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「お宝&鉄人発掘博覧会」の決起集会で、多くの市民の参加を呼びかける鉄人ら

釜石の魅力、丸ごと体験〜お宝&鉄人発掘博覧会、参加呼び掛け

「お宝&鉄人発掘博覧会」の決起集会で、多くの市民の参加を呼びかける鉄人ら

「お宝&鉄人発掘博覧会」の決起集会で、多くの市民の参加を呼びかける鉄人ら

 

 食、歴史・文化、産業、遊びなど釜石の魅力を丸ごと体験できる「釜石のお宝&鉄人発掘博覧会」(釜石シティプロモーション推進委員会主催)は18~20日を中心に市内各地で行われる。昨年に続く企画で、今回は「釜石の暮らしと水」をテーマに21のプログラムを用意した。開催を前に2月22日、鉄人らが集まり、多くの参加を呼び掛けた。

 

 大町の青葉ビルで開かれた「決起集会」で、事務局を担当する三陸ひとつなぎ自然学校代表理事の伊藤聡さんは「釜石には魅力的な人が多い。震災でさらに増え、外との接点も広がった。昨年に続く企画で”つながり人口”をもっと増やしたい」とアピールした。

 

 体験プログラムは昨年より1つ増えて21に。このうち8つは新しい企画という。合わせた定員は約230人(延べ)。プログラム(鉄人)は次の通り。問い合わせは釜石シティプロモーション委員会(電話0193・22・2111/内線192)へ。

 

▽ワカメの収穫と塩蔵体験ツアー(おはこざき市民会議)12日
▽リラクゼーション乗馬(三陸駒舎・漆原豊)18~20日
▽ホースセラピーの仕事体験(同)同
▽南部杜氏と酒蔵見学(浜千鳥・奥村康太郎)19日
▽古民家で仕込むみそ造り体験・発酵食ランチを楽しむ会(藤勇醸造・小山和宏)19~20日
▽石窯ピザづくり体験(創作農家こすもす・藤井サヱ子)18~19日
▽豆腐づくり体験(A&Fグリーンツーリズム委員会)18日
▽コーヒー飲み比べ(ハピスコーヒー・岩鼻伸介)18日
▽コーヒー手焙煎体験(同)20日
▽釜石ラーメンスタンプラリー/12~20日
▽わかめ漁師に弟子入り(両石港・久保宣利)19~20日
▽尾崎半島クルーズ(尾崎100年学舎・久保晨也)19日
▽桜満開牡蠣ができるまで(佐々進一、佐々木健一)19~20日
▽春の流しそうめんまつり(釜石大観音仲見世リノベーションプロジェクト・宮崎達也)20日
▽鉄ものづくり(岩間鉄工所・岩間邦明)19日
▽栗林フォトリップ(釜石観光ボランティアガイド会・藤原信孝)19日
▽間伐現場見学(釜石地方森林組合・坂本和幸)19日
▽三鉄車両洗い隊(三陸鉄道・菊池弘充)19日
▽ロケットストーブ作り(ユナイテッドグリーン・山田周生)19日
▽避難道・絆の道整備(根浜MIND・岩崎昭子)18日
▽釜石製鉄所工場見学(新日鉄住金釜石製鉄所)18日

 

(復興釜石新聞 2017年3月1日発行 第567号より)

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Meetup Kamaishi 2017 | オープンシティ釜石
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タイの若い女性らは「雪の釜石」を楽しみ、SNSで発信した=10日、こすもす公園で

インバウンド拡大へ〜タイの女性ら、SNSで釜石の魅力発信

タイの若い女性らは「雪の釜石」を楽しみ、SNSで発信した=10日、こすもす公園で

タイの若い女性らは「雪の釜石」を楽しみ、SNSで発信した=10日、こすもす公園で

 

 インバウンド(訪日外国人旅行者)の拡大を目指す経済産業省のプロジェクトで、タイの女性3人が10日までの2日間、釜石市に滞在した。釜石の魅力を探訪し、3人は早速SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)を駆使し、タイのフォロワーらに釜石の魅力を発信した。旅行シーンは電子書籍にまとめて公開。3月にバンコクの東急百貨店に特設スタジオを設け、釜石の魅力を丸ごと紹介、3人が発見した商品も展示・販売する。

