映には約200人が詰めかけた。

 

上映を待つ客で満席となった会場。期待感が高まる

上映を待つ客で満席となった会場。期待感が高まる

 

 “うのスタ・シネマ”開会にあたり平松代表は「2日でラグビーW杯の44日間にわたる熱戦が終わった。今日は釜石での後夜祭。思い思いのスタイルで作品を楽しんで」と呼び掛けた。

 

 上映作品は米製作で2018年公開。英の伝説的ロックバンド「クイーン」のボーカル、フレディ・マーキュリーを主人公とした伝記映画で、日本でも反響を呼んだ作品。来場者は開放的な雰囲気の中で見入り、スタジアム初の映画イベントを満喫した。

 

 上映前に行われたスタジアムに親しむ企画も好評。ラグビー体験には釜石シーウェイブスRFCが協力し、参加者がパスやキック、トライなどに挑戦。W杯選手が踏みしめた芝の感触を味わい、プレーの面白さを体験した。

 

 千葉県柏市の佐藤剛さん(42)は、鵜住居にある妻の実家に帰省。初めて同スタジアムに足を踏み入れ、「立派ですね。観戦もしやすそう」と目を輝かせた。W杯期間中はテレビで観戦していたといい、「普段あまり関心がない人も巻き込んでの大会で、すごく良かった。釜石もW杯で活気づいている。この盛り上がりが続けば」と期待を込めた。

 

 バックヤード見学では普段、一般客は立ち入れない選手のロッカールームや最上階のティンバーラウンジを見学。釜石で対戦カードが組まれた4カ国と日本代表のサイン入りジャージー、スタジアムを訪れた安倍晋三首相、元日本代表の五郎丸歩さん、キャスターとしても活躍する嵐の櫻井翔さんらのサイン入りグッズなども公開された。来場者は各所で記念撮影し、感激の時間を味わった。

 

 唐丹町の50代女性は7月の前哨戦、9月のW杯と同スタジアムでの観戦を経験。今後の維持費や活用法が気になる中で、「今日もどんな形になるのかと思って来てみた」と興味津々。さまざまな利活用への取り組みが始まったことを受け、「高校ラグビーの全国大会が開催されるといいな。『目指せ!鵜住居』みたいな」と夢を膨らませた。

 

 平松代表は「手探りだったが、スタジアムで上映会ができることが分かり次につながる手応えを感じた。次回は暖かい季節に開催し、ビールでも飲みながら鑑賞できる場を設けられたら」と意欲を見せた。

 

(復興釜石新聞 2019年11月6日発行 第839号より)

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44日間にわたり日本国内を熱狂させたラグビーW杯。ファンゾーン釜石は子どもらの「感謝」の歌声で幕を開け、フィナーレを飾った

感謝の歌声でフィナーレ、ラグビーワールドカップ閉幕〜ファンゾーンに感動広がる、「釜石の挑戦」今後も

44日間にわたり日本国内を熱狂させたラグビーW杯。ファンゾーン釜石は子どもらの「感謝」の歌声で幕を開け、フィナーレを飾った

44日間にわたり日本国内を熱狂させたラグビーW杯。ファンゾーン釜石は子どもらの「感謝」の歌声で幕を開け、フィナーレを飾った

 

 日本で初めて開かれたラグビーワールドカップ(W杯)は2日、南アフリカの3度目の優勝で幕を閉じた。釜石市も舞台となり、国内がラグビーに熱狂した44日間。最終日のこの日、大町の市民ホールTETTOに設けられたファンゾーンには約3千人が入場。パブリックビュー(PV)が行われ、南アとイングランドが繰り広げる「ラグビー世界一」を懸けた激闘に酔いしれた。グランドフィナーレでは市内の小中学生が「ありがとうの手紙」の歌声を高らかに響かせ、復興支援への感謝の思いを改めて世界に向けて発信した。

 

