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広報かまいし2023年7月15日号(No.1812)

広報かまいし2023年7月15日号(No.1812)
 

広報かまいし2023年7月15日号(No.1812)

広報かまいし2023年7月15日号(No.1812)

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【P1】
表紙

【P2】
イベント案内

【P3-7】
特集 未来への羅針盤

【P8-9】
就職合同説明会 釜石U-30仕事発見LIVE
電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援給付金 他

【P10-11】
国民健康保険制度の改正
健康診査・肺がん検診のお知らせ

【P12-13】
まちの話題

【P14-15】
市民のひろば
釜石市職員採用試験 他

【P16-17】
まちのお知らせ

【P18-19】
保健案内板
保健だより

【P20】
イベント案内

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広聴広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
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釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
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釜石・鵜住居アスレチック公園に時計塔 施工のカネナカが寄贈「一緒に時を刻もう」

鵜住居アスレチック公園に設置されたボール型のソーラー時計

鵜住居アスレチック公園に設置されたボール型のソーラー時計

  
 釜石市鵜住居町の鵜住居アスレチック公園に6日、時計塔が設置された。甲子町の建設業カネナカ(郷内裕社長)の創立50周年を記念した事業の一環で、市に寄贈した。設置工事はすでに終えており、地域住民らへのお披露目を兼ねた贈呈式が現地で開かれた。遊具や築山などが整備された公園は地区の子どものほか、休日には市外からも親子連れらが訪れる、にぎわいスポット。時計の設置を望む声が寄せられていたといい、遊んでいた子たちは「時間が分かっていい」と歓迎した。
  
高さのある時計で少し離れた場所からも時刻を確認できる

高さのある時計で少し離れた場所からも時刻を確認できる

   
 離れた場所からも見やすいようポール型の時計を採用した。直径70センチのソーラー式電波時計で、高さは約5メートル。潮風の影響を受けるため、腐食に強いステンレス製にしたという。
   
 市民体育館やスタジアムなどがそばにある同公園は、市が東日本大震災の被災地区で進めた土地区画整理事業で整備。鵜住居川沿いの約1.3ヘクタールの土地を活用し、アスレチック要素の高い遊びを組み合わせた木製の複合遊具、あずまや、トイレ棟、駐車場などが設けられた。2021年4月に供用を開始。市内外から多くの人が訪れる公園となり、利用者から時計設置の要望が上がっていたという。
   
 この公園の整備を担った同社は22年2月に50周年を迎え、記念となる事業を思案。「まちに貢献できることを」と市に伝えたところ、要望について話があり、「地域コミュニティーの中核である公園に役立つことなら」と時計の寄贈を決めた。
  
時計の贈呈式に出席したカネナカ、市の関係者ら

時計の贈呈式に出席したカネナカ、市の関係者ら

   
 贈呈式には同社や市関係者、地域住民ら約20人が出席。野田武則市長が「震災から12年が経過し、鵜住居地区も大きく変貌した。子育て世代でにぎわい、地域の皆さんが見守っている公園をより多くの方に利用してもらいたい」と述べ、郷内社長に感謝状を贈った。
  
 郷内社長は「1972年の創業以来、多くの支えをいただきながら市の発展や震災復興に携わってきた。これからも地域に根付いた活動を行い、施工したこの公園と一緒に時を刻んでいきたい」と気持ちを新たにした。
   
木製遊具や築山があり、伸び伸びと遊びを楽しめる

木製遊具や築山があり、伸び伸びと遊びを楽しめる

  
滑り台、うんていなどが一体となった複合型の遊具が人気

滑り台、うんていなどが一体となった複合型の遊具が人気

   
 式を終えた公園に駆け込んできたのは宮古市の伊藤翠桜(みお)ちゃん(5)、愛桜(まお)ちゃん(2)姉妹。初めて訪れたといい、滑り台や滑車のついたロープにつかまって遊ぶ「ターザンロープ」などに大はしゃぎだった。母清香(さやか)さん(36)は時計の設置を知り、「いいですね」と目を細めた。
   
 放課後の児童もやって来て、あずまやで休んだり、築山で虫探ししたり。時計があることで、「まだ遊べる」「もう帰らないと」などと時間を確認しながら、思い思いに過ごしていた。
   
「あ、バッタ」。手入れされた築山で虫探しを楽しむ子の姿も

「あ、バッタ」。手入れされた築山で虫探しを楽しむ子の姿も

   
 鵜住居地域会議の古川幹敏議長は「この公園がオープンした時、震災で遊び場を失った子どもや親たちの喜ぶ顔を再び見ることができた。設置された時計はどこからも目に付く。大事に使いたい」と感謝。同公園を含め、市内の公園は愛護会など関係者や委託を受けた業者が定期的に草刈りなど整備を行っていて、引き続き、協力しながら楽しく遊べる環境を守っていく考えだ。
 

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「戦争は絶対ダメ」釜石艦砲体験者の言葉重く 惨禍を歌い継ぐメンバー 思い受け止め献唱へ

艦砲射撃の体験を語った佐々木郁子さん(左下)と「翳った太陽」を歌う会のメンバー

艦砲射撃の体験を語った佐々木郁子さん(左下)と「翳った太陽」を歌う会のメンバー

 
 今日7月14日は、太平洋戦争末期の1945年、釜石市が米艦隊による本州初の艦砲射撃を受けた日。同年8月9日には米英両艦隊による砲撃も受け、2度の攻撃で多くの尊い命が失われた-。この惨禍を伝える女声合唱組曲「翳(かげ)った太陽」を歌う会(種市誓子会長、11人)は今月8日、艦砲体験者の話を聞く場を設けた。戦争の恐ろしさ、平和への願いを再認識したメンバーは、8月9日に行われる市戦没者追悼式で同曲の献唱を予定する。
 
