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コロナ禍支援、雨がっぱを大阪へ〜釜石ライオンズクラブ、医療現場の防護服代用に

コロナ禍支援、雨がっぱを大阪へ〜釜石ライオンズクラブ、医療現場の防護服代用に

大阪府の医療機関に届ける雨がっぱを整理する釜石ライオンズクラブの会員

大阪府の医療機関に届ける雨がっぱを整理する釜石ライオンズクラブの会員

 

 釜石ライオンズクラブ(LC、只野義則会長、会員43人)は4月20日、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化する大阪府の医療機関を支援しようと、雨がっぱ125着を現地に送った。東日本大震災の支援への恩返しを込めた取り組み。交流のある大阪西LC(大阪市)を通じて医療機関に届けられ、医療現場で不足する防護服の代用品として活用してもらう。

 

 大阪市が未使用の雨がっぱの提供を呼び掛けたのを知り、釜石LCでも「行動しなければ」と思い立ち実行した。現地では15日に受け付けが始まり、釜石LCでは17日に会員らが情報を共有。20日に只越町の同LC事務所で品を受け付けた。

 

 同府のLCとは震災の支援をきっかけに交流がスタート。ラグビーワールドカップ(W杯)開催に向けた寄付も行うなど思いを寄せ続けている。

 

 こうしたつながり継続への「恩返しになれば」と感謝を込めた活動。会員有志が未開封の雨がっぱやポンチョなどを持ち寄った。

 

 高坂タミ子さん(85)は8着を提供。「震災では大変お世話になった。今度は返す番。医療現場で使ってもらい、1人でも多く救ってほしい」と願った。

 

 大阪市には多くの申し出があり、現在受け付けは中止されている。ただ、新型コロナの感染拡大は収束への道筋が見えず、長期化の懸念も。発送作業に取り組んだ釜石LCの大和田助康前会長(74)は「物資のストックはいくらあってもいいと思う。医療崩壊寸前という状況の中、最前線で働く医療関係者の力になりたい」との気持ちも詰め込んだ。

 

(復興釜石新聞 2020年5月2日発行 第886号より)

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"コロナ詐欺”への警戒を訴えるマスク

釜石警察署、手作りマスクで被害防止アピール〜給付金に絡む詐欺に注意を

"コロナ詐欺”への警戒を訴えるマスク

“コロナ詐欺”への警戒を訴えるマスク

 

 釜石警察署(仲谷千春署長)は新型コロナウイルス感染症対策で国が決定した特別定額給付金に絡む詐欺事案を想定し、被害防止をアピールする手作りマスクを作成した。当面は署内で利用し、対外的な会合などでも装着して注意喚起を図る。

 

 マスクは同署生活安全課(柾本貴德課長)の男性職員が中心になって作った。新聞記事を参考に、シーツ地を4枚重ねで裁断し、ひもを取り付けた。サイズは大きく、左頬部に赤い塗料で「鐵」とプリントしたアップリケを縫い付けた。「鐵」は署訓「鐵のごとし」(強いこと、燃えること、柔軟なこと、鍛えること、精進すること)から引用し、「釜石警察署」をアピールした。目の下の部分にはシールで「コロナ・給付金詐欺にご注意」と言葉を添えた。

 

 仲谷署長らがさっそく試着し、「呼吸が楽な形状で、実用的」と評判は上々。日常、生活安全課の窓口対応で活用し、同課職員個々に複数枚を備える。

 

 柾本課長は「これからコロナ給付金が全国民に支給される。また、店舗など経済活動では助成金も出てくる。コロナ感染拡大の不安に乗じた詐欺、犯罪の多発が懸念され、都会では、新型コロナウイルスを話題にして子どもに声掛けする脅威事案も発生している。マスクにより、署内をはじめ、対外的な市民との接触で、いくらかでも詐欺への警戒を訴えたい」と語った。

 

(復興釜石新聞 2020年5月2日発行 第886号より)

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小規模事業者に20万円支給〜釜石市 コロナ対策4つに2億2千万円、第2、3弾の支援策も用意

小規模事業者に20万円支給〜釜石市 コロナ対策4つに2億2千万円、第2・3弾の支援策も用意

釜石市のコロナ対策を発表する野田武則市長、窪田優一副市長(左から)

釜石市のコロナ対策を発表する野田武則市長、窪田優一副市長(左から)

 

