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そろいのユニホームに袖を通し、意欲を新たにする新加入のメンバー

新人ガイド6人独り立ち、7期生 おもてなしの第一線に 世界遺産「橋野」を案内

そろいのユニホームに袖を通し、意欲を新たにする新加入のメンバー
そろいのユニホームに袖を通し、意欲を新たにする新加入のメンバー

 

 釜石観光ボランティアガイド会(夢ふれあい隊=三浦達夫会長)の新人ガイド養成研修講座閉講式が8日、釜石市鈴子町のシープラザ釜石で行われた=写真。「橋野鉄鉱山・高炉跡」の世界遺産登録を見据え、6月から約1カ月間、鉄の歴史や資産価値など9回の座学、2回の現地研修を通じてガイドの実務や心得を学んだ6人が修了。8月からガイドとして独り立ちし、先輩ガイドと力を合わせて全国から来る観光客の道先案内など観光地・釜石をPRする一翼を担う。

 

 修了式で、釜石観光物産協会の澤田政男会長が修了生一人一人に修了証を手渡し、「世界遺産に登録された橋野に向けた観光需要が見込まれる中、力強い人材が誕生。おもてなしの第一線での活躍、鉄のまち釜石が再生することを期待する」と激励した。

 

修了式で、釜石観光物産協会の澤田政男会長が修了生一人一人に修了証を手渡し
修了証を手渡しする釜石観光物産協会の澤田政男会長

 

 6人は7期生。渡されたそろいの赤いユニホームに早速袖を通し、唐丹町の木村峯雄さん(79)は「身が引き締まる思い。釜石の良いところを伝え、『また来たい』と思ってもらえる案内をしていければ。出会いを大切に頑張っていきたい」と気持ちを新たにした。

 

 同会は、地域の歴史や震災の教訓、防災教育などを伝える活動を毎日行っており、今年1月から6月までのガイド受け入れ実績は延べ168団体、3123人になるという。昨年同期と比較すると団体数はほぼ同じだが、人数は3割減。これまでツアーの8割が震災の教訓を学ぶコースだったが、修学旅行など大人数の団体が少なくなったことが要因だという。

 

 橋野高炉など製鉄の歴史を学ぶコースは2割で、個人など少人数が主体。世界遺産登録が間近に迫った6月は高炉跡を19回ガイドし、昨年1年間の12回を1カ月だけで大きく上回った。

 

 会員の中で高炉跡のガイドを得意とするのは5人ほど。観光客増加への対応のため、新人育成による体制強化が急務となっていた。三浦会長は「世界遺産を一過性のブームに終わらせず、釜石の文化にしていかなければ。プレッシャーもあると思うが、できるだけ早く第一線で活躍してほしい」と期待を寄せた。

 

 高炉跡の世界遺産登録に向け、市では道路の案内看板の増設や現地の駐車場の拡張、観光案内所の新設など受け入れ態勢の整備を進めてきた。6月には同協会に委託し、JR釜石駅と橋野鉄鉱山まで、土日祝日に観光ガイドが同乗するシャトルバスの運行も開始。製鉄所と共に産業都市として栄えた釜石が新たに「観光都市」へ飛躍する好機でもあり、市観光交流課の菊池公男課長は「今年が釜石の観光元年。世界遺産を見に釜石を訪れた方と接する最前線にいるのがガイドで、その接客が釜石の評価につながる。みなさんの力でイメージアップしてほしい」と期待した。

 

 今回修了した6人を含め、会員は28人となった。賛助会員は10人。橋野に関する勉強会を開くなど研修を強化し、今後見込まれる需要に対応していく。

 

(復興釜石新聞 第401号より 2015年7月11日発行)

復興釜石新聞

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世界遺産登録決定の横断幕を掲げ

「世界の宝」誇りを胸に、「橋野」世界遺産 日本の近代化はここから

世界遺産登録決定の横断幕を掲げ
世界遺産登録決定の横断幕を掲げ、万歳三唱で登録決定を祝う栗林小の児童=6日正午ごろ、橋野鉄鉱山インフォメーションセンター前

 

 「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録から一夜明けた6日、「橋野鉄鉱山・高炉跡」がある釜石市橋野町も祝賀ムードに沸いた。同町青ノ木の橋野鉄鉱山インフォメーションセンター前で行われた登録報告会には、地元住民ら約250人が参加。栗林小(菊池信男校長、児童47人)の全校児童は登録決定の横断幕を掲げ、「自分たちの手で高炉跡周辺をきれいに」と思いを新たにした。 

