タグ別アーカイブ: 地域

ラベンダーの苗を贈った小澤さん(後列中)ら

ラベンダーで癒やしを〜唐丹町の小澤さん こども園に贈る、市役所周辺も花で彩る

ラベンダーの苗を贈った小澤さん(後列中)ら

ラベンダーの苗を贈った小澤さん(後列中)ら

 

 釜石市唐丹町山谷でラベンダー園を運営する小澤孝行さん(80)は18日、花による癒やしを届けようと、市と天神町のかまいしこども園(藤原けいと園長、園児82人)にラベンダーの苗計110株を贈った。市役所で贈呈式を行った後、同園の敷地に10本を定植。市役所周辺(只越町)、青葉通り(大町)、釜石駅前(鈴子町)の花壇にも植えることにしており、より多くの市民に鑑賞してもらう。

 

 小澤さんは自宅の山林を切り開き、25年以上前からラベンダー栽培に取り組んでいる。現在、約250本を育成中。「小澤ラベンダーファーム」として開設(入園料200円)し、開花時期には市内外から多くの人が鑑賞に訪れている。夏にはホタル観賞会を開催。地域の自然環境を生かした交流人口の増加にも力を入れている。

 

 昨年度、市が設置した農政推進協議会(佐々木耕太郎会長、委員20人)の委員としても活動している。5年ほど前に姉妹都市、フランスのディーニュ・レ・バン市でラベンダーの栽培が盛んなことを知り、協議の場で「友好の印として市内に定植したらどうか。花の美しさ、豊かな香りで市民に癒やしも提供したい。課題となっている遊休農地の活用、交流人口の拡大にもつながる」などと提案。苗木の無償提供についても、意向を伝えていた。

 

市役所周辺に植栽する市農推協の会員ら

市役所周辺に植栽する市農推協の会員ら

 

 贈呈式で小澤さんは「試行錯誤しながら、こつこつと育ててきた。健康が続く限り、やっていきたい」と思いを伝えた。代表園児5人に苗木を手渡し、「お友達になってね」「かわいがってね」と呼び掛けた。

 

 藤原園長は「小澤さんの思いを引き継ぎ、大きくきれいに成長させたい」と感謝。野田市長は「ディーニュ市と連携を深め、ラベンダーのまちづくりを一歩ずつ進めたい。今後も力を」と期待した。

 

 この日は、同協議会委員や市農林課職員ら10人が只越町2丁目の目抜き通りで植栽。小澤さんの助言を受けながら、歩道にある10の花壇を手入れした。

 

 市内ではシカによる農作物や住家の庭木などへの被害が発生しているが、小澤さんによると、ラベンダー園ではシカの食害がないとのこと。花の香りを嫌うようで、市では忌避効果によるシカ対策としても期待を寄せる。

 

(復興釜石新聞 2020年6月27日発行 第892号より)

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

願い事を書いた短冊を飾り付ける園児たち

思い思いの願いを短冊に〜釜石駅に七夕飾り、園児ら設置

願い事を書いた短冊を飾り付ける園児たち

願い事を書いた短冊を飾り付ける園児たち

 

 釜石市鈴子町のJR釜石駅(吉田正樹駅長)に七夕の笹(ささ)飾りが登場した。23日には天神町のかまいしこども園(藤原けいと園長、園児82人)の年長児18人が飾り付けをお手伝い。願い事を書き入れた短冊を駅員らと一緒に笹竹に結び付けた。

 

 高さ約2メートルの笹竹4本が改札口付近に置かれ、園児たちは「けいさつかんになりたい」「すなばでたくさんあそべますように」など思い思いの短冊をつるした。藤原柚夏ちゃん(6)は「なわとびできるようになりたいって書いた。結ぶの、楽しかった。みんなのお願い、かなうといいな」とはにかんだ。

 

 同駅では夏のおもてなしとして、数年前から駅構内に七夕の飾り付けを行っている。利用者や地域の人に駅を身近に感じてもらいたい―という駅員らの願いが込められた取り組み。自由に願い事を書いて飾り付けることができるよう、短冊も用意している。

 

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため自粛が呼び掛けられていた、都道府県をまたぐ移動の制限が19日から緩和された。吉田駅長によると、観光をキーワードにした利用者の姿が見られ始めているとのこと。短冊の中には「やっと故郷に戻れた」「めざせ!減量」など、大人たちの心の声が聞こえてくるようなものもある。

 

