女子ラグビーセッション

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女子ラグビーセッション

 

ラグビーワールドカップ2019釜石開催タウンミーティング”女子ラグビーセッション”開催

 

Rugby World Cup 2019 in KAMAISHI

この度、ラグビーワールドカップ2019開催地の釜石市において、2016リオデジャネイロ五輪、いわて希望郷国体ともに公式種目として開催される女子ラグビーのフォーラムとクリニックを合わせたセッションを開催します。

 

【クリニック参加対象】
東北地域の女子ラグビープレーヤー
クリニック参加者は東北地域在住の女子ラグビープレーヤーを原則とする。
プレーヤーは(公財)日本ラグビーフットボール協会競技者個人登録済であること。

 

【フォーラム参加対象】
東北地域の女子ラグビープレーヤー及び一般市民
年齢性別その他制限なく入場は無料。途中出入りも自由です。

 

日程及び会場

10月17日(土)
15:00〜17:00 女子ラグビークリニック・基礎編
~ベーシックスキル、フィットネス・ランチメニュー等の練習を通じたクリニック~
会場:釜石市球技場(松倉グランド)
18:30〜20:00 女子ラグビーフォーラム
~ゲスト講師プレゼンテーションとパネルディスカッション~
会場:イオンタウン釜石イベントスペース

 

10月18日(日)
9:30〜11:30 女子ラグビークリニック・実践編
~ユニット、A&D等の練習を通じたクリニック~
会場:釜石市球技場(松倉グランド)

 

ゲスト講師及びゲストコーチ

ゲスト講師:稲沢裕子(いなざわ ゆうこ)氏
東京都出身 2013年(公財)日本ラグビーフットボール協会理事

 

ゲストコーチ:中村知春(なかむら ちはる)選手
神奈川県出身 電通東日本/アルカスクイーン熊谷所属。法政大学在学中バスケットボールから転向。2012年女子セブンズ日本代表(サクラセブンズ)主将。2013年セブンズワールドカップ出場。2015年ワールドシリーズコアチーム昇格戦優勝。

 

ゲストコーチ:平野恵理子(ひらの えりこ)選手
岩手県大槌町出身 医療法人横浜柏堤会/YOKOHAMA TKM所属。日本体育大学在学中、2014年日本選抜で香港女子セブンズ出場。世界学生選手権出場。

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 ラグビーワールドカップ推進室
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話 0193-22-2111(内線 105) / FAX 0193-22-0922 / メールでの問い合わせ
元記事:
https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/shokai/ragby_city/detail/1196746_3208.html
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釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。

啄木と釜石のつながり示す〜青葉通りに歌碑建立

石川啄木の歌碑

誰もが足を運びやすいようにと青葉通りに建立された「石川啄木の歌碑」を除幕する式典出席者

 

 岩手を代表する歌人石川啄木と釜石とのつながりを示す歌碑が、釜石市大町の青葉通り緑地に建立された。啄木の母方のいとこで医師として釜石の医療に尽力した工藤大助さん(故人)のひ孫、大町で歯科クリニックを開業する工藤英明さん(53)ら親族が中心となり建立。4日、現地で除幕式が行われ、関係者約60人が釜石初の啄木歌碑の完成を祝った。

 

歌碑建立の協力者にお礼を述べる工藤英明さん

歌碑建立の協力者にお礼を述べる工藤英明さん

 

 啄木の足跡を後世に伝えよう会(工藤英明代表)が主催。英明さんの長女麻純さん(11)、長男純之助君(8)と野田武則市長ら来賓の手で歌碑が除幕された。野田市長は「中心市街地の観光資源ともなり、啄木と釜石の関係を知らせ、啄木の功績を一層発信してくれるものと思う」と祝辞を述べた。

 

 歌碑は高さ1・5メートル、幅1・2メートル。啄木の古里、盛岡市玉山区で採掘される花こう岩「姫神小桜」に、短歌「ゆゑもなく海が見たくて海に来ぬ こころ傷みてたへがたき日に」が刻まれた。啄木が1910(明治43)年に詠んだ歌で、歌集「一握の砂」に収録されている。台座には三陸海岸の石や貝殻が埋め込まれた。製作は釜石市の仲野石材店(清水陵吉社長)が請け負った。

 

 啄木は1900(明33)年、中学の同級生と盛岡から内陸を南下し三陸沿岸を北上する旅を行った。最終地の釜石には当時、いとこの大助さんが医師として赴任しており、啄木は大助さん宅に2週間ほど滞在した。啄木の釜石訪問は、共に旅をした同級生の船越金五郎が残した日記で詳細が明らかになった。歌碑には、その日記の記述も刻まれている。