 

 このプロジェクトでは、タイ国内を中心にSNSの発信で影響力のある人(インフルエンサー)として知られる女性をいくつかのグループに分け、全国各地に派遣。名所や食、サービスを体験し、その内容をリアルタイムで発信する。

 

 釜石を訪れたのはメディアの司会者、ネットアイドル、女優、モデルなどで活躍するミャオ=レイコさん、アニーさん、ミンクさん(いずれもペンネーム)。それぞれ10万~50万人のフォロワーを持つ。

 

 3人は7日に仙台空港に到着。電子書籍を制作する日本人スタッフとともに8日まで平泉町を取材。世界遺産を構成する中尊寺金色堂や毛越寺などを訪れた。9日午後から釜石に入り、海辺の地域や橋野町など山間部の魅力を探った。

 

 10日には甲子町洞泉の「創作農家こすもす」を訪れ、雪景色となった公園に感激。運営する藤井了さん(70)、サエ子さん(72)夫妻が、震災以降の遊び場づくり、タイ在住の画家阿部恭子さんによる大壁画制作など、国内外からの支援活動について説明した。サエ子さんの指導でピザ作りも楽しんだ。

 

 日本を訪れるタイの旅行者は、この2年間で5倍に。ミャオさんは高校時代に交換留学生として新潟県で暮らした。大学では日本語を専攻、早稲田大学に留学した。「震災はタイで知った。心が痛んだ。6年が過ぎて、釜石のみなさんが元気になっているように感じます。タイの人は寒さや雪にあこがれます。だから、初めての岩手は楽しい」と印象を話した。

 

 日本人スタッフは「この3人は好奇心いっぱいで、食も楽しんでいる。いいパーソナリティー」と温かく見守った。

 

 3人の岩手紀行を紹介する電子書籍は3月末から、タイの電子書籍販売大手ウークビーで配信する。

 

(復興釜石新聞 2017年2月18日発行 第564号より)

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雪の滑り台は今年も大人気

「自慢の味」大集合、冬の味覚まつり〜「おいしい釜石」満喫、横手から「かまくら」

県内外の特産品が集まった冬の味覚まつり

県内外の特産品が集まった冬の味覚まつり。おいしいものを求める人でにぎわった

 

 釜石観光物産協会主催の「かまいし冬の味覚まつり」は21、22の両日、釜石市鈴子町のシープラザ遊で開かれた。市が共催するイベントには、市内をはじめ、県内外の交流都市などの「自慢の味」が大集合。子どもから大人まで楽しめるステージや恒例となった秋田県横手市の「かまくら」も出現し、食と遊びを満喫する家族連れなどでにぎわった。

 

 特産品販売には市内外の29業者・団体が出店。初日は雪が舞い、このイベントにはぴったりの空模様の中で、”できたて熱々”を味わえる釜石ラーメン、花巻市の稗(ひえ)カレーうどん、秋田県横手市の横手やきそば、山形県米沢市の牛串や玉こんにゃく、福岡県北九州市の絆焼うどん―などが人気を集めた。

 

 初出店の「いわて観光キャンペーン推進協議会」は、市内外の菓子店などがクッキーやスポンジケーキを使って表現した「世界遺産橋野鉄鉱山・高炉跡」を展示。3キロのもちを使って3番高炉を作り上げた上中島町の小島製菓、菊地広隆社長は「大変だったけど、地元の食が集まる機会に参加できてよかった。2年後にはラグビーワールドカップもあるので、地元の人に愛される菓子を作り続けたい」と意気込みを見せた。

 

 サケつみれ汁のお振る舞い、本年度の「おいしい釜石コレクション」に認定された菓子や甲子柿の加工品などの試食コーナーにも行列ができた。釜石の新たな味に来場者も興味津々。鵜住居町の岩崎ユリさん(76)は「初めて来たが、いろんなものがあって楽しい。年を取ると出歩くのがおっくうになるが、知らなかった味に出会えたので来てよかった」と、両手いっぱいに買い物袋をぶら下げていた。

 

横手から「かまくら」

 