 釜石市は4月28日、新型コロナウイルス感染症対策としての市の対応状況を発表した。大きな影響を受けている飲食・宿泊サービス業など小規模事業者への独自支援策の第1弾としてまとめ、野田武則市長が記者会見で説明した。支援策は①事業者の資金繰り支援1800万円②事業継続に向けた経費の緊急支援2億円③飲食事業者などの業務拡張支援250万円④離職者などの緊急雇用支援―の4つ。総額2億2050万円の補正予算を専決処分した。野田市長は「市民の声を聞き、国や県の支援の動きを絡めてまとめた。市の全面支援のメッセージとして受け止めてほしい。第2、第3弾の支援策も用意する」としている。

 

 事業者の資金繰り支援は、市中小企業振興資金からの借入金について、売上高の減少により支払い条件の変更を余儀なくされる事業者に対し、変更に伴う保証料と最長3年間の利子補給を行う。併せて同資金の据え置き期間を1年間延長し、この場合も保証料と最長3年間の利子を補給する。5月中をめどに調整を進め、2月にさかのぼって適用する。

 

 さらに、市が事業所に貸し付けている建物やテナントの家賃を4月以降、当面3カ月分の納付を猶予する。

 

 事業経費の緊急支援は、新型コロナウイルス感染症拡大で3月または4月の売り上げが前年比20%以上減少した飲食・宿泊サービス業、タクシー・運転代行業、食料品製造業、卸売・小売業など小規模事業者の事業継続を助成する。1事業者当たりの給付上限額を20万円とし、約1千事業者の申請を想定。4月28日から申請の受け付けを始め、5月12日から順次給付する。

 

 飲食店などの食事のデリバリーやテイクアウトサービス、インターネットを活用した広告宣伝の取り組みには最大50万円を補助。すでに市のホームページで対象となる事業者の公募を始め、4月末から情報提供できるよう準備を進めている。

 

 飲食事業者の業務拡張支援事業補助金は対象経費を幅広く設定し、2月にさかのぼって適用する。

 

 離職者などの緊急雇用支援は、コロナ感染症の影響による業績不振で就職先から内定取り消しや解雇された場合に市の任用職員として当面3カ月雇用する枠を設ける。

 

 今後の追加支援策について窪田優一副市長は「さらに情報を集めながら、第2弾は個人への給付を主軸に大型連休明けの5月中にも、第3弾は6月の補正予算でやりたい」などと方針を示した。

 

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10万円給付の申請書発送を前に宛先などを確認する釜石市の職員=1日午後1時、釜石市民ホール

10万円給付 申請書を発送〜釜石市 県内でいち早く、12日から口座に振り込み

10万円給付の申請書発送を前に宛先などを確認する釜石市の職員=1日午後1時、釜石市民ホール

10万円給付の申請書発送を前に宛先などを確認する釜石市の職員=1日午後1時、釜石市民ホール

 

 釜石市は1日、新型コロナウイルス感染症の緊急経済対策として国民1人当たり一律10万円を配る「特別定額給付金」の市民向けの申請書発送を開始した。市内の約1万6千世帯に書類を郵送するほか、インターネットの電子申請も1日から受け付けを始めた。給付金は12日から順次、指定された口座に振り込まれる。

 

 今回、10万円給付の申請書が発送されるのは1万6282世帯。市は1日までに国の2020年度補正予算が成立すると見込み、前倒しでリストを作成するなど申請書の発送を準備。4月30日に補正予算が可決されたことを受け、発送を始めた。申請書の発送は県内トップになるという。

 

 発送する封筒には、申請書、提出が必要な書類の案内、申請書の書き方が分かる記載要領、郵便料がかからない返信用封筒を同封し、高齢者も安心して手続きできるよう配慮。大型連休明けの7日までには各家庭に申請書が届く見込み。マイナンバーカードを持っている人にはオンラインで申請するよう呼び掛ける。

 

(復興釜石新聞 2020年5月2日発行 第886号より)

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広報かまいし2020年5月1日号(No.1735)

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【表紙】
・山火事防止月間
・クマの出没に関する注意報
【P2-3】
・令和2年度釜石大槌地区行政事務組合会計の予算
・令和2年度岩手沿岸南部広域環境組合会計の予算
・軽自動車税の減免、非課税制度のお知らせ
・国民健康保険のお知らせ
【P4-9】
・狂犬病予防注射のお知らせ
・新型コロナウイルス感染症対策に関する情報
・住宅用新エネルギー導入支援事業費補助金
・二重被災世帯への児童学習支援について
【P10-11】
・まちのお知らせ
・各種相談
【P12】
・国道45号 大字釜石地区交通規制のお知らせ

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〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2020042800053/
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「橋野の自然の一番の魅力は巨木が多いこと」と話す三浦勉さん

橋野の豊かな自然を記録、三浦勉さん写真展〜動植物との共生アピール

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「橋野の自然の一番の魅力は巨木が多いこと」と話す三浦勉さん

