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6年目「かまいし軽トラ市」スタート 初回はトモスdeマルシェと一緒に 買い物&遊び楽しむ3時間

今年度1回目の「かまいし軽トラ市」=17日、うのすまい・トモス広場

今年度1回目の「かまいし軽トラ市」=17日、うのすまい・トモス広場

 
 地元の農林水産物、菓子などの加工品販売で人気の「かまいし軽トラ市」(釜石市主催)が今年も始まった。全4回の初回は8月17日、鵜住居町のうのすまい・トモス広場が会場。かまいしDMC主催の「トモスdeマルシェ」と同時開催され、買い物や各種体験で来場者が楽しい時間を過ごした。
 
 軽トラ市は地元生産者の販路拡大、地産地消、交流の場創出などを目的に2020年度から始まった。農作物の収穫時期に合わせ、夏から秋にかけ月1回開催。市民ホールTETTO前広場での単独開催のほか、市内各イベントとの同時開催で集客を図る。6年目の今年は11月までの開催を予定する。
 
二本松農園(鵜住居町)は早生品種のリンゴ「紅ロマン」やリンゴジュースを販売

二本松農園(鵜住居町)は早生品種のリンゴ「紅ロマン」やリンゴジュースを販売

 
 17日、出店したのは9店。農園や産地直売所、水産加工品販売店などがイチオシの商品を持ち寄った。人気はナスやトマト、キュウリ、枝豆などの夏野菜。採れたて新鮮、直売ならではの価格の安さに買い物客は笑顔を広げた。子どもたちが歓声を上げたのは、無料のピーマン釣り。釜石・大槌地域農業振興協議会の企画で、挑戦者は流れるミニプールに浮かんだピーマンと格闘。楽しみながら食材をゲットした。
 
釜石・大槌地域農業振興協議会の「ピーマン釣り」。ペーパークリップが“釣り針”

釜石・大槌地域農業振興協議会の「ピーマン釣り」。ペーパークリップが“釣り針”

 
 元同市地域おこし協力隊員で、現在は兼業農家の三科宏輔さん(29)は橋野町青ノ木で、複数の野菜をビニールハウスや露地で栽培している。この日は、市が栽培促進を目指すトマト「すずこま」を使ったトマトジュースを販売。トマト本来の甘さ、酸味をダイレクトに味わえ、料理にも使える無添加の一品を来場者にアピールした。同ジュース販売は3年目に入るが、「今年はすずこまのハウスがアナグマなどの野生動物に荒らされる被害があり、収量確保が厳しい状況。他の生産者さんの協力を得て、何とかジュース加工ができれば」と三科さん。
 
「すずこま」が原料のトマトジュースを販売した三科宏輔さん

「すずこま」が原料のトマトジュースを販売した三科宏輔さん

 
 同時開催のマルシェには同市と近隣市町から22店が出店した。飲食の移動販売車や商店などが自慢の“おいしいもの”を販売したほか、ハンドメイド作家が販売と合わせワークショップを開催した。
 
 会場内を回って商品を積極的にPRしたのは釜石東中の3年生。生徒ふんする同校の防災キャラクター「てんでんこレンジャー」が地元産の塩蔵ワカメの購入を呼び掛けた。商品は生徒が漁業体験学習で芯抜きを行い、真空パック詰めにしたもの。販促用のオリジナルシールも貼った。この日は地域貢献として、生徒16人が販売活動を展開。用意した約50袋は1時間ほどで完売した。
 
塩蔵ワカメいかがですか~」 自分たちで芯抜き、袋詰めした商品を販売した釜石東中の3年生=トモスdeマルシェ

「塩蔵ワカメいかがですか~」 自分たちで芯抜き、袋詰めした商品を販売した釜石東中の3年生=トモスdeマルシェ

 
「てんでんこレンジャー」も呼び込みに活躍(右上)。完売後、笑顔を輝かせる生徒、教職員ら(下)

「てんでんこレンジャー」も呼び込みに活躍(右上)。完売後、笑顔を輝かせる生徒、教職員ら(下)

 
 震災後、同校の漁業体験を受け入れるNPOおはこざき市民会議の佐藤啓太理事長(43)は「東中は比較的海に近いが、多くの生徒は船や漁業との縁はほとんどないようだ。体験学習は郷土愛を育むためにもいい取り組み。将来の担い手育成にもつながればうれしい」と期待を寄せた。
 
 「Q&Tタピオカ屋」の店名でジュース類を販売したのは門間真由美さん(40)。イベント出店をメインにしていて、タピオカドリンクや生のフルーツが入ったナタデココジュースがお薦め。2019年に鵜住居町に移住した後、同事業を立ち上げ3年目。現在は夫の仕事の関係で埼玉県に暮らすが、「釜石でできたご縁を大事にしたくて、お声掛けいただくたびに出店に帰ってくる。鵜住居に戻ってこられたら常設店舗を持ちたい」と夢を描く。顔なじみの来店客も多く、店頭では再会を喜び合う姿も見られた。
 
タピオカ、ナタデココドリンクを販売した門間真由美さん(左から2人目)。一緒に帰省した子どもらが接客を手伝った

タピオカ、ナタデココドリンクを販売した門間真由美さん(左から2人目)。一緒に帰省した子どもらが接客を手伝った

 
 マルシェでは体験型企画も好評だった。鵜住居町内会はメダカ、金魚すくいコーナーを開設。日本製鉄釜石シーウェイブスは選手2人が参加し、ラグビーボールを使った「ターゲットウォール」で来場者と交流した。
 
鵜住居町内会による夏の好評企画「メダカ、金魚すくい」。多くの子どもたちが挑戦した

鵜住居町内会による夏の好評企画「メダカ、金魚すくい」。多くの子どもたちが挑戦した

 
日本製鉄釜石シーウェイブスが開設した「ターゲットウォール」。川上剛右、アンガス・フレッチャー両選手が来場者と交流した

日本製鉄釜石シーウェイブスが開設した「ターゲットウォール」。川上剛右、アンガス・フレッチャー両選手が来場者と交流した

 
 昨年11月、県内陸部から同町に移住した小田中智さん(70)夫妻はトモスで開催されるイベントを楽しみにする。「いろいろな店があっていい。野菜も安いし、好きな団子もよく買いに来る。今度、盆踊り大会(30日)もあるので、また足を運びたい」と声を弾ませた。
 
 会場では両イベントの共通企画として、スタンプラリーも実施された。各店で商品を購入し、スタンプを3つ集めると、先着150人に釜石産採れたて野菜をプレゼントするもの。野菜は数種類用意され、客が好きなものを選んだ。次回の軽トラ市は9月28日に大町の市民ホールTETTO前広場で開かれる。時間は午前10時から正午まで。

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将棋・小山怜央四段が帰省 釜石で子どもらと熱い対局 交流力に、高みを目指す

釜石に帰省し、子どもたちと指導対局する小山怜央四段

釜石に帰省し、子どもたちと指導対局する小山怜央四段

 
 将棋の小山怜央四段(32)は釜石市に帰省し、15日、小中学生らとの指導対局に当たった。憧れの存在と対局し、夢中で一手を考える子どもたち。そうした姿を誠実に受け止め一手を繰り出す小山四段は「みんな強くて、勝つのが大変。こうして直接指すことで何かを得てもらえたら」と、うれしそうに話した。今年度は対局数、勝数でベスト5入りし、連勝部門では13連勝でトップ。古里での和やかな交流を力に、今期から参戦するC級2組順位戦で勝ち星を重ねることを誓う。
 
