“前線”駆け足 桜満開、小川の並木は早くも見ごろに〜釜石市内も各地でほころび始める
見ごろの桜を“借景”に、インスタ映えを工夫しながら撮影に夢中の女性グループ=4日、小川町
新型コロナウイルス感染症の影響が拡大する中、桜の〝開花前線〟が駆け足で北上し、釜石市内の桜もほころび始めた。各地のソメイヨシノには、日当たりに恵まれて見ごろを迎えた木も混在する。早咲き系のほかヤマザクラ、エドヒガン、シダレザクラも一斉に庭先、山肌を彩り、レンギョウ、白モクレン、コブシと美しさを競っている。
県の南部地域では4月に入って早々、相次いで桜の開花宣言を発表し、いずれも平年から10日前後早まった。昨年は4月中旬に桜が満開となった釜石市も、今年は開花の時期が早まっている。
晴れて穏やかな天気となった4日午前、花見の名所の一つ、小川町の小川川に沿う桜並木では、見ごろとなった木の下を散策する住民の姿もあった。
市内の水産加工場で働く水産加工技能実習生の若い外国人女性グループは、春らしい装いで桜の撮影に興じていた。母国の家族や知人に送信するのか、アングルを入念に調整し、何度もスマホのシャッターを押した。
(復興釜石新聞 2020年4月8日発行 第882号より)
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