 今年はJR釜石線(花巻―釜石間、90・2キロ)全通70周年という記念の年にあたる。観光振興など社会経済活動再開の動きに合わせ、同駅では節目を盛り上げる催しを計画中。吉田駅長は「愛される駅づくりを続ける。遊びに来てほしい」と望む。

 

 笹飾りは7月7日まで設置する予定。

 

(復興釜石新聞 2020年6月27日発行 第892号より)

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

広報かまいし2020年7月1日号(No.1739)

広報かまいし2020年7月1日号(No.1739)

広報かまいし2020年7月1日号(No.1739)

 

広報かまいし2020年7月1日号(No.1739)

広報かまいし2020年7月1日号(No.1739)

ファイル形式: PDFファイル
データ容量: 2.37MB
ダウンロード


 
【表紙】
・橋野鉄鉱山 世界遺産登録5周年
【P2-5】
新型コロナウイルス感染症対策に関する情報
・市長メッセージ
・新型コロナウイルス感染症の影響により、中止となったイベントのお知らせ
・新型コロナウイルス感染症対策事業者応援補助金
・家賃・借地料補助金(事業者向け)の対象要件の拡充
・新しい生活様式の普及と市公共施設利用などの段階的緩和の目安
【P6-7】
新型コロナウイルス感染症対策に関する情報
・各種保険税(料)の減免・傷病手当金支給のお知らせ
・特別定額給付金の申請をお忘れなく
・一時資金の緊急貸付について
【P8-9】
・マイナポイント事業のお知らせ
・奨学金の返還支援のお知らせ
・レジ袋有料化のお知らせ
【P12】
・釡石市郷土資料館 企画展 第1弾「釡石の艦砲射撃」
・小川有紀子ヴァイオリン・コンサート開催のお知らせ
・市長のつぶや記

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広聴広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2020062400011/
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
寄贈に訪れた中田会長(左から2人目)と鈴木委員長(左)

「中総体で活用を」釜石東ロータリークラブが市教育委員会へ消毒用アルコール寄贈

寄贈に訪れた中田会長(左から2人目)と鈴木委員長(左)

寄贈に訪れた中田会長(左から2人目)と鈴木委員長(左)

 

 釜石東ロータリークラブ(中田義仁会長、会員28人)は12日、新型コロナウイルス感染防止対策の一助にと、手指消毒に使える高濃度アルコール製品100本を釜石市教育委員会に寄贈した。7月11日に開催される釜石大槌地区中学校総合体育大会で活用してもらいたい考えで、寄贈品はスプレーボトルに詰め替え、各競技会場に配置される。

 

 寄贈されたのは、同市小川町の酒造会社、浜千鳥(新里進社長)が消毒用エタノールの代替品として製造する「浜千鳥ともづなスピリッツ65」720ミリリットル入り。中田会長と鈴木勝青少年奉仕委員長が鈴子町の市教育センターを訪れ、高橋勝教育長に現品を手渡した。

 

 中田会長は「(開催が危ぶまれた)地区中総体ができるということで、中学生も喜んでいると思う。安全に競技に臨んでもらうため、有効活用していただきたい」と支援の気持ちを述べた。これを受け高橋教育長は「大会会場のコロナ対策を進める上で、大変ありがたい。クラブの思いを各学校にも伝え、使わせていただく」と感謝した。

 

 釜石大槌地区中総体は、地区内の公共体育施設や学校体育館などを会場に8種目を実施予定(野球のみ11、12日の2日間開催)。生徒や教職員、関係者の安全確保を念頭に消毒や換気を徹底し、無観客で行う。県内各地区の上位校が進む県大会は行われない。

 

 新型コロナの影響で、学校現場では運動会や修学旅行などの大型行事が秋に延期。対外試合の各種スポーツ大会を含め、今後も全国の感染状況を見極めながらの判断が続くものと予想される。「子どもたちの安全安心が第一。中止や縮小も苦渋の決断。保護者にもご理解いただきたい」と高橋教育長。

 

 同クラブの消毒用アルコールの寄贈は、クラブ創立56周年記念事業の一環。他に市内のボーイスカウトやユネスコ活動への資金援助、市立図書館への図書寄贈が行われた。

 

(復興釜石新聞 2020年6月20日発行 第891号より)

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

「根浜あおぞらパーク」運営ボランティア募集要項

「根浜あおぞらパーク」運営ボランティアの募集について

「根浜あおぞらパーク」運営ボランティア募集要項

 