 小山四段はこの日、同市上中島町の中妻公民館で行われていた「夏休みこども将棋教室」(釜石地域将棋文化普及実行委員会主催)に特別参加した。複数の盤面をはさんで同時に対局する「多面指し」で県内の小中高生ら約10人と交流。高校生は平手(ハンデなし)、小中学生は飛車や角など駒を最大8枚落として指導対局した。
 
夏休みこども教室に参加し、指導対局に臨む小山四段

夏休みこども教室に参加し、指導対局に臨む小山四段

 
 盤面に鋭い視線を送り、順番に子どもたちと駒で語り合う小山四段。感想戦では穏やかな表情を見せ、「鋭い攻めで焦ったよ」と指し手をほめたり、「ポイント攻めが中途半端。囲うならしっかりと。丁寧な攻め方を」などと最善の指し手を示しながら、「あと一押しかな。工夫して攻めよう」と助言したりしていた。
 
感想戦で戦法を教わる子ども。しっかりと耳を傾ける

感想戦で戦法を教わる子ども。しっかりと耳を傾ける

 
 地元釜石・平田小の浦津健照さん(4年)は、3回目の教室で思いがけずプロ棋士との対局の機会を得た。8枚落ちの手合いで対戦し、「(小山四段は)強かった」と素直な感想。2年ほど前から将棋に親しみ、教えてくれた祖父に「勝った時がうれしい」。新しい手を覚えるのが楽しいといい、「頑張って小山さんみたいに強くなりたい」と目を輝かせた。
 
 将棋の強豪・岩手高で腕を磨く梅内悠登さん(1年)は、オンラインで小山四段から指導を受けている。対面での指導も数回経験。今回は小山四段の攻めを受け切って反撃に転じ、投了に追い込んだ。感想戦で、実は「相手の玉(ぎょく)が詰んでいた」ことが分かり、もう少し楽に勝てた可能性も。「ミスなく指せるようにしたい」と学びを得、充実の表情を見せた。
 
盤を挟んで駒で対話する小山四段(右)と高校生

盤を挟んで駒で対話する小山四段(右)と高校生

 
小山四段と子どもたちの対局に大人たちが注目

小山四段と子どもたちの対局に大人たちが注目

 
 小山四段を幼少期に指導した実行委員長の土橋吉孝さん(69)=日本将棋連盟釜石支部長=は「アマへの指導が上手になった。やわらかな人柄がにじみ出ている」と目を細めた。プロ棋士になり忙しい日々を送る中、変わらず岩手の将棋普及に心を寄せてくれることに感謝。「怜央に続くような将棋指しが出てほしい」と期待する。「遠い存在になりつつある」と表した小山四段を後方から見つめ、「まだ棋力は伸ばせる。実力をつけ上を目指してほしい」とエールを送った。
 
 言葉はなくても、土橋さんらの思いを受け止める小山四段。「指導対局で何か得るものを伝えることができていたらいい。将棋を楽しむモチベーションが高まり、岩手全体のレベルが上がるように」と願う。
 
 今期の好調について、小山四段は「目の前の一局にしっかり準備をしている。うまくいったのと、相手のミスを逃さなかったり、さまざまな要素があってのこと」と自己分析する。このいい流れに乗り、臨んでいるのが順位戦。全10戦あり、これまでに3戦を終え、全て勝利。目標は「勝ち越したい」と控えめに語っていたが、さらなる高みを目指していることから、「一つでも多く勝つ」と静かな闘志がのぞいた。

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第9回かまいし百円市 / 第32回釜石市ふれあい福祉まつり

第9回かまいし百円市

 
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売られている商品は全部100円の「第9回かまいし百円市」を開催します!
リユース可能な子ども用品、まだまだ使えるおもちゃ、かつての趣味の名残、ちょっとしたコレクションアイテム、ハンドメイド作品…など、すべて100円のフリーマーケットです。
合言葉は『100円握ってお宝探し!』
どんな掘り出し物が見つかるか、宝探し気分でお楽しみください♪

出店者一覧(順不同)

釜石民謡クラブ なでしこ会 日用雑貨
虹の会 – いっぽの会 バザー品
買わなきゃ損!? 古着、古本、ぬいぐるみ
佐藤 & 平 古本
じゅのむ分店 ねこグッズ、アニメグッズ
kumo24 古着、ハンドメイド作品、おもちゃ
端材廃材工房65 工芸品、雑貨
釜石情報交流センター 食器、雑貨

 

第32回釜石市ふれあい福祉まつり

 
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また同日、同会場にて「第32回釜石市ふれあい福祉まつり」が開催されます。
ふれあい福祉まつりの物販会は、百円市と異なりますのでご注意ください。

 

日時

2025年9月6日(土)10:00~14:00

場所

釜石市民ホールTETTO・ホール前広場
百円市会場は屋外となりますので、各自気候対策の上ご来場ください。

主催・お問合せ

釜石まちづくり(株)
担当:菅原
TEL 0193-22-3607

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

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未来につなぐために… 郷土芸能の担い手育成へ初の体験教室 第1弾は松倉虎舞、太神楽

松倉太神楽の獅子頭に目がくぎ付けになる子ども=郷土芸能体験教室、11日

松倉太神楽の獅子頭に目がくぎ付けになる子ども=郷土芸能体験教室、11日

 
 神楽、虎舞、鹿踊り、太鼓…。釜石市には各地に伝わる郷土芸能が多数あり、地域の祭りや祝い事に欠かせないものとなっているが、人口減少や少子高齢化で近年、その担い手の確保が大きな課題となっている。民俗文化財としての価値も高い同芸能を将来にわたって継承するため、市は本年度、一般向けの体験教室開催に着手した。第一弾として11日、体験会を開いたのは甲子町の「松倉虎舞」と「松倉太神楽」。港町のイオンタウン釜石が会場となり、市内外から集まった約130人が両芸能の魅力に触れた。
 
 両芸能は現在、松倉町内会芸能部(小久保謙治部長)が伝承活動を担う。体験会にはメンバー約30人が協力。午前に虎舞、午後に神楽と各1時間実施された。両回とも始めに、お囃子(はやし)を響かせながら館内を練り歩き、開催をアピール。2階イベントスペースに戻ると演舞が披露された。続いて、囃子を構成する和楽器や踊りに使う「頭(かしら)」に触れられる“体験”の時間。来場者は太鼓をたたいたり、笛を吹いたりしたほか、体が隠れる幕のついた頭を実際に動かしてみたりした。両回で約70人が体験した。
 