 屋外には今年も、かまくらと雪の滑り台が設けられ、子どもたちが雪遊びに歓声。熊谷莉緒さん(双葉小1年)、瑠花ちゃん(4)、陸ちゃん(3)姉弟は「滑り台、おっきい。楽しい」と、そり滑りに夢中になった。

 

雪の滑り台は今年も大人気

雪の滑り台は今年も大人気。子どもたちの笑顔が広がった

 

 ステージイベントは釜石ラーメンの早食い、横浜市中区による体操や民族音楽の演奏、花巻市の上根子神楽の演舞など盛りだくさんの企画が用意された。21日は毎年人気のわんこそば大会釜石場所が開かれ、30人の「食士」が2分間に何杯食べられるか勝負。66杯食べて2位になった佐藤優雅君(釜石中1年)は「初めて参加したけど、思ったよりいけた。おいしかった。1位とは1杯差だったのが悔しい。来年も出たい」と話した。

 

 22日には鵜住居町出身の民謡歌手佐野よりこさんが登場。「釜石に帰ってきました。ふるさとっていいな」と笑顔を見せ、昨年秋に開かれた第56回郷土民謡民舞全国大会で最高賞の民謡グランプリ大賞に輝き、内閣総理大臣賞を受けたことを報告した。大会で歌った「南部牛追唄」などを披露。県内の民謡仲間とともに「南部俵積み唄」など、踊りも織り交ぜた多彩な内容で来場者を楽しませた。

 

 佐野さんは震災で両親を亡くし、声を出せない時期もあったというが、「たくさんの仲間に支えられ、皆さんの前で元気な歌声を届けることができるように。両親から残された声と体を使って歌い、おしゃべりすることが供養になる。皆さんの拍手と掛け声で育ててもらっている。これからも楽しんでもらえるよう頑張る」と来場者に語り掛けていた。

 

(復興釜石新聞 2017年1月25日発行 第557号より)

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花巻市湯口 上根子神楽

花巻市湯口「上根子神楽」の演舞披露について

花巻市湯口 上根子神楽

 

当市と友好関係にある花巻市の「湯口地区コミュニティ会議」では、震災前からの交流事業が継続されており、震災時や震災後においても多大なるご支援をいただいております。

 

昨年度より、湯口地区に古くから伝わる伝統芸能「上根子神楽」を、当市のイベントにあわせてご派遣いただき、無病息災と復興祈願の演舞披露が下記の日時で予定されております。皆様お誘いあわせうえご来場・ご観覧くださいますようご案内申し上げます。

 

日時

平成29年1月22日(日)  演舞開始12:00~

場所

シープラザ遊(釜石市鈴子町:JR釜石駅付近)
釜石観光物産協会が主催する「かまいし冬の味覚まつり」において演舞披露されます。

 

イベントチラシ:
かまいし冬の味覚まつりチラシ(2,423 KB pdfファイル)
相手方:
花巻市・湯口地区コミュニティ会議

 

上根子神楽

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 市民生活部 地域づくり推進課
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-22-8711 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/fukko_joho/fukko_event/detail/1198546_3146.html
釜石市

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一時途絶えた舞を復活させた「甲州台ケ原宿虎頭の舞」。

復興鼓舞する虎舞フェスタ〜甲州台ケ原宿虎頭の舞など、12団体 観客魅了

一時途絶えた舞を復活させた「甲州台ケ原宿虎頭の舞」。

一時途絶えた舞を復活させた「甲州台ケ原宿虎頭の舞」。写真は雌雄の虎がたわむれる演目「夫婦(めおと)」

 

 第7回全国虎舞フェスティバル(釜石観光物産協会、幸せ出ずる国いわて実行委員会主催)は27日、釜石市鈴子町のシープラザ遊で開かれた。震災以降、復興に向かう市民を鼓舞し、津波に負けない釜石人の姿を地域の宝「虎舞」でアピールしてきたフェスティバル。シープラザ遊が会場となるのは2011年以来で、通路に立ち見客があふれるほど観客が詰めかけた。主催者発表で約7500人が来場。期待の高さをうかがわせた。

 