釜石市鵜住居町の根浜シーサイドで毎週土日に開催されている「根浜あおぞらパーク」では、準備・撤収の補助、会場内の消毒、子どもの遊びのサポートなどをお手伝いいただける運営ボランティアを募集しております。ご都合に合わせて時間の調整ができますので、お気軽にお問い合わせください。

 

根浜あおぞらパーク – 縁とらんすイベント情報
根浜あおぞらパーク Facebookページ

期間

2020年5月16日(土)~8月までの毎週土曜日と日曜日

時間

8:30~16:30(午前のみ・午後のみなど都合によって調整できます)
《一般参加》10:00〜15:00

場所

根浜シーサイド(天然芝の広場・レストハウス・キャンプ場)
釜石市鵜住居町21-23-1
※現地集合・解散となります。

人数

毎回5名程度

活動内容

準備・撤収の補助、会場内の消毒、子どもの遊びのサポート 他

持ち物など

動きやすい服装や靴、飲み物、タオル、マスク、昼食(午後まで活動の方)
帽子などの熱中所対策、必要に応じて着替えなど

その他

万が一のケガや事故、災害に備えて「ボランティア保険(天災タイプ)」に加入していただきます。初回のみ保険料500円を頂戴します。
※一度加入すれば2021年3月31日まで有効
※活動中に新型コロナウィルスに感染した場合も保障されます

お問い合わせ

根浜あおぞらパーク実行委員会
事務局:三陸ひとつなぎ自然学校(担当:伊藤)
tel: 090-1065-9976
mail:nebama.aozorapark@gmail.com
LINE:https://lin.ee/2UgPF56Ef
あおぞらパーク LINE QRコード

 

三陸ひとつなぎ自然学校

三陸ひとつなぎ自然学校

「地域のために立ち上がり、挑戦する人が多いまち、釜石」の実現を目指し、釜石とたくさんの方々を「つなぐ」活動をしています。

問い合わせ:0193-55-4630 〒026-0411 岩手県釜石市橋野町34-46-1 公式サイト / Facebookページ

開設したオンラインショップをPRする城守さん

オンラインショップ「半島商店」立ち上げ〜釜石から尾崎半島が「同盟」に、海産物の販路確保へ発信力強化

開設したオンラインショップをPRする城守さん

開設したオンラインショップをPRする城守さん

 

 釜石市の尾崎半島など全国4つの半島を盛り上げるグループ「半島同盟」は、それぞれの地元の特産品を販売するオンラインショップ「半島商店」を立ち上げた。取扱商品は、加盟する女子メンバー「ペンターン女子」が選定する。現在は、新型コロナウイルスの感染拡大で売り上げが減少している生産者や飲食店の商品を紹介。外出を控える傾向が続く中、各半島の産物を取り寄せて自宅で味わい、「地域の魅力を知ってもらう機会に」と期待を込める。

 

 半島同盟は昨年6月に、尾崎、唐桑(宮城県気仙沼市)、能登(石川県七尾市)、大隅(鹿児島県錦江町)の4半島で結成。ホームページを開設し、ペンターン女子たちが半島での暮らしの魅力や地域情報を発信している。ペンターンは、ペニンサラ(英語で「半島」の意)とUI・Jターンの造語。

 

 昨年9月と今年2月に首都圏で食に関するイベントを開催。イベントが好評だったことから、オンラインショップ設立を決めた。

 

 尾崎半島からは釜石湾で水揚げされた生ウニや漁師直送の塩蔵ワカメを出品する。唐桑のトロカツオ漬け丼、能登のナマコ、大隅の黒毛和牛など約20商品を掲載。ペンターン女子たちが商品の〝推し〟ポイントをつづっている。

 

 尾崎半島を担当するのは、研修ツーリズムを通した人材育成事業や事業開発支援を行うパソナ東北創生(甲子町)の城守理佳子さん(26)。「釜石には尾崎と箱崎の2つの半島があり、リアス式海岸の地形の恩恵を受けて海産物が豊富な地域」とPRし、季節によって異なる味を届けたいと意気込む。

 

 ただ、今は感染症の影響でイベントを通じた発信や観光誘致は難しい状況。城守さんは「飲食業が打撃を受けており、生産者も厳しい状況。これを機に新たな販路確保につなげられたら」と思い描く。

 