 

 大助さんは盛岡市出身。1896(明29)年、三陸大津波で医師が不在となった釜石に県の要請で着任。3年の予定だったが、4年目に赤痢が流行し対応のため釜石にとどまった。啄木が訪ねたのは、その4年目のこと。大助さんはいったん、盛岡に戻るが、2年後に釜石鉱山田中製鉄所の付属病院に赴任。以後、釜石で勤務医を続けながら俳句や謡曲などの文化面でも活躍し、その名を知られた。

 

 英明さんは「啄木が釜石に来たのが明治三陸大津波の4年後。今年は東日本大震災から4年。この歌碑が啄木の目に代わって釜石の復興を見届けてもらうシンボルの一つになれば」と願いを込める。

 

 大助さんの孫(英明さんの叔母)で一戸町在住の上田初子さん(73)は「啄木の足跡を風化させず残すことができ、祖父の思いをつなげられた」と多くの協力者に感謝。歌碑の歌について「時に牙をむき、時にたくさんの恵みを与えてくれる海。そのはざまで生きる人々のさまざまな思いと通じる感じがした」と選んだ理由を明かした。

 

コーラスグループ「コールすずらん」による献歌

完成した歌碑を前に盛岡市玉山区のコーラスグループ「コールすずらん」は啄木の歌の合唱曲を献歌した

 

 除幕式には啄木の地元の吟詠会やコーラスグループ、愛好団体などが駆け付け、花を添えた。石川啄木記念館(盛岡市玉山区渋民)の森義真館長(62)は「啄木ゆかりの地に歌碑が建てられ喜んでいる。これを機に釜石の方々が啄木にさらに親しんでくれればありがたい」と期待した。

 

(復興釜石新聞 2015年10月7日発行 第425号より)

 

復興釜石新聞

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25t高炉

10月16日、48回の挫折が実った日

 安政4年に大橋で始まり、橋野で花開いた近代製鉄は明治初期に13の高炉が操業するまでになった。明治に入り「富国強兵」「殖産興業」のスローガンの下、近代化を推し進める明治政府は、イギリス人鉱山師ゴッドフレーの献策により釜石での製鉄の官業化を決めた。

 

 明治6年、明治政府は大橋、橋野、佐比内、栗林にあった鉄山を工部省の所管とし、鈴子に製鉄所をした。イギリスから技術者を呼び寄せ、機械を輸入し250万円(現在の価値で数千億円)もの大金を投じて明治13年に建設されたものの3年足らずで頓挫してしまいます。

 

25t高炉

25t高炉(写真=釜石教育委員会/転載禁止)

 

 頓挫した製鉄所の鉄道施設は藤田組の藤田伝三郎に払下げられ、明治18年12月に大阪と境を結ぶ阪堺鉄道(のちの南海鉄道)を開業した。(前の記事参照)

 

 鉱石とスクラップの払下げを受けた鉄屋の田中長兵衛と田中の娘婿で横須賀支店長の横山久太郎は払い下げのため釜石を訪れ、荒廃した官営製鉄所に驚く。日頃鉄材の輸入に疑問を持ち製鉄業の夢を抱いていた横山は復興を長兵衛に懇願しました。無謀とも言える申し出に長兵衛は当初反対しましたが久太郎の熱意に折れ、製鉄所の復興を決意した。

 

49回目にして出銑に成功した高炉

49回目にして出銑に成功した高炉(写真=釜石教育委員会/転載禁止)

 

 横山は実験炉として橋野高炉と同じサイズの小型高炉を築造しました。操業主任に高橋亦助、機械設備主任に村井源兵衛を地元から採用し、操業を開始しましたが操業はうまくいかず鉱石と木炭の配合を変えるなど幾多の試みの甲斐もなく1年半が過ぎ、操業は46回を数え資金も底をついていました。久太郎は東京の長兵衛に呼び出され操業中止を言い渡されました。横山が不在の間、後を任された高橋は妻の実家の支援を得て2度操業を試みるが失敗に終わった。横山からの「設備の一切を片付ける準備をしておくように」との一報に高橋は職工らに終焉を告げる。しかし、職工は「食べるものさえあれば賃金はいりません」と願い出る。明治19年10月16日久太郎が不在の中、49回目にして最後の操業が始まろうとしていた。職工頭の進言により今まで悪鉱として捨てていた赤みがかった鉱石を使った。操業を開始し煙突から煙が立ち、鉄は途切れることなく流れ出し、長い苦難の道を経てついに成功するに至りました。