 市内外から12団体が出演。震災後に虎舞を始め6年目となる、かまいしこども園が昨年に続きオープニングを飾った。市内の伝承団体からは、只越虎舞、尾崎青友会、箱崎虎舞保存会、鵜住居青年会、白浜虎舞好友会、錦町青年会、平田青虎会が出演。津波による被災から立ち上がり伝統芸能を守り続ける各団体の見事な演舞に、会場から盛んな拍手が送られた。

 

 このうち鵜住居青年会は、俗に”雌虎”と称される優雅な舞のほか、豊富な手踊りの中から「杓子舞」「うれしき舞」など4つの演目を披露。地元の祭り以外ではあまり目にすることのない踊りで、観客の注目を集めた。

 

 鈴子町の小笠原知子さん(77)は、東京から帰省した長女の山本陽子さん(56)と鑑賞し、「感激しました。今までにないぐらい素晴らしい舞台。みんな震災を乗り越え頑張ってきたんだなと思う」と絶賛。陽子さんは「虎舞の太鼓、笛の音が始まると(胸に)ぐっと来ますね。いい時に帰ってきてラッキーでした」と心を躍らせた。

 

観客と出演者が一体となって楽しんだ虎舞フェスタ

観客と出演者が一体となって楽しんだ虎舞フェスタ。外には出店も並び終始にぎわいを見せた

 

 市外からは、陸中弁天虎舞(大槌町)、甲州台ケ原宿虎頭の舞(山梨県北杜市)、左比代虎舞(青森県八戸市)、平磯芸能保存会(宮城県気仙沼市)が招かれた。 台ケ原宿虎頭の舞は1993年5月、「日本丸」が入港した釜石港公共ふ頭で行われたイベントに出演して以来2回目の来釜。11~64歳のメンバー23人が、山梨県では唯一という虎の舞を披露した。

 

 台ケ原は甲州街道の宿場町で、火伏せなどの祈願のため地内の正一位「田中神社」に同舞が奉納されてきた。神殿の欄間には虎の彫り物があり、京都宇治で採れた新茶を徳川将軍に献納するお茶壺道中の宿泊場所で家康公が寅年であったことから、旅の疲れを癒やすために奉納されたとも考えられている。

 

 徳川文化が否定された明治期以降、虎頭は神社に伏せられてきたが、昭和になり世に出てきたことで、約100年間途絶えていた舞の復活に地域住民らが立ち上がった。80年代から全国各地の虎舞を視察し、釜石も訪問。91年、今に継承される舞を完成させた。同フェスタでは「寝起き」「夫婦」「本調子」の3演目を披露。釜石虎舞とは趣の違う舞で観客を魅了した。

 

 同舞保存会会長で北杜市観光協会副会長でもある小野光一さん(64)は「23年ぶりに伺えて本当にうれしい。釜石のエネルギッシュな虎舞はメンバーの勉強になる」と喜び、「震災や津波のことをよく知らない小さい子どもたちが、被害の大きさや復興の現状を学ぶ機会にもなった。虎のご縁を大切にし、今後も足を運べたら」と願った。

 

(復興釜石新聞 2016年11月30日発行 第542号より)

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第7回 全国虎舞フェスティバル
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見学の受け入れを再開した世界遺産「橋野鉄鉱山」(高炉場跡)

世界遺産「橋野鉄鉱山」見学再開〜台風豪雨で被害、PRへ取り組み強化

見学の受け入れを再開した世界遺産「橋野鉄鉱山」(高炉場跡)

見学の受け入れを再開した世界遺産「橋野鉄鉱山」(高炉場跡)

 

 8月30日の台風10号による豪雨被害で見学を中止していた釜石市橋野町の世界遺産「橋野鉄鉱山」は、遺跡の保護や見学者の安全確保のための応急措置などが行われ、19日から見学者の受け入れを再開した。インフォメーションセンターは冬期閉鎖の開始日を遅らせ、例年より10日間長い12月18日まで開館する。

 

 橋野鉄鉱山は台風10号で、高炉場跡の遺構に目立った被害はなかったが、エリア内の表土が一部流失し地下の遺物が露出したほか、隣接する二又沢川の護岸被害や倒木などがあった。インフォセンターでは停電や断水が発生。停電は早い段階で復旧したが、給水設備は復旧困難な状態となった。

 