 食を起点に釜石や他の半島を知ってほしいと思いを込めた取り組み。今は〝おうち時間〟で各半島の〝味力〟を楽しみ、収束後に現地を訪れるきっかけにしてほしい―と願う城守さん。今後、連携地域を増やし、発信力を高めていく考えだ。

 

 詳しくはショップサイト(https://peninsulaun.theshop.jp/)へ。

 

(復興釜石新聞 2020年6月13日発行 第890号より)

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

職員がデザインしたアマビエ様はちょっぴりキュート♡「コロナにかからないように」と願いを込める利用者ら

“アマビエ様”でコロナよけ、甲子町の仙人の里〜収束へ心強い味方、利用のお年寄りが貼り絵で表現

職員がデザインしたアマビエ様はちょっぴりキュート♡「コロナにかからないように」と願いを込める利用者ら

職員がデザインしたアマビエ様はちょっぴりキュート♡「コロナにかからないように」と願いを込める利用者ら

 

 釜石市甲子町の社会福祉法人陽風会(本正美子理事長)仙人の里デイサービスセンター(利用者90人)に、新型コロナウイルス感染症早期収束へ心強い味方が登場した。疫病退散のご利益で注目を集める日本の妖怪「アマビエ」を、利用者と職員が貼り絵で再現。壁に飾られた〝アマビエ様〟は、長引く感染予防生活に潤いをもたらし、利用者らの健康を見守る。

 

 貼り絵が飾られたのは、テーブル席が並ぶスペースに面した壁。カラフルな色紙を切り貼りして作ったアマビエ様は、魚籃(ぎょらん)観音の釜石大観音にちなみ、鯛(タイ)を抱えた独自の姿。牛乳パックを再利用した赤い鳥居の中に安置し、ご利益感を高めた。鳥居を含めた大きさは畳1畳分ほど。両隣には花紙や折り紙で作ったアジサイの花を飾り付けた。

 

 同センターでは利用者と職員が協力し、年に4回、季節ごとに壁の装飾を変えている。今年の夏バージョンとして企画したのがアマビエ様。コロナ感染を恐れる利用者の声を聞いた職員が発案し、制作を呼び掛けた。作業は5月25日から開始。1日約20人が携わり、約1週間かけて仕上げた。日替わりで作業を分担した利用者は、どんな姿になるのか想像を膨らませながら制作。迫力満点の出来栄えに「守られている感じがする」と目を輝かせたという。

 

 アマビエは長い髪とくちばし、3本足が特徴の半人半魚の妖怪。1846(弘化3)年の瓦版で、肥後国(現熊本県)の海に現れ、「疫病が流行したら自分の姿を描き写して人々に見せよ」と告げて海中に消えたと伝えられている。

 

 約1年前から同センターに通う小川町の千田幸子さん(89)は「アマビエのことを職員さんから教えてもらい、みんなで力を合わせた。壁を飾ると明るい気持ちになる。この夏も元気に過ごせたら」と願った。

 

 同センターでは全国的なコロナ感染拡大後も、施設内の消毒や換気、手洗いを徹底しながらデイサービスを通常通り実施。地域の催しや市の健康教室などが中止される中、行き場を失った高齢者らの健康維持、心の安らぎに力を尽くしてきた。

 

 生活相談員の沖千代リーダーは「利用者さんの中にはスペイン風邪が流行した年に生まれ、101歳になる男性もいる。戦争や災害、疫病などさまざまなピンチを切り抜けてきたお年寄りの力はすごい。今回のコロナもみんなで乗り越えていければ」と話す。アマビエの壁装飾は8月まで行われる予定。

 

(復興釜石新聞 2020年6月13日発行 第890号より)

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

ラグビーW杯開催が実現した釜石鵜住居復興スタジアム=昨年9月

釜石鵜住居復興スタジアム「世界トップ20」に〜震災乗り越えW杯開催を評価、英国ラグビー専門紙選出

ラグビーW杯開催が実現した釜石鵜住居復興スタジアム=昨年9月

ラグビーW杯開催が実現した釜石鵜住居復興スタジアム=昨年9月

 

 英国のラグビー専門紙「The RUGBY Paper(ラグビーペーパー)」は、世界最高のラグビースタジアムトップ20に、昨年のラグビーワールドカップ(W杯)の会場となった釜石鵜住居復興スタジアムを選出した。

 

 5月18日にインターネットで配信した紙面で、「ファンが最も楽しめる世界トップ20のラグビースタジアム」を紹介。鵜住居スタジアムは日本で唯一選ばれた。アジアでは香港スタジアム(15番)も選出された。