 

 釜石市橋野町青ノ木出身で野田町に住む三浦勉さん(68)は、長年にわたり橋野の豊かな自然を写真に記録。自ら山に入り発見した巨木、滝、岩、山中で出くわした動物などの写真80点を鵜住居町のいのちをつなぐ未来館で公開している。動物による食害や土砂災害など、山の自然の変化が人間生活に及ぼす影響は大きい。三浦さんは写真展を通じて「自然、動物との共生を訴えたい」と話す。

 

 同写真展は、津波伝承や防災学習の役目を担う未来館が「防災意識を高めるには地元の自然を知ることも大事」と考え、多くの自然写真を撮りためている三浦さんに協力を依頼。4月2日から館内での展示が始まった。

 

 A4判の写真は、三浦さんが20年以上前から趣味の山歩きで記録し続けてきたもの。中でも圧巻は、推定樹齢が数百年級の巨木の数々。広大な森が残る橋野地域には、各所に“御神木”とされる大樹が脈々と生き、人々にあがめられてきた。トチ、ナラ、カツラなど樹種はさまざま。青ノ木西又沢にある「マダの巨大木」(地元ではシナをマダと呼ぶ)は幹回り約8メートル、推定樹齢700年の古木。「真ん中が空洞で、冬はクマが冬眠に使っていると思われる」と三浦さん。他にも人がくぐれる大きさの穴が開いたカツラの木もあり、その生命力に驚かされる。神社の御神木も複数あり、周辺にはかつて人が住んでいた屋敷跡が残る場所もあるという。

 

 沢伝いに山に入ることが多い三浦さんは、地形や季節でさまざまな表情を見せる滝も多数確認。大平の外ヒサゴ沢では、地元で“幻の滝”と言われてきた推定落差30~40メートルの大滝のほか、下流に落差約8~15メートルの4つの滝を見つけている。

 

 奇妙な形状の岩も印象的。青ノ木大森山にある烏帽子型の大岩(高さ5・5メートル)は、表面にマリア像の姿が浮き出たような凹凸が見られ、脇には供物台のような上部が平らな岩がある。「橋野で製鉄業が栄えたころ、ドイツ人がこの地に入っていたという話を伝え聞く。岩は欧州の方角を向いており、もしかしたら、外国人のキリスト教信仰の痕跡かも」と三浦さん。

 

 人がなかなか入れない場所の巨木や滝にはほとんど名称が無く、展示写真には、三浦さんが付けた仮称が添えられる。写真説明には実測や推定の数字データ、アクセス、クマやシカの出没情報なども記載。確認した場所は、橋野の山々を俯瞰(ふかん)した地図に落とし込み、位置関係も分かるようになっている。

 

 三浦さんは「人の知らない所に入るのが好き。橋野の山にはまだまだ足を踏み入れていない場所がある。覚えるだけでも財産。これからも続けたい」と未知の世界に期待を膨らませる。橋野鉄鉱山の世界遺産登録後は、釜石観光ガイド会員としても活躍中。「橋野鉄鉱山が36年も続いたのは、鉄鉱石はもちろん、高炉を造る石、木炭となる木、水車を動かす水がそろっていたから。フイゴにはタヌキの毛皮も使われた」と、同所の自然の豊かさを強調。「可能な限り、自然そのままの状態を後世に残していけたら」と願う。

 

 未来館スタッフの蟹江美幸さん(39)は「防災意識は知識だけでは根付かない。自分たちの住む地域を守りたいと思うような郷土愛を育む機会も必要」と、同展開催の意義を示す。展示は30日まで(未来館は水曜定休)。

 

(復興釜石新聞 2020年4月18日発行 第885号より)

 

会場の「いのちをつなぐ未来館」は、新型コロナウイルスの影響により、4月21日〜5月6日まで臨時休館となりました。

 

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テイクアウトやデリバリーサービスを行う市内飲食店の皆様 お店の情報を教えてください!

テイクアウトやデリバリーサービスを行う飲食店の皆様 店舗情報を募集します

テイクアウトやデリバリーサービスを行う市内飲食店の皆様 お店の情報を教えてください!