 このため、市は見学者の受け入れを中止し、被害調査や遺跡保護、見学者の安全確保のための対策を実施。センターは井戸の新設で水道が利用できるようにし、約2カ月半ぶりに開館した。土・日曜日と重なった19、20日は、雨が降ったりやんだりのあいにくの天候だったが、再開を聞きつけた市内外の見学者が訪れた。

 

 設備工事の仕事で3日前に釜石に来たばかりという札幌市の加藤功さん(61)は、駅前の世界遺産の看板を目にし、興味がわいて訪れた。遺跡を見るのが好きだといい、「釜石は製鉄のまちというイメージはあったが、こんな場所があるとは。大島高任ら先人の技術はすごいですね。高炉の石の組み方とか見事です」と感心。カメラに収めながら、当時の操業に想像を巡らした。

 

 釜石の鉄の歴史と文化の継承、発信に取り組む、鉄のふるさと釜石創造事業実行委員会の大瀧粂夫会長は「再開を待っていた人も多いと思う。今年は無理かなと思っていたが、来る途中の道路も仮復旧し、最低限、遺跡を見られるような状態になって良かった」と喜び、「実際には来年春からが勝負。しっかりPRして、立て直さなければ」と世界遺産登録3年目の関係者の取り組み強化を願った。

 

 橋野鉄鉱山の一般公開エリア「高炉場跡」内は、川沿いの見学路や御日払所前の敷地の一部、三番高炉より下流域の種焼場全域が立ち入り禁止区域となっており、バリケードや土のう、ブルーシートで保護している。

 

 同鉄鉱山に続く県道釜石遠野線は釜石市橋野町中村から青ノ木間で片側交互通行になっている所があり、通行には十分な注意が必要。遠野市へ抜ける笛吹峠は全面通行止めとなっている。インフォセンターは12月18日まで、午前9時半から午後4時半まで開館。19日から来年3月末まで、冬季休業に入る。

 

(復興釜石新聞 2016年11月23日発行 第540号より)

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【鉄の週間】鉄の歴史館・イベントのお知らせ

【鉄の週間】鉄の歴史館・イベントのお知らせ

【鉄の週間】鉄の歴史館・イベントのお知らせ

 

12月1日は鉄の記念日です。鉄の週間として、鉄の歴史館でもイベントを開催しますので、ぜひ足をお運びください。

 

田中製鐵所創業130周年・田中製鐵所パネル展

 
11月26日(土)~12月4日(日)、2階会議室にてパネル展を開催します。橋野鉄鉱山と八幡製鐵所をつなぐ鍵となった田中製鐵所の業績と先人の活躍を紹介します。

 

大島館長記念講演

 
11月26日(土)13時30~15時、シアターにて「世界遺産橋野鉄鉱山と大島高任」をテーマに、大島高任の玄孫である大島館長が講演します。
 

鉄の記念日・入場料無料

 
鉄の記念日である12月1日(木)は、入場料を無料といたします。旧釜石鉱山事務所(TEL:0193-55-5521)も無料となりますので、あわせてお出かけください。

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 観光交流課
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町22-1(シープラザ釜石内)
電話:0193-22-2111(333) / Fax 0193-22-5003 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/kanko/matsuri_event/detail/1205594_2438.html
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橋野鉄鉱山マップ

橋野鉄鉱山の見学再開について

橋野鉄鉱山マップ

 

橋野鉄鉱山の見学を11月19日(土)から再開します。
※遺跡保護のため、一部立入禁止区域があります。

 

橋野鉄鉱山インフォメーションセンターも11月19日(土)9時30分から開館します。通常は、12月8日(木)までの開館ですが、今回臨時閉館していたことから12月18日(日)までの開館予定です。

 

立入禁止区間はこちら。

橋野鉄鉱山マップ

広報かまいし2016年3月15日号(No.1636)

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ご不便をおかけしますが、ぜひお越しください。

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釜石市 総務企画部 世界遺産室
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町15番2号
電話:0193-22-8846 / Fax 0193-22-3633 / メール
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「みちのく潮風トレイル」の釜石市コースの案内板をお披露目したセレモニー