 

 この記事では「新日鉄ラグビー部の本拠地である釜石は、過去に自然災害(2011年の地震)に見舞われたが、それを乗り越え、小さなスタジアムを建設し、ラグビーW杯2019開催都市の使命を果たした。そこはウルグアイがフィジーに劇的な勝利を飾るという歴史的出来事が起きた舞台となった」としている。

 

 同紙はラグビー発祥の地の英国などで週1回発行される著名な専門紙。市は「釜石鵜住居復興スタジアムの広く効果的な発信につながる」と期待する。

 

(復興釜石新聞 2020年6月13日発行 第890号より)

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

色鮮やかに咲き誇るバラなどが楽しめる「陽子ガーデン」

100種のバラ競演〜甲子町洞泉、陽子ガーデン

色鮮やかに咲き誇るバラなどが楽しめる「陽子ガーデン」

色鮮やかに咲き誇るバラなどが楽しめる「陽子ガーデン」

 

 釜石市甲子町洞泉の菊池秀明さん(72)、陽子さん(73)夫妻は、10年以上前から手掛けている自宅の庭を一般公開している。季節の花や緑を楽しみ、癒やしの時間を共有したいと東日本大震災後に始め5年目。「陽子ガーデン」と名付けた庭に今年も市内外から多くの人が訪れている。10日まで。

 

 夫婦でこつこつ手作りした庭は、約1900平方メートルの広さになる。今回の開放に合わせ約100平方メートル拡張し、バラは約100種類が並ぶ。ヒペリカム、ゲンペイコギクなど草花の競演も見所。庭を一望できる「見晴らし台」も設け、高台からサツキやさまざまな色の庭石などの景色を楽しめる。

 

 陽子さんは「きれいに咲き誇る姿を思い描いて毎年試行錯誤。花それぞれの個性を楽しみ、喜んでもらえたらうれしい」と目を細める。

 

 秀明さんは「大変な作業もあるが、見に来てくれる方の存在が庭造りの励みになる」と話す。いまだ残る新型コロナウイルスの影響。花との触れ合いや屋外活動で心身ともにリフレッシュさせ、「明日の力、生きがいにつながれば」と願っている。

 

 午前9時から午後4時まで。きょう6日にはMiA&リアスバンドによるミニコンサート、あす7日は水晶でできた楽器クリスタルボウルの演奏会を予定する。各日とも午前11時から。問い合わせは菊池さん(電話0193・27・2141)へ。

 

(復興釜石新聞 2020年6月6日発行 第889号より)

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

広報かまいし2020年6月15日号(No.1738)

広報かまいし2020年6月15日号(No.1738)

広報かまいし2020年6月15日号(No.1738)

 

広報かまいし2020年6月15日号(No.1738)

広報かまいし2020年6月15日号(No.1738)

ファイル形式: PDFファイル
データ容量: 3.7MB
ダウンロード


 
【P1】表紙
【P2-5】
・新型コロナウイルス感染症対策に関する情報
・防災情報(避難所での感染予防対策、防災無線について)
【P6-7】
・こどもはぐくみ通信
【P8-11】
・まちの話題
【P12-13】
・市民のひろば
・まちのお知らせ
【P14-15】
・保健案内板
【P16】
・釜石の歴史よもやま話3 釜石の鉄学編(2)

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2020060800028/
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
「バケツ稲づくり」を楽しみにする子どもら

酒造り体験塾“コロナ禍”で様変わり〜バケツに田植え、浜千鳥が苗配布

「バケツ稲づくり」を楽しみにする子どもら

「バケツ稲づくり」を楽しみにする子どもら

 

 釜石市小川町の酒造会社、浜千鳥(新里進社長)が行う酒造り体験塾が始まった。例年、第1弾は原料となる酒米の田植えを行うが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から代替企画を用意。バケツに植えた稲を自宅で育て、成長過程を楽しんでもらうことになり、5月31日、大槌町で申込者への苗の配布が行われた。

 

 同社が使う酒米「吟ぎんが」を栽培し、体験塾の田植え、稲刈り会場も提供する佐々木重吾さん(63)が、苗を受け取りに来た人たちに〝バケツ稲〟の育て方を説明。水の管理など丈夫に育てるポイントを教えた。

 