 

のちにこの明治19年10月16日は新日鉄住金釜石製鉄所の創業記念日となり山神社の祭日となりました。

 

参考文献  
岩手東海新聞社 釜石物語 横山久太郎伝
菊池 弘著 風雪に舞う 釜石地方人物伝
半沢 周三著 日本製鉄事始 大島高任の生涯
半沢 周三著 大島高任, 日本産業の礎を築いた「近代製鉄の父」
かまいしnet ものづくりDNA 横山久太郎

 

金野義男

タウンレポーター 金野義男

金野義男(こんのよしお)と申します。平田在住です。釜石の好きな風景は新浜町から見た南桟橋を中心とした風景と釜石湾を背景にした釜石大観音の後姿です。得意なジャンルは歴史と自然です。
サンマの炭火焼きは今年も大人気

焼きサンマで「食欲の秋」満喫〜味覚フェスタ5年ぶりにシープラザ遊で、復興支援「産業祭り」も盛り上がる

サンマの炭火焼きは今年も大人気

サンマの炭火焼きは今年も大人気。行列が絶えなかった

 

 釜石まるごと味覚フェスティバル(釜石観光物産協会主催)は3、4の両日、釜石市鈴子町のシープラザ遊で開かれた。東日本大震災後、2013、14年と新浜町魚市場で開催してきたが、今年は震災前の会場に戻した。各地の味覚を目当てに大勢の人が集まり、「食欲の秋」を満喫した。

 

 市内外から36業者が出店し、自慢の味や企画で来場者を楽しませた。水産まつりの目玉、炭火焼きサンマの無料お振る舞いでは両日とも、地元で水揚げされた500匹を提供。3日はサンマのつみれ汁(先着200食)も無料で振る舞われたほか、浜幸水産が販売したマグロ丼が人気を集め、長蛇の列が続いた。

 

 焼きサンマとマグロ丼を味わった奥州市の年配夫婦は「鮮度も良くおいしくいただいた。沿岸に来る楽しみは、やはり海の物。天気も良いし釣りをして帰ろうかな」と青空の下で笑顔を輝かせた。

 

 農業祭では地元の産直などが野菜や加工品を販売。各日の野菜(ピーマン、シイタケ)&餅まきでは計1千袋が宙を舞い、老若男女が手を伸ばした。

 

開始前から大勢の人たちが待ちわびた野菜&餅まき

開始前から大勢の人たちが待ちわびた野菜&餅まき

 

 産業まつりでは姉妹、友好都市の商工担当者らもご当地の特産品を販売した。「鉄のまち」つながりで釜石の復興支援を継続する福岡県北九州市は、「明治日本の産業革命遺産」として今夏、世界文化遺産に登録された「官営八幡製鉄所関連施設」を有する。大正時代、同製鉄所で働く工員のために生まれた菓子「くろがね堅パン、ようかん」は釜石に初めてお目見えし、来場者の興味を引いた。同市産業経済局食の魅力創造・発信室の新田龍二室長は「復興に世界遺産、(釜石と)ご縁が2つできた。鉄で育まれたまち同士、刺激し協力し合い両市の発展につなげていきたい」と望んだ。

 

製鉄マンが愛した菓子をPRする北九州市の物産販売ブース

製鉄マンが愛した菓子をPRする北九州市の物産販売ブース

 

 震災復興支援を基に昨年3月、釜石市と友好協力協定を結んだ横浜市中区は、味覚フェス初出展。ヨーヨーつり、くじ引きなど子どもたちを喜ばせる縁日コーナーを設けた。中区役所総務課の吉浜隆宗・地域防災支援担当係長は「今回は26人の職員が釜石と大槌で活動中。半分は初めて訪れた。被災地の現状をしっかり学び地元に生かしたい」とし、市民らと積極的に交流を図った。

 

 4日はテレビ番組の「和の鉄人」として活躍した料理人、中村孝明さんの鯖(さば)丼・豚汁の無料振る舞いもあった。家族3人で訪れた八雲町の佐藤真美さん(45)は「午前中に来たが売り切れもあり、少し残念。こういうイベントは復興の後押しになる。活気あるまちになれば」と願った。

 

震災後、炊き出しで釜石に思いを寄せ続けてきた中村孝明さん

震災後、炊き出しで釜石に思いを寄せ続けてきた中村孝明さん。一流の味で味覚フェスを盛り上げた

 

(復興釜石新聞 2015年10月7日発行 第425号より)

関連情報 by 縁とらんす
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3日、4日と開催した「釜石まるごと味覚フェスティバル」も無事終了しました土曜日はちょっと風が強くて大変でしたが、それでも2日間あわせて11,000名様ものご来場を頂きイベントを楽しんで頂きましたさんま焼きや中村孝明さんのお振舞いには大行列ができ、各ブースも売切れ続出でしたさぁ次の大きなイベントと言えば「釜石まつり」です今年は16〜18日の3日間の日程で開催予定ですこちらも是非楽しみにお待ちください!