 

 報告会に臨んだ野田武則市長は「地元の人たちが遺跡を大事にしながら今日に至る。こうした多くの方々の取り組みも世界遺産に匹敵する。日本の近代化は、この橋野からスタートしたといっても過言ではない。日本の誇りを取り戻す聖地となる」と登録の価値を強調。地元住民でつくる橋野町振興協議会の菊池成夫会長(73)は「今後も遺跡や周辺環境の保護に努め、子どもたちが鉄について学ぶ場としたい」と地域資源の活用を誓った。

 

 鏡開きに続き、栗林小児童が掲げる横断幕を前に全員で万歳三唱。今年も高炉跡周辺の清掃活動を行った小澤一眞君(3年)は「遺跡も周辺の森も、ごみがないようにしたい」、内藤陽芽(ひめ)さん(4年)は「昔の人の苦労が分かりました。遺跡を多くの人に見てほしい」と願った。

 

 橋野高炉跡には登録勧告が出た5月4日以降、来訪者が急増。5月だけで6300人余りを数え、昨年度1年間の来訪者を超えた。日曜日の来訪者はほぼ300人に上る。市観光交流課によると、釜石駅と結んで6月から週末に運行を始めたシャトルバスも、その後JRのバスツアーが加わったことでほぼ満席状態が続く。

 

 登録決定から一夜明けた6日は平日の2倍を超す約250人が高炉跡に足を運んだ。登録決定後、団体客の第1号となったのは前沢町の納税組合の13人。その一行と一緒にガイドの説明を受けた神奈川県平塚市の中村義次さん(66)は「世界遺産になったばかりの姿を見ることができてラッキー。大したことないのかなと思って来たが、先人が培った技術はすばらしい。歴史の重みを感じる」と喜んだ。

 

橋野高炉・三番高炉跡
世界遺産登録後、団体客の第1号となった前沢町の納税組合一行。「記念すべき日と重なり、ラッキー」と喜んだ=6日午前11時ごろ、橋野高炉・三番高炉跡で

 

 一行の案内を担当した釜石観光ボランティアガイド会の川崎孝生さん(74)は「登録おめでとう―と声をかけられ、うれしかった」。2週間前に担当が決まり、ドキドキしながらこの日を待っていたという。「楽しく、飽きさせないガイドを今後も」と思いを新たにした。

 

 一方、義姉が釜石にいるという埼玉県上尾市の菊池輝美さん(73)は「この日に来ることができて良かった。ちょっと遠いけど、すごいですね」と高炉跡の石組みに手を当てた。

 

 釜石観光物産協会の委託で6月から専任ガイドとなった三浦勉さん(63)は「やっと登録の実感がこみ上げてきたが、これからさらに来訪者が増え大変なことになりそうだ。一人でも多く専任ガイドを務めてくれる人を増やして乗り切りたい」と意気込みを語った。

 

(復興釜石新聞 第400号より 2015年7月8日発行)

 

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登録決定の報

復興へ「希望の光」に、橋野鉄鉱山 世界遺産登録〜祝賀セレモニー 市民喜びに沸く

 釜石市の「橋野鉄鉱山・高炉跡」を含む「明治日本の産業革命遺産」は5日、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界文化遺産に登録された。登録の可否を審査するユネスコの世界遺産委員会に派遣されている市の担当職員が同日午後10時過ぎ、ドイツのボンから電話で登録決定を報告。予期せぬ審査延期に気をもんでいた野田武則市長ら関係者は安堵(あんど)と喜びの声を上げた。一夜明けた6日朝には只越町の市役所本庁舎前で記念セレモニーが行われ、市職員や駆けつけた市民ら約200人が「世界遺産を希望の光に」と復興への思いを新たにした。

 

世界遺産登録記念セレモニー
世界遺産登録記念セレモニーには、かまいしこども園の園児らも駆けつけ、「おめでとう」のカードを掲げて登録決定を祝う

 

 「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録は当初、4日にも審査が行われる予定だった。しかし、歴史認識をめぐる日韓の対立が再燃し、1日先送りされる事態となった。

 