「世界一」を懸けた南アフリカとイングランドの激闘に拍手を送るラグビーファン

「世界一」を懸けた南アフリカとイングランドの激闘に拍手を送るラグビーファン

 

 釜石のファンゾーンにはこの日、2つの大型スクリーンが設けられた。うち一つは、中継するNHKの協力による超精細の8K放送。360度方向に響く迫力の音声とともに、300インチの大画面に白熱の激闘シーンが映し出され、試合会場にいるような雰囲気が楽しめた。

 

NHKの協力で設置された超精細8K放送の大型画面に映し出された決勝戦

NHKの協力で設置された超精細8K放送の大型画面に映し出された決勝戦

 

 秋田市から家族4人で訪れた会社員平川和人さん(46)は「迫力が全然違う」と画面にくぎ付けとなった。花巻からJR釜石線で「SL銀河」の旅を楽しみ、釜石へ。「にわかラグビーファンの一人ですが、会場のこの盛り上がりには驚いた」と目を丸くした。妻の美衣子さん(43)は「家ではテレビの前で、家族4人でラグビーを楽しんでます」。会場で手渡された楕円(だえん)のボールを手にはしゃぎ回る杏樹さん(6)、悠人ちゃん(2)を笑顔で見守った。

 

「SL銀河」に乗り継ぎ秋田市から訪れた平川さん一家もファンゾーンの熱気を満喫

「SL銀河」に乗り継ぎ秋田市から訪れた平川さん一家もファンゾーンの熱気を満喫

 
 八幡平市の会社員高橋俊二さん(63)は、大会前に釜石鵜住居復興スタジアムを見学。9月25日のフィジー対ウルグアイ戦を観戦し、台風の影響で中止となったナミビア対カナダ戦のチケットも持っていた。この日は、仮設スタンドの撤去が進む復興スタジアムの状況をその目で確かめた上でファンゾーンへ。「決勝戦の臨場感が味わえて良かった。ベスト8まで進んだ日本代表の頑張りがあって、この盛り上がりもある。4年後が楽しみ」。早くも次回の大会へ期待を膨らませた。

 

 釜石のファンゾーンは、市内の小中学生でつくる「かまいし絆会議」の「ありがとう」の歌声で幕を開け、フィナーレも飾った。市によるとファンゾーンの入場者は3万9千人に上り、当初の見込み(1万4千人)の3倍に迫る人が世界レベルのプレーに熱狂した。

 

 決勝戦の表彰式まで見届けた多くの市民を前に、野田武則市長は「みなさんと歴史的な瞬間を楽しむことができた。『サンキュー フロム かまいし!』は感動を世界に発信する言葉になった。釜石の挑戦はこれからも続く」と締めくくった。

 

(復興釜石新聞 2019年11月6日発行 第839号より)

 

復興釜石新聞

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岐阜の三本木さん、市川隆知さん、江崎武雄さん(前列右から)、吉田英明さん(後列左から2人目)と釜石の参加者

「淡墨桜」釜石に移植、被災地へ花でエール〜釜石に桜を植える会と連携、岐阜県本巣市プロジェクト

岐阜の三本木さん、市川隆知さん、江崎武雄さん(前列右から)、吉田英明さん(後列左から2人目)と釜石の参加者

岐阜の三本木さん、市川隆知さん、江崎武雄さん(前列右から)、吉田英明さん(後列左から2人目)と釜石の参加者

 

岐阜県本巣市の淡墨桜の苗木を釜石に送るプロジェクト会議(髙橋和夫会長、会員262人)の会員4人が10月24日、釜石市鵜住居町の市民体育館敷地に苗木5本を移植した。同会議は、日本三大桜とされる国指定天然記念物「根尾谷淡墨(うすずみ)ザクラ」の苗木を東日本大震災の被災地に贈る活動を続けている。移植は、地元の釜石に桜を植える会(中川淳会長、20会員)の4人が一緒に作業した。

 