Posted by 釜石の観光 on 2015年10月4日

復興釜石新聞

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上中島復興住宅Ⅱ期

2015年度グッドデザイン賞の受賞

9月29日、公益財団法人日本デザイン振興会主催「2015年度グッドデザイン賞」(Gマーク)が発表され、上中島復興住宅Ⅱ期が受賞しましたので、次のとおりお知らせします。

 

上中島復興住宅Ⅱ期は、民間事業者が建設した住宅を取得する買取方式により市内最大規模の復興住宅を整備したものです。当該住宅は、コミュニティ形成を促す施設計画となっており、住宅という生活基盤の供給のみならず、入居者の皆さんが集い、再びつながりを育んでいく場所づくりを念頭に整備されました。

 

物件概要

物件名
釜石市上中島復興住宅Ⅱ期
所在地
上中島町二丁目20-6
整備内容
復興公営住宅 156戸 1LDK 51戸、2LDK 105戸
集会施設、災害用備蓄倉庫、太陽熱温水設備
敷地面積
8,209.03㎡(2,483.23坪)
建物面積
13,187.96㎡(3,989.3坪)
構造規模
2号棟~鉄骨造8階建て(79戸)
3号棟~鉄骨造5階建て(38戸)
4号棟~スチールハウス工法(薄板軽量形構造)3階建て(18戸)
5号棟~スチールハウス工法(薄板軽量形構造)3階建て(21戸)
工期
平成26年3月7日~平成27年2月26日

共同受賞者

所有者
釜石市
土地売主
新日鐵住金株式会社
建物売主
新日鉄興和不動産株式会社
基本計画
株式会社日本設計
設計施工
株式会社竹中工務店、日鉄住金テックスエンジ株式会社
受賞内容の詳細については、公益財団法人日本デザイン振興会のホームページをご覧ください。

 

概要:https://www.g-mark.org/activity/2015/

https://www.g-mark.org/activity/2015/

メッセージ | 2015年度グッドデザイン賞受賞概要 | 過去受賞や年鑑など | Good Design Award

グッドデザイン賞の仕組みや、過去のすべての受賞対象が検索できる「グッドデザインファインダー」など、グッドデザイン賞に関する情報をご紹介するサイトです。毎年1回(4~6月頃)募集する、グッドデザイン賞への応募もこのサイトから行うことができます。
リンク


 

受賞内容詳細:https://www.g-mark.org/award/describe/42834

https://www.g-mark.org/award/describe/42834

復興公営住宅 [釜石市上中島町復興公営住宅Ⅱ期] | 受賞対象一覧 | Good Design Award

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問い合わせ

市復興推進本部復興住宅整備室 細川
電話 0193-22-2111(内線433)

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 復興推進本部 復興住宅整備室
〒026-0025 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話 0193-22-2111(内線 433) / FAX 0193-22-9505 / メールでの問い合わせ
元記事:
https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/press/detail/1196690_2628.html
釜石市

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かまだんご

伝えたい ふるさとの味「釜石かまだんご」発売、食べやすく 一口サイズに

釜石振興開発かまいし特産店の下川原繁夫店長

「懐かしい、ふるさとの味をどうぞ」と呼びかける釜石振興開発かまいし特産店の下川原繁夫店長

 

 伝えたい、ふるさとの味――。釜石市の第三セクター釜石振興開発(新里進社長)は、釜石地方の郷土菓子として知られる「かまだんご」を一口サイズにして食べやすくした「釜石かまだんご」を発売した。モッチリとした食感の団子からトロリと黒蜜がしたたり落ちる、懐かしい味わいを再現。同社は「釜石の新しい土産品として利用していただければ」と期待を込める。

 

 草を刈る鎌の形に似ていることから名付けられたといわれる「かまだんご」は、釜石地方の農家などに古くから伝わる定番のおやつ。それぞれの家庭によって形や中身は少しずつ異なるが、いずれも米粉や小麦粉でつくられたモッチリとした生地の皮の中にトロリとした砂糖が入っている。

 