体験教室に先立ち、お囃子を響かせながらイオン館内を練り歩く松倉町内会芸能部メンバー

体験教室に先立ち、お囃子を響かせながらイオン館内を練り歩く松倉町内会芸能部メンバー

 
午後から行われた松倉太神楽の演舞。「通りの舞」を披露した

午後から行われた松倉太神楽の演舞。「通りの舞」を披露した

 
芸能部メンバーに教わりながら太鼓や笛に挑戦。やってみると「たのしー!」

芸能部メンバーに教わりながら太鼓や笛に挑戦。やってみると「たのしー!」

 
 甲子小3年の森奏心さんは横笛を体験。「お姉ちゃんが吹くのを見てきた。意外に楽しいけど、息を吐くのが難しい」と一緒に体験した友人と顔を見合わせた。会場には帰省客の姿も。栃木県在住の阿部洋一郎さん(57)は釜石南高(現釜石高)出身。同校は松倉地区にあり、「高校生の時、祭りで虎舞や神楽が地域を練り歩いているのを見ていたので、すごく懐かしい」と当時の活気をまぶたに浮かべた。長男真大さん(21)は神楽の太鼓を体験し、「楽しかった」とにっこり。洋一郎さんは「釜石を離れても古里の芸能はやっぱりいいですね。若い子たちが継承しているのも頼もしい」と目を細めた。
 
各芸能のお囃子に欠かせない横笛。「うまく音が出るかな?」

各芸能のお囃子に欠かせない横笛。「うまく音が出るかな?」

 
5つの演目があるという松倉太神楽。しばらく踊られていない演目も今後、復活させたい考え

5つの演目があるという松倉太神楽。しばらく踊られていない演目も今後、復活させたい考え

 
 松倉虎舞は現山田町の大沢虎舞の流れをくむ。大沢虎舞は江戸時代中期、三陸髄一の豪商として名をはせた前川(吉里吉里)善兵衛の千石船が江戸や長崎に交易した際、大嵐に見舞われ、流れ着いた島で乗組員だった大沢の人たちが虎舞を習い覚え、地元に持ち帰り奉納したのが始まりとされる(諸説あり)。演目に近松門左衛門の浄瑠璃「国姓爺合戦」の劇中に登場する「和藤内の虎退治」を描いた舞があり、松倉虎舞は同演目を受け継ぐ数少ない団体の一つ。釜石、大槌地域の虎舞の多くは大沢虎舞から広まったと考えられている。
 
午前に行われた松倉虎舞の演舞。海岸部の虎舞団体の人たちも「この機会に」と見に来たという 写真提供=市教委文化財課

午前に行われた松倉虎舞の演舞。海岸部の虎舞団体の人たちも「この機会に」と見に来たという 写真提供=市教委文化財課

 
間近で見る虎頭におっかなびっくり?!(左)。子虎の頭は小さな子どもでも支えられる(右) 写真提供=市教委文化財課

間近で見る虎頭におっかなびっくり?!(左)。子虎の頭は小さな子どもでも支えられる(右) 写真提供=市教委文化財課

 
 一方、松倉太神楽は甲子町洞泉、関沢地区に伝わる洞関太神楽と対をなすものとされる(夫婦神楽)。洞泉日月神社に伝わる獅子頭に「天保3年」(1832年)と刻まれており、踊られ始めたのは安政(1854-1860)時代と推察される。宿場町として栄えた甲子地域には盛岡の「七軒丁」から芸能者の来訪があったと伝えられていて、盛岡藩主南部利敬の庇護(ひご)を受けた盛岡多賀神楽がルーツとみられる。栗林町の澤田太神楽と同一系統ともいわれている。戦後、衰退したが、昭和50年代に松倉町内会が復活に乗り出し、後継者育成を図りながら活動を続けている。
 
 同神楽の舞い手は現在、地元在住の小久保瑞希さん(26)と、兄で盛岡市在住の小久保友樹さん(28)の実質2人。体験会では5演目の一つ「通りの舞」を披露した。友樹さんは初の体験会を「一緒に継承してくれる仲間を増やすチャンス」と歓迎。歴史ある芸能を次世代につなぐため、「子どもから大人まで興味のある方はぜひ」と地域を問わない参加を呼び掛け。瑞希さんは「子どもたちの『かっこいい』『踊ってみたい』という声も増えてきた。これからは松倉太神楽の存在を市内外にもっと広めていきたい」とし、舞い手の確保など安定的な伝承活動に意欲を見せた。
 
「一緒にやってみませんか?」 松倉太神楽の舞い手、小久保友樹さん(右)、瑞希さん兄弟がアピール

「一緒にやってみませんか?」 松倉太神楽の舞い手、小久保友樹さん(右)、瑞希さん兄弟がアピール

 
将来の担い手が1人でも増えることを願って…

将来の担い手が1人でも増えることを願って…

 
 友樹さん、瑞希さんの父で、同町内会芸能部部長を務める謙治さん(52)は「太鼓も頭もまずは触って、こういうものだという感触を得てもらうことが大事。興味をもってもらう一歩として、今日はいい機会になった」と感謝。今後は“夫婦神楽”の雄にあたる洞関太神楽(活動休止中)の復活に向け、関係者とタッグを組んで取り組みたい意向を示した。
 
 主催した市教委文化財課によると、市内の郷土芸能団体へのアンケート調査では、担い手不足が一番の問題として挙がっていて、その解消策の一助として今回の体験教室を発案したという。手塚新太課長補佐は「初めてのことなので、各団体とも様子見のところはあったと思う。今回の経験で、こちらもより具体的な提案が可能になる。多くの団体に参加してもらえるよう調整を図っていきたい」と話した。

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港に咲く大輪! 「釜石納涼花火」2年ぶり開催 迫力の水中花火に観客大喜び

釜石港を会場にした「釜石納涼花火2025」=11日

釜石港を会場にした「釜石納涼花火2025」=11日

 
 釜石市の夏を盛り上げる「釜石納涼花火2025」(市、釜石観光物産協会主催)は11日夜、釜石港で開かれた。東日本大震災犠牲者の慰霊、まちの活性化を願う花火、約3千発が夜空や海上を彩った。港周辺に設けられた4つの観覧場所には、市民や帰省客、観光客ら約1万4千人が繰り出し、色とりどりの光の競演を楽しんだ。昨夏の同花火は台風の接近により中止されたため、2年ぶりの開催となった。
 
 震災復興支援で同市とつながる秋田県大仙市の「大曲の花火協同組合」が打ち上げを担当した。午後7時、震災犠牲者を追悼する「白菊」(タイトル:鎮魂と平和への祈り)を皮切りにスタート。「釜石湾に希望のファンファーレ」「夕映の釜石湾」「光る汗と笑顔 釜石よいさ」など、ご当地ならではのタイトルが付けられたスターマイン、水中花火のほか、3~8号玉の各連発花火など31のプログラムで楽しませた。
 
震災犠牲者を思い、打ち上げられた「白菊」

震災犠牲者を思い、打ち上げられた「白菊」

 
港を彩る色や形もさまざまな花火が観客を魅了

港を彩る色や形もさまざまな花火が観客を魅了

 
花火は釜石港内南防波堤から打ち上げ。魚市場会場から臨む花火風景

花火は釜石港内南防波堤から打ち上げ。魚市場会場から臨む花火風景

 
 埼玉県から帰省した秋穂亜佳里さん(34)は親族11人で魚市場会場から観覧。2年ぶりの釜石花火に「見られるのはやはりうれしいですよね。都内とかだとこんなに近くで、しかもシートを敷いてゆっくり座って見ることができる花火はなかなかないので」と笑顔満開。「お盆中は父方の祖母の家に行ったり、海に行ったりしてみんなで楽しみたい」と話し、古里での休暇に気分を高揚させた。
 