 5日、野田市長や幹部職員ら約20人が午後10時前から市長室で世界遺産委員会の模様をインターネット中継で見守り、登録決定を確認。関係者の拍手の中、野田市長は「たいへん喜ばしい。震災からの復興を目指す当市の大きな希望の光になる。ラグビーワールドカップ(W杯)、世界遺産と、『世界』と名の付く出来事が重なるのは誇らしい。全国の関係自治体と連携を深め、資産の管理保全に万全を期し、世界遺産を活用したまちづくりに取り組んでいきたい」と喜びを語った。

 

登録決定の報
ドイツのボンに派遣した職員から電話で登録決定の報が入り、拍手で喜ぶ野田武則市長ら関係者=5日午後10時過ぎ

 

 大島高任の玄孫(やしゃご)で、5月に市鉄の歴史館名誉館長に就任した大島輝洋さん(67)は「紆余曲折はあったが、やっと世界遺産に決まった。はじめは候補に挙がっていなかった釜石が最後に残り、世界遺産になった」と感慨深げ。近代製鉄発祥150周年の2007年から「鉄のふるさと創造事業」に取り組んできた大滝粂夫さん(72)は「釜石の鉄の歴史の価値が世界的に認められ、たいへん喜ばしい。子どもたちへ最高の贈りものができた」と喜びをかみしめた。

 

かまリンも万歳三唱
釜石のマスコットキャラクター「かまリン」も万歳三唱

 

 6日午前7時、市は防災行政無線を通じて市民に世界遺産決定を周知。午前9時から市役所前で行われた記念セレモニーで、野田市長は「待ちに待った登録が昨夜決まった。釜石の歴史に誇りを持ち、たわまず屈せず、新しいまちづくりに取り組んでいく」と決意を述べた。市役所屋上から垂れ幕、玄関の上には横断幕が掲げられ、くす玉を割り、全員で万歳三唱。集まった市民は「やっと決まって良かったね」などと握手を交わし、登録の喜びを分かち合った。

 

万歳三唱で登録決定を祝う
市役所本庁舎前で行われた世界遺産登録記念セレモニーには市職員や市民ら約200人が集まり、万歳三唱で登録決定を祝う=6日午前9時過ぎ

 

 防災無線を聞き、孫の藤原舞ちゃん(2)の手を引いてセレモニーに駆け付けた野田町の千葉由紀子さん(67)は「橋野高炉跡には毎年桜の季節に行きますが、まわりの自然の美しさに今度は歴史の重みも加わる。(世界遺産に決まった)今だけではなく、いつまでも多くの人に足を運んでもらいたいですね」と願った。

 

 市内では鈴子町のJR釜石駅や新町の県釜石地区合同庁舎にも横断幕が掲げられ、祝賀ムードを盛り上げた。

 

(復興釜石新聞 第400号より 2015年7月8日発行)

 

復興釜石新聞

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祝世界遺産 橋野鉄鉱山・高炉跡

【世界遺産】明治日本の産業革命遺産〜岩手県釜石市「橋野鉄鉱山・高炉跡」 ※随時更新

祝世界遺産 橋野鉄鉱山・高炉跡

 

2015年7月5日、ドイツのボンで開催されていた第39回世界遺産委員会において、岩手県釜石市橋野町の橋野鉄鉱山・高炉跡が「明治日本の産業革命遺産 製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業」の構成資産の一つとして、世界遺産に認定されました。こちらのページでは、世界遺産〜橋野鉄鉱山・高炉跡に関する情報を集約し、随時更新していきます。

 
 

日本の近代化を支えた釜石と鉄との歴史

 
江戸時代から始まり、明治〜大正〜昭和と日本の近代化とともに歩んできた釜石と鉄との関わりについては、こちらのページをご覧ください。
近代製鉄発祥の地 | かまいし情報ポータルサイト〜縁とらんす

 
 

世界遺産登録に関連するイベント

 

橋野鉄鉱山の鉄鉱石採掘場、運搬路(非公開)及び高炉場跡の見学会

【情報ページ】https://en-trance.jp/event/4251.html
申し込み:9月1日 8:30から9月16日17:00まで 電話申込 0193-22-8846(先着30名締切)
日時: 平成27年9月23日(水・祝) 9:30から13:00ごろまで(予定)
集合場所: 橋野鉄鉱山インフォメーションセンター
参加費:500円(資料代、保険料として)

 

【鉄の歴史館】シルバーウィークイベント

【情報ページ】https://en-trance.jp/event/4428.html
鋳造体験
日時: 9月20日(日)~22日(火)の3日間
1. 9:30 ~ 10:15
2. 11:00 ~ 11:45
3. 13:00 ~ 13:45
4. 14:30 ~ 15:15
※予約は必要ありませんが、定員は10名で先着となります。
 