 以前は釜石橋上市場や朝市などでもよく見かけたが、今では一部の産直や道の駅などで販売されるだけとなった。

 

 「昭和の時代、おばあちゃんやお母さんがよく作ってくれた、かまだんご。初めて食べる人は必ずといっていいほど、黒蜜で手や服を汚したもので、これも古き良き思い出」。釜石かまだんごの開発を担当した下川原繁夫さん(46)=かまいし特産店店長=は、こう話す。

 

 この懐かしい味を土産品として広く普及できないかと考えるようになったのは、震災の前から。しかし、かまだんごは時間がたつと皮が固くなり、風味も落ちるなどの難点があった。

 

 そこで考えたのが、一口サイズにし、解凍することでモチモチ感を維持すること。製造は、全国にもファンが多い「ごま摺り団子」を販売する平泉町の菓子メーカー松栄堂に委託。4回の試作を重ねて、やっと完成した。

 

 釜石の地元食材、藤勇醸造のみそ、釜石鉱山で産出する仙人秘水を使用。「食べやすく、懐かしい味わいをそのまま再現した」と下川原さん。実家は酒屋で、調理師免許も持ち、「子どものころから、かまだんごには深い思い入れがあった」と明かす。

 

 釜石かまだんごは9月に行われたいわて特産品コンクール(いわて産業振興センター主催)で「いわての物産展等実行委員会会長賞」に入賞した。

 

 販売価格は8個入り756円(税込み)、16個入り1458円(同)。常温解凍で1~2時間後が食べごろという。釜石市鈴子町シープラザ釜石内のかまいし特産店、甲子町の道の駅・釜石仙人峠で販売している。問い合わせは、かまいし特産店(電話/FAX0193・31・1180)へ。

 

(復興釜石新聞 2015年10月3日発行 第424号より)

復興釜石新聞

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平成27年 釜石まつり

平成27年 釜石まつり

 

平成27年釜石まつりについて、ご案内いたします。

 

行事予定

行事予定

 

10月16日(金)
《尾崎神社》
18:00〜 尾崎神社宵宮祭

 

10月17日(土)
《尾崎神社》
尾崎神社神輿海上渡御「曳き船まつり」(参加船13隻)
10:00 新浜町第2魚市場岸壁出港
10:30 青出浜着
11:30 青出浜出港
12:00 新浜町第2魚市場岸壁着
《山神社》
17:30〜 新日鉄住金(株)釜石製鉄所 山神社宵宮祭(山神社)

 

10月18日(日)
《尾崎神社・山神社》
8:00 〜 尾崎神社出御祭(尾崎神社)
8:00 〜 新日鉄住金(株)釜石製鉄所 山神社例大祭(山神社)
11:00〜 両神社神輿到着(シープラザ遊)
11:10〜 尾崎神社・山神社合同祭(シープラザ遊)
12:00〜 両神社神輿市内渡御・市民団体行列
 (シープラザ遊〜魚市場仮御旅所・東前バスロータリー)
14:00〜 神輿還御式 神楽、虎舞など踊り披露
 (魚市場仮御旅所・東前バスロータリー)
時間は前後する予定がありますのでご了承ください。

曳き船まつり

17日(土)の曳き船まつりは、新浜町第二魚市場にて行います。ご覧になる際は、係員の指示に従い、十分ご注意ください。
曳き船まつり場所(69 KB jpgファイル)

18日(日)交通規制について

交通規制のお知らせ 10月18日(日) 11:30〜14:30
 
交通規制

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 観光交流課
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町22-1(シープラザ釜石内)
電話 0193-22-2111(内線 333) / FAX 0193-22-5003 / メールでの問い合わせ
元記事:
https://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/kanko/matsuri_event/detail/1196645_2438.html
サントリー スチール缶新発売

サントリー スチール缶新発売〜鉄の街 釜石を盛り上げよう「ザ・プレミアム・モルツ」「金麦」

サントリーが制作したオリジナルポスター

サントリーが作成したオリジナルポスター。「鉄の街・釜石を盛り上げよう」と呼びかける

 

 洋酒やビールなど飲料製造・販売大手のサントリーは、釜石市に棒線事業部釜石製鉄所を置く新日鉄住金の製品を使用したスチール缶ビール「ザ・プレミアム・モルツ」「金麦」を6日から新たに発売する。「鉄のふるさと釜石」で広くスチール缶に親しんでもらい、復興にまい進する釜石を盛り上げようとの願いを込め、釜石地域を皮切りに県内、東北へと販売活動を展開する。

 