 盛岡市の髙橋弘幸さん(62)、尚子さん(61)夫妻は「一番前で見たくて」と、午後1時ごろから魚市場会場の岸壁で待機。釜石の花火は「目の前で広がる水中花火が圧巻」と、ここ数年、毎年足を運ぶ。花火フリークで、大曲の花火をはじめ、各地の花火大会に出向くのが夏の楽しみ。「昨日は宮古の花火を見て、今日は釜石。花火を見ると胸が躍る。(何かと忙しくなる)お盆の前にやってくれるのもいいですね」と喜んだ。
 
釜石の花火大会といえば…「水中花火」。小型船が移動しながら仕掛ける

釜石の花火大会といえば…「水中花火」。小型船が移動しながら仕掛ける

 
魚市場2階の展望テラスは「特別協賛席」として一般に有料開放。午後6時からの数量限定販売に長蛇の列ができた

魚市場2階の展望テラスは「特別協賛席」として一般に有料開放。午後6時からの数量限定販売に長蛇の列ができた

 
魚市場会場には開始1時間以上前から多くの客が訪れた

魚市場会場には開始1時間以上前から多くの客が訪れた

 
 釜石の夏の花火打ち上げは震災後2年間、「LIGHT UP NIPPON(ライトアップ日本)」の被災地支援で実施。その後、港湾復旧工事のため休止し、2015年に地元主催で再開された。20年から2年間は新型コロナ感染症の影響で再び休止を余儀なくされ、22年から通常開催となった。震災後しばらくは約1千発の打ち上げだったが、今は震災前と同様の約3千発となっている。震災後、主催者は安全上の観点から港周辺の観覧場所を指定。4カ所となった22年以降の人出は1万人以上で推移し、今年は最多となった。
 
約1時間にわたり約3千発を打ち上げ。プログラムは事前にWeb上で公開。当日も会場アナウンスで紹介した

約1時間にわたり約3千発を打ち上げ。プログラムは事前にWeb上で公開。当日も会場アナウンスで紹介した

 
昨年9月の「釜石絆の日」うのスタスペシャルライブに出演したスターダスト☆レビューの名曲にちなんだ花火「あなたに逢いたくて~木蘭の涙~」

昨年9月の「釜石絆の日」うのスタスペシャルライブに出演したスターダスト☆レビューの名曲にちなんだ花火「あなたに逢いたくて~木蘭の涙~」

 
花火打ち上げ終了後、ライトを点灯したスマホを振って花火師に感謝を伝える観客

花火打ち上げ終了後、ライトを点灯したスマホを振って花火師に感謝を伝える観客

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「橋上市場!?」かつての釜石風景 軌跡たどる写真展 懐かしむ声、思い出を共有

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サン・フィッシュ釜石で開催中の写真展「橋上市場の軌跡」

 
 かつて、釜石市には全国でただ一つ、橋の上に組み込まれた形の名物市場があった。「釜石の橋上市場」。市中心部を流れる甲子川に架かる旧大渡橋に並行する形の橋上マーケットは、市のシンボルの一つとして市民や観光客に親しまれた。橋の老朽化でJR釜石駅前に移転し20年余り。その流れをつなぐ「駅前橋上市場サン・フィッシュ釜石」(同市鈴子町)で、当時の様子を紹介する写真展が開かれている。
 
 橋上市場は1958年に露天市を原型に誕生。長さ約110メートル、幅約13メートルの場内には魚屋や八百屋はもちろん、衣料品や雑貨、土産物などを扱う店舗、理髪店、食堂もあった。その数、約50店舗。「市民の台所」であり、生活を支える場所でもあったが、河川法上の問題や大渡橋の架け替えに伴い、2003年1月に閉店。45年の歴史に幕を下ろした。
 
 橋と並行し独特の雰囲気をかもす建物、物や人であふれる場内、笑顔の店主たち―。「釜石橋上市場の軌跡」とタイトルが付いた写真展には、当時のにぎわいを写した約60点が並ぶ。開設時の様子や河川法上の問題などで移転・撤去を余儀なくされた経緯、閉店後の事業者らの再スタートについて年表でも紹介する。
 
写真と年表で橋上市場の歴史を振り返る展示

写真と年表で橋上市場の歴史を振り返る展示

 
橋上市場の独特な雰囲気を感じられる写真がずらり

橋上市場の独特な雰囲気を感じられる写真がずらり

 
 形を変えながらも橋上市場の歴史を受け継ぐサン・フィッシュは03年5月に開業。橋上市場で営業していた店舗のうち15店が入居した。ほか一部の事業者は大渡町にあった空き店舗を活用した「いきがい市場」で営業したが、23年の東日本大震災で流失した。サン・フィッシュは23年目を迎え、現在は海産物などを販売する組合員3店と、食堂やスナックなどテナント10店が営業する。
 
 橋上市場やサン・フィッシュに親しみを持ってもらおうと、施設を運営する釜石駅前商業協同組合(八幡雪夫理事長)が企画。当初、市民らから写真を募る方式でスタートしたものの、震災で写真を失ったり、そもそも当時はカメラを持つ人も少ないなどの理由もあってか集まらなかった。そんな時に、市が写真提供に手を挙げたほか、07年に写真集「釜石橋上市場 追憶の光景」を出版した地元出身の写真家佐々木貴範さんの協力を得、さらに地元酒造会社の浜千鳥の仲立ちで、1人が写真を寄せた。
 
開設当時の街のにぎわい、活気を伝える写真を展示する

開設当時の街のにぎわい、活気を伝える写真を展示する

 
最後の営業日となった橋上市場の様子を捉えた写真も並ぶ

最後の営業日となった橋上市場の様子を捉えた写真も並ぶ

 
 発案したのは組合事務局の30代職員。橋上市場のあった当時は小学生で、親戚が働いていたことからイクラなど海産物をもらったことなどを記憶する。写真展に向け準備する中で、当時を知る組合員や理事から話を聞き、思いに触れ、「橋上市場は特別なものだったのでは」と感じたという。知らない世代が増えていることもあり、まちの歴史を知ってもらう機会に、そして記憶する人たちには懐かしみ、世代を超えた会話のきっかけになればと、帰省客が多くなるお盆の時期に合わせて催した。
 
買い物に訪れた客や帰省した人らが展示に足を止めている

買い物に訪れた客や帰省した人らが展示に足を止めている

 
 「懐かしい」と目を細めていたのは、埼玉県草加市の渡辺律子さん(75)。釜石出身で高校時代まで過ごし、先祖の墓参りのため毎年この時期に訪れているという。橋上市場の外観を写した一枚を指さしながら、孫らに今はなき古里の風景を伝えていた。
 
「孫たちに古里のことを伝えられた」と話す渡辺律子さん(左)

「孫たちに古里のことを伝えられた」と話す渡辺律子さん(左)

 
 「育った当時、(橋上市場は)普通にあるものだったけど、のちにイタリアと釜石にしかないものだと知った。珍しいものなのだと記憶したのを思い出す。にぎやかで、活気がある街だった」と渡辺さん。時を経た街の様子に寂しさを感じつつ、懐かしい顔や味との再会を楽しみにしているらしく、「釜石に来ると、高校生に戻ったかのように若返る。元気なうちは来たい」と柔らかな笑みを浮かべた。
 