 艦砲射撃の実体験を語ったのは甲子町在住の元看護師、佐々木郁子さん(93)。佐々木さんは看護師見習として15歳で入った釜石製鉄所病院で戦禍に見舞われた。1回目の7月14日は午前5時ごろから警戒警報が発令されていた。当時、鈴子にあった病院に出勤した佐々木さんは入院患者を敷地内の防空壕(ごう)に避難させ、外来患者の診療にあたっていた。
 
 正午間近、敵機襲来の一報で防空壕に駆け込んだ。「ビューン!ガーン!ドーン!」。正午過ぎに始まった海上からの砲撃は約2時間も続いた。佐々木さんは恐怖に震えながら友と励まし合い、じっと耐えた。壕を出ると、鈴子一帯は無残な廃墟と化していた。散乱する死体も目にした。「皆さん、想像できますか―?」。問いかける佐々木さん。
 
釜石製鉄所病院勤務時に受けた2度の艦砲射撃について語る佐々木郁子さん。当時15歳

釜石製鉄所病院勤務時に受けた2度の艦砲射撃について語る佐々木郁子さん。当時15歳

 
 その後、現在の八雲町・大天場運動広場(旧釜石第二中跡地)の場所にあった高等女学校に病院機能が移され、砲弾の破片で負傷した多くの人が運び込まれた。佐々木さんは夜の巡回で、暗闇の中「苦しい」「助けて」と泣き叫ぶ負傷者にどうすることもできなかったつらさ、悔しさを吐露。当時の光景は、今も鮮明に目に浮かぶという。
 
 7月14日、8月9日の2回の砲撃で市内に打ち込まれた砲弾は5300発以上。1回目は製鉄所を中心に鈴子、只越、松原、嬉石地区、2回目は社宅のあった中妻、小佐野、小川地区にまで被害が及んだ。犠牲者は合わせて782人(2023年度釜石市調べ)に上る。
 
合唱メンバーや関係家族など18人が佐々木さんの話に聞き入った

合唱メンバーや関係家族など18人が佐々木さんの話に聞き入った

 
艦砲射撃の実態をメモを取りながら学ぶメンバー

艦砲射撃の実態をメモを取りながら学ぶメンバー

 
 「戦争の記憶は決して消えることはない。今でも思い出すと胸が苦しくなる」と佐々木さん。「戦争は人災。皆さんの力によって防ぐことができる。日本が永遠の平和国家であることを切に願う―」。猛勉強を重ね終戦後、18歳で看護師資格を取得。23歳で助産師の資格も得た。約40年、医療現場に身を置いた佐々木さんは命の大切さを一層強く感じ、ロシアによるウクライナ侵攻で多くの命が奪われる理不尽な現状に心を痛めている。
 
講話後、最知節子さん(左)の指揮で「翳った太陽」を合唱

講話後、最知節子さん(左)の指揮で「翳った太陽」を合唱

 
 佐々木さんの話を聞いた後、会のメンバーは練習を重ねる「翳った太陽」を歌った。同曲は、艦砲射撃で教え子を亡くした元小学校教師の石橋巌さん(2006年他界)が記した絵手紙などを基に作られた。全6曲17分の組曲で、市内のピアノ講師最知節子さんが作曲した。最知さんの指導で05年から曲を歌い継ぐ会は、戦没者追悼式での献唱のほか、学校訪問コンサートなどで艦砲戦災を伝える活動を続けてきた。現在、合唱メンバーは9~87歳の11人。
 
佐々木さんの話を聞き、情景を頭に描きながら歌うメンバー

佐々木さんの話を聞き、情景を頭に描きながら歌うメンバー

 
次世代の継承を担う小中学生も歌に思いを込める

次世代の継承を担う小中学生も歌に思いを込める

 
 小学5年から活動に参加する髙橋杏奈さん(釜石中1年)は、今回初めて艦砲体験者の話をじかに聞いた。「教わった戦争の恐ろしさ、平和の大切さをもっと伝えられるように心を込めて歌っていきたい」。ニュースで見聞きするウクライナの惨状も心配し、「艦砲射撃みたいなことが現実に起こっている。何とか早く収まってほしい」と願った。
 
 杏奈さんの母登紀子さん(49)は昨年9月から会に参加。「歌詞の内容と今日聞いた話がすごく重なる部分が多い」と話し、歌で伝える使命の重みを実感する。戦争のない世界の実現も強く願い、「とにかく一人一人があきらめずに(反戦の)声を上げることが必要だと思う」。初めて歌う追悼式では「今ある平和への感謝も込めて歌いたい。この曲が少しでも反戦の気運を高めることにもつながれば」と話した。
 
体験を話してくれた佐々木さんに感謝の気持ちを伝える小中学生

体験を話してくれた佐々木さんに感謝の気持ちを伝える小中学生

 
佐々木さんは子どもたちに平和への願いを託した

佐々木さんは子どもたちに平和への願いを託した

 
 会のメンバーはほとんどが戦争を体験していない世代。体験者の話を聞くことで曲への理解を深めようと、同様の機会をこれまでにも6回設けてきた。戦後78年―。体験者は今後も減少していく。会の活動は来年で20年目を迎える。種市会長は「メンバーの高齢化が進む。ぜひ、若い世代にも入ってもらい、この曲を長く歌い継いでいきたい」と思いを込めた。