 サントリーが今回、発売するのはプレミアム・モルツ5千ケース(24本入り)、金麦6千ケース(同)。いずれも新日鉄住金名古屋(愛知県)、広畑(兵庫県)、八幡(福岡県)の3製鉄所で製造するスチール缶を使用。釜石、遠野、大槌地域を皮切りに全国で販売する。釜石市内ではイオンスーパーセンター、キクコーストア、マイヤ、みずかみなどスーパーのほか、酒店などで取り扱う。

 

 これを前にサントリーは1日、釜石市内の飲食店向けに「お役立ち展示会」をホテルサンルート釜石で開催。スチール缶ビールをはじめウイスキーやワインなどの主要製品を並べ、新しい飲み方やメニューなども提案。無料で招いた飲食業者らに利用を呼びかけた。

 

 同社は「鉄の街・釜石」を盛り上げよう―とのキャッチコピーを掲げたオリジナルポスターも作成。仙台支店の高田智康営業担当部長は「スチール缶の良さを広げていこう」と呼びかける。

 

 鈴子町の仮設飲食店街で居酒屋を経営する工藤結城さん(68)は「息子が名古屋製鉄所でスチール缶の製造に従事していて、今回のキャンペーンは本当にありがたい。店の再建へ向け力をもらった」と感謝した。

 

サントリーが開いた「お役立ち展示会」

サントリーが開いた「お役立ち展示会」で、スチール缶を手に取ってみる市内の飲食業者ら

 

 世界的な環境保護の世論の高まりの中、スチール缶は他素材製の容器と比べてリサイクル率が高く、製造時のエネルギー消費や二酸化炭素の発生が少ない「環境に優しい容器」として再認識されている。

 

 新日鉄住金によると、スチール缶のリサイクル率は2012年度で90・8%に上る。八幡製鉄所のお膝元、北九州市ではスチール製の容器を使用した缶ビールは全体のほぼ50%を占めるという。しかし、全国的にはまだ1%程度と少なく、釜石製鉄所の担当者は「釜石でもスチール缶の比率を少しでも高めたい。釜石シーウェイブスの応援などと絡めた〝ご当地缶〟もできれば」と期待する。

 

(復興釜石新聞 2015年10月3日発行 第424号より)

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釜石のロック伊藤剛臣の先制トライ

釜石、後半猛攻 開幕3連勝〜我慢の守備が勝利呼び込む 日本IBMに45-7

釜石のロック伊藤剛臣の先制トライ

前半9分、釜石のロック伊藤伊藤剛臣がラインアウトから抜け出し右中間に先制トライを決める=27日、釜石市球技場

 

 社会人ラグビー地域リーグ、トップイーストリーグの釜石シーウェイブス(SW)RFCは27日、釜石市甲子町松倉の市球技場で日本IBM(昨季8位)と対戦。前後半合わせて7トライを奪うなど45―7で圧勝し、開幕3連勝を飾った。釜石は前半9分、ラインアウトからロック伊藤剛臣が抜け出し先制。29分には敵陣ゴール前のモールを押し込み、フッカー松原裕司が左隅にトライ。相手にトライを許さず、12―0で折り返した。後半11分にトライを奪われたものの、19分にWTB村井佑太朗がキックからのラッキーバウンドをキャッチしてトライ。さらに途中交代のFBジェームス・カマナが2トライを加えるなど圧倒。9月の3連戦、満点の勝ち点15を獲得して乗り切った。

 

 「相手ボールを奪い返してのトライもあり、きょうはディフェンスが良かった」。前後半合わせて7トライを奪う大勝も、三浦健博ヘッドコーチ(HC)は相手を1トライに抑えたディフェンスの勝利を喜んだ。

 

 前半は苦しんだ。ロック伊藤剛臣、フッカー松原裕司と元日本代表組のベテランが共にトライを決めたものの、FWがゴールラインまで迫りながら勢い余ってボールをこぼすなどミスも目立った。

 

 しかし、激しく攻め込まれながらもゴールラインは割らせず、前半を我慢のノートライに抑えたことが後半の爆発につながる。11分、WTB村井佑太朗がラッキーなトライ。さらにCTBセイララ・マプスア、FBジェームス・カマナが入ると、流れは一気に釜石に傾いた。

 

 「追い上げられてきたので、コミュニケーション能力の高い2人の投入時期を早めた」と三浦HC。だが、勝利の原動力となったのは、CTB小野航大らの再三の好タックルと言っていいだろう。後半23分、勝利を決定づけるプロップ鄭貴弘のトライは、小野の低く激しいタックルから生まれた。