敬老の日入館優待
65歳以上の方、無料!
日時:9月21日(月)限り
 
特別企画「橋野高炉 写真・模型展」
場所:鉄の歴史館2階会議室
展示品:橋野鉄鉱山関連写真22点、高炉模型4点

 

世界遺産登録記念式典

【情報ページ】https://en-trance.jp/news/local/3609.html
日時: 8月1日(土)
・基調講演
 (一財)産業遺産国民会議専務理事 加藤 康子 氏
・パネルトーク
コーディネーター:
岩手大学工学部准教授 小野寺 英輝 氏
パネラー(予定):
(一財)産業遺産国民会議専務理事 加藤 康子 氏
内閣参事官 岩本 健吾 氏
日鉄鉱業㈱名誉顧問 小野崎 敏 氏
日本工学会フェロー 稲角 忠弘 氏
2. 記 念 祝 賀 会 18:30 ~ 20:30
会場:ホテルサンルート釜石

 

「明治日本の産業革命遺産」図書展

【情報ページ】https://en-trance.jp/event/3334.html
日時: 7月8日(水)~7月14日(火)
(平日 午前9時~午後6時 / 土日 午前9時~午後5時)
場所: 図書館 1階 展示ホール

 

登録決定報告会

日時: 7月6日(月)11:30〜
場所: 橋野鉄鉱山インフォメーションセンター玄関前

 

登録決定セレモニー

日時: 2015年7月6日(月)9時〜
場所: 役所第1庁舎玄関前
関連記事:
明治日本の産業革命遺産〜橋野鉄鉱山 世界遺産登録決定セレモニー【動画あり】

 

 
 

関連リンク

 

釜石市 橋野鉄鉱山
釜石市 橋野鉄鉱山(橋野高炉跡及び関連遺跡)の見学
釜石市 釜石市立鉄の歴史館
橋野鉄鉱山・高炉跡|釜石|ストーリー&サイト|明治日本の産業革命遺産

世界遺産登録決定セレモニー くす玉開花

明治日本の産業革命遺産〜橋野鉄鉱山 世界遺産登録決定セレモニー【動画あり】

世界遺産登録決定セレモニー 野田市長挨拶
釜石市役所第一庁舎前で行われた世界遺産登録決定セレモニー

 

本日7月6日(月)9時より、釜石市役所第一庁舎前にて橋野鉄鉱山を含む「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の世界遺産登録決定セレモニーが開催されました。

 

朝方、市の防災無線にてセレモニーの開催がアナウンスされ、世界遺産登録を待ちに待った多くの市民、近隣の保育園児、関係者や市職員など、たくさんの人々と報道関係者が集まりました。

 

「大震災のあと、この世界遺産登録を受け、釜石人としての誇りをもう一度取り戻し、撓まず(たわまず)屈せず、新しい釜石の魅力づくりに取り組むことを約束し、市民の皆さんと喜びを分かち合いたい。新しい釜石は今から始まります。」と力のこもった野田市長の世界遺産登録決定報告のあと、大島高任の玄孫で鉄の歴史館名誉館長の大島輝洋さんら関係者が、子供たちと一緒にくす玉を開花し、集まった市民と共に万歳三唱が行われました。

 

釜石市野田市長
世界遺産登録を報告する野田釜石市長

 

世界遺産登録決定セレモニー くす玉開花
くす玉が開花されると大きな拍手が響き渡る

 

世界遺産登録をお祝いするかまリン
世界遺産登録のハチマキを巻いた釜石の公式マスコット「かまリン」
 

セレモニーの様子は、こちらの動画からもご覧いただけます。

 

本日11時30分からは、橋野町の橋野鉄鉱山インフォメーションセンター玄関前にて、登録決定報告会が行われます。

 

縁とらんす

かまいし情報ポータルサイト〜縁とらんす

縁とらんす編集部による記事です。

問い合わせ:0193-22-3607 〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内

橋野鉄鉱山が世界遺産に登録されました

橋野鉄鉱山(橋野鉄鉱炉跡及び関連遺跡)を含む「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼,造船,石炭産業」は、ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会で世界遺産に登録されました。

 