 同会議は2014年、震災被災地の支援団体「本巣つなぐ会」を母体に発足。震災の年に釜石市を訪れた際、仙寿院(大只越町)の芝崎惠應住職と出会い、13年に発足した釜石に桜を植える会事務局となった同住職を通して桜の交流に発展した。

 

 淡墨桜はエドヒガン系の樹齢1500年と推定される巨木。今回は苗木7本を持参。初めて、幹の直径10センチ、樹高4メートル以上の10年木4本を持ち込んだ。本巣の三本木隆事務局長ら4人が23日に釜石に到着。24日、釜石の仲間と一緒に植樹した。

 

 三本木さん(65)によると、16年から根尾地区の小学生が淡墨桜の種を採取、苗を育てる活動が進む。今回持参した10年木は、地元の造園業者が育てた〝直系〟の淡墨桜。「苗木を継続的に贈るシステムができた。芝崎住職から『お寺の避難者が桜の花に心を癒された』と聞き、始めた支援を今後も続けたい」と語った。

 

 釜石の植える会は市に植栽義援金を寄付するとともに、桜711本を植えた。そのうち約400本が生長している。今後、鵜住居地域に1千本を集中的に植える計画だ。

 

(復興釜石新聞 2019年11月2日発行 第838号より)

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釜石シーウェイブスRFC ホームゲーム2連戦応援企画 釜石・大槌ホテル旅館宿泊割引

釜石シーウェイブスRFC ホームゲーム2連戦応援企画 釜石・大槌ホテル旅館宿泊割引

釜石シーウェイブスRFC ホームゲーム2連戦応援企画 釜石・大槌ホテル旅館宿泊割引

 

釜石シーウェイブRFC トップチャレンジリーグ2019 ホームゲーム2連戦

11月16日(土)、23日(土)、釜石鵜住居復興スタジアムで開催!
リンク


 

《クラブサポーター会員の割引対象追加》 11/12追記
釜石シーウェイブスのクラブサポーターカード(ゴールド・クリスタル・ファミリー)をご精算時に提示頂くことで、企画の宿泊割引が適用されます。
※電話でのご予約が必要となります。ご予約の際にはクラブサポーター会員である旨、お伝えください。

 

11月15~16 日、11月22~23日日宿泊限定
釜石・大槌ホテル旅館宿泊割引

前売チケット購入者限定割引

ご予約の際にチケットを購入している旨、チケットナンバーを宿泊施設にお伝えください。
※残室のある場合のみの適用となります。

対象ホテル<釜石>

釜石ベイシティホテル

ラグビー応援プラン1泊朝食・土産付¥6,500(税込)

釜石市大町1-8-1 TEL:0193-22-6611

 

ホテルルートイン釜石

シングル1泊朝食付 ¥7,200(税込)

釜石市大町2-5-17 TEL:050-5847-7701

 

ホテルマルエ

数限!朝7時チェックインプラン¥5,500(税込)

釜石市大渡町2-1-10 TEL:0193-24-3911

 

旅館なかむら

シングル1泊朝食付 ¥5,800(税込)
シングル1泊素泊り ¥4,000(税込)

釜石市中妻町2-4-15 TEL:0193-23-7527

 

三陸の宿たかきん

1泊素泊り ¥5,500(税込)

釜石市鈴子町6-8 TEL:0193-22-4559

 

ホテルサンルート釜石

シングル1泊朝食付 ¥6,000(税込)

釜石市大町2-3-3 TEL:0193-24-3311

 

ホテルフォルクローロ三陸釜石

シングル1泊朝食付 ¥7,800(税込)

釜石市鈴子町22-4 TEL:0193-38-5536

 

釜石ステーションホテル

シングル1泊朝食き ¥6,000(税込)

釜石市鈴子町4-1 TEL:0193-22-3070

 

ホテルシーガリアマリン

お問い合わせください

釜石市平田3-61-22 TEL:0193-26-5111

 

対象ホテル<大槌>

わの宿 柿栗館

1泊2食付 ¥8,800(税込)