 同じように懐かしむのは、施設内で「七兵衛屋商店」を営む後藤さちえさん(65)。橋上市場から移転した店舗の一つで、「あの頃は本当ににぎやかだった。ちょうど子育て中で大変だったはずだが、苦労を考える暇もなく働いた。立ち止まっていられる状況ではなく、ただ突っ走っていた」と明るく笑う。現在、組合の理事を務め、展示の準備にも積極的に関わった。
 
 海産物や刺身を店頭に並べ、客を迎え続けている後藤さんは、写真展でうれしい対面があった。掲示された一枚に、7年前に亡くなった夫の英輔さん(享年65)の姿を見つけた。「橋上市場にいる自分たちを撮ることはなかったから、こういう写真が残っているのは感激。こういう風に、写真を見て『あ、こんな人いたね』とか話のタネになれば。皆さんの心の中がにぎわったらいい」とうなずいた。
 
亡夫との思いがけない再会に頬を緩める後藤さちえさん

亡夫との思いがけない再会に頬を緩める後藤さちえさん

 
 展示会場には「想い出箱」が置いてある。橋上市場でのエピソードや写真展の感想などを自由に書いてもらおうと、用紙も用意。すでに投書した人もいて、一部が紹介されている。「釜石に来たときは必ず橋上市場に寄っていた。いつも人であふれ、たくさんのお店があって楽しい、独特な、不思議な空間だった」「かまだんごを買うのが好きだった」。足を止めた人たちが掘り起こした記憶をつづっている。
 
「想い出箱」に寄せられたメッセージを掲示して記憶を共有

「想い出箱」に寄せられたメッセージを掲示して記憶を共有

 
 写真展は31日まで。施設の営業時間内(午前7時~午後4時)に見ることができる。組合事務局では「これから先のことを考えることも大事だが、昔のことに思いをはせることがあってもいいと思う。釜石を盛り上げた人たちの存在、釜石の商売人のあたたかい人柄を感じてほしい」と期待する。
 
 この企画は、空きスペースを有効活用することで、来場者の滞在時間を長くすることも狙い。「テナント利用、出店者を募集中。短期、チャレンジショップだったり、フリーマーケットや作品展も歓迎」と呼びかける。

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夜市も、盆踊りも!超にぎやか、楽しく同時初開催 釜石の街なかに「おいでんせ~」

釜石市の中心部ににぎわいをもらたした夜市と超盆踊り

釜石市の中心部ににぎわいをもらたした夜市と超盆踊り

 
 釜石市の中心街で10日、市民が楽しめる2つのイベントが同時開催された。地元企業が実行委を組織して企画した「かまいし夜市おいでんせ」と、イオンタウン釜石が催した市民参加型の「超盆踊り」。ともに初開催で、「街中ににぎわいを」「夜のまちを盛り上げよう」との共通の思いが重なった。「初めまして、かんぱーい!」「やっぱり、人が集まるっていいよね」。家族連れや帰省客らが多彩な出店、ステージも楽しみつつ、古里の夏を満喫した。
 

夜の街に乾杯!食や酒に舌鼓

 
ビールを片手に談笑する来場者と出店者

ビールを片手に談笑する来場者と出店者

 
 夜市は同市大町が会場。市民ホールTETTO前広場には市内の飲食店が唐揚げや焼き鳥などを提供する「屋台村」や、岩手県内の酒造会社やブルワリーが連なる「カンパイガーデン」がお目見えした。合わせて約20の味わいが楽しめるとあって、客が次々と来場。浜焼きといった地元の味をさかなに酒やビールを飲みつつ談笑する光景が会場内のあちらこちらで見られた。
 
飲食や虎舞などを楽しむ人でにぎわう「かまいし夜市」

飲食や虎舞などを楽しむ人でにぎわう「かまいし夜市」

 
 隣接するイオンタウン釜石前の大町広場にはステージが設けられ、2つの広場を結ぶ道路は歩行者天国となった。郷土芸能の虎舞や吹奏楽、ヒップホップダンスなどのジャンル豊かなパフォーマンスが繰り広げられた。
 
 「思いがけない出会いがいいね」と笑ったのは礼ケ口町の菅野愛子さん(78)。相席になった女性や、隣のテーブルに座っていた若者らと「乾杯ー!」と声を合わせ盛り上がった。初めての試みを歓迎。「面白くて長居してしまった。1回と言わず、回を重ねてほしい」と期待した。
 
「初めまして」「かんぱーい!」。交流が生まれる

「初めまして」「かんぱーい!」。交流が生まれる

 
 人口減や東日本大震災、コロナ禍の影響などで人通りが少なくなった繁華街ににぎわいをもたらす新たなイベントを模索し実現。実行委員長の小澤伸之助さん(48)は「形にこだわらす、やってみた結果、多くの人が喜んでくれた」と頬を緩めた。
 
夜市の開場は午後1時。明るい中でも次々と客が来場

夜市の開場は午後1時。明るい中でも次々と客が来場

 
実行委の仲間と笑顔を重ねる小澤伸之助さん(中)

実行委の仲間と笑顔を重ねる小澤伸之助さん(中)

 
 大町で育った小澤さん。「ここ(大町周辺)は釜石の中心部だけど、じゃなくなった。さまざまな要因で街の形が崩れている」と感じていた。一方で「新しく創り出す、今がそのタイミング」と、前向きな思考も。同じような気持ちを抱く事業者や仲間の有志らが出店し、新たな試行の場になった。釜石産鶏肉を使った台湾風唐揚げ「大鶏排(ダージーパイ)」がその一つ。「釜石ならでは、新名物になり得るものをクリエイトする動きだ」と歓迎した。
 
 今回は「食と音で人をつなぎ、街を創る」をコンセプトとしたが、小澤さんは「もっとやりたいことがある」と継続を視野に入れる。イベント名にした「おいでんせ」は市民に親しみ深い釜石小唄の一節にある、人を迎えるときの言葉。「古き良き釜石の活気を思い起こさせてくれる。多くの人が集い、『おいでんせ』と心でつながれることを考えて実行していきたい」と思い描く。
 

大人も子どもも輪になり一体感

 
大勢の市民らが参加したイオンタウン釜石の「超盆踊り」

大勢の市民らが参加したイオンタウン釜石の「超盆踊り」

 
 「おいでんせ」つながりで踊りの輪が広がったのは、イオンタウン釜石の「超盆踊り」。同市港町の第2駐車場の一角にシンボルのやぐらがお目見えし、日暮れ前には子どもたちが輪をつくり、「マツケンサンバⅡ」などで元気よく踊った。
 
盆踊りパレードを思い思いに楽しむ子どもたち

盆踊りパレードを思い思いに楽しむ子どもたち

 
 夜が更けると、親子連れやお年寄りら老若男女が踊りを楽しむ“超”本番がスタート。夏を彩る祭り「釜石よいさ」のおはやし隊有志が太鼓で盛り上げ、よいさ小町が踊りを先導した。「炭坑節」といった盆踊りの定番曲のほか、「釜石小唄」でも踊りを満喫。参加した人たちになじみがない「ドンパン節」では、進行役の佐野よりこさん(釜石出身のフリーアナウンサー・民謡歌手)が踊り方を教えたりした。
 