市長コメント

 国内では、19番目、県内では平泉の文化遺産に続いて2番目の世界遺産となります。大変喜ばしい限りであり、東日本大震災からの復興を目指す当市にとっては、大きな希望の光となります。「明治日本の産業革命遺産」を構成する各自治体、そして釜石市民の皆さまとともに、喜びを分かち合いたいと思います。

 

 また、これまで多大なご指導をいただいた内閣官房をはじめとする関係省庁や、国内外の専門家の方々、企業や団体など、ご理解とご協力をいただいた全ての皆さまに、心から深く感謝を申し上げます。

 

決定セレモニー、報告会開催のお知らせ

世界遺産登録を祝し、決定セレモニー及び報告会を開催します。

 

登録決定セレモニー


日 時  7月6日(月)9時から
場 所  市役所第1庁舎玄関前

 

登録決定告会


日 時  7月6日(月)11時30分から
場 所  橋野鉄鉱山インフォメーションセンター玄関前

 

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 世界遺産登録推進室
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町15番2号
電話 0193-22-8846 / FAX 0193-22-3633 / 問い合わせメール
元記事:
https://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/spot/hashino_tekkouzan/detail/1194692_3028.html
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
橋野高炉跡

橋野鉄鉱山・高炉跡 〜「明治日本の産業革命遺産」ユネスコでの審議の中継がネット配信されます(追記あり)

橋野高炉跡

 

明治日本の産業革命遺産の構成群の1つとして世界遺産登録が期待されている岩手県釜石市の「橋野鉄鉱山・高炉跡」。

 

昨日7月3日から5日にかけての3日間、ドイツのボンで開催されている第39回世界遺産委員会のLive中継がユネスコより配信されています。

 

Live-Webcast
https://www.39whcbonn2015.de/de/presse-und-medien/live-webcast.html

 

UNESCO World Heritage Centre – 39th session of the Committee
https://whc.unesco.org/en/sessions/39com/#live

 

審査順は13番目の予定で、議事が予定通りに進めば、本日4日の夕方から夜にかけて、橋野鉄鉱山・高炉跡を含む明治日本の産業革命遺産の審議に入るようです。

 
 

縁とらんすの下記ページでは、釜石と鉄との歴史をまとめております。ページ下段には、橋野高炉跡で撮影されたGoogle ストリートビューもご覧いただけます。
近代製鉄発祥の地 | かまいし情報ポータルサイト〜縁とらんす

 

【7月4日 18:10 追記】
メディアのニュースによると、本日予定されていた審議入りが延期になる可能性もあるとのことです。審議の開始につきましては、各ニュースをご確認ください。

 

縁とらんす

かまいし情報ポータルサイト〜縁とらんす

縁とらんす編集部による記事です。

問い合わせ:0193-22-3607 〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内


 

トロッコ列車による坑道見学会

【SL銀河乗客限定】トロッコ列車による坑道見学会

トロッコ列車による坑道見学会

 

釜石鉱山の坑道をトロッコ列車に乗って見学します。年に数回しか見学する機会がないため、貴重な夏の思い出におすすめです。

 

日時(全4回)

平成27年7月25日(土)、28日(火)、8月1日(土)、4日(火)

対象

各回30名(先着順)
上記日程にSL銀河にご乗車の方のみ
※当日、陸中大橋駅下車時に乗車券を確認します。

参加費

大人(中学生以上)1.000円 小学生以下500円

応募方法

実施日の7日前までに、電話またはFAXにて必要事項をお伝えください。
①氏名 ②住所 ③年齢 ④性別 ⑤電話番号 ⑥参加日

<申込先>
・釜石市産業振興部観光交流課
TEL:0193-22-2111(内線331) FAX:0193-22-5003
・釜石観光物産協会
TEL:0193-27-8172 FAX:0193-27-8173

工程表

14:32 SL銀河、陸中大橋駅着
14:45 陸中大橋駅バス発
14:55 釜石鉱山行動入口着
15:50~16:30 トロッコ列車行動見学
16:40 釜石鉱山行動入口発
17:20 釜石駅着
17:30 ホテルサンルート釜石付近着
17:40 釜石グランドホテル着
※時間に多少のずれが生じる場合があります。

注意事項

・見学時に乗車するトロッコ列車は振動が多いため、重度の腰痛や妊婦の方はご遠慮ください。
・見学場所の坑道内は気温が約10℃と寒く、防寒対策が必要です。
・季節に関係なく、半袖・半ズボン・スカートなどでの見学はご遠慮ください。
・一部足場の悪い場所がございますので、汚れても構わない靴でお越しください。
サンダル・下駄・ハイヒール等での見学はご遠慮ください。
※防寒着や長靴などの貸し出しは行っておりません。

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 観光交流課
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町22-1(シープラザ釜石内)
電話:0193-22-2111(333) / 0193-22-5003 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/kanko/matsuri_event/detail/1194491_2438.html
釜石市

釜石市

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第27回 釜石よいさ

第27回 釜石よいさ 8月8日(土)開催決定!