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釜石・鵜住居川でアユ釣り解禁 市内外の愛好家 1年ぶりの感触楽しむ

アユ釣りが解禁された鵜住居川で今季初釣りを楽しむ客=鵜住居町田郷

アユ釣りが解禁された鵜住居川で今季初釣りを楽しむ客=鵜住居町田郷

 
 7月に入り、県内の各河川では順次、アユ釣りが解禁されている。釜石市の鵜住居川は9日、解禁日を迎え、市内外から訪れた多くの釣り人らでにぎわった。解禁日としては大きめの体長20~23センチほどの“型のいい”アユが釣れるなど、まずまずの出だし。午前10時ごろには15~20匹を釣り上げた人も複数見られた。
 
 鵜住居川漁業協同組合(川崎公夫代表理事組合長、組合員150人)の組合員や遊漁券を購入して足を運んだ一般客らが、解禁時刻の午前5時前から各ポイントで待機。時間が来ると一斉に竿(さお)を繰り出した。ほとんどがアユの縄張り特性を利用した「友釣り」で、狙った場所でおとりアユを泳がせ、野アユが掛かるのを待った。
 
鵜住居川で釣りをする際は遊漁券か組合員証を見える所に携帯(写真左)

鵜住居川で釣りをする際は遊漁券か組合員証を見える所に携帯(写真左)

 
アユ釣り解禁日の鵜住居川=9日午前6時過ぎ、砂子畑橋上流

アユ釣り解禁日の鵜住居川=9日午前6時過ぎ、砂子畑橋上流

 
朝方は曇り空。天候回復に期待しながらあたりを待つ=板割バス停付近

朝方は曇り空。天候回復に期待しながらあたりを待つ=板割バス停付近

 
 同河川には5月7日に、組合によってアユの稚魚約400キロが放流されている。放流費用は加入者の組合費、一般釣り客の遊漁料、地域会議などの協賛金で賄われている。今年も鵜住居町の日ノ神橋下流から橋野町の産直・どんぐり広場付近までの各ポイントで放流した。組合では解禁日前には釣り人が入る場所の草刈りも行い、環境整備にも努めた。
 
 花巻市の阿部晃一さん(65)は仲間4人と前日から泊まり込み、解禁に備えた。砂子畑橋上流で竿を構え、開始から約1時間半―。「例年だと30匹前後は掛かるが、まだ全然。水温は15.5度。ちょっと低めだが、掛からない水温でもない」と首をかしげ、「これから気温、水温が上がってどうなるかだけど…。だめなら場所移動も」と様子見の構え。
 
 釜石市源太沢町の千葉剛史さん(24)は、今年初めてアユ釣りに挑戦。同釣り歴40年の父親の手ほどきを受けながら、道々橋上流で釣り糸を垂れた。最初は苦戦していたが、午前9時前までに4匹を釣り上げた。「難しいが、釣れた時の感触が何とも言えず面白い。海釣りとは全く違う」と魅了された様子。この日は、いとこや父の釣り仲間らと7人で訪れた。組合にも加入したといい、「長く続けてみたい」と期待を膨らませた。
 
アユ釣り初挑戦の千葉さん(右下)。ベテランの父(左)から教わりながら腕を磨く

アユ釣り初挑戦の千葉さん(右下)。ベテランの父(左)から教わりながら腕を磨く

 
 「始めてすぐにパッと掛かった」。23センチほどの大物を見せてくれたのは同市甲子町の男性(71)。養護老人ホーム「五葉寮」上流域での釣果だが、「後がなかなか続かない」と苦笑い。それでも午前7時ごろまでに7匹をゲットした。釣ったアユは専ら孫の口に…。男性が釣る市内3河川のアユを食べ比べ、味の違いも分かるという孫。「アユを食べさせるとご飯もいっぱい食べる」と、喜ぶ姿を目に浮かべた。
 
解禁日としては大物のアユに満面の笑顔!

解禁日としては大物のアユに満面の笑顔!

 
 同市甲子町の植田陽子さん(43)は、シーズン初日を鵜住居川で迎えるのが長年の恒例。「先週は水量もいい感じだったが、今日は少なめ。朝6時前に1匹掛かったが、それっきり」と午前9時過ぎ、家族と小休憩。父親の影響で高校生の頃からアユ釣りの面白さにはまり、同河川には毎年4~5回は足を運ぶ。「いい時は1日で20匹ぐらい釣る」。アユ釣りは家族の絆を深める大切な時間にも。この日は母と夫、仙台市から駆け付けた兄とともに、思い出話に花を咲かせながら楽しんだ。
 
この日最初のヒットを喜ぶ植田さん=9日午前5時53分ごろ

この日最初のヒットを喜ぶ植田さん=9日午前5時53分ごろ

 
 この日の鵜住居川は日の出から3時間ほどは曇り空が続いたが、その後、夏の日差しが照りつけ気温がぐんぐん上昇。水温も上がり始めるとアユの動きも活発になったようで、組合の巡回監視員は「午前10時過ぎには1人で30匹ぐらい釣り上げている人もいた。全般的に型の良いアユがそろっているようだ」と話した。
 
 鵜住居川漁協の藤原信孝事務局長は「高速道路ができて以降、県内陸部からの釣り客が増えている。稚魚の放流など組合事業の存続には、一般釣り客の遊漁料収入も大きな要素。来ていただくのは大歓迎。お互いにルールとマナーを守って、楽しい釣りを」と呼び掛ける。遊漁券や種アユは釣具店のほか、流域の赤いのぼり旗を掲げた販売所で購入できる。
 
解禁日朝に各所を回り、情報収集する藤原事務局長(右)

解禁日朝に各所を回り、情報収集する藤原事務局長(右)

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まもなく夏 視覚で楽しむ・涼 釜石で探してみたら…キーワードは「青」!?