進行役の佐野よりこさん(右)、おはやし隊が盛り上げる

進行役の佐野よりこさん(右)、おはやし隊が盛り上げる

 
やぐらを囲むように輪をつくって踊る参加者

やぐらを囲むように輪をつくって踊る参加者

 
 里帰り中の子どもや孫ら11人で夏の夜を楽しんだ唐丹町の尾形康民さん(62)は「震災の津波後は地域のイベントも少なくなり、集まる機会も減った。にぎやかなのは地域が活気づくし、こういう場で(孫たちに)ねだられるのがやっぱりうれしいよな」と目尻を下げ、「来年も」と望んだ。
 
 よいさ小町で大学生の小笠原のゑさん(19)は帰省中に参加。「踊る楽しさを伝えられたら」と笑顔で群舞を引っ張り、9月23日に釜石鵜住居復興スタジアムで開催予定のよいさPRに一役買った。
 
大人も子どもも一緒に踊りの輪をつくって交流を深めた

大人も子どもも一緒に踊りの輪をつくって交流を深めた

 
 市中心部を盛り上げようと企画。「同じ思いだ」と、夜市実行委と情報を共有しながら準備を進めた。イオンタウン釜石の大沼秀璽モールマネジャーは「多くの方が一緒に踊って『超』楽しんでいただけたようだ」と、うれしそうに会場を見渡した。

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震災復興後押し15年 「唐丹ゆめあかり」惜しまれつつ最終回 住民力結集の打ち上げ花火に万感

最後の開催となった「唐丹ゆめあかり」=9日、小白浜漁港

最後の開催となった「唐丹ゆめあかり」=9日、小白浜漁港

 
 釜石市唐丹町で東日本大震災以降、毎年夏に開催してきた鎮魂と復興を祈るイベント「唐丹ゆめあかり」が最終回を迎えた。津波で大きな被害を受けた地域に明日への希望と活力をもたらした15年―。住民らは終了を惜しみつつも、復興への歩みを支えた地域イベントに感謝し、新たなまちづくりに思いを新たにした。
 
 同イベントは唐丹駐在所連絡協議会(佐々木孝会長)、小白浜町内会(佐々木啓二会長)を中心に組織する実行委が主催。震災があった2011年に、ペットボトルキャンドルを防潮堤などの海岸エリアにともし、犠牲者の鎮魂と復興への祈りを込める場として始まった。13年には、東北の被災地で花火を打ち上げるプロジェクト「LIGHT UP NIPPON(ライトアップ日本)とのコラボが実現。市内外の支援者の協力で、郷土芸能の披露や縁日広場なども開催する一大イベントに発展した。
 
 花火の打ち上げは16年から、地域住民や地元企業、団体などからの協賛金で行われてきた。新型コロナ感染症拡大を考慮し、20年は実行委がイベント中止を決めたが、打ち上げに協力してきた花火業者、芳賀火工(仙台市)が支援を申し入れ、地域限定の“サプライズ花火”として実施。住民の要望を受け、翌21年以降も地域から寄せられる協賛金を原資に打ち上げを継続してきたが、社会情勢の変化で資金確保が難しくなってきたため、実行委は15年目となる本年を区切りに終了を決断した。
 
これまでの経緯を話し、協力に感謝する佐々木啓二実行委員長(写真左上)。会場には幅広い世代が集まった

これまでの経緯を話し、協力に感謝する佐々木啓二実行委員長(写真左上)。会場には幅広い世代が集まった

 
地域内外から訪れた家族連れなどが夏の夕べを楽しんだ

地域内外から訪れた家族連れなどが夏の夕べを楽しんだ

 
 9日、イベント会場となった小白浜漁港には夕方から、キッチンカーやアート作品体験のブースが並んだ。辺りが暗くなり始めると、地域住民や帰省客などが大勢集まった。花火の打ち上げを前に、唐丹中(金野学校長、生徒27人)の生徒有志19人が、学校で取り組む「唐中ソーラン」を披露。元気いっぱいの踊りで、地域の盛り上げに一役買った。同町本郷の「桜舞太鼓」を伝承する鼓舞櫻会(佐藤勇人会長)は手踊りも交え、華やかなパフォーマンスを見せた。市内外のイベントに引っ張りだこの同太鼓演奏に盛んな拍手が送られた。
 
唐丹中の生徒有志が「唐中ソーラン」を披露。アンコールにも応え、2回踊った

唐丹中の生徒有志が「唐中ソーラン」を披露。アンコールにも応え、2回踊った

 
生徒らはそろいの長ばんてんを着て、躍動感あふれる踊りを見せた

生徒らはそろいの長ばんてんを着て、躍動感あふれる踊りを見せた

 
唐丹町本郷を代表する郷土芸能「桜舞太鼓」は女性陣の手踊りとコラボ

唐丹町本郷を代表する郷土芸能「桜舞太鼓」は女性陣の手踊りとコラボ

 
 唐丹ソーランを率いた千葉柊瑛さん(3年)は「ミスとかなく、声も出していい踊りができた」と満足げ。震災後に生まれ、幼いころからまちの復興を見ながら育った。同イベントも毎年楽しみにしてきたが、「今年で終わると聞いて悲しい。地域の盛り上げや交流になる祭りだったので…」。次代の唐丹を担う立場として、「今よりも活気づいて楽しく過ごせるまちにしたい」と思いを込めた。
 
 フィナーレを飾る打ち上げ花火は、これまでで最多の約800発。今年は町内外の149人から104万4千円の協賛金が寄せられ、繰越金と合わせ費用に充てた。集まった人たちは震災後の15年に思いをはせながら、夜空を焦がす色とりどりの光を見つめた。
 
唐丹の夏の夜空を彩った打ち上げ花火。震災犠牲者を追悼し、冥福を祈った

唐丹の夏の夜空を彩った打ち上げ花火。震災犠牲者を追悼し、冥福を祈った

 
花火は北側防波堤から打ち上げられた。“真ん丸お月さま”とも競演(写真左)

花火は北側防波堤から打ち上げられた。“真ん丸お月さま”とも競演(写真左)

 
 同市平田在住の大和田聡子さん(44)は震災時、唐丹の実家に暮らしていた。長女を身ごもっており、自宅裏の国道に駆け上がり、津波の難を逃れた。守られた命は14歳に…。「この子がいたから(2人とも)助かったようなもの」と当時を振り返った。被災した実家は再建され、両親が暮らす。この日は親子5人で帰省し、3世代で唐丹の復興花火を見納め。15年続いた古里のイベントに「唐丹の結束力を感じる。終わるのは残念だが、また、こうしてみんなが集まれるような場があれば」と願った。
 
 同町本郷出身、在住の新沼みどりさん(41)は「震災後、子どもたちは地元で楽しめる場があまりなかったので、(イベント開催は)ありがたかった。被災して他地域に移住した人との再会の機会にもなっていた」と感謝。本郷地区は子育て世代の人口流出が顕著で、「娘たちが大きくなった時が心配。少子化で学校統合の話もある。自分も育った母校がなくなっていくのは寂しい」と地域の未来を案じた。
 