 

 「焦りはなかった。ディフェンスでいい流れを持ってくるようタックルを心掛けた」と小野。ルーキーだった昨季と比べ、周りの状況を外側から見られる余裕があるという。「練習通りのシチュエーションで思い切りタックルに行けた」と胸を張った。

 

 9月の3連戦を負けなしで乗り切り、満点の勝ち点15を獲得したが、三浦HCは「まだ60%」と満足はしていない。「もっと得点できるポテンシャルはある。今後も1戦ごとにレベルを上げていきたい」。そのためにも9月の3連戦のメンバーを一度リセットし、10月からは新たな布陣で悲願のトップリーグ昇格を目指す。

 

 ナンバー8須田康夫主将はさらに貪欲だ。「フィジカルは相当鍛えてきたが、まだ30%程度の力しか出せていない。まだまだ行けますよ」と頼もしい。

 

元日本代表の伊藤「後輩を誇りに」

 

 先制トライを奪ったロック伊藤剛臣は、大漁旗が揺れる応援スタンドに向かってバンザイ。「これが僕の仕事」と大きくほえた。ラインアウトの隙間を突き、そのままインゴールに飛び込んだ。とても44歳とは思えぬ、豪快な突進に応戦席も沸いた。

 

 日本代表として歴代4位の62キャップを獲得。ラグビーW杯にも2度出場している。その日本代表は、ラグビーW杯イングランド大会の初戦で優勝候補の南アフリカに逆転勝利の番狂わせ。「思いもしなかった結果を残してくれた。後輩を誇りに思う」と伊藤。「自分が出場した2003年のW杯で、日本代表はブレーブ・ブロッサム(勇敢な桜たち)と呼ばれた。後輩がまさに、それを体現してくれた」と喜ぶ。

 

(復興釜石新聞 2015年9月30日発行 第423号より)

復興釜石新聞

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としょかん映画会

としょかん映画館

日時

10月10日(土)午前11時から11時50分まで

場所

市立図書館2階 視聴覚室

上映内容

「あらしのよるに ひみつのともだち」より
第5話「ともだちのうた」
第6話「ひみつのかくれ家」
※観覧無料

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 教育委員会 図書館
〒026-0052 岩手県釜石市小佐野町3丁目8番8号
電話 0193-25-2233 / FAX 0193-27-2385 / メールでの問い合わせ
元記事:
https://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/kanko/matsuri_event/detail/1195741_2438.html
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津波による上水道水源汚染,その保全とシステム復旧に関するワークショップ

【参加者募集】「津波による上水道水源汚染,その保全とシステム復旧に関するワークショップ」

市は、広島大学が主催する「津波による上水道水源汚染,その保全とシステム復旧に関するワークショップ」の参加者を募集します。

 

2011年3月11日の津波被災後、皆さんの水道水源や水道システムがどのように守られ、回復してきたかが分かります。どなたでも無料で参加できますので、お気軽にご参加ください!

 

https://www.city.kamaishi.iwate.jp/kurasu/suido/oshirase/detail/__icsFiles/afieldfile/2015/09/25/20150925.pdf

「津波による上水道水源汚染,その保全とシステム復旧に関するワークショップ」のご案内

ファイル形式: PDFファイル
データ容量: 334 KB
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日時

平成27年11月8日(日)午前9時30分~午後12時40分

会場

岩手大学三陸水産研究センター(釜石市平田第3地割75-1)

参加費

無料

申し込み

不要です。当日会場にお越しください。

お問い合わせ

広島大学総合科学研究科 教授 開發一郎 氏
(電話:082-424-6497 メール:kaihotu@hiroshima-u.ac.jp

 
 

◆◇プログラム◇◆

第一部(司会 広島大学総合科学研究科 教授 市川浩 氏)
①9:30~9:35
◎ワークショップ開催に当たって
広島大学総合科学研究科 教授 開發一郎 氏(主催代表)

 

②9:35~9:55
◎三陸沿岸地域における東北大地震巨大津波被災に伴う上水道水源の汚染と地下水水質レジリアンス(回復能力)
広島大学総合科学研究科 教授 開發一郎 氏(主催代表)

 

③9:55~10:15
◎津波被災地域における地下水水質特性 -塩水化と重金属汚染リスク-
広島大学総合科学研究科 教授 小野寺真一 氏

 

④10:15~10:35
◎東北地方太平洋沖地震で津波により冠水した岩手県内の農地における塩分濃度モニタリング
岩手大学農学部 講師 武藤由子 氏

 