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「青い本」がずらりと並んで涼しげな釜石市立図書館

  
 暦の上では夏だが、釜石市はまだ梅雨の時期。日差しはあるものの曇り空の日が多く、雨は少ないが、じめ~とした暑さを感じる日が続いている。そんな中、市立図書館(小佐野町)で開催中の図書展「青い本」は、装丁が青色の本がずらりと並んで視覚的に爽やかな印象。近くの小佐野コミュニティ会館でも風に揺れる色鮮やかな七夕飾りが涼しげだ。鵜住居公民館(鵜住居町)では流しそうめんを楽しみながら暑気払い。夏本番を前に、市内各地で「涼」を感じる風景を探してみた。
  
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「青い本、こんなにあったのか」と図書館職員も驚く600冊

   
 「青だらけ!よくぞ集めた」と圧倒される風景が広がっているのが、市立図書館の1階展示ホール。装丁や背表紙が青い本600冊を濃紺、青、水色などグラデーションの美しさも楽しめるように展示している。絵本や小説、図鑑、写真集、専門書などジャンルはさまざま。海や空など「あお」をすぐに連想できる内容のものもあれば、税金やスイーツなど他の色が思い浮かぶような冊子も。おばけ、怪談といった、それだけで薄ら寒さを感じさせる本も並んでいる。
   
 来館者に涼しげな雰囲気を感じてもらい、読書に集中してもらおうと職員が発案。川畑広恵館長は「図書館の海を泳ぎながら、新たな本との出合い、発見を楽しんでほしい」と期待する。16日まで。
  
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小佐野コミュニティ会館を彩る七夕飾りと笹飾り

   
 小佐野コミュニティ会館の入り口前を彩るのは市民が手作りした約20本の七夕飾り。笹飾り2本も設置され、短冊には「バスケの選手になれますように」「世界中の人が幸せになりますように」など夢や希望がつづられている。三浦慎輔所長は「バタバタと慌ただしい毎日だが、ふと立ち止まって季節を感じてもらえたら。クスッとするような子どもたちの願いにも癒やされますよ」とにっこり。来訪者が願い事を書き込めるよう短冊を用意しており、8月のお盆明けまで楽しむことができる。
   
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鵜住居公民館・男の手料理教室は流しそうめんで暑気払い

   
 流しそうめんを楽しんだのは、鵜住居公民館で月に1回開かれる「男の手料理教室」の参加者6人と同館の職員たち。市内から切り出した、青々とした竹の樋(とい)を流れる麺に箸を伸ばし、ひんやりとした味わいを堪能した。竹を提供した地元の八幡一義さん(80)は「道具も麺も自分たちで作って、みんなで一緒に味わう…いいもんだ。ワイワイ騒いで楽しい」と目尻を下げた。
  
 本格的な夏が来る前に「涼」を感じて、暑さを乗り切ろうとの心がけ。涼しげな雰囲気だったが時々、つかみにくいミニトマトやゼリーが流れてくると、「逃すまい」と奮闘する参加者の熱気に包まれたりもした。
  
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流れてくるミニトマトをキャッチ!笑顔が広がった

  
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釜石市内では涼しげな青色のアジサイがあちこちで咲き誇る

  
 涼を探して出歩くと、気付かなかった風景に出合う。「青」に着目すると、目についたのはアジサイ。青や薄紫、白など大輪が市内のあちこちで涼しげに咲いている。甲子川の堤防沿い、住宅の庭先…目線を変えて出合った清涼感にクールダウン。そんな景色を求める日々はまだ続きそうだ。

 

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4年ぶりにぎやかに「ほたるの里まつり」 釜石・中小川で地元住民ら芸能楽しむ

第8回ほたるの里まつり=中小川、2日

第8回ほたるの里まつり=中小川、2日

 
 釜石市内有数のゲンジボタルの生息地・小川川で今年もホタルの発光が見られている。同所の豊かな自然環境を次世代につないでいこうと開かれている「ほたるの里まつり」が2日、コロナ禍を経て4年ぶりに開催された。地元の芸能団体などが出演し、にぎやかに住民交流を繰り広げ、古里の宝を守り育てることへ気持ちを新たにした。
 
 同まつりは小佐野地域会議(黒田至議長)のほたるの里推進事業として、流域の4町内会などで組織する実行委が続けてきた。これまで「ほたる娘コンテスト」や地元小学生の「ホタルに関する作文コンクール」の入賞者表彰・朗読などを企画。芸能披露とともに住民らを楽しませてきた。
 
 新型コロナウイルス感染症の影響でここ3年は中止。今回は2019年以来、通算8回目の開催となった。中小川集会所前の空き地に組んだステージには、同地域会議が昨年作った「ほたるの里」のPR用大型幕を設置。住民への初お披露目となった。黒田議長は「ホタルはきれいな水辺でないと生きていけない。この清流をみんなで守っていってほしい」とあいさつ。地元舞踊団体・佐々木社中の5人と市内在住の歌手・尾崎都さんが歌と踊りのステージで盛り上げた。
 
歌で楽しませた尾崎都さん(左)と踊りで魅了した佐々木社中の尚玉泉さん(右)