今年もまたこの季節がやって参りました!
一昨年の第25回は、震災から3年ぶりの復活。昨年の第26回は、8月開催とお囃子演奏の復活。そして今回、“今年もこの季節が”・・・と言える喜びのもと、『第27回釜石よいさ』を以下の通り開催いたします!参加団体・よいさ小町・お囃子隊の募集も開始しますので、ぜひ参加をご検討ください。

 

第27回釜石よいさ

 

第27回釜石よいさ 開催概要

開催日: 2015年8月8日(土)
開催時刻: 15:45〜19:30(交通規制 15:00〜20:30)
開催エリア: 釜石市大町~只越町 特設会場 (県道4号線・リビングハウスこんの前~もりのや前)
ステージ設置: 青葉通り(ベイシティホテル前) *エリア・ステージとも工事等の状況を見ながら微調整
悪天時: 雨天決行・荒天中止
主催: 釜石よいさ実行委員会
後援: 釜石市、釜石商工会議所
【実行委員長】君ヶ洞 剛一(NEXT KAMAISHI)/【副委員長】 宍戸 文彦(釜石青年会議所)

 

タイムスケジュール

オープニング

15:45~16:00 釜石よいさオープニングセレモニー
16:00~16:10 招福 餅まき
16:10~16:15 岩手ビッグブルズ ファンプロモーション
16:15~16:30 虎舞(白浜虎舞好友會)

釜石よいさ

16:30~16:50 子供よいさ
16:50~17:00 お囃子隊&よいさ小町お披露目~前囃子
17:00~17:45 釜石よいさ 第一部
17:45~17:50 釜石シーウェイブス ファンプロモーション
17:50~18:05 桜舞太鼓
18:05~18:25 秋風センチメンタル
18:25~18:35 よいさ小町 釜石小唄~スタコラ音頭
18:35~19:20 釜石よいさ 第二部
19:20~19:30 フィナーレ
 

アクセス

第27回 釜石よいさアクセスマップ

 

釜石よいさ実行委員会

釜石よいさ実行委員会

釜石よいさは釜石の夏の風物詩として市民から親しまれているお祭りです。

問い合わせ:080-1194-0413 〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

「銀河のウオール」の前で笑顔を見せる大谷剛志さん

「銀河鉄道の夜」をヒントに、甲子町洞泉こすもす公園 クライミングウォールまた一つ

「銀河のウオール」の前で笑顔を見せる大谷剛志さん

「銀河のウオール」の前で笑顔を見せる大谷剛志さん(右)と金田駿佑さん

 

 釜石市甲子町洞泉、希望と笑顔のこすもす公園(藤井了代表)に夢あふれる遊具が、また一つ加わった。大人気の「クライミングウオール」の第3弾。2013年に大手出版社、NPOの支援で制作された1基目から連作に発展した。構想を進めてきた東京都の大谷剛志さん(34)は「3部作の集大成。(1、2基目と合わせ)どんどん遊んでもらえたら」と願う。

 

 3基目のウオールは、今年4月に完成した「希望の鐘」に通じる入り口看板をはさみ、1、2基目に並ぶ形で配置。20日に同公園で開かれたイベント「第5回キャンドルナイト」で、お披露目された。木製で、これまで2作と同サイズの幅3・6メートル、高さ2・7メートル。制作費は45万円。インターネットサイトで支援を呼びかけ、賛同者からの寄付金を充てた。

 

 「銀河のウオール」をテーマに掲げた今回は、宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」からヒントを得た。惑星や、無数の星が光り輝く天の川、宇宙を旅する銀河鉄道―。壁に描かれた絵には物語の世界観が広がる。「銀河鉄道は亡くなった人と今を生きる人をつなぐ。津波で逝ってしまった人たちと通じ合えるモチーフ(場所)を公園に置けたらと考えた」と大谷さん。

 