 

釜石市では、市内飲食店などが取り組む持ち帰り(テイクアウト)や配達(デリバリー)といったサービス情報を周知するため、市内の飲食店などの店舗情報を集めています。ぜひ、皆様の情報をお寄せください。

 

募集及び提出方法

下記用紙に記載した項目を記入の上、FAX、メール又は電話にてご提出ください。
※電話受付時間:平日8時30分~17時15分(土、日及び祝日を除く)

募集及び提出方法

一次締切:令和2年4月30日(木)
※締切り後も情報を随時募集します

募集用紙

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〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
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市長からのメッセージ

市長からのメッセージ

市民の皆様へ

 

 令和2年4月16日、国において、緊急事態宣言が発令され、岩手県を含む全国都道府県が対象区域とされました。

 

 当市においては、国の基本的対処方針を確認し、岩手県の本部員会議の内容を踏まえ、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため適切な対応を行っていきます。

 

 一つは、市民の皆さまに、他地域への不要不急の往来を避けていただくこと、また、他県からいらした方について当市に着いてから、2週間外出を控えていただくことを、これまでにも増して、強くお願いします。

 

 二つ目は、当市施設の利用制限について、屋内体育施設に加え、図書館などの文化施設も閉館し、人と人の接触する機会をなるべく少なくするよう市民の皆さまのご理解をお願いします。

 

 市内小中学校においては、学校再開から間もないこと、県内発生が見られないことから、マスク、手洗いの励行を基本とし、十分な感染対策を行った上、授業を継続します。行事については、随時見直しを行い、児童・生徒の感染予防に取り組みます。

 

 市民の皆さまには、引き続きご不便をおかけいたしますが、市内での感染者ゼロを目指し、密閉、密集、密接の3密を避け、手洗いや咳エチケットをはじめとした基本的な感染症対策について、より一層の注意を払っていただくようお願いします。

 

 なお、このメッセージは緊急事態宣言を受けて発信しておりますが、特にも大型連休期間中の取り組むべき事項については、改めて連休前にお示しします。

 

釜石市長 野田 武則 
(新型コロナウイルス感染症対策本部)

 

<元記事公開日:2020年04月17日>

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市東部地区に完成した避難路。散歩などで利用する人の姿が見られる

グリーンベルト通行可能に〜東部地区の避難路完成、平時は遊歩道の利用想定

市東部地区に完成した避難路。散歩などで利用する人の姿が見られる

市東部地区に完成した避難路。散歩などで利用する人の姿が見られる

 

 釜石市が東部地区に整備を進めてきた避難路(通称・グリーンベルト)が完成し、1日から通行可能となった。堤状に盛り土して造っており、災害発生時に港湾利用者らが市街地の高台に安全に、そして最短で避難できる施設。市街地への浸水を抑える効果も期待され、湾口防波堤、防潮堤と合わせ多重防災型まちづくりの一端を担う。平時は遊歩道としての利用も想定。散歩などを楽しむ人たちの姿が見られる。

 

 港町の釜石港湾事務所付近と、浜町の市営釜石ビル前の交差点付近を結ぶ。延長約750㍍。緑地が続く盛り土部分と橋(デッキ)や擁壁などの構造物から成り、標高8~12メートルを確保する。市道などからの上り口として階段6カ所、スロープ5カ所が設けられ、高台の緊急避難場所(浜町避難道路)まで安全に逃げることができる。

 

 堤防の役割を果たす門戸「陸閘(りっこう)」(2カ所)も避難路の一部。国道45号高架橋の下にあるこの陸閘は通常時、車両などの通行を確保するため開いているが、津波警報発令時には閉じられ、只越町~嬉石町間で車両通行ができなくなる。

 

国道45号高架橋の下にある陸閘も避難路の一部

国道45号高架橋の下にある陸閘も避難路の一部

 

 2013年度に整備を始め、今年の3月中旬に陸閘の遠隔操作による開閉点検を行って19年度末に完成となった。総事業費は約53億円。国の社会資本整備総合交付金などを活用し、市の持ち出しは約7900万円。

 

 当初、18年秋の事業完了を目指していたが、盛り土して造るため地盤沈下への対策と、それに伴う不発弾調査などが必要となったことから、工期が約1年半延びた。市都市整備推進室の本間良春室長は「工事の遅れがあったが、やっと完成。住民の避難行動を守る要素を一つ加えることができた。平時は遊歩道のように利用してもらい、親しまれる施設になれば」と期待する。

 

一般利用が始まったグリーンベルトの港町・海側の入り口

一般利用が始まったグリーンベルトの港町・海側の入り口

 

 今、日本を含め世界中の人たちを悩ませているのは新型コロナウイルスの感染拡大。県内ではいまだ感染者が確認されていないが、さまざまな方面で自粛ムードが広がる。

 

 感染拡大に注意を払う必要はあるが、迎えた春は暖かな陽気に誘われ外出する機会が増える季節。自然の風に触れる散歩は体にいいし、頭のリフレッシュにもなる。

 