歌で楽しませた尾崎都さん(左)と踊りで魅了した佐々木社中の尚玉泉さん(右)

 
歌や踊りのステージに拍手を送る観客。

歌や踊りのステージに拍手を送る観客。

 
 甲子郷小川しし踊り保存会(佐々木義一会長、50人)は伝統の舞を披露。子どもから大人まで約40人のメンバーが久しぶりの地元イベントで躍動した。佐々木会長(59)は「勇壮な踊りを見たいという地域住民の声にも応えられた。地元での踊り披露は会にとってもうれしいこと」と笑顔。少子化で次世代への継承が課題となっているが、「小佐野小でも伝承活動に取り組んでいる。興味を持った子が一人でも多く保存会に入ってくれれば」と願った。
 
「甲子郷小川しし踊り保存会」の演舞。子どもたちも一生懸命踊った

「甲子郷小川しし踊り保存会」の演舞。子どもたちも一生懸命踊った

 
小川しし踊りは明治15年ごろ、遠野・上郷に踊りの習得に行った地域の若者が持ち帰り、住民一丸の練習で郷土芸能として発展してきた

小川しし踊りは明治15年ごろ、遠野・上郷に踊りの習得に行った地域の若者が持ち帰り、住民一丸の練習で郷土芸能として発展してきた

 
小踊りの女性陣も軽やかに舞う

小踊りの女性陣も軽やかに舞う

 
 最後は恒例の餅まき。集まった観客約100人が手を伸ばし、コロナ前のまつり風景が広がった。岩間奈月さん(34)は震災後、同所に建てられた仮設住宅に暮らし、今は地区内に再建した自宅に家族と暮らす。「ここに足を運ぶのはしばらくぶり。以前、めいがほたる娘に参加していたので思い出深い。今回も知り合いがしし踊りに出ている」と楽しい時間を満喫。「子どもも大きくなってきたので、まだ見たことがないホタルも見てみたい」と声を弾ませた。
 
まつりの締めは餅まき!祝いムードも4年ぶり

まつりの締めは餅まき!祝いムードも4年ぶり

 
 中小川町内会の佐々木正雪会長(73)は「多くの方に来ていただき、ありがたい。今年は町内会の総会後、お花見会もやった。各種行事も徐々にコロナ前の形に戻していきたい」と話す。今月15、16日には地元の千晩神社の例大祭も予定される。
 
 佐々木会長によると、小川川では6月中旬ごろからホタルの発光が見られており、間もなく終盤を迎える。同町内会では震災後の環境変化で減ってしまったゲンジボタルを増やそうと、昨年から幼虫の餌となるカワニナの放流も開始。今年は800匹を放流している。

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津波に襲われた海辺で植物観察 釜石・唐丹町片岸 市民ら震災後の環境変化を学ぶ

唐丹町片岸の海岸で行われた植物観察会=1日

唐丹町片岸の海岸で行われた植物観察会=1日

 
 東日本大震災の津波被害を受けた釜石市唐丹町片岸の海岸で1日、砂浜や周辺に生える植物の状況を調べる観察会が開かれた。震災後の復興工事で高さ14.5メートルの防潮堤が整備された一帯。砂浜では震災後に発芽したアカマツの幼木や震災前から自生するハマヒルガオなどが見られた一方、土壌環境の変化で繁殖が進んだとみられる外来種の植物が複数見つかった。
 
 観察会は長年、地元の植物の観察・研究を続ける釜石植物の会会長の鈴木弘文さん(78)が開き、市内外から7人が参加した。鈴木さんの案内で、津波による流出を免れた砂浜と、防潮堤工事で重機が入った堤体付近の草地を回り、震災から12年が経過した現在の植物の生育状況を確認した。
 
 砂浜では海浜植物の代表格、ハマヒルガオが見られた。震災前ほどの群生には至っていないものの、薄桃色のラッパ形状の花が咲いているのが確認され、花が終わって結実した種入りの実も見つかった。同様に海岸の砂地に生え、横に長く根を伸ばすコウボウシバも。三陸の海岸部に多いアカマツは、震災後に落ちた種から発芽したとみられる低木が点在していた。
 
右:花を咲かせたハマヒルガオ、左上段:ハマヒルガオの実、同下段:実の中の種

右:花を咲かせたハマヒルガオ、左上段:ハマヒルガオの実、同下段:実の中の種

 
左:アカマツの幼木、右:コウボウシバ

左:アカマツの幼木、右:コウボウシバ

 
 女性たちが歓声を上げたのは花をつけた植物。小さな花が螺旋(らせん)状に並んで咲くネジバナ(別名モジズリ)はラン科の多年草。海岸で見られるのは珍しいといい、「かわいいね」「きれいだね」と注目を集めた。また、愛らしい花をつける一方で茎に鋭いとげがあるママコノシリヌグイ(タデ科)は、名前の由来が参加者を驚かせた。このほか、イヌシデ(カバノキ科)やエニシダ(マメ科)などの樹木も確認された。
 
左:マメグンバイナズナ、右:らせん状に花が並ぶネジバナ(モジズリ)

左:マメグンバイナズナ、右:らせん状に花が並ぶネジバナ(モジズリ)

 
サヤエンドウのような実(左下)をつけたマメ科の植物に興味津々

サヤエンドウのような実(左下)をつけたマメ科の植物に興味津々

 
 同所の環境について、鈴木さんが指摘したのは外来種の増加。産毛のような葉が特徴のビロードモウズイカ(ゴマノハグサ科)、黄色の細かい花が円すい状に広がるセイタカアワダチソウ(キク科)、花粉症の原因としても知られるオオブタクサ(キク科)は繁殖力が強く、「樹木がなかなか入ってこられない」と鈴木さん。工事で土が掘り起こされた堤体近くの草地ほど増加傾向が顕著だという。
 