休憩(10:35~10:45)

 

第二部(司会 東北大学災害科学国際研究所 教授 小野裕一 氏)
⑤10:45~11:05
◎釜石市の津波被災による水道システムの破壊と復旧
釜石市水道事業所 元所長 川崎悦三郎 氏

 

⑥11:05~11:25
◎被災地の飲料水を守れ -全国の支援と派遣職員の役割-
盛岡市上下水道水道建設課・副主幹兼計画係長 山路聡 氏

 

⑦11:25~12:00
◎特別講演:地震/津波被災による水道システムの事業継続
京都大学防災研究所巨大災害研究センター 教授 林春男 氏

 

⑧12:00~12:35
◎総合討論(発表者、コメンテーター、参加者全員)

 

⑨12:35~12:40
◎終わりに
広島大学総合科学研究科 教授 開發一郎 氏(主催代表)

 

主催:広島大学大学院総合科学研究科総合科学推進プロジェクト(代表開發一郎)
共催:広島大学大学院総合科学研究科、広島大学大学院総合科学研究科21世紀科学プロジェクト群、一般社団法人水文・水資源学会東日本大震災地下水資源影響評価研究グループ
後援:岩手大学三陸水産研究センター、広島大学、一般社団法人水文・水資源学会、公益社団法人日本地下水学会
開催協力:釜石市水道事業所

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 水道事業所
〒026-0043 岩手県釜石市新町1番26号
電話:0193-23-5881 / 0193-23-5880 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/kurasu/suido/oshirase/detail/1196449_2129.html
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造成が進む鵜住居地区、片岸地区を一望できる見晴らし台にて

高台からさまざまな思い交錯、進む造成「早く戻りたい」、鵜住居まちづくり協議会「見晴らし台」住民に公開

造成が進む鵜住居地区、片岸地区を一望できる見晴らし台にて

造成が進む鵜住居地区、片岸地区を一望できる見晴らし台で、工事関係者から説明を受ける住民ら

 

 釜石市鵜住居町の鵜住神社北側で進む鵜住居小・釜石東中の新校舎整備事業に伴い、グラウンド予定地に設置された「見晴らし台」が26日、一般開放された。鵜住居地区、片岸地区のかさ上げ工事などの状況を見てもらおうと、鵜住居地区復興まちづくり協議会が主催。「涙が出る」「不安だ」「楽しみ」など、訪れた人らはさまざまな思いを抱えながら工事が進むまちを見下ろした。

 

 海抜14・7メートルの地点にある見晴らし台は、学校建設用地の造成や両地区の震災復興土地区画整理事業でかさ上げ工事などを行っているUR都市機構が設置した。一般開放に合わせ両地区の将来の計画図(案)などのパネルも掲示。同機構の職員らは工事の進ちょく状況のほか、現在整備が進められている高さ14・5メートルの防潮堤、近く建設工事が始まるという災害公営住宅の5階部分が、見晴らし台と同様の位置に見えることなどを訪れた人たちに説明した。

 

 2017年度からの使用開始を目指して建設が進む小・中学校の完成予定の模型も展示。鵜住居小1年の佐々木真央さんは「早く3年生になりたい。休み時間に何しようかな。本もたくさん借りたい。新しい学校楽しみ」と夢を膨らませた。弟の一真ちゃん(3)は「高いねー」と笑顔。母親の孝子さん(47)は「多くの子どもたちが楽しそうに通う姿を早く見たい」と期待した。

 

 「大変だったあの時を思い出し、涙が出る」と言葉を詰まらせたのは、震災で自宅が浸水したという鵜住居町日向地区に暮らす女性(66)。71歳の夫は「まちの状態を見ることができると思って来たが、見学しても将来の姿が想像できない。ここで生きていこうと思っているが、人が戻ってくるか心配。まちになるのか不安だ」と故郷の行く末を案じた。

 

 栗林町の仮設住宅で暮らす佐々木幸一さん(77)は根浜地区で漁業を営み、見晴らし台の前を毎日通っている。「工事をやっている人も一生懸命頑張っている」と労をねぎらい、「早く根浜に帰りたい。海は怒ると怖いが、広くて気持ちよく、やっぱり見ていたい」と待ち望んでいる。

 

 同協議会では今後も同様の見学会を実施したい考え。同機構釜石復興支援事務所の横山裕主査は「復興するまちのイメージを膨らませてもらえれば。多くの人に見てもらいたいので、機会があれば協力したい」と話した。

 

(復興釜石新聞 2015年9月30日発行 第423号より)

 

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