唐中ソーランにスマホカメラを向ける人も多数。思い出をしっかり心に刻んだ

唐中ソーランにスマホカメラを向ける人も多数。思い出をしっかり心に刻んだ

 
 佐々木啓二実行委員長(81、小白浜町内会長)は「地域の皆さんの『続けてほしい』との思いが強く、ここまで継続できた。復興に向かう中で、住民の心の支えになってきたのは確か。夏の楽しみの一つではあったが、一応の区切りとした。『また、やりたい』という声が出てくるようであれば、次の若い世代の判断に委ねたい」と話した。

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根浜を「ユニバーサルビーチ」に 障害児(者)の海水浴サポート 「やりたい」をかなえる一歩 釜石で発進

釜石初開催の「ユニバーサルビーチ」。たくさんの笑顔が弾ける

釜石初開催の「ユニバーサルビーチ」。たくさんの笑顔が弾ける

 
 釜石市鵜住居町の根浜海岸で9日、障害児(者)の海水浴をサポートする初の試みが行われた。同市で障害児の支援活動を行う認定NPO法人Plus One Happiness(プラス・ワン・ハピネス、横沢友樹理事長)が、当事者家族の願いをかなえようと企画。県内から6組の家族が参加し、スタッフの助けを借りながら、海に入る楽しさや喜びを存分に味わった。
 
 国内で先駆的な取り組みを行う兵庫県神戸市のNPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクト(木戸俊介理事長)から7人が訪れ、ノウハウを提供。地元の釜石ライフセービングクラブ(菊池健一会長)、医療関係者、ボランティアスタッフらが協力し、サポートにあたった。
 
NPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクト(神戸市)のメンバー(水色しまTシャツ)らが子どもたちをサポート

NPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクト(神戸市)のメンバー(水色しまTシャツ)らが子どもたちをサポート

 
浅瀬からゆっくりと足を踏み入れ、波の感触を楽しむ

浅瀬からゆっくりと足を踏み入れ、波の感触を楽しむ

 
 砂浜には、車いすでの移動が可能なビーチアクセスマットが敷かれた。「水陸両用車いす」が用意され、車いすに座ったまま海中に入ることも可能。同車いすは水上での沈み具合が異なる2種類。救難用のライフジャケットを身に付けた利用者は、車いすをはずしてあおむけで水に浮くこともでき、参加家族の意向に合わせて対応した。周辺には参加者専用の更衣室、シャワー、駐車場を設置。ドクターカーも配備した。
 
砂浜に敷かれたビーチアクセスマットは車いすやベビーカーでの移動も楽々

砂浜に敷かれたビーチアクセスマットは車いすやベビーカーでの移動も楽々

 
水陸両用車いす(左)は座ったまま海に入れる。身に付けた救難用ライフジャケットは頭部後方に座布団状の浮き袋があり、車いすをはずして自分で浮くことも可能(右下)

水陸両用車いす(左)は座ったまま海に入れる。身に付けた救難用ライフジャケットは頭部後方に座布団状の浮き袋があり、車いすをはずして自分で浮くことも可能(右下)

 
水陸両用車いすは別の種類も(右)。電動車いすを利用する須磨のスタッフがデモンストレーション

水陸両用車いすは別の種類も(右)。電動車いすを利用する須磨のスタッフがデモンストレーション

 
 滝沢市から参加した小学4年の男児は腸疾患と自閉症があり、これまで海に入ったことがなかった。波打ち際に座って「バシャバシャ」しながら、砂や海水の感触を初めて味わった。「すごくはしゃいでいましたねー」と母の室岡美幸さん(50)。「こういうサポートがないと、親2人だけで海に連れてくるのはやっぱり怖くて…」と今回の取り組みを歓迎。一歩踏み出す勇気を後押ししてくれる新たな動きに共感し、「私たちだけではできなかったことを動かしてくれるきっかけになる。海だけじゃなく、いろいろな活動に波及していけば」と期待を寄せた。
 
 神戸市の同NPO活動は、交通事故で車いす生活になった木戸理事長のオーストラリアでのビーチ体験が基になっている。出身地の神戸で活動を始めたところ、他県からも希望者が殺到。「全国の海でできるように」と出張チームを結成し、各地の団体が自走できるようサポートを続けてきた。岩手県では陸前高田市で実現していて、釜石は2カ所目。秋田大介副理事長(49)は「同じ県内でも実施場所が増えれば互いの連携も図れる。単発のイベントではなく、海水浴場開設期間中の土日ならいつでも受け入れるといった態勢づくりができれば、当事者家族も安心して来られる」と本県でのユニバーサルビーチの広がりを願った。
 
根浜海岸での継続的なユニバーサルビーチの可能性を探る関係者ら(手前)

根浜海岸での継続的なユニバーサルビーチの可能性を探る関係者ら(手前)

 
 今回の企画は、釜石市に暮らす心臓疾患のある女児(4)の母佐々木江利さん(45)の「障害や病気があっても、やりたいことをあきらめたくない」との思いから始まった。佐々木さんは2023年に「バリアフリーでつくる釜石自然遊びの会」を立ち上げ、障害の有無にかかわらず、さまざまな自然体験ができる場を提供。障害児や医療的ケア児への理解を進めることも念頭に活動してきた。最終目標だった根浜海岸での「ユニバーサルビーチ」は、自身もスタッフとして関わるNPOプラス・ワン・ハピネスが構想をまとめ、関係機関、団体の協力を得て実現した。同市ふるさと納税の団体支援制度で寄せられた寄付金が活動費に充てられた。
 
 佐々木さんは「当事者だけでなくサポートするスタッフも楽しそうで、最高の形で開催できた」と大喜び。佐々木さんの子どもが装着する酸素ボンベは普段、両親が背負うなどしているが、この日はスタッフが持ってくれて心理的負担も軽減。わが子の表情をしっかり見る余裕もでき、「笑顔がキラキラ輝いていた。顔色も悪くならなかったので、本当に楽しかったのだろう」。いつもは「自分たちだけで頑張らなきゃ」という気持ちになってしまうが、「今日はちょっと甘えて皆さんにおまかせできた」と感謝した。
 
海水浴を楽しむわが子の姿をうれしそうに見つめる佐々木江利さん(右)

海水浴を楽しむわが子の姿をうれしそうに見つめる佐々木江利さん(右)

 
 2年越しの夢をかなえた佐々木さんだが、障害児や医療的ケア児を取り巻く環境にはまだまだ課題も多い。「当事者家族とサポートする側が互いにリスクを理解しつつ、できるところまでやってみる。須磨さんのように寄り添ってくれる団体があることは大きな希望。釜石でも関係機関、団体が連携しながら当事者のチャレンジを支えられるような仕組みができれば」と将来像を描いた。
 