外来種のビロードモウズイカ(左)は繁殖力が強い

外来種のビロードモウズイカ(左)は繁殖力が強い

 
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水門と一体的に整備された防潮堤の前に広がる海岸が観察場所

 
 同海岸一帯で鈴木さんが確認している植物は約120種。「未確認のものを含めると200種ぐらいはあるのでは」と鈴木さん。この日は、鈴木さんが今年4月に同所で初めて見つけたムシクサ(在来種)も紹介した。
 
 雫石町から足を運んだ60代女性は「内陸では目にしない植物もあり興味深い。津波で大きな被害を受けた場所でもこうして再生している。植物の生命力はすごい」と驚いた様子だった。鈴木さんは「植物を調べることは環境の証明になる。人間は自然を理解し、未来のことも考えて共生していくべき」と話した。
 
 さまざまな植物の名前や特徴を学ぶ参加者。普段見過ごしている植物も名前を知るといとおしい

さまざまな植物の名前や特徴を学ぶ参加者。普段見過ごしている植物も名前を知るといとおしい

広報かまいし2023年7月1日号(No.1811)

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【P1】
根浜海岸海開き 他

【P2-3】
かまいしエール券販売
イベント案内 他

【P4】
新型コロナワクチン接種のお知らせ 他

【P5-7】
まちのお知らせ

【P8】
イベント案内

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自然体で満100歳 釜石の高橋廣志さん 高齢者施設に夫婦で入居「一緒に長生きしよ」

桃色のちゃんちゃんこと帽子を身に着けた100歳の高橋廣志さん(左)と妻の嘉子さん

桃色のちゃんちゃんこと帽子を身に着けた100歳の高橋廣志さん(左)と妻の嘉子さん

  
 釜石市甲子町(中小川)の住宅型有料老人ホーム「カサ・デ・ファミリア」で生活する高橋廣志さんが26日、満100歳となった。ともに入居する妻嘉子さん(96)や、県内外で暮らす家族が駆け付けて長寿を祝福。バースデーケーキをパクパクと食し、シャンパンもグイグイ飲み干す廣志さんは「自然と100歳になっちゃった」と、すこぶる元気だ。
  
 廣志さんは1923(大正12)年、鈴子町に生まれた。18歳ごろから定年退職まで約40年製鉄所で働いた。看護師だった嘉子さんと結婚し、1男2女を育て、孫3人、ひ孫1人に恵まれた。多趣味で、特に登山やスキー、釣り、ソフトボールなど体を動かすことが大好き。小佐野町に居を構えると、町内会活動にも積極的に参加した。
  
 体調を崩した嘉子さんの入院を機に、昨年10月から2人一緒に同ホームで暮らす。「かかりつけ医なし」という廣志さんは耳が遠くなってきているが、つえなどの補助なしで歩行ができるほど健康。「好きで一緒になったから大事にしなきゃ。妻を残していけない、長生きしないと」と、週2回通うデイサービスでは筋トレをしたり、今なおアクティブに過ごす。
  
鈴木部長から祝い金などを受け取った廣志さん(中)

鈴木部長から祝い金などを受け取った廣志さん(中)

  
 廣志さんの誕生日に合わせ、釜石市は特別敬老祝い金5万円と記念品の羽毛肌掛け布団、野田武則市長が筆をとった「寿」の額入り祝い状を贈った。届けた市保健福祉部の鈴木伸二部長が「戦争や災害など激動の時代を生き抜いてきた。ご夫婦で長生きしてください」と声をかけると、「わざわざすいません。まさか、こんな風に祝ってもらえるとは夢みたい。何も考えていなかったけど、自然と(100歳まで)いっちゃう感じ。動きは重くなってきたが、これからも体を動かしていきたい」などと応じた。
  
 そんなやりとりを長女小野節子さん(74)=愛知県大府市、次女佐々木惠子さん(70)と夫幸弘さん(68)=盛岡市=が見守った。「穏やかで、責任感があり、家族思いの父。とにかくファミリーが大事で、旅行の思い出もたくさん。あたたかい笑顔は変わらない」と小野さん。自宅のような環境でゆったり過ごす日々が続くことを願っていた。長男一行さん(66)も翌日、愛知・豊橋市から祝いに駆け付けた。
  
「おめでとう」。廣志さん(左から2人目)の長寿を喜ぶ家族ら

「おめでとう」。廣志さん(左から2人目)の長寿を喜ぶ家族ら

  
 釜石市の高齢化率(65歳以上)は5月末現在で40.3%。100歳以上は廣志さんを含め28人(男性1人、女性27人)おり、最高齢は105歳の女性。

「第1回 かまいし五百円市」「第4回 かまいし百円市」の出店者を募集します

「第1回 かまいし五百円市」「第4回 かまいし百円市」の出店者を募集します

 

釜石まちづくり(株)では、「2023年7月29日(土)「第1回かまいし五百円市」 (以下、五百円市)」、「2023年9月2日(土)「第4回かまいし百円市」 (以下、百円市)」を開催します。販売商品を全て500円(五百円市)、100円(百円市)とするフリーマーケットやバザーのような形態で、“500円均一フリマ”、“100円均一フリマ”と言ったイメージです。

 