釜石観光の宝、全国に発信「みちのく潮風トレイル」案内板寄贈〜日本旅行業協会、鉄の歴史館で除幕

「みちのく潮風トレイル」の釜石市コースの案内板をお披露目したセレモニー

「みちのく潮風トレイル」の釜石市コースの案内板をお披露目したセレモニー

 

 東京都千代田区の一般社団法人日本旅行業協会(JATA)=会長・田川博己ジェイティービー会長)=は10月29日、環境省が東北地方太平洋沿岸地域に設定する「みちのく潮風トレイル」(青森県八戸市~福島県相馬市、約700キロ)を活用した旅行商品の開発などを目指し、釜石市内のトレイルコースを視察した。JATAは市内のコースの案内板を市に寄贈。訪問先の大平町、鉄の歴史館で除幕式が行われた。

 

 釜石を訪れたのは、JATAに加盟する首都圏や仙台市の旅行会社の企画担当者ら62人。前日に視察した大船渡市から三陸鉄道で釜石入りし、唐丹町本郷の桜並木や星座石、津波石碑などを視察後、鉄の歴史館に到着した。

 

 セレモニーでJATAの戸川和良副会長(KNTーCTホールディングス社長)は「ご当地には、歴史や景観など注目すべき観光素材が多い。視察をし、全く新しい東北観光を作り出していかねばと決意を新たにしている。1人でも多くのお客さまをご案内できるよう力を合わせていきたい」とあいさつ。野田武則市長は「潮風トレイルは、釜石にも大きな宝があることを全国に発信できるチャンス。案内板を活用し、釜石に来られる方を迎えたい」と歓迎の気持ちを示した。

 

東日本大震災津波の陸地への到達を遅らせた湾口防波堤について説明を受けるJATAの会員ら=鉄の歴史館で

東日本大震災津波の陸地への到達を遅らせた湾口防波堤について説明を受けるJATAの会員ら=鉄の歴史館で

 

 JATA、釜石市、環境省の8人で案内板を除幕。野田市長はJATAに感謝状を贈った。寄贈された案内板は縦150センチ、横110センチ。釜石市区間の▽宝来館~両石バス停(約27・4キロ)▽釜石駅~唐丹駅(約13・5キロ)―の2コースが立ち寄りスポットの写真や標高、所要時間を示すグラフ、歩く際の装備やルールなどとともに紹介されている。案内板は当面、釜石駅周辺施設への設置を予定する。

 

 一行はセレモニー終了後、鉄の歴史館を見学。バスで両石町から鵜住居町の根浜海岸まで足を延ばし、ラグビーW杯の競技場建設予定地や津波浸水地域の復興状況などについて、同行した釜石観光ボランティアガイドから説明を受けた。

 

 JATAは東北復興支援事業として、2014年4月から震災発生10年後の21年3月までの7カ年計画で、みちのく潮風トレイルを活用した「JATAの道プロジェクト」を実施。毎年1回、トレイルコースが設定されている東北沿岸を訪れ、復興状況の視察や新しい旅行素材の発掘、自然環境整備などを行っている。14年は八戸市、階上町、15年は相馬市、新地町を訪問。3年目の今年は大船渡、釜石両市の訪問が実現した。各地で同様の案内板を寄贈しているという。

 

(復興釜石新聞 2016年11月5日発行 第535号より)

関連情報 by 縁とらんす
環境省 みちのく潮風トレイル
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思い出いっぱい「橋上市場」にぎわい再現〜盛況『はしのうえ朝市』、釜石のっけ丼大人気

丼にのせる具を求めて長蛇の列ができた朝市

丼にのせる具を求めて長蛇の列ができた朝市

 

 かつての橋上市場のにぎわいを再現し、復興へ向かうまちを市民の力で盛り上げていこうと、「釜石はしのうえ朝市」が23日、釜石市大渡町の大渡橋歩道と橋詰広場で開かれた。午前6時の開店と同時に大勢の市民が詰めかけ、地場の農水産物や加工品の購入、”オリジナル丼”の朝食を楽しんだ。

 

 震災後のまちづくりに尽力する若手市民団体「NEXT KAMAISHI(ネクスト釜石)」が中心となり実行委(平野嘉隆実行委員長)を立ち上げ、企画した。市内各地の事業者ら15店ほどが出店。鮮魚や野菜、総菜、菓子など地元に愛される味や工芸品などが販売された。