 主催したNPOプラス・ワン・ハピネスは当事者もいる支援者団体。「君の『やりたい』を『できる』に変える」を活動理念に掲げ、「できない」ではなく「やるためにはどうしたらいいかを考える」組織を目指す。自身も障害児の親である横沢理事長(44)は「一つの『できる』が次の『できる』を呼んで、子どもたちの可能性が広がっていく。今回のユニバーサルビーチも今後につながる大きな一歩」と実感する。9月6日には釜石市ふれあい福祉まつりと同時開催で、釜石PITで「ユニバーサルシネマ」も開催予定。医療機器の音や光、子どもの発声、多動などを気にせず、みんなで映画を楽しもうという催しで、もちろん健常児とその家族の鑑賞もOK。同団体が目指す姿の一つは障害の有無などにかかわらず、多様な人たちが互いを尊重し、共に生きていく“インクルーシブ”社会。横沢理事長は「子どものころから同じ空間で過ごし、いろいろな人がいることを知って育てば、障害に対する世の中のハードルはもっと下がるはず」と交流機会の増加も願う。
 
この日は小野共釜石市長(中)も視察に訪れた。主催NPOの横沢友樹理事長(左)が取り組みについて説明した

この日は小野共釜石市長(中)も視察に訪れた。主催NPOの横沢友樹理事長(左)が取り組みについて説明した

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艦砲射撃から80年 釜石で追悼式 語りつなぐ体験者の記憶、平和の尊さ 次世代へ

祭壇に花を手向け、祈りをささげる参列者

祭壇に花を手向け、祈りをささげる参列者

 
 釜石市は8月9日、同市大町の市民ホールTETTOで戦没者追悼・平和祈念式を行い、遺族や市内の中学生ら約150人が犠牲者を悼んだ。太平洋戦争終結間際の1945(昭和20)年に釜石が2度目の艦砲射撃を受けたこの日、その戦禍を伝える体験者の手記が朗読された。「どこもかしこも火の海。……何もできない惨憺(さんたん)たるものだった」。80年前のまちの記憶に触れた参列者は戦争の惨禍を繰り返さず、平和の尊さを次の世代につなぐ思いを深めた。
 
祈りの歌声が響いた釜石戦没者追悼・平和祈念式

祈りの歌声が響いた釜石戦没者追悼・平和祈念式

 
 黙とう後、小野共市長が「7月14日と8月9日は決して忘れてはならない日。戦禍が繰り返されることのないよう、恒久平和の確立へ努力することが、国内で唯一2度の艦砲射撃を受けた当市に課せられた使命だ」と式辞を述べた。
 
 市遺族連合会の佐々木郁子会長(82)=同市平田=が追悼のことば。父が出征中に病死し、「父の記憶を持たないままも、父の背中を追い求めて生きてきた。平和な世界に生きることを願いながら、散っていた方々のことを忘れてはならない」と切なる願いを込める。戦後80年となった今、不穏な空気に包まれた世界情勢を危惧。「細くなった記憶の糸をたぐり寄せ、語りつないでいく」と誓った。
 
 読書サポーター「颯(かぜ)・2000」メンバーの佐久間良子さん(69)=同市唐丹町=は、釜石艦砲射撃の体験談などをつづった同人誌「花貌(かぼう)」を朗読した。読んだのは、故和田乙子さんの手記「学徒動員の想い出」より「地獄の七月十四日」。まちを襲った1度目の砲撃の惨状を伝える。
 
手記を朗読し艦砲射撃を伝える佐久間良子さん

手記を朗読し艦砲射撃を伝える佐久間良子さん

 
 避難先のトンネルの中にも響いた「耳も腹も胸もつんさぐ」砲撃のごう音、外に出て目にした火の海と化したまち。「十五の我々にはどうすることも出来ない。ただ泣くだけだった」。そんな地獄の道を泣きながら越え、自宅に生還した「あの日を永遠に忘れない」。
 
 当時、和田さんと行動した佐久間さんの母・前川イツ子さん(95)=大槌町吉里吉里=の経験も紹介した。火の海を歩いていたら長靴が熱で溶けてやけどした、まちの至る所に犠牲者が横たわっていた…。母から聞いた話を静かに語り、「命をつないでくれてありがとう」と締めくくった。
 
 市内の合唱グループ「翳(かげ)った太陽を歌う会」が釜石艦砲、広島・長崎への原爆投下を題材にした歌などの4曲を献唱。参列者は献花台に白菊を手向け、戦争犠牲者の冥福を祈った。
 
戦没者らを悼み、献花。静かに祈り手を合わせた

戦没者らを悼み、献花。静かに祈り手を合わせた

 
 平和・防災学習相互交流事業の一環で青森市と釜石市の中学生計20人も参列。釜石中1年の白野美佳さんは「戦争をしないという選択をするのが私たちの使命であり、責任。戦争で失われた命に敬意を込め、平和の尊さを次の世代へと伝えていく」と受け止めた。
 
平和への誓いを胸に献花する釜石市と青森市の中学生

平和への誓いを胸に献花する釜石市と青森市の中学生

 
 式には前川さんも足を運んだ。友人と自分の体験を伝えてくれた娘に感激した様子で、「80年前を思い出したら、何とも言えない。生かしてもらってよかった。ただ元気でいつまでも…。どこの国も戦争がない世の中になってほしい」と願った。
 
手記を朗読した佐久間さん(左)と母の前川イツ子さん

手記を朗読した佐久間さん(左)と母の前川イツ子さん

 
 「つらい、怖い経験をしながらも生き抜いた和田さんや母たちのためにも艦砲射撃や戦争の悲惨さを伝える活動を続けていこう」と思いを新たにする佐久間さん。市内の小中学校や図書館などで釜石艦砲の体験者が制作した紙芝居などを読み聞かせしており、「子どもたちが受け止め、伝えていく人になってもらえたらうれしい」と期待していた。

THE YELLOW MONKEY TOUR 2024/25 Sparkleの惑星X -ネ申- Live Viewing.

THE YELLOW MONKEY TOUR 2024/25 Sparkleの惑星X -ネ申- Live Viewing.

THE YELLOW MONKEY TOUR 2024/25 Sparkleの惑星X -ネ申- Live Viewing.

 

THE YELLOW MONKEYのセルフアンコール公演「THE YELLOW MONKEY TOUR 2024/25 Sparkleの惑星X -ネ申- Live Viewing.」が釜石PITで開催決定!名古ボトムライン公演を生中継します!

 

ライブビューイング詳細ページ
https://theyellowmonkeysuper.jp/feature/2025_liveviewing

開催日時

2025年8月25日(月) 19:00 スタート

開催場所

釜石PIT
(岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター)

チケット

オールスタンディグ・ライブハウスビューイング
来場者ステッカー付
3,500円(税込)

 

前売チケット&詳細はこちら
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2525727

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

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広報かまいし2025年8月15日号(No.1862)

広報かまいし2025年8月15日号(No.1862)
 

広報かまいし2025年8月1日号(No.1861)

広報かまいし2025年8月15日号(No.1862)

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【P1】
表紙

【P2-9】
特集 艦砲射撃から80年 ――。未来へ紡ぐ平和のかたち

【P10-11】
釜石市結婚新生活支援補助金
大好評「夏を満喫!釡宴会キャンペーン」を追加実施します 他

【P12-13】
まなびぃ釜石
個人情報を聞き出す不審電話にご注意ください 他

【P14-15】
まちの話題

【P16-17】
保健案内板
世界遺産登録10周年記念コラム
市長のおすすめ本

【P18-19】
まちのお知らせ

【P20】
市民百景

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 オープンシティ・プロモーション室
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8463 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2025081200017/
釜石市

釜石市

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