例えばこのような商品の出品を想定しています・・・
リユース可能な子供用品、持て余してしまったお歳暮や引き出物の中身、まだまだ使えるおもちゃ、ダブったガチャガチャ、ちょっとしたコレクションアイテム、端数が残ってしまったパック商品、かつての趣味の名残、ハンドメイド商品、お菓子などの食品・・・・などなど、価格を500円・100円として頂ければ、一部の取扱い禁止商品以外は何でもOKです。

 

均一価格のため販売益は限定されるかもしれませんが、五百円市・百円市ともに以下のような点に意義を見出して下さる皆様のご出店を募集いたします。
・リユースの促進による社会活動的意義
・みんなで出店する楽しさ
・街の賑わいの場づくり
・ハンドメイド作品などの販売機会
など

 

各種サークル活動などのグループをはじめ、社会福祉法人やNPO等の社会活動団体、町内会やクラブ・少年団活動等の地域活動の一環として、学校や幼稚園・PTAや保護者会の催しとしてなど、皆様のご出店をお待ちしています(個人での出店も可能です)。ハンドメイド作家さんのご出店も歓迎いたします!

 

開催概要

日時:
【五百円市】 2023年7月29日(土)10:00~14:00
【百円市】 2023年9月2日(土)10:00~14:00
場所:釜石市民ホールTETTO・ホール前広場 (両日とも)
主催:釜石まちづくり(株)
 
◇9/2(土)の百円市では、同会場・同時間帯にて「第30回釜石市ふれあい福祉まつり」も開催されます。詳細については「縁とらんす」イベントページ等での情報更新をお待ちください。

 

出店の基本情報

◎全ての商品を以下の価格で販売すること
【五百円市】500円(税込)
【百円市】100円(税込)
◎下記の品数をご用意頂けること(多い分には大歓迎!)
【五百円市】30個以上
【百円市】50個以上
◎「出店について」の要件を遵守頂けること
・参加可能枠を超えるご応募があった際は抽選とさせて頂きます
・チャリティ活動(売上は○○へ寄付、○○を支援、教育や社会福祉活動資金に充当)が伴う場合は、条件により別枠での出店が可能ですのでご相談下さい

 

出店について

◆物品の販売以外のサービスを商品として提供することはできません
(マッサージ、ヘアカット、診断、占いなど ※縁日等に類するものや主催者が要請したものは除く)
◆出店料は以下となります
【五百円市】2,000円
【百円市】 500円
◆出店スペースの広さは、幅2~2.5m×奥行1.5~2mを目安に調整させて頂きます
また、販売台、シート、釣銭等は各自でご準備下さい(主催者による両替には限りがあります)
◆会場は屋外となりますので、各自で出店時の気候対策等をお願いします
◆出店者には、釜石大町駐車場の24時間駐車券(通常800円)を500円にて斡旋いたします(団体の場合は駐車台数分の購入OK)
◆ペット等を同伴しての出店は禁止です(介助犬等を除く)
◆火器の使用や発電機の持込みは禁止です

 

取扱い禁止商品

以下の商品の取扱い及び取引は禁止といたします
 
生鮮食品など衛生管理上好ましくない物、その場で調理提供する飲食品(キッチンカーを除く)、ペット等の生き物、偽造品や盗品など法律に抵触する商品、受発注や目録を介しての後日取引を前提とした商品、取扱い資格の必要な危険物や薬品(有資格者でも不可)、公序良俗に反する物、大量の火薬類、再販売やオークション等への出品を前提とした取引
 
※大量の酒類を取り扱う場合は事前にご相談ください
※この他、主催者が不適切と判断した商品については取扱いを中止頂く場合があります

 

出店の申し込み方法

出店に関しての各種事項(開催概要、基本条件、出店について、取扱い禁止商品)を必ずご確認・ご理解のうえ、下記の出店申込書を記入して釜石まちづくり(株)までお申込み下さい。
 
・釜石まちづくり(株)の社員によるご紹介やご案内による場合は直接担当社員まで
・それ以外の場合は、釜石まちづくり(株)FAX <0193-27-8331>

 

《申込み締切》
【五百円市】7月18日(火)
【百円市】8月22日(火)

 

問合せ等については、同様に担当社員にご連絡いただくか、釜石まちづくり(株)TEL <0193-22-3607> までお願いします。

出店概要&申込書

「第1回 かまいし五百円市」の出店概要&申込書
PDF版(829KB) / Word版(32KB)

 

「第4回 かまいし百円市」の出店概要&申込書
PDF版(835KB) / Word版(31KB)

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

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釜石・建設関連の職人が高齢者支援 全建総連「住宅デー」で住まいをボランティア修繕

釜石建設組合「第46回住宅デー」地域奉仕活動

釜石建設組合「第46回住宅デー」地域奉仕活動

 
 釜石建設組合(佐々木正雪組合長、235人)は18日、市内の高齢者世帯を対象に住宅の不具合を改善するボランティア活動を行った。全国建設労働組合総連合(全建総連)が6月に推進する「住宅デー」の活動の一環。申し込みのあった7軒で組合員7人が要望箇所の修繕や必要とする設備の取り付けなどを行い、依頼者に喜ばれた。
 
 46回目となる住宅デーは、地域に奉仕することで組合員の存在感を高めるとともに組織拡大につなげようと展開。釜石では前身の「大工組合」の時代から奉仕活動を続けており、近年は高齢者の安全安心な住環境を支援しようと、軽微な住宅修繕を行っている。
 