 

 中でも、温かいご飯に好みのおかずをのせて食べる「釜石のっけ丼」は大人気。ホタテやサケ、サンマの焼き物、マグロの刺し身、イカの塩辛など釜石の名店が提供する”ご飯のお供”で丼を味わった。300~400食分を用意したご飯は午前8時過ぎには無くなる盛況ぶりを見せた。 旧大渡橋に平行し1958年に開設された「橋上市場」は、国内唯一の橋の上の名物市場として市民や観光客に親しまれたが、河川法上の問題や大渡橋の架け替えに伴い、2003年に閉店。45年の歴史を閉じた。

 

 朝市には、当時の市場で営業していた店も出店。その一つ、現在は鈴子町のサン・フィッシュ釜石内で営業する東鮮魚店の販売ブースには、古くからの常連客が次々に顔を見せた。父親が始めた同店を18歳から支え続けてきた村上英子さん(64)は「橋上市場は人生の半分以上を過ごした場所。いろいろなことを思い出す。お客さんから(市場の撤去を)改めて惜しむ声を聞き、涙が出てきた」とあふれる思いを口にした。

 

東鮮魚店は旬の海の幸の販売で客を喜ばせた

東鮮魚店は旬の海の幸の販売で客を喜ばせた

 

 新町の菊地行男さん(75)は「橋上市場は家庭的な雰囲気で、よく会社帰りに寄ったりしていた」と懐かしみ、「広場もあるこの場所を有効活用し、定期的にイベントをやれば人が集まるのでは」と今後の展開に期待。カナダから帰省した行男さんの長女、真澄さん(43)は旅行業に携わっており、「地元の人だけでなく観光客向けにも魅力的なイベント。すごくいいですね。告知を早めにすることで(集客面など)さらに可能性が広がると思う」と話した。

 

 実行委の予想を大きく上回る人出となった今回の朝市。実現までには関係機関への申請など苦労も多かったというが、平野実行委員長(45)は「あえてこの場所にこだわって開催した。出店者側、客側双方が望む形を考えたが、こんなにいらしていただけるとは。『またやってほしい』という声もあるので、年に2、3回でも開催できれば」と、まちのにぎわい創出に意欲を見せた。

 

(復興釜石新聞 2016年10月29日発行 第533号より)

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釜石はしのうえ朝市 | 縁とらんす
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来場者100万人目となり、記念品を受け取る花井英夫さん夫妻(中央)

開業から1年半「釜石仙人峠」100万人達成〜花井さん(静岡市)に記念品

来場者100万人目となり、記念品を受け取る花井英夫さん夫妻(中央)

来場者100万人目となり、記念品を受け取る花井英夫さん夫妻(中央)

 

 釜石市甲子町の道の駅「釜石仙人峠」(菊池利教駅長)は23日、来場者数100万人を達成した。復興需要に加え、いわて国体の開催により交通量が増加したこともあり、当初の見込みを上回る集客数で推移。開業から1年半で大台に達した。同日、施設前で記念セレモニーが開かれ、100万人目となった静岡市の花井英夫さん(73)、瑞代さん(71)夫妻に記念品が贈られた。

 

 同道の駅は昨年4月に開業。地元を中心に20軒以上の農家でつくる販売組合が特産の甲子柿や季節の野菜などを直売するほか、海産物、地酒などを販売している。「釜石ラーメン」やしょうゆを使ったソフトクリームも人気。「三陸沿岸で一番きれい」を目指し、清掃に力を入れているトイレ棟(24時間利用可能)が利用者に好評で、トイレ休憩のために立ち寄る人も多いという。昨年度の利用者は64万人だった。

 

 セレモニーでは、野田武則市長や道の駅指定管理者を務める釜石振興開発の新里進社長が、花井さん夫妻に記念品の虎頭の置物などを贈った。郷土芸能の小川鹿踊り(佐々木民生同保存会長)の演舞でお祝い。5頭の鹿、手踊り、おはやしなど20人が出演し、勇壮な舞と太鼓や笛の音で地域を活気付けた。

 