 長年の友人で前作に協力した金田駿佑さん(24)=東京都=が絵のデザインから着色まで引き受け、3カ月かけて完成させた。一角にはピンク色のコスモスの花を描き、宇宙の濃紺色とのコントラストも目を引く。金田さんは「難しかったが、思いを込めて描いた。こうして遊び場を提供できるのは素敵なこと」と、子どもたちが楽しむ姿をうれしそうに見つめた。

 

 こすもす(コスモス)は、英語で「宇宙」も意味する。壁をよじ登るための突起(ホールド)には、人気漫画「宇宙兄弟」のキャラクター、アポ(犬)とヒビット(うさぎ)も使われた。出版元の講談社、作者の小山宙哉さんが所属するエージェント会社コルクの了承、応援を受け、小山さんの原画プリントによる公園看板も設置できた。

 

 甲子小1年の中村友紀君は「上まで登れたよ。手足をかけて登るのが面白い」と夢中。父・幸博さん(45)は「人の手で作られた感じが良い。息子3人とも体を動かすのが好き。思い切り遊べる場はありがたい」と家族で公園を楽しんだ。

 

 1基目のウオール制作を皮切りに、希望の壁画プロジェクト、各種公園イベントへの協力などで同公園とつながり続けてきた大谷さん。「当初は思いもしなかったが、ここでの活動が広がっていく中でアイデアが生まれ、3部作が実現した」と感慨深げ。3年間所属したクライミングのNPO法人を離れ、9月からは夢だった自然栽培の農業の道に進む。「もちろん、こすもす公園とは末永く、つながり続けます」

関連情報 by 縁とらんす
創作農家こすもす公式ページ

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

三陸ぐるっと食堂 in KAMAISHI×B-1グランプリ

ご当地グルメの祭典が釜石にやってきます!

 
県内外のB-1グランプリ公認団体がやってきます。詳細は決まり次第ご案内いたします。また、沿岸地域からの参加団体も募集しております。

 

日時

平成27年8月29日(土)、30日(日) 10時~16時

 

場所

シープラザ遊(鈴子町22-1)

 

出展予定団体(愛Bリーグ加盟団体)

  • いわてまち焼うどん連合歓隊
  • 北上コロッケまるっとLab
  • 久慈まめぶ部屋
  • いちのせきハラミ焼なじょったべ隊
  • 富士宮やきそば学会
  • かほく冷たい肉そば
  • 熱血勝浦タンタンメン船団

 

沿岸からの出展団体募集

地元の出展団体の募集をおこなっております。

 

1)出展資格
三陸地域において、食を通じた地域の活性化、地域のPR等に取り組む地域づくり団体

 

2)募集団体数
6団体程度

 

3)募集期限
6月26日(金)17時まで

 

4)申込方法
申込書に必要事項を記入し、実行委員会事務局へ提出
詳細および申込書はこちら

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 観光交流課
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町22-1(シープラザ釜石内)
電話 0193-22-2111(内線 333) / FAX 0193-22-5003 / メール
元記事:
https://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/kanko/matsuri_event/detail/1194352_2438.html
釜石市

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池では大量にたまった落ち葉などを隅々まで除去した

半島の魅力を後世に、尾崎神社奥宮周辺で清掃活動 尾崎100年学舎

清掃後、きれいになった尾崎神社奥宮の池の前で笑顔を見せるUBSグループ社員と関係者

清掃後、きれいになった尾崎神社奥宮の池の前で笑顔を見せるUBSグループ社員と関係者

 

 変化に富む海岸線の絶景、森林に響く鳥のさえずり、神が宿る荘厳な地──。豊かな自然と古くからの信仰が息づく釜石市平田の尾崎半島を宝とし、後世に継承しようというプロジェクトが、今春から本格始動している。同半島に魅せられた市内の男性4人で結成する任意団体「尾崎100年学舎」(久保竜太代表)が取り組むもので、13日はボランティアの協力を得て、半島にある尾崎神社奥宮周辺(青出浜)の清掃活動を行った。

 

 2012年から釜石の復興まちづくりに参画する金融大手の国内UBSグループ(本拠地スイス)と、UBSの資金提供を受け現地で活動する一般社団法人RCF復興支援チームが協力。東京と大阪からグループ社員24人が参加し、UBS証券の大森進社長も駆け付けた。

 

 尾崎白浜漁港から地元漁師の船で青出浜へ上陸。神社奥宮の池、池から海岸へ流れる水路、参道の階段や海岸などの清掃に汗を流した。池や水路にたまった大量の落ち葉や枯れ枝を取り除くと沢水の流れがスムーズになり、一帯はすっきりとした景観に生まれ変わった。