 このグリーンベルト、歩けば片道約10分。家族や友人…誰かと一緒に歩けば、家の中、普段とは違う会話もでき、変化のある時間が過ごせる。

 

(復興釜石新聞 2020年4月15日発行 第884号より)

 

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桜の巨木 夜空に映え、栗林町の天然記念物〜光の演出 年々進化、15日ごろまでライトアップ

桜の巨木 夜空に映え、栗林町の天然記念物〜光の演出 年々進化、15日ごろまでライトアップ

今年も豪華な花姿がライトアップされた上栗林のサクラ

今年も豪華な花姿がライトアップされた上栗林のサクラ

 

 釜石市栗林町にある市指定文化財(天然記念物)の巨木「上栗林のサクラ」は4日夜からライトアップされ、夜空に雲が沸き立つような威容を見せている。昨年は13日に点灯されており、それより10日ほども早い開花となった。その後一時寒気が戻ったことなどから、桜の見ごろは10日ほど続くと予想される。

 

 この巨木はエドヒガン系で、江戸中期から地元住民に守られてきた。別名「種蒔(たねまき)桜」と呼ばれ、開花は春耕の季節を告げる。2006年の市の調査では胸高幹周りが約4・9メートルあり、翌年3月に市の文化財に指定された。中央の大幹が強風で折れるなど姿は変えてきたが、高さ、枝の張り出しなど堂々とした威容は健在だ。

 

 ライトアップは地元町内会の上栗林振興会(三浦栄太郎会長、20世帯)が東日本大震災後の13年から始め、今年で8回目。照明の演出は年ごとに進化し、今年は白色光と電灯色20基を配置、全体の花姿を柔らかな明かりで包むようアレンジした。

 

 7日までの寒の戻りで、開花のスピードは抑制された模様。同振興会役員の川崎悦三郎さん(67)は「開花は去年より11日も早かった。花が続く限り照明は続ける。遅くて15日ごろまで」と予想する。

 

 新型コロナウイルス感染問題に対応し、恒例の住民花見会は中止した。同振興会は、立ち寄る一般の花見客にも感染防止行動を呼び掛けている。

 

 照明の点灯は荒天でない限り、日暮れから午後9時ごろまで。場所は鵜住居町の国道45号から主要地方道釜石遠野線を橋野町、遠野市方向へ約8キロ、車で10分ほどの所の右手に見える。数台分の駐車スペースもある。

 

(復興釜石新聞 2020年4月11日発行 第883号より)

 

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広報かまいし2020年4月15日号(No.1734)

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【表紙】聖火「復興の火」展示
【P2-5】令和2年度施政方針/令和2年度当初予算のあらまし
【P6-9】事業再建支援制度のお知らせ/浄化槽設置費補助金制度のお知らせ/まちのお知らせ/各種相談
【P10-11】まちの話題/震災から9年 あの人、あの日々を忘れない
【P12-13】遊び場づくりワークショップメンバー募集/「釜石市働く婦人の家」前期定期講座/こどもはぐくみ通信
【P14-15】保健案内板/保健だより
【P16】釜石の歴史よもやま話1 釜石の鉄学編(1)

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“前線”駆け足 桜満開、小川の並木は早くも見ごろに〜釜石市内も各地でほころび始める

見ごろの桜を〝借景〟に、インスタ映えを工夫しながら撮影に夢中の女性グループ=4日、小川町

見ごろの桜を“借景”に、インスタ映えを工夫しながら撮影に夢中の女性グループ=4日、小川町

 

 新型コロナウイルス感染症の影響が拡大する中、桜の〝開花前線〟が駆け足で北上し、釜石市内の桜もほころび始めた。各地のソメイヨシノには、日当たりに恵まれて見ごろを迎えた木も混在する。早咲き系のほかヤマザクラ、エドヒガン、シダレザクラも一斉に庭先、山肌を彩り、レンギョウ、白モクレン、コブシと美しさを競っている。

 

 県の南部地域では4月に入って早々、相次いで桜の開花宣言を発表し、いずれも平年から10日前後早まった。昨年は4月中旬に桜が満開となった釜石市も、今年は開花の時期が早まっている。

 

 晴れて穏やかな天気となった4日午前、花見の名所の一つ、小川町の小川川に沿う桜並木では、見ごろとなった木の下を散策する住民の姿もあった。

 

 市内の水産加工場で働く水産加工技能実習生の若い外国人女性グループは、春らしい装いで桜の撮影に興じていた。母国の家族や知人に送信するのか、アングルを入念に調整し、何度もスマホのシャッターを押した。

 

(復興釜石新聞 2020年4月8日発行 第882号より)

 

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