 花井さん夫妻は、本県沿岸から八戸市への旅の途中に同道の駅に立ち寄った。思いがけず100万人目となり、英夫さんは「大切な場に立ち会えて光栄。思い出となるいいものをもらった」とにこにこ顔。震災後、何度か釜石を含めて被災地を回ったといい、「駿河湾でも、いつ津波が起こるか分からない。三陸から学ぶ旅にしたい」と話していた。

 

 野田市長は「道の駅ができ、地域の良さを発信できるようになった。果たす役割は大きい。多くの人に必要とされ喜ばれる施設として地域一丸となり盛り上げてほしい」と期待。菊池駅長は「こんなに早く到達するとは思わなかった。今後もいろんな釜石を紹介できれば。200、300万とずっと続くことを願い、運営を続ける」と気持ちを新たにした。

 

(復興釜石新聞 2016年10月26日発行 第532号より)

 

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「日本版DMO」について学び、これからの観光振興について考えた講演会

釜石オープンアカデミー「日本版DMO」の理解促進へ〜観光まちづくり講演会、振興策探る

「日本版DMO」について学び、これからの観光振興について考えた講演会

「日本版DMO」について学び、これからの観光振興について考えた講演会

 

 釜石市が掲げる「オープンシティ戦略」の一翼を担う”観光まちづくり”をテーマとした講演会が20日、大町の情報交流センター釜石PITで開かれた。観光による地域づくりで近年、注目を集める「日本版DMO」への理解を深め、今後の観光振興策のヒントを探ろうと市が主催。市内外から集まった約80人が2人の講師の話に耳を傾けた。

 

 観光地域づくりプラットフォーム推進機構代表理事で、NPO法人グローバルキャンパス理事長の大社(おおこそ)充さんは、全国で設立の動きがある「DMO」について、その背景と必要性について解説した。

 

 DMO(デスティネーション・マーケティング/マネジメント・オーガニゼーション)は、専門性の高い人材がマーケティングに基づく地域の産業振興、人材育成に取り組んでいる組織で、観光先進諸国で導入されてきた。日本では、観光地域づくりを戦略的に推進しようと、観光庁が日本版DMO候補法人登録制度を設けており、関係省庁が連携して登録法人に支援を行う。

 

 日本版DMOについて大社さんは「旅行業者が観光客を連れてくる従来の主流から、地域が主体となり集客する”地域主導型”観光に変わりつつある中で、今までの観光振興の弱い部分を強化していこうという狙いがある」と背景を分析。地域全体で「観光地経営」をするには、観光以外の産業、住民との連携が不可欠で、今までの日本の観光振興策に足りなかったマーケティングに基づく目標値設定の重要性を説いた。

 

 「現状をより正確に把握し、打つべき手を考えるために客観的なデータは絶対に必要。根拠が曖昧(あいまい)で、誰も責任を取らないような目標値は民間企業では有り得ない」と大社さん。観光地域づくりのかじ取り役であるDMOの役割は、「成果が出る仕組みを作ること。自ら商品を作る、売る、集客するという、地域が自立するための仕組み作りが求められる」とした。

 

 続いて、長野県茅野市観光まちづくり推進室長で、同県DMOアドバイザーの高砂樹史さんが、現職の前に11年間関わった長崎県五島列島、小値賀(こじか)町の観光振興の事例を紹介した。

 

 高齢化率四十数%、10年で子どもの人口が3分の1に減少した同町は、若者の雇用創出、収入の安定を目指した地域再生で大きな成果を挙げた。島の豊かな暮らし、自然を地域資源と捉え、民泊や自然体験などで観光客を誘致。古民家を再生しプライベート空間を確保した「大人の島旅」が人気を集め、外国人観光客からも注目されるようになった。

 

 当時の観光協会など3組織は解散し、新たなNPOを立ち上げ島の観光窓口を一本化。DMOとして機能させた。観光客の満足度、地域住民の島への愛着心も向上。10年間で人口の1割以上の三百数十人がU・Iターンし、3分の2がUターンだという。

 

 高砂さんは「人口減による負の連鎖をいかにして減らし、交流人口を増やしていくかが鍵。釜石市において自身の地域ブランドは何か、100年後の釜石に残すべきものは何かというところを考えていただきたい」と提言した。

 

(復興釜石新聞 2016年9月24日発行 第523号より)

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