 

池では大量にたまった落ち葉などを隅々まで除去した
池では大量にたまった落ち葉などを隅々まで除去した

 

 初めて釜石を訪れたUBS証券の金子茂さん(46)は「出身が九州の漁師町。海の近くに神社があることなど故郷と重なる。周りの古木も含め歴史の重みを感じる」と奥宮周辺の空気感に浸った。

 

 この場所は秋の釜石まつりの前に神社関係者が清掃し、地元漁師も年に数回、自主的に清掃しているが、今回のように外部ボランティアが入るのは初めて。同神社の総代も務める漁師の箱石忠男さん(60)は作業に深く感謝し、「他地域の人たちはわれわれが普段感じない事を気付かせてくれる。釜石を訪れる人に、橋野高炉跡だけでなく海にも足を延ばしてもらえるよう発信していきたい」と同学舎との連携に意欲を見せる。

 

 尾崎半島は釜石湾の南側に位置し、三陸復興国立公園(旧陸中海岸国立公園)の一部。先端の尾崎灯台まで続く自然歩道は知られざる見どころが多い。半島中間部にある青出浜には東日本大震災前、観光船が着岸し、夏には海水浴客も訪れるなど隠れ家的なレジャースポットとして人気を集めた。

 

 海岸から続く坂道を登った高台には尾崎神社の奥宮、さらに山道を進むと奥の院がある。尾崎半島は日本武尊が東征した際の最終地点とされ、足跡に残したと伝えられる宝剣が奥の院のご神体として祭られている。釜石まつりでは奥宮でみこしにご神体を迎え入れ、対岸の浜町にある里宮に向かう際、海上渡御(曳き船まつり)が繰り広げられる。

 

 青出浜は震災で、参道階段の約3分の1まで津波が押し寄せ、参道登り口付近と同じ高さにあるトイレやあずまやが水没。海水浴シーズンに休憩所や売店に利用されていた個人所有のログハウスも1階が浸水した。

 

 「尾崎100年学舎」は今年2月に設立された。代表の久保竜太さん(31)は下平田出身。北上市で働いていたが10年ぶりにUターンし、5月から第4期釜援隊メンバーとして、釜石復興に尽力している。

 

「尾崎半島を訪れる人も地域住民も互いに力を得る活動をしたい」と話す久保代表
「尾崎半島を訪れる人も地域住民も互いに力を得る活動をしたい」と話す久保代表

 

 震災で自分の価値観が大きく変わり、古里釜石に意識を向けるようになった久保さんは、2011年6月からボランティア活動を始めた。その中で、団体立ち上げメンバーの宮崎達也さん(43)、村上浩継さん(36)と知り合った。2人は復興支援で三重県、京都府から釜石に来ている。

 

 久保さんは昨年9月、以前訪れたことがあり思い出に残っていた尾崎半島に2人を案内。この場所が持つ素晴らしさを再認識するとともに、「地域の歴史、文化財産を次世代につなげていきたい」との思いを募らせる。

 

 同半島は東北自然歩道の一つだが、荒れた場所もあり、3人はできることからと少しずつ環境整備を始めた。11月からは参加者を募り、半島の神社やお薦めビューポイントを巡り集落との関わりなどを伝えるトレッキングも開始した。今月は28日に実施する予定。

 

 団体を設立する頃には、尾崎白浜出身で父が漁師の久保晨也さん(24)がUターン。地域活性化への思いを同じくする強力な味方が仲間に加わった。晨也さんの橋渡しで、地区住民との距離も一気に縮まった。

 

 海の恵みを受け厳しさとも向き合いながら、この地を守ってきた尾崎の人々。根底には、何百年と連なる“自然、信仰、暮らし”の密接なつながりがあった。「このライフサイクルが100年先も続くような芽を植えられたら。宝を見つけ価値を見つめ直し、集落を存続させる力に変えることが僕らの目標」と久保(竜)さん。地域ニーズと外部協力をつなぐ役割も果たす。

 

 当面は▽地域行事のサポー▽観光プログラムの提供▽トレッキングコース、青出浜の環境整備▽観光資源の掘り起こし―などを事業に掲げ、団体の法人化も目指す。未来を見据えた持続可能な地域づくりの新たなモデルに注目が集まる。

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