 市広報で依頼者(先着10人)を募集。今年は15人の応募があり、下見の結果、同活動で対応可能な7軒を訪問した。階段の手すり設置、雨戸・網戸のと車調整、壁や軒下の一部補修、室外機の小屋根設置―などを実施。工賃は無料で、依頼者は材料費だけ実費負担した。
 
平田の住宅で門の外壁タイルの補修を行う鈴木利治さん(鈴木左官)

平田の住宅で門の外壁タイルの補修を行う鈴木利治さん(鈴木左官)

 
 平田の橘内道子さん宅では敷地門の剝がれたタイルの補修を依頼。鈴木左官(唐丹町)の鈴木利治代表(49)が作業にあたった。「家の入り口なので気になっていたが、どこに頼めばいいか分からなくて。ちょうど広報で募集を見つけ、ダメ元で電話をかけた。地元の職人さんがやってくれるのは安心につながる」と橘内さん。専門業者の確かな技術を喜び、感謝した。
 
作業を視察する佐々木正雪組合長(右)と依頼した橘内道子さん(同隣)

作業を視察する佐々木正雪組合長(右)と依頼した橘内道子さん(同隣)

 
 同組合は大工のほか内装、板金、電気、配管、土木など、住まいに関わるあらゆる業種の職人で組織する。佐々木組合長(73)=佐々正建設(甲子町)=によると、組合員数は年々減少。高齢による退職、少子化などでの職人のなり手不足が顕著になってきている。佐々木組合長は「地元での仕事の受注増、若手の育成が課題。こうした奉仕活動を通じて地元職人の存在を知ってもらい、住民に頼ってもらえるようにしていきたい」と話した。同組合事務所は上中島町4丁目に置く。
 
佐々木組合長は組合員の近況なども聞き取った

佐々木組合長は組合員の近況なども聞き取った

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釜石産ブドウのワイン堪能 ソーシャルファーム&ワイナリー、新酒お披露目会

釜石ワインの新酒を待ちわびた市民ら

釜石ワインの新酒を待ちわびた市民ら

  
 釜石産ブドウを100%使ったワイン造りに取り組む「ソーシャルファーム&ワイナリー」は16日、2022年産新酒のお披露目会を釜石市港町のイオンタウン釜石で開いた。今季の「釜石ワイン」は混醸(こんじょう)の白2種に仕上げ、計約100本限定で販売。軽食とともに試飲した市民らは「心のこもった深い味わい」に酔い、次々と“お買い上げ”した。
   
 ソーシャルファームは、遠野市のNPO法人遠野まごころネット(小松正真理事長)が東日本大震災の被災地の活性化、被災者や障害者らの雇用創出などを目的に創設した事業の一環。釜石・甲子町で運営する障害者自立支援施設「まごころ就労支援センター」(山本智裕施設長)の農福連携事業として、14年からブドウを育て、ワイン造りに取り組んでいる。
   
 昨秋は約20アールの畑から約130キロを収穫した。シャルドネやリースリングなど6種の白ブドウを混醸させた「釜石ブラン」はすっきりした飲み口が特徴で、食前酒におすすめ。白、赤ブドウを同じタンクで「マロラクティック発酵」(乳酸菌がワインに含まれるリンゴ酸を乳酸と炭酸ガスに分解する発酵)させた白「釜石アッサンブラージュ」はまろやかだが、キリッとした酸味が感じられる一品。いずれも、750ミリリットル入りで価格は2500円。
   
「乾杯!」。お披露目会で新酒を楽しむ参加者

「乾杯!」。お披露目会で新酒を楽しむ参加者

   
 お披露目会には新酒を楽しみにしていた市民や関係者ら約50人が集った。小松理事長(44)は「この地でブドウ栽培、ワイン造りに挑戦し、間もなく10年になる。心の込もった味わいを楽しんでほしい。これからも、地域発展の力になるよう取り組んでいく」とあいさつ。釜石ワインのほか、遠野産の3種類も紹介され、参加者が飲み比べを楽しんだ。
  
 毎年味わっているという鵜住居町の佐々木博幸さん(67)は「年数がたって、いい味になってきた。品種をミックスして、あっさりしながら深みもある味わい。乳酸菌発酵という新たな試みで、いろんな味を楽しめるようになっている」と堪能した。
  
「新酒をどうぞ」。関係者がおもてなしした

「新酒をどうぞ」。関係者がおもてなしした

  
 ファームでは、同センターを利用する10~50代の30人ほどがブドウ栽培に携わる。畑の草刈りやせん定、収穫などの作業に一丸となって取り組んでいて、施設利用者の佐藤弘一朗さん(28)は「大変なこともあるけど、ブドウたちの成長を見ながらできるから楽しい。みんなの協力があってこそのおいしいワインができたので、たくさんの人に味わってほしい」と願った。ラベルやチラシのデザインも利用者が担当。「釜石と言えば」をテーマにしたラベルでは、海やウミネコなどがモチーフになった。
  
釜石ワインの新酒に目を細める関係者や市民ら

釜石ワインの新酒に目を細める関係者や市民ら

  
会場で販売された釜石産、遠野産ワイン

会場で販売された釜石産、遠野産ワイン

   
 醸造を担当した同センターの職業指導員荒川哲也さん(35)は「おいしい」との声を聞き、「受け入れられて、ほっとした。今季のワインはアルコール度数が9%程度だが、醸造の技術を磨いて度数を上げたり、スパークリングにも挑戦してみたい」と意欲を高めていた。
   
 今季の釜石産はお披露目会で多くの人が手に取っており、品薄になっているとのこと。購入などの問い合わせは、まごころ就労支援センター(電話0193・55・5100)へ。