上閉伊郡大槌町大槌 15-95-274 TEL:0193-27-7711

 

小川旅館

シングル1泊朝食付 ¥7,300(税込)

上閉伊郡大槌町小槌 26-131-1 TEL:0193-42-2628

 

企画

(株)かまいしDMC、釜石旅館ホテル組合、(一社)釜石観光物産協会

広報かまいし2019年11月1日号(No.1723)

広報かまいし2019年11月1日号(No.1723)

広報かまいし2019年11月1日号(No.1723)

 

広報かまいし2019年11月1日号(No.1723)

広報かまいし2019年11月1日号(No.1723)

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【P1】令和2年度4月 保育施設入所申し込みについて
【P2〜3】台風第19号の被害状況などについて
【P4〜7】台風19号による被災住宅の応急修理について/県営災害公営住宅の入居者募集/ごみ減量にトライ/まちのお知らせ
【P8】釜石市市民芸術文化祭/釜石シーウェイブス公式戦/食育アドバイザー養成講座受講者募集/釜石・大槌マッチ婚

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:http://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/koho/backnumber/detail/1232646_2596.html
釜石市

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「鉄づくりの森」復元へ、橋野鉄鉱山で枝打ち作業〜120年後の広葉樹林を思い描き

「鉄づくりの森」復元へ、橋野鉄鉱山で枝打ち作業〜120年後の広葉樹林を思い描き

作業したスギ林の前で天皇即位の祝い気分で記念撮影

作業したスギ林の前で天皇即位の祝い気分で記念撮影

 

 釜石市橋野町青ノ木の「ユネスコ明治日本の産業革命遺産・橋野鉄鉱山」周辺の森林環境を約170年前の創業当時によみがえらせようという「森づくり育樹祭」(釜石市、林野庁東北森林管理局三陸中部森林管理署共催)は22日、現地で行われ、県、近隣自治体、林業事業所と地元栗橋地区住民など市民も加わり、70人がスギの枝打ちに精を出した。この日は天皇即位礼正殿の儀のため祝日となり、小雨模様となったものの、参加者の表情は晴れやかだった。

 

 作業区画は三番高炉跡の東側に接する国有林のスギ林約1ヘクタール。樹齢19年と30年が並び、参加者らはのこぎりを手に枝を切り落とした。チェーンソーを用意した人は倒木を切断。最後に、近くに整備した遊歩道で、台風19号などの大雨による流出部分を補修した。

 

枝打ちを終え、遊歩道の整備も行う参加者

枝打ちを終え、遊歩道の整備も行う参加者

 

 市の橋野高炉跡史跡整備検討委員会委員を務める栗林町の小笠原房子さん(69)も、のこぎりを操った。「持ち山はありますが、庭木の手入れ程度で、スギの枝打ち作業は初めて。木には関心があり、森づくりに協力したい。多くのみなさんにも参加してほしい」と願った。

 

 橋野鉄鉱山の世界遺産登録は2015年。遺産の資産範囲と、それを取り巻く緩衝範囲の山林はほぼ市有林と国有林で占められる。釜石市と同森林管理署は17年に「橋野鉄鉱山郷土の森保護協定」を締結。橋野鉄鉱山の稼働時代の林相を取り戻す事業の継続を取り決めた。育樹祭は市民参加の一事業で3回目。一番高炉跡の東部分から始め、今年は三番高炉跡付近に着手した。

 

 三陸中部森林管理署の小笠原孝署長は「橋野高炉が操業した時代には広葉樹林に囲まれていただろう。今からその景色に変えるには120年は必要と見込む。台風の被害が続いたが、しっかりした森林管理は、地球温暖化防止、大きな災害の予防にも役立つ」と活動の意義を強調した。

 

 一帯のスギなど人工造林は枝打ち、間伐などの管理を経て、伐期を迎える。その後、広葉樹林への本格的な育樹に移行する。

 

(復興釜石新聞 2019年10月26日発行 第836号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

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