 必須作業は7月に入ってから行う「中干し」という作業。本数が増えた稲の根に十分な酸素を供給するため、一時的に水を抜いて土の表面を乾かすもので、これにより稲が丈夫に育つという。「ずっと水をはったままだと葉の色が黄ばんでくる。これは根が酸欠状態を起こしている証拠」と佐々木さん。

 

 訪れた人たちは持参したバケツに土と肥料を分けてもらい、苗とともに持ち帰った。中には田植え参加の常連、ボーイスカウト釜石第2団の隊員の姿も。同団の佐野陸登君(双葉小5年)は「田植えができないのはちょっと悲しいけど、自分で稲を育てるのは初めてなので、頑張って大事に育てたい」と思いを込めた。

 

 バケツ稲は9~10月に予定する稲刈り体験会に持ち寄り、田んぼの稲とともに収穫する。佐々木さんは「今回は稲が育つ様子をすぐそばで観察できる。茎は3、4本から50本以上に増える。秋にはコロナが収束して、みんなで刈り取りができれば」と願った。佐々木さんが会長を務める大槌酒米研究会(9人)は今年、同社に提供する吟ぎんがを約20ヘクタール(昨年並み)作付けした。

 

 同体験塾は今年で23年目。震災の年も中止することなく続けられてきた。「今年も何らかの形で最初から関わってもらいたいと思って。皆さんから稲の成長過程の写真を送ってもらい、情報交換しながらSNSなどでも発信していければ」と新里社長。

 

 同体験塾の田植えには例年約100人が参加している。今回はコロナ感染防止策として対象を県内在住者に限定、人数も制限した。この日は子どもから大人まで計42人が苗を持ち帰った。

 

(復興釜石新聞 2020年6月6日発行 第889号より)

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

山の王者「クマ」パチリ〜観光ガイドの三浦さん、橋野町で

山の王者「クマ」パチリ〜観光ガイドの三浦さん、橋野町で

ツキノワグマの写真を撮影した三浦勉さん

ツキノワグマの写真を撮影した三浦勉さん

 

 豊かな自然が残る釜石市橋野町で長年、動植物の写真を撮り続けている野田町の三浦勉さん(68)は、県道釜石遠野線近くの山際でツキノワグマの撮影に成功した。橋野町青ノ木出身で山歩きが趣味という三浦さんは、これまでにもクマの写真を何度か撮っているが、「今まで見た中でも特別大きい」と、山の王者の貫録に驚きと感動を口にする。

 

 撮影したのは17日午前8時ごろ。釜石観光ガイドを務める三浦さんは、車で世界遺産「橋野鉄鉱山」に向かう途中、何げなく目をやった進行方向右手の山に〝黒いもの〟を発見。車を停めて、愛用の一眼レフカメラを手にその姿を追った。

 

 撮影場所は、橋野町早栃の八千代橋から約200メートル下った県道沿いの民家の裏山。車から40メートルほど歩くと、元畑地で今は雑草地となっている所に成獣のクマ1頭がいた。「体長は約1メートル30センチ。雌雄は分からないが、7、8歳ぐらいではないか」と推測する。

 

辺りを見回しながら、山の斜面を登っていくツキノワグマ=三浦さん撮影

辺りを見回しながら、山の斜面を登っていくツキノワグマ=三浦さん撮影

 

 クマは地面に鼻をつけながら歩き、餌を探している感じだったという。三浦さんは夢中でシャッターを切り、16枚を撮影。その間約1分半。クマまでの距離は最も近くて10メートルほどで、途中、クマは三浦さんに気づき、何回か視線を向けたが、威嚇する様子はなく山中に姿を消した。

 

 撮影できた写真の中には〝カメラ目線〟の貴重なショットも。耳の形、目鼻立ち、ツキノワグマの特徴である胸元の三日月型の白い毛がくっきりと写し出され、拡大すると野性味あふれる毛並みも見ることができる。

 

 三浦さんは過去に、橋野の山々で30回近くクマに遭遇。写真に収めたのはこれで8回目で、今年に入ってからは初めて。「冬眠明けの割には体格が良くてびっくり。クマは木の実などを食べるが、春から夏はシドケや山イチゴも好んで食べているようだ」と三浦さん。自身の経験から「(クマには)朝夕、もしくは曇り空の暖かい時に出会いやすい」とも。クマが冬眠で寝床を作ったと見られる場所も見たことがあるという。

 

(復興釜石新聞 2020年5月30日発行 